JP5853762B2 - 捺染方法 - Google Patents

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Description

本発明は、捺染方法に関する。
インクジェット方式は、ヘッドのノズルからインク滴を噴射することにより、インク滴を飛翔させて紙などの媒体に付着させる記録方法である。このインクジェット方式を布帛(例えば、Tシャツ)に適用して印捺する捺染方法(インクジェット捺染方法)が知られている(例えば、特許文献1参照)。この捺染方法では、布帛にインクジェット方式を用いて画像を形成した後、加熱装置(例えば、ホットプレス機)による加熱工程を行なうことで、画像(つまり布帛に付着したインク)を定着させている。
特開2005−161583号公報
布帛が白色以外(例えば黒色)の場合、印捺面上に直接カラーインクで画像を形成すると発色性が悪化するおそれがある。この場合、印捺面に下地用インク(例えば白インク)で下地(以下、下地層ともいう)を形成した後、下地層の上に画像(以下、画像層ともいう)を重ねて形成すると、画像層の発色性を向上させることができる。
しかしながら、このように下地層(白インク)の上に画像層(カラーインク)を重ねて形成した場合、その後の加熱工程において画像層にひび割れが発生するおそれがあるという問題があった。
本発明は、画像層のひび割れを抑制することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、布帛にインクジェット方式を用いて印捺する捺染方法であって、前記布帛の印捺面に、下地用インクを噴射して下地層を形成する下地層形成工程と、前記下地層の上に、カラーインクを噴射して画像層を形成する画像層形成工程と、前記画像層が形成された前記印捺面に、加熱板を当てて加熱する加熱工程と、を有し、前記加熱工程の際に、布、断熱シート、繊維製シート及び耐熱性フィルムの少なくともいずれかが用いられ昇温速度を抑えるスペーサーを前記画像層と前記加熱板との間に挟む、ことを特徴とする捺染方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
捺染方法の流れを示すフロー図である。 前処理工程及び乾燥工程の模式図である。 下地層形成工程の模式図である。 画像形成工程の模式図である。 比較例の加熱工程の模式図である。 本実施形態の加熱工程の模式図である。 加熱工程における印捺面の温度変化を示す図である。 加熱工程における印捺面の昇温速度を示す図である。 昇温速度とひび割れの関係の説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
布帛にインクジェット方式を用いて印捺する捺染方法であって、前記布帛の印捺面に、下地用インクを噴射して下地層を形成する下地層形成工程と、前記下地層の上に、カラーインクを噴射して画像層を形成する画像層形成工程と、前記画像層が形成された前記印捺面に、加熱板を当てて加熱する加熱工程と、を有し、前記加熱工程の際に、前記画像層と前記加熱板との間に昇温速度を抑えるスペーサーを挟むことを特徴とする捺染方法が明らかとなる。
このような捺染方法によれば、加熱工程の際の温度変化を緩やかにすることができ、これにより画像層のひび割れを抑制することができる。
かかる捺染方法であって、前記加熱工程の際に、前記画像層と前記スペーサーとの間に、画像の転写を防止する転写防止シートを挟むことが望ましい。
このような捺染方法によれば、布帛に画像が転写されるのを防止することができる。
かかる捺染方法であって、前記加熱工程では、前記印捺面の温度が100度以上になるまで加熱することが望ましい。
このような捺染方法によれば、布帛に画像(画像層)を確実に定着させることができる。
かかる捺染方法であって、前記加熱工程は、前記加熱板で前記画像層を加熱加圧するヒートプレス方式であることが望ましい。
このような捺染方法によれば、より確実に画像を定着させることができる。
かかる捺染方法であって、前記スペーサーは、空気を含む材質であってもよく、また、前記スペーサーは、繊維を織り込んだ材質であってもよい。
このような捺染方法によれば、加熱時の昇温速度を低下させることができる。
かかる捺染方法であって、前記加熱工程における昇温速度は、20度/秒以下であることが望ましい。
昇温速度をこのように制御することで、画像層のひび割れを抑制することができる。
以下に本発明のいくつかの実施形態について説明する。以下に説明する実施形態は、本
発明の例を説明するものである。
===捺染条件について===
<1.インクジェット記録装置>
本実施形態では、インクジェット方式による記録方法を行う記録装置(インクジェット記録装置)を使用する。インクジェット方式とは、例えば、インク液に圧電素子で圧力と印刷情報信号を同時に加え、インク滴を噴射・記録させる方式(ピエゾ方式)、インク液を印刷情報信号にしたがって微小電極で加熱発泡させ、インク滴を噴射・記録させる方式(サーマルジェット方式)、ノズルとノズルの前方に置いた加速電極の間に強電界を印加し、ノズルからインクを液滴状で連続的に噴射させ、インク滴が偏向電極間を飛翔する間に印刷情報信号を偏光電極に与えて記録する方式またはインク滴を偏向することなく印刷情報信号に対応して噴射させる方式(静電吸引方式)、小型ポンプでインク液に圧力を加え、ノズルを水晶振動子等で機械的に振動させることにより強制的にインク滴を噴射させる方式、等の記録方法を指す。
上述したような記録方法は、インクジェット式のヘッド、本体、トレイ、ヘッド駆動機構、キャリッジなどを備えたインクジェット記録装置によって行うことができる。ここで、ヘッドは、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの少なくとも4色のインクセットを収容するインクカートリッジを搭載し、フルカラー印刷ができるように構成されてもよい。また、これらのインクカートリッジの少なくとも1つに、後述のインク組成物や接着性組成物などを充填し設置してもよい。また、それ以外のカートリッジには、通常のインクなどが充填されてもよい。インクジェット記録装置は、内部に専用のコントロールボード(コントローラー)等を備えており、ヘッドのインクの噴射タイミング、ヘッド駆動機構の走査、記録媒体の移動などを制御することができる。
<2.記録媒体>
本実施形態では記録媒体として布帛を使用する。布帛としては、従来から使用されているいずれのものでもよいが、例えば、綿、絹、麻、レーヨン、アセテート、ナイロンもしくはポリエステル繊維からなる布帛、これら繊維の2種以上からなる混紡布帛等が使用できる。
<3.前処理液>
本実施形態では、後述するように、インクジェットにて画像を形成する前に、布帛に前処理液を付与する前処理工程を有している。前処理液の付与は公知の手段を用いることが可能であり、例えば、各種の塗工手段、噴霧手段、インクジェット印刷手段等が挙げられる。
布帛の前処理液は、多価金属塩または有機酸の少なくとも1種を含有することが好ましい。以下に前処理液に含まれる成分について説明する。
前処理液に含まれる多価金属塩としては、例えば、Ca、Mg等のアルカリ土類金属塩が挙げられ、例えば、CaCl2、Ca(NO3)2、Ca(OH)2、(CH3COO)2Ca、MgCl2、Mg(OH)2、(CH3COO)2Mgが挙げられる。中でも、Caの塩類が好ましい。前処理液に含まれる有機酸としては、例えば、酢酸、クエン酸、プロピオン酸、乳酸等が挙げられ、中でも酢酸が好ましい。前処理液中における多価金属塩または有機酸の含有量は特に限定されず、例えば前処理液中に0.1〜40質量%程度である。
また、前処理液は、媒体として水を含む。必要に応じて、有機溶媒を含んでいてもよく、後述するインク組成物に記載した水および有機溶媒が使用できる。
さらに、摩擦堅牢性と柔軟性に優れたインクジェット捺染物が得られる点から、ガラス転移温度が0℃以下の樹脂を含んでいても良い。前記樹脂は、前記金属塩と混合した際に凝集または析出しない限り、特に限定されない。
<4.インク組成物>
4.1.カラーインク
画層を形成するためのカラーインクは、顔料を含有するもの、および、顔料を含有しないもの、のいずれであってもよい。顔料を含有しないインク組成物は、顔料を含有するインク組成物から、顔料を除いたものに相当し、染料インクや、クリアインクと称される場合がある。カラーインクの組成は、特に限定されないが、界面活性剤、多価アルコール、樹脂成分を含有することができる。また、カラーインクは、溶剤系(非水系)よりも水系が望ましい。またカラーインクが顔料を含有する場合はさらに分散剤等が配合されてもよい。
4.1.1.水
本実施形態で使用するカラーインクは、水の含有量が50質量%未満である非水系インクよりも水を50質量%以上含む水系インクが好ましい。インク組成に使用可能な水としては、例えば、イオン交換水、限外ろ過水、逆浸透水、蒸留水などの純水または超純水などである。また、水中にはイオン等が存在してもよい。特に、これらの水を紫外線照射または過酸化水素添加などにより滅菌処理した水は、カビやバクテリアの発生を長期間抑制することができ、インクを長期に安定に保つことができるためより好ましい。
本実施形態のカラーインクに水を含有させる場合には、水の含有量は、例えばインクの全量に対して20質量%以上95質量%以下であることが好ましい。
なお、水の含有量が20質量%以上95質量%以下であるということは、水以外の成分の含有量が5質量%以上80質量%以下であることを示している。本明細書では、水以外の成分のことを固形分と称する場合があり、水の含有量が20質量%以上95質量%以下であるということは、カラーインクにおける固形分の濃度が5質量%以上80質量%以下であることを指している。
カラーインクに水を含有させる場合には、水は顔料を分散させる分散媒として機能してもよい。また、カラーインクが水を含むことにより、インクジェット記録装置のノズル付近でのカラーインクの不本意な乾燥(分散媒の蒸発)を防止しつつ、インクが付与される記録媒体上での乾燥を速やかに行うことができる。また、水系インクは、環境負荷が小さいという利点もある。
4.1.2.界面活性剤
本実施形態のカラーインクは、界面活性剤を含有してもよい。本実施形態のカラーインクに好適な界面活性剤としては、アセチレングリコール系界面活性剤およびポリシロキサン系界面活性剤の少なくとも一種が挙げられる。これらの界面活性剤がカラーインクに配合されると、記録媒体の被記録面への濡れ性を高めることができる。
アセチレングリコール系界面活性剤としては、例えば、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、2,4−ジメチル−5−ヘキシン−3−オール等が挙げられる。また、アセチレングリコール系界面活性剤は、市販品を利用することもでき、例えばオルフィンE1010、STG、Y、サーフィノール104、82、465、485、TG、DF110−D(以上、日信化学株式会社製)が挙げられる。
ポリシロキサン系界面活性剤としては、市販品を利用することができ、例えばBYK−347、BYK−348(ビックケミー・ジャパン株式会社製)等が挙げられる。さらに、本実施形態のカラーインクには、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤等のその他の界面活性剤を添加してもよい。
本実施形態のカラーインクに界面活性剤を含有させる場合には、界面活性剤の含有量は、インクの全質量に対して、好ましくは0.01質量%以上5質量%以下であり、より好ましくは0.1質量%以上3質量%以下である。

4.1.3.多価アルコール
本実施形態のカラーインクは、多価アルコールを含有してもよい。
多価アルコール類としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,2−若しくは1,3−プロピレングリコール、1,2−若しくは1,4−ブチレングリコール、(1,2−ブタンジオール若しくは1,4−ブタンジオール)、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキシレングリコール、1,2−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、などの炭素数が4以上8以下のアルカンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のC2−C6アルキレン単位を有するモノ、オリゴ若しくはポリアルキレングリコール類、1,2,6−ヘキサントリオール、チオグリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、などの複数の水酸基若しくはチオール基を有する化合物が挙げられる。
多価アルコールの機能の一つとしては、記録媒体の記録面への濡れ性を高めてインクの浸透性を高めることが挙げられる。また、例示したようなアルカンジオールは、インクの乾燥を防止し、インクジェットヘッド部分における目詰まりを防止する効果も有する場合がある。
また、多価アルコールのうち、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオールなどの炭素数が4ないし8の1,2−アルカンジオールは、カラーインクの記録媒体への浸透性を高める作用がより良好であるためより好ましい。さらにこの中でも炭素数が6ないし8の1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオールは、浸透性を高める作用が特に良好であるためより好ましい。
本実施形態のカラーインクに多価アルコールを含有させる場合には、多価アルコールの含有量は、インクの全質量に対して、好ましくは0.1質量%以上10質量%以下であり、より好ましくは1質量%以上8質量%以下である。
多価アルコールは、単独で、または組み合わせにより、複数の機能を有することができ、上述のような浸透性を改良する機能の他の機能として、インクの乾燥を抑制する機能が挙げられ、インクジェット式ヘッド部分におけるインクの目詰まりを防止する効果を高めることができる。さらに、多価アルコールは、一分子内の水酸基の数が、疎水性領域の大きさに対してより多い化合物であるほうが、水分を捕捉する機能が高くインクの乾燥を抑制する効果は高くなるので、必要に応じて適宜に選択してもよい。
4.1.4.樹脂成分
本実施形態のカラーインクは、樹脂成分を含有してもよい。樹脂成分を含有することにより、付着した組成物の定着性や耐擦性を向上させることができる。樹脂成分としては、ポリアクリル酸、ポリメタアクリル酸、ポリメタアクリル酸エステル、ポリエチルアクリル酸、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリブタジエン、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、クロロプレン共重合体、フッ素樹脂、フッ化ビニリデン、ポリオレフィン樹脂、セルロース、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、ポリスチレン、スチレン−アクリルアミド共重合体、ポリイソブチルアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアセタール、ポリアミド、ロジン系樹脂、ポリエチレン、ポリカーボネート、塩化ビニリデン樹脂、セルロースアセテートブチレートなどのセルロース系樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル共重合体、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン、ロジンエステル等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。また、樹脂成分は、インク中に、溶液状態で含有されてもよいし、エマルション(粒子分散体)の状態で含有されてもよい。
樹脂成分を粒子分散体として使用する場合には、樹脂の粒子の体積基準の平均粒子径は、特に限定されないが、20nm以上300nm以下であることが好ましい。このようにすれば、カラーインクが記録媒体に付着したときに、表面に樹脂の粒子が濃化した層を形成することができる。そのため、形成される画像に良好な光沢やつやを付与するという効果を期待できる。
カラーインクに樹脂成分を含有させる場合、その含有量は、インクの全量に対して、1質量%以上10質量%以下とすることが好ましく、さらには、2質量%以上8質量%以下であることがより好ましい。
4.1.5.色材
カラーインクには、必要に応じて色材を含有させてもよい。このように色材を含有することにより、色調を変化させることができる場合がある。
色材としては、染料および顔料が挙げられ、通常のインクに使用することのできる色材を特に制限なく用いることができる。
使用可能な染料としては、直接染料、酸性染料、食用染料、塩基性染料、反応性染料、分散染料、建染染料、可溶性建染染料、反応分散染料、など通常インクジェット記録に使用される各種染料を使用することができる。
使用可能な顔料としては、無機顔料、有機顔料を挙げることができる。
無機顔料としては、例えば、カーボンブラックを挙げることができる。また、有機顔料としては、例えば、アゾ顔料、多環式顔料、染料キレート、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックなどを使用することができる。顔料の色としては、黒色、イエロー、マゼンダ、シアンなどが挙げられる。
なお、カラーインクの顔料の含有量は、インクの総質量に対して、約4質量%程度であることが好ましい。
本実施形態で使用されるカラーインクに同色の色材を含有するものが複数あってもよい。例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの基本4色に加えて、それぞれの色毎に同系列の濃色や淡色を併用することができる。すなわち、マゼンタに加えて淡色のライトマゼンタ、濃色のレッド、シアンに加えて淡色のライトシアン、濃色のブルー、ブラックに加えて淡色であるグレイ、ライトブラック、濃色であるマットブラックを含有させることが例示できる。
4.2.白インク
本実施形態では画像の下地(下地層)を形成するために白インクを使用する。以下、白インクの成分について説明する。
なお、本明細書において「白インク」とは、エプソン純正写真用紙<光沢>(セイコーエプソン株式会社製)に、duty100%以上で噴射された白インクの明度(L*)と色度(a*、b*)が、分光測光器Spectrolino(商品名:GretagMacbeth社製)を、測定条件をD50光源、観測視野を2°、濃度をDIN_NB、白色基準をAbs、フィルターをNo、測定モードをRefrectance、として設定して計測した場合に、70≦L*≦100、−4.5≦a*≦2、−6≦b*≦2.5の範囲を示すインクのことをいう。
4.2.1.白色顔料
本実施形態に係る白インクは、白色顔料を含有する。前記白色顔料としては、例えば、金属酸化物、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等が挙げられる。金属酸化物としては、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、アルミナ、酸化マグネシウム等が挙げられる。これらの中でも、白色度に優れているという観点から、二酸化チタンが好ましい。
前記白色顔料の平均粒径は、上記式を満たす限りにおいて特に限定されないが、例えば、100〜1000nmであることが好ましく、300nm〜400nmであることがより好ましい。前記の範囲とすることで、白色度に優れた捺染物を得ることができる。
本明細書において、平均粒径とは、体積基準とした場合の、累積50%粒子径を意味し、光散乱法によって測定される。平均粒径の測定は、例えば、マイクロトラックUPA150(Microtrac Inc.社)を使用して測定することができる。
前記白色顔料の含有量は、白インクの総質量に対して、3〜30質量%であることが好ましく、5〜15質量%であることがより好ましい。上記の範囲とすることで、白色度に優れた捺染物を得ることができる。
4.2.2.溶媒
本実施形態の白インクは、水を50質量%以上含有するインク(いわゆる水系インク)であり、溶媒として水を含む。
4.2.3.その他の成分
本実施形態の白インクは、その他の成分を含んでいてもよい。その他の成分としては、白インクの種類(水系又は非水系)に応じて適宜決定することができる。以下、本実施形態の白インクの一例として、水系インクの場合に適用可能なその他の成分を説明する。
本実施形態に係る白インクは、前記成分に加えて、アルカンジオールおよびグリコールエーテルから選択される少なくとも1種を添加していてもよい。
アルカンジオールとしては、1,2―ブタンジオール、1,2―ペンタンジオール、1,2―ヘキサンジオール、1,2―ヘプタンジオール、1,2―オクタンジオール等の炭素数が4〜8の1,2―アルカンジオールであることが好ましい。
グリコールエーテルとしては、例えばエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテルが挙げられる。
これらのアルカンジオールおよびグリコールエーテルから選択される少なくとも1種の含有量は、白インクの全質量に対して、例えば、1〜20質量%とすることができる。
本実施形態に係る白インクは、分散剤を含んでいてもよい。前記分散剤は、例えば、アニオン性高分子分散剤、ノニオン性高分子分散剤、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤等を特に制限なく用いることができる。
本実施形態に係る白インクは、前記成分に加えて、アセチレングリコール系界面活性剤またはポリシロキサン系界面活性剤を添加してもよい。
アセチレングリコール系界面活性剤としては、例えば2,4,7,9―テトラメチル―5―デシン―4,7―ジオール、3,6―ジメチル―4―オクチン―3,6―ジオール、3,5―ジメチル―1―ヘキシン―3オール、2,4―ジメチル―5―ヘキシン―3―オール等が挙げられる。また、アセチレングリコール系界面活性剤は、市販品を利用することもでき、例えば、オルフィン(登録商標)E1010、STG、Y(以上、日信化学株式会社製)、サーフィノール(登録商標)104、104PG50、82、465、485、TG(以上、Air Products and Chemicals Inc.製)が挙げられる。
ポリシロキサン系界面活性剤としては、市販品を利用することができ、例えば、BYK―347、BYK―348(以上、ビックケミー・ジャパン株式会社製)等が挙げられる。
本実施形態に係る白インクは、前記成分に加えて、多価アルコールを添加していてもよい。多価アルコールは、白インクの乾燥を防止し、インクジェット式ヘッド部分におけるインクの目詰まりを防止することができる。
多価アルコールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,2,6―ヘキサントリオール、チオグリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン等が挙げられる。
多価アルコールの含有量は、白インクの全質量に対して、例えば、0.1〜30質量%とすることができる。
本実施形態に係る白インクは、従来公知の装置、例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、バスケットミル、ロールミルなどを使用して、他の顔料インクと同様に調製することができる。調製に際しては、メンブランフィルターやメッシュフィルター等を用いて粗大粒子を除去することが好ましい
<5.加熱装置>
5.1.ホットプレス機
本実施形態のホットプレス機は、布帛を支持する支持台と、当該支持台と対向し支持台とによって記録媒体(布帛)を挟持可能に設けられた加熱板を有する。加熱板の材質は特に制限されず、例えば、金属、セラミック等が挙げられる。本実施形態では、加熱板の表面温度は150度に設定されている。そして支持台の上にインクジェット記録装置による記録が行われた布帛を載置し、加熱板を支持台に向けて押し付けて加熱・加圧する(ヒートプレス方式)。この加熱板による加熱によって、布帛の印捺面の温度が、100度以上(好ましくは150度以上)になるようにしている。これは、インクの水分を確実に蒸発させてインクを定着させるためである。
なお、加熱装置としてはホットプレス機には限られず、アイロン、熱ごてなどを使用してもよい。
5.2.転写防止シート
転写防止シートは、布帛に付着したインクの転写を防止するために用いることが好ましい。例えばオーブンやオーブンレンジの天板の上に敷かれ、加熱調理用食材の下敷きとなるものであり、本実施形態では、捺染された布帛をホットプレス機で加熱する際に、ホットプレス機の加熱板にインクが付着(転写)するのを防止するために使用している。転写防止シートは紙を使った製品であり、表面に滑らかな光沢がある。紙の表面にはシリコンやテフロンがコーティングしてあり水には溶けないようになっている。また、転写防止シートとしてシリコンゴム製あるいはシリコン樹脂製のものを用いても良い。なお、転写防止シートの耐熱性は250℃程度であり、転写防止シートの厚さは100μm程度である。
このような転写防止シートは、アルミホイルと比べて軽量で焦げ付き難く、またゴミとして廃棄するときには可燃ゴミとして出せるので扱いやすいという特徴がある。
5.3.スペーサー
本実施形態では、後述するように加熱工程の際に昇温速度を抑えるためのスペーサーとして布(以下、当て布ともいう)を用いる。なお、本実施形態で使用する当て布の厚さは1mm以上である(転写防止シートの厚さよりも厚い)。
===捺染方法について===
図1は、捺染方法の流れを示すフロー図である。
まず、捺染対象の布帛に下地層を形成するか否かを判断する(S10)。例えば、白色の布帛では直接カラーインクで画像を形成すれはよいが、色付き(例えば黒色)の布帛の場合、布帛上にカラーインクで画像を形成すると発色性が低下してしまう。このような場合、例えば白インクで下地層を形成すれば発色性を向上させることができる。本実施形態では、インクジェット記録装置が色検出センサーを有しており、捺染対象の布帛の色に応じて下地を形成するか否かを判断することとする。
下地層を形成すると判断した場合(S10でYES)は、布帛の表面(印捺面)に前処理液を塗布し(前処理工程:S11)、塗布した前処理液を乾燥させる(乾燥工程:S12)。その後、インクジェット方式による記録方法で白インクを布帛に噴射して下地層を形成し(下地層形成工程:S13)、続いて、下地層上にインクジェット方式による記録方法でカラーインクを噴射してカラー画像(画像層)を形成する(画像層形成工程:S14)。なお、ステップS10で下地層を形成しないと判断した場合(S10でNO)は、画像層を形成するステップS14を実行する。
そして、画像層が形成された布帛をホットプレス機で加熱して、画像層を布帛に定着させる(加熱工程:S15)。
以下に示す実施形態では、下地層を形成する場合(すなわち、図1のステップS10でYESの場合)について説明する。
図2〜図6は、図1の各工程における模式図である。図2は、前処理工程及び乾燥工程の模式図であり、図3は下地層形成工程の模式図であり、図4は、画像形成工程の模式図である。また、図5は、比較例の加熱工程の模式図であり、図6は本実施形態の加熱工程の模式図である。
以下、図面を参照しつつ本実施形態の捺染方法について工程毎に説明する。
<前処理工程(S11)及び乾燥工程(S12)>
本工程は、下地層を形成する場合(図1のステップS10でYESの場合)に行われるものである。前処理工程では、布帛10の印捺面10Aに対して、前述した前処理液を塗布する。布帛10(印捺面10A)に対して、後術する下地層20の白インクをそのまま打つと、白インクが浸透してしまうが、このように前処理液を布帛10の印捺面10Aに塗布しておくことにより、白インクを凝集させることができる。これは、インク(ここでは白インク)の樹脂がアニオン性であり、前処理液の多価金属塩(カチオン性)と接触することで分散性を失って凝縮するからである。
なお、下地層を形成しない場合(図1のステップS10でNOの場合)に前処理工程が不要である理由は、カラーインクはインクの粒子が小さい(100nm前後)ため布帛10の繊維にからみつきやすいからである。さらに、カラーインクでは顔料の濃度が低く(例えば4%)、ドット形成時のdutyが低い(例えば100%以下)ため布帛10の繊維にからみやすい。これに対し、白インクは、粒子が大きく、顔料の濃度が高い。また、下地層20を形成するときのdutyが高い(例えば400%)。このため、前処理を行わずに下地層20を形成すると、下地層20が剥がれやすくなる。
また、乾燥工程は、前処理工程で塗布した前処理液を乾燥させるための工程である。
<下地層形成工程(S13)>
本工程では、インクジェット記録装置のヘッドから、例えば黒色の布帛10の印捺面10Aに白インクを噴射して、印捺面10Aの所定範囲に高duty(例えば400%)で白インクを付着させる。こうして、図3のように布帛10の印捺面10A上に白色の下地層20を形成する。
<画像形成工程(S14)>
下地層20の形成後、インクジェット方式によりインクジェット記録装置のヘッドからカラーインクを噴射して、下地層20上にカラーインクを付着させる。こうして、図4に示すように布帛の印捺面10Aの下地層20上にカラーインクによる画像層30を形成する。
なお、図4では、下地層20と画像層30が明確に分離して描かれているが、実際には、各層が明確に分離しているとは限らない。例えば、図4の下地層20を構成するホワイトドットの間に隙間があれば、画像層30を構成するドット(カラーインクによるドット)の一部が布帛10の印捺面10A上に形成されることもある。
<加熱工程(S15)>
布帛に形成した下地層、画像層を定着させるための工程である。
この加熱工程では、ホットプレス機の支持台100に布帛10をセットし、設定温度150度の加熱板110で加熱・加圧するヒートプレス方式にて加熱を行う。この加熱工程の際に画像層30にひび割れが発生するので、以下の実施形態では画像層30のひび割れの抑制を図っている。
〔比較例〕
図5に示すように、比較例では、加熱工程の際に、印捺面10A(具体的には画像層30)と加熱板110との間に、加熱板110への画像の付着を防止するため転写防止シート40を挟んでいる。この比較例の場合、加熱板110による加熱時に画像層30にひび割れが発生する。なお、布帛10上に下地層20及び画像層30をそれぞれ独立に形成して同じ加熱条件で加熱した場合には、下地層20、画像層30ともにひび割れは発生しない。よって、画像層30のひび割れは、下地層20(白インク)と画像層30(カラーインク)を重ねて形成し、その後、加熱することによって発生することがわかる。なお、下地層20と画像層30を重ねた場合でも、オーブン等による加熱では、画像層30にひび割れは発生しない。よって、ひび割れはヒートプレス方式に特有の問題である。白インクとカラーインクでは水分が蒸発する際の収縮等の特性が異なるため、ヒートプレス方式で急激に温度が変化したことでひび割れが誘発されると推定される。よって、以下に示す本実施形態では、加熱工程の温度変化(昇温速度)が緩やかになるようにしている。
〔本実施形態〕
図6に示すように、本実施形態では、加熱工程の際に、印捺面10A(より具体的には画像層30)と加熱板110との間に、転写防止シート40と当て布50を挟んでいる。なお、加熱板110の表面温度の設定は比較例と同じ(150度)である。
図7は、加熱工程における印捺面10Aの温度変化を示す図である。図において横軸は時間(支持台100に布帛10をセットしてからの時間)を示し、縦軸は温度(印捺面10Aの温度)を示している。また、図8は、加熱工程における印捺面10Aの昇温速度を示す図である。図において横軸は時間(支持台100に布帛10をセットしてからの時間)を示し、縦軸は印捺面10Aの昇温速度を示している。なお、温度は熱電対(キーエンス社製 NR100)によって測定した。各図において四角印のプロットは当て布無し(比較例)の測定結果であり、丸印のプロットは当て布有り(本実施形態)の測定結果である。図において、約10秒まではプレスしていない状態(温度はほぼ一定)である。そして、約10秒のところでプレスを開始して温度が上昇している。
図7、図8からわかるように、本実施形態では、加熱板110と画像層30との間に、転写防止シート40のみでなく当て布50を挟んでいるので、比較例の場合よりも温度変化(昇温速度)が緩やかになっている。
図9は昇温速度とひび割れの関係の説明図である。図に示すように、比較例(当て布無し)では、100度に達するまでの昇温速度は28度/秒であり、この場合、ひび割れが発生している。これに対し、本実施形態(当て布あり)では、100度に達するまでの昇温速度が14度/秒と低くなっている。そして、この場合、画像層30にはひび割れが発生していない。このように、昇温速度を緩やかにすることで画像層30にひび割れが発生することを抑制することができる。
なお、加熱工程の際に、加熱板110による加熱の終了温度を下げる(例えば印捺面10Aが100度になると加熱を終了する)ことも考えられるが、比較例の条件にて30秒で加熱を停止した場合でも画像層30にひび割れが発生することが確認された。このため、ひび割れの原因は加熱の終了温度に依存するのではなく、昇温速度に依存していると確認された。また、印捺面10Aの温度が100度程度で加熱を終了すると画像層30の定着が不十分であるおそれがある。これに対し、本実施形態のように、スペーサー(当て布50)を用いて昇温速度を緩やかにした場合は、確実に画像を定着させることができるとともに画像層30のひび割れを抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態では、布帛10の印捺面10A上に白インクによる下地層20とカラーインクによる画像層30を重ねて形成している。そして、画像層30とホットプレス機の加熱板110との間に転写防止シート40と、昇温速度を抑えるための当て布50を挟んで加熱を行っている。転写防止シート40のみ(比較例)では加熱の際に画像層30にひび割れが発生するが、本実施形態では画像層30と加熱板110の間に、転写防止シート40に加えて当て布50を挟んでいるので、加熱時の温度変化(昇温速度)を緩やかにすることができ、画像層30のひび割れを抑制することができる。
===その他の実施の形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
<転写防止シートについて>
前述した実施形態では、加熱工程の際に、加熱板110と画像層30との間に転写防止シート40と当て布50を挟んでいたが、当て布50のみを挟むようにしてもよい。この場合も、昇温速度を低くすることができ、画像層30のひび割れを防止することができる。ただし、この場合当て布50に画像が転写されてしまうので、本実施形態のように画像層30と当て布50との間に画像の転写を防止する転写防止シート40を挟むようにすることが望ましい。
<スペーサーについて>
前述した実施形態ではスペーサーとして当て布を用いているが、スペーサーの材質は布には限られず、加熱工程における昇温速度を緩やかに(具体的には20度/秒以下に)することが可能なものであればよい。例えば、空気を含有する断熱シート、繊維を織り込んだ繊維製のシート、あるいは耐熱性フィルムなどを用いても良い。
10 布帛、10A 印捺面、20 下地層、30 画像層、
40 転写防止シート、50 当て布、
100 支持台、110 加熱板

Claims (7)

  1. 布帛にインクジェット方式を用いて印捺する捺染方法であって、
    前記布帛の印捺面に、下地用インクを噴射して下地層を形成する下地層形成工程と、
    前記下地層の上に、カラーインクを噴射して画像層を形成する画像層形成工程と、
    前記画像層が形成された前記印捺面に、加熱板を当てて加熱する加熱工程と、
    を有し、
    前記加熱工程の際に、布、断熱シート、繊維製シート及び耐熱性フィルムの少なくともいずれかが用いられ昇温速度を抑えるスペーサーを前記画像層と前記加熱板との間に挟む、
    ことを特徴とする捺染方法。
  2. 請求項1に記載の捺染方法であって、
    前記加熱工程の際に、前記画像層と前記スペーサーとの間に、画像の転写を防止する転写防止シートを挟む
    ことを特徴とする捺染方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の捺染方法であって、
    前記加熱工程では、前記印捺面の温度が100度以上になるまで加熱する
    ことを特徴とする捺染方法。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の捺染方法であって、
    前記加熱工程は、前記加熱板で前記画像層を加熱加圧するヒートプレス方式である
    ことを特徴とする捺染方法
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の捺染方法であって、
    前記スペーサーは、空気を含む材質である
    ことを特徴とする捺染方法。
  6. 請求項1〜4の何れかに記載の捺染方法であって、
    前記スペーサーは、繊維を織り込んだ材質である
    ことを特徴とする捺染方法。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載の捺染方法であって、
    前記加熱工程における昇温速度は、20度/秒以下である
    ことを特徴とする捺染方法。
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