JP5854859B2 - 汚染防止方法 - Google Patents
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Description
好ましい実施形態においては、上記工程2が、上記汚染が防止されるべき表面に上記易接着性粘着テープを貼付した後に、上記防汚用粘着テープを貼付することを含む。
好ましい実施形態においては、上記工程2が、上記防汚用粘着テープを上記易接着性粘着テープの基材層(B)表面に所定の幅分ずらして、かつ、長手方向を略平行に揃えて貼り合わせること、および2組以上の貼り合わせられた上記防汚用粘着テープと上記易接着性粘着テープとを、上記防汚用粘着テープが互いに重ならないように、かつ、そのつなぎ目が上記易接着性粘着テープの基材層(B)表面上となるようにずらして重ねながら上記汚染が防止されるべき表面に貼付することを含む。
好ましい実施形態においては、上記工程2が、上記防汚用粘着テープが互いに重ならないように、かつ、そのつなぎ目が上記易接着性粘着テープの基材層(B)表面上となるように、上記防汚用粘着テープと上記易接着性粘着テープとを交互に貼り合わせること、および、貼り合わせられた上記防汚用粘着テープと上記易接着性粘着テープとを上記汚染が防止されるべき表面に貼付することを含む。
好ましい実施形態においては、上記汚染が防止されるべき表面が屈曲部を有し、該屈曲部の先端に上記易接着性粘着テープが配置される。
好ましい実施形態においては、上記防汚用粘着テープが、基材層(A)の粘着層(A)が設けられていない面側に防汚層を有する。
好ましい実施形態においては、上記汚染が防止されるべき表面が水中構造物の表面である。
本発明の別の局面によれば、上記構造物の汚染防止方法のための粘着テープセットが提供される。該粘着テープセットは、基材層(A)とその一方の面側に設けられた粘着層(A)とを有する防汚用粘着テープと、一方の面が該粘着層(A)に対して易接着性である基材層(B)とその他方の面側に設けられた粘着層(B)とを有する易接着性粘着テープとを含む。
好ましい実施形態においては、上記防汚用粘着テープが、上記易接着性粘着テープの基材層(B)表面上に所定の幅分ずらして、かつ、長手方向を略平行に揃えて貼り合わせられている。
好ましい実施形態においては、上記防汚用粘着テープが互いに重ならないように、かつ、そのつなぎ目が上記易接着性粘着テープの基材層(B)表面上となるように、上記防汚用粘着テープと上記易接着性粘着テープとが交互に貼り合わせられている。
本発明のさらに別の局面によれば、構造物が提供される。該構造物は、汚染が防止されるべき表面を有し、該表面の少なくとも一部に、基材層(A)とその一方の面側に設けられた粘着層(A)とを有する2枚以上の防汚用粘着テープと、一方の面が該粘着層(A)に対して易接着性である基材層(B)とその他方の面側に設けられた粘着層(B)とを有する少なくとも1枚の易接着性粘着テープとが、該防汚用粘着テープが互いに重ならないように、かつ、そのつなぎ目が該易接着性粘着テープの基材層(B)表面上となるように貼付されている。
好ましい実施形態においては、上記構造物は、水中構造物である。
本発明の構造物の汚染防止方法は、
基材層(A)とその一方の面側に設けられた粘着層(A)とを有する防汚用粘着テープと、一方の面が該粘着層(A)に対して易接着性である基材層(B)とその他方の面側に設けられた粘着層(B)とを有する易接着性粘着テープとを準備すること(工程1)、および
2枚以上の該防汚用粘着テープと少なくとも1枚の該易接着性粘着テープとを、汚染が防止されるべき表面を有する構造物の該表面に、該防汚用粘着テープが互いに重ならないように、かつ、そのつなぎ目が該易接着性粘着テープの基材層(B)表面上となるように貼付すること(工程2)を含む。本発明の汚染防止方法によれば、防汚用粘着テープの粘着層(A)および易接着性粘着テープの粘着層(B)と該構造物の表面との接着力を、各粘着テープを剥離除去可能な程度に抑えつつ、防汚用粘着テープの粘着層(A)と易接着性粘着テープの基材層(B)とを極めて強固に接着することができる。その結果、剥離除去時の作業性を低下させることなく、つなぎ目からの防汚用粘着テープの剥離を抑制することができる。また、本発明の汚染防止方法によれば、防汚用粘着テープ間のつなぎ目の下には易接着性粘着テープが配置されているので、該つなぎ目に隙間が生じて水生生物が付着するとしても、付着可能な面積は少なく、また、該粘着テープを剥離することによって、簡単に除去することができる。
工程1においては、基材層(A)とその一方の面側に設けられた粘着層(A)とを有する防汚用粘着テープと、一方の面が該粘着層(A)に対して易接着性である基材層(B)とその他方の面側に設けられた粘着層(B)とを有する易接着性粘着テープとを準備する。
図1(a)は、本発明の好ましい実施形態において用いられ得る防汚用粘着テープの概略断面図である。防汚用粘着テープ100aは、基材層(A)10とその一方の面側に設けられた粘着層(A)20とを有する。図1(b)は、本発明の別の好ましい実施形態において用いられ得る防汚用粘着テープの概略断面図である。防汚用粘着テープ100bは、基材層(A)10の粘着層(A)20が設けられていない面側に防汚層30をさらに有する。また、任意の適切な他の層をさらに有していてもよい。図示しないが、防汚用粘着テープの防汚層30の表面および/または粘着層(A)20の表面には、剥離フィルムが設けられていてもよい。
図2は、本発明で用いられ得る易接着性粘着テープの概略断面図である。易接着性粘着テープ200は、基材層(B)40とその一方の面側に設けられた粘着層(B)50とを有する。図示しないが、易接着性粘着テープの基材層(B)40の表面および/または粘着層(B)50の表面には、剥離フィルムが設けられていてもよい。
工程2においては、図3に示すように、2枚以上の該防汚用粘着テープ100と少なくとも1枚の該易接着性粘着テープ200とを、汚染が防止されるべき表面を有する構造物60の該表面に、該防汚用粘着テープ100が互いに重ならないように、かつ、そのつなぎ目が該易接着性粘着テープ200の基材層(B)40の表面上となるように貼付する。代表的には、防汚用粘着テープを該汚染が防止されるべき表面の全面を覆うように貼付するが、必要に応じて、該表面の所望の部位(例えば、後述の屈曲部)のみを覆うように貼付してもよい。
本発明の粘着テープセットは、上記A項に記載の構造物の汚染防止方法に用いるための粘着テープセットであって、基材層(A)とその一方の面側に設けられた粘着層(A)とを有する防汚用粘着テープと、一方の面が該粘着層(A)に対して易接着性である基材層(B)とその他方の面側に設けられた粘着層(B)とを有する易接着性粘着テープとを含む。防汚用粘着テープおよび易接着性粘着テープの詳細については、上記A項に記載したとおりである。
本発明の構造物は、汚染が防止されるべき表面を有し、該表面の少なくとも一部に、基材層(A)とその一方の面側に設けられた粘着層(A)とを有する2枚以上の防汚用粘着テープと、一方の面が該粘着層(A)に対して易接着性である基材層(B)とその他方の面側に設けられた粘着層(B)とを有する少なくとも1枚の易接着性粘着テープとが、該防汚用粘着テープが互いに重ならないように、かつ、そのつなぎ目が該易接着性粘着テープの基材層(B)表面上となるように貼付されている。防汚用粘着テープおよび易接着性粘着テープならびにこれらの貼付方法の詳細については、上記A項に記載したとおりである。
(防汚用粘着テープ)
冷却管、温度計、および攪拌装置を備えた反応容器に、(メタ)アクリル系モノマーとして、イソボルニルアクリレート(商品名「IBXA」、大阪有機化学工業(株)製):71重量部、n−ブチルアクリレート(BA、東亜合成(株)製):19重量部、アクリル酸(AA):10重量部、ポリオールとして数平均分子量650のポリ(オキシテトラメチレン)グリコール(PTMG650、三菱化学(株)製):68.4重量部、触媒としてジラウリン酸ジブチルスズ(DBTL):0.01重量部を投入し、攪拌しながら、水添キシリレンジイソシアネート(HXDI、三井化学ポリウレタン(株)製):25.5重量部を滴下し、65℃で5時間反応させ、ウレタンポリマー−(メタ)アクリル系モノマー混合物を得た。その後、ヒドロキシエチルアクリレート(商品名「アクリックス HEA」、東亜合成(株)製):6.1重量部を投入し、65℃で1時間反応することで、アクリロイル基末端ウレタンポリマー−(メタ)アクリル系モノマー混合物を得た。
得られたアクリロイル基末端ウレタンポリマー−(メタ)アクリル系モノマー混合物に、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(KBM−5103、信越化学工業(株)製):1重量部、光重合開始剤としてジフェニル(2,4,6,−トリメトキシベンゾイル)ホスフィンオキシド(商品名「ルシリンTPO」、BASF(株)製):0.25重量部、紫外線吸収剤(商品名「TINUVIN123」、BASF(株)社製):1.25重量部、酸化防止剤(商品名「TINUVIN400」、BASF(株)社製):0.6重量部を添加することにより、シロップを得た。
セパレーター(商品名「MRF38」、三菱樹脂(株)製、厚み38μm)の表面に、得られたシロップをアプリケーターにて塗工し、厚み150μmのシロップ層を形成した。このシロップ層上にカバーセパレータ(商品名「MRF38」、三菱樹脂(株)製、厚み38μm)をハンドローラーにて貼り合わせ、さらに紫外線ランプ(BLタイプ)により紫外線を照射(紫外線照度:3.4mW/cm2、積算照射量:2000mJ/cm2)し、基材層(A)を得た。
ポリウレタンエラストマーシート(シーダム社製、製品名「DUS451」、厚み:150μm)を基材層(B)とした。シランカップリング剤(信越化学工業社製、製品名「KBM5103」)の0.1wt%トルエン溶液を用いたディッピング法によって該基材層(B)表面に成膜することにより、易接着処理を行った。剥離フィルム(厚み=約38μm)/アクリル系粘着剤層(厚み=50μm)/剥離フィルム(厚み=約38μm)の構成を有する市販の粘着剤(日東電工社製、製品名「No.5919」)の片側の剥離フィルムを剥離し、上記基材層(B)の一方の面に粘着層(B)として貼り合わせた。これにより易接着性粘着テープ(1)を作成した。易接着性粘着テープ(1)の構成は、基材層(B)(厚み=150μm)/粘着層(B)(厚み=50μm)であった。
(防汚用粘着テープ)
ポリウレタンエラストマーシート(シーダム社製、製品名「DUS451」、厚み:150μm)を基材層(A)とした。剥離フィルム(厚み=約38μm)/アクリル系粘着剤層(厚み=50μm)/剥離フィルム(厚み=約38μm)の構成を有する市販の粘着剤(日東電工社製、製品名「HJ9150」)の片側の剥離フィルムを剥離し、上記基材層(A)の一方の面に粘着層(A)として貼り合わせた。次いで、上記基材層(A)の他方の面に防汚用塗料組成物(中国塗料社製、製品名「ペラクリン」)を乾燥後の厚みが100μmとなるように塗布し、150℃で10分間乾燥させて防汚層を形成した。これにより、防汚用粘着テープ(2)を作成した。防汚用粘着テープ(2)の構成は、防汚層(厚み=100μm)/基材層(A)(厚み=150μm)/粘着層(A)(厚み=50μm)であった。
PETフィルム(東レ社製、製品名「ルミラーS10」、厚み:50μm)を基材層(B)とし、該フィルムの一方の面にSiO2蒸着膜(厚み:15nm)を形成することにより、易接着処理を施した。市販の粘着剤(日東電工社製、製品名「No.591」)の片側の剥離フィルムを剥離し、上記基材層(B)のSiO2蒸着膜が形成されていない面に粘着層(B)として貼り合わせた。これにより易接着性粘着テープ(2)を作成した。易接着性粘着テープ(2)の構成は、基材層(B)(厚み=50μm)/粘着層(B)(厚み=50μm)であった。また、易接着性粘着テープ(2)の幅は50mmであった。
(防汚用粘着テープ)
ポリウレタンエラストマーシート(日本マタイ社製、製品名「エスマーURS-PX」、厚み:150μm)を基材層(A)とした。市販の粘着剤(日東電工社製、製品名「No.5919」)の片側の剥離フィルムを剥離し、上記基材層(A)の一方の面に粘着層(A)として貼り合わせた。次いで、上記基材層(A)の他方の面に防汚用塗料組成物(中国塗料社製、製品名「ペラクリン」)を乾燥後の厚みが100μmとなるように塗布し、150℃で10分間乾燥させて防汚層を形成した。これにより、防汚用粘着テープ(3)を作成した。防汚用粘着テープ(3)の構成は、防汚層(厚み=100μm)/基材層(A)(厚み=150μm)/粘着層(A)(厚み=50μm)であった。
ガラスクロス(前田硝子社製、製品名「EP11」、厚み:110μm)を基材層(B)とした。シランカップリング剤(東レダウコーニング社製、製品名「Z6040」)の3wt%水溶液に該ガラスクロスを浸漬し、次いで、常温乾燥して表面に成膜することにより、易接着処理を施した。市販の粘着剤(日東電工社製、製品名「HJ9150」)の片側の剥離フィルムを剥離し、処理後のガラスクロスの一方の面に粘着層(B)として貼り合わせた。これにより易接着性粘着テープ(3)を作成した。易接着性粘着テープ(3)の構成は、基材層(B)(厚み=110μm)/粘着層(B)(厚み=50μm)であった。
(防汚用粘着テープ)
粘着層(A)として市販の粘着剤(日東電工社製、製品名「HJ9150」)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、防汚用粘着テープ(4)を作成した。防汚用粘着テープ(4)の構成は、防汚層(厚み=100μm)/基材層(A)(厚み=150μm)/粘着層(A)(厚み=50μm)であった。
ポリイミドテープ(日東電工社製、製品名「360UL」)のポリイミドフィルム面に窒素ガススパッタリングを行うことにより、易接着処理を行った。具体的には、ガス圧が0.4Pa、窒素ガスの導入量が標準状態において200cc/分、グロー放電の処理電力が0.4kw、処理時間が5分、処理周波数が13.56MHZのスパッタリング条件で表面をエッチングし、アミド基を導入した。これにより、易接着性粘着テープ(4)を作成した。得られた易接着性粘着テープ(4)の幅は、50mmであった。
(防汚用粘着テープ)
エーテル系ウレタン樹脂フィルム(Fait Plast社製、製品名「EST−001」、厚み:100μm)を基材層(A)とした。市販の粘着剤(日東電工社製、製品名「No.591」)の片側の剥離フィルムを剥離し、上記基材層(A)の一方の面に粘着層(A)として貼り合わせた。次いで、上記基材層(A)の他方の面に防汚用塗料組成物(中国塗料社製、製品名「ペラクリン」)を乾燥後の厚みが100μmとなるように塗布し、150℃で10分間乾燥させて防汚層を形成した。これにより、防汚用粘着テープ(5)を作成した。防汚用粘着テープ(5)の構成は、防汚層(厚み=100μm)/基材層(A)(厚み=100μm)/粘着層(A)(厚み=50μm)であった。
PETフィルム(東レ社製、製品名「ルミラーS10」、厚み:50μm)を基材層(B)とし、該フィルムの一方の面にコロナ処理による表面改質を行い、該表面の濡れ張力を48mN/mとした。市販の粘着剤(日東電工社製、製品名「No.5919」)の片側の剥離フィルムを剥離し、上記基材層(B)のコロナ処理を施していない面に粘着層(B)として貼り合わせた。これにより易接着性粘着テープ(5)を作成した。易接着性粘着テープ(5)の構成は、基材層(B)(厚み=50μm)/粘着層(B)(厚み=50μm)であった。また、易接着性粘着テープ(5)の幅は50mmであった。
(防汚用粘着テープ)
エーテル系ウレタン樹脂フィルム(Fait Plast社製、製品名「EST−001」、厚み:200μm)を基材層(A)とした。市販の粘着剤(日東電工社製、製品名「No.591」)の片側の剥離フィルムを剥離し、上記基材層(A)の一方の面に粘着層(A)として貼り合わせた。次いで、上記基材層(A)の他方の面に防汚用塗料組成物(中国塗料社製、製品名「ペラクリン」)を乾燥後の厚みが100μmとなるように塗布し、常温で24時間乾燥させて防汚層を形成した。これにより、防汚用粘着テープ(6)を作成した。防汚用粘着テープ(6)の構成は、防汚層(厚み=100μm)/基材層(A)(厚み=200μm)/粘着層(A)(厚み=50μm)であった。
PETフィルム(東レ社製、製品名「ルミラーS10」、厚み:50μm)を基材層(B)とし、該フィルムの一方の面に大気圧プラズマ処理(ヘリウム:酸素=98:2、RF出力300W)による表面改質を行い、該表面の濡れ張力を47mN/mとした。市販の粘着剤(日東電工社製、製品名「No.5919」)の片側の剥離フィルムを剥離し、上記基材層(B)の大気圧プラズマ処理を施していない面に粘着層(B)として貼り合わせた。これにより易接着性粘着テープ(6)を作成した。易接着性粘着テープ(6)の構成は、基材層(B)(厚み=50μm)/粘着層(B)(厚み=50μm)であった。また、易接着性粘着テープ(6)の幅は50mmであった。
易接着性粘着テープ(1)を用いないこと以外は実施例1と同様にして、繊維強化プラスチック製の船舶の底部に防汚用粘着テープ(1)を貼付した。このとき、隙間なく突き合わせるように貼付したが、貼付時の延伸応力が経時で緩和し、防汚用粘着テープ(1)が若干収縮したため、つなぎ目に隙間が生じた。生じた隙間は1〜2mm程度であったが海水中への浸漬試験(8月から9月の夏季の約1ヶ月)においてフジツボ類が該隙間に大量に付着した。防汚用粘着テープ(1)を剥離除去したが、フジツボ類は該隙間から船舶底部表面と粘着層(A)との間に侵入し、強固な付着力で付着していたので、除去には多大な労力を要した。
実施例1と同様の防汚用粘着テープ(1)を真ちゅう製のプロペラに、エッジ部分につなぎ目が配置されるように突合わせて貼付した。その後、水中で該プロペラを駆動させたところ、回転と水流の抵抗のためにつなぎ目から剥離が生じた。
易接着性粘着テープ(4)を用いないこと、および、防汚用粘着テープ(4)を重ね貼りしたこと以外は実施例4と同様にして船底キール部に防汚用粘着テープ(4)を貼付した。その後、該船底キール部を海水中で2ヶ月間放置したところ、防汚用粘着テープ(4)の一部が剥離していた。これは、重ね貼りの部分に施工液が残存し、船底表面と防汚用粘着テープ(4)との密着性が低下したためと考えられる。
200 易接着性粘着テープ
10 基材層(A)
20 粘着層(A)
30 防汚層
40 基材層(B)
50 粘着層(B)
60 構造物
Claims (12)
- 基材層(A)とその一方の面側に設けられた粘着層(A)とを有する防汚用粘着テープと、一方の面が該粘着層(A)に対して易接着性である基材層(B)とその他方の面側に設けられた粘着層(B)とを有する易接着性粘着テープとを準備すること(工程1)、および
2枚以上の該防汚用粘着テープと少なくとも1枚の該易接着性粘着テープとを、汚染が防止されるべき表面を有する構造物の該表面に、該防汚用粘着テープが互いに重ならないように、かつ、そのつなぎ目が該易接着性粘着テープの基材層(B)表面上となるように貼付すること(工程2)を含む、構造物の汚染防止方法。 - 前記工程2が、
前記汚染が防止されるべき表面に前記易接着性粘着テープを貼付した後に、前記防汚用粘着テープを貼付すること
を含む、請求項1に記載の構造物の汚染防止方法。 - 前記工程2が、
前記防汚用粘着テープを前記易接着性粘着テープの基材層(B)表面に所定の幅分ずらして、かつ、長手方向を略平行に揃えて貼り合わせること、および
2組以上の貼り合わせられた前記防汚用粘着テープと前記易接着性粘着テープとを、前記防汚用粘着テープが互いに重ならないように、かつ、そのつなぎ目が前記易接着性粘着テープの基材層(B)表面上となるようにずらして重ねながら前記汚染が防止されるべき表面に貼付すること
を含む、請求項1に記載の構造物の汚染防止方法。 - 前記工程2が、
前記防汚用粘着テープが互いに重ならないように、かつ、そのつなぎ目が前記易接着性粘着テープの基材層(B)表面上となるように、前記防汚用粘着テープと前記易接着性粘着テープとを交互に貼り合わせること、および
貼り合わせられた前記防汚用粘着テープと前記易接着性粘着テープとを前記汚染が防止されるべき表面に貼付すること
を含む、請求項1に記載の構造物の汚染防止方法。 - 前記汚染が防止されるべき表面が屈曲部を有し、該屈曲部の先端に前記易接着性粘着テープが配置される、請求項1から4のいずれか一項に記載の構造物の汚染防止方法。
- 前記防汚用粘着テープが、基材層(A)の粘着層(A)が設けられていない面側に防汚層を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の構造物の汚染防止方法。
- 前記汚染が防止されるべき表面が水中構造物の表面である、請求項1から6のいずれか一項に記載の構造物の汚染防止方法。
- 基材層(A)とその一方の面側に設けられた粘着層(A)とを有する防汚用粘着テープと、一方の面が該粘着層(A)に対して易接着性である基材層(B)とその他方の面側に設けられた粘着層(B)とを有する易接着性粘着テープとを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の構造物の汚染防止方法のための粘着テープセット。
- 前記防汚用粘着テープが、前記易接着性粘着テープの基材層(B)表面上に所定の幅分ずらして、かつ、長手方向を略平行に揃えて貼り合わせられている、請求項8に記載の粘着テープセット。
- 前記防汚用粘着テープが互いに重ならないように、かつ、そのつなぎ目が前記易接着性粘着テープの基材層(B)表面上となるように、前記防汚用粘着テープと前記易接着性粘着テープとが交互に貼り合わせられている、請求項8に記載の粘着テープセット。
- 汚染が防止されるべき表面を有し、
該表面の少なくとも一部に、基材層(A)とその一方の面側に設けられた粘着層(A)とを有する2枚以上の防汚用粘着テープと、一方の面が該粘着層(A)に対して易接着性である基材層(B)とその他方の面側に設けられた粘着層(B)とを有する少なくとも1枚の易接着性粘着テープとが、該防汚用粘着テープが互いに重ならないように、かつ、そのつなぎ目が該易接着性粘着テープの基材層(B)表面上となるように貼付されている、構造物。 - 水中構造物である、請求項11に記載の構造物。
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