JP5848674B2 - 空調制御支援装置、空調制御支援方法およびそのプログラム - Google Patents

空調制御支援装置、空調制御支援方法およびそのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、空調制御の技術に関する。
ビルの設備機器の制御・監視を行う設備機器制御コントローラと、その設備機器制御コントローラから取得したデータに基づいて、ビル設備の監視・制御に必要な処理を一元的に集約し、ユーザによって操作可能な施設管理サーバとで構成されるビル管理システムがある。また、生体認証やIDカードによる入退室制御を行う入退室制御コントローラ等と、その入退室制御コントローラから取得したデータに基づいてセキュリティ情報を一元管理し、ユーザによって操作可能な入退室管理サーバとで構成される入退室管理システムがある。ビル管理システムと入退室管理システムとは、それぞれ独立したシステムとして構築されている。
特許文献1では、省エネルギを実現するとともに、空調制御によって快適な環境を得るために、入退室時の認証操作と連動させて、空調や照明等のビル内設備機器を制御する技術が開示されている。つまり、ビル管理システムと入退室管理システムとを併合したようなビル管理システムである。
例えば、居室への入退室履歴情報から当該居室の在室者人数を計算し、在室者人数によって空調や照明機器をON/OFF制御することが記載されている。具体的には、在室人数が0人の場合は空調・照明機器をOFFにし、1人以上となった場合に空調・照明機器をONにすることにより、入室時および退室時に空調・照明機器の電源ON/OFFを意識する必要がなくなり、居室に誰もいなくなった際の消し忘れも防止でき、省エネルギを実現できる。また、在室者人数が多い場合には空調の出力を強めにし、在室者人数が少ない場合には空調の出力を弱めにするような制御を行なうことも可能である。
さらに、特許文献1では、居室の在室者人数だけでなく、在室者の特性(暑がりや寒がりといった情報)により、居室の空調機器を制御する方法が開示されている。ビル管理システムには、あらかじめ個人の嗜好や感性等の情報(個人の最適値)を登録しておき、在室者が1人の場合は、当該個人の特性から最適な温度・風量等に設定し、在室者が複数の場合は平均値により制御する方法が記載されている(段落0044参照)。
特許文献2では、エレベータかご内の空調制御方法として、乗込み人数と乗込み階の情報から、エレベータかご内の空調温度・風量を制御する方法が開示されている。通常、ビル内部では空調設備が正常に働いているため、それまでビル内にいて移動のためエレベータを利用しようとする人はエレベータかごの中での空調の必要性をそれほど感じていないと考えられる。その一方、外部からビル内に入ってきてエレベータを利用する人は、それまで外気温度の環境にいたために、エレベータかごの中でも空調の必要性を強く感じていると考えられることが記載されている(段落0045参照)。
そこで、特許文献2では、ビル外部からビル内に入った人はロビー階からエレベータを利用すると仮定し、ロビー階からの乗込みがあった場合は空調を強め、それ以外の階から乗込みがあった場合は空調を弱める方法が用いられている。また、単に乗込み階だけで空調の制御方法を決めるのではなく、乗込み人数も制御条件としている。ロビー階から乗込む人がいても、その人数が少ない場合は空調の出力を大きく上げる必要がないため、乗込み人数の増加に対して空調出力を調整するように記載されている(段落0047参照)。
特開平07−243686号公報 特開2008−260620号公報
特許文献1では、入退室履歴情報を利用して在室者人数を計算し、その人数によって空調・照明機器を制御している。しかしながら、在室者人数のみによる空調制御には、次のような問題がある。例えば、在室者人数が多い場合に空調を強める制御を行うこと、または、在室者人数が少ない場合に空調を弱める制御を行うことが、必ずしも快適性や人の健康管理のために有効とは限らない。ビル内在室者(ビル内の部屋に居る人)の中には、屋内で移動を繰返す者もいれば、屋外からの入室者もいる。屋内で移動を繰返す者は、環境が大きく変わらない居室間を移動しているので、空調をさらに強めるという必要性をそれほど感じない。しかし、屋外からの入室者は、外部環境との差が大きいので、空調を強めに設定したいと感じる傾向にある。つまり、特許文献1では、在室者人数に加えて在室者の特性(暑がりや寒がり等の個人の最適値)によって空調出力を制御しているが、屋外からの入室者について考慮してない。
特許文献2では、ビル外部からビル内に入った人はロビー階からエレベータを利用するため、ロビー階からの乗込みがあった場合は空調を強め、それ以外の階から乗込みがあった場合は空調を弱める制御をしている。つまり、ロビー階からの乗込み人数が屋外からの入室者を多く含むとの仮定に基づいている。しかし、実際には、ロビー階からの乗込み人数には、屋内で移動を繰返す人数が相当数含まれると考えられる。そのため、屋外からの入室者を想定した人数が実際の人数より過剰にカウントされ、必要以上の空調出力により無駄なエネルギを消費している虞がある。言い換えると、屋外からの入室者数が精度良く求められていないという問題がある。
また、屋外からの入室者が感染菌(インフルエンザウイルス等)を持ち帰ることに対応する感染症対策として、空調制御を行うことも重要と考えられるが、このような空調制御については未検討である。
そこで、本発明では、屋外からの入室者を精度よく算出し、在室者の快適性・健康性を保持するための空調制御技術を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明の空調制御支援装置は、認証者が通過する際に前記認証者の情報を照合する認証装置が取得した、前記認証者を識別する個人IDと、入室時刻と、前記認証者が前回通行した扉を識別する前回通行扉IDとを関連付けた施設管理情報が記憶される記憶部と、前記施設管理情報を参照して、前記前回通行扉IDが屋外から建物に入る屋外扉を識別する屋外扉IDに一致し、前記入室時刻からの経過時間が所定値以内となる条件を満足する個人IDを抽出して、その個人IDの認証者を屋外入室者と判定し、前記屋外入室者を累積して屋外入室者累積人数を算出し、当該屋入室者が入室した居室の在室者人数を算出し、前記屋外入室者累積人数を前記在室者人数で除算して屋外入室者割合を算出し、前記屋外入室者割合が所定値を超えたとき、所定の相対温度および相対湿度になるように前記居室の空調制御の設定値を設定する処理部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、屋外からの入室者を精度よく算出し、在室者の快適性・健康性を保持するための空調制御技術を提供することができる。
ビル管理システムの構成例を示す図である。 本実施形態における空調制御支援装置とその周辺装置の機能例を示す図である。 施設情報記憶部および入退情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図であり、(a)は空調制御情報DBを表し、(b)は事前登録情報DBを表し、(c)は認証時情報DBを表す。 空調制御支援装置およびその周辺装置における処理フロー例を示す図であり、(a)は入退管理サーバと入退制御コントローラによる処理フロー例を表し、(b)は施設管理サーバと施設制御コントローラと空調制御支援装置とによる処理フロー例を表す。 空調設備の個別パラメータ制御DBの一例を示す図である。 施設管理情報DBの一例を示す図である。 認証装置を配置したビルの平面図の一例を示す図である。 屋外入室者を判定する処理フロー例を示す図である。
次に、本発明を実施するための形態(以降、「本実施形態」と称す。)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態におけるビル管理システムの構成例について、図1を用いて説明する。
ビル管理システム100は、施設管理サーバ10、施設制御コントローラ11、入退管理サーバ20、入退制御コントローラ21および空調制御支援装置40を備える。施設管理サーバ10、施設制御コントローラ11、入退管理サーバ20、入退制御コントローラ21および空調制御支援装置40は、LAN(Local Area Network)等のネットワーク30で接続される。
施設管理サーバ10は、ビル内の空調機器111、給排水機器112、電気機器113等を不図示のグラフィック画面上にシンボル化して配置し、施設制御コントローラ11から取得した各機器の状態や計測・計量値等をリアルタイムで表示するとともに施設情報記憶部10aに記憶する機能を有する。また、施設管理サーバ10は、画面上から各機器の操作や設定値変更ができる機能を有する。なお、施設情報記憶部10aは、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置である。
施設制御コントローラ11は、ビル内の空調機器111、給排水機器112、電気機器113等の状態や計測・計量値等を施設管理サーバ10に送信する機能を有する。また、施設制御コントローラ11は、施設管理サーバ10によって操作された設定値等に基づいて各機器を制御する機能を有する。
入退管理サーバ20は、生体認証装置211やカードリーダ212を扉等に備えて、入退制御コントローラ21から取得した入退室の状態を不図示のグラフィック画面上に表示し、入退室情報の履歴を入退情報記憶部20aに記憶する機能を有する。また、入退管理サーバ20は、入退室情報に基づいて、ビル管理システムの空調、照明、電力等を連動させる機能を有する。なお、入退情報記憶部20aは、メモリや、ハードディスク、SSD等の記録装置である。
入退制御コントローラ21は、生体認証装置211やカードリーダ212から取得した認証者の情報を認証し、その認証結果が正しければ、扉を解錠する制御を行う機能を有する。また、入退制御コントローラ21は、生体認証装置211やカードリーダ212から取得した情報を、入退管理サーバ20に送信する機能を有する。
空調制御支援装置40については、その周辺装置の機能例と合わせて、図2を用いて説明する。ただし、周辺装置の機能については、空気制御支援装置40に関連する機能のみを説明する。
空調制御支援装置40は、その周辺機器として、ビル管理システム100を構成している施設情報記憶部10a、施設制御コントローラ11、入退情報記憶部20a、入退制御コントローラ21とネットワーク30を介して連携して動作する。ただし、空調制御支援装置40は、施設情報記憶部10aに記憶されている情報を取得する際には、施設管理サーバ10を経由することになるが、その記載は省略している。また、空調制御支援装置40は、入退情報記憶部20aに記憶されている情報を取得する際には、入退管理サーバ20を経由することになるが、その記載は省略している。
施設制御コントローラ11は、空調制御部11aとして、空気環境を計測するセンサ461から計測・計量値を取得して監視する監視部451と、監視部451の監視結果に基づいて空調機器111を制御する機器制御部452とを備える。
施設情報記憶部10aには、空調制御情報DB(データベース)101が記憶される。空調制御情報DB101には、施設制御コントローラ11から取得されたセンサ461の計測・計量値や、空調機器111の状態情報や、居室ごとの在室者人数に関する情報等が施設管理サーバ10(図1参照)および入退管理サーバ20(図1参照)によって記憶される。なお、空調制御情報DB101に記憶される項目の具体例については、図3を用いて後記する。
入退制御コントローラ21は、認証部21aと施解錠制御部21bとを備える。認証部21aは、扉近辺に設置されている認証装置70(生体認証装置211および/またはカードリーダ212)から認証者の情報を取得し、入退情報記憶部20aに記憶されている事前登録情報DB201を参照して、その認証者の情報を照合し、認証が成功した場合、施解錠制御部21bに解錠の指示を送信する機能を有する。また、施解錠制御部21bは、解錠の指示を受信した場合、電気錠462または自動ドア463を解錠する機能を有する。また、入退制御コントローラ21は、認証時の情報を、入退管理サーバ20(図1参照)に送信する。
入退情報記憶部20aには、事前登録情報DB201と認証時情報DB202とが記憶される。事前登録情報DB201には、認証部21aにおいて認証処理を実行するときに参照される認証者の情報が予め記憶される。また、認証時情報DB202には、認証時の情報が記憶される。なお、事前登録情報DB201と認証時情報DB202とに記憶される項目の具体例については、図3を用いて後記する。
次に、空調制御支援装置40の機能例について、図2を用いて説明する。
空調制御支援装置40は、処理部41および記憶部42を備えている。処理部41は、図示しないCPU(Central Processing Unit)およびメインメモリによって構成され、処理部41の機能は記憶部42に記憶されているアプリケーションプログラムをメインメモリに展開して、具現化される。なお、図2では、空調制御支援装置40の通信部(ネットワーク30に接続する通信インタフェース)の記載は省略している。
処理部41は、空調制御情報DB101および認証時情報DB202を参照して、屋外入室者(屋外から帰ってきて入室してきた人)を集計し、その集計結果を施設管理情報DB425に記憶する。次に、処理部41は、屋外入室者数を在室者人数(居室に居る人数)で除算した屋外入室者割合が、所定の閾値を超えるか否かを判定する。そして、処理部41は、機器制御部452を介して、前記所定の閾値の大きさに対応付けられた空調制御を、個別パラメータ制御情報DB424を参照しつつ、実行する。
記憶部42は、メモリや、ハードディスク、SSD等の記録装置である。記憶部42には、個別パラメータ制御情報DB424および施設管理情報DB425が記憶される。なお、個別パラメータ制御情報DB424および施設管理情報DB425の詳細については、図5,6を用いて後記する。
次に、空調制御情報DB101、事前登録情報DB201および認証時情報DB202について、図3を用いて説明する。
空調制御情報DB101には、図3(a)に示すように、居室ごとの在室者人数、空調エリア等が記憶される。
事前登録情報DB201には、図3(b)に示すように、認証者のカード情報、生体情報、個人ID,名称(個人を識別する名前)、所属部署等が記憶される。
認証時情報DB202には、図3(c)に示すように、認証時の各認証者のカード情報、生体情報、入退室時刻、扉情報、所属部署等が記憶される。
次に、空調制御支援装置40およびその周辺装置における処理フロー例について、図4を用いて説明する(適宜、図1,2参照)。
図4(a)は入退管理サーバ20と入退制御コントローラ21による処理フロー例を表し、図4(b)は、施設管理サーバ10と施設制御コントローラ11と空調制御支援装置40とによる処理フロー例を表す。
図4(a)に示すように、ステップS401では、認証部21aは、認証装置70から認証者の情報を取得し、入室認証を行う。
ステップS402では、認証部21aは、当該認証者の通行権限の有効期間を満足するか否かを判定する。有効期間を満足すると判定した場合(ステップS402でYes)、処理はステップS403へ進み、有効期間を満足しないと判定した場合(ステップS402でNo)、処理は終了する。
ステップS403では、認証部21aは、通行を許可されたエリアか否かを判定する。通行を許可されたエリアであると判定された場合(ステップS403でYes)、処理はステップS404へ進み、通行を許可されたエリアでないと判定された場合(ステップS403でNo)、処理は終了する。
ステップS404では、認証部21aが解錠を指示し、施解錠制御部21bが扉を解錠する。このとき、施解錠制御部21bは、扉のOKランプを点灯する、および/または、OK音を鳴らす。
ステップS405では、入退管理サーバ20は、入退制御コントローラ21から、認証部21aの認証結果等を取得し、認証時情報DB202に記憶する(図中では、「ドア制御記録処理」)。そして、処理は終了する。
次に、図4(b)に示すように、ステップS411では、空調制御支援装置40は、認証時情報DB202を参照し、認証時情報を取得する。このステップS411の処理は、ステップS405の処理が実行された後に行われる。そして、空調制御支援装置40は、取得した認証時情報(個人ID,入退室時刻、扉情報、所属部署)と、空調制御情報DB101から取得した在室者人数を、施設管理情報DB425に記憶する。
ステップS412では、空調制御支援装置40は、認証者が屋外入室者であるか否かを判定する。認証者が屋外入室者であると判定した場合(ステップS412でYes)、処理はステップS413へ進み、認証者が屋外入室者でないと判定した場合(ステップS412でNo)、処理はステップS414へ進む。
ステップS413では、空調制御支援装置40は、屋外入室者割合がどの区間にあるかを判定する。具体的には、空調制御支援装置40は、屋外入室者数を在室者人数(居室に居る人数)で除算して屋外入室者割合を算出する。そして、空調制御支援装置40は、屋外入室者割合と個別パラメータ制御情報DB424(図5参照)の屋外入室者割合の区間501とを比較して、屋外入室者割合がどの区間にあるかを判定する。
屋外入室者の割合が10%以上の区間にあると判定した場合(ステップS413でYes)、処理はステップS415へ進み、屋外入室者の割合が10%未満の区間にあると判定した場合(ステップS413でNo)、処理はステップS414へ進む。
ステップS414では、施設管理サーバ10は、予め設定されている標準的なパターンを示すスケジュール制御処理を実行する。そして、処理は終了する。
ステップS415では、空調制御支援装置40は、個別パラメータ制御処理を実行する。具体的には、空調制御支援装置40は、機器制御部452(図2参照)を介して、個別パラメータ制御情報DB424(図5参照)の屋外入室者割合の区間501に対応付けられた空調制御を実行する。そして、処理は終了する。
ここで、空調制御支援装置40が実行する個別パラメータ制御処理の具体例について、図5,6を用いて説明する。
図5は、個別パラメータ制御情報DB424の一例を表している。個別パラメータ制御情報DB424は、屋外入室者割合の区間501、制御動作502、設定温度変更幅503、設定風量変更幅504、および備考505を関連付けた表である。
例えば、屋外入室者割合の区間501が「0%以上〜10%未満」の場合、制御動作は「スケジュール制御」となる。また、屋外入室者割合の区間501が10%以上に示す区間の場合、制御動作は「パラメータ制御A〜K」となる。そして、屋外入室者割合の区間501に対応して、設定温度変更幅503や設定風量変更幅504が設定されている。
なお、図5中では、屋外入室者割合が50%を超えたとき、パラメータ制御Eが開始される。すなわち、パラメータ制御Eでは、屋外入室者割合が50%を超えた時点で、屋外から感染菌を持ち帰ることを防ぐ感染症対策の一環として、所定時間のみ設定され、強制的に相対温度20°C、相対湿度50%(インフルエンザウイルスが非活化されると言われている温湿度)に設定値が設定される。
また、図6は、施設管理情報DB425の一例を表している。施設管理情報DB425は、個人ID、在室者人数、屋外入室者累積人数、屋外入室者割合、入室時刻、今回通行扉ID、前回通行扉ID、所属部署および制御動作を関連付けた表である。
個人IDは、認証者を識別する識別情報である。
在室者人数は、空調制御の対象としている居室にいる人の数である。
屋外入室者累積人数および屋外入室者割合については後記する。
入室時刻は、認証者が入室するために認証装置70において認証を行った時刻である。
今回通行扉IDは、居室に入るために今回通行した扉を識別する識別情報である。
前回通行扉IDは、認証者が前回通行した扉を識別する識別情報である。
所属部署は、認証者の所属部署名である。
制御動作は、空調制御の方法を示したものである。
ここで、図7に示すビルの平面図を用いて、認証者の動きと関連付けて、空調制御支援装置40が実行する個別パラメータ制御処理について説明する(適宜、図2参照)。
認証者は、ビルの外(屋外)から屋外扉「屋外扉ID:a」(またはゲート)を通過するとき、または居室に屋内扉「屋内扉ID:b,c,d,e,f」を通過して入るとき、認証装置70によって認証照合を行う。その認証照合の際に、認証部21aは、個人ID、居室エリア(空調エリア)、所属部署等の個人情報を取得し、入室時刻や通行扉IDとともに、認証時情報DB202に書き込む。そして、空調制御支援装置40は、認証時情報DB202から、個人ID、居室エリア(空調エリア)、所属部署、入室時刻、通行扉IDを取得し、施設管理情報DB425に書き込む。
次に、空調制御支援装置40は、在室者人数、屋外入室者累積人数、屋外入室者割合を算出する。図6は、屋外扉IDがaであり、居室エリアに入る屋内扉IDがbであるケースについて例示している。屋外入室者については、施設管理情報DB425を参照して、前回通行扉IDがaの場合について検索すれば良い。そして、空調制御支援装置40の処理部41は、前回通行扉IDがaの場合について検索し、屋外入室者の累積人数を算出する。ただし、屋外入室者と判定した情報には有効時間を設定しておき、空調制御支援装置40は、入室時刻から有効時間を経過した場合には、屋外入室者累積人数にカウントしないようにする。このことにより、屋外入室者と想定した人数が、実際の人数よりも過剰にカウントされ、必要以上の空調出力による無駄なエネルギの消費を防ぐことができる。
屋外入室者を判定する処理フロー例について、図8を用いて説明する。
ステップS801では、空調制御支援装置40の処理部41は、施設管理情報DB425を参照して、前回通行扉IDが屋外扉IDの個人IDを抽出する。
ステップS802では、処理部41は、ステップS801の処理で抽出された個人IDの中から、さらに、入室時刻からの経過時間が有効時間内の個人IDを抽出する。
ステップS803では、処理部41は、抽出した個人IDの認証者を、屋外入室者と判定する。
ただし、ステップS801とステップS802とは、順番が逆であっても構わない。
以上説明したように、本実施形態における空調制御支援装置40は、屋外入室者を、屋外扉を前回通過した人についてカウントする。次に、空調制御支援装置40は、カウントした人の中から、入室時刻からの経過時間が有効時間内の人をカウントし、屋外入室者累積人数を算出する。このことにより、屋外入室者と想定した人数が、実際の人数よりも過剰にカウントされ、必要以上の空調出力による無駄なエネルギの消費を防ぐことができる。
そして、空調制御支援装置40は、屋外入室者累積人数を在室者人数で除算して屋外入室者割合を算出する。空調制御支援装置40は、屋外入室者割合が所定値(本実施形態では50%)を超えたとき、強制的に所定時間に限って相対温度20°C、相対湿度50%(インフルエンザウイルスが非活化されると言われている温湿度)に空調制御の設定値を設定する。このことにより、屋外から感染菌を持ち帰ることを防ぐ感染症対策を実施することができる。すなわち、屋外からの入室者を精度よく算出し、在室者の快適性・健康性を保持するための空調制御技術を提供することができる。
また、本実施形態では、個別パラメータ制御情報DB424(図5参照)に示すように、屋外入室者割合が所定値未満(所定値とは本実施形態では10%)の場合には、施設管理サーバ10によるスケジュール制御が実行され、屋外入室者割合501が当該所定値以上の場合には、空調制御支援装置40による個別パラメータ制御が実行される。
なお、本実施形態では、個別パラメータ制御情報DB424(図5参照)に示すように、屋外入室者割合が50%を超えた場合に、強制的に相対温度20°C、相対湿度50%(インフルエンザウイルスが非活化されると言われている温湿度)に設定するように説明したが、これに限られず、50%以外であっても構わない。また、50%の一箇所だけでなく、複数の屋外入室者割合に対して設定されても構わない。
また、本実施形態では、空調制御支援装置40を施設管理サーバ10および入退管理サーバ20とは独立した装置であるように記載したが、施設管理サーバ10または入退管理サーバ20に内蔵されても構わない。
また、空調制御支援装置40は、施設情報記憶部10a(図2参照)や入退情報記憶部20a(図2参照)を自身の記憶部42に備えても構わない。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも、説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部等は、それらの一部または全部を、例えば、集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD等の記録装置、またはIC(Integrated Circuit)カード、SDカード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんどすべての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
10 施設管理サーバ
10a 施設情報記憶部
11 施設制御コントローラ
20 入退管理サーバ
20a 入退情報記憶部
21 入退制御コントローラ
21a 認証部
21b 施解錠制御部
40 空調制御支援装置
41 処理部
42 記憶部
70 認証装置
100 ビル管理システム
101 空調制御情報DB
111 空調機器
202 認証時情報DB
424 個別パラメータ制御情報DB
425 施設管理情報DB

Claims (7)

  1. 認証者が通過する際に前記認証者の情報を照合する認証装置が取得した、前記認証者を識別する個人IDと、入室時刻と、前記認証者が前回通行した扉を識別する前回通行扉IDとを関連付けた施設管理情報が記憶される記憶部と、
    前記施設管理情報を参照して、前記前回通行扉IDが屋外から建物に入る屋外扉を識別する屋外扉IDに一致し、前記入室時刻からの経過時間が所定値以内となる条件を満足する個人IDを抽出して、その個人IDの認証者を屋外入室者と判定し、
    前記屋外入室者を累積して屋外入室者累積人数を算出し、当該屋入室者が入室した居室の在室者人数を算出し、前記屋外入室者累積人数を前記在室者人数で除算して屋外入室者割合を算出し、
    前記屋外入室者割合が所定値を超えたとき、所定の相対温度および相対湿度になるように前記居室の空調制御の設定値を設定する処理部と、
    を備えることを特徴とする空調制御支援装置。
  2. 前記処理部は、
    前記屋外入室者割合が、その屋外入室者割合が変化する範囲を予め分割して設定した区間のどの区間にあるかを判定し、
    判定結果に基づいて、前記区間に対応する空調制御の設定値を設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の空調制御支援装置。
  3. 前記処理部は、
    前記所定の相対温度および相対湿度を、感染菌が非活化する値に設定する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空調制御支援装置。
  4. 空調制御の設定値を設定する空調制御支援装置は、
    認証者が通過する際に前記認証者の情報を照合する認証装置が取得した、前記認証者を識別する個人IDと、入室時刻と、前記認証者が前回通行した扉を識別する前回通行扉IDとを関連付けた施設管理情報が記憶される記憶部と、処理部と、を備え、
    前記処理部は、
    前記施設管理情報を参照して、前記前回通行扉IDが屋外から建物に入る屋外扉を識別する屋外扉IDに一致し、前記入室時刻からの経過時間が所定値以内となる条件を満足する個人IDを抽出して、その個人IDの認証者を屋外入室者と判定するステップと、
    前記屋外入室者を累積して屋外入室者累積人数を算出し、当該屋入室者が入室した居室の在室者人数を算出し、前記屋外入室者累積人数を前記在室者人数で除算して屋外入室者割合を算出するステップと、
    前記屋外入室者割合が所定値を超えたとき、所定の相対温度および相対湿度になるように前記居室の空調制御の設定値を設定するステップと、
    を実行することを特徴とする空調制御支援方法。
  5. 前記処理部は、
    前記屋外入室者割合が、その屋外入室者割合が変化する範囲を予め分割して設定した区間のどの区間にあるかを判定し、
    判定結果に基づいて、前記区間に対応する空調制御の設定値を設定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の空調制御支援方法。
  6. 前記処理部は、
    前記所定の相対温度および相対湿度を、感染菌が非活化する値に設定する
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の空調制御支援方法。
  7. 請求項4ないし請求項6のいずれか一項に記載の空調制御支援方法を、コンピュータである前記空調制御支援装置に実行させるためのプログラム。
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