JP5855184B1 - 流通容器遠心乾燥装置と流通容器遠心乾燥システム - Google Patents

流通容器遠心乾燥装置と流通容器遠心乾燥システム Download PDF

Info

Publication number
JP5855184B1
JP5855184B1 JP2014157078A JP2014157078A JP5855184B1 JP 5855184 B1 JP5855184 B1 JP 5855184B1 JP 2014157078 A JP2014157078 A JP 2014157078A JP 2014157078 A JP2014157078 A JP 2014157078A JP 5855184 B1 JP5855184 B1 JP 5855184B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side wall
drive
plate
laminated body
wall positioning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014157078A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016033447A (ja
Inventor
藏本 武彦
武彦 藏本
秦 寛二
寛二 秦
Original Assignee
東洋機器工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東洋機器工業株式会社 filed Critical 東洋機器工業株式会社
Priority to JP2014157078A priority Critical patent/JP5855184B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5855184B1 publication Critical patent/JP5855184B1/ja
Publication of JP2016033447A publication Critical patent/JP2016033447A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】従来食料品などの移送に利用する流通容器を洗浄した後、積み上げた流通容器を乾燥する遠心乾燥装置では、流通容器を積み上げた積層体を並べて一度の遠心乾燥することはできなかった。【解決手段】矩形状の基本底面形状を有する流通容器が積み上げられた積層体を載置するベーステーブルと、前記基本底面形状の短辺上に形成される積層体の短辺壁を固定する短辺壁位置決めプレートと、前記基本底面形状の長辺上に形成される積層体の長辺壁を固定する長辺壁位置決めロッドと、前記ベーステーブルと、前記短辺壁位置決めプレートと、前記長辺壁位置決めロッドを共に回転させる回転駆動モータを有する流通容器遠心乾燥装置。【選択図】図1

Description

本発明は、主として食品用に用いる流通容器を洗浄した後に乾燥する際に用いる遠心乾燥装置に関するものである。
食品工場では、原料や中間品若しくは完成品を運搬する際に専用の容器を用いる。このような容器は、流通容器若しくはコンテナーと呼ばれている。流通容器は、上面が開放された蓋なし箱型形状をしている。また、積み重ねて使用されることを想定して作製されている。運搬量を多くできるようにするためである。したがって、上端の縁と底面には、安定して積み重ねできるような構成が施されている。また、多数の流通容器を積み重ねできるように、流通容器は、主として硬質合成樹脂等の強度の高い材質で形成されている。
流通容器は、積み上げられた山毎に運搬や取扱ができるように、その大きさも定格で決められている。その大きさは、各使用者に自由に定めることができる。しかし、所定の縦横の大きさを基準の大きさとして、深さにバリエーションを持たせたもの、および基準の大きさの1/2の面積に縦横の大きさにしたものが用意される場合が多い。
基準の大きさは積み上げた山の床面積および床形状に相当する。この床面積および床形状で、マテリアルハンドリングのルールを決めたり、貯蔵場所やトラック等の運搬車への載置の効率が決まるからである。
これらの流通容器は、使用後には洗浄および乾燥されて、繰り返し使用される。流通容器の洗浄は、通常1つずつ行われる場合が多い。一方、洗浄された流通容器を乾燥する際は、洗浄後の流通容器を積み重ねた山毎に行われる。1つずつコンベア上で乾燥する際には、トンネル式チェーンコンベア型の温風乾燥機や積み重ねた山毎に回転させて乾燥させる装置(遠心乾燥装置)が知られている。
流通容器を回転させて乾燥させる方法は、小スペースで且つ省エネルギー、さらに比較的短時間で乾燥を終えることができる。特に流通容器は樹脂製で作製されることが多く、水に対しては濡れ性が低い。したがって、洗浄後の流通容器の表面では水は水滴状になっている。よって、回転させることで、水滴を吹き飛ばすことで容易に乾燥させることができる。
特許文献1には、従来知られている容器遠心乾燥装置が開示されている。この容器遠心乾燥装置は、容器の4つの隅部を外方から挟み込み、容器をターンテーブルの回転中心で動かないように固定するクランプ部と、クランプ部を回動自在に設けるコラムについては、少なくともカーボン系複合材で構成することが開示されている。これは、遠心乾燥装置においては、回転部分の慣性量が大きくなり回転部の加速減速時にエネルギーを要するという課題に対応したものである。
特開2001−324264号公報
特許文献1は効率的な容器遠心乾燥装置を提供しようとするものである。しかし、実際に使用される流通容器の大きさのバリエーションについて考慮されたものではない。遠心乾燥装置は、積み上げた流通容器を高速回転させて洗浄後の水滴を振り飛ばす。したがって、積み上げた状態の山は、強固に固定しておかなければならない。
特許文献1ではクランプ部が容器の四隅をホールドする構成になっている。したがって、流通容器の大きさが異なる場合は、ホルダーを交換するなどしなければ使用できない。特に底面の面積が異なる流通容器に対しては、種類に対応した遠心乾燥装置が必要となる。これは設備投資の大きな負荷となる。
本発明は上記の課題に鑑み想到されたものである。本発明は工場における、実際の使用状態に鑑み、基本となる底面形状に対して使用可能な流通容器遠心乾燥装置であって、組み合わせると基本となる底面形状になる流通容器であれば、基本となる底面形状と異なる流通容器であっても、使用できる流通容器遠心乾燥装置を提供するものである。
より具体的に本発明に係る流通容器遠心乾燥装置は、
矩形状の基本底面形状を有する流通容器が積み上げられた積層体を載置するベーステーブルと、
前記基本底面形状の短辺上に形成される積層体の短辺壁を固定する短辺壁位置決めプレートと、
前記基本底面形状の長辺上に形成される積層体の長辺壁を固定する長辺壁位置決めロッドと、
前記ベーステーブルと、前記短辺壁位置決めプレートと、前記長辺壁位置決めロッドを共に回転させる回転駆動モータと、
前記ベーステーブルの上方に設けられ、前記積層体を付勢装置によって上方から押さえる積層体押さえプレートと、
前記短辺壁位置決めプレートおよび前記長辺壁位置決めロッドに連結し、上下方向の変位によって、前記短辺壁位置決めプレートおよび前記長辺壁位置決めロッドが前記積層体を固定する位置および固定解除の位置に変位させるリンク開閉駆動プレートと、
前記リンク開閉駆動プレートが固定された駆動連結ブロックと、
前記駆動連結ブロックに固定され、前記ベーステーブルの回転軸の軸上に配置され、上下変位可能な駆動連結ロッドと、
前記駆動連結ロッドを回転自在に固定する連結ブロックと、
前記連結ブロックを上下に駆動する積層体位置決め駆動シリンダー装置と、
前記付勢装置は、
前記積層体押さえプレートに固定され、前記ベーステーブルの回転軸に配置された積層体押さえ駆動ロッドと、
前記積層体押さえ駆動ロッドを回転自在に固定する連結プレートと、
前記連結プレートの両端にピストンが固定され、シリンダーが前記連結ブロックに固定された積層体押さえシリンダー装置と
有することを特徴とする。
本発明に係る流通容器遠心乾燥装置は、基本底面形状を有する流通容器を積み重ねた積層体の短辺壁位置決めプレートと長辺壁位置決めロッドで固定する。この時長辺壁位置決めロッドは、短辺壁位置決めプレートから長辺の1/5より長い位置に長辺壁位置決めロッドを配置するので、積層体が基本底面形状の1/2のショートサイズ容器を積み上げた積層体を2山並置しても、ショートサイズ容器の短辺壁を確実に保持し、回転しても、積層体が崩れたり、積層体から流通容器が飛び出したりすることがない。
また、本発明に係る流通容器遠心乾燥装置は、上方から積層体を下方に押し付ける積層体押さえプレートを有することもできるので、より確実に積層体を保持することができる。
本発明に係る流通容器遠心乾燥装置の構成を示す図である。 流通容器の構成を示す図である。 大きさの異なる流通容器を示す図である。 積層体を固定する部分を示す図である。 短辺壁位置決めプレートと長辺壁位置決めロッドを動かすための構成を示す図である。 図5の一部拡大図である。 積層体押さえプレートを動かすための構成を示す図である。 積層体押さえプレートの動きを段階的に示した図である。 積層体押さえプレートを動かすための他の構成例を示す拡大図である。
(実施の形態1)
以下に図面を参照しながら本発明に係る流通容器遠心乾燥装置について説明する。なお、以下の説明は本発明の実施形態の例示を行うものであり、以下の実施の形態は、本発明の主旨を超えない限りにおいて改変することができる。
図1に本実施形態に係る流通容器遠心乾燥装置3の三面図を示す。流通容器遠心乾燥装置3は、供給コンベア2と排出コンベア4が連結して使用される。流通容器遠心乾燥装置3は、流通容器90を積み重ねた状態で、乾燥を行う。図示しない洗浄装置で洗浄された後の流通容器90は、積層された後供給コンベア2で運ばれ、流通容器遠心乾燥装置3に供給される。流通容器遠心乾燥装置3で乾燥された流通容器90は、排出コンベア4に載せられ、運び出される。
なお、流通容器遠心乾燥装置3と、流通容器遠心乾燥装置3の上流側に設けられた供給コンベア2と流通容器遠心乾燥装置3の下流側に設けられた排出コンベア4で、流通容器遠心乾燥システム1を構成する。なお、ここで、上流側とは乾燥前の対象物が送られてくる側をいい、下流側とは、乾燥済みの対象物が送られて行く側をいう。
図2に、流通容器90の概略を示す。流通容器90は、硬質合成樹脂等で形成される。蓋は通常ついていない。流通容器90は、上面が開放された、直方体上の容器である。流通容器90は、積み上げ可能にし、また積み上げた状態で隙間なく載置する目的で、統一した基本の大きさが決められる。流通容器90の大きさは、通常使用者が、使用する生産工程の都合で、自由に決める。すなわち、流通容器90の矩形状をした底面形状には、使用者毎であっても、基本の大きさが存在する。この基本の大きさの流通容器90の底面形状を、「基本底面形状」とよぶ。
流通容器90は、矩形状の基本底面形状を有する底面90aと、底面の短辺90bおよび長辺90cから、底面90aに垂直方向に延設された側壁を含む。短辺90b上に形成された側壁を「短辺側壁90d」と呼び、長辺90c上に形成された側壁を「長辺側壁90f」と呼ぶ。短辺側壁90dと長辺側壁90fは底面90aからの高さが同じである。この高さは、流通容器90の深さとなる。なお、基本底面形状の四隅は、直角であってもよいし、面取りされていてもよい。
流通容器90は、積み重ねることを前提に作製される。したがって、上面の開口縁90eは、底面90aの周囲より大きく形成されていてもよい。例えば、短辺側壁90dと長辺側壁90fの上端から流通容器90の外側に張り出した開口縁90eを設ける。そして、開口縁90eに所定の高さを設けることで、他の流通容器90の底面90aの周囲が開口縁90eに嵌合できる。このような積み重ね代を持たせることで、流通容器90は幾十に積み重ねても、安定して取り扱う事ができる。
流通容器90を積み重ねたものを「積層体92」と呼ぶ(図2(b)参照)。流通容器遠心乾燥装置3は、この積層体92を単位として遠心乾燥を行う。基本底面形状を有する流通容器90からなる積層体92において、短辺側壁90dが積み重なった面を「短辺壁92d」と呼び、長辺側壁90fが積み重なった面を「長辺壁92f」と呼ぶ。
短辺壁92dと長辺側壁90fが会合する部分を「稜92L」とよぶ。「稜92L」は、積層体92の高さ方向の辺であり4か所存在する。なお、「稜92L」は必ずしも線状でなくてもよい。流通容器90の四隅は面取りされる場合もあるからである。
流通容器90は、用途に応じてある程度の変形体が作製される。これらの変形体は、基本底面形状に基づいて作製される場合が多い。基本底面形状と同じ若しくは、いくつか合わせることで基本底面形状と同じになるように形成しておくと、載置する際に基本底面形状を有する流通容器90と同じに取り扱えるからである。
ここでは、例示として、基本底面形状と同じ形状の底面を有し、深さが深い流通容器93(図3(a))と、基本底面形状を2分した底面を有する流通容器94(図3(b))を例示する。深さが深い流通容器93を「ラージサイズ容器」とよび、基本底面形状を2分した底面を有する流通容器94を「ショートサイズ容器」と呼ぶ。なお、基本底面形状を有する流通容器90を「レギュラーサイズ容器」と呼ぶ。
底面形状で見ると、ショートサイズ容器は、レギュラーサイズ容器の長辺を2分した形状をしている。すなわち、ショートサイズ容器は、長辺側壁90f同士を対向させ突き合わせると、レギュラーサイズ容器と同じ底面形状(基本底面形状)を有する。
レギュラーサイズ容器とショートサイズ容器の大きさに上記の関係を持たせておく事で、本発明に係る流通容器遠心乾燥装置3は、両方の流通容器(93、94)についても遠心乾燥が可能になる。
図1を再び参照して、各部の構成を詳説する。供給コンベア2は、フレーム2a上に供給平ベルト6と、平ベルト駆動モータ5と、送り爪駆動ラック13と、送り爪駆動ピニオン14と、容器供給搬出入駆動モータ12と、容器供給ストッパー7と、供給ストッパー駆動シリンダー8を含む。
供給平ベルト6は、フレーム2aの上面下に設けられた対向する一対のプーリーの間に係回されている。一方のプーリーの軸には平ベルト駆動モータ5の回転軸が接続されている。したがって、供給平ベルト6は、上流側から流通容器遠心乾燥装置3に向って、動くことができる。なお、供給平ベルト6は、フレーム2a上に複数設けられていてもよい。
フレーム2aの上面下には、送り爪駆動ラック13と、送り爪駆動ピニオン14も備え付けられている。送り爪駆動ピニオン14には、容器供給搬出入駆動モータ12が接続されている。送り爪駆動ピニオン14の歯は送り爪駆動ラック13の歯と係止状態にされている。容器供給搬出入駆動モータ12は、所定の距離だけ送り爪駆動ラック13を送出し、また引き戻しを行う。送り爪駆動ピニオン14には送り爪15a、15bが揺動可能に取り付けられている。
送り爪15a、15bは、送り爪駆動ラック13が流通容器遠心乾燥装置3に向かう際には、上昇する。また、流通容器遠心乾燥装置3から遠ざかる際には、戻りばねによって、下降する。送り爪15a、15bの間隔は、流通容器遠心乾燥装置3に送り込まれる積層体92の送り方向の長さに合わせてある。
上昇した送り爪15aは、供給平ベルト6上に載置された積層体92の底に引っかかる。同時に、送り爪15bは、流通容器遠心乾燥装置3内に載置されている積層体92の底にも引っかかる。そして、送り爪駆動ラック13が、流通容器遠心乾燥装置3に向って進むと、流通容器遠心乾燥装置3内に載置された積層体92の排出と、これから洗浄されるために供給平ベルト6上にある積層体92を流通容器遠心乾燥装置3へ供給することを同時に行うことができる。
送り爪駆動ラック13が流通容器遠心乾燥装置3方向への移動が終了すると、流通容器遠心乾燥装置3へ乾燥未処理の積層体92が装填される。また、この時回転部搬送ストッパー駆動シリンダー18から回転部搬送ストッパー18aが飛び出し、積層体92が流通容器遠心乾燥装置3内から飛び出さないようにする。
次に送り爪駆動ピニオン14が逆転し、送り爪駆動ラック13が供給コンベア2側に戻る際には、送り爪15a、15bは、送り爪駆動ラック13側に下降する。下降した送り爪15a、15bは、供給平ベルト6上に載置された積層体92の底に引っかからない。したがって、供給平ベルト6上の積層体92の位置は、送り爪駆動ラック13の供給コンベア2側の動きに影響されない。
送り爪駆動ピニオン14と送り爪駆動ラック13で送り爪駆動装置13APを構成する。なお、送り爪駆動装置13APは、積層体92の移送方向に所定間隔(積層体92の長辺90cより長い間隔)で配置された送り爪15a、15bを、積層体92の移送方向に駆動するものであれば、送り爪駆動ピニオン14と送り爪駆動ラック13に限定しない。
供給ストッパー駆動シリンダー8は、流通容器遠心乾燥装置3の供給側開閉扉9の直前に備えられる。供給ストッパー駆動シリンダー8のピストンには、容器供給ストッパー7が接続されている。供給ストッパー駆動シリンダー8のピストンが延びると、容器供給ストッパー7が供給平ベルト6によって送られてくる積層体92の移動経路上に突出される。突出された容器供給ストッパー7は積層体92の進行を止める。
排出コンベア4はライブローラコンベア等で構成される。流通容器遠心乾燥装置3から排出される積層体92を、下流側(流通容器遠心乾燥装置3から離れる方向)に移送する。
流通容器遠心乾燥装置3は、フレーム3aと回転部3bから構成される。フレーム3aは、フレーム上板3aaと、フレーム下板3abと、支柱3acで構成される。4本の支柱3acはフレーム下板3abとフレーム上板3aaを連結固定する。フレーム下板3abには、駆動プーリー37が接続された回転軸37aが貫通配置されている。駆動プーリー37は、駆動ベルト36を介して回転駆動モータ35と連結されている。
回転軸37aには、ベーステーブル16が固定されている。また、ベーステーブル16上には回転部コンベア17が備えられている。つまり、回転部コンベア17は、回転軸37aの回転によって、ベーステーブル16と共に回転する。ベーステーブル16上には、4本の連結パイプ34が設けられている。連結パイプ34は、フレーム上板3aa側に設けられたアッパープレート33と連結している。
アッパープレート33の中央には、軸筒33aが形成されている。軸筒33aはフレーム上板3aaに固定された受筒33bに回転可能に挿設される。したがって、ベーステーブル16が回転すると、連結パイプ34を介してアッパープレート33も回転する。その回転は、フレーム上板3aaに固定された受筒33bで枢支される。
したがって、ベーステーブル16からアッパープレート33までの間の部材は回転する。したがって、ベーステーブル16からアッパープレート33までの間の部材は、回転部3bに含まれる。なお、ベーステーブル16は、回転駆動モータ35で駆動されるといってよい。
4本の支柱3acで作られる4つの側面の内、供給コンベア2に面している面には、供給側開閉扉9が設けられている。また、排出コンベア4に面している面には、排出側開閉扉10が設けられている。これらの開閉扉は、開閉扉駆動モータ11によって開閉動作が行われる。
図4に積層体92を省略した図を示す。フレーム上板3aaには、積層体位置決め駆動シリンダー装置19a、19bが固定されている。積層体位置決め駆動シリンダー装置19a、19bのピストンの先端は、連結ブロック20の両端に接続されている(図4正面図参照)。この連結ブロック20は、十字型をしていて、直角方向に連結ブロックアーム20aを有している(図4側面図参照)。そして、連結ブロックアーム20aには、積層体押さえシリンダー装置28a、28bのシリンダーが固定されている。
積層体押さえシリンダー装置28a、28bの直下のフレーム上板3aaには、貫通孔3ahが設けられている。連結ブロック20が上下に移動すると、連結ブロックアーム20aも一緒に移動する。したがって、連結ブロックアーム20aに固定された積層体押さえシリンダー装置28a、28bも上下に移動する。積層体押さえシリンダー装置28a、28bが下降しても、フレーム上板3aaには貫通孔3ahが設けられているので、フレーム上板3aaと積層体押さえシリンダー装置28a、28bが干渉することはない。
積層体位置決め駆動シリンダー装置19a、19bは、後述する短辺壁位置決めプレート26と、長辺壁位置決めロッド27を、積層体92の固定/固定解除の位置に変位させる。また、積層体押さえシリンダー装置28a、28bは、後述する積層体押さえプレート31に上方向から押え力を付与(付勢)する。
図5には、積層体位置決め駆動シリンダー装置19a、19bに係る部分を実線で抜き出して示した。図5を参照して、積層体位置決め駆動シリンダー装置19a、19bは、フレーム上板3aaに固定されている。そのピストンの先端は、連結ブロック20の両端に接続されている。したがって、積層体位置決め駆動シリンダー装置19a、19bによってピストンが上下すると、連結ブロック20も上下運動を行う。連結ブロック20には、駆動連結ロッド21が固定されている。
駆動連結ロッド21は、連結ブロック20に対して回転自在に固定されている。すなわち、連結ブロック20の上下運動に伴い駆動連結ロッド21は上下する。しかし、駆動連結ロッド21は、連結ブロック20に固定された状態で、回転可能である。
駆動連結ロッド21には、駆動連結ブロック22が固定されている。駆動連結ブロック22には、供給側開閉扉9と排出側開閉扉10の方向と直角方向に一対のリンク開閉駆動プレート23が接続されている。つまり、積層体位置決め駆動シリンダー装置19a、19bのピストンの上下動作によって、リンク開閉駆動プレート23は上下に動く。なお、駆動連結ロッド21は、ベーステーブル16の回転軸上に配置されている。したがって、ベーステーブル16の回転と共に回転し、遠心動作に対して不要なモーメントを生むことはない。
リンク開閉駆動プレート23には、1か所以上の場所に、ボールジョイント40された一対のリンクプレート24が設けられる。リンクプレート24のそれぞれは、一端をリンク開閉駆動プレート23との間でボールジョイント40されている。1つのリンク開閉駆動プレート23に対して、ここでは、2か所で、一対のリンクプレート24が設けられた場合を示している。つまり、リンクプレート24は全部で8つ存在する例を示している。もちろん、リンクプレート24の数は限定されない。
リンクプレート24の他端には、開閉アーム25がやはりボールジョイント40で取り付けられている。開閉アーム25は、連結パイプ34の軸方向に対して直角な面で揺動可能に連結パイプ34に係合している。開閉アーム25には、ブラケット25aが設けられている。ブラケット25aの先端には、短辺壁位置決めプレート26が取り付けられている。また、ブラケット25aの側面には、長辺壁位置決めロッド27が取り付けられている。
すなわち、短辺壁位置決めプレート26と長辺壁位置決めロッド27は、一体的に連結されている。また、リンク開閉駆動プレート23は、リンクプレート24、開閉アーム25およびブラケット25aを介して短辺壁位置決めプレート26と長辺壁位置決めロッド27に連結している。これは、リンク開閉駆動プレート23は短辺壁位置決めプレート26と長辺壁位置決めロッド27に連結しているといってよい。
短辺壁位置決めプレート26および長辺壁位置決めロッド27は、積層体92の上から下までに渡る長さを有している。
図6には、短辺壁位置決めプレート26および長辺壁位置決めロッド27、ブラケット25a、開閉アーム25、リンクプレート24、リンク開閉駆動プレート23の部分の拡大図を示す。また上半分の2つの開閉アーム25は、固定解除の位置であり、下側の2つの開閉アーム25は固定の位置を示した。また、積層体92は、ショートサイズ容器が2つ並置されて、基本底面積を形成する場合を示している。
リンク開閉駆動プレート23が引き上げられる(紙面裏側から表側)と、リンクプレート24の一端24aも引き上げられる。しかし他端24bは、上下には動けない開閉アーム25に連結されている。したがって、平面視するとリンクプレート24の長さが短くなったように見え、開閉アーム25は、固定解除の位置に移動する(図6上側の開閉アーム25)。
一方、リンク開閉駆動プレート23が押し下げられる(紙面表側から裏側)と、リンクプレート24の一端24aも押し下げられる。しかし他端24bは、連結パイプ34に係止されているため、上下(紙面表側から裏側)には動けない開閉アーム25に連結されている。したがって、平面視するとリンクプレート24の長さが長くなったように見え、開閉アーム25は、固定の位置に移動する(図6の下側の開閉アーム25)。
すなわち、短辺壁位置決めプレート26および長辺壁位置決めロッド27は、リンク開閉駆動プレート23の上下の変位によって、固定と固定解除の位置に変位する。なお、ここでは、リンク開閉駆動プレート23と短辺壁位置決めプレート26および長辺壁位置決めロッド27の間には、ボールジョイント40を使って、リンクプレート24、開閉アーム25およびブラケット25aが介在する。しかし、短辺壁位置決めプレート26および長辺壁位置決めロッド27は、連結されたリンク開閉駆動プレート23の上下方向の変位によって、固定もしくは固定解除の位置に変位すると言ってよい。
短辺壁位置決めプレート26は、開閉アーム25が固定の位置に来た時に、レギュラーサイズ容器で構成した積層体92の短辺壁92dを規制する位置(短辺壁サイド92ds)に設けられている。また、長辺壁位置決めロッド27は、開閉アーム25が固定の位置に来た時に、レギュラーサイズ容器で構成した積層体92の長辺壁92fを規制する位置(長辺壁サイド92fs)に設けられている。
短辺壁位置決めプレート26と長辺壁位置決めロッド27との間は、レギュラーサイズ容器で構成した積層体92の長辺壁92fの長さLの1/5以上の長さ分(図6中の符号hの長さ分)は、少なくとも離れている。レギュラーサイズ容器で構成した積層体92の長辺壁92fの長さLは、図6で示すように、ショートサイズ容器で構成した積層体92の短辺壁92dを2つ並べた長さになる。
つまり、図6中で短辺壁サイド92ds側の端から1/5以上の長さ(符号h)は、ショートサイズ容器による積層体92の短辺壁92dの略中央から、ショートサイズ容器同士が突き合わされている側に近い。よって、ショートサイズ容器による積層体92の短辺壁92dを十分に固定することができる。
なお、図6では、ショートサイズ容器を並置した積層体92を示している。したがって、短辺壁位置決めプレート26は、ショートサイズ容器の長辺側壁90fで形成される長辺壁92fを保持し、長辺壁位置決めロッド27は、ショートサイズ容器の短辺側壁90dで形成される短辺壁92dを保持する。また、長辺壁位置決めロッド27が保持する箇所は、短辺壁位置決めプレート26からhだけ離れた地点である。
このhがレギュラーサイズ容器の長辺壁の長さ(L)の1/5より長ければ、ショートサイズ容器を並置して積層体92としたときでも、積層体92を構成する流通容器が飛び出すことなく、遠心乾燥を行うことができる。また、短辺壁位置決めプレート26から最も遠い長辺壁位置決めロッド27が短辺壁サイド92ds側の端からhだけ離れていればよく、距離hより短い位置に他の長辺壁位置決めロッド27が存在していてもよい。
図7に積層体押さえシリンダー装置28a、28bに係る部分を実線で示した。積層体押さえシリンダー装置28a、28bのシリンダーは、連結ブロック20の一部である連結ブロックアーム20aに固定されている。図面からもわかるように、積層体位置決め駆動シリンダー装置19a、19bとは、直角の位置関係に配置されている積層体押さえシリンダー装置28a、28bのピストンには、連結プレート29が接続されている。
連結プレート29には、積層体押さえ駆動ロッド30が回転自在に固定されている。すなわち、連結プレート29の上下変位にしたがって積層体押さえ駆動ロッド30も上下に変位するが、連結プレート29に対して積層体押さえ駆動ロッド30は回転することができる。積層体押さえ駆動ロッド30は、連結ブロック20より下では、駆動連結ロッド21の中に挿設される。積層体押さえ駆動ロッド30には、積層体押さえプレート31が接続されている。
したがって、積層体位置決め駆動シリンダー装置19a、19bのピストンが縮むと、連結ブロック20が下がり、連結ブロックアーム20aも下がる。すると、連結ブロックアーム20aに固定された積層体押さえシリンダー装置28a、28bも下がる。積層体押さえシリンダー装置28a、28bが下がると、積層体押さえシリンダー装置28a、28bのピストンに固定された連結プレート29およびそれに固定された積層体押さえ駆動ロッド30も下がる。結果として、積層体押さえプレート31も下がり、積層体92を上から押える。また、積層体押さえ駆動ロッド30は、ベーステーブル16の回転軸上に配置されている。したがって、ベーステーブル16の回転と共に回転し、遠心動作に対して不要なモーメントを生むことはない。
なお、積層体押さえプレート31には、ガイドロッド32が設けてあり、アッパープレート33に設けられた貫通孔3ahに挿設されている。したがって、積層体押さえ駆動ロッド30で上方から下方に抑えられても、位置がずれることがない。また、フレーム上板3aaには、積層体押さえシリンダー装置28a、28bのシリンダー直下に貫通孔3ahが形成されているので、積層体押さえシリンダー装置28a、28bが連結ブロックアーム20aと共に下降してもフレーム上板3aaと干渉しない。
図8に、積層体押さえプレート31、積層体押さえシリンダー装置28a、28b、連結ブロックアーム20aの動きを極端に表示したものを示す。図8(a)は、積層体92を押える前の状態、図8(b)は、積層体押さえプレート31が下がった状態、図8(c)は、連結ブロックアーム20aが下がり切った状態を示す。
図8(a)を参照して、積層体位置決め駆動シリンダー装置19a、19b(図7参照)が縮むと、連結ブロックアーム20aも下がり、積層体押さえシリンダー装置28a、28b、連結プレート29、積層体押さえ駆動ロッド30も下がる。結果積層体押さえプレート31も下がる(図8(b))。なお、この時、連結ブロックアーム20aが下がると、駆動連結ブロック22も下がる。これはリンク開閉駆動プレート23を介して短辺壁位置決めプレート26と長辺壁位置決めロッド27を駆動する(固定する位置に変位させる:図5参照)ためである。
図8(b)を参照して、積層体押さえプレート31が積層体92に接触してからさらに、連結ブロックアーム20aが下がると、駆動連結ブロック22はさらに下がり、短辺壁位置決めプレート26と長辺壁位置決めロッド27で積層体92を側面から固定する。
一方、連結ブロックアーム20aに固定された積層体押さえシリンダー装置28a、28bは、連結ブロックアーム20aと共に下がる。しかし、積層体押さえ駆動ロッド30の長さは変わらないので、積層体押さえシリンダー装置28a、28bのピストンが延びる(図8(c)参照)。したがって、積層体押さえシリンダー装置28a、28bの内部が負圧になることで、積層体押さえ駆動ロッド30を下方に向って引き寄せる。その結果積層体押さえプレート31には、上方から付勢が付与される。
以上のように、積層体押さえ駆動ロッド30と、連結プレート29と、積層体押さえシリンダー装置28a、28bと、連結ブロックアーム20aは、積層体押さえプレート31に上方から付勢をかけることができる。したがって、これらを付勢装置38と呼んでもよい。なお、連結ブロックアーム20aは、連結ブロック20と一体物であるので、連結ブロックアーム20aを連結ブロック20と言ってもよい。
再び図1を参照して、本発明に係る流通容器遠心乾燥装置3の動作について説明する。流通容器90は予め積み上げられ、積層体92とされている。積層体92の流通容器90は、すでに洗浄されているとする。積層体92は、供給コンベア2の供給平ベルト6の上を流れて来る。積層体92は、流通容器遠心乾燥装置3の手前に設けられた容器供給ストッパー7で進行が止められる。順番を待つためである。なお、ここでは、ショートサイズ容器が並んで乾燥を待っているとする。
流通容器遠心乾燥装置3で乾燥が終了した積層体92が、流通容器遠心乾燥装置3から排出されたら、供給側開閉扉9が開く。送り爪駆動ラック13を送り爪15a、15bを下降させて上流に向かって進める。そして、ショートサイズ容器2つ分だけ送り爪駆動ラック13を後退させたら送り爪15a、15bを上昇させ、ショートサイズ容器2つ分の積層体92を把持し、流通容器遠心乾燥装置3に向って進める。
送り爪駆動ラック13が、流通容器遠心乾燥装置3内の、回転部コンベア17上まで進める。2山分の積層体92は、回転部コンベア17を進み、回転部コンベア17の下方に設けられた回転部搬送ストッパー18aにより、回転部コンベア17のほぼ中央部で停止させられる。
図5を参照して、積層体92が回転部コンベア17上で停止したら、積層体位置決め駆動シリンダー装置19a、19bのピストンを縮める。これによって、連結ブロック20が下がり、それに伴って駆動連結ロッド21が下がる。駆動連結ロッド21は、駆動連結ブロック22を下げ、リンク開閉駆動プレート23が下がる。リンク開閉駆動プレート23が下がると、リンクプレート24が開閉アーム25を回転させ(図5参照)、ブラケット25aに接続された短辺壁位置決めプレート26と長辺壁位置決めロッド27が、固定位置に移動する(図5下側の開閉アーム25参照)。
短辺壁位置決めプレート26は、並置されたショートサイズ容器の積層体92の長辺壁92fを、4か所で保持する。これは、レギュラーサイズ容器で形成される積層体92でみると、短辺壁92dを固定していることとなる。
また、長辺壁位置決めロッド27は、並置されたショートサイズ容器で形成される積層体92の短辺壁を長辺壁位置決めロッド27で保持する。長辺壁位置決めロッド27は、開閉アーム25のブラケット25aに複数個固定されていてよい。また、長辺壁位置決めロッド27は、短辺壁位置決めプレート26から長辺壁の1/5の位置より遠い位置に、少なくとも1つの長辺壁位置決めロッド27を配置する。
このような位置に長辺壁位置決めロッド27を設けると、ショートサイズ容器を並置した積層体92では、長辺壁位置決めロッド27は、短辺壁の中間付近を保持することになる。図6から、ショートサイズ容器で出来た積層体92が並置された状態でも、短辺壁92dと長辺壁92fを十分な長さに渡って、保持する。したがって、高速回転しても、流通容器が短辺壁位置決めプレート26や長辺壁位置決めロッド27から飛び出すことはない。
なお、ブラケット25aに固定された短辺壁位置決めプレート26と長辺壁位置決めロッド27は、積層体92の短辺壁92dと長辺壁92fを十分な長さに渡って保持する。短辺壁位置決めプレート26と長辺壁位置決めロッド27は、積層体92の稜92Lを介して隣接している関係といえる。
次に図8を参照して、積層体位置決め駆動シリンダー装置19a、19bのピストンが縮むと、連結ブロックアーム20aが下がる。連結ブロックアーム20aに固定された積層体押さえシリンダー装置28a、28bが下がる。その結果連結プレート29が下がり、積層体押さえ駆動ロッド30が下方向に移動する。そして、積層体押さえプレート31が下がり、積層体92の上面を積層体押さえプレート31で押える。
さらに、連結ブロックアーム20aが下がれば、積層体押さえシリンダー装置28a、28bのピストンが延び、積層体押さえプレート31に下向きの付勢が加わる。このようにすることで、積層体92の上部の流通容器90も回転によって飛び出すことがない。
なお、ラージサイズ容器のように、底面形状はレギュラーサイズ容器と同じであっても、深さが深い場合は、容器同士の重なり代が長くなる。このような場合は、積層体92の上下方向への結合力も高くなる。そのため、積層体押さえプレート31で押えなくても、高速回転で流通容器が飛ばない。したがって、積層体押さえシリンダー装置28a、28bから積層体押さえプレート31までの機構は無くてもよい。
再び図1を参照して、フレーム3a内に積層体92が固定されたら、供給側開閉扉9と排出側開閉扉10の両方を閉める。そして、回転駆動モータ35によって、積層体92を回転させる。並置した2つの積層体92を高速回転し、脱水乾燥する。
脱水が終了したら、供給側開閉扉9と排出側開閉扉10の両方を開き、供給側開閉扉9から次の積層体92を流通容器遠心乾燥装置3内に搬入する。新たな積層体92と、乾燥済み積層体92は、送り爪駆動ラック13に設けられた送り爪15a、15bで同時に供給排出が行われる。排出された乾燥済積層体92は、排出コンベア4上を移送される。このように、積層体92の搬入搬出を同時に行うことでタクトタイムを短くできる。
以上の流れは、図示しない制御器によって行うことができるだけでなく、人が状態を見ながら行ってもよい。
(実施の形態2)
図9には、積層体押さえプレート31の部分の機構の変形例を示す。実施の形態1では、積層体押さえプレート31は、一対の積層体押さえシリンダー装置28a、28bに接続された連結プレート29が、積層体押さえプレート31に接続された積層体押さえ駆動ロッド30を下げることで、積層体92を押えた。
本実施の形態では、積層体押さえシリンダー装置50を中空連結ロッド51中に埋め込み固定して、積層体押さえシリンダー装置50のピストンで積層体押さえプレート31を直接押下する。なお、中空連結ロッド51は、駆動に関して、駆動連結ロッド21と同じ係合関係を有する。すなわち、中空連結ロッド51は、積層体位置決め駆動シリンダー装置19a、19bによって上下に変位する連結ブロック20に固定されている。したがって、中空連結ロッド51中に固定された積層体押さえシリンダー装置50は、駆動連結ロッド21の軸芯中に固定された積層体押さえシリンダー装置50といってもよい。
連結ブロック20には、中空連結ロッド51が固定されている。中空連結ロッド51中には、積層体押さえシリンダー装置50が1本内蔵固定されている。積層体押さえシリンダー装置50には、中空連結ロッド51の上端からエアパイプ52が、積層体押さえシリンダー装置50まで延設されている。なお、中空連結ロッド51の上端はロータリージョイント53が設けられている。
またロータリージョイント53には、エア供給パイプ53aが連結されており、図示しない空気供給源から圧縮エアが送られ若しくは、エアがリークされる。したがって、積層体押さえシリンダー装置50が回転しても、エア供給パイプ53aからエアを積層体押さえシリンダー装置50に供給することができる。
本実施の形態でも、積層体押さえシリンダー装置50は連結ブロック20と共に上下に移動する。したがって、積層体92を固定する方法や手順は実施の形態1の場合とほぼ同じである。すなわち、積層体92をフレーム3a内の回転部コンベア17に載置させ、積層体位置決め駆動シリンダー装置19a、19bを動かすことで、短辺壁位置決めプレート26と長辺壁位置決めロッド27を固定位置に移動させる。
その際、連結ブロック20が下がるのに連動して、積層体押さえシリンダー装置50およびそのピストンに固定された積層体押さえプレート31も下がる。そして、積層体押さえプレート31が積層体92に接触し、さらに連結ブロック20が下がったら、積層体押さえシリンダー装置50中にピストンが押し込まれる。この際、積層体押さえプレート31が下方に向う付勢を受け、積層体92の上面を押え、積層体92(図示せず)を固定する。すなわち、中空連結ロッド51(駆動連結ロッド21の軸芯中)に固定された積層体押さえシリンダー装置50は、積層体押さえプレート31に上方から付勢を与えるので、付勢装置38と言える。
本実施の形態においては、積層体押さえシリンダー装置50は、積層体押さえシリンダー装置50内に押し込まれるピストンによってシリンダー内の空気が圧縮されることの反力で、積層体押さえプレート31に付勢を与える。すなわち、シリンダー内の正圧によって積層体押さえプレート31に付勢を与える。
一方、実施の形態1の場合は積層体押さえシリンダー装置28a、28bのピストンが延ばされることによるシリンダー内の空気が膨張させられることの反力で積層体押さえプレート31に付勢を与える。つまり、シリンダー内の負圧によって積層体押さえプレート31に付勢を与える。実施の形態1と本実施の形態の付勢装置38は、この点で相違する。
以上のように本実施の形態では、積層体押さえシリンダー装置50を単体で、しかも、中空連結ロッド51内に固定し配置したので、部品数が少なく、制御も単純になるという効果がある。
本発明に係る流通容器遠心乾燥装置は、工場内で使用する流通容器だけでなく、商品の移送の際に用いる流通容器の洗浄にも利用することができる。
1 流通容器遠心乾燥システム
2 供給コンベア
2a フレーム
3 流通容器遠心乾燥装置
3a フレーム
3aa フレーム上板
3ab フレーム下板
3ah 貫通孔
3ac 支柱
3b 回転部
4 排出コンベア
5 平ベルト駆動モータ
6 供給平ベルト
7 容器供給ストッパー
8 供給ストッパー駆動シリンダー
9 供給側開閉扉
10 排出側開閉扉
11 開閉扉駆動モータ
12 容器供給搬出入駆動モータ
13AP 送り爪駆動装置
13 送り爪駆動ラック
14 送り爪駆動ピニオン
15a、15b 送り爪
16 ベーステーブル
17 回転部コンベア
18 回転部搬送ストッパー駆動シリンダー
18a 回転部搬送ストッパー
19a、19b 積層体位置決め駆動シリンダー装置
20 連結ブロック
20a 連結ブロックアーム
21 駆動連結ロッド
22 駆動連結ブロック
23 リンク開閉駆動プレート
24 リンクプレート
24a (リンクプレートの)一端
24b (リンクプレートの)他端
25 開閉アーム
25a ブラケット
26 短辺壁位置決めプレート
27 長辺壁位置決めロッド
28a、28b 積層体押さえシリンダー装置
29 連結プレート
30 積層体押さえ駆動ロッド
31 積層体押さえプレート
32 ガイドロッド
33 アッパープレート
33a 軸筒
33b 受筒
34 連結パイプ
35 回転駆動モータ
36 駆動ベルト
37 駆動プーリー
37a 回転軸
38 付勢装置
40 ボールジョイント
50 積層体押さえシリンダー装置
51 中空連結ロッド
52 エアパイプ
53 ロータリージョイント
53a エア供給パイプ
90 流通容器
90a 底面
90b 短辺
90c 長辺
90d 短辺側壁
90f 長辺側壁
90e 開口縁
92 積層体
92d 短辺壁
92ds 短辺壁サイド
92f 長辺壁
92fs 長辺壁サイド
92L 稜
93 流通容器
94 流通容器

Claims (5)

  1. 矩形状の基本底面形状を有する流通容器が積み上げられた積層体を載置するベーステーブルと、
    前記基本底面形状の短辺上に形成される積層体の短辺壁を固定する短辺壁位置決めプレートと、
    前記基本底面形状の長辺上に形成される積層体の長辺壁を固定する長辺壁位置決めロッドと、
    前記ベーステーブルと、前記短辺壁位置決めプレートと、前記長辺壁位置決めロッドを共に回転させる回転駆動モータと、
    前記ベーステーブルの上方に設けられ、前記積層体を付勢装置によって上方から押さえる積層体押さえプレートと、
    前記短辺壁位置決めプレートおよび前記長辺壁位置決めロッドに連結し、上下方向の変位によって、前記短辺壁位置決めプレートおよび前記長辺壁位置決めロッドが前記積層体を固定する位置および固定解除の位置に変位させるリンク開閉駆動プレートと、
    前記リンク開閉駆動プレートが固定された駆動連結ブロックと、
    前記駆動連結ブロックに固定され、前記ベーステーブルの回転軸の軸上に配置され、上下変位可能な駆動連結ロッドと、
    前記駆動連結ロッドを回転自在に固定する連結ブロックと、
    前記連結ブロックを上下に駆動する積層体位置決め駆動シリンダー装置と、
    前記付勢装置は、
    前記積層体押さえプレートに固定され、前記ベーステーブルの回転軸に配置された積層体押さえ駆動ロッドと、
    前記積層体押さえ駆動ロッドを回転自在に固定する連結プレートと、
    前記連結プレートの両端にピストンが固定され、シリンダーが前記連結ブロックに固定された積層体押さえシリンダー装置と
    有することを特徴とする流通容器遠心乾燥装置。
  2. 矩形状の基本底面形状を有する流通容器が積み上げられた積層体を載置するベーステーブルと、
    前記基本底面形状の短辺上に形成される積層体の短辺壁を固定する短辺壁位置決めプレートと、
    前記基本底面形状の長辺上に形成される積層体の長辺壁を固定する長辺壁位置決めロッドと、
    前記ベーステーブルと、前記短辺壁位置決めプレートと、前記長辺壁位置決めロッドを共に回転させる回転駆動モータと、
    前記ベーステーブルの上方に設けられ、前記積層体を付勢装置によって上方から押さえる積層体押さえプレートと、
    前記短辺壁位置決めプレートおよび前記長辺壁位置決めロッドに連結し、上下方向の変位によって、前記短辺壁位置決めプレートおよび前記長辺壁位置決めロッドが前記積層体を固定する位置および固定解除の位置に変位させるリンク開閉駆動プレートと、
    前記リンク開閉駆動プレートが固定された駆動連結ブロックと、
    前記駆動連結ブロックに固定され、前記ベーステーブルの回転軸の軸上に配置され、上下変位可能な駆動連結ロッドと、
    前記付勢装置は、
    前記積層体押さえプレートに固定され、前記ベーステーブルの回転軸に配置された前記駆動連結ロッドの軸中に固定された積層体押さえシリンダー装置を有することを特徴とする流通容器遠心乾燥装置。
  3. 前記短辺壁位置決めプレートと前記長辺壁位置決めロッドは、前記基本底面形状の四隅上に形成される前記積層体の稜を介して隣接し、一体に連結されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかの請求項に記載された流通容器遠心乾燥装置。
  4. 請求項1乃至に記載された流通容器遠心乾燥装置と、
    前記流通容器遠心乾燥装置の上流側に設けた供給コンベアと、
    前記流通容器遠心乾燥装置の下流側に設けた排出コンベアとを有し、
    前記供給コンベアは、
    移送方向に対して間隔をあけた2つの送り爪を駆動させる送り爪駆動装置を有すること
    を特徴とする流通容器遠心乾燥システム。
  5. 前記送り爪駆動装置は、
    送り爪駆動ピニオンと、
    前記送り爪駆動ピニオンに係合した送り爪駆動ラックを有することを特徴とする請求項
    に記載された流通容器遠心乾燥システム。
JP2014157078A 2014-07-31 2014-07-31 流通容器遠心乾燥装置と流通容器遠心乾燥システム Active JP5855184B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014157078A JP5855184B1 (ja) 2014-07-31 2014-07-31 流通容器遠心乾燥装置と流通容器遠心乾燥システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014157078A JP5855184B1 (ja) 2014-07-31 2014-07-31 流通容器遠心乾燥装置と流通容器遠心乾燥システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5855184B1 true JP5855184B1 (ja) 2016-02-09
JP2016033447A JP2016033447A (ja) 2016-03-10

Family

ID=55269167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014157078A Active JP5855184B1 (ja) 2014-07-31 2014-07-31 流通容器遠心乾燥装置と流通容器遠心乾燥システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5855184B1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017222384A1 (en) * 2016-06-24 2017-12-28 Tempel Dry Systems B.V. Centrifuge for drying containers with a bottom and a peripheral wall, upright from the bottom, such as crates, lids or trays, and a combination of a centrifuge and at lease one container with a bottom and a peripheral wall, upright from the bottom, such as a crate, lid or tray, arranged in the holder
CN113959185A (zh) * 2021-10-09 2022-01-21 山东睿尔智创机械设备有限公司 一种食品企业用于周转箱清洗后甩干表面水分的设备
JP7436805B2 (ja) 2020-02-06 2024-02-22 澁谷工業株式会社 遠心脱水装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017127160A1 (de) * 2017-11-17 2019-05-23 Konrad Reich Reinigungs- und/oder Trocknungsvorrichtung für Kisten
GB2615833A (en) * 2022-02-22 2023-08-23 Cabka Spain S L U Container lid and related drying methods

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0410846U (ja) * 1990-05-11 1992-01-29
JPH0972659A (ja) * 1995-09-07 1997-03-18 Towa Koki Kk 小物品乾燥機
US5665047A (en) * 1996-10-04 1997-09-09 Technical Research Associates, Inc. Multiple function centrifuge apparatus with index plate and method
JPH1043637A (ja) * 1996-08-06 1998-02-17 Ishii Ind Co Ltd 遠心脱水装置
JPH1080670A (ja) * 1996-09-06 1998-03-31 Kao Corp 折畳み容器の乾燥装置及び乾燥方法
JP2001324264A (ja) * 2000-05-11 2001-11-22 Misuzu Koki Kk 容器遠心乾燥装置
JP2005334831A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Si Seiko Co Ltd 遠心脱水装置
JP2007021283A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Hitachi Koki Co Ltd 遠心分離機
JP2008045848A (ja) * 2006-08-18 2008-02-28 Shibuya Machinery Co Ltd パレット遠心脱水装置
JP2008296198A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Misuzu Koki Kk 容器洗浄遠心乾燥装置及び容器洗浄遠心乾燥方法
JP2013237038A (ja) * 2012-04-17 2013-11-28 Thinky Corp 遠心機、及び収納部材

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0410846U (ja) * 1990-05-11 1992-01-29
JPH0616591Y2 (ja) * 1990-05-11 1994-05-02 三鈴工機株式会社 容器遠心乾燥装置
JPH0972659A (ja) * 1995-09-07 1997-03-18 Towa Koki Kk 小物品乾燥機
JPH1043637A (ja) * 1996-08-06 1998-02-17 Ishii Ind Co Ltd 遠心脱水装置
JPH1080670A (ja) * 1996-09-06 1998-03-31 Kao Corp 折畳み容器の乾燥装置及び乾燥方法
US5665047A (en) * 1996-10-04 1997-09-09 Technical Research Associates, Inc. Multiple function centrifuge apparatus with index plate and method
JP2001324264A (ja) * 2000-05-11 2001-11-22 Misuzu Koki Kk 容器遠心乾燥装置
JP2005334831A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Si Seiko Co Ltd 遠心脱水装置
JP2007021283A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Hitachi Koki Co Ltd 遠心分離機
JP2008045848A (ja) * 2006-08-18 2008-02-28 Shibuya Machinery Co Ltd パレット遠心脱水装置
JP2008296198A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Misuzu Koki Kk 容器洗浄遠心乾燥装置及び容器洗浄遠心乾燥方法
JP2013237038A (ja) * 2012-04-17 2013-11-28 Thinky Corp 遠心機、及び収納部材

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017222384A1 (en) * 2016-06-24 2017-12-28 Tempel Dry Systems B.V. Centrifuge for drying containers with a bottom and a peripheral wall, upright from the bottom, such as crates, lids or trays, and a combination of a centrifuge and at lease one container with a bottom and a peripheral wall, upright from the bottom, such as a crate, lid or tray, arranged in the holder
NL2017045A (nl) * 2016-06-24 2018-01-08 Tempel Dry Systems B V Centrifuge voor het drogen van kratten en combinatie van een centrifuge en ten minste één in de houder geplaatst krat
JP7436805B2 (ja) 2020-02-06 2024-02-22 澁谷工業株式会社 遠心脱水装置
CN113959185A (zh) * 2021-10-09 2022-01-21 山东睿尔智创机械设备有限公司 一种食品企业用于周转箱清洗后甩干表面水分的设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016033447A (ja) 2016-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5855184B1 (ja) 流通容器遠心乾燥装置と流通容器遠心乾燥システム
US9662793B1 (en) Stack gripper
WO2018121094A1 (zh) 一种新型自动油边机及其取料、烘干机构
CN112850151B (zh) 一种码垛机专用转运装置及其使用方法
JP2013056466A5 (ja)
JP5121071B2 (ja) シート型物体を移動させるための装置
JP2007532426A (ja) 箱を外装に配置するための把持装置、梱包装置および方法
CN208665645U (zh) 一种装箱机
JP5502503B2 (ja) ウエハ搬送装置およびウエハ搬送方法
JP2014162529A (ja) サンドイッチ製造装置
CN109178463A (zh) 一种物流纸箱包装自动化合箱装置
CN205060923U (zh) 一种压痕机装卸纸板装置
CN110482243B (zh) 一种包装材料用自动化码垛设备的工作方法
JP2014162531A (ja) サンドイッチ製造装置
CN105293119B (zh) 一种蜂鸣器磁片的自动涂银装置
CN103625923A (zh) 隔离器腔体加工机的底板转运装置及隔离器腔体加工机
CN109466828A (zh) 一种打印机墨盒自动化生产方法和系统
JP6824672B2 (ja) 物品搬送装置及び物品搬送・結束システム
JP2007297063A (ja) 積層平海苔束結束方法及び積層平海苔束結束装置
CN203402685U (zh) 隔离器腔体加工机的底板转运装置及隔离器腔体加工机
KR101579166B1 (ko) 화장합판 제조장치
CN110588080A (zh) 一种新型纸板生产装置
CN206868990U (zh) 一种订书针加工设备
JP2009142995A (ja) トレーの成形供給方法及びトレーの成形供給装置
CN106379581B (zh) 西林瓶自动包装机

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5855184

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250