JP2016091440A - 使用状態管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】実験室や実験機器などを利用したユーザに対して、実験室から退室時の点検や、実験機器の電源切り忘れ防止のための注意を促すことができる使用状態管理システムを提供することを目的とする。【解決手段】 従業員Eの施設F内への入門情報、及び、退門情報を読み取る入退門認証装置2と、この施設Fに設けられた区画12への従業員Eの入室処理を行う入室カードリーダ5と、従業員Eの入門情報、及び、退門情報、及び、前記区画12の使用状態を示す使用情報を管理する管理装置3と、を備え、区画12に、従業員Eが退室処理を行うための退室カードリーダ9が設けられ、従業員Eが退門時に認証操作を行ったときに、入退室情報が「入室中」のままであった場合に、入退門認証装置2が警報を出力する。【選択図】図2

Description

本発明は、会社や事業所などの施設内にある、実験室、作業室、実験機器など、それぞれの区画の点検をユーザに促すための、使用状態管理システムに関する。
会社、事業所などの施設に、従業員が出勤、あるいは、退勤する際に、各人の個人データが記憶されたIDカードを入退門認証装置に認証させて、出社時刻、退社時刻などを記録することで、勤務時間などを管理する入退門管理システムが、従来から知られている (特許文献1) 。
また、実験室、作業室などといった区画への出入口に認証機器を設置し、それぞれの区画に段階的にセキュリティレベルを設定することで、入室が許容されている従業員のみを入室可能とする入退出管理システムも知られている (特許文献2) 。
特開平08−108670号公報 特許第5443924号公報
従来、実験室や作業室、あるいは、実験機器などの使用状況を確認できる様にするために、例えば、これらの使用を許可されている従業員の名札を予め壁などにかけておき、この名札を裏向きにしたり表向きにしたりすることで、「誰が実験室(実験機器)を使用しているのか」を表示する方法がとられていた。また、他の方法としては、従業員が実験室に入室した後、実験室内に設置されている白板に自分の名前を記入することも考えられる。
ところで、実験室を例に採って説明すると、その最終退室者は、実験室内の掃除や、設備機器の電源オフの確認など、各点検を行わなければならない。特に、実験機器などの電源系統は全てオフとされた状態にして退室しなければ、実験室内の事故・災害を招く原因になる恐れもある。しかし、上述した従来の使用状態の表示方法を採用しただけでは、以下のような問題が生じ得る。
例えば、実験室を使用中の従業員Aがトイレや食事など、すぐに実験室に戻るつもりで一時的に退室したが、何らかの事情でそのまま実験室へ戻らなかった場合を想定する。このとき、従業員Aの名前は白板や名札の表示によって「使用中」とされているため、実験室を「使用中」の他の従業員Bは、退室の際に「従業員Aが実験室を使用中である」と判断してしまい、従業員Bは自分が最終退室者ではないと認識してしまう。そのため、ユーザBは点検を行わずに帰宅してしまい、最終的に何ら実験室の点検が行われないまま放置されてしまう恐れがあった。また、名札の裏表の切り替えや、白板への氏名記入は、従業員が手作業で行わなければならないため、退室時に自分の名札の切り替えを忘れることや名前を消し忘れることもある。以上では実験室を使用の対象として説明したが、四方を壁で囲われた部屋のみならず、床面の一部の領域、区切られた空間(棚など)、設置された個々の設備自体、等々も同様に使用の対象とすることができるので、以下ではこれらを総称して区画と呼ぶ。また、区画を使用している者を使用者と呼ぶ。ひとつの区画の使用者はひとりでも複数人でもかまわない。
そこで本発明は、使用者に対して「誰がその区画の最終の使用者か」を認識させることができる、使用状態管理システムを提供することを目的の一つとする。
上記の問題点を鑑みてなされた本発明は、 施設に設けられ、認証媒体を用いたユーザの認証操作に応じて当該ユーザの個人情報を読み取る入退門認証装置と、前記ユーザの操作に応じて、前記施設内にある所定の区画の使用状態を示す使用情報を更新する使用状態管理装置と、前記ユーザの個人情報と前記施設への入門情報、及び、退門情報とを関連付けて管理すると共に、前記使用状態管理装置によって更新される前記使用情報を管理する管理装置とを備え、前記入退門認証装置は、前記ユーザが退門時の前記認証操作を行ったときに、当該ユーザの前記使用情報が当該区画を使用中であることを示す状態であった場合には、前記入退門認証装置が警報を出力することを特徴とする使用状態管理システムである。
本発明によれば、区画の使用情報が「使用中」のままのユーザに対して、退門時に警告を発するように構成しているので、当該ユーザが区画の最終点検を行わずに帰宅してしまう可能性を低減することができる。
または、 前前記使用状態管理装置は、前記施設内の所定の区画への前記ユーザの入室可否を判定する入室判定装置と、前記ユーザの前記使用情報の状態を、当該区画を使用中でないことを示す状態に更新する退室処理装置からなるように、使用状態管理システムを構成してもよい。
本発明によれば、認証操作に応じて区画への入室可否を判定するように構成し、区画の使用を許容されているユーザのみ、当該区画に入室することが可能であるため、当該ユーザが区画の最終点検を行わずに帰宅してしまう可能性をより低減することができる。
また、表示装置を更に備え、前記使用情報が当該区画を使用中であることを示す状態となっているユーザの前記個人情報の少なくとも一部が、前記表示装置に表示されるように、使用状態管理システムを構成してもよい。
本発明によれば、区画内に入室しているユーザの名前や、社員番号などの個人情報が表示装置に表示されるので、ユーザは自分が最終退出者であるかどうかを、視覚的に認識することができる。
また、前記ユーザの前記使用情報に基づいて、当該ユーザが当該区画からの最終退出者であると判定された場合に、前記区画の点検を促すメッセージが前記表示装置に表示されるように、使用状態管理システムを構成してもよい。
本発明によれば、最終退出者であるユーザへ点検を促すメッセージが表示装置に表示されるので、当該ユーザは区画内の最終点検を行わなければならないことを視覚的に認識することができる。
また、前記ユーザの前記使用情報に基づいて、当該ユーザが当該区画からの最終退出者であると判定された場合に、前記区画の点検を促す音声ガイダンスが前記退室処理装置によって行われるように、使用状態管理システムを構成してもよい。
本発明によれば、最終退出者であるユーザが退室処理をしたタイミングで、区画の点検を促す音声ガイダンスが行われるので、当該ユーザは区画内の最終点検を行わなければならないことを聴覚的に認識することができる。
また、前記区画内に設けられる設備機器と、前記設備機器の電源オン/オフの状態を判定する設備機器電源判定装置と、をさらに備え、前記ユーザが最終退出者であると判定された場合であって、かつ、電源オン状態の前記設備機器があると前記設備機器電源判定装置が判定された場合に、当該ユーザの使用情報を、前記区画を使用中であることを示す状態のまま維持するするように、使用状態管理システムを構成してもよい。
本発明によれば、区画内に設置されている所定の設備機器の電源がオフとされていない場合には、使用情報の状態を「使用中」のまま維持するように構成しているので、実験機器などの設備機器の電源を切り忘れたまま放置されてしまう恐れが低減される。
また、前記設備機器の電源オン、及び、電源オフを行うために、前記認証媒体を用いた前記ユーザの認証操作を要するように、使用状態管理システムを構成してもよい。
本発明によれば、区画内に設置されている所定の設備機器の電源オン、及び、オフとするために、ユーザの認証を要するように構成しているので、実験機器などの設備機器の電源を切り忘れたまま放置されてしまう恐れが低減される。
また、 施設に設けられ、認証媒体を用いたユーザの認証操作に応じて当該ユーザの個人情報を読み取る入退門認証装置と、前記施設内の所定の区画内に設けられ、電源オン、及び、電源オフを行うために、前記認証媒体を用いた前記ユーザの認証操作を要する設備機器と、前記設備機器の電源オン/オフの状態を判定する設備機器電源判定装置と、前記ユーザの個人情報と前記施設への入門情報、及び、退門情報とを関連付けて管理すると共に、前記設備機器の電源オン/オフの状態を示す電源オン/オフ情報を管理する管理装置と、を備え、前記入退門認証装置は、前記ユーザが退門時の前記認証操作を行ったとき、前記電源オン/オフ情報が電源オンの状態であった場合には、前記入退門認証装置が警報を出力するように、使用状態管理システムを構成してもよい。
本発明によれば、区画内に設置されている所定の設備機器の電源オン、及び、オフとするために、ユーザの認証を要するように構成しているので、実験機器などの設備機器の電源を切り忘れたまま放置されてしまうことがなくなる。
以上の発明によれば、実験室などの区画を利用したユーザが、退室時に点検を行わなければならないことを認識することができる。
[第一の実施の形態]
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る使用状態管理システムについて説明する。各図において対応する部分には同一符号を付し、かかる部分の重複する説明は省略する。
<使用状態管理システムの概要>
本発明の実施の形態にかかわる使用状態管理システムは、施設に設けられた区画への利用者の入退室管理を行うと共に、それぞれの区画に設置されている実験機器などの電源の切り忘れを防ぐためのものである。以下、このような使用状態管理システムの全体構成について説明する。
<使用状態管理システムの全体構成>
図1に示すように、使用状態管理システム1では、施設Fの出入口に設けられ、従業員Eの出勤/退勤の際に認証操作を行うための入退門認証装置2、入退門認証装置2での照合結果に基づき従業員Eの出勤/退勤の情報を管理する管理装置3、実験室などの区画12のドア4付近に設けられた入室カードリーダ5、区画12を使用中の従業員の名前を表示する表示装置6、区画12内に設けられた退室カードリーダ9が互いにネットワークを介して接続されている。また、図2に示すように、区画12内には、実験機器10Aや、空調機器10Bなどの設備機器が設置されている。尚、本実施の形態では、施設Fが会社や事業所等であって、この施設Fの敷地内に、区画12としての実験室、作業室などが設けられている形態を示している。簡略化のため、図1では一つの区画12のみを示しているが、当然、施設F内に複数の区画12が設けられてもよい。
<入退門認証装置>
入退門認証装置2には、認証部7が設けられており、従業員Eが所有する認証媒体としてのICカード8をかざすことによって、この従業員Eの個人情報(たとえば、社員氏名や社員番号など)を読み取る入門認証、及び、退門認証が行われ、この個人情報と、入門時刻/退門時刻などの入門情報、及び、退門情報が紐づけられて、管理装置3に送られる。尚、入退門認証装置2としては、カードリーダ以外に、指紋認証装置、虹彩認識などを含む顔認証装置などを使用可能であり、認証媒体は従業員の指紋、顔のパーツとなる。尚、図1においては、一つの入退門認証装置2として図示しているが、入門管理装置と退門管理装置とを別々に設けるようにしてもよい。
<管理装置>
管理装置3は、入退門認証装置2において認証したそれぞれの従業員Eの入門情報、及び、退門情報を管理するサーバである。たとえば、施設Fにおいて守衛所などが設けられている場合、守衛所の管理人などが、管理装置3に記録されている従業員の入門情報、及び、退門情報に基づいて、従業員の安否確認などを行うことができる。また管理装置3は、従業員の区画12への入退室の状態を示す入退室情報を管理しており、従業員の区画12への入室、退室に応じて更新された入退室情報を「入室中」、あるいは、「退室中」等として、管理する機能を有する。尚、本明細書で述べる入退室情報は、使用情報に含まれるものである。
<カードリーダ>
入室カードリーダ5は、区画12への入室可否判定を行うための入室判定装置である。図2に示すように、区画12のドア4付近に設けられた入室カードリーダ5に、従業員Eが所有するICカード8をかざすことによって、この従業員Eの入室可否判定が行われ、従業員の入室が許可された場合は、ドア4を解除する。本実施の形態は、一枚のICカード8で入退門認証、及び、入退室認証を行うことができるものであるが、区画12への入室に必要となる認証用の他のICカードが別途用意されるものであってもよい。また入室判定装置は、管理装置3側において各従業員の入退室情報が一元的に管理されるものであれば、カードリーダである必要はなく、顔認証装置や、指紋認証装置、パスワード入力端末など、種々の手段を採用することができる。
尚、実験室や作業室など、セキュリティ管理レベルを高める必要がある区画については、どの従業員でも入室可能な執務スペースなどよりも、セキュリティレベルが高く設定されることがある。これにより、区画12に入室できる従業員Eを限定することが可能である。例えば、執務スペースのセキュリティレベルが「1」として設定されており、全ての従業員が入室可能である場合、実験室や作業室などのセキュリティレベルは少なくとも「2」以上に設定され、セキュリティレベル「2」以上の入室が許可されているICカード8の認証が行われた場合のみ、その従業員の区画12への入室が許可される。
退室カードリーダ9は、従業員Eが実験室の使用を終了し、区画12から退室するときにICカード8をかざすための退室処理装置である。区画12内に設けられた退室カードリーダ9に、従業員Eが所有するICカード8をかざすことによって、従業員Eの退室処理が行われ、後述する表示装置6に表示されている従業員Eの名前が削除される。尚、詳しくは後述するが、退室カードリーダ9を設けなくてもよい。
尚、本実施の形態では、入室カードリーダ5によって、区画12への入室可否を判定する様に構成しているが、区画12が施錠の必要性が無い共用スペースである場合には、入室カードリーダ5への認証操作と、ドア4の開錠動作を連動させる必要はない。
<表示装置>
表示装置6は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)やCRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)等である。図3に示すように、表示装置6には、入室カードリーダ5における入室可否判定によって、入室が許可された従業員Eの名前が使用者リスト11に表示される。図3の例では、「ユーザA」と「ユーザB」の2人が、区画12を使用中であることを示している。尚、本実施の形態においては、表示装置6を区画12の内側にのみ設置しているが、区画12の外側に設けられていてもよいし、もしくは、区画12の内側、及び、外側の両方に設けられてもよい。
一方、実験室の使用を終了した従業員Eが、退室カードリーダ9にICカード8をかざして認証が完了すると、表示装置6に表示されている自己の名前が削除されるように処理される。退室カードリーダ9が設けられていない場合は、マウスなどのインターフェースを用いて、表示装置6に表示されている自分の名前を削除するようにしてもよく、名前が消去された従業員Eの入退室情報が管理装置3に送信されるように構成すればよい。しかし、誤操作等によって自分以外の従業員の名前を消去してしまうようなことがないように、退室カードリーダ9を設ける方が望ましい。
<使用状態管理システムにおける動作>
次に、使用状態管理システム1において、入退門認証装置2で入門時の認証を行ったユーザAが、実験室である区画12を使用して、最終的に入退門認証装置2で退門時の認証を行うまでの一連の処理動作について、図4乃至図7のフローチャートを参照しながら説明する。
図4に示すように、使用状態管理システム1の入退門認証装置2で、ユーザAは、出社の際に自己のICカードを用いて入門認証を行い(ST1)、このユーザAの個人情報と、入門時刻などを含む入門情報が紐づけられて、管理装置3に記憶される(ST2)。そして、ユーザAの入退門状態が「退社」から「出社」へと変更され(ST3)、入門時認証処理を終了する。
次に、ユーザAが、区画12を使用する際の処理について説明する。図5に示すように、ユーザAは、区画12への入室の際に自己のICカードを用いて、入室カードリーダ5との入室認証を行い(ST4)、入室カードリーダ5にて入室可否判定が行われる(ST5)。ユーザAの区画12への入室が許可された場合、区画12のドア4を開錠する(ST6)。ドアの開錠後、管理装置3において管理されているユーザAの入退室情報が「退室中」から「入室中」へと更新され、区画12内にある表示装置6に表示されている使用者リスト11にユーザAの名前が追加される(ST8)。一方、ユーザAの区画12への入室が許可されなかった場合、区画12のドア4を施錠したままにし、ユーザAへの入室が許可されていないことを知らせる警報音などを発するようにする(ST7)。この場合、ユーザAの入退室情報は「退室中」のままとなる。尚、前述の通り、入室カードリーダ5への認証操作と、ドア4の開錠動作とを連動させない場合には、ST5乃至ST7は省略してもよい。
図6を用いて、ユーザAが区画12の使用を終了し、退室する際の処理について説明する。ユーザAが区画12からの退室の際に自己のICカードを用いて、退室カードリーダ9で退室処理を実施する(ST9)。退室処理として、管理装置3において管理されているユーザAの入退室情報が、「入室中」から「退室中」へと更新され、このユーザAの名前を使用者リスト11から削除される(ST10)。ここで、ユーザAが退室処理を行わずに区画12から退室した場合、使用者リスト11にはユーザAの名前が表示されたままとなり、管理装置3において管理されているユーザAの入退室情報も「入室中」のままとなる。そして、このユーザAが最終退出者であるかどうかが判定される(ST11)。管理装置3で管理されているすべての従業員の入退室情報が「退室中」になった場合に、このユーザAが最終退出者であると判定される。このユーザAが最終退出者であった場合、音声ガイダンスや表示装置6へのメッセージ表示などによって、このユーザAに対して、最終退室時の点検が促される(ST12)。
さらに図7では、ユーザAが帰宅の際に行う退門認証を示している。入退門認証装置2で、ユーザAは、退社の際に自己のICカードを用いて退門認証を行う(ST13)。ここで、ユーザAの入退室情報が確認され(ST14)、ユーザAの入退室情報が「退室中」である場合、このユーザAの個人情報と、退門時刻を含む退門情報とが紐づけられて、管理装置3に記憶され(ST15)、ユーザAの入退門状態が「出社」から「退社」へと変更される(ST16)。一方、ユーザAの入退室情報が「入室中」のままであった場合、入退門認証装置2からこのユーザAに対して、区画12からの退室処理が完了していないことを知らせる警報を出力する。ここで警報は、例えば、入退門認証装置2にスピーカーなどを設けて音声ガイダンスや、アラーム音を鳴らす、入退門認証装置2に警告灯を設けて発光させる、入退門認証装置2にディスプレイなどを設けてエラーメッセージを表示させる、あるいは、錠付きの入退場門が設けられた施設においては、退門認証を行っても入退場門を開錠させない等、種々の形態、及び、それらの組み合わせが考えられる。尚、この警報が出力された場合、ユーザAの退門認証は行われないため、ユーザAは必ず区画12へと戻り、ST9の退室処理を行わなければならない。
以上説明したように、本発明は、入退門時のICカードによる認証動作は、従業員が日常的に行う動作であって、この認証操作を忘れるという状況が起こりにくい、というところに着眼してなされたものである。そのため、従業員が実験室を使用状態にしたまま退門しようとしても、退門認証が行われず、入退門認証装置2によって当該従業員に気付きを与えることができる。これにより、実験室を使用している他の従業員も、「自分が最終退出者であるのかどうか」を容易に把握することができ、実験室の点検、清掃がされなかったり、あるいは、設備機器の電源がオンの状態のまま放置されてしまうことがほとんどなくなる。尚、ユーザAが実験室の清掃を行わず、また、設備機器の電源をオフせずに、退室認証だけを済ませて帰宅してしまった場合であっても、その日の「最終退出者が誰であったか」という記録は管理装置3に記憶されている。
尚、上述の実施の形態においては、「退室処理装置」として、表示装置6と退室カードリーダ9とを併設する例を説明したが、これに限られるものではない。たとえば、表示装置6を設けず、退室カードリーダ9のみを設けてもよい。つまり、従業員Eが退室カードリーダ9で退室処理を行い、この従業員Eが最終退出者であると判定されたときに、音声ガイダンスなどによって最終退室時の点検を促す通知を行うようにすればよい。
また、本実施の形態においては、区画12が実験室であって、実験室の中に実験機器10Aや、空調機器10Bなどの設備機器が設置されている場合を例にして記載した。しかし、区画12が実験機器10Aや、空調機器10Bなどの設備機器そのものであってもよく、「区画12は入退室可能な空間である」ということが、本発明において必須の要件とはならない。
[第二の実施の形態]
第二の実施の形態として、設備機器10を使用状態管理システム1の一部として連動させる構成が考えられる。ここで述べる第二の実施の形態と、前述の第一の実施の形態との違いは、図8に示すように、実験機器10Aや、空調機器10Bなどの設備機器10、設備機器電源判定装置13、退室カードリーダ9がネットワークによって接続されている点である。
図9を用いて、第二の実施の形態に係る退室処理動作について説明する。第一の実施の形態と同様に、ユーザAが区画12からの退室の際に自己のICカードを用いて、退室カードリーダ9で退室処理を行う(ST18)。次に、このユーザAが「最終退出者であるかどうか」が判定され(ST19)、最終退出者ではない場合、ユーザAの名前を使用者リスト11から削除する(ST21)。
一方、このユーザAが最終退出者であった場合、区画12内にある設備機器10の電源がオフとされているかどうかが、設備機器電源判定装置13によって判定される(ST20)。設備機器10の電源がオフとされている場合は、ユーザAの名前を使用者リスト11から削除する(ST21)。これに対して、設備機器10の電源がオフとされていない場合は、退室処理を行わず、このユーザAに対して設備機器の電源がオフとされていないことを知らせる警報を出力する(ST22)。
第一の実施の形態であっても、設備機器10の電源をオフとすることに対する気づきを与えることや、区画12内の清掃に関する注意を促すことはできるものの、設備機器の電源オフや清掃といった行為は人手に頼るところである。そのため、設備機器の電源をオフとせず、退室処理だけを完了して帰宅することができてしまう。一方で、第二の実施の形態の構成によると、設備機器10の電源が確実にオフにされるまで退室処理が行われないため、設備機器の電源がオンの状態のまま放置されてしまうことがなくなる。
[第三の実施の形態]
入室カードリーダ5における入室可否判定によって、区画12への入室が許可されているかどうかが判定されるため、通常は、入室権限のある従業員Eでなければ、区画12に入室することができない。しかし、入室権限のない従業員が入室権限のある従業員に続いて一緒に入室する、あるいは、入室権限はあるものの、入室カードリーダ5における認証が煩わしいために、入室権限のある従業員に続いて一緒に入室する、といった「共連れ」と呼ばれる行為が存在する。
すなわち、この「共連れ」によって入室したユーザAが区画12内にいた場合、ユーザAの名前は表示装置6の使用者リスト11に表示されていない。そのため、「共連れ」のユーザAが存在する場合、区画12から退室しようとする他のユーザBは、自分が最終点検をすべきなのかどうかの判断が難しい。
この「共連れ」への対策として、図10に示すように、実験機器10Aに更に認証部14を設けられるように構成する。その他の構成については、第二の実施の形態と同様であるため、説明は省略する。実験機器10Aを使用するユーザAは、実験機器10Aに設けられた認証部14に対して所有するICカード8にて認証を行う。この認証によって、ユーザAが入室カードリーダ5における入室認証を適切に行っている、即ち、ユーザAの入退室情報が「入室中」となっている場合のみ、実験機器10Aの電源がオンとされるように構成する。
以上より、「共連れ」により入室したユーザA は、適切に入室認証を行わなければ、実験機器10Aの電源を入れることができない。したがって、「共連れ」によって入室したユーザAによる実験機器10Aの使用を禁止し、設備機器10の電源オフを確実に行うことが可能となる。尚、図10の構成においては、実験機器10Aにのみ認証部14を設けるように構成している。会社や事業所によっては、空調機器10Bは、予め決められた時間によって自動的に電源オン/オフを制御するスケジュール運転で稼働されることもあるため、この場合、空調機器10Bの操作に対してまで認証を要するように構成する必要はなく、設備機器10の対象から除外してもよい。また、実験機器10Aの種類によって様々ではあるが、空調機器10Bなどと比較すると、実験機器10Aの方が事故・災害を招く危険性が遥かに大きい。例えば、実験機器10Aとして、ボイラー、バーナ、ヒータ、恒温恒湿装置、ドラフトチャンバー、薬品混合器などが挙げられる。また中には、所定の手順に従って電源をオフしなければならない実験機器10Aもあり、自動的に電源をオフとすることが、適切ではない場合もある。したがって、このような実験機器10Aに対してのみ認証部14を設けるようにしてもよく、各区画12に設けられた設備機器の種類、用途に応じて、適宜、対象とする設備機器を決定すればよい。
[第四の実施の形態]
上述の第一乃至第三の実施の形態においては、従業員Eによる区画12への入室認証に基づいて、この従業員Eの区画12の使用状態を管理する態様について説明してきた。しかし、設備機器10の使用状態のみを管理する場合には、区画12への入室認証、及び、退室処理は必須ではない。即ち、図11に示すように、実験機器10Aに設けられた認証部14に対して所有するICカード8にて認証を行うようにし、この認証によって、実験機器10Aの電源がオンとされるように構成される。そして、従業員Eの個人情報と実験機器10Aの電源オン/オフの状態とを管理装置3にて管理しておけば、実験機器10Aの電源がオンとされたまま、従業員Eが退門処理を完了することができないため、実験機器10Aがオンとされたまま放置されてしまうことがない。
以上、本発明の使用状態管理システムを実施の形態によって説明したが、この開示の一部をなす記述及び図面は本発明を限定するものではない。たとえば、上記の実施の形態では入室カードリーダとして記載したが、指紋認証、顔認証など、種々の認証方法を採用することができる。本発明の要旨を逸脱しない範囲で、様々な実施の形態を包含することは言うまでもない。
本発明の第一の実施の形態に係る使用状態管理システムの概略図。 第一の実施の形態に係る使用状態管理システムの区画を示した概略図。 本発明における表示装置を示した図。 第一の実施の形態における入門認証フローチャート。 第一の実施の形態における入室処理フローチャート。 第一の実施の形態における退室処理フローチャート。 第一の実施の形態における退門認証フローチャート。 第二の実施の形態に係る使用状態管理システムの区画を示した概略図。 第二の実施の形態における退室処理フローチャート。 第三の実施の形態に係る使用状態管理システムの区画を示した概略図。 第四の実施の形態に係る使用状態管理システムの区画を示した概略図。
F 施設
E 従業員(ユーザA)
1 使用状態管理システム
2 入退門認証装置
3 管理装置
5 入室カードリーダ
6 表示装置
9 退室カードリーダ
10 設備機器
10A 実験機器
10B 空調機器
11 使用者リスト
12 区画(実験室)
13 設備機器電源判定装置

Claims (8)

  1. 施設の出入口に設けられ、認証媒体を用いたユーザの認証操作に応じて当該ユーザの個人情報を読み取る入退門認証装置と、
    前記ユーザの操作に応じて、前記施設内にある所定の区画の使用状態を示す使用情報を更新する使用状態管理装置と、
    前記ユーザの個人情報と前記施設への入門情報及び退門情報とを関連付けて管理すると共に、前記使用状態管理装置によって更新される前記使用情報を管理する管理装置とを備え、
    前記入退門認証装置は、
    前記ユーザが退門時の前記認証操作を行ったときに、当該ユーザの前記使用情報が当該区画を使用中であることを示す状態であった場合には、前記入退門認証装置が警報を出力する
    ことを特徴とする使用状態管理システム。
  2. 前記使用状態管理装置は、
    前記施設内の所定の区画への前記ユーザの入室可否を判定する入室判定装置と、
    前記ユーザの前記使用情報の状態を、当該区画を使用中でないことを示す状態に更新する退室処理装置からなることを特徴とする請求項1に記載の使用状態管理システム。
    使用情報
  3. 表示装置を更に備え、
    前記使用情報が前記区画を使用中であることを示す状態となっているユーザの前記個人情報の少なくとも一部が、前記表示装置に表示されることを特徴とする請求項1乃至2に記載の使用状態管理システム。
  4. 前記ユーザの前記使用情報に基づいて、当該ユーザが当該区画からの最終退出者であると判定された場合に、
    前記区画の点検を促すメッセージが前記表示装置に表示されることを特徴とする請求項3に記載の使用状態管理システム。
  5. 前記ユーザの前記使用情報に基づいて、当該ユーザが当該区画からの最終退出者であると判定された場合に、
    前記区画の点検を促す音声ガイダンスが前記退室処理装置によって行われることを特徴とする請求項2乃至4に記載の使用状態管理システム。
  6. 前記区画内に設けられる設備機器と、
    前記設備機器の電源オン/オフの状態を判定する設備機器電源判定装置と、をさらに備え、
    前記ユーザが最終退出者であると判定された場合であって、かつ、電源オン状態の前記設備機器があると前記設備機器電源判定装置が判定された場合に、
    当該ユーザの使用情報を、前記区画を使用中であることを示す状態のまま維持する
    ことを特徴とする請求項1乃至5に記載の使用状態管理システム。
  7. 前記設備機器の電源オン、及び、電源オフを行うために、前記認証媒体を用いた前記ユーザの認証操作を要するように構成したことを特徴とする
    請求項6に記載の使用状態管理システム。
  8. 施設に設けられ、認証媒体を用いたユーザの認証操作に応じて当該ユーザの個人情報を読み取る入退門認証装置と、
    前記施設内の所定の区画内に設けられ、電源オン、及び、電源オフを行うために、前記認証媒体を用いた前記ユーザの認証操作を要する設備機器と、
    前記設備機器の電源オン/オフの状態を判定する設備機器電源判定装置と、
    前記ユーザの個人情報と前記施設への入門情報、及び、退門情報とを関連付けて管理すると共に、前記設備機器の電源オン/オフの状態を示す電源オン/オフ情報を管理する管理装置と、を備え、
    前記入退門認証装置は、
    前記ユーザが退門時の前記認証操作を行ったとき、前記電源オン/オフ情報が電源オンの状態であった場合には、前記入退門認証装置が警報を出力する
    ことを特徴とする使用状態管理システム。
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