JP5853786B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は,例えば使い捨ておむつや,生理用ナプキン,失禁パッドのような吸収性物品に関する。具体的に説明すると,本発明は,長手方向に沿った山折線と谷折線によりタック部が形成され,このタック部を幅方向に伸張展開させることにより,製品幅の調節が可能な吸収性物品に関するものである。
従来から,例えば乳幼児や高齢者用の使い捨てのおむつのような吸収性物品が知られている。吸収性物品は,着用者の腹部に当接する前身頃と,着用者の背部に当接する後身頃と,着用者の股下にあてがわれる股下部に区分され,吸収性材料を含む吸収体が股下部を中心に配置されている。
通常,吸収性物品は製品幅を変化させることができないものであるため,着用者の身体が大きい場合や,着用者が男性であり男性器の向きにより排尿方向が任意の方向になる可能性がある場合など,予め製品幅を広く確保した吸収性物品を用意する必要がある。また,例えば,マヒ等により常に同じ脇側を下にして側臥位の姿勢でいる者にとって,下側となる脇側の製品幅が広くなっていれば,尿漏れを防止することができ便利である。
しかし,このような身体的特性に基づいた要望は,着用者個々人によって異なっている。このため,例えば,複数の人が利用する施設に吸収性物品を置いたり,着用者の身体の状況に応じて吸収性物品の片脇側のみを幅広に確保したり,着用者が男性であるときに前身頃の製品幅を広くして着用者の腹部を広い面積で覆いたいような場合には,製品幅の異なる吸収性物品を,複数種類準備する必要があった。
また,仮に,製品幅の異なる吸収性物品を複数種類準備した場合であっても,身体の大きさやマヒ等の有無は着用者によって千差万別であるため,特定の寸法を規定して製造された既製品では,着用者の個々の状況に適切に応じたフィット性が得られない可能性があり,尿漏れや着用感の低下を招いていた。
そこで,このような問題の解決策として,吸収性物品の幅方向の両端部分を予め折り畳んだ吸収性物品が提案されている(特許文献1)。特許文献1に記載の吸収性物品は,長手方向全体に亘って畳み部が形成されており,例えば,吸収性物品の装着する際に,この畳み部を幅方向に向かって展開することにより,製品幅を拡張することができるとされている。これにより,使用前にはコンパクトに収納しておくことができ,装着時には着用者の身体の特性に合わせて製品幅を展開することができるため,吸収性物品の尿漏れ防止や着用感の向上を達成できるとされていた。
特表2004−525732号公報
しかしながら,特許文献1に記載の吸収性物品は,展開可能な畳み部が,吸収性物品の長手方向全体に亘って連続的に形成されている。このため,例えば,一旦,畳部を展開させる操作を行うと,この畳部は最大限の幅まで展開することとなる。従って,特許文献1に記載の吸収性物品は,折り畳んだ状態の最小限幅と,展開した状態の最大限幅の2段階以外に,製品幅を調節することが困難であった。
また,特許文献1に記載の吸収性物品は,展開可能な畳み部が吸収性物品の長手方向全体に亘って連続的に形成されているため,一旦,畳部を展開させる操作を行うと,吸収性物品の前身頃から後身頃に掛けて,製品幅が一度に展開することとなる。しかし,吸収性物品に求められる製品幅は,前身頃,股下部,及び後身頃でそれぞれ異なるものである。特に,股下部の製品幅を,前身頃や後身頃と同程度まで拡げることとすると,股下部において吸収性物品がダブついて,吸収性物品と着用者の肌の間に隙間が生じてしまい,着用感が却って低下する。また,例えば,特許文献1に記載の吸収性物品は,例えば,着用者が男性である場合のように,前身頃の製品幅のみを広くして着用者の腹部を広い面積で覆いたいといった要望に,完全に応えることができない。このように,特許文献1に記載の吸収性物品は,部分ごとに,適切な製品幅に調節することが困難であった。
このため,現在では,製品幅を,前身頃,股下部,及び後身頃のような部分ごとに,適切な幅に微調節することのできる吸収性物品が求められている。
そこで,本発明の発明者は,上記の従来発明の問題点を解決する手段について鋭意検討した結果,吸収性物品に,山折線と谷折線によって幅方向に展開可能なタック部を形成し,このタック部の一部が幅方向に展開しないように部分的に固定する固定手段を設けることにより,部分ごとに,製品幅を適切な幅に微調節することができるという知見を得た。そして,本発明者は,上記知見に基づけば,従来技術の課題を解決できることに想到し,本発明を完成させた。
具体的に説明すると,本発明は,以下の構成を有する。
本発明は,吸収性物品に関する。
本発明の吸収性物品は,着用者の腹部に当接する前身頃1と,着用者の背部に当接する後身頃2と,前身頃1と後身頃2の間に位置する股下部3に区分される。
吸収性物品は,一又は複数のタック部10と,固定手段13を有する。
タック部10は,前身頃2又は後身頃3の少なくとも一方に設けられ,吸収性物品の長手方向に延びる山折線11と谷折線12により形成されて,吸収性物品の幅方向に向かって展開可能になっている。
また,固定手段13は,タック部10の一部が幅方向に展開しないように,タック部10を部分的に固定する。
ここで,吸収性物品の「長手方向」とは,吸収性物品の前身頃1と後身頃2を結ぶ方向を意味し,吸収性物品の「幅方向」とは,長手方向に平面的に直交する方向を意味する。
また,「山折線11」と「谷折線12」は,吸収性物品をその厚み方向(長手方向及び幅方向に空間的に直交する方向)に屈折させる折線であり,山折線11と谷折線12は,互いに反対方向に折れ曲がるものである。特に,山折線11は,吸収性物品が肌当接面側に向かって凸となるように,吸収性物品を屈折させる。反対に,谷折線12は,吸収性物品が肌当接面側からみて凹となるように,吸収性物品を屈折させるものである。
上記構成のように,タック部10は,山折線11と谷折線12において,吸収性物品を形成するシート部材を折り畳むことにより形成される。そして,タック部10は,折り畳まれた状態で,固定手段13により,部分的に接合されている。このため,タック部10の固定されていない部分を展開させようとした際,固定された部分近傍のシート部材が擦れ合うことで摩擦抵抗が生じるため,タック部10の固定されていない部分の幅を微調節しながら徐々に展開することができるようになる。従って,本発明によれば,吸収性物品の展開可能な部分の製品幅を,着用者の要望や身体的特性に合せて,適切に調節することができる。
また,吸収性物品は,タック部10が部分的に固定手段13により固定されているため,例えば,固定手段13を境界として,前身頃1側のみを展開させることもできるし,後身頃2側のみを展開させることもできる。従って,本発明によれば,吸収性物品の各部を自由に調節して展開させることが可能になる。
本発明において,タック部10は,山折線11と谷折線12が,股下部3から前身頃1及び後身頃2に掛けて延びることにより,形成されたものであることが好ましい。
そして,固定手段13は,股下部3において,タック部10を部分的に固定するものであることが好ましい。
上記構成のように,山折線11と谷折線12を,股下部3を中心に前身頃1及び後身頃2に掛けて形成することにより,吸収性物品の長手方向の略全体に亘って,幅方向に展開するタック部10を形成できる。また,股下部3においてタック部10を固定することで,股下部3においてはタック部10が展開しなくなるため,前身頃1と後身頃2と比較し,股下部3を幅狭とすることができる。このため,結果として,吸収性物品が,いわゆる砂時計型となる。このように,股下部3のタック部10を固定し,吸収性物品を砂時計型とすることにより,装着時における股下部3のダブつきを防止でき,吸収性物品を着用者の股下に適切にフィットさせることができる。従って,吸収性物品の着用感の向上に繋がる。
さらに,吸収性物品の股下部3においてタック部10を固定することで,股下部3においてシート部材が折り畳まれた状態に保持されるため,股下部3のシート部材が層厚となり,液体の保持力が向上する。従って,尿漏れを効果的に防止できる。
本発明は,固定手段13が設けられた部分以外の部分に,固定手段13よりも弱い接着力でタック部10を剥離可能に仮固定する仮固定手段14を有することが好ましい。
上記構成のように,閉じた状態のタック部10を仮固定しておくことにより,着用者が,タック部10を幅方向に拡げる動作を行うまで,その閉じた状態を保持できる。従って,吸収性物品をコンパクトに保持しておくことができ,製品の包装や出荷,搬送,陳列を効率的に行うことができる。
本発明において,吸収性物品は,吸収体21と,吸収体21を肌当接面側から被覆する液透過性のトップシート22と,吸収体21を肌非当接面側から被覆する液不透過性のバックシート23を含む吸収性本体20を有することが好ましい。この場合において,吸収性本体20に,一又は複数のタック部10が形成されており,吸収性本体20に,固定手段13が形成されていることが好ましい。
また,上記構成のように,吸収体21を有する吸収性本体20自体に対し,幅方向に展開するタック部10を形成する形態において,吸収体21には,長手方向に沿って,肌当接面側から肌非当接面側まで貫通した溝部21aを設けることが好ましい。この場合,バックシート23は,吸収体21の溝部21aを介して吸収体21の肌当接面側まで突出した位置にバックシートの山折線11bを有し,トップシート22は,バックシートの山折線11bの沿った位置にトップシートの山折線11aを有し,トップシート22及びバックシート23により,タック部10が形成されていることとしてもよい。
上記構成のように,吸収体21に溝部21aを形成し,その溝部21aを介してバックシート23を肌当接面側に突出させ,肌当接面側においてバックシート23とトップシート22によってタック部10を形成することにより,吸収体21を山折及び谷折することなく,タック部10を形成することができる。通常,バックシート23とトップシート22は厚みの薄いシート部材であるため折り畳み易いが,吸収体21は一定の厚みを有する部材であるため折り畳み難い。この点,上記構成のようにすることで,吸収体21に折畳部ができることを回避できるため,吸収性本体20の厚みが増すことなく,タック部10を形成できる。
また,吸収体21の長手方向に沿って,肌当接面側から肌非当接面側まで貫通した溝部21aを設ける場合において,トップシート22は,吸収体21の溝部21aを介して吸収体21の肌非当接面側まで突出した位置に,トップシートの谷折線12aを有し,バックシート23は,トップシートの谷折線12aの沿った位置にバックシートの谷折線12bを有しており,トップシート22及びバックシート23により,タック部10が形成されていることとしてもよい。
上記構成のように,吸収体21の溝部21aを介して吸収体21の肌非当接面側まで突出した位置に,トップシートの谷折線12aを設けることにより,吸収体21の肌当接面側に突出する部分が形成されることを回避できるため,吸収性物品の着用感を向上させることができる。
本発明の吸収性物品は,吸収性本体20を着用者の身体に宛てがった状態で保持するための外装体シート30を,さらに有するものであってもよい。この場合,吸収性本体20と外装体シート30は,吸収性本体20に固定手段13が形成された部分において,互いに接合されていることが好ましい。
上記構成のように,吸収性本体20に固定手段13が形成された部分において,吸収性本体20と外装体シート30を接合することで,吸収性本体20に形成されたタック部10の展開性を阻害することがない。例えば,吸収性本体20を外装体シート30の肌当接面側に載置固定することで,使い捨ておむつを構成することができる。
本発明は,吸収性本体20と外装体シート30を有する形態において,外装体シート30に,一又は複数のタック部10が形成されており,外装体シート30に,固定手段13が形成されていてもよい。
上記構成のように,本発明は,外装体シート30に一又は複数のタック部10が形成され,外装体シート30が,幅方向に展開可能なものであってもよい。
本発明は,吸収性物品の長手方向に延びるタック部10が,折り畳まれた状態で部分的に接合されているため,タック部10の固定されていない部分を展開させようとした際に,固定された部分近傍のシート部材が擦れ合うことで摩擦抵抗が生じ,タック部10の固定されていない部分の幅を微調節しながら徐々に展開することができるようになる。従って,本発明によれば,吸収性物品の展開可能な部分の製品幅を,着用者の要望や身体的特性に応じて,適切に調節することができる。
また,本発明の吸収性物品は,タック部10が部分的に固定手段13により固定されているため,例えば,固定手段13を境界として,前身頃1側のみを展開させることもできるし,後身頃2側のみを展開させることもできる。従って,本発明によれば,吸収性物品の各部を自由に調節して展開させることが可能になる。
図1は,本発明のある実施形態に係る吸収性物品を概念的に示した斜視図である。 図2は,図1に示された状態から,タック部が幅方向に展開した状態を概念的に示した斜視図である。 図3は,吸収性物品うち,固定手段が設けられていない部分を概念的に示した断面図である。図3(a)は,図1に示されたA−A線における断面図である。図3(b)は,図2に示されたB−B線における断面図である。 図4は,図1に示されたC−C線における断面図であり,吸収性物品のうち,固定手段が設けられた部分の断面形状を概念的に示している。図4(a)は固定手段一例を示し,図4(b)は固定手段の他の例を示している。 図5は,吸収性物品に山折線及び谷折線を形成する好ましい配置を説明するための図である。 図6は,他の実施形態に係る吸収性物品の断面形状を示している。図6(a)は,タック部が展開する前の吸収性物品の断面形状を示している。また,図6(b)は,タックが展開した後の吸収性物品の断面形状を示している。また,図6(c)は,図6(a)に示された形態の変形例を示している。 図7は,他の実施形態に係る吸収性物品のうち,固定手段が設けられた部分の断面形状を概念的に示したものである。図7(a)は固定手段の一例を示し,図7(b)は固定手段の他の例を示している。また,図7(c)は,図7(a)に示された形態の変形例を示している。 図8は,さらに別の実施形態に係る吸収性物品を示す斜視図である。 図9は,吸収性本体及び外装体シートを含む実施形態を示す展開図である。 図10は,吸収性本体及び外装体シートを含む別の実施形態を示す展開図である。 図11は,吸収性本体及び外装体シートを含む別の実施形態の断面形状を示す断面図である。図11(a)は,図10に示されたC−C線における断面図である。図11(b)は,図11(a)に示された状態から,タック部が展開した状態を示している。 図12は,図10に示されたE−E線における断面図であり,吸収性物品のうち,固定手段が設けられた部分の断面形状を概念的に示している。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
なお,本願明細書において,「A〜B」とは,「A以上B以下」であることを意味する。
図1は,本発明のある実施形態に係る吸収性物品100を概念的に示した斜視図であり,吸収性物品100を肌当接面側からみた状態を示している。図1に示されるように,本発明の吸収性物品100は,着用者の腹部に当接する前身頃1と,着用者の背部に当接する後身頃2と,前身頃1と後身頃2の間に位置する股下部3に区分される。前身頃1,後身頃2,及び股下部3は,例えば吸収性物品100の長手方向を3等分した場合に,最も腹部寄りの領域を前身頃1,最も背部寄りの領域を後身頃3,それらの間の領域を股下部3と区分してもよい。吸収性物品100は,前身頃1から後身頃2に掛けて吸収体21を有している。この吸収体21は,肌当接面側から液透過性のトップシート22によって被覆され,肌非当接面側から液不透過性のバックシート23によって被覆される。トップシート22とバックシート23は,吸収体21の前身頃側端部,後身頃側端部,及び幅方向左右両端部よりも外側に延出して形成されており,吸収体21の周囲において,トップシート22とバックシート23の延出した部分が互いに接合されている。これにより,吸収体21は,トップシート22とバックシート23により封入された状態となっている。
吸収体21は,尿などの液体を吸収し,吸収した液体を保持するための部材である。吸収体21は,液透過性のトップシート22と液不透過性のバックシート23の間に配置され,トップシート22を透過した液体を吸収する吸収性材料により構成される。吸収体21を構成する吸収性材料には,公知の材料を採用することができる。吸収性材料としては,例えば,フラッフパルプ,高吸収性ポリマー,又は親水性シートを用いることとしてもよい。また,吸収性材料には,フラッフパルプ,高吸収性ポリマー,又は親水性シートのうち1種類を単独で用いてもよいし,2種類以上を併用することとしてもよい。吸収性材料は,通常,単層又は複数層のマット状に形成されて用いられる。吸収体21は,吸収性材料を,コアラップシートによって被包することにより形成されたものであることが好ましい。コアラップシートは,肌当接面側及び肌非当接面側から,吸収性材料を被覆し,吸収性材料が外側へ漏出することを防止する。コアラップシートとしては,ティシュペーパー,吸収紙,親水化処理を行った不織布等を適宜用いることができる。
トップシート22は,着用者の股下部の肌に直接接し,尿などの液体を吸収体21へ透過させるための部材である。このため,トップシート22は,柔軟性が高い液透過性材料で構成される。トップシート22を構成する不透過性材料の例は,織布,不織布,又は多孔性フィルムである。また,例えばポリプロピレンやポリエチレン,ポリエステル,ナイロンのような熱可塑性樹脂の繊維を親水化処理してさらに不織布にしたものを用いることとしてもよい。
バックシート23は,トップシート22を透過し吸収体21に吸収された液体が,おむつの外側へ漏出することを防止するための部材である。このため,バックシート23は,液不透過性材料によって構成される。そして,バックシート23は,吸収体21の底面からの液漏れを防止するため,吸収体21を肌非当接面側から被覆する。バックシート23を構成する不透過材料の例は,ポリエチレン樹脂からなる液不透過性のフィルムである。特に,0.1〜4μmの微細な孔が複数形成された微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。
上記構成の吸収性物品100は,前身頃1から後身頃2に掛けて長手方向に沿って延びる複数のタック部10が形成されている。タック部10は,吸収性物品100を,長手方向に沿って延びる山折線11と谷折線12に沿って厚み方向に折り曲げることにより形成される。一つのタック部10は,基本的に,一の山折線11と一の谷折線12とによって形成することができる。図1に示されるように,山折線11は,吸収性物品100が肌当接面側に向かって凸となるように,吸収性物品100を屈折させる。他方,谷折線12は,吸収性物品100が肌当接面側からみて凹となるように,吸収性物品100を屈折させる。山折線11と谷折線12は,吸収性物品100の幅方向に並んで,交互に連続するよう配置され,これにより,吸収性物品100に複数のタック部10が形成される。
吸収性物品100に形成されるタック部10の数は,少なくとも1つ以上であればよく,2〜10つであってもよいし,4〜7つであってもよい。吸収性物品100には,幅方向の略全体に亘って,複数のタック部10が形成されていることが好ましく,特に,幅方向の中央の領域には,山折線11と谷折線12によってタック部10が形成されていることが好ましい。
また,図1に示されるように,吸収性物品100の股下部3の中央には,固定手段13が形成されている。特に,図1に示された実施形態では,吸収性物品100を長手方向に2分する中央線に沿って,固定手段13が設けられている。固定手段13は,タック部10が展開しないように,タック部10が山折線11と谷折線12に沿って折り畳まれた状態で固定する。吸収性物品100に複数のタック部10が形成される場合,固定手段13は,すべてのタック部10に設けられることが好ましい。固定手段13は,図1に示されるように,複数のタック部10について,幅方向に沿った同一直線上に形成されていることが好ましい。すなわち,固定手段13が形成された領域においては,複数のタック部10は,いずれも幅方向に沿って展開しないように固定される。
ただし,固定手段13は,幅方向に沿った同一直線上に設けられていなくてもよく,例えば,固定手段13は,幅方向の両側部においては後身頃2寄りの位置に設けられ,幅方向の中央部においては前身頃1寄りの位置に設けられるものであってもよい。このようにすることで,前身頃1側に形成されたタック部10を,扇状に綺麗に展開することができるようになる。
また,同様に,固定手段13は,幅方向の両側部においては前身頃1寄りの位置に設けられ,幅方向の中央部においては後身頃2寄りの位置に設けられるものであってもよい。このようにすることで,後身頃2側に形成されたタック部10を,扇状に綺麗に展開することができるようになる。
固定手段13は,タック部10が折り畳まれた状態を部分的に固定することのできる手段であれば,公知の手段を採用することができ,例えば,ホットメルト接着剤による固定や,ソニックシールやヒートシールによる固定,その他粘着部を持つ別体のシートにより固定を行うことができる。また,図1は,固定手段13が設けられる領域を概念的に示しているに過ぎず,固定手段13は,図1に示されるように吸収性物品100の幅方向に亘って連続的に形成されているものに限られない。例えば,後述するように,固定手段13は,図1に示された領域において,山折線11や谷折線12が形成された箇所を部分的に接合するものであってもよい。
固定手段13は,吸収性物品100の長手方向に沿って一定の長さで形成される。例えば,吸収性物品100の長手方向における固定手段13長さは,吸収性物品100の長さに対して,5%〜30%,10%〜25%,又は15%〜20%とすることが好ましい。具体的には,固定手段13が設けられる長さは,10mm〜100mm,20mm〜80mm,又は30mm〜60mmとすることができる。
図2は,図1に示された状態から,タック部10が幅方向に展開した状態を示している。図2に示されるように,股下部3の固定手段13が設けられた領域においては,タック部10を幅方向に展開することができなくなっているため,タック部10は,山折線11及び谷折線12に沿って折り畳まれた状態が保持されている。
他方,固定手段13が設けられていない領域において,タック部10を展開すると,吸収性物品100の幅が広がる。すなわち,前身頃1と後身頃2を左右側方に向かって引張することにより,固定手段13が設けられた領域から,前身頃1側の端部と後身頃2側の端部に向かうにつれて,山折線11及び谷折線12が引き延ばされていく。このとき,股下部3においては,吸収性物品100が折り畳まれた状態が保持されているため,前身頃1と後身頃2を左右側方に引き出すときに,固定手段13が設けられた領域の近傍において,シート部材同士が擦れ合うことによる摩擦抵抗が生じる。このように,前身頃1と後身頃2を引き出す際には,上記摩擦抵抗が働くため,タック部10が一気に最大限まで展開することはなく,吸収性物品100の幅を微調節しながら徐々にタック部10を展開させていくことができる。そして,固定手段13が設けられていない領域においては,前身頃1側の及び後身頃2側を,幅方向に最大限まで展開させることで,前身頃1側の端部近傍及び後身頃2側の端部近傍において,吸収性物品100を平坦な状態とすることができる。
例えば,吸収性物品100の前身頃1側端部と後身頃2側端部において,タック部10が最大限に展開した部分における吸収性物品100の幅は,タック部10が完全に閉じた状態であったときの幅と比較して,110%〜300%,130%〜250%,又は150%〜200%とすることが好ましい。この吸収性物品100の幅の拡張率は,例えば,あるタック部10を形成する山折線11と谷折線12間の距離や,隣接するタック部10の山折線11と谷折線12間の距離によって調節することができる。また,吸収性物品100の幅の拡張率は,トップシート22とバックシート23の伸縮率を調節することによっても変化させることができる。
図3は,吸収性物品100のうち,固定手段13が設けられていない部分の断面図を概念的に示している。図3(a)は,図1に示されたA−A線における断面図であり,タック部10が展開する前の吸収性物品の断面形状を示している。図3(b)は,図2に示されたB−B線における断面図であり,タック部10が展開した後の吸収性物品の断面形状を示している。
まず,図3(a)に示されるように,本実施の形態において,吸収性物品100は,吸収体21,トップシート22,及びバックシート23が,一体となった状態で,山折線11及び谷折線12に沿って折り畳まれて,複数のタック部10が形成されている。このように,例えばホットメルト接着剤を用いて,吸収体21の肌当接面側にトップシート22を貼合し,吸収体21の肌非当接面側にバックシート23を貼合した状態で,これらの積層物に,山折線11と谷折線12を交互に設け,複数のタック部10を形成することとしてもよい。
また,図3(a)に示されるように,閉じた状態のタック部10のそれぞれは,仮固定手段14によって,剥離可能に仮固定されていることが好ましい。すなわち,仮固定手段14は,吸収性物品100が,左右側方に引張されたときには容易に剥離するものの,引張力がかかっていない状態においては,各タック部10が折り畳まれた状態を保持できる程度の接着力で,各タック部10を固定する。仮固定手段14は,吸収性物品の製造時においてタック部10が展開しないように固定することを目的としてなされるものであるので,実際に吸収性物品を使用する際には自然に,又は極めて弱い力により剥離されるものであることが好ましい。少なくとも,仮固定手段14は,上述した固定手段13よりも弱い接着力によって,タック部10を固定する。仮固定手段14は,例えば,ホットメルト接着剤による弱い接着,ヒートシールやソニックシールによる弱い溶着ないし圧着によって,タック部10を仮固定することとすればよい。仮固定手段14は,例えば,吸収性物品100の長手方向に沿って段階的に設けることとしても良いし,吸収性物品100に沿って接着力に強弱を持たせて設けられたものであってもよい。
仮固定手段14は,例えば,図3(a)に示されるように,山折線11及び谷折線12を形成するシート部材に設けられることが好ましい。具体的には,仮固定手段14は,トップシート22が谷折線12を形成する部分においてトップシート22の折返点を仮固定し,バックシート23が山折線11を形成する部分においてバックシート23の折返点を仮固定することとすればよい。ただし,図3(a)に示された仮固定手段14の配置は一例であり,例えば,仮固定手段14は,バックシート23の山折線11の折返点のみを仮固定するものであってもよいし,バックシート23の全体に弱接着剤が塗布されることにより形成されたものであってもよい。
続いて,図3(b)は,図3(a)に示された状態から,吸収性物品100を左右側方に引張し,仮固定手段14を剥離させて,複数のタック部10を展開した状態を示している。図3(b)に示されるように,複数のタック部10を完全に展開することで,吸収性物品100は,平坦状になる。そして,図3(b)に示されたタック部10の展開後の状態は,図3(a)に示されたタック部10の展開前の状態と比較して,吸収性物品100の製品幅が拡張している。
図4は,図1に示されたC−C線における断面図であり,吸収性物品100のうち,固定手段13が設けられた部分の断面形状を概念的に示している。図4(a)と図4(b)は,それぞれ,固定手段13の別の例を示すものである。
固定手段13は,タック部10が幅方向に展開しないように分離不可能に固定する。ここにいう分離不可能な固定とは,吸収性物品100を自然に使用している状態では分離しない程度の接着力でタック部10を固定することを意味する。少なくとも,固定手段13は,仮固定手段14よりも強い接着力によって,タック部10を固定する。
まず,図4(a)に示されるように,固定手段13は,山折線11及び谷折線12を形成するシート部材に設けられることとしてもよい。具体的には,固定手段13は,トップシート22が谷折線12を形成する部分においてトップシート22の折返点を固定し,バックシート23が山折線11を形成する部分においてバックシート23の折返点を固定することとすればよい。固定手段13は,例えば,ホットメルト接着剤による強い接着,ヒートシールやソニックシールによる強い溶着ないし圧着によって,タック部10を固定することとすればよい。例えば,ホットメルト接着剤を用いて強い接着を達成しようとする場合には,接着剤の塗布量を増加させたり,塗布面積を拡大させればよい。また,ヒートシールやソニックシールによる強い接着を達成しようとする場合には,溶着・圧着面積を拡大させればよい。
また,図4(b)に示されるように,固定手段13は,バックシート23の肌非当接面側に貼合された粘着部を持つ別体のシートであってもよい。粘着部を持つ別体のシート(固定手段13)は,吸収性物品100の幅方向に延びて,すべてのタック部10を覆うようにして,バックシート23の肌当接面側に貼合されることが好ましい。粘着部を持つ別体のシートには,例えば,セロハンテープ,クラフト粘着テープ,布粘着テープ,延伸ポリプロピレン粘着テープ,ビニールテープ,又はサージカルテープなど,公知の粘着テープを採用できる。
図5は,吸収性物品100に山折線11及び谷折線12を形成する好ましい配置を説明するための図であり,タック部10が完全に展開した状態を平面視したものを概念的に描画している。なお,図5において,図の上下方向が,吸収性物品100の長手方向に相当し,図の左右方向が吸収性物品の幅方向に相当する。
図5に示されるように,山折線11と谷折線12は,吸収性物品100の長手方向に延びて形成され,吸収性物品100の幅方向に交互に並ぶように配置されている。本実施の形態において,一のタック部10は,一の山折線11と一の谷折線12によって形成される。また,タック部10は,吸収性物品100の幅方向に隣接する。ここで,一のタック部10を形成する山折線11と谷折線12の間の距離をTとし,互いに隣接するタック部10の山折線11との谷折線12の間の距離をSとした場合に,Sの値は,Tの値の2倍以上であることが好ましい(S≧2T)。このように,S≧2Tとすることにより,吸収性物品100に複数のタック部10を形成したときに,隣接するタック部10が,吸収性物品100の厚み方向に重なることを防止できる。このため,タック部10を展開する前の吸収性物品100の外観が美麗になる。また,特に,S=2Tとすることにより,タック部10が重なり合うことを防止しつつ,複数のタック部10を美麗に並べて形成することができる。なお,複数のタック部10を形成する場合において,距離Sの値は,2T以上3T以下であることが好ましい(2T≦S≦3T)
距離Sや距離Tの値は適宜変更可能である。例えば,距離Sは,10mm〜40mm,15mm〜35mm,又は20mm〜30mmであることが好ましい。また,距離Tの値は,20mm〜80mm,30mm〜70mm,又は40mm〜60mmであることが好ましい。
図6は,上記した実施形態とは異なる実施形態に係る吸収性物品の断面形状を示している。図6では,特に,固定手段13が設けられていない部分の断面図を概念的に示している。図6(a)は,図3(a)と同様に,タック部10が展開する前の吸収性物品の断面形状を示している。また,図6(b)は,図3(b)と同様に,タック部10が展開した後の吸収性物品の断面形状を示している。
図6に示された実施形態においては,吸収体21に,肌非当接面側から肌当接面側まで貫通した溝部21aが,複数箇所に形成されている。この溝部21aは,吸収性物品100の長手方向に延びており,前身頃1の端部から後身頃2側の端部に掛けて形成されている。また,この溝部21aは,吸収性物品100の幅方向に並列する。このため,実質的には,吸収体21が溝部21aを境にして複数部分に分離され,分離された吸収体21が,吸収性物品100の幅方向に並列しているといえる。
また,吸収体21の肌非当接面側には,バックシート23が貼合されている。図6(a)に示されるように,このバックシート23は,バックシートの谷折線12bにおいて肌当接面側に起立し,吸収体21の溝部21aを通って,吸収体21の肌当接面側に突出する。バックシート23は,吸収体21の肌当接面側に突出した位置に,バックシートの山折線11bを有する。バックシート23は,バックシートの山折線11bにおいて,肌非当接面側に折り返され,吸収体21の溝部21aを通って,吸収体21の肌非当接面側に貼合されている。
他方,吸収体21の肌当接面側には,トップシート22が貼合されている。図6(a)に示されるように,このトップシート22は,肌非当接面側から突出してきたバックシート23に接触する位置に,トップシートの谷折線12aを有し,このトップシートの谷折線12aにおいてバックシート23とともに折れ曲がる。また,トップシート22は,バックシートの山折線11bに沿った位置に,トップシートの山折線11aを有する。このため,吸収体21の肌当接面側においては,トップシート22が,バックシート23を挟持するような状態となる。このようにしてトップシート22とバックシート23が折り畳まれ,複数のタック部10が形成されている。
各タック部10は,仮固定手段14によって,折り畳まれた状態が仮固定されることが好ましい。仮固定手段14は,例えば図6(a)に示されるように,トップシートの山折線11a及びバックシートの山折線11bが形成された近傍におけるタック部10の先端部分に設けられ,タック部10の先端部分とトップシート22の表面を剥離可能な接着力で仮固定することとしてもよい。
図6(a)に示された形態のように,吸収体21に溝部21aを設けて,その溝部21aが位置する部分において,トップシート22とバックシート23を山谷状に折り畳むことで,吸収体21に折目を設けることなく,タック部10を形成できる。このため,図6に示された実施形態は,図3に示された吸収体21に折目を付けてタック部10を形成する実施形態と比較し,吸収体21の厚みを厚くすることができる。従って,図6に示された実施形態では,吸収体21による液保持性を高めることができる。
図6(b)は,図6(a)に示された状態から,吸収性物品100を左右側方に引張し,仮固定手段14を剥離させて,複数のタック部10を展開した状態を示している。図6(b)に示されるように,複数のタック部10を完全に展開することで,吸収性物品100は,平坦状になる。このとき,吸収体21に形成された溝部21aの幅が拡張する。これにより,図6(b)に示されたタック部10の展開後の状態は,図6(a)に示されたタック部10の展開前の状態と比較して,吸収性物品100の製品幅が拡張している。
また,図6(c)は,上記図6(a)に示した形態の変形例を示している。図6(c)に示された形態では,このトップシート22が,トップシートの山折線11aにおいて肌非当接面側に折れ曲がり,吸収体21の溝部21aを通って,吸収体21の肌当接面側に突出する。トップシート22は,吸収体21の肌当接面側に突出した位置に,トップシートの谷折線12aを有する。トップシート22は,トップシートの谷折線12aにおいて,肌当接面側に折り返され,吸収体21の溝部21aを通って,吸収体21の肌当接面側に貼合されている。図6(c)に示されるように,バックシート23は,肌当接面側から突出してきたトップシート22に接触する位置に,バックシート23の山折線11bを有し,このバックシート23の山折線11bにおいてトップシート22とともに折れ曲がる。また,バックシート23は,トップシートの谷折線12aに沿った位置に,バックシートの谷折線12bを有する。このため,吸収体21の肌非当接面側においては,バックシート23が,トップシート22を挟持するような状態となる。このようにして,図6(c)に示された形態では,トップシート22とバックシート23が折り畳まれ,複数のタック部10が形成される。
また,図6(c)に示された形態において,各タック部10は,仮固定手段14によって,折り畳まれた状態が仮固定されることが好ましい。仮固定手段14は,例えば図6(c)に示されるように,トップシートの谷折線12a及びバックシートの谷折線12bが形成された近傍におけるタック部10の突端部分に設けられ,タック部10の突端部分とバックシート23の表面を剥離可能な接着力で仮固定することとしてもよい。このように,仮固定手段14をバックシート23側に設けることにより,借り固着手段14を剥離してタック部10を展開させたときに,仮固着手段14が肌側に露出することがなくなる。このため,タック部10の展開部分の肌触りが良好になる。
図7は,吸収性物品100のうち,固定手段13が設けられた部分の断面形状を概念的に示したものである。図7(a)は,図4(a)と同様に,ホットメルト接着剤やヒートシールによって,タック部10を固定した例を示している。図7(a)に示されるように,固定手段13は,トップシートの山折線11a及びバックシートの山折線11bが形成された近傍におけるタック部10の先端部分に設けられ,タック部10の先端とトップシート22の表面を剥離可能な接着力で仮固定することとしてもよい。
また,図7(b)は,図4(b)と同様に,粘着部を持つ別体のシートを用いて,タック部10を固定した例を示している。図7(b)に示されるように,粘着部を持つ別体のシート(固定手段13)を,吸収性物品100の幅方向に延ばし,すべてのタック部10を覆うようにして,バックシート23の肌当接面側に貼合することとしてもよい。
また,図7(c)は,上記図7(a)に示した形態の変形例を示している。図7(c)に示されるように,タック部10が吸収体10の肌非当接面側に突出する形態である場合,固定手段13は,トップシートの谷折線12a及びバックシートの谷折線12bが形成された近傍におけるタック部10の先端部分に設けられ,タック部10の先端とバックシート23の裏面を剥離可能な接着力で仮固定することとしてもよい。
図8は,上記した実施形態とは異なる実施形態に係る吸収性物品100を示す斜視図である。図8は,図2と同様に,吸収性物品100をトップシート22側からみた状態を示している。
図8に示された実施形態では,図2に示された実施形態とは異なり,タック部10を折り畳んだ状態で固定するための固定手段13が,吸収性物品100を長手方向に2分する中央線からズレた位置に設けられている。すなわち,図8に示された例では,固定手段13が,吸収性物品100を長手方向に2分する中央線から後身頃2側にズレて設けられている。このように,固定手段13は,必ずしも,吸収性物品100を長手方向中央に設ける必要はなく,吸収性物品100の用途に応じて,適宜位置を変更することができる。図8に示された実施形態のように,固定手段13を後身頃2側寄りの位置に形成することで,後身頃2の幅と比較し,前身頃1側の幅を広く拡張することができる。前身頃1側の幅を広く確保することにより,例えば,着用者が男性であり男性器の向きにより排尿方向が任意の方向になる可能性がある場合であっても,効果的に尿漏れを防止することができる。
その他,固定手段13は,吸収性物品100の股下部3に限らず,例えば,後身頃1又は前身頃2に設けることとしてもよい。例えば,固定手段13を,後身頃1の端部に設け,後身頃1の端部に位置するタック部10が,幅方向に展開しないように固定することとしてもよい。このように,固定手段13は,少なくとも,タック部10の一部を部分的に固定するものであればよく,その位置は,着用者の要望や身体特性に合せて適宜変更可能である。
図9は,上記した実施形態とは異なる実施形態に係る吸収性物品100を示している。図9に示された実施形態において,吸収性物品100は,吸収体21,トップシート22,及びバックシート23を含む吸収性本体20と,吸収性本体20を着用者の身体に宛てがった状態で保持するための外装体シート30を備える。このような形態の吸収性物品100は,例えば使い捨ておむつとして利用される。特に,図9は,テープ型の使い捨ておむつを例として示したものである。
図9に示された実施形態において,吸収性本体20に,複数のタック部10が形成されている。タック部10の構成は,上記した実施形態と同様である。すなわち,吸収性本体20の長手方向に沿って延びる山折線と谷折線が形成され,この山折線と谷折線が,吸収性本体20の幅方向に並列することにより,複数のタック部10が形成されている。複数のタック部10は,それぞれ,長手方向の一部が,固定手段13によって部分的に固定され,幅方向に展開しないようになっている。
他方,外装体シート30は,肌当接面側に吸収性本体20が固定される部材である。外装体シート30は,肌非当接面側に位置するアウターシート31と,肌当接面側に位置するインナーシート32とを重ね合わせて構成されている。アウターシート31及びインナーシート32は,例えば不職布などの手触りのよいシート部材で形成されることが好ましい。
外装体シート30は,前身頃1と後身頃2の幅方向の左右外側向かって延出したサイドフラップ33を有している。また,後身頃2には,各サイドフラップ33の側縁から突出するように止着テープ34が取り付けられおり,止着テープ34の先端部近傍には係止部34aが設けられている。
一方,前身頃1の肌非当接面側には,止着テープ34の係止部34aを止め付けるためのフロントパッチ35が設けられている。このため,吸収性物品100は,後身頃2を着用者の背部に宛てがい,前身頃1を着用者の腹部に宛てがった状態で,後身頃2に取り付けられている止着テープ34の係止部34aを,前身頃1に設けられたフロントパッチ35に止め付けることにより,吸収性本体20を着用者の股下に保持することができる。
例えば,各止着テープ34に設けられた係止部34aと,前身頃1側に設けられたフロントパッチ35は,フック材(雄部材)とループ材(雌部材)の機械的結合により固定を行うファスニング機構(面状ファスナー)を構成する。面状ファスナーは,例えば,表面に多数の突起(鉤状,きのこ状等)が形成されたフック材と,表面にループ状の繊維が配置されたループ材との組み合わせにより構成される。例えば,止着テープ34の係止部34aとしてフック材を採用し,フロントパッチ35にはループ材を採用すればよい。面状ファスナーは,ループ材の表面にフック材を貼り合わせた際,フック材の多数の突起をループ材の表面に係合させる。このため,面状ファスナーは,フック材とループ材を剥離可能な状態で,かつ強固に固着させることができるものであり,繰り返しの使用が可能である。
上記構成の吸収性本体20と外装体シート30は,吸収性本体20に形成された複数のタック部10の展開性を阻害しないように,吸収性本体20を,外装体シート30の肌当接面側(インナーシート32)に対し接合することが必要である。そこで,吸収性本体20と外装体シート30は,吸収性本体20にタック部10を固定するための固定手段13が形成された位置において,互いに接合されていることが好ましい。すなわち,吸収性本体20は,タック部10の固定手段13が形成された股下部3の領域において,外装体シート30と接合される。他方,吸収性本体20は,固定手段13が形成されてない前身頃1及び後身頃2の領域においては,吸収性本体20から分離させる。もともと,固定手段13が形成された領域のタック部10は,幅方向に展開しないものであるため,固定手段13が形成された領域において,吸収性本体20と外装体シート30接合したとしても,吸収性本体20のタック部10は,その展開性が阻害されることはない。
また,図9に示されるように,吸収性本体20と外装体シート30は,固定手段13が形成された位置に加え,吸収性本体20の幅方向中央部において,吸収性本体20の長手方向に延びて形成された接合手段15によって,互いに剥離不能に接合されていることが好ましい。吸収性本体20の幅方向全体に渡ってタック部10が形成されている場合,吸収性本体20の幅方向中央部に位置するタック部10は,幅方向両側部に位置するタック部10と比較し,展開性に劣るものである。このため,吸収性本体20の幅方向中央部において,吸収性本体20と外装体シート30の接合手段15を形成したとしても,吸収性本体20の展開性が,阻害される程度は低い。他方,吸収性本体20の幅方向中央部において,吸収性本体20の長手方向に延びる接合手段15を形成することにより,吸収性本体20と外装体シート30がより強固になる。図9に示されるように,固定手段13と接合手段15を十字状にクロスさせて設けることにより,吸収性本体20と外装体シート30の接合力が向上するため,吸収性本体20に形成されたタック部10が強い力で展開されたとしても,吸収性本体20が外装体シート30から容易に剥離してしまうような事態を防止できる。なお,接合手段15としては,結着力の強いホットメルト接着剤等を用いればよい。
図10〜図13は,上記した実施形態とはさらに別の実施形態を示している。図10〜図13に示す実施形態は,吸収性本体20ではなく,外装体シート30に,タック部10を形成した実施形態である。
まず,図10に示されるように,吸収性物品100は,吸収性本体20と,外装体シート30を備える。吸収性本体20と外装体シート30の基本構成は,上述した実施形態と同様である。ここで,外装体シート30には,外装体シート30の長手方向に沿って延びる山折線と谷折線が形成され,この山折線と谷折線が,外装体シート30の幅方向に並列することにより,複数のタック部10が形成されている。複数のタック部10は,それぞれ,長手方向の一部が,固定手段13によって部分的に固定され,幅方向に展開しないようになっている。図10に示された実施形態において,吸収性本体20と外装体シート30は,外装体シート30に形成された複数のタック部10の展開性を阻害しないように,外装体シート30にタック部10を固定するための固定手段13が形成された位置において,互いに接合されている。
図11は,吸収性物品100のうち,固定手段13が設けられていない部分の断面図を概念的に示している。図11は,図10に示されたD−D線における断面図であり,タック部10が展開する前の吸収性物品の断面形状を示している。図11(b)は,図11(a)に示された状態から,タック部10が展開した後の吸収性物品の断面形状を示している。
まず,図11(a)に示されるように,本実施の形態において,外装体シート30に,タック部10が形成される。外装体シート30は,アウターシート31とインナーシート32は一体に接合された状態で,山谷線11及び谷折線12に沿って折り畳まれて,複数のタック部10が形成されている。このように,例えばホットメルト接着剤を用いて,アウターシート31とインナーシート32を貼合した状態で,これらの積層物に,山折線11と谷折線12を交互に設けて,複数のタック部10を形成する。
また,図11(a)に示されるように,閉じた状態のタック部10のそれぞれは,仮固定手段14によって,剥離可能に仮固定されていることが好ましい。仮固定手段14は,例えば,図11(a)に示されるように,山折線11及び谷折線12を形成するシート部材に設けられることが好ましい。具体的には,仮固定手段14は,アウターシート31が山折線11を形成する部分においてアウターシート31の折返点を仮固定し,インナーシート32が谷折線12を形成する部分においてインナーシート32の折返点を仮固定する。ただし,図11(a)に示された仮固定手段14の配置は一例であり,例えば,仮固定手段14は,アウターシート31の山折線11の折返点のみを仮固定するものであってもよい。
図11(b)は,図11(a)に示された状態から,外装体シート30を左右側方に引張し,仮固定手段14を剥離させて,複数のタック部10を展開した状態を示している。図11(b)に示されるように,複数のタック部10を完全に展開することで,外装体シート30は,平坦状になる。そして,図11(b)に示されたタック部10の展開後の状態は,図11(a)に示されたタック部10の展開前の状態と比較して,外装体シート30の製品幅が拡張している。
続いて,図12は,図10に示されたE−E線における断面図であり,吸収性物品100のうち,固定手段13が設けられた部分の断面形状を概念的に示している。
図12に示された実施形態において,固定手段13は,タック部10が幅方向に展開しないよう分離不可能に固定するとともに,吸収性本体20を外装体シート30に固定する。すなわち,固定手段13は,吸収性本体20と外装体シート30の間に設けられ,タック部10が形成されて折り畳まれた状態の外装体シート30と吸収性本体20を接合しており,これにより,タック部10が幅方向に展開しないように固定されている。例えば,固定手段13は,例えばホットメルト接着剤によって,上記仮固定手段14よりも強い接着力で,吸収性本体20と外装体シート30を接合することが好ましい。例えば,ホットメルト接着剤を用いて強い接着を達成しようとする場合には,接着剤の塗布量を増加させたり,塗布面積を拡大させればよい。
なお,図10〜図12に示された実施形態においては,図9に示された実施形態と同様に,吸収性本体20と外装体シート30は,固定手段13が形成された位置に加え,吸収性本体20の幅方向中央部において,吸収性本体20の長手方向に延びて形成された接合手段によって,互いに剥離不能に接合されていることが好ましい。
以上,本発明に係る使い捨ておむつの製造方法について,好ましい形態を例に説明を行った。ただし,本発明の吸収性物品は,上記実施の形態に限定されるものではなく,上記の形態から当業者が自明な範囲で適宜変更可能である。
例えば,本願明細書においては,タック部10が,吸収性物品の前身頃1から後身頃2に掛けて長手方向全体に形成された例を示したが,本発明はこれに限定されるものではなく,タック部10は,少なくとも前身頃1又は後身頃2のいずれか一方に設けられていればよい。
また,本願明細書においては,タック部10が,一の山折線11と一の谷折線12により形成される例を示したが,例えば,タック部10は,二つの谷折線12の間に一の山折線11を設けることにより,形成されたものであってもよい。すなわち,タック部10を複数連続して形成する場合には,例えば,吸収性本体11の幅方向に,谷折線12,山折線11,谷折線12,谷折線12,山折線11,谷折線12,谷折線12・・・の順で並べて形成することもできる。
1 前身頃
2 後身頃
3 股下部
10 タック部
11 山折線
12 谷折線
13 固定手段
14 仮固定手段
15 接合手段
20 吸収性本体
21 吸収体
21a 溝部
22 トップシート
23 バックシート
30 外装体シート
31 アウターシート
32 インナーシート
33 サイドフラップ
34 止着テープ
34a 係止部
35 フロントパッチ
100 吸収性物品

Claims (4)

  1. 着用者の腹部に当接する前身頃(1)と,着用者の背部に当接する後身頃(2)と,前記前身頃(1)と前記後身頃(2)の間に位置する股下部(3)に区分される吸収性物品において,
    前記前身頃(1)又は前記後身頃(2)の少なくとも一方に設けられ,前記吸収性物品の長手方向に延びる山折線(11)と谷折線(12)により形成された,前記吸収性物品の幅方向に向かって展開可能な一又は複数のタック部(10)と,
    前記タック部(10)の一部が前記幅方向に展開しないように,前記タック部(10)を部分的に固定する固定手段(13)と,を有し,
    前記吸収性物品は,
    吸収体(21)と,前記吸収体(21)を肌当接面側から被覆する液透過性のトップシート(22)と,前記吸収体(21)を肌非当接面側から被覆する液不透過性のバックシート(23)を含み,
    前記吸収体(21)には,前記長手方向に沿って,肌当接面側から肌非当接面側まで貫通した溝部(21a)が形成されており,
    前記バックシート(23)は,前記吸収体(21)の溝部(21a)を介して前記吸収体(21)の肌当接面側まで突出した位置に,バックシートの山折線(11b)を有し,
    前記トップシート(22)は,前記バックシートの山折線(11b)沿った位置にトップシートの山折線(11a)を有しており,
    前記トップシート(22)及び前記バックシート(23)により,前記タック部(10)が形成されている
    吸収性物品
  2. 着用者の腹部に当接する前身頃(1)と,着用者の背部に当接する後身頃(2)と,前記前身頃(1)と前記後身頃(2)の間に位置する股下部(3)に区分される吸収性物品において,
    前記前身頃(1)又は前記後身頃(2)の少なくとも一方に設けられ,前記吸収性物品の長手方向に延びる山折線(11)と谷折線(12)により形成された,前記吸収性物品の幅方向に向かって展開可能な一又は複数のタック部(10)と,
    前記タック部(10)の一部が前記幅方向に展開しないように,前記タック部(10)を部分的に固定する固定手段(13)と,を有し,
    前記タック部(10)は,前記山折線(11)と前記谷折線(12)が,前記股下部(3)から前記前身頃(1)及び前記後身頃(2)に掛けて延びることにより,形成されたものであり,
    前記固定手段(13)は,前記股下部(3)のみにおいて,前記タック部(10)を部分的に固定しており,
    前記吸収性物品は,
    吸収体(21)と,前記吸収体(21)を肌当接面側から被覆する液透過性のトップシート(22)と,前記吸収体(21)を肌非当接面側から被覆する液不透過性のバックシート(23)を含み,
    前記吸収体(21)には,前記長手方向に沿って,肌当接面側から肌非当接面側まで貫通した溝部(21a)が形成されており,
    前記トップシート(22)は,前記吸収体(21)の溝部(21a)を介して前記吸収体(21)の肌非当接面側まで突出した位置に,トップシートの谷折線(12a)を有し,
    前記バックシート(23)は,前記トップシートの谷折線(12a)沿った位置にバックシートの谷折線(12b)を有しており,
    前記トップシート(22)及び前記バックシート(23)により,前記タック部(10)が形成されている
    吸収性物品
  3. 着用者の腹部に当接する前身頃(1)と,着用者の背部に当接する後身頃(2)と,前記前身頃(1)と前記後身頃(2)の間に位置する股下部(3)に区分される吸収性物品において,
    前記前身頃(1)又は前記後身頃(2)の少なくとも一方に設けられ,前記吸収性物品の長手方向に延びる山折線(11)と谷折線(12)により形成された,前記吸収性物品の幅方向に向かって展開可能な一又は複数のタック部(10)と,
    前記タック部(10)の一部が前記幅方向に展開しないように,前記タック部(10)を部分的に固定する固定手段(13)と,を有し,
    前記吸収性物品は,
    吸収体(21),前記吸収体(21)を肌当接面側から被覆する液透過性のトップシート(22),及び前記吸収体(21)を肌非当接面側から被覆する液不透過性のバックシート(23)を含む吸収性本体(20)
    前記吸収性本体を着用者の身体に宛てがった状態で保持するための外装体シート(30)を,さらに有し,
    前記吸収性本体(20)と前記外装体シート(30)は,前記固定手段(13)が形成された部分のみにおいて,互いに接合されている
    吸収性物品
  4. 着用者の腹部に当接する前身頃(1)と,着用者の背部に当接する後身頃(2)と,前記前身頃(1)と前記後身頃(2)の間に位置する股下部(3)に区分される吸収性物品において,
    前記前身頃(1)又は前記後身頃(2)の少なくとも一方に設けられ,前記吸収性物品の長手方向に延びる山折線(11)と谷折線(12)により形成された,前記吸収性物品の幅方向に向かって展開可能な一又は複数のタック部(10)と,
    前記タック部(10)の一部が前記幅方向に展開しないように,前記タック部(10)を部分的に固定する固定手段(13)と,を有し,
    前記吸収性物品は,
    吸収体(21)と,前記吸収体(21)を肌当接面側から被覆する液透過性のトップシート(22)と,前記吸収体(21)を肌非当接面側から被覆する液不透過性のバックシート(23)を含む吸収性本体(20)と,
    前記吸収性本体(20)を着用者の身体に宛てがった状態で保持するための外装体シート(30)を,さらに有し,
    前記外装体シート(30)に,前記一又は複数のタック部(10)が形成されており,
    前記外装体シート(30)に,前記固定手段(13)が形成されている
    吸収性物品
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