JP5859343B2 - 切断機 - Google Patents

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Description

本発明は、管を内側から切断するための切断機に関する。
このような切断機として、例えば、マンホール蓋、受枠の取替工事において用いられる切断機が知られている。
例えば、特許文献1には、略円形のマンホール蓋受部周縁壁部に着脱自在に固定される支持部材と、支持部材からマンホールの内部に向けて吊り下げられた、円形回転ブレードを褶動自在に保持する内部筐体部と内部筐体部を被覆する外部筐体部とからなるブレード保持制御部とから構成された内壁切断機が開示されている。ブレード保持制御部は、円形回転ブレードの上に配置されている。
特開2010−58272号公報
ここで、近時のマンホールには、マンホール開口近傍に突起物(例えば、作業用の梯子を懸架するための係止構造等)が設けられていることがある。
しかしながら、上記従来の内壁切断機では、切断箇所をマンホール開口から浅い位置に設定すると、円形ブレードを切断箇所に向かって移動させた際に、円形ブレード上のブレード保持制御部が、マンホールの突起物に当接し、それ以上の管の切り込み・切断ができなくなってしまう。そのため、切断箇所をマンホール開口近傍の突起物から十分に離間した位置に設定しなければならならない。結果として、マンホールを必要以上に深い位置で切断しなければならなくなる。
また、切断機のブレードは切断の際大きな熱負荷を受けるため冷却が必要になる。
しかしながら、上記従来の内壁切断機では、マンホールの開口部から冷却液をかけても、上方に配置されたブレード保持制御部に遮られて、冷却液を円形回転ブレードに効率よく到達させることができない。
そこで、本発明は、上記従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、管の切断深さを抑制でき、かつ、ブレードの冷却を容易にする切断機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る切断機は、
管を内側から切断するための切断機であって、
所定径の円周上に配置可能な複数の滑動体を有する支持体と、
前記支持体の主面から垂直上下方向に延び、前記支持体に回動自在に軸支されるシャフトと、
前記シャフトの下端部から、前記支持体の主面に対して平行な方向に延びるアームと、
前記アームの先端部上面に配置され、ブレードを着脱自在に保持するためのブレード保持部と、
前記アームの先端部下面に配置され、前記ブレードに回転力を伝達するための油圧モータと、
前記シャフトの内部を通って前記油圧モータに接続する油圧配管と、
を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、支持体の主面が管の開口面に平行になり、かつ、複数の滑動体が管の開口部外周上に載置にされるように切断機を設置すると、シャフトの下端は管の開口面から管の中に向かって下方向に配置される。アームはこのシャフトの下端から支持体の主面(すなわち管の開口面)に対して平行に延びる。これにより、アームの先端部上面に配置されたブレード保持部及びこれに装着されるブレード(以下、まとめて「ブレード等」ともいう。)は、管の開口面からみて近い(浅い)位置に配置される。そして、アームの先端部下面に配置された油圧モータは、管の開口面からみて遠い(深い)位置に配置される。
油圧配管を通じて作動油を油圧モータに供給することで、油圧モータが駆動されブレードが回転する。この状態でシャフトを回動させると、ブレード等は開口面に対して平行な面上を、シャフトを軸にして回動する。これによりブレード等は、待機位置(ブレードが管の内壁に当接していない位置)から、切り込み位置(ブレードが管の内壁に挿入された位置)まで移動する。この状態で、複数の滑動体を管の開口部外周に沿って滑動させると、支持体は、管の軸心を中心に回転する。支持体の回転に従動してシャフト、アーム及びブレード等も管の中心を軸に回転する。これによりブレードは、管の内周に沿って移動し、管の内壁を漸次切断する。支持体が一回転すると、管が輪切り切断される。
上記のとおり、ブレード等は油圧モータに比べて管の開口面からみて近い(浅い)位置に配置されるので、管の開口部近傍に突起物が配設されていたとしても、ブレード等が切り込み位置へ移動する際に油圧モータが移動の妨げになることはない。そのため、突起物のすぐ下の位置であってもブレードによる切断が可能になる。すなわち、管の切断深さを抑制できる。
また、ブレード等は油圧モータに比べて管の開口面からみて近い(浅い)位置に配置されるので、管の開口部の上から冷却液をかけた際に、冷却液が油圧モータによって遮られることはなく、ブレードに直接冷却液をかけることができる。これにより、ブレードの冷却効率を高めることができる。
また、上記構成において、前記支持体には、前記ブレードに冷却液を供給するための冷却液供給部が固設されているようにしてもよい。
上述したとおり、管の切断時において、支持体が管の中心を軸に回転すると、これに従動してブレードが管の内周に沿って移動し管の内壁を漸次切断する。すなわち、管の切断時において、支持体とブレードとの相対位置は変化しない。上記構成によれば、冷却液供給部は支持体に固定して配設されているので、管の切断時において冷却液供給部とブレードとの相対位置も変化しない。これにより、管の切断時において、冷却液供給部からブレードに冷却液を安定的に供給することができる。
また、上記構成において、前記冷却液供給部は、
前記冷却液を収容するタンクと、
前記タンクに接続し、切り込み位置にある前記ブレードの垂直上方向に位置するように配置された供給口と、
前記供給口から供給する前記冷却液の量を調整するための調整弁と、
を備えるようにしてもよい。
この構成によれば、タンクに収容された冷却液は、調整弁により供給の開始・停止及びその供給量が制御された上で、供給口からブレードに供給される。供給口は、切り込み位置にあるブレードの垂直上方向に位置するように配置されており、また、上記のとおり、冷却液供給部とブレードとの相対位置は管の切断時において変化しない。そのため、管の切断中、冷却液は常にブレードの垂直上方向の供給口から滴下されることになる。これによりブレードへの冷却液の供給をさらに安定して行うことが可能になる。
また、上記構成において、前記支持体は、前記シャフトを垂直上下方向に褶動自在に支持する軸受を備えるようにしてもよい。
この構成によれば、シャフトの位置を支持体に対して相対的に垂直上下方向に移動させて支持することができる。そのため、切断機を管に設置した際に、管の開口面に対するブレード等の距離(深さ)を調整できる。これにより、管の開口部近傍に突起物がある場合であっても、切断機を管に設置したまま、ブレード等の位置を突起物のすぐ下の位置まで調整することができる。
また、上記構成において、前記軸受は、前記所定径の円の中心とは異なる位置に配置されるようにしてもよい。
この構成によれば、シャフトは、複数の滑動体の中心とは異なる位置で支持体に(軸受を介して)支持される。これにより、複数の滑動体が管の開口部外周に沿って配置された場合、複数の滑動体の中心が管の軸心を通る位置に配置される一方で、シャフトは、管の軸心から離間した位置に配置される。これには、次の利点がある。
第一に、この状態でシャフトを回動させると、ブレード等は開口面に対して平行な面上を、管の軸心から離間したシャフトを軸に回動し、待機位置から切り込み位置に向かって移動する。この際、管の内壁に当接したブレードは、管の接線方向に対して鋭角の方向に挿入される。これにより、ブレードを管の接線方向に対して垂直に挿入した場合に比べると、切断に伴う切断塵が出やすく、また、切り込み時のブレードへの抵抗が小さくなる。
第二に、ブレードは、シャフトから伸びるアームを介して支持されるところ、上記のとおり、シャフトが管の軸心から離間した位置に配置されるので、切り込み位置にあるブレードからシャフトまでの水平方向の距離(すなわちアームの長さ)を、シャフトが管の軸心に配置された場合に比べて短くすることができる。これにより、管切断中のブレードの振動を抑制し、管を水平方向に正確に切断することができる。
また、上記構成において、前記シャフトは、
前記軸受に締結部材により固定可能な第1の筒体と、
前記第1の筒体の内側で前記第1の筒体に対して回動自在に支持される第2の筒体と、を備え、
前記第2の筒体は、上端部に前記第2の筒体の回動量を調整するためのハンドルが接続され、下端部に前記アームが接続されているようにしてもよい。
この構成によれば、第1の筒体により、支持体に対するシャフトの垂直方向位置を固定することができる。そのため、切断機を管に設置した際に、管の開口面に対するブレード等の距離(深さ)を固定できる。また、ハンドルにより第2の筒体およびこの下端に接続されるアーム及びブレード等の回動量が調整できる。そのため、切断機を管に設置した際に、管の内壁に対するブレードの水平方向の切り込み量(挿入量)を調整できる。
また、上記構成において、前記支持体は、前記複数の滑動体よりも径方向外側に延出する延出部を複数有するようにしてもよい。
この構成によれば、延出部を落下防止部材として機能させることができる。すなわち、切断機の管への設置後、たとえ複数の滑動体の一部が管の中に落ち込んでしまったとしても、複数の延出部の少なくとも一つは管の開口部よりも外側に残る。これにより、切断機が管の中に落下してしまうといったような事態を防止できる。
本発明によれば、管の切断深さを抑制でき、かつ、ブレードの冷却を容易にする切断機を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る切断機を管に設置した状態の側面図である。 同切断機を管に設置した状態を示す平面図である。 同切断機の下部の概略構成を示す底面図である。 (A)(B)は、同切断機の車輪の位置調整機構を説明するための側面図である。 他の実施形態に係る切断機を管に設置した状態を示す側面図である。 他の実施形態に係る切断機の脚交換用治具の平面図であり、(A)は、900mm径用、(B)は、750mm径用、(C)は、600mm径用の治具である。
添付の図面を参照しながら、以下、本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
1.切断機の全体構成
まず、図1乃至3を用いて、本発明の実施の形態に係る切断機1の全体構成について説明する。本発明の実施形態に係る切断機1は、例えば、マンホールの蓋・受枠の取替工事に用いられる。より具体的には、マンホールの立坑を構成するコンクリート管(以下、単に「管」ともいう。)をマンホール受枠と管とを接続するボルトと共に内側から切断するために用いられる。ここで、図1及び図2は、切断機1を作業対象の管に設置した状態(以下「設置時」ともいう)の概略構成を示す側面図および平面図である。図3は、切断機1の下部の概略構成を示す底面図である。
図1乃至3に示すとおり、切断機1は、支持体10、シャフト20、アーム30、ブレード保持部40、油圧配管50、油圧モータ60、モータプロテクタ70、冷却液供給部80等から構成されている。
支持体10は、円板部11、車輪支持部12(12a、12b、12c)、車輪13(13a、13b、13c)、軸受部14、延出部15(15a、15b、15c)、回転用ハンドル部16等で構成されている(図1、図2)。
円板部11は、切断対象のマンホール受枠の径(例えば、750mm)よりも小径の円形板状であり、支持体10の主面を構成する(図2)。
車輪支持部12a、12b、12cは、円板部11から径方向外側に放射状に延出し、互いに等間隔(ここでは120°)で配置されている(図2)。
車輪13a、13b、13cは、それぞれ、車輪支持部12a、12b、12cの径方向先端部に担持されている(図2)。車輪13a、13b、13cは、作業対象とするマンホール受枠Pと同一径(例えば、700mm)の円周上に互いに等間隔(ここでは120°)で配置されている(図2)。車輪13は、径方向外側に向かって大径部131と内径部132とをこの順で有する(図1)。設置時において、車輪13は、マンホール受枠P上に滑動可能に載置される。このとき、大径部131は、マンホール受枠Pの内側側面P1に当接し、内径部132がマンホール受枠Pの上面P2に当接する(図1)。すなわち、車輪13は、マンホール受枠Pに対して2面で当接する。これにより、マンホール受枠P滑動時の車輪13の振動及び脱輪を防止できる。また、車輪13は、径方向に位置が微調整可能になっている。車輪13は、ローラーを構成する、上述した大径部131及び内径部132に加えて、図4(A)(B)に示すように、車輪固定部133、ロックナット134、調整ボルト135、車軸136等を備えている。車輪固定部133は、車輪支持部12の先端下部に固定されている。調整ボルト135は、ロックナット134を介して車輪固定部134の径方向内側に螺合している。車軸136は、径方向内側端部において調整ボルト135に固定されており、車輪固定部133から径方向外側に延出するように配置されている。車軸136の径方向外側端部には、ローラーを構成する大径部131及び内径部132が、車軸136を中心に回動自在になるように配設されている。設置時においては、ロックナット134を緩め、調整ボルト135を回して車軸を出し入れすることで、ローラー(大径部131及び内径部132)の径方向位置を微調整することができる。図4(A)が径方向外側への最大伸長位置、図4(B)が径方向外側への最小伸長位置であり、図4(A)と図4(B)との位置の間(図4のX:例えば25mm)でローラー位置の調整が可能である。これにより、メーカーや種類によって異なるマンホール受枠Pの寸法に合わせて、車輪13の位置を調整することができる。
軸受部14は、円板部11から垂直下方向に延設された筒状部材であって、シャフト20を支持する(図1)。軸受部14の軸心は、車輪13a、13b、13cの中心(円板部11の中心)から離間した位置に配置される。
延出部15a、15b、15cは、円板部11から径方向外側に放射状に延出する平板状の部材である。延出部15a、15b、15cは、それぞれ車輪支持部12a、12b、12cから等角度(ここでは、60°)ずらして配置されている(図2)。また、延出部15は、車輪13よりも径方向外側に延出している。これにより、延出部15は、落下防止部材として機能する。すなわち、車輪13がマンホール受枠Pから外れて、車輪13の一部が管の中に落ち込んでしまったとしても、延出部15の少なくとも一つは管の開口部の外側(マンホール受枠P上)に残る。これにより、支持体10全体が、管の中に落下してしまうことを防止できる。なお、延出部15は、切断作業中に作業員の足場として用いることもできる。
回転用ハンドル部16は、円板部11上に固定して配設され、ハンドル160とアイボルト161等を有する(図1、図2)。ハンドル160は、切断機1をマンホール受枠P上で回動させるために使用するハンドルである。ハンドル160は、円板部11に平行な面内に配置された棒状部材で構成され、作業者が両手で把持しやすいように両端にグリップが設けられている。アイボルト161は、頭部が輪状のボルトである。この頭部にワイヤーロープ等を通すことで、切断機1の吊り上げ等に用いることができる。アイボルト161は、円板部11の中心の垂直方向真上の位置でハンドル160に固定して配設される。
シャフト20は、支持体10の主面(円板部11)から垂直上下方向に延び、支持体10の軸受部14に軸支される(図1)。上述したとおり、軸受部14の軸心は、車輪13a、13b、13cの中心(円板部11の中心)から離間した距離に配置される。そのため軸受部14に軸支されるシャフト20も、車輪13a、13b、13cの中心(円板部11の中心)から離間した距離に配置される。これにより設置時においては、シャフト20の軸心は、管の軸心Oと一致せず、管の軸心から離間した位置に配置される(図1)。
シャフト20は軸受部14(支持体10)に対して所望の垂直方向位置、及び、所望の回動位置で固定可能になっている。より詳細には、シャフト20は、第1の筒体21、第2の筒体22等を有している(図1)。第1の筒体21は、軸受部14に対して垂直上下方向に褶動自在に軸支される。割締めボルト140で第1の筒体21を締め付けることにより、シャフト20は軸受部14に対して所望の垂直方向位置において固定可能である。また、第2の筒体22は、第1の筒体21の内側に配置され、第1の筒体21の垂直上下方向の褶動に従動し、かつ、第1の筒体21に対して回動自在に支持されている。第2の筒体22は、上端部に切り込みハンドル23が配設され、下端部にアーム30が配設されている。切り込みハンドル23は、第1の筒体21(及び軸受部14)に対する第2の筒体22の回動量を手動で調整するためのハンドルであり、その回動範囲を規定する溝230が形成されている(図2)。溝230内に配置された固定用ノブボルト231を締め付けることにより、第2の筒体22は、第1の筒体21(及び筒体21が固定される軸受部14)に対して所望の回動位置で固定可能である。
アーム30は、シャフト20の第2の筒体22の下端部に固定して配設されており、支持体10の主面に対して平行な方向(設置時においては、管の開口面と平行な方向)に伸びている(図1)。
ブレード保持部40は、アーム30の先端部上面にアーム30と一体形成されており、例えば円形ダイヤモンドブレード等のブレードBを着脱自在に軸支する(図1)。ダイヤモンドブレードBの大きさは、切断対象の管やボルトRの大きさに応じて適宜選択することができ、例えば、12インチ(305mm)〜14インチ(355mm)のブレードを用いることができる。
油圧配管50は、油圧ポンプ(図示せず)から延びる油圧ホース51に一端が接続され、シャフト20の第2の筒体22の内部を通って、他端が油圧モータ60に接続されている(図1、図2)。油圧配管50は、2本の管から構成されており、一方が油圧ポンプからの作動油を油圧モータ60へ供給する一次側配管として機能し、他方が油圧モータ60から排出された作動油を油圧ポンプへ戻す二次側配管として機能する。油圧配管50と油圧ホース51との間には、弁装置(図示せず)が設けられており、切替レバー52の操作により、油圧モータからの作動油の供給を手動で制御可能である。
油圧モータ60は、アーム30の先端部下面に、アーム30及びブレード保持部40に懸架された格好で配設される(図1)。油圧モータ60は、油圧配管50からの作動油により軸の回転運動を取り出し、この回転運動をブレードBに伝達する。
モータプロテクタ70は、油圧配管50及び油圧モータ60に周設されており、本実施形態においてはアーム30と一体形成されている(図1、図3)。モータプロテクタ70は、油圧モータ60を保持するとともに、油圧モータ60の保護手段としても機能し、切断機1の移動時等に油圧モータ60が路面等に直接接触すること等を防止する。モータプロテクタ70の基端部(シャフト20の下端部近傍)には、一対の車輪71が配設されている。これにより、車輪71により切断機1を容易に設置位置まで移動させることができる。車輪71は、シャフト20の下端部近傍に配置されており、運搬時における切断機1の重心は安定する。また、切断機1の設置作業又は切断作業中に、車輪71がこれらの作業の妨げになることもない。
冷却液供給部80は、タンク81、調整弁82、供給口83等を備えている(図2)。タンク81は、冷却液(典型的には水)を収容するタンクであり、支持体10に固定して配設されている。容量は例えば10Lである。タンク81に収容された冷却液は、調整弁82により供給の開始・停止及びその供給量が手動制御された上で、供給口83から滴下される。ここで、供給口83は、切り込み位置にあるブレードBの垂直上方向であって、かつ、円板部11よりも半径方向外側になるように位置合わせして配置されている。切断機1は、供給口83とブレードBとの間には構造物を有しないので、管の切断時において、供給口83から冷却液を直接的にブレードBに滴下させることができる。
2.切断機を用いた管の切断方法
次に、切断機1を用いた管の切断方法について説明する
切断機1を設置する前の準備工程として、作業対象となるマンホール蓋・受枠の周囲を、例えば路面用カッター等を用いて環状に切削する。続いて、マンホール蓋を取り外す。また、マンホール受枠Pの周囲の残土を取り除き、マンホールの立坑を構成するコンクリート管の一部を露出させる。
次に、切断機1を露出した管に設置する設置工程として、切断機1のブレード保持部40に所望の径のブレードBを装着した上で、各車輪13をマンホール受枠P上にそれぞれ載置する。この状態において、円板部11は管の開口面と平行に配置され、シャフト20は、管の開口面から管の中に向かって鉛直下方向に延びる(図1)。続いて、シャフト20を軸受部14に対して鉛直方向上下に褶動させ、ブレードBを所望の切断深さに位置合わせする。この状態で、第1の筒体21を割締めボルト140で締め付け、シャフト20を支持体10に対して褶動不能に固定する。なお、図1に示すとおり、切断機1はブレードBと円板部11との間に構造物を有しない。そのため、管の開口部近傍に突起物S(例えば、作業用の梯子を懸架するための係止構造)が配設されていたとしても、ブレードBを突設物Sの直ぐ下の切断深さに位置合わせすることが可能である。この場合、管の切断深さを抑制できる。
次に、切断機1による管の切断工程として、切替レバー52の操作により、油圧モータ60を駆動し、ブレードBを回転させる。また、調整弁82を操作し、供給口83から冷却液を滴下させる。続いて、切り込みハンドル23を切り込み方向(図2:矢印a)に操作することでシャフト20(図1に示すとおり管の軸心とは異なる位置に配置されている)を回動させ、ブレードBを開口面に平行な面上で回動させる(図2:矢印b)。これにより、ブレードBは、管の内壁Q及びボルトRを切断しつつ、切り込み位置まで挿入される。
この際、管の内壁Qに当接したブレードBは、管の接線方向に対して鋭角の方向に挿入される。これにより、ブレードBを管の接線方向に対して垂直に挿入した場合に比べると、切断に伴う切断塵が出やすく、また、切り込み時のブレードBへの抵抗が小さくなる。また、ブレードBの鉛直方向上方に位置する供給口83から冷却液が連続的かつ直接的に滴下されるので、管の内壁Qへの切り込み時にブレードBを安定して冷却することができる。なお、冷却に伴い汚泥が飛び散ったとしても、ブレードBの駆動源は油圧モータ60であるので、汚泥による不具合を受けることはない。ブレードBが切り込み位置に達したら、固定用ノブボルト231を締め付け、シャフト20を支持体10に対して回動不能に固定する。
この状態で、ハンドル160を把持し回動させる。これにより、マンホール受枠P上に載置された各車輪13がマンホール受枠Pに対して滑動し、切断機1の支持体10が管の軸心Oを中心に回転する。支持体10の回転に従動してシャフト20、アーム30及びブレードBも管の中心を軸に回転する。これにより、ブレードBは、管の内周に沿って移動し、管の内壁Q及びボルトRを漸次切断する。支持体10を一回転させると、管は内側から輪切り切断される。尚、支持体10を一回転させずに、管の特に強度が高い場所(例えば、ボルトRが存在している箇所)のみをブレードBで切断してもよい。また、近年の管は、受枠Pと管の内壁Qとの間にモルタルが充填・固定されて調整部が構成されており、この場合、調整部においてボルトRとその周縁のモルタルのみを切断し、ボルトRの切断後、管を油圧スプリッタで分離するようにしてもよい。特に、都市部においては、破砕作業の騒音や振動を出さない工事の要請が高く、調整部における切断が好ましい。上述したとおり、本実施形態にかかる切断機1は、設置した際に、管の開口面に対するブレードBの距離(深さ)を容易に調整できるので、所望の垂直方向位置(切断深さ)で管及び/又はボルトの切断を行うことができる。
ブレードBは、シャフト20から延びるアーム30により支持されているところ、シャフト20が管の軸心Oから離間した距離に配置されている関係で、このアーム30の長さが短く抑えられている。そのため、切断中のブレードBの振動を抑制でき、管を水平方向に正確に切断することができる。
また、支持体10の回転中も、冷却液の供給口83とブレードBの相対位置は変化しないので、ブレードBにはその鉛直方向上方に位置する供給口83から冷却液が連続的かつ直接的に滴下される。これにより、管の内壁Qの切断中にブレードBを安定して冷却することができる。
管の切断が終了したら、固定用ノブボルト231を緩めて切り込みハンドル23を操作し、ブレードBを待機位置まで戻す。併せて、切替レバー52の操作により油圧モータ60を停止させ、また、調整弁82の操作により冷却液の供給を停止させる。その後、切断機1を管から取り外し、管の切断部を撤去する。上述したとおり、切断機1により管を水平方向に正確に切断できるので、切断面の水平精度も高い。そのため、切断面へのアダプタ設置等の作業を容易に行うことができる。
3.切断機の変形例
以上本発明の実施形態を示したが、本発明はこれら実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において様々な態様での実施が可能であることはいうまでもない。
例えば、図5に示すように、車輪支持部12(12a、12b、12c)の一部は全部の径方向長さを調節可能に構成し、車輪13(13a、13b、13c)の一部は全部の位置を、マンホール受枠の径(例えば600mm〜900mm)に合せて変更できるようにしてもよい。この際、延出部15(15a、15b、15c)の一部又は全部の径方向長さも併せて調整可能とすることが好ましい。
具体的な車輪支持部12、延出部15の長さの調整方法としては、例えば、次のような構成が考えられる。
例えば、円板部11から延出する車輪支持部12(12a、12b、12c)、延出部15(15a、15b、15c)の2つ又は全部を径方向に伸縮自在に構成するとともに、対応する車輪13(13a、13b、13c)の車輪支持部12への取り付け角度を微調整可能に構成し、所望の径方向長さにおいて締結部材によりこれら部材の位置を固定するようにしてもよい。この方法の場合、作業対象のマンホール受枠径の個々の大きさにあわせて、車輪13及び延出部15の位置を微調整できる。
また、例えば、図6(A)乃至(C)に示すように、車輪支持部12(12a1、12c1、12a2、12c2、12a3、12c3)、車輪13(13a1、13c1、13a2、13c2、13a3、13c3)、延出部15(15c1、15c2、15c3)を、円板部11とは別体の脚交換用治具111〜113にそれぞれ設け、この脚交換用治具111〜113をマンホール受枠径にあわせて選択し、円板部11に取り付けるようにしてもよい。同図に示すように、900mm径用の脚交換用治具111の車輪支持部(12a1、12c1)及び延出部(15c1)の径方向長さが最も長く(図6(A))、600mm径用の脚交換用治具113の車輪支持部(12a3、12c3)及び延出部(15c3)の径方向長さが最も短くなる(図6(C)。この方法の場合、脚交換治具111〜113を変更するだけで、車輪13の位置及び延出部15の位置を同時に変更できる。
また、上記実施形態においては、マンホールの立坑を構成するコンクリート管の切断に用いられる切断機を例に説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、水道管等を内側から切断する切断機等にも適用可能である。
1……切断機、10……支持体、11……円板部、111、112、113……脚交換用治具、12(12a、12b、12c)……車輪支持部、13(13a、13b、13c)……車輪、131……大径部、132……内径部、133……車輪固定部、134……ロックナット、135……調整ボルト、136……車軸、14……軸受部、140……ボルト、15(15a、15b、15c)……延出部、16……回転用ハンドル部、160……ハンドル、161……アイボルト、20……シャフト、21……第1の筒体、22……第2の筒体、23……切り込みハンドル、230……溝、231……固定用ノブボルト、30……アーム、40……ブレード保持部、50……油圧配管、51……油圧ホース、52……切替レバー、60……油圧モータ、70……モータプロテクタ、71……車輪、80……冷却液供給部、81……タンク、82……調整弁、83……供給口、B……ブレード、O……管の軸心、P……マンホール受枠、P1……受枠内側側面、P2……受枠上面、Q……内壁、R……ボルト、S……突起物

Claims (7)

  1. 管を内側から切断するための切断機であって、
    所定径の円周上に配置可能な複数の滑動体を有する支持体と、
    前記支持体の主面から垂直上下方向に延び、前記支持体に回動自在に軸支されるシャフトと、
    前記シャフトの下端部から、前記支持体の主面に対して平行な方向に延びるアームと、
    前記アームの先端部上面に配置され、ブレードを着脱自在に保持するためのブレード保持部と、
    前記アームの先端部下面に配置され、前記ブレードに回転力を伝達するための油圧モータと、
    前記シャフトの内部を通って前記油圧モータに接続する油圧配管と、
    を備える切断機。
  2. 前記支持体には、前記ブレードに冷却液を供給するための冷却液供給部が固設されている、請求項1に記載の切断機。
  3. 前記冷却液供給部は、
    前記冷却液を収容するタンクと、
    前記タンクに接続し、切り込み位置にある前記ブレードの垂直上方向に位置するように配置された供給口と、
    前記供給口から供給する前記冷却液の量を調整するための調整弁と、
    を備える請求項2に記載の切断機。
  4. 前記支持体は、前記シャフトを垂直上下方向に褶動自在に支持する軸受を備える、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の切断機。
  5. 前記軸受は、前記所定径の円の中心とは異なる位置に配置される、請求項4に記載の切断機。
  6. 前記シャフトは、
    前記軸受に締結部材により固定可能な第1の筒体と、
    前記第1の筒体の内側で前記第1の筒体に対して回動自在に支持される第2の筒体と、を備え、
    前記第2の筒体は、上端部に前記第2の筒体の回動量を調整するためのハンドルが接続され、下端部に前記アームが接続されている、請求項4又は請求項5のいずれかに記載の切断機。
  7. 前記支持体は、前記複数の滑動体よりも径方向外側に延出する延出部を複数有する、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の切断機。
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