JP5855437B2 - 水溶性ポリアルキレンオキシド変性物 - Google Patents

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Description

本発明は、水溶性ポリアルキレンオキシド変性物に関する。さらに詳しくは、化粧料用途に好適な水溶性ポリアルキレンオキシド変性物、その製造方法、および該変性物を用いた化粧料に関する。
近年、塗料、化粧品等の増粘剤として、従来のポリアクリル酸系の増粘剤に代わって、非イオン性で疎水性基の会合によって増粘するタイプのポリウレタン系増粘剤が注目を集めている。
これらのポリウレタン系増粘剤は、その末端に有する疎水性基の会合によって増粘することができ、非イオン性のため耐塩性にも優れる他に、新たなレオロジー特性を付与できる特長を有する。
その特性としては、末端の疎水基の鎖長が長くなるほど増粘性が高くなることが知られている(非特許文献1)。
ポリウレタン系増粘剤としては、少なくとも1,500の分子量を有する親水性ポリエステル基で連結された3個の疎水性基を有し、かつそれらの疎水性基の少なくとも2個が末端基にあるもの(特許文献1)や、
(a)少なくとも1種の水溶性ポリエーテルポリオール、
(b)少なくとも1種の水不溶性の有機ポリイソシアネート、
(c)イソシアネートと反応性の水素原子を含む化合物と、有機モノイソシアネートとから選ばれた、少なくとも1種の一官能性の疎水性有機化合物、および
(d)少なくとも1種の多価アルコールまたは多価エーテルアルコールの反応により得られるものが知られている(特許文献2、特許文献3)。
また、少なくとも1つの他の極性基を有する一価アルコール、多価アルコールとして三価アルコールを含有したり(特許文献4)、末端の炭化水素基が分岐鎖又は2級の炭化水素基からなって、温度やpHの変化による粘性の変化が少ないポリウレタン系増粘剤が知られている(特許文献5)。
これら従来技術により得られるウレタン系増粘剤については、前記非特許文献1に記載のごとく、末端のアルコールの炭素数が増えるに従い、その増粘効果が大きくなる。しかしながら、末端アルコールの炭素数が増えるに従い、水との親和性が悪くなって増粘時の水溶液のベタツキ感が生じやすく、例えば、化粧料に増粘剤として添加した場合に使用感が重くなる等の問題があった。また、分子鎖の両末端が疎水性基で修飾されているため、水との親和性が低く水和時に水溶液が白濁しやすくなる等の問題があった。
J. Coating Technology Vol. 64, No. 804, pp. 87-94 (1992)
特開昭54−80349号公報 米国特許第4,155,892号明細書 米国特許第4,079,028号明細書 特表平7−501094号公報 特開2000−239649号公報
本発明は、増粘剤として使用した場合に、少量の添加で高粘性を示すと共に、透明性、耐塩性、耐候性に優れ弾力性を有する水溶性ポリアルキレンオキシド変性物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、ポリアルキレンオキシド化合物の片側末端にジイソシアネート化合物により結合した一価の疎水性アルコールを有する特定の構造の水溶性ポリアルキレンオキシド変性物が、増粘剤として使用した場合に、透明性に優れ、少量で高粘性を示すと共に、弾力性を有することを見出して本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下に示す水溶性ポリアルキレンオキシド変性物、その製造方法、および該変性物を用いた化粧料に関する。
項1.
式(I):
(式中、Rは水素またはメチル基を、nは90〜900の整数を、Rは、炭素数6〜24の飽和炭化水素基を、Rは、メチルジフェニレン基、ヘキサメチレン基、メチルジシクロヘキシレン基、3−メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシレン基、ジメチルフェニレン基またはトリレン基を、mは1〜5の整数を示す。)で表わされる水溶性ポリアルキレンオキシド変性物。
項2.
式(II):
(式中、Rは水素またはメチル基を、nは90〜900の整数を示す。)で表されるポリアルキレンオキシド化合物(A)と、式(III):
(式中、Rは、炭素数6〜24の飽和炭化水素基を示す。)で表される一価の疎水性アルコール(B)と、式(IV):
(式中、Rは、メチルジフェニレン基、ヘキサメチレン基、メチルジシクロヘキシレン基、3−メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシレン基、ジメチルフェニレン基またはトリレン基を示す。)で表されるジイソシアネート化合物(C)とを、
ポリアルキレンオキシド化合物(A)1モルに対して、疎水性アルコール(B)を0.2〜1.0モルの割合で、かつポリアルキレンオキシド化合物(A)と疎水性アルコール(B)の末端水酸基の合計モル数1モルに対して、ジイソシアネート化合物(C)のイソシアネート基を0.67〜0.91モルの割合で反応させる、式(I):
(式中、R〜R3、mおよびnは上記と同じ。)で表わされる水溶性ポリアルキレンオキシド変性物の製造方法。
項3.
ポリアルキレンオキシド化合物が、数平均分子量4,000〜40,000であり、ポリエチレンオキシドおよびエチレンオキシド/プロピレンオキシド共重合体からなる群より選ばれた少なくとも1種である、項2に記載の水溶性ポリアルキレンオキシド変性物の製造方法。
項4.
一価の疎水性アルコールが、水への溶解性が0.4質量%以下のアルコールである、項2に記載の水溶性ポリアルキレンオキシド変性物の製造方法。
項5.
ジイソシアネート化合物が、ジシクロヘキシルメタン−4、4’−ジイソシアネートおよび1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートからなる群より選ばれた少なくとも1種である、項2に記載の水溶性ポリアルキレンオキシド変性物の製造方法。
項6.
項1〜5のいずれか1項で得られた水溶性ポリアルキレンオキシド変性物を0.01〜5質量%含有する化粧料。
本発明の水溶性ポリアルキレンオキシド変性物は、少量の添加により、透明性に優れ、高粘度で弾力性に優れた水溶液が得られる。したがって、これを利用してベタツキ感が少なく触感を改良した化粧料を得ることができる。
本発明の水溶性ポリアルキレンオキシド変性物による水溶液の透明性を示す写真。 本発明の水溶性ポリアルキレンオキシド変性物を用いた化粧料の表面特性を示す写真。 比較例のポリアクリル酸系増粘剤を使用した化粧料の表面特性を示す写真。
本願発明の水溶性ポリアルキレンオキシド変性物は、下記の式(I):
で表される。
式中、Rは水素またはメチル基を、nは90〜900の整数を示す。Rは、炭素数6〜24の飽和炭化水素基を示す。R3は、メチルジフェニレン基、ヘキサメチレン基、メチルジシクロヘキシレン基、3−メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシレン基、ジメチルフェニレン基またはトリレン基を、mは1〜5の整数を示す。
本発明の水溶性ポリアルキレンオキシド変性物は、式(II):
で表されるポリアルキレンオキシド化合物(A)と、式(III):
で表される一価の疎水性アルコール(B)と、式(IV):
で表されるジイソシアネート化合物(C)とを特定の割合で反応させることにより得られる。
ポリアルキレンオキシド化合物(A)は、式(II):
で表され、そのRは水素またはメチル基であり、nは90〜900の整数を示す。
本発明に用いるポリアルキレンオキシド化合物としては、具体的には、ポリエチレレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリエチレンオキシド/ポリプロピレンオキシド(好ましくは、エチレンオキシドとプロピレンオキシドの共重合体)等が挙げられる。これらのポリアルキレンオキシド化合物の中でも、好ましくはエチレンオキシド基を70質量%以上含有するポリアルキレンオキシド化合物であり、より好ましくはエチレンオキシド基を95質量%以上有するポリアルキレンオキシド化合物である。エチレンオキシド基の含有量が70質量%未満の場合、得られる水溶性ポリアルキレンオキシド変性物の水溶液粘度が低くなるおそれがある。
また、前記ポリアルキレンオキシド化合物の数平均分子量としては、好ましくは4,000〜40,000であり、より好ましくは6,000〜20,000である。ポリアルキレンオキシド化合物の数平均分子量が4,000未満の場合、得られる水溶性ポリアルキレンオキシド変性物の水溶液粘度が低くなるおそれがある。ポリアルキレンオキシド化合物の数平均分子量が40,000を超える場合、得られる水溶性ポリアルキレンオキシド変性物の水への溶解性が悪くなるおそれがある。
一価の疎水性アルコール(B)は、式(III):
で表される。Rは、炭素数6〜24の飽和炭化水素基を示し、具体的には、炭素数が6〜24の直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基等のアルキル基である。
本発明に用いる一価の疎水性アルコールとしては、水への溶解性が0.4質量%以下の範囲にあるアルコールが好ましい。例えば、ヘキシルアルコール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ウンデシルアルコール、ドデシルアルコール、トリデシルアルコール、テトラデシルアルコール、ペンタデシルアルコール、セチルアルコール、ヘプタデシルアルコール、オクタデシルアルコール、ノナデシルアルコール、アラキルアルコール、2−オクチルドデカノールおよびベヘニルアルコール等が挙げられ、セチルアルコールおよびベヘニルアルコールが好適に用いられる。
これらの一価の疎水性アルコールは、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
一価の疎水性アルコールの使用量は、ポリアルキレンオキシド化合物1モルに対して、0.2〜1.0モルの割合であり、0.25〜0.70モルが好ましい。一価の疎水性アルコールの使用量が0.2モル未満の場合、得られる水溶性ポリアルキレンオキシド変性物の水溶液粘度が低くなるおそれがある。一価の疎水性アルコールの使用量が1.0モルを超える場合、得られる水溶性ポリアルキレンオキシド変性物を水に溶解した場合、水溶液の透明性が低くなるために好ましくない。
ジイソシアネート化合物(C)は、式(IV):
で表される。Rは、メチルジフェニレン基、ヘキサメチレン基、メチルジシクロヘキシレン基、3−メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシレン基、ジメチルフェニレン基またはトリレン基を示す。
本発明に用いるジイソシアネート化合物としては、具体的には、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート(HMDI)、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(IPDI)、1,8−ジメチルベンゾール−2,4−ジイソシアネートおよび2,4−トリレンジイソシアネート(TDI)等が挙げられる。これらのジイソシアネート化合物の中でも、得られる水溶性ポリアルキレンオキシド変性物の耐候性、透明性が優れる観点から、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート(HMDI)および1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)が好ましい。これらのジイソシアネート化合物は、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記ジイソシアネート化合物の使用割合は、ポリアルキレンオキシド化合物と一価の疎水性アルコール化合物の末端水酸基の合計モル数([−OH]のモル数)1モルに対して、イソシアネート化合物のイソシアネート基のモル数([−NCO]のモル数)で0.67〜0.91モルであり、0.70〜0.90モルが好ましい。使用割合が0.67モル未満の場合、未反応の一価の疎水性アルコールの残存量が多くなり、得られる水溶性ポリアルキレンオキシド変性物の水溶液の透明性が悪化するおそれがある。使用割合が0.91モルを超える場合、水への溶解性が極端に低くなりゲル化するおそれがある。
ポリアルキレンオキシド化合物と一価の疎水性アルコールとジイソシアネート化合物とを反応させる方法としては、例えば、トルエン、キシレン、ジメチルホルムアミド等の反応溶媒に溶解や分散させて反応させる方法;固体を粉末状に粉砕(粉末状)もしくは液状に溶融して両者を均一に混合した後、所定の温度に加熱して反応させる方法等が挙げられる。工業的実施の見地からは、各原料を加熱溶融した状態で連続的に供給し多軸押出機中で混合、反応させる方法が好ましい。前記反応の温度としては、好ましくは70〜210℃の範囲、より好ましくは90〜180℃、さらに好ましくは100〜160℃である。反応の温度が70℃未満の場合、反応が不均一になるおそれがある。反応の温度が210℃を超える場合、得られる水溶性ポリアルキレンオキシド変性物が分解して変色するおそれがある。反応時間は、反応温度や用いるポリアルキレンオキシド化合物、一価の疎水性アルコールおよびジイソシアネート化合物の種類等に応じて、反応が完結するように適宜設定することができる。ここで反応時間は、多軸押出機中での以下の方法により求められる平均滞留時間で定義される。平均滞留時間は、微量の着色剤(例えば粉砕した赤色チョーク、青色5号)をポリアルキレンオキシド化合物、疎水性アルコール、ジイソシアネート化合物と同時に多軸押出機に供給し、吐出物の色の変化を観察し一番色が濃い部分が吐出された時間で測定できる。平均滞留時間は0.5〜5.0分の間、好ましくは1.0〜3.5分、より好ましくは1.5〜3.0分の範囲に供給量と回転数、スクリューの形状により調整される。
また、水溶性ポリアルキレンオキシド変性物を製造する際、反応を促進させる観点から、反応系中にトリエチルアミン、トリエタノールアミン、ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズジラウレート、スタナスオクトエート、トリエチレンジアミン等の反応促進剤を少量添加することもできる。前記反応促進剤の使用量は、ポリアルキレンオキシド化合物に対して、好ましくは200〜2,000質量ppm、より好ましくは500〜1,000質量ppmである。
かくして、ポリアルキレンオキシド化合物と一価の疎水性アルコールとジイソシアネート化合物とを押出し機等の適当な反応器中で混合して反応させることにより、水溶性ポリアルキレンオキシド変性物を得ることができる。
得られた水溶性ポリアルキレンオキシド変性物は、化粧料や塗料に添加し、それらの製造工程内で溶解することもできる。その添加割合は好ましくは0.01〜5質量%、より好ましくは0.05〜3質量%の範囲である。0.01質量%未満の場合、増粘効果が低いために好ましくない。5質量%を超えるとゲル化するために好ましくない。また、予め、水;塩化ナトリウム等の塩や界面活性剤を含む水溶液;ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ポリプロピレングリコール、プロピレングリコール等の水溶液;ポリエチレングリコール200等へ、5〜50質量%となるように希釈してから用いることもできる。また、溶解時間の短縮を図るために中位粒子径が約100μm程度になるように粉砕すると良い。粉砕方法は限定されないが、液体窒素を用いた冷凍粉砕法が最適に用いられる。
本発明にかかる水溶性ポリアルキレンオキシド変性物の3質量%水溶液の粘度は、コーンプレート型レオメーター(ティー・エイ・インスツルメント社製AR2000)により、コーン(60mm、コーン角度1度)を用いて、温度25℃における剪断速度が0.0001〜1,000[1/s]の範囲の粘度を測定することによって求められる。なお、コーンプレート型レオメーターを用いることにより、従来のB型粘度計を用いた測定に比して、より詳細にその粘性挙動を把握することができる。
本発明にかかる水溶性ポリアルキレンオキシド変性物の透明性は、水溶性ポリアルキレンオキシド変性物の1質量%水溶液を紫外−可視分光光度計にて、425nmでの1cm長さの石英ガラスに充填した時の光線透過率によって評価できる。好ましくは透過率が60%以上であり、より好ましくは70%以上、さらに好ましくは80%以上である。60%未満の透過率では、化粧料として用いた場合の透明性が悪化するおそれがある。また、従来のポリアクリル酸系の増粘剤を用いた場合は、90%以上の透明性を有する水溶液が得られるが、汗等に含有される食塩濃度0.5%を添加するとその透明性が30%以下に低下するのに対して、本発明にかかる水溶性ポリアルキレンオキシド変性物を使用した場合、食塩0.5%を添加してもその透明性の変化はない。
本発明にかかる水溶性ポリアルキレンオキシド変性物を用いると、水溶液もしくは化粧料の表面が平滑でかつ弾力性、いわゆるプルプルした触感を付与することができる。一方で、指等ですくい取って穴を開けた際もしばらくすると、その穴が塞がり再び平滑な表面になるといった新しい感覚の触感を得ることができる
また、本発明にかかる水溶性ポリアルキレンオキシド変性物による水溶液は紫外線に対しても安定で、従来のポリアクリル酸系の増粘剤に比して、その水溶液粘度の変化は殆どない。そのため、透明性が要求されないクリーム等にも幅広く使用することができる。
以下に、製造例、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら製造例および実施例に限定されるものではない。
評価方法
(1)水溶液粘度
水溶性ポリアルキレンオキシド変性物3.0gを、297gのイオン交換水または0.5質量%塩化ナトリウム水溶液に投入し、30℃、300rpmの条件で3時間攪拌して水溶性ポリアルキレンオキシド変性物の1質量%溶液を得た。
得られた溶液を、コーンプレート型レオメーター(ティー・エイ・インスツルメント社製AR2000)により、コーン(60mm、コーン角度1度)を用いて、温度25℃において、剪断速度0.001〜1,000[1/s]の範囲の水溶液粘度を測定した。
(2)透明性
上記(1)と同様の方法で得られた、水溶性ポリアルキレンオキシド変性物を1質量%含有する水溶液および0.5質量%塩化ナトリウム水溶液の各4.5ml、ならびに、後述の実施例5〜7および比較例5〜7で得られた透明保湿ジェル4.5mlを1cm厚みの石英ガラスに充填した後、各々、遠心分離機(1,800rpm)により気泡を除去し、紫外−可視分光光度計(UV−3150:島津製作所)により、425nmにおける光線透過率を測定し、透明性の評価とした。
(3)透明保湿ジェル、ハンドクリームの粘度
後述の実施例5〜8および比較例5〜10で得られた透明保湿ジェルもしくはハンドクリームをB型粘度計(芝浦セムテック株式会社製 VDH2)にて25℃でロータ6で20rpm(4Pa・s以上の場合)、ロータ3で30rpm(0.5〜4Pa・s未満の場合)の条件で粘度を測定した。
(4)透明保湿ジェル、ハンドクリームの耐候性(塩化ナトリウム未添加品)
後述の実施例5〜8および比較例5〜10で得られた透明保湿ジェルもしくはハンドクリーム100gを硬質ガラス製サンプルビンに充填し、2階建屋屋上の暴露台の南面に設置し暴露して(7月初旬1週間、晴天)、暴露前後の粘度を測定した。
(5)透明保湿ジェル、ハンドクリームの表面特性
後述の実施例5〜8および比較例5〜10で得られた透明保湿ジェルもしくはハンドクリームを透明プラスチック容器(50φ×高さ30mm)に充填し、30分後にその表面を観察した。
i)充填時
○:表面は滑らかで波打っていない。
△:表面は滑らかだが、波打っている。
ii)弾力性
ボールタック試験用のボール(No.12/32:9.5φ 3.5g)を透明保湿ジェルもしくはハンドクリームの中心に置き、5秒後のボールの沈み具合を観察した。
○:ボールが表面に浮いたような感じで、弾力性がある
△:ボールが沈み込んでしまい弾力性は殆どない。
iii)穿孔後
弾力性試験の後にボールを取り出し、その30分後にその表面を観察した。
○:表面は滑らかで波打っておらず、穴は開いていない。
△:表面は滑らかだが、波打っており穴は開いたままの状態。
実施例1
80℃に保温された攪拌機のついた貯蔵タンクAに、十分に脱水した数平均分子量20,000のポリエチレンオキシド100質量部、2−オクチルドデカノール0.39質量部およびジオクチルスズジラウレート0.1質量部の割合で投入し、窒素ガス雰囲気下で攪拌して均一な混合物とした。
これとは別に、30℃に保温された貯蔵タンクBにジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネートを投入し、窒素ガス雰囲気下で貯蔵した。
定量ポンプを用いて、貯蔵タンクAの混合物を200[g/分]の速度、貯蔵タンクBのジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネートを5.2[g/分]の速度にて80〜120℃に設定したスクリュー外径26mmの2軸押出機(L/D=40)に連続的に供給し、押出機中で混合、反応を行い、押出機出口からストランドを出し、ペレタイザーによりペレット化して、水溶性ポリアルキレンオキシド変性物を得た。得られたペレットを液体窒素に浸漬した後に中位粒子径100μmになるように粉砕して評価に供した。
使用した原料および評価結果を各々、表1および表2に示す。
実施例2
80℃に保温された攪拌機のついた貯蔵タンクAに、十分に脱水した数平均分子量6,000のポリエチレンオキシド100質量部、オクタデシルアルコール3.02質量部およびジオクチルスズジラウレート0.1質量部の割合で投入し、窒素ガス雰囲気下で攪拌して均一な混合物とした。これとは別に、30℃に保温された貯蔵タンクBにジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネートを投入し、窒素ガス雰囲気下で貯蔵した。
定量ポンプを用いて、貯蔵タンクAの混合物を250[g/分]の速度、貯蔵タンクBのジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネートを21.2[g/分]の速度にて80〜120℃に設定したスクリュー外径26mmの2軸押出機(L/D=40)に連続的に供給し、押出機中で混合、反応を行い、押出機出口からストランドを出し、ペレタイザーによりペレット化して、水溶性ポリアルキレンオキシド変性物を得た。得られたペレットを液体窒素に浸漬した後に中位粒子径100μmになるように粉砕して評価に供した。
使用した原料および評価結果を各々、表1および表2に示す。
実施例3
80℃に保温された攪拌機のついた貯蔵タンクAに、十分に脱水した数平均分子量15,000のエチレンオキシド/プロピレンオキシド(=75/25)100質量部、デシルアルコール0.32質量部およびジオクチルスズジラウレート0.1質量部の割合で投入し、窒素ガス雰囲気下で攪拌して均一な混合物とした。これとは別に、30℃に保温された貯蔵タンクBに1,6ヘキサメチレンジイソシアネートを投入し、窒素ガス雰囲気下で貯蔵した。
定量ポンプを用いて、貯蔵タンクAの混合物を180[g/分]の速度、貯蔵タンクBの1,6ヘキサメチレンジイソシアネートを4.0[g/分]の速度にて110〜140℃に設定したスクリュー外径26mmの2軸押出機(L/D=40)に連続的に供給し、押出機中で混合、反応を行い、押出機出口からストランドを出し、ペレタイザーによりペレット化して、水溶性ポリアルキレンオキシド変性物を得た。得られたペレットを液体窒素に浸漬した後に中位粒子径100μmになるように粉砕して評価に供した。
使用した原料および評価結果を各々、表1および表2に示す。
実施例4
80℃に保温された攪拌機のついた貯蔵タンクAに、十分に脱水した数平均分子量11,000のポリエチレンオキシド100質量部、オクチルアルコール0.48質量部およびジオクチルスズジラウレート0.1質量部の割合で投入し、窒素ガス雰囲気下で攪拌して均一な混合物とした。これとは別に、30℃に保温された貯蔵タンクBに3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシル=イソシアネートを投入し、窒素ガス雰囲気下で貯蔵した。
定量ポンプを用いて、貯蔵タンクAの混合物を200[g/分]の速度、貯蔵タンクBの3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシル=イソシアネートを8.0[g/分]の速度にて110〜140℃に設定したスクリュー外径26mmの2軸押出機(L/D=40)に連続的に供給し、押出機中で混合、反応を行い、押出機出口からストランドを出し、ペレタイザーによりペレット化して、水溶性ポリアルキレンオキシド変性物を得た。得られたペレットを液体窒素に浸漬した後に中位粒子径100μmになるように粉砕して評価に供した。
使用した原料および評価結果を各々、表1および表2に示す。
比較例1
80℃に保温された攪拌機のついた貯蔵タンクAに、十分に脱水した数平均分子量20,000のポリエチレンオキシド100質量部、2−オクチルドデカノール2.98質量部およびジオクチルスズジラウレート0.1質量部の割合で投入し、窒素ガス雰囲気下で攪拌して均一な混合物とした。これとは別に、30℃に保温された貯蔵タンクBにジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネートを投入し、窒素ガス雰囲気下で貯蔵した。
定量ポンプを用いて、貯蔵タンクAの混合物を200[g/分]の速度、貯蔵タンクBのジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネートを10.2[g/分]の速度にて80〜120℃に設定したスクリュー外径26mmの2軸押出機(L/D=40)に連続的に供給し、押出機中で混合、反応を行い、押出機出口からストランドを出し、ペレタイザーによりペレット化して、水溶性ポリアルキレンオキシド変性物を得た。得られたペレットを液体窒素に浸漬した後に中位粒子径100μmになるように粉砕して評価に供した。
使用した原料および評価結果を各々、表1および表2に示す。
比較例2
80℃に保温された攪拌機のついた貯蔵タンクAに、十分に脱水した数平均分子量6,000のポリエチレンオキシド100質量部、オクタデシルアルコール9.00質量部およびジオクチルスズジラウレート0.1質量部の割合で投入し、窒素ガス雰囲気下で攪拌して均一な混合物とした。これとは別に、30℃に保温された貯蔵タンクBにジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネートを投入し、窒素ガス雰囲気下で貯蔵した。
定量ポンプを用いて、貯蔵タンクAの混合物を250[g/分]の速度、貯蔵タンクBのジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネートを38.0[g/分]の速度にて110〜140℃に設定したスクリュー外径26mmの2軸押出機(L/D=40)に連続的に供給し、押出機中で混合、反応を行い、押出機出口からストランドを出し、ペレタイザーによりペレット化して、水溶性ポリアルキレンオキシド変性物を得た。得られたペレットを液体窒素に浸漬した後に中位粒子径100μmになるように粉砕して評価に供した。
使用した原料および評価結果を各々、表1および表2に示す。
比較例3
80℃に保温された攪拌機のついた貯蔵タンクAに、十分に脱水した数平均分子量15,000のエチレンオキシド/プロピレンオキシド(75/25)100質量部、デシルアルコール2.11質量部およびジオクチルスズジラウレート0.1質量部の割合で投入し、窒素ガス雰囲気下で攪拌して均一な混合物とした。これとは別に、30℃に保温された貯蔵タンクBに1,6ヘキサメチレンジイソシアネートを投入し、窒素ガス雰囲気下で貯蔵した。
定量ポンプを用いて、貯蔵タンクAの混合物を180[g/分]の速度、貯蔵タンクBの1,6ヘキサメチレンジイソシアネートを7.9[g/分]の速度にて110〜140℃に設定したスクリュー外径26mmの2軸押出機(L/D=40)に連続的に供給し、押出機中で混合、反応を行い、押出機出口からストランドを出し、ペレタイザーによりペレット化して、水溶性ポリアルキレンオキシド変性物を得た。得られたペレットを液体窒素に浸漬した後に中位粒子径100μmになるように粉砕して評価に供した。
使用した原料および評価結果を各々、表1および表2に示す。
比較例4
80℃に保温された攪拌機のついた貯蔵タンクAに、十分に脱水した数平均分子量11,000のポリエチレンオキシド100質量部、オクチルアルコール2.36質量部およびジオクチルスズジラウレート0.1質量部の割合で投入し、窒素ガス雰囲気下で攪拌して均一な混合物とした。これとは別に、30℃に保温された貯蔵タンクBに3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシル=イソシアネートを投入し、窒素ガス雰囲気下で貯蔵した。
定量ポンプを用いて、貯蔵タンクAの混合物を200[g/分]の速度、貯蔵タンクBの3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシル=イソシアネートを15.0[g/分]の速度にて110〜140℃に設定したスクリュー外径26mmの2軸押出機(L/D=40)に連続的に供給し、押出機中で混合、反応を行い、押出機出口からストランドを出し、ペレタイザーによりペレット化して、ポリアルキレンオキシド変性物を得た。
使用した原料および評価結果を各々、表1および表2に示す。得られたペレットを液体窒素に浸漬した後に中位粒子径100μmになるように粉砕して評価に供した。
表2より、本発明により得られる水溶性ポリアルキレンオキシド変性物は、高粘度の水溶液粘度を示し、比較例よりも良好な透明性を有することがわかる。
(保湿ジェルの調製)
実施例5〜7および比較例5〜7
実施例1、2、4、および比較例1、2、4の水溶性ポリアルキレンオキシド変性物を用いて、下記の処方および調製方法により、各々、実施例5〜7および比較例5〜7の保湿ジェルを得た。また得られた保湿ジェル100質量部に対して、食塩0.5質量部を添加し、再度ホモミキサー(13000rpm×1分)にて混合し、食塩添加保湿ジェルとした。
結果を表3に示す。
(1)処方
グリセリン 7.0質量部
プロピレングリコール 5.0質量部
フェノキシエタノール 0.5質量部
水 86.5質量部
水溶性ポリアルキレンオキシド変性物 1.0質量部
(実施例1、2、4、および比較例1、2、4)
(2)保湿ジェル調製方法
各原料をディスパー(20000rpm×5分)にて良く混合して、透明保湿ジェルを得た。
比較例8
水溶性ポリアルキレンオキシド変性物に代えて、カルボキシビニルポリマー(アクペック505E:住友精化株式会社製)を用いて下記の処方および調製方法により比較例8の透明保湿ジェルを得た。また得られた保湿ジェル100質量部に対して、食塩0.5質量部を添加し、再度ディスパー(20000rpm×1分)にて混合し、食塩添加保湿ジェルとした。
結果表3に示す。
(1)処方
グリセリン 7.0質量部
プロピレングリコール 5.0質量部
フェノキシエタノール 0.5質量部
水 86.3質量部
カルボキシビニルポリマー 0.5質量部
トリエタノールアミン 0.7質量部
(2)保湿ジェル調製方法
ディスパー(3,000rpm)にて攪拌した水86.3質量部にカルボキシビニルポリマー0.5質量部を固まりができないように徐々に入れて溶解した。その後、回転数を20,000rpmまで上昇させて、残りの原料を添加して、保湿ジェルを得た。
(ハンドクリームの調製)
実施例8および比較例9
実施例3および比較例3の水溶性ポリアルキレンオキシド変性物を用いて、下記の処方および調製方法により、各々、実施例8および比較例9のハンドクリームを得た。また得られたハンドクリーム100質量部に対して、食塩0.5質量部を添加し、再度ホモミキサー(13000rpm×1分)にて混合し、食塩添加ハンドクリームとした。
結果を表3に示す。
(1)処方
A相 流動パラフィン 10.0質量部
ミリスチン酸イソプロピル 10.0質量部
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 10.0質量部
ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート 3.0質量部

B相 水溶性ポリアルキレンオキシド 0.7質量部
水 66.3質量部
(2)ハンドクリーム調製方法
A相をホモミキサーにて(5,000rpm×1min)混合した後、そこへB相の各成分をホモミキサー(10,000rpm×1分)の条件下で添加して混合後、さらに13,000rpm×4分間混合を続けてハンドクリームを得た。
比較例10
水溶性ポリアルキレンオキシド変性物に代えて、カルボキシビニルポリマー(アクペック505E:住友精化株式会社製)を用いて下記の処方および調製方法により比較例10のハンドクリームを得た。また得られたハンドクリーム100質量部に対して、食塩0.5質量部を添加し、再度ホモミキサー(13000rpm×1分)にて混合し、食塩添加ハンドクリームとした。
結果を表3に示す。
(1)処方
A相 流動パラフィン 10.0質量部
ミリスチン酸イソプロピル 10.0質量部
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 10.0質量部
ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート 3.0質量部

B相 カルボキシビニルポリマー 0.2質量部
水 66.4質量部
トリエタノールアミン 0.4質量部

(2)ハンドクリーム調製方法
A相をホモミキサーにて(5,000rpm×1min)混合した後、そこへB相の各成分をホモミキサー(10,000rpm×1分)の条件下で添加して混合後、さらに13,000rpm×4分間混合を続けてハンドクリームを得た。
表3より本発明により得られる水溶性ポリアルキレンオキシド変性物を使用した化粧料は耐塩性、耐候性、弾力性に優れ、比較例の化粧料よりも透明性に優れていることがわかる。
本発明により、高粘度で透明性に優れた水溶液が得られる水溶性ポリアルキレンオキシド変性物が提供できる。また、これを利用して透明性に優れて透明性、耐塩性、耐候性、弾力性に優れた化粧料が提供できる。

Claims (6)

  1. (II):
    (式中、Rは水素またはメチル基を、nは90〜900の整数を示す。)で表されるポリアルキレンオキシド化合物(A)と、
    式(III):
    (式中、Rは、炭素数6〜24の飽和炭化水素基を示す。)で表される一価の疎水性アルコール(B)と、
    式(IV):
    (式中、Rは、メチルジフェニレン基、ヘキサメチレン基、メチルジシクロヘキシレン基、3−メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシレン基、ジメチルフェニレン基またはトリレン基を示す。)で表されるジイソシアネート化合物(C)とを、
    ポリアルキレンオキシド化合物(A)1モルに対して、疎水性アルコール(B)を0.2〜1.0モルの割合で、かつポリアルキレンオキシド化合物(A)と疎水性アルコール(B)の末端水酸基の合計モル数1モルに対して、ジイソシアネート化合物(C)のイソシアネート基を0.67〜0.91モルの割合で反応させた構造を有する、水溶性ポリアルキレンオキシド変性物であって、
    該水溶性ポリアルキレンオキシド変性物は、
    式(I):
    (式中、Rは水素またはメチル基を、nは90〜900の整数を、Rは、炭素数6〜24の飽和炭化水素基を、R3は、メチルジフェニレン基、ヘキサメチレン基、メチルジシクロヘキシレン基、3−メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシレン基、ジメチルフェニレン基またはトリレン基を、mは1〜5の整数を示す。)で表わされる水溶性ポリアルキレンオキシド変性物。
  2. 式(II):
    (式中、Rは水素またはメチル基を、nは90〜900の整数を示す。)で表されるポリアルキレンオキシド化合物(A)と、式(III):
    (式中、Rは、炭素数6〜24の飽和炭化水素基を示す。)で表される一価の疎水性アルコール(B)と、式(IV):
    (式中、Rは、メチルジフェニレン基、ヘキサメチレン基、メチルジシクロヘキシレン基、3−メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシレン基、ジメチルフェニレン基またはトリレン基を示す。)で表されるジイソシアネート化合物(C)とを、
    ポリアルキレンオキシド化合物(A)1モルに対して、疎水性アルコール(B)を0.2〜1.0モルの割合で、かつポリアルキレンオキシド化合物(A)と疎水性アルコール(B)の末端水酸基の合計モル数1モルに対して、ジイソシアネート化合物(C)のイソシアネート基を0.67〜0.91モルの割合で反応させる、式(I):
    (式中、R〜R、mおよびnは上記と同じ。)で表わされる水溶性ポリアルキレンオキシド変性物の製造方法。
  3. ポリアルキレンオキシド化合物が、数平均分子量4,000〜40,000であり、ポリエチレンオキシドおよびエチレンオキシド/プロピレンオキシド共重合体からなる群より選ばれた少なくとも1種である、請求項2に記載の水溶性ポリアルキレンオキシド変性物の製造方法。
  4. 一価の疎水性アルコールが、水への溶解性が0.4質量%以下のアルコールである、請求項2に記載の水溶性ポリアルキレンオキシド変性物の製造方法。
  5. ジイソシアネート化合物が、ジシクロヘキシルメタン−4、4’−ジイソシアネートおよび1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートからなる群より選ばれた少なくとも1種である、請求項2に記載の水溶性ポリアルキレンオキシド変性物の製造方法。
  6. 請求項1に記載の水溶性ポリアルキレンオキシド変性物を0.01〜5質量%含有する、化粧料。
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