JP5853007B2 - 変速機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、変速機に動力を伝達する電動モータを備えた車両において、常時噛み合い型のギヤ機構と、シンクロ機構を備えた噛み合い式のクラッチ機構とを有する変速機構を内蔵した変速機を制御する装置に関するものである。
従来、車両に搭載される変速機の一つとして、常時噛み合い型平行軸式のものがあり、マニュアルトランスミッション等に広く適用されている。かかる変速機では、通常、平行な2軸にそれぞれ支持されたギヤ対を複数有するギヤ機構を備え、噛み合い式クラッチ機構を用いて何れかのギヤ対を選択的に使用する。噛み合い式クラッチ機構は、ギヤ対の一方のギヤとこれを回転可能に支持する軸との間で、両者を係合状態とすることによって軸からギヤ(動力伝達ギヤ)に動力が伝達されそのギヤ対による変速段が達成され、両者の係合を解除することによってそのギヤ対を介した動力伝達を遮断状態(中立状態)とする。
噛み合い式クラッチ機構は、動力伝達ギヤの一端側に形成された外歯(ドグ歯)を有するクラッチ用ギヤ部と、軸に対して一体に回転するように設けられ外歯が形成されたハブと、このハブの外歯に噛み合う(スプライン係合する)内歯が形成され軸方向に可動に設けられたスリーブと、スリーブの軸方向一方への移動によりスリーブの内歯が、クラッチ用ギヤ部の外歯とハブの外歯とに同時に噛み合って、動力伝達状態が設定される。スリーブの軸方向他方への移動によりスリーブの内歯がクラッチ用ギヤ部の外歯から外れ中立状態となる。
このスリーブの内歯がクラッチ用ギヤ部の外歯と噛み合う際には、これら双方の回転を同期させる必要があり、噛み合い式クラッチ機構には、通常、シンクロ機構が設けられている。
シンクロ機構には、動力伝達ギヤのクラッチギヤ側にハブに隣接するように軸方向に突出形成された外向きのコーン面と、このコーン面の外周に当接される内向きのコーン面及びスリーブの内歯と噛み合い可能な外歯を有し、外向きのコーン面の外周に相対回転可能に配設されたシンクロリングとを有するものがある。
これらの噛み合い式クラッチ機構及びギヤ機構が設けられた変速機において変速段が切り替えられる場合には、まず、スリーブが軸方向に移動され、この移動によりシンクロリングがギヤ機構の動力伝達ギヤに接近し接触する。このとき、シンクロリングのコーン面が動力伝達ギヤのコーン面に対して押圧される。これにより、シンクロリングの回転速度と動力伝達ギヤのそれとが接近するとともに両者の回転速度がスリーブ、即ち軸の回転速度に接近する。そして、スリーブの軸方向移動が進行すると、スリーブの内歯がシンクロリングの外歯の端面(チャンファー面)に当接して両者の同期が達成されるとともに同チャンファ面を軸方向に押圧することでコーン面の押圧力が強められ、スリーブ(軸)の回転速度と動力伝達ギヤのそれとが同期し、スリーブの内歯とシンクロリングの外歯とが噛み合う。更にスリーブの軸方向移動が進行すると、スリーブの内歯と動力伝達ギヤの外歯とが噛み合う。このとき、スリーブの内歯は、軸と一体に回転するハブの外歯と噛み合うとともに、動力伝達ギヤの外歯に噛み合う。これにより、軸に入力された動力は、動力伝達ギヤ及びこれに対応するギヤのギヤ対がなす変速比で変速され、他の軸に伝達される。このようにして、変速段が達成される。
近年、走行駆動源として電動モータを搭載した車両が実用化されている。かかる車両としては、電動モータのみを搭載した電気自動車やエンジン(内燃機関)を走行駆動源として併用するハイブリッド電気自動車などが挙げられる。
かかる電気自動車において、モータ効率を向上させるべく、電動モータに変速機を組み合わせた技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、電動モータに常時噛み合い型平行軸式変速機が組み合わされた車両が開示されている。この特許文献1には、変速時に電動モータを順回転方向と逆回転方向とに交互に所定の微小トルクを発生させ、発進用変速段の変速ギヤを回転方向に振動させる位置ずらし制御を実施することが示されている。かかる位置ずらし制御を実施することにより、スリーブの内歯と動力伝達ギヤの外歯とが突き当たるなどして発進用変速段への切り換えができないときに、これらの相対位置ずらして、発進用変速段への切り換えを完了することができるとされている。
特開2007−255566号公報
ところで、シンクロ機構が設けられた噛み合い式クラッチ機構を有する常時噛み合い型平行軸式変速機では、動力伝達状態から中立状態に移行するときに、スリーブをハブ側に軸移動させることで、シンクロリングの動力伝達ギヤ側への押圧が解除される。
しかしながら、車両の停止時には、シンクロリングへのスリーブによる押圧が解除されたにもかかわらず、シンクロリングのコーン面が動力伝達ギヤのコーン面に引きずられ或いは引っ掛かり、これらの係合が完全には解放されない場合がある。この場合、コーン面どうしの周方向一部が係合していれば、軸に対してシンクロリングが傾斜してしまう。つまり、変速機が中立状態であるときに、シンクロリングが正常な姿勢とならないおそれがある。
シンクロリングが傾斜してしまうと、シンクロリングの外歯の位置がスリーブの内歯に対して噛み合い可能な位置から外れてしまう。
このため、発進時に、中立状態から動力伝達状態に移行する際、即ち、発進時の変速段を達成する際に、スリーブの内歯がシンクロリングの外歯に噛み合うことができず、変速段を達成することができなくなってしまうおそれがある。
傾斜したシンクロリングは、クラッチ機構におけるハブやスリーブといった電動モータ側の部材に接触しているので、電動モータの操作でスリーブとシンクロリングとの噛み合い部に何らかの刺激を与えることが考えられる。例えば、特許文献1に示されるように電動モータを順回転方向と逆回転方向とに交互に微小トルクを発生させることも考えられるが、このような操作では、シンクロリングと電動モータ側の部材とが微小な振幅で摺接するだけで十分な力が作用せず、シンクロリングの傾斜を修正することは困難である。
本発明の目的の一つは、上記のような課題に鑑み創案されたもので、中立状態から動力伝達状態へと確実に切り替えることができるようにした、変速機の制御装置を提供することである。
なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的として位置づけることができる。
(1)上記目的を達成するために、本発明の変速機の制御装置は、車両に装備され、常時噛み合い型のギヤ機構とシンクロ部材付きのシンクロ機構を備えた噛み合い式クラッチ機構とを有し、前記噛み合い式クラッチ機構の解放による前記ギヤ機構の中立状態と前記噛み合い式クラッチ機構の係合による前記ギヤ機構の動力伝達状態とが選択的に達成される変速機構と、前記変速機構に伝達される動力を出力する電動モータと、前記車両の停止状態で前記噛み合い式クラッチ機構を解放から係合へと移行させる際に、はじめの所定期間には前記電動モータに第1所定トルクを指示して正転方向のトルクを作用させ、前記所定期間の経過後には前記電動モータに前記第1所定トルクよりも低い第2所定トルクを指示して正転方向のトルクを作用させる正転制御を実施する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記所定期間の経過後に前記噛み合い式クラッチ機構の解放から係合への移行を開始することを特徴としている。
)前記制御手段は、前記正転制御を実施した後に、前記電動モータに前記第2所定トルクよりも低い第3所定トルクを指示して逆転方向のトルクを作用させる逆転制御を実施することが好ましい。
)前記制御手段は、前記正転制御を実施した後に、前記電動モータに前記第2所定トルクよりも低い第4所定トルクを指示する基準制御を実施し、前記基準制御の実施中に、前記噛み合い式クラッチ機構を駆動するアクチュエータの駆動力を低下させることが好ましい。
本発明の変速機の制御装置によれば、制御手段が、車両の停止状態で噛み合い式クラッチ機構を解放から係合へと移行させる際に、はじめの所定期間には第2所定トルクよりも高い第1所定トルクを電動モータに指示して正転方向のトルクを作用させる正転制御を実施するため、噛み合い式クラッチ機構における電動モータ側の部材が比較的高いトルクで正転方向に回転駆動され回転速度が上昇する。このため、シンクロリングなどのシンクロ部材が傾斜しているときに、噛み合い式クラッチ機構における電動モータ側の部材がこれに接触するシンクロ部材を弾き飛ばすことで、シンクロ部材の姿勢を矯正することができる。その後、比較的低い第2所定トルクで電動モータ側の部材を正転駆動することにより、シンクロ機構の位相のずれを修正することができる。これにより、噛み合い式クラッチ機構においてシンクロ部材にスリーブなどの他の部材が噛み合うことができ、噛み合い式クラッチ機構及びそのシンクロ機構を正常に作動させることができる。したがって、中立状態から動力伝達状態へと確実に切り替えることができる。
本発明の一実施形態に係る変速機を備えた車両の駆動系ユニットの要部を模式的に示す構成図である。 本発明の一実施形態に係る変速機のギヤ機構及びそのシンクロ機構の要部を拡大して示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る変速機の制御装置によって電動モータに指示されるトルクTを示すタイムチャートである。 本発明の一実施形態に係る変速機の制御装置によって実施される制御手順の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
本発明の変速機の制御装置は、電気自動車に搭載された変速機を制御する。ここでいう電気自動車とは、走行駆動源として少なくとも電動モータを備えた車両を意味する。このため、電気自動車には、電動モータのみを走行駆動源として搭載した車両(EV)や電動モータ及びエンジンの双方を走行駆動源として搭載した車両(HEV)などが含まれる。なお、本実施形態では、電動モータのみを走行駆動源として搭載した車両を例に挙げて説明する。
〔1.構成〕
〔1−1.駆動系ユニット〕
まず、車両の駆動系ユニットの構成を説明する。図1に示すように、この駆動系ユニットは、車両の走行駆動源である電動モータ1と、電動モータ1の出力軸と一体に連結された入力回転軸(以下、「入力軸」という)2Aからの入力を変速して出力回転軸(以下、「回転軸」という)42に出力する変速機2と、変速機2の回転軸42からの入力を所定の変速比で減速する減速機構6と、図示省略する駆動輪に減速機構6からの入力を出力する差動機構7と、を備えている。
変速機2は、いわゆる副変速機構付きベルト式無段変速機構(CVT)に、直結ギヤ機構20を付加した自動変速機である。この変速機2は、動力伝達用のベルト37を有し、プライマリプーリ30Pが入力軸2Aと相対回転可能に配置されたベルト式無段変速機構(以下、「バリエータ」という)3と、このバリエータ3のセカンダリプーリ30Sの回転軸36に連結された副変速機構4と、バリエータ3及び副変速機構4を迂回するようにして入力軸2Aと回転軸42とを直結する直結ギヤ機構20とを備えている。
以下、変速機2の各機構について、バリエータ3,副変速機4及び直結ギヤ機構20の順に各構成を説明する。
〔1−1−1.バリエータ〕
バリエータ3は、回転軸33を有する固定プーリ31と可動プーリ32とからなるプライマリプーリ30Pと、回転軸36を有する固定プーリ34と可動プーリ35とからなるセカンダリプーリ30Sと、プライマリプーリ30P及びセカンダリプーリ30Sのそれぞれに形成されたV溝に巻き掛けられたベルト37とを備えている。プライマリプーリ30Pの固定プーリ31の回転軸33は、入力軸2Aと相対回転可能に配置されている。
このバリエータ3のプライマリプーリ30P及びセカンダリプーリ30Sのベルト巻き掛け半径の変更によって変動する変速比とプーリ軸推力(以下、単に「推力」と言う)の変更によって変動するベルト狭圧力とは、電動アクチュエータ80A,機械式反力機構80B及び推力発生機構9によって調整されるようになっている。
プライマリプーリ30Pには、電動アクチュエータ80A及び機械式反力機構80Bが付設されている。このプライマリプーリ30Pは、電動アクチュエータ80A及び機械式反力機構80Bにより、そのV溝の溝幅及び推力が調整される。なお、以下の説明では、電動アクチュエータ80A及び機械式反力機構80Bを併せて変速機構8とも呼ぶ。
また、セカンダリプーリ30Sには推力発生機構9が付設されている。このセカンダリプーリ30Sは、推力発生機構9によりそのV溝の溝幅及び推力が調整される。
上記の機械式反力機構80B及び推力発生機構9は、何れもトルクカム機構によって構成されている。このため、ベルト37を介してプライマリプーリ30P及びセカンダリプーリ30Sの各トルクカム機構が作用してベルト37の伝達トルクに応じた推力が油圧等を用いることなく両プーリ30P,30Sに発生するようになっている。
以下、機械式反力機構80B,電動アクチュエータ80A及び推力発生機構9の順に各構成の詳細を説明する。
機械式反力機構80Bは、それぞれ螺旋状に傾斜したカム面83a,84aを有する一対のカム部材83,84が、各カム面83a,84aを摺接させるようにして同軸上に対をなして並置された端面カムである。一対のカム部材83,84が相対回転すると、これに応じて、一対のカム部材83,84が軸方向に相互に離接してその軸方向長さが変更されると同時に、一方のカム部材83の摺接面83bがプライマリプーリ30Pの可動プーリ32の背面32aにスラストベアリング等を介して圧接されて推力が調整される。なお、ここでは、摺接するカム面83a,84aの相互間にボール(鋼球)85が介装され、摺接部分をボール85によって点接触とするボールトルクカム機構を採用しており、各カム面83a,84aは、滑らかに摺動する。
電動アクチュエータ80Aは、ウォーム(ネジ歯車)82aとこのウォーム82aと噛合するウォームホイール(はす歯歯車)82bとからなるウォームギヤ機構82と、ウォーム82aを回転駆動する変速用モータ81とを有する。このウォームホイール82bは、回転軸33と同軸上に配置され、可動カム部材83と一体回転し且つ軸方向には可動カム部材83の移動を許容するように可動カム部材83の外周にセレーション結合されている。これにより、電動モータ81を作動させてウォーム82aを回転駆動すると、ウォームホイール82bが回転し可動カム部材83を回動させるとともに軸方向に移動させて、プライマリプーリ30PのV溝の溝幅を調整する。
すなわち、電動アクチュエータ80Aは、可動カム部材83を回転駆動して、可動カム部材83のカム面83aを固定カム部材84のカム面84aに対して回転させることによって、カム面83a,カム面84aの傾斜に沿って可動カム部材83を回転軸33の軸方向に移動させて、可動プーリ32を回転軸33の軸方向に移動させ、プライマリプーリ30PのV溝の溝幅を調整する。
これらの電動アクチュエータ80A及び機械式反力機構80Bからなる変速機構8によるプライマリプーリ30PのV溝の溝幅調整は、後述する推力発生機構9で発生されたセカンダリプーリ30Sの推力を受けながら実施される。プライマリプーリ30PのV溝の溝幅を狭める際には、ベルト37を介して接続されたセカンダリプーリ30SのV溝の溝幅を広げることになり、推力発生機構9による推力に対抗することになる。プライマリプーリ30PのV溝の溝幅を広げる際には、セカンダリプーリ30SのV溝の溝幅を狭めることになり、推力発生機構9による推力を利用することになる。
例えば、プライマリプーリ30PのV溝の溝幅を狭める際には、変速用モータ81を作動させて可動カム部材83を固定カム部材84から離隔させる。これに応じて、プライマリプーリ30Pに対するベルト37の巻き掛け半径は拡大していき、ベルト37の張力が増加する。このベルト37の張力増加は、セカンダリプーリ30Sに対するベルト37の巻き掛け半径を縮小させていくように作用する。セカンダリプーリ30Sに対するベルト37の巻き掛け半径の縮小には、セカンダリプーリ30SのV溝の溝幅を拡大させることが必要であり、セカンダリプーリ30Sの推力発生機構9では、この溝幅拡大に対抗する抗力が推力として発生する。したがって、電動アクチュエータ80Aは、この推力に抗して可動カム部材83を駆動する。
また、プライマリプーリ30PのV溝の溝幅を拡げる際には、変速用モータ81を作動させて可動カム部材83を固定カム部材84に接近させる。このとき、プライマリプーリ30Pに対するベルト37の巻き掛け半径は縮小していき、ベルト37の張力が減少する。ベルト37の張力減少により、セカンダリプーリ30Sとベルト37との滑りが生じる。詳細には、セカンダリプーリ30Sの可動プーリ35はベルト37に追従するが、固定プーリ34はベルト37に対して滑りを生じる。この滑りに応じて、固定プーリ34と可動プーリ35とにねじれが生じる。この固定プーリ34と可動プーリ35とのねじれに応じてセカンダリプーリ30Sの推力が増強されることになる。
次にセカンダリプーリ30Sに装備されている推力発生機構9を説明する。この推力発生機構9には、上記したようにトルクカム機構を採用している。
推力発生機構9は、機械式反力機構80Bと同様に構成されたトルクカム機構90と、コイルスプリング94とを有する。このトルクカム機構90は、螺旋状に傾斜したカム面91a,93aを有する一対のカム部材91,93が、各カム面91a,93aを摺接させるようにして同軸上に対をなして並置された端面カムである。一対のカム部材91,93が相対回転することで、これらのカム部材91,93が軸方向に相互に離接してその軸方向長さが変更されると同時に、一方のカム部材91にセカンダリプーリ30Sの可動シーブ35が圧接されて推力が調整される。これらのカム面91a,93aの相互間にはボール(鋼球)95が介装され、摺接部分をボール95によって点接触とするボールトルクカム機構を採用しており、各カム面91a,93aは滑らかに摺動する。
また、車両の停止時等には駆動源から正の入力トルクも負の入力トルクも作用しないため、推力発生機構9による推力が作用しない。このため、推力発生機構9には、車両の発進時等の初期駆動時においてもベルト滑りを防止してベルト37を確実にクランプすることができるように、可動プーリ35を固定プーリ34に離隔する方向、即ちセカンダリプーリ30Sの溝幅を狭める方向に付勢するコイルスプリング94が装備されている。
なお、図1には、バリエータ3のプライマリプーリ(プーリ装置)30P,セカンダリプーリ(プーリ装置)30S及びベルト37を、変速比がロー側の状態とハイ側の状態とを示している。プライマリプーリ30P,セカンダリプーリ30Sの各外側(互いに離隔している側)の半部にロー側の状態を示し、各内側(互いに接近している側)の半部にハイ側の状態を示している。ベルト37については、ロー側の状態を実線で模式的に示し、ハイ側の状態を各プーリ30P,30Sの内側に二点鎖線で模式的に示している。ただし、二点鎖線で示したハイ状態は、プーリとベルトの半径方向の位置関係を示すのみであり、実際のベルト位置がプーリの内側半部に現れることはない。
〔1−1−2.副変速機〕
副変速機構4は、常時噛み合い型平行軸式歯車変速機構である。この副変速機構4は、複数の変速段(ここでは、ハイ,ローの2段)を有し、互いに平行に配置された回転軸41,42が設けられている。
一方の回転軸41は、セカンダリプーリ30Sの回転軸36と一体回転するとともに同軸に設けられている。この回転軸41には、これに対して相対回転可能な二つのギヤ43,44がそれぞれ設けられている。また、他方の回転軸42には、これに固設され一体回転する二つのギヤ45,46がそれぞれ設けられている。
ギヤ43とギヤ45とは、常時噛み合っており、1速(ロー)ギヤ段を構成するギヤ機構40Bを構成している。同様に、ギヤ44とギヤ46とは、常時噛み合っており、2速(ハイ)ギヤ段を構成するギヤ機構40Aを構成している。
副変速機4には、1速ギヤ段及び2速ギヤ段を選択的に切り替えるために3ポジション式の噛み合い式クラッチ機構5Bが装備されていている。
噛み合い式クラッチ機構5Bでは、その解放により回転軸41とギヤ機構40A,40Bとの動力伝達が遮断される中立状態が達成され、その係合により回転軸41とギヤ機構40A,40Bとの間で動力伝達がなされる動力伝達状態が達成される。これらの中立状態と動力伝達状態とは、選択的に達成される。
以下、噛み合い式クラッチ機構5Bの詳細な構成を説明する。なお、図2ではギヤ44の周辺構成を拡大して示している。
噛み合い式クラッチ機構5Bは、回転軸41側(入力側,電動モータ1側)の部材として、回転軸41と一体に回転するクラッチハブ55と、クラッチハブ55に設けられた外歯55aにスプライン係合する内歯56aを有するクラッチスリーブ(以下、「スリーブ」と略称する)56と、クラッチハブ55とスリーブ56との間に設けられるとともにスプリング57a(図2参照)でスリーブ56側(径方向外側)に付勢されるキー部材57(図2参照)と、スリーブ56をシフト方向(軸方向)に移動させるシフトフォーク58と、シフトフォーク58を駆動する切替用電動アクチュエータ(以下、単に「電動アクチュエータ」という)50B(図1参照)とを有している。なお、キー部材57は、クラッチハブ55の周方向に間隔をおいて複数設けられ、スプリング57aの付勢力でスリーブ56に係止されている。
さらに、噛み合い式クラッチ機構5Bは、ギヤ43,44側の部材として、ギヤ44に対してクラッチハブ55側に一体に設けられたクラッチ用ギヤ部(以下、「クラッチギヤ」ともいう)47と、ギヤ43に対してクラッチハブ55側に一体に設けられたクラッチ用ギヤ部(クラッチギヤ)48とを備えている。これらのクラッチギヤ47,48には、スリーブ56の内歯56aと噛合しうる外歯(ドグ歯)47a,48aが設けられている。
また、噛み合い式クラッチ機構5Bは、クラッチハブ55を基準にクラッチギヤ47側とクラッチギヤ48側との双方に、シンクロ機構10Bが設けられている。
シンクロ機構10Bは、以下に説明するコーン面47b,48bとシンクロリング13,14とキー部材57とを有する。
クラッチギヤ47,48のクラッチハブ55側には、コーン面47b,48bが突設されている。これらのコーン面47b,48bはそれぞれ、回転軸41と同芯の円錐台における側面に沿った形状に設けられている。さらに、クラッチハブ55とクラッチギヤ47との間(軸方向中間位置)には、シンクロリング(シンクロ部材)13が設けられている。シンクロリング13は、スリーブ56の内歯56aと噛合しうる外歯13aが設けられるとともに、クラッチギヤ47のコーン面47bと係合しうるコーン面13bが設けられている。このコーン面13bは、クラッチギヤ47のコーン面47bに対応する形状にとなっている。また、シンクロリング13は、回転軸41の軸方向に対して直交する方向に沿って設けられている。
電動アクチュエータ50Bによりシフトフォーク58を駆動して、スリーブ56をギヤ44側に移動させると、この移動に伴ってキー部材57もギヤ44側に移動し、キー部材57がシンクロリング13をギヤ44側に押圧する。これにより、シンクロリング13の回転速度とクラッチハブ55の回転速度とが接近するとともにシンクロリング13のコーン面13bがクラッチギヤ47のコーン面47bに対して押圧される。このため、シンクロリング13の回転速度、延いてはクラッチハブ55の回転速度とクラッチギヤ47のそれとが接近する。
そして、スリーブ56のギヤ44側への移動が進行すると、キー部材57とスリーブ56との係止が外れ、スリーブ56のみが更に移動して、その内歯56aがシンクロリング13の外歯13aの端面(チャンファー面)を更に軸方向に押圧してコーン面13b,47bにおける押圧力が強められ、シンクロリング13の回転速度、即ちクラッチハブ55の回転速度とクラッチギヤ47のそれとが同期し、スリーブ56の内歯56aとシンクロリング13の外歯13aとが噛合する。
更にスリーブ56のギヤ44側への移動が進行すると、スリーブ56の内歯56aとクラッチギヤ47の外歯47aとが噛合する。このとき、スリーブ56の内歯56aは、回転軸41と一体に回転するクラッチハブ55の外歯55aと噛み合うとともに、ギヤ44と一体に回転するクラッチギヤ47の外歯47aと噛み合うことにより、クラッチハブ55、即ち回転軸41とギヤ44とが連結されて、2速段が設定される。2速段が設定されると、バリエータ3のセカンダリプーリ30Sの回転軸36(即ち、回転軸41)からギヤ44,ギヤ46,回転軸42を経て減速機構6に動力伝達される。
一方、クラッチハブ55とクラッチギヤ48との間(軸方向中間位置)には、シンクロリング(シンクロ部材)14が設けられており、このシンクロリング14は、スリーブ56の内歯56aと噛合しうる外歯14aが設けられるとともにクラッチギヤ48のコーン面48bと係合しうるコーン面14bが設けられている。また、シンクロリング14は、回転軸41の軸方向に対して直交する方向に沿って設けられている。
電動アクチュエータ50Bによりシフトフォーク58を駆動して、スリーブ56をギヤ43側に移動させると、シンクロリング14の回転速度とクラッチギヤ48のそれとが同期し、スリーブ56の内歯56aとシンクロリング14の外歯14aとが噛合して、1速段が設定される。1速段が設定されると、バリエータ3のセカンダリプーリ30Sの回転軸36(即ち、回転軸41)からギヤ43,ギヤ45,回転軸42を経て減速機構6に動力伝達される。
スリーブ56は、ニュートラルポジション(N)と、1速(ロー)ギヤ段を設定する1速ポジション(L)と、2速(ハイ)ギヤ段を設定する2速ポジション(H)と、の各ポジションを有し、各ポジション間を、シフトフォーク58によってスライド駆動される。
スリーブ56が1速ポジションにスライド駆動されれば、上述したように噛み合い式クラッチ機構5Bが係合され、ギヤ機構40Bを介した動力伝達状態が達成される。
同様に、スリーブ56が2速ポジションにスライド駆動されれば、噛み合い式クラッチ機構5Bが係合され、ギヤ機構40Aを介した動力伝達状態が達成される。
一方、スリーブ56がニュートラルポジションに位置すれば、噛み合い式クラッチ機構5Bが解放され、回転軸41とギヤ機構40A,40Bとの動力伝達が遮断される中立状態が達成される。
〔1−1−3.直結ギヤ機構〕
直結ギヤ機構20は、入力軸2Aと相対回転可能に配置された入力ギヤ21を備え、この入力ギヤ21が副変速機構4の複数の変速歯車の1つ(ここでは、1速ギヤ段の出力側歯車であるギヤ45)と噛合して駆動連結されている。なお、入力軸2Aとギヤ45が設けられた回転軸42とは互いに平行に設けられており、また、入力ギヤとギヤ45とは、その歯数がほぼ同一となるように設定されており、変速比が1.0又は略1.0となるように設定されている。
この直結ギヤ機構20とバリエータ3とを選択的に使用するために、3ポジション式の噛み合い式クラッチ機構5Aが装備される。噛み合い式クラッチ機構5Aは、上記した噛み合い式クラッチ機構5Bと同様に構成され、入力軸2Aと一体回転するクラッチハブ51と、クラッチハブ51に設けられた外歯51aにスプライン係合する内歯52aを有するクラッチスリーブ(以下、「スリーブ」と略称する)52と、スリーブ52をシフト方向(軸方向)に移動させるシフトフォーク53と、シフトフォーク53を駆動する切替用電動アクチュエータ(以下、単に「電動アクチュエータ」という)50Aとを備えている。
入力ギヤ21と一体に設けられたクラッチ用ギヤ部(クラッチギヤ)22にはスリーブ52の内歯52aと噛合しうる外歯22aが設けられ、プライマリプーリ30Pにおける固定プーリ31の回転軸33にはスリーブ52の内歯52aと噛合しうる外歯(ドグ歯)38が設けられている。また、クラッチハブ51とクラッチギヤ22との間にはシンクロリング11が設けられ、クラッチハブ51と外歯38との間にはシンクロリング12が設けられている。
この噛み合い式クラッチ機構5Aにおけるシンクロ機構10Aは、上記のシンクロ機構10Bと同様に、シンクロリング11及びこれが係合しうるコーン面及びキー部材を有して構成されている。
スリーブ52は、ニュートラルポジション(N)と、バリエータ3を経由する動力伝達経路を設定するCVTポジション(C)と、直結ギヤ機構20を経由する動力伝達経路を設定する直結ポジション(D)との各ポジションを有し、各ポジション間を、シフトフォーク53によってスライド駆動される。
電動アクチュエータ50Aによりシフトフォーク53を駆動して、スリーブ52を回転軸33側に移動させれば、スリーブ52の内歯52aが回転軸33の外歯38と噛み合って、入力軸2Aとプライマリプーリ30Pの固定プーリ31とが一体回転するようになって、バリエータ3を経由する動力伝達経路が設定される。
一方、スリーブ52を入力ギヤ21側に移動させれば、スリーブ52の内歯52aがクラッチギヤ22の外歯22aと噛み合って、入力軸2Aと入力ギヤ21とが一体回転するようになって、直結ギヤ機構20を経由する動力伝達経路が設定される。
なお、スリーブ52がニュートラルポジション(N)に位置すれば、噛み合い式クラッチ機構5Aが解放され、中立状態が達成される。
〔1−1−4.減速機構及び差動機構〕
減速機構6は、副変速機構4の回転軸42に一体回転するように固設されたギヤ61と、回転軸42と平行な回転軸65に一体回転するように固設されるとともにギヤ61と噛合するギヤ62と、回転軸65に一体回転するように固設されたギヤ63と、差動機構7の入力ギヤであるギヤ63と噛合するギヤ64とから構成される。ギヤ61とギヤ62との間でそのギヤ比に応じて減速され、さらに、ギヤ63とギヤ64との間でそのギヤ比に応じて減速される。
差動機構7は、図示省略する駆動輪の差動を許容しながら減速機構6のギヤ64からの入力を各駆動輪(図示略)に出力するものである。この差動機構7では、左右のサイドギヤに接続された車軸7L,7Rに図示しない駆動輪がそれぞれ結合されている。
〔1−2.制御装置〕
この車両には、電気自動車にかかる広汎なシステムをEVECU110及び変速機(副変速機構付きCVT)2の要部を制御するCVTECU(制御手段)100を備えている。各ECUは、それぞれメモリ(ROM,RAM)及びCPU等で構成されるコンピュータである。CVTECU100は、電動モータ1、変速機構8の電動アクチュエータ80Aを構成する変速用モータ81及び電動アクチュエータ50A,50Bの作動等をEVECU110からの指令又は情報や他のセンサ類からの情報に基づいて制御する。
本実施形態では、CVTECU100により実施される種々の制御のうち、電動モータ1にかかる制御に着目して説明する。ここでは、車両が停止した状態のときに実施される制御を例に挙げて説明する。なお、CVTECU100は、図示省略する車速センサからの情報に基づいて、車両が停止状態であるか否かを判定することができる。
CVTECU100は、変速機2を中立状態から動力伝達状態に移行させる際に、電動モータ1に指示するトルク(以下、「指示トルク」という)Tを制御するモータトルク制御を実施する。以下、モータトルク制御について詳細に説明する。
〔1−2−1.開始条件及び終了条件〕
モータトルク制御の開始条件は、変速機2を中立状態から動力伝達状態へ移行するときに成立する。
変速機2が中立状態であるのは、下記の(A1)及び(A2)の少なくとも何れかが満たされたときである。
(A1)噛み合い式クラッチ機構5Bが解放されていること。
(A2)噛み合い式クラッチ機構5Aが解放されていること。
上記(A1)は、噛み合い式クラッチ機構5Bのスリーブ56がニュートラルポジションに位置することと同義である。
上記(A2)は、噛み合い式クラッチ機構5Aのスリーブ52がニュートラルポジションに位置することと同義である。
また、変速機2が動力伝達状態であるのは、下記の(B1)及び(B2)の何れもが満たされたときである。
(B1)噛み合い式クラッチ機構5Bが係合していること。
(B2)噛み合い式クラッチ機構5Aが係合していること。
上記(B1)は、噛み合い式クラッチ機構5Bのスリーブ56が1速ポジション又は2速ポジションに位置することと同義である。
上記(B2)は、噛み合い式クラッチ機構5Aのスリーブ52がCVTポジション又は直結ポジションに位置することと同義である。
なお、スリーブ52,56が何れのポジションに位置しているかは、例えばスリーブ52,56を移動させるシフトフォーク53,58の移動量を検出するセンサの検出情報に基づいて判定することができる。
例えば、モータトルク制御の開始条件は、変速機2が中立状態であるときに変速段の設定指示がなされたときや設定されている変速段を他の変速段に切り替える指示がなされたときなどに成立する。後者の場合、設定されている変速段に対応する噛み合い式クラッチ機構5A,5Bの係合を解放して中立状態にし、その後、他の変速段に対応するように噛み合い式クラッチ機構5A,5Bを係合して動力伝達状態を達成する。このため、設定されている変速段の係合を解放した後は、中立状態から動力伝達状態へ移行する場合に該当する。
これらより、モータトルク制御が実施されるとき、即ち、開始条件が成立したときには、何らかの変速段が指示変速段として設定される。すなわち、CVTECU100は、モータトルク制御と並列して電動アクチュエータ50A,50Bの作動を制御する。
モータトルク制御の終了条件は、指示変速段への変速が完了したときに成立する。言い換えれば、指示変速段が達成されたときにモータトルク制御を終了する。なお、指示変速段への変速が完了したか否かは、例えば変速機2の入出力軸の回転速度差やシフトフォーク53,58の移動量を検出する各センサの検出情報に基づいて判定することができる。
〔1−2−2.制御内容〕
モータトルク制御は、図3に示すように、電動モータ1への指示トルクTを変化させるものである。ここでは、制御開始からの経過時間によって、大きさ(高さ)の異なる4つの所定トルクTP1,TP2,TP3,TP4を指示トルクTに設定するものを説明する。
時系列順に具体的にいえば、指示トルクTに、第1フェーズ(Phase1)では第1所定トルクTP1が設定され、第2フェーズ(Phase2)では第2所定トルクTP2が設定され、第3フェーズ(Phase3)では第3所定トルクTP3が設定され、第4フェーズ(Phase4)では第4所定トルクTP4が設定される。なお、4つの所定トルクTP1,TP2,TP3,TP4は、不等式「TP1>TP2>TP4>TP3」で示される大小関係となっている。
つまり、モータトルク制御は、モータトルク制御の開始条件が成立した際に、はじめの所定期間において高い指示トルクTを電動モータ1に設定するものである。
〈第1フェーズ〉
第1フェーズでは、モータトルク制御の開始条件が成立した時点(t=0)から第1所定時間tP1が経過するまでの期間にわたって、指示トルクTが第1所定トルクTP1に設定される。
第1所定トルクTP1は、上記のように第2所定トルクTP2よりも高く設定されており、軸2A,41に対して傾斜することで噛み合い式クラッチ機構5A,5Bにおける電動モータ1側の部材に接触するシンクロリング11,12,13,14を弾き飛ばすことができるような大きさのトルクとして予め実験的又は経験的に設定されている。第1所定トルクTP1が指示トルクTに設定されると、電動モータ1は正転方向のトルクを作用させる。
第1所定時間tP1は、電動モータ1に第1所定トルクTP1の大きさの指示トルクTを指示したときに、電動モータ1の回転速度が指示トルクTに応じた回転速度に上昇するまでの応答遅れを考慮し、制御開始初期の瞬間に前記指示トルクTより大きめのトルクを指示するようにして、その短縮化が図られている。なお、第1所定時間tP1はできる限り短時間に設定することが好ましく、同第1所定時間tP1、上記した指示トルクT及び制御開始初期の大きめの指示トルクは、予め実験的又は経験的データを基に設定されている。
このように、CVTECU100は、モータトルク制御の開始条件が成立した際に、はじめの所定時間には電動モータ1に第1所定トルクTP1を指示して正方向トルクを作用させる制御を実施する。
なお、CVTECU100は、第1フェーズにおいて、電動アクチュエータ50A,50Bの作動を制御しない。言い換えれば、第1フェーズにおいて、電動アクチュエータ50A,50Bは作動されず、噛み合い式クラッチ機構5A,5Bは解放されている。
〈第2フェーズ〉
第2フェーズでは、第1所定時間tP1の経過してから第2所定時間tP2が経過するまでの期間にわたって、指示トルクTが第2所定トルクTP2に設定される。
第2所定トルクTP2は、上記のように第1所定トルクTP2よりも低く設定されており、噛み合い式クラッチ機構5A,5Bにおけるシンクロリング11,12,13,14とスリーブ52,56の内歯52a,56a及びクラッチギヤ22,38,47,48の位相のずれを調整するため、予め実験的又は経験的に設定されたトルクである。第2所定トルクTP2が指示トルクTに設定されると、電動モータ1は正転方向のトルクを作用させる。
第2所定時間tP2は、電動モータ1に第2所定トルクTP2の大きさの指示トルクTを指示したときに、第1フェーズにおける電動モータ1の回転速度が第2所定トルクTP2に応じた回転速度に低下するまでの期間又はこれよりも長い期間として予め実験的又は経験的に設定されている。例えば、第2所定時間tP2は、第1所定トルクTP1と第2所定トルクTP2との差が大きくなるにつれて長くなるように設定される。
なお、CVTECU100は、第2フェーズにおいて、電動アクチュエータ50A,50Bの制御を開始する。言い換えれば、第2フェーズにおいて、電動アクチュエータ50A,50Bが作動開始し、噛み合い式クラッチ機構5A,5Bの解放から係合への移行が開始される。具体的には、第2所定時間tP2が経過する前の所定時間tP2-1に電動アクチュエータ50A,50Bが作動を開始させる。なお、第1所定時間tP1が経過してから所定時間tP2-2(第2所定時間tP2と等しい)が経過すると第3フェーズとなる。
〈第3フェーズ〉
第3フェーズでは、第2所定時間tP2の経過してから第3所定時間tP3が経過するまでの期間にわたって、指示トルクTが第3所定トルクTP3に設定される。
第3所定トルクTP3は、上記のように第2所定トルクTP2及び第4所定トルクTP4よりも低く設定される。この第3所定トルクTP3は、指示トルクTに設定されると電動モータ1が逆転方向のトルクを作用させるような大きさに予め実験的又は経験的に設定されている。
具体的にいえば、第3所定トルクTP3は、噛み合い式クラッチ機構5Bにおいて、電動モータ1側のスリーブ56の内歯56aが、シンクロリング13,14の外歯13a,14aに回転駆動されるように設定されたトルクである。このため、第3所定トルクTP3は、スリーブ56の内歯56aとシンクロリング13,14の外歯13a,14aとのイナーシャを反転させ、両者間にバックラッシュが形成される程度の大きさのトルクである。いわば、第3所定トルクTP3は、第1所定トルクTP1及び第2所定トルクTP2に対して相対的なマイナストルクである。
このように、CVTECU100は、第1及び第2所定トルクTP1,P2を指示して正転方向のトルクを作用させる(以下、「正転制御」という)を実施した後に、電動モータ1に第2所定トルクTP2よりも低い第3所定トルクTP3を指示して逆転方向のトルクを作用させる制御(以下、「逆転制御」という)を実施する。
〈第4フェーズ〉
第4フェーズでは、第3所定時間tP3の経過後に第4所定時間tP4が経過するまでの期間にわたって、指示トルクTが第4所定トルクTP4に設定される。
第4所定トルクTP4は、上記のように第2所定トルクTP2よりも低く且つ第3所定トルクTP3よりも高く設定される。この第4所定トルクTP4は、指示トルクTに設定されると電動モータ1が正転方向及び逆転方向の何れのトルクも作用させない又は略作用させないような大きさに予め実験的又は経験的に設定されている。
具体的にいえば、第4所定トルクTP4は、噛み合い式クラッチ機構5Bにおいて、電動モータ1側のスリーブ56の内歯56aと、シンクロリング13,14の外歯13a,14aとの間で回転方向の力の授受がなされない又は略なされないように設定されたトルクである。このため、第4所定トルクTP4は、駆動系において回転駆動力の授受の基準となるようなトルクといえる。
この第4所定トルクTP4は、その大きさがゼロに限られたものではなく、駆動系のイナーシャが作用しない又は略作用しないような大きさであればよい。例えば、第4所定トルクTP4は正の値をとりうる。この場合、第4所定トルクTP4よりも低く設定された第3所定トルクTP3も正の値をとりうる。
このように、CVTECU100は、正転制御及び逆転制御を実施した後に、電動モータ1に第2所定トルクTP2よりも低い第4所定トルクTP4を指示する制御(以下、「基準制御」という)を実施する。
なお、CVTECU100は、第4フェーズにおいて、電動アクチュエータ50A,50Bの制御を終了する。言い換えれば、第4フェーズにおいて、電動アクチュエータ50A,50Bの駆動力を低下させ、噛み合い式クラッチ機構5A,5Bの解放から係合への移行が終了される。なおまた、CVTECU100は、第4フェーズが終了した後に指示変速段への変速が完了していないと判定すると、上記のモータトルク制御を再び実施する。一方、指示変速段への変速の完了を判定すると、モータトルク制御を終了する。
〔2.フローチャート〕
次に、図4のフローチャートを用いて、CVTECU100により実施される制御手順について説明する。このフローチャートは、モータトルク制御の開始条件が成立すると開始(スタート)する。また、フローチャート中の各ステップは、CVTECU100のハードウェアに割り当てられた各機能がソフトウェア(コンピュータプログラム)によって動作することで実施される。
ステップS1では、タイマカウンタをリセット(t=0)し、タイマカウントを開始する。そして、ステップS10へ移行する。
ステップS10では、電動モータ1への指示トルクTを第1所定トルクTP1に設定する。そしてステップS15へ移行する。このステップS15では、第1所定時間tP1が経過したか否かを判定する。第1所定時間tP1が経過していればステップS20へ移行し、そうでなければステップS10へ再び移行する。これらのステップS10及びS15は、モータトルク制御の第1フェーズに対応している。
ステップS20では、タイマカウンタをリセット(t=0)し、タイマカウントを開始する。そして、ステップS22へ移行する。
ステップS22では、電動モータ1への指示トルクTを第2所定トルクTP2に設定する。そして、ステップS22へ移行する。
ステップS24では、第2所定時間tP2が経過する前の所定時間tP2-1が経過したか否かを判定する。所定時間tP2-1が経過していれば、ステップS26へ移行し、そうでなければステップS22へ再び移行する。
ステップS26では、電動アクチュエータ50A,50Bの作動を開始させる。つまり、ステップS26では、噛み合い式クラッチ機構5A,5Bの解放から係合への移行が開始される。そして、ステップS28へ移行する
ステップS28では、所定時間tP2-2、即ち第2所定時間tP2が経過したか否かを判定する。この所定時間tP2-2が経過していればステップS30へ移行し、そうでなければ再びステップS26へ移行し所定時間tP2-2の経過を待つ。
これらのステップS20,S22,S24,S26及びS28は、モータトルク制御の第2フェーズに対応している。
ステップS30では、タイマカウンタをリセット(t=0)し、タイマカウントを開始する。そして、ステップS32へ移行する。ステップS32では、電動モータ1への指示トルクTを第3所定トルクTP3に設定する。そしてステップS34へ移行する。このステップS34では、第3所定時間tP3が経過したか否かを判定する。第3所定時間tP3が経過していればステップS40へ移行し、そうでなければステップS32へ再び移行する。これらのステップS30,S32及びS34は、モータトルク制御の第3フェーズに対応している。
ステップS40では、タイマカウンタをリセット(t=0)し、タイマカウントを開始する。そして、ステップS42へ移行する。ステップS42では、電動モータ1への指示トルクTを第4所定トルクTP4に設定する。そしてステップS44へ移行する。このステップS44では、電動アクチュエータ50A,50Bの作動を停止させる。そしてステップS46へ移行する。ステップS46では、第4所定時間tP4が経過したか否かを判定する。第4所定時間tP4が経過していればステップS50へ移行し、そうでなければステップS46へ再び移行する。これらのステップS40,S42,S44及びS46は、モータトルク制御の第4フェーズに対応している。
ステップS50では、指示変速段への変速が完了したか否かを判定する。指示変速段への変速が完了していれば本制御フローを終了し、指示変速段への変速が完了していなければ今回の制御周期の処理(ステップS1〜ステップS50の処理)を終了し再び本制御フローのスタートに戻る。
〔3.作用及び効果〕
本実施形態の変速機の制御装置は、上述のように構成されるので、以下のような作用及び効果を得ることができる。
噛み合い式クラッチ機構5A,5Bを係合から解放へと移行させる際には、シンクロリング11,12,13,14への押圧が解除されたにもかかわらず、図2に二点鎖線で示すように、シンクロリング11,12,13,14がクラッチギヤ22,47,48又は外歯38に引きずられ或いは引っ掛かり、軸2A,41に対してシンクロリング11,12,13,14が傾斜してしまう場合がある。
これに対して、本実施形態の変速機の制御装置は、CVTECU100が、車両の停止状態で噛み合い式クラッチ機構5A,5Bを解放から係合へと移行させる際に、はじめの所定期間、即ち第1所定時間tP1が経過するまでは第2所定トルクTP2よりも高い第1所定トルクTP1を電動モータ1に指示して正転方向のトルクを作用させ、その後の第2所定時間tP2の間に第2所定トルクTP2を電動モータ1に指示して正転方向のトルクを作用させる正転制御を実施するため、はじめの所定期間、即ち第1所定時間tP1が経過するまでは、噛み合い式クラッチ機構5A,5Bにおけるクラッチハブ51,55やキー部材57、スリーブ52,56といった電動モータ1側の部材が比較的高いトルクで正転方向に回転駆動され回転速度が上昇する。
このため、第1フェーズ(第1所定時間tP1が経過するまで)においてシンクロリング11,12,13,14が軸2A,41に対して傾斜しているときに、噛み合い式クラッチ機構5A,5Bにおける電動モータ1側の部材がこれに接触するシンクロリング11,12,13,14を弾き飛ばすことで、シンクロリング11,12,13,14の姿勢を矯正することができ、第2フェーズ(第1所定時間tP1が経過してから第2所定時間tP2が経過するまで)においてシンクロリング11,12,13,14とスリーブ52,56及びクラッチギヤ22,38,47,48との位相のずれを調整することができる。これにより、噛み合い式クラッチ機構5A,5Bにおいてシンクロリング11,12,13,14にスリーブ52,56などの他の部材が噛み合うことができ、噛み合い式クラッチ機構5A,5B及びそのシンクロ機構10A,10Bを正常に作動させることができる。したがって、中立状態から動力伝達状態へと確実に切り替えることができる。
また、CVTECU100は、第1所定時間tP1の経過後に噛み合い式クラッチ機構5A,5Bの解放から係合への移行を開始するため、シンクロリング11,12,13,14の傾斜を修正した後に変速が開始される。したがって、確実に変速することができる。
また、CVTECU100は、正転制御を実施した後に、電動モータ1に第2所定トルクTP2よりも低い第3所定トルクTP3を指示して逆転方向のトルクを作用させる逆転制御を実施するため、スリーブ52,56とシンクロリング11,12,13,14との間にバックラッシュが形成され、スリーブ52,56とシンクロリング11,12,13,14とを円滑に噛合させることができる。延いては、変速性能の向上に寄与する。
また、CVTECU100は、正転制御及び逆転制御を実施した後に、電動モータ1に、第2所定トルクTP2よりも低い第4所定トルクTP4を指示する基準制御を実施し、この基準制御の実施中に、噛み合い式クラッチ機構5A,5Bを駆動する電動アクチュエータ50A,50Bの駆動力を低下させるため、指示変速段への変速が完了した後の電力消費の上昇を抑制することができるとともに変速を確実に完了することができる。
第1所定時間tP1が短時間に設定されれば、変速動作の開始時間の遅れを抑制することができ、ドライバビリティを確保することができる。また、電力消費量の上昇を抑制することができる。
〔その他〕
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、上述した一実施形態及び変形例の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせてもよい。
上述の実施形態では、モータトルク制御において逆転制御が実施されるものを示したが、この逆転制御は省いてもよい。つまり、第3フェーズを省略してモータトルク制御を実施してもよい。
また、電動モータ1の指示トルクが制御されるものを示したが、電動モータ1のトルクは電動モータ1の回転速度と相関があるため、トルクに替えて電動モータ1の回転速度を制御してもよい。
例えば、上記の実施形態では、噛み合い式クラッチ機構5A,5Bに、3ポジション式のものが採用されており装置構成を簡素化しているが、これらの何れかまたは両方に、2ポジション式の噛み合い式クラッチ機構を2つ組み合わせて使用することもできる。
また、機械式反力機構としては、実施形態に示した端面カム機構に限定されないが、端面カム機構の場合、トルク容量の大きい機構をコンパクトに構成することができる。
1 電動モータ
2 変速機
2A 変速機入力軸
3 ベルト式無段変速機構(バリエータ)
4 副変速機構(変速機構)
5A,5B 噛み合い式クラッチ機構
6 減速機構
7 差動装置
8 変速機構
9 推力発生機構(機械式反力機構)
10A,10B シンクロ機構
11,12,13,14 シンクロリング(シンクロ部材)
20 直結ギヤ機構
21 入力ギヤ
22 クラッチギヤ(クラッチ用ギヤ部)
30P プライマリプーリ
30S セカンダリプーリ
31,34 固定プーリ
32,35 可動プーリ
36 回転軸
37 ベルト
38 外歯
40A,40B ギヤ機構
41,42 回転軸
43,44,45,46 ギヤ
47,48 クラッチギヤ(クラッチ用ギヤ部)
50A,50B 切替用電動アクチュエータ
51,55 クラッチハブ
52,56 クラッチスリーブ
57 キー部材
57a スプリング
58 シフトフォーク
80A 電動アクチュエータ
80B 機械式反力機構
81 変速用モータ
82 ウォームギヤ機構
83 可動カム部材
84 固定カム部材
100 CVTECU(制御手段)
110 EVECU

Claims (3)

  1. 車両に装備され、常時噛み合い型のギヤ機構とシンクロ部材付きのシンクロ機構を備えた噛み合い式クラッチ機構とを有し、前記噛み合い式クラッチ機構の解放による前記ギヤ機構の中立状態と前記噛み合い式クラッチ機構の係合による前記ギヤ機構による動力伝達状態とが選択的に達成される変速機構と、
    前記変速機構に伝達される動力を出力する電動モータと、
    前記車両の停止状態で前記噛み合い式クラッチ機構を解放から係合へと移行させる際に、はじめの所定期間には前記電動モータに第1所定トルクを指示して正転方向のトルクを作用させ、前記所定期間の経過後には前記電動モータに前記第1所定トルクよりも低い第2所定トルクを指示して正転方向のトルクを作用させる正転制御を実施する制御手段と、を備え
    前記制御手段は、前記所定期間の経過後に前記噛み合い式クラッチ機構の解放から係合への移行を開始する
    ことを特徴とする、変速機の制御装置
  2. 前記制御手段は、前記正転制御を実施した後に、前記電動モータに前記第2所定トルクよりも低い第3所定トルクを指示して逆転方向のトルクを作用させる逆転制御を実施する
    ことを特徴とする、請求項1記載の変速機の制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記正転制御を実施した後に、前記電動モータに前記第2所定トルクよりも低い第4所定トルクを指示する基準制御を実施し、前記基準制御の実施中に、前記噛み合い式クラッチ機構を駆動するアクチュエータの駆動力を低下させる
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の変速機の制御装置。
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