JP5853785B2 - 医用画像表示システム - Google Patents

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Description

本発明は、医用画像表示システムに関する。
医療の分野では、各種モダリティーにおいて生成された医用画像を表示して、医師が病変部の状態を観察する読影診断が行われている。読影診断を支援するため、医用画像から解剖学的構造物の領域(臓器、骨、筋等)を認識しようとする試みが進んでいる。例えば、胸部側面画像を用いて、心臓と肺野の境界を求め、適切な画像処理を行う技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、病変部の経時的な変化を把握するために、診断対象の医用画像と、過去の検査により得られた医用画像と、を並べて読影する比較読影が行われている。例えば、新たに撮影された画像を表示領域の左側部分に常時表示させ、過去の画像とサブトラクション画像とを順次切り換えて表示領域の右側部分に表示させる画像表示方法が提案されている(特許文献2参照)。
特開平6−304161号公報 特開2001−157667号公報
しかしながら、比較読影において、医用画像に含まれる特定領域同士を比較する場合には、診断対象の医用画像と比較用の医用画像とをそれぞれ表示させ、各医用画像上で特定領域の位置をそれぞれ指定し、調整する必要があった。
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、比較読影における操作性を向上させることを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、医用画像と、当該医用画像に関する患者情報及び部位情報と、を対応付けて記憶する記憶手段と、前記記憶手段から診断対象の医用画像を取得する第1の取得手段と、前記第1の取得手段により取得された診断対象の医用画像を表示手段に表示させる第1の表示制御手段と、前記表示手段に表示されている診断対象の医用画像上の注目領域を指定するための操作手段と、前記記憶手段から前記診断対象の医用画像と同一患者かつ同一部位の一又は複数の他の医用画像を取得する第2の取得手段と、前記第2の取得手段により取得された一又は複数の他の医用画像のそれぞれから、前記診断対象の医用画像における前記注目領域に対応する対応領域を抽出する抽出手段と、前記抽出された一又は複数の他の医用画像の対応領域を前記注目領域と同じ大きさになるように拡大又は縮小し、当該拡大又は縮小された対応領域のみを前記診断対象の医用画像が表示されている前記表示手段に表示させる第2の表示制御手段と、を備える医用画像表示システムである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の医用画像表示システムにおいて、前記抽出手段は、前記診断対象の医用画像及び前記一又は複数の他の医用画像のそれぞれから解剖学的構造物の領域を抽出し、前記診断対象の医用画像から抽出された解剖学的構造物の領域における前記注目領域の位置に基づいて、前記一又は複数の他の医用画像のそれぞれから抽出された解剖学的構造物の領域から、前記注目領域に対応する対応領域を抽出する。
請求項3に記載の発明は、請求項に記載の医用画像表示システムにおいて、前記抽出手段は、前記解剖学的構造物の領域の上下端及び左右端を求めることで決定される矩形形状によって、前記診断対象の医用画像及び前記一又は複数の他の医用画像のそれぞれから前記解剖学的構造物の領域を抽出する。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の医用画像表示システムにおいて、前記解剖学的構造物の領域は、胸郭領域又は頭部領域である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の医用画像表示システムにおいて、前記一又は複数の他の医用画像が複数の過去の医用画像である場合に、前記第2の表示制御手段は、前記抽出手段により抽出された複数の過去の医用画像の対応領域を前記注目領域と同じ大きさになるように拡大又は縮小し、当該拡大又は縮小された対応領域のみを時系列で前記診断対象の医用画像が表示されている前記表示手段に表示させる。
請求項1に記載の発明によれば、診断対象の医用画像と同一患者かつ同一部位の他の医用画像から注目領域に対応する対応領域を抽出して表示するので、比較読影における操作性を向上させることができる。
また、他の医用画像の対応領域を、注目領域と大きさを合わせて表示するので、比較読影の効率を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、解剖学的構造物の領域を基準として注目領域に対応する対応領域を抽出するので、精度良く対応領域を抽出することができる。
請求項3に記載の発明によれば、解剖学的構造物の領域を容易に抽出することができる。
請求項4に記載の発明によれば、診断対象の医用画像及び他の医用画像から胸郭領域又は頭部領域を抽出することができる。
請求項5に記載の発明によれば、複数の過去の医用画像の対応領域を時系列で表示することができる。
医用画像表示システムのシステム構成図である。 医用画像サーバーの機能的構成を示すブロック図である。 画像表示装置の機能的構成を示すブロック図である。 画像表示装置において実行される比較画像表示処理を示すフローチャートである。 読影画面の例である。 胸部正面画像から胸郭領域を抽出する方法を説明するための図である。 (a)は、診断対象画像の例を示す図である。(b)は、胸郭領域座標を説明するための図である。 (a)は、過去画像の例を示す図である。(b)は、過去画像の胸郭領域に設定された胸郭領域座標を用いて、注目領域に対応する対応領域を抽出する方法を説明するための図である。 比較画像表示画面の例である。
〔医用画像表示システムの構成〕
以下、図面を参照して、本発明に係る医用画像表示システムの実施の形態について説明する。
図1に、医用画像表示システム1のシステム構成を示す。
図1に示すように、医用画像表示システム1は、モダリティー10と、医用画像サーバー20と、画像表示装置30と、を備えて構成されており、各装置は、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークNを介してデータ通信可能に接続されている。
モダリティー10は、患者の診断対象部位を撮影し、撮影した画像をデジタル変換して画像データを生成する。また、モダリティー10は、検査オーダー情報や撮影時に入力された情報に基づいて、画像データに付帯される付帯情報を生成する。付帯情報には、患者情報(患者ID、患者氏名、性別、年齢、生年月日等)、部位情報(撮影部位、撮影方向等)、モダリティーの種類、各種パラメーター等が含まれる。
例えば、モダリティー10は、画像データに付帯情報を付帯させ、DICOM(Digital Image and Communications in Medicine)規格に則ったDICOMファイル形式でDICOM準拠画像データを生成する。
モダリティー10としては、CR(Computed Radiography)装置、超音波診断装置(US)等が適用可能である。
医用画像サーバー20は、モダリティー10において生成された医用画像の画像データ及び付帯情報を記憶し、管理する。医用画像サーバー20として、PACS(Picture Archiving and Communication System)等が適用可能である。医用画像サーバー20は、外部機器からの画像データ又は付帯情報の取得要求に応じて、要求された画像データ又は付帯情報を当該外部機器に送信する。
画像表示装置30は、画像ビューアー機能を有するコンピューター装置である。画像表示装置30は、医用画像サーバー20から医用画像の画像データを取得し、取得した画像データに基づいて医用画像を表示する。
なお、医用画像表示システム1を構成する各装置の数は、特に限定されない。
また、医用画像表示システム1における通信方式としては、一般的に、DICOM規格が用いられており、各装置間の通信では、DICOM MWM(Modality Worklist Management)やDICOM MPPS(Modality Performed Procedure Step)が用いられる。
〔医用画像サーバーの構成〕
図2に、医用画像サーバー20の機能的構成を示す。
図2に示すように、医用画像サーバー20は、制御部21、操作部22、表示部23、通信部24、RAM(Random Access Memory)25、記憶部26等を備えて構成されており、各部はバス27により接続されている。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、医用画像サーバー20の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、操作部22から入力される操作信号又は通信部24により受信される指示信号に応じて、記憶部26に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAM25に展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
操作部22は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部21に出力する。
表示部23は、LCD(Liquid Crystal Display)等のモニターを備えて構成されており、制御部21から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
通信部24は、ネットワークインターフェース等により構成され、通信ネットワークNを介して接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。例えば、通信部24は、モダリティー10により患者を撮影して得られた医用画像の画像データ及び付帯情報を受信する。また、通信部24は、画像表示装置30からの要求に応じて画像データ及び付帯情報を画像表示装置30に送信する。
RAM25は、制御部21により実行制御される各種処理において、記憶部26から読み出された各種プログラム、入力若しくは出力データ及びパラメーター等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
記憶部26は、HDD(Hard Disk Drive)や不揮発性メモリー等により構成され、各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメーターやファイル等を記憶している。具体的に、記憶部26には、サーバー処理プログラムP1、医用画像DB(DataBase)261等が記憶されている。
サーバー処理プログラムP1は、医用画像の画像データ及び付帯情報を管理する機能を実現させるためのプログラムである。
医用画像DB261には、医用画像の画像データと、当該医用画像に関する付帯情報(患者情報(患者ID、患者氏名、性別、年齢、生年月日等)及び部位情報(撮影部位、撮影方向等)を含む。)と、が対応付けられて格納されている。すなわち、記憶部26は、医用画像と、当該医用画像に関する患者情報及び部位情報と、を対応付けて記憶する記憶手段である。
制御部21は、記憶部26に記憶されているサーバー処理プログラムP1との協働により、通信部24を介して、モダリティー10から医用画像の画像データ及び付帯情報を受信すると、受信した医用画像の画像データと付帯情報とを対応付けて記憶部26の医用画像DB261に格納する。
制御部21は、通信部24を介して、画像表示装置30等の外部機器から医用画像の画像データ又は付帯情報の取得要求を受信すると、要求された画像データ又は付帯情報を記憶部26の医用画像DB261から読み出し、読み出した画像データ又は付帯情報を、通信部24を介して外部機器に送信する。
〔画像表示装置の構成〕
図3に、画像表示装置30の機能的構成を示す。
図3に示すように、画像表示装置30は、制御部31、操作部32、表示部33、通信部34、RAM35、記憶部36等を備えて構成されており、各部はバス37により接続されている。
制御部31は、CPU等から構成され、画像表示装置30の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、操作部32から入力される操作信号又は通信部34により受信される指示信号に応じて、記憶部36に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAM35に展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
操作部32は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部31に出力する。例えば、操作部32は、表示部33に表示されている診断対象の医用画像上の注目領域を指定する際に用いられる。
表示部33は、LCD等のモニターを備えて構成されており、制御部31から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
通信部34は、ネットワークインターフェース等により構成され、通信ネットワークNを介して接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。例えば、通信部34は、医用画像サーバー20に医用画像の画像データ又は付帯情報のデータ取得要求を送信し、医用画像サーバー20から画像データ又は付帯情報を受信する。
RAM35は、制御部31により実行制御される各種処理において、記憶部36から読み出された各種プログラム、入力若しくは出力データ及びパラメーター等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
記憶部36は、HDDや不揮発性メモリー等により構成され、各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメーターやファイル等を記憶している。具体的に、記憶部36には、比較画像表示処理プログラムP2等が記憶されている。
比較画像表示処理プログラムP2は、診断対象の医用画像と、診断対象の医用画像と同一患者かつ同一部位の他の医用画像と、を並べて表示する機能を実現させるためのプログラムである。
また、記憶部36には、医用画像の撮影部位・撮影方向と、解剖学的構造物の領域の抽出方法と、が対応付けられて記憶されている。解剖学的構造物とは、体内における臓器、骨、筋等の生体を構成する構造物をいう。例えば、胸部正面画像(撮影部位:胸部、撮影方向:PA)には、胸郭領域の抽出方法が対応付けられている。ここで、解剖学的構造物の領域は、一般に、医用画像の関心領域(ROI:Region Of Interest)として設定される領域である。
制御部31は、記憶部36に記憶されている比較画像表示処理プログラムP2との協働により、通信部34を介して、医用画像サーバー20の医用画像DB261から診断対象の医用画像の画像データを取得する。すなわち、制御部31は、第1の取得手段として機能する。具体的には、制御部31は、通信部34を介して、医用画像サーバー20に診断対象の医用画像の画像データの取得要求を送信し、医用画像サーバー20から送信された診断対象の医用画像の画像データを取得する。
制御部31は、取得された診断対象の医用画像の画像データに基づいて、診断対象の医用画像を表示部33に表示させる。すなわち、制御部31は、第1の表示制御手段として機能する。
制御部31は、通信部34を介して、医用画像サーバー20の医用画像DB261から診断対象の医用画像の画像データと同一患者かつ同一部位の一又は複数の他の医用画像の画像データを取得する。すなわち、制御部31は、第2の取得手段として機能する。ここで、同一部位であることは、撮影部位及び撮影方向が同一であることを意味している。具体的には、制御部31は、通信部34を介して、医用画像サーバー20に診断対象の医用画像の画像データと同一患者かつ同一部位の他の医用画像の画像データの取得要求を送信し、医用画像サーバー20から送信された他の医用画像の画像データを取得する。
制御部31は、一又は複数の他の医用画像のそれぞれから、診断対象の医用画像における注目領域に対応する対応領域を抽出する。すなわち、制御部31は、抽出手段として機能する。具体的には、制御部31は、診断対象の医用画像及び一又は複数の他の医用画像のそれぞれから解剖学的構造物の領域を抽出し、診断対象の医用画像から抽出された解剖学的構造物の領域における注目領域の位置に基づいて、一又は複数の他の医用画像のそれぞれから抽出された解剖学的構造物の領域から、注目領域に対応する対応領域を抽出する。例えば、制御部31は、解剖学的構造物の領域の上下端及び左右端を求めることで決定される矩形形状によって、診断対象の医用画像及び一又は複数の他の医用画像のそれぞれから解剖学的構造物の領域を抽出する。解剖学的構造物の領域としては、胸郭領域や頭部領域が挙げられる。
制御部31は、一又は複数の他の医用画像のそれぞれから抽出された一又は複数の対応領域を表示部33に表示させる。すなわち、制御部31は、第2の表示制御手段として機能する。具体的には、制御部31は、他の医用画像から抽出された一又は複数の対応領域を、注目領域と同じ大きさになるように拡大又は縮小して表示部33に表示させる。
〔画像表示装置の動作〕
次に、画像表示装置30における動作について説明する。
図4は、画像表示装置30において実行される比較画像表示処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部31と記憶部36に記憶されている比較画像表示処理プログラムP2との協働によるソフトウェア処理によって実現される。
まず、ユーザーの操作部32からの操作により、診断対象の医用画像(以下、診断対象画像という。)が選択され、制御部31により、通信部34を介して、医用画像サーバー20の医用画像DB261から診断対象画像の画像データが取得される(ステップS1)。ここでは、診断対象画像として、診断対象患者を撮影して得られた最新の医用画像が選択された場合を例にして説明する。取得された診断対象画像の画像データは、制御部31により、RAM35に格納される。
具体的には、制御部31により、通信部34を介して、医用画像サーバー20に診断対象画像の画像データの取得要求が送信される。
医用画像サーバー20では、通信部24により、診断対象画像の画像データの取得要求が受信されると、制御部21により、要求された診断対象画像の画像データが記憶部26の医用画像DB261から読み出され、読み出された診断対象画像の画像データが、通信部24を介して画像表示装置30に送信される。
そして、制御部31により、医用画像サーバー20から送信された診断対象画像の画像データが取得される。
次に、制御部21により、診断対象画像の画像データに基づいて、診断対象画像が表示部33に表示される(ステップS2)。
図5に、表示部33に表示される読影画面331の例を示す。図5の例では、診断対象画像41として胸部正面画像が表示されている。
次に、ユーザーの操作部32からの操作により、表示部33に表示されている診断対象画像上の注目領域が指定される(ステップS3)。例えば、図5に示す診断対象画像41上で、ユーザーが操作部32から2点を指定することにより、この2点を対角線とする矩形領域が注目領域42として指定される。
次に、制御部31により、診断対象画像(胸部正面画像)の画像データが解析され、診断対象画像から解剖学的構造物の領域として胸郭領域が抽出される(ステップS4)。ここでは、胸部正面画像から胸郭領域を抽出する場合を例にして説明する。具体的には、制御部31により、医用画像サーバー20の医用画像DB261から診断対象画像の画像データとともに、診断対象画像に関する部位情報(撮影部位、撮影方向等)が取得され、取得された撮影部位・撮影方向と対応付けられている解剖学的構造物の領域の抽出方法が記憶部36から読み出され、この抽出方法に従って、診断対象画像から解剖学的構造物の領域が抽出される。
ここで、図6を参照して、胸部正面画像51から胸郭領域52を抽出する方法について説明する。胸郭領域52は、胸部正面画像51を診断する上で最も重要な肺野及び縦隔を含む領域である。
まず、画像上下部を除いた領域の垂直方向のプロジェクションprj(C)を求める。
prj(C)において、水平方向に3等分した中心部分1/3の範囲で信号値が最小値となる点を正中線(XC)とする。
左右それぞれ照射野全体の1/3のコラムから画像の左右外側に向かって、prj(C)が極大となる位置より外側で最初に閾値TR,TL以下になる点を胸郭領域52の左右端XR,XLとする。
次に、胸郭領域の左右端XR,XLの間で水平方向のプロジェクションprj(L)を求める。
照射野全体の上から1/4のラインから上側に向かって、prj(L)が最初に閾値TT以下となる点を胸郭領域52の上端YTとする。
照射野全体の1/2のラインから下側に向かって、prj(L)が最初に閾値TB以下となる点を胸郭領域52の下端YBとする。
なお、ここでは、胸郭領域52の左右端XR,XL及び上下端YT,YBを求めることで決定される矩形形状によって、胸部正面画像51から胸郭領域52を抽出する場合について説明したが、胸郭領域の抽出方法は、他の方法を用いてもよい。
次に、制御部31により、診断対象画像から抽出された胸郭領域に胸郭領域座標が設定され、この胸郭領域座標で注目領域の位置が換算される(ステップS5)。
図7(a)に、診断対象画像(胸部正面画像)61の例を示す。診断対象画像61から胸郭領域62が抽出され、図7(b)に示すように、胸郭領域62に胸郭領域座標が設定される。ここでは、画像の水平方向にX軸をとり、画像の垂直方向にY軸をとり、胸郭領域の範囲をXmin〜Xmax,Ymin〜Ymaxとする。例えば、Xmin=0,Xmax=100,Ymin=0,Ymax=100とすることにより、胸郭領域内の各位置を、胸郭領域座標で表すことができる。ユーザーにより指定された注目領域63の位置は、胸郭領域座標において、4点(X1,Y1)、(X2,Y1)、(X2,Y2)、(X1,Y2)で囲まれた領域として換算される。
次に、ユーザーの操作部32からの操作により、比較画像を表示する旨の指示が行われると(例えば、図5に示す読影画面331の比較読影ボタンB1が押下される等)、制御部31により、通信部34を介して、医用画像サーバー20の医用画像DB261から診断対象画像の画像データと同一患者かつ同一部位の一又は複数の他の医用画像の画像データが取得される(ステップS6)。本処理では、診断対象画像として最新の医用画像が選択されているため、診断対象画像と同一患者かつ同一部位の他の医用画像は、診断対象画像と同一患者かつ同一部位の過去の医用画像(以下、過去画像という。)となる。取得された一又は複数の過去画像の画像データは、制御部31により、RAM35に格納される。
具体的には、制御部31により、通信部34を介して、医用画像サーバー20に診断対象画像の画像データと同一患者かつ同一部位の過去画像の画像データの取得要求が送信される。
医用画像サーバー20では、通信部24により、診断対象画像の画像データと同一患者かつ同一部位の過去画像の画像データの取得要求が受信されると、制御部21により、要求された診断対象画像の画像データと同一患者かつ同一部位の過去画像の画像データが記憶部26の医用画像DB261から読み出され、読み出された画像データが、通信部24を介して画像表示装置30に送信される。
そして、制御部31により、医用画像サーバー20から送信された過去画像の画像データが取得される。
次に、制御部31により、取得された一又は複数の過去画像の画像データが解析され、一又は複数の過去画像のそれぞれから解剖学的構造物の領域として胸郭領域が抽出される(ステップS7)。過去画像から胸郭領域を抽出する方法は、診断対象画像から胸郭領域を抽出する方法と同様である。
次に、制御部31により、診断対象画像から抽出された胸郭領域における注目領域の位置に基づいて、一又は複数の過去画像の胸郭領域のそれぞれから胸郭領域座標で注目領域に対応する対応領域が抽出される(ステップS8)。
図8(a)に、過去画像(胸部正面画像)71の例を示す。過去画像71から胸郭領域72が抽出され、図8(b)に示すように、胸郭領域72に胸郭領域座標が設定される。具体的には、過去画像71の胸郭領域72に対して、画像の水平方向にX軸をとり、画像の垂直方向にY軸をとり、図7(b)に示したXmin〜Xmax,Ymin〜Ymaxを割り振る。過去画像71の胸郭領域72に設定された胸郭領域座標において、4点(X1,Y1)、(X2,Y1)、(X2,Y2)、(X1,Y2)で囲まれた領域が、図7(b)の注目領域63に対応する対応領域73として抽出される。
次に、制御部31により、一又は複数の過去画像から抽出された一又は複数の対応領域が、注目領域と同じ大きさになるように拡大又は縮小される(ステップS9)。画像の水平方向(X軸方向)と垂直方向(Y軸方向)とで、対応領域と注目領域の長さの割合が異なる場合には、方向毎に拡大又は縮小してもよいし、いずれか一方の方向における長さが合うように拡大又は縮小してもよい。
次に、制御部31により、拡大又は縮小された、一又は複数の過去画像から抽出された一又は複数の対応領域が表示部33に表示される(ステップS10)。
図9に、表示部33に表示される比較画像表示画面332の例を示す。比較画像表示画面332には、過去3回分の過去画像から抽出された、診断対象画像41の注目領域42に対応する対応領域81,82,83が表示されている。
以上説明したように、本実施の形態の医用画像表示システム1によれば、診断対象の医用画像と同一患者かつ同一部位の他の医用画像から注目領域に対応する対応領域を抽出して表示するので、比較読影における操作性を向上させることができる。
また、他の医用画像の対応領域を、注目領域と大きさを合わせて表示するので、比較読影の効率を向上させることができる。
また、解剖学的構造物の領域を基準として注目領域に対応する対応領域を抽出するので、精度良く対応領域を抽出することができる。
また、解剖学的構造物の領域の上下端及び左右端を求めることで決定される矩形形状によって、診断対象の医用画像及び一又は複数の他の医用画像のそれぞれから解剖学的構造物の領域を抽出するので、解剖学的構造物の領域を容易に抽出することができる。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る医用画像表示システムの例であり、これに限定されるものではない。システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、胸部正面画像から解剖学的構造物の領域として胸郭領域を抽出する場合を例にして説明したが、医用画像が他の部位を撮影したものである場合には、部位に応じた解剖学的構造物の領域を抽出すればよい。例えば、腰椎の場合には、各椎骨の位置をそろえることで、診断対象の医用画像と他の医用画像との間で相対的な位置関係を合わせることができる。また、頭部を撮影した頭部画像の場合には、頭部領域の上下端及び左右端を求めることで決定される矩形形状、すなわち、頭部領域を囲む最小の矩形領域を抽出することで、頭部領域を抽出することができる。
以上の説明では、各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピューター読み取り可能な媒体としてHDDや不揮発性メモリーを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)を適用することとしてもよい。
1 医用画像表示システム
10 モダリティー
20 医用画像サーバー
26 記憶部
30 画像表示装置
31 制御部
32 操作部
33 表示部
34 通信部
35 RAM
36 記憶部
41 診断対象画像
42 注目領域
61 診断対象画像
62 胸郭領域
63 注目領域
71 過去画像
72 胸郭領域
73 対応領域
81,82,83 対応領域
331 読影画面
332 比較画像表示画面
N 通信ネットワーク
P1 サーバー処理プログラム
P2 比較画像表示処理プログラム

Claims (5)

  1. 医用画像と、当該医用画像に関する患者情報及び部位情報と、を対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段から診断対象の医用画像を取得する第1の取得手段と、
    前記第1の取得手段により取得された診断対象の医用画像を表示手段に表示させる第1の表示制御手段と、
    前記表示手段に表示されている診断対象の医用画像上の注目領域を指定するための操作手段と、
    前記記憶手段から前記診断対象の医用画像と同一患者かつ同一部位の一又は複数の他の医用画像を取得する第2の取得手段と、
    前記第2の取得手段により取得された一又は複数の他の医用画像のそれぞれから、前記診断対象の医用画像における前記注目領域に対応する対応領域を抽出する抽出手段と、
    前記抽出された一又は複数の他の医用画像の対応領域を前記注目領域と同じ大きさになるように拡大又は縮小し、当該拡大又は縮小された対応領域のみを前記診断対象の医用画像が表示されている前記表示手段に表示させる第2の表示制御手段と、
    を備える医用画像表示システム。
  2. 前記抽出手段は、前記診断対象の医用画像及び前記一又は複数の他の医用画像のそれぞれから解剖学的構造物の領域を抽出し、前記診断対象の医用画像から抽出された解剖学的構造物の領域における前記注目領域の位置に基づいて、前記一又は複数の他の医用画像のそれぞれから抽出された解剖学的構造物の領域から、前記注目領域に対応する対応領域を抽出する、
    請求項に記載の医用画像表示システム。
  3. 前記抽出手段は、前記解剖学的構造物の領域の上下端及び左右端を求めることで決定される矩形形状によって、前記診断対象の医用画像及び前記一又は複数の他の医用画像のそれぞれから前記解剖学的構造物の領域を抽出する、
    請求項に記載の医用画像表示システム。
  4. 前記解剖学的構造物の領域は、胸郭領域又は頭部領域である、
    請求項2又は3に記載の医用画像表示システム。
  5. 前記一又は複数の他の医用画像が複数の過去の医用画像である場合に、前記第2の表示制御手段は、前記抽出手段により抽出された複数の過去の医用画像の対応領域を前記注目領域と同じ大きさになるように拡大又は縮小し、当該拡大又は縮小された対応領域のみを時系列で前記診断対象の医用画像が表示されている前記表示手段に表示させる、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の医用画像表示システム。
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