JP5857767B2 - 積層基板 - Google Patents
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1)基板と粒子を含有する層(粒子を含有する層を、粒子集合層という)とを積層した積層基板であって、
該粒子集合層は、数平均粒子径100nm〜10μmの粒子Aと、数平均粒子径1〜100nmの粒子Bとを含み、
該粒子Aの数平均粒子径と該粒子Bの数平均粒子径とが異なり、
積層基板を粒子集合層側から観察した際に、隣り合う粒子Aの間隔が、粒子Bの数平均粒子径の0.5倍以上5倍以下であり、
積層基板を粒子集合層側から観察した際に、粒子Bは、粒子Aの周囲に数珠状に存在し(粒子Bが粒子Aの周囲に数珠状に存在した状態を、数珠状構造という)、複数の数珠状構造が連結したことを特徴とする、積層基板。
2)粒子A及び粒子Bの数平均粒子径分布が単分散であり、
該粒子Aの数平均粒度分布のバラツキ値CV(%)および該粒子Bの数平均粒度分布のバラツキ値CV(%)が、0≦CV≦20であることを特徴とする、前記1)に記載の積層基板。
3)粒子Bが、導電性を有することを特徴とする、前記1)または前記2)に記載の積層基板。
4)表面比抵抗値が1,000Ω/□以下であることを特徴とする、前記1)〜3)のいずれかに記載の積層基板。
バラツキ値CV(%)=σ/Dn×100 (σ:標準偏差、Dn:数平均粒子径) 式(1)
本発明で用いる粒子Bは、導電性を有することが好ましい。該粒子Bが導電性を有することで、粒子集合層に導電性を付与することが可能となり、本発明の積層基板を導電性基板として使用することが可能となる。
[特性の測定方法および効果の評価方法]
各実施例・比較例で作成した粒子集合層を積層した積層基板の特性の測定方法及び効果の評価方法は次の通りである。
(1)表面観察(構造観察)
積層基板の粒子集合層の表面観察は、積層基板の粒子集合層側から走査型電子顕微鏡(S−2100A形日立走査電子顕微鏡、(株)日立製作所))にて任意の倍率にて観察し、粒子集合層の構造、隣り合う粒子Aの間隔を確認した。
(2)粒子の数平均粒子径、数平均粒度分布のバラツキ値CV(%)
それぞれの粒子を分散させた溶液を銅メッシュ上に塗布、乾燥させて固化したものを、透過型電子顕微鏡(H−7100FA型 (株)日立製作所製)で、倍率5,000倍にて観察し、その画面上から任意に選択した100個の粒子の外径の平均値を各粒子の数平均粒子径とした。なお、5,000倍にて観察した際に、画面上に粒子が100個存在しない場合には、粒子数が100個になるように、複数の異なる場所を観察した。
(3)表面比抵抗
積層基板の粒子集合層側の面の表面比抵抗は、積層基板を常態(23℃、相対湿度65%)において24時間放置後、その雰囲気下で、JIS−K−7194(1994)に準拠した形で、ロレスター−EP(三菱化学株式会社製、型番:MCP−T360)を用いて測定した。そして、3ヶ所について測定し、その平均値を表面比抵抗とした。単位は、Ω/□である。なお、本測定器は1×106Ω/□以下が測定可能である。
(4)粒子の数平均粒子径分布の分散状態の確認
粒子の数平均粒子径分布が単分散であることは、(2)に記載の条件に従って透過型電子顕微鏡を用いて観測した100個の粒子の外径から、粒度分布のグラフを作成した場合に、粒度分布のピークが1つであることを示す。粒度分布のピークが複数ある場合には、多分散であることを示す。
(粒子分散溶液1)
粒子Aに単分散の架橋ポリメタクリル酸メチルの真球状粒子(積水化学(株)製、数平均粒子径;1μm)、粒子Bに単分散の銀ナノ粒子を含んだペースト(大研化学工業(株)製、数平均粒子径;50nm)を用い、それぞれ0.45g、0.1gをトルエン7gに分散した。該分散液に、分散剤としてBYK−161(ビックケミー(株)製)を0.2g溶解させた後、2−メチル−2,4−ペンタンジオールを2g添加した後、超音波分散機にて撹拌して得られた粒子分散溶液を、粒子分散溶液1とした。
(粒子分散溶液2)
粒子Aに単分散の架橋ポリメタクリル酸メチルの真球状粒子(積水化学(株)製、数平均粒子径;1μm)、粒子Bに単分散の銀ナノ粒子を含んだペースト(大研化学工業(株)製、数平均粒子径;50nm)を用い、それぞれ0.45g、0.2gをトルエン7gに分散した。該分散液に、分散剤としてBYK−161(ビックケミー(株)製)を0.2g溶解させた後、2−メチル−2,4−ペンタンジオールを2g添加した後、超音波分散機にて撹拌して得られた粒子分散溶液を、粒子分散溶液2とした。
(粒子分散溶液3)
粒子Aに単分散の架橋ポリメタクリル酸メチルの真球状粒子(積水化学(株)製、数平均粒子径;1μm)、粒子Bに単分散の銀ナノ粒子を含んだペースト(大研化学工業(株)製、数平均粒子径;50nm)を用い、それぞれ0.45g、0.3gをトルエン7gに分散した。該分散液に、分散剤としてBYK−161(ビックケミー(株)製)を0.2g溶解させた後、2−メチル−2,4−ペンタンジオールを2g添加した後、超音波分散機にて撹拌して得られた粒子分散溶液を、粒子分散溶液3とした。
(粒子分散液4)
粒子Aに多分散の架橋ポリメタクリル酸メチルの真球状粒子(積水化学(株)製、数平均粒子径;5μm)、粒子Bに単分散の銀ナノ粒子を含んだペースト(大研化学工業(株)製、数平均粒子径;50nm)を用い、それぞれ0.45g、0.2gをトルエン7gに分散した。該分散液に、分散剤としてBYK−161(ビックケミー(株)製)を0.2g溶解させた後、2−メチル−2,4−ペンタンジオールを2g添加した後、超音波分散機にて撹拌して得られた粒子分散溶液を、粒子分散溶液4とした。
(実施例1)
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製、ルミラー(登録商標)U46)に粒子分散液1をwet厚み18μmになるようにバーコート法にて塗布後、3分間常温で乾燥させて、粒子集合層を積層した積層基板を得た。
(実施例2)
粒子分散液2を用いた以外は、実施例1と同条件にて、塗工および乾燥により、粒子集合層を積層した積層基板を得た後、実施例1と同条件にて、導電化処理を行った。
得られた積層基板の粒子集合層中の隣り合う粒子Aの間隔は150nmであり、粒子Bは粒子Aの周囲に数珠状に存在し、複数の数珠状構造が連結した構造を有していた。また、該積層基板の粒子集合層側の面の表面比抵抗値は、1Ω/□であった。
(実施例3)
粒子分散液3を用いた以外は、実施例1と同条件にて、塗工および乾燥により、粒子集合層を積層した積層基板を得た後、実施例1と同条件にて、導電化処理を行った。
得られた積層基板の粒子集合層中の隣り合う粒子Aの間隔は200nmであり、粒子Bは粒子Aの周囲に数珠状に存在し、複数の数珠状構造が連結した構造を有していた。また、該積層基板の粒子集合層側の面の表面比抵抗値は、0.3Ω/□であった。
(比較例1)
粒子分散液4を用いた以外は、実施例1と同条件にて、塗工および乾燥により、粒子集合層を積層した積層基板を得た後、実施例1と同条件にて、導電化処理を行った。
得られた積層基板の粒子集合層の粒子Aは、ランダムに集合しており、隣り合う粒子Aの間隔は300nmであった。また、粒子Bは粒子Aの周囲に数珠状に存在しておらず、該積層基板の粒子集合層側の面は、導電性を示さなかった。
実施例1〜3、比較例1の特性評価結果を表1に示す。
2 粒子集合層を形成する粒子B
3 粒子集合層を積層する基板
Claims (4)
- 基板と粒子を含有する層(粒子を含有する層を、粒子集合層という)とを積層した積層基板であって、
該粒子集合層は、数平均粒子径100nm〜10μmの粒子Aと、数平均粒子径1〜100nmの粒子Bとを含み、
該粒子Aの数平均粒子径と該粒子Bの数平均粒子径とが異なり、
積層基板を粒子集合層側から観察した際に、隣り合う粒子Aの間隔が、粒子Bの粒子Bの数平均粒子径の0.5倍以上5倍以下であり、
積層基板を粒子集合層側から観察した際に、粒子Bは、粒子Aの周囲に数珠状に存在し(粒子Bが粒子Aの周囲に数珠状に存在した状態を、数珠状構造という)、複数の数珠状構造が連結したことを特徴とする、積層基板。 - 粒子A及び粒子Bの数平均粒子径分布が単分散であり、
該粒子Aの数平均粒度分布のバラツキ値CV(%)および該粒子Bの数平均粒度分布のバラツキ値CV(%)が、0≦CV≦20であることを特徴とする、請求項1に記載の積層基板。
ここで、CV=σ/Dn×100である(σ;標準偏差、Dn;数平均粒子径)。 - 粒子Bが、導電性を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の積層基板。
- 表面比抵抗値が1,000Ω/□以下であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の積層基板。
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