JP5847232B2 - トランクケースとその作製方法 - Google Patents
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Description
織物強化熱可塑性複合材料を採用し、撓み性を有し、矩形を呈するプレート10は、プレート10の四つのコーナーを除去して四つの切り口11を形成して、その四つの側辺12を屈折して、切り口11の二つの側縁111を接合することにより、プレート10が立体的なケース100となる。最後に、金型によって熱圧などの成形方法により、トランクAの軽くて高強度なケース100を作製することが可能である。
従来のトランクAは、使用時に、プレート10の四つの切り口11が設けられているため、トランクAのケース100の四つのサイドプレートの端部は互いに分離しており、剛性保護具13によって保護することが可能であるが、構造の強度は不足する。このため、図1に示すように、プレート10のコーナーに切り口11が設けられているケース100は、剛性保護具13のカバー面積を増加することによりトランクA全体の構造強度を増加することが可能であるが、そうすると、トランクA全体の重量が増加する問題がある。
ケース30は、ケース板20を折畳んで熱圧して、立体的な構造に成形し、多層の織物によって強化される熱可塑性複合材料で作製される。熱可塑性複合材料は、PVC、PP、又はPETを採用する。
本発明のケース30は、ケース板20を折畳んで熱圧して形成される。ケース板20は、四つの側辺21と、四つの側辺21を連接する四つのコーナー22を有する。ケース板20の四つのコーナー22に隣接する箇所では、円弧形を呈する四つの切り欠23が設けられている。各コーナー22は、切り欠23と当該コーナー22に隣接する二つの側辺21の間には、長さが同じであって互いに垂直する、第1折り線24と、補助線25と、が設けられており、切り欠23と当該コーナー22の鋭いポイント220の間に第2折り線26が設けられている。
第1折り線24と第2折り線26の間の区域を第1重なり区221とし、補助線25と第2折り線26の間の区域を第2重なり区222とする。第1重なり区221と第2重なり区222とには、互いに対応する貫通孔223がそれぞれ設けられている。これらの貫通孔223を合わせると、定位部品を組付けることが可能である。
ケース30は、互いに隣接する四つのサイドプレート31と、四つのサイドプレート31と連接する底板32と、を有する。四つのサイドプレート31の連接箇所では、円弧形端部33がそれぞれ形成されている。各円弧形端部33と底板32の連接箇所では、円弧形を呈する切り欠34がそれぞれ設けられている。任意の隣接する二つのサイドプレート31から、第1重なり部331と第2重なり部332が一体に延びている。第1重なり部331と第2重なり部332の間は、切り口なしに一体に連接されている。このように、ケース30の各円弧形端部33は、第1重なり部331と第2重なり部332とを折畳んで、サイドプレート31のうちの一つの裏面に設けることにより、トランクケースの構造強度を増加する目的を達成する。
図4及び図5に示すように、ケース30を作製するためのケース板20のコーナー22に切り口を有しないため、円弧形端部33に剛性保護具40を設けることだけが必要である。このように、剛性保護具を設けることによるトランク全体の重量の増加を回避することが可能である。
一方、ケース30の四つのサイドプレート31は、互いに対向する二つの短いサイドプレート31aと互いに対向する二つの長いサイドプレート31bである場合には、ケース30の四つの厚さ増加シート330は、二つの短いサイドプレート31aへ折畳んで、サイドプレート31の裏面301に貼り付けられており、又は二つの長いサイドプレート31bへ折畳んで、サイドプレート31の裏面301に貼り付けられている。このように、ケース30は、対称的な構成を有するため、より大きい外力を受けることが可能である。
11 切り欠
12 側辺
13 剛性保護具
20 ケース板
21 側辺
22 コーナー
23 切り口
24 第1折り線
25 補助線
26 第2折り線
30 ケース
31 サイドプレート
31a 短いサイドプレート
31b 長いサイドプレート
32 底板
33 円弧形端部
34 切り欠
35 組付穴
36 貫通孔
40 剛性保護具
100 ケース
111 側縁
112 組付穴
201 裏面
202 外面
221 第1重なり区
220 鋭いポイント
222 第2重なり区
301 裏面
302 外面
330 厚さ増加シート
331 第1重なり部
332 第2重なり部
A トランク
Claims (9)
- 織物強化熱可塑性樹脂複合材料で作製され、互いに隣接する四つのサイドプレートと、前記四つのサイドプレートと連接する底板と、を有し、前記四つのサイドプレートの連接箇所では、円弧形端部がそれぞれ形成されており、前記各円弧形端部と前記底板の連接箇所では、円弧形を呈する切り欠がそれぞれ設けられているトランクのケースにおいて、
任意の隣接する二つのサイドプレートから、第1重なり部と第2重なり部が一体に延びており、前記第1重なり部と前記第2重なり部の間は、切り口なしに一体に連接されており、前記第1重なり部と前記第2重なり部とを折畳んで前記サイドプレートのうちの一つの裏面に設けることにより、前記各円弧形端部を成形することを特徴とするトランクケース。 - 前記ケースは、ケース板を折畳んで熱圧して形成され、前記ケース板は、四つの側辺と、前記四つの側辺を連接する四つのコーナーを有し、前記ケース板の前記四つのコーナーに隣接する箇所では、円弧形を呈する四つの切り欠が設けられており、前記各コーナーは、前記切り欠と当該コーナーに隣接する二つの前記側辺の間に、長さが同じであって互いに垂直する、第1折り線と、補助線と、が設けられており、前記切り欠と当該コーナーの鋭いポイントの間に第2折り線が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のトランクケース。
- 前記第1重なり部と前記第2重なり部の重なり構造は厚さ増加シートであり、前記ケースの四つの前記厚さ増加シートは、反時計方向に沿って前記ケースの前記サイドプレートの裏面に貼り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載のトランクケース。
- 前記第1重なり部と前記第2重なり部の重なり構造は厚さ増加シートであり、前記ケースの四つの前記厚さ増加シートは、時計方向に沿って前記ケースの前記サイドプレートの裏面に貼り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載のトランクケース。
- 前記第1重なり部と前記第2重なり部の重なり構造は厚さ増加シートであり、前記ケースの四つの前記サイドプレートは、互いに対向する二つの短いサイドプレートと互いに対向する二つの長いサイドプレートであり、前記ケースの四つの厚さ増加シートは、前記二つの短いサイドプレートへ折畳んで、前記サイドプレートの裏面に貼り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載のトランクケース。
- 前記第1重なり部と前記第2重なり部の重なり構造は厚さ増加シートであり、前記ケースの四つの前記サイドプレートは、互いに対向する二つの短いサイドプレートと互いに対向する二つの長いサイドプレートであり、前記ケースの四つの厚さ増加シートは、前記二つのが長いサイドプレートへ折畳んで、前記サイドプレートの裏面に貼り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載のトランクケース。
- 前記ケースの前記各円弧形端部に組付穴が複数設けられており、前記組付穴に剛性保護具が組み付けられており、前記各円弧形端部の前記第1重なり部と前記第2重なり部とに貫通孔がそれぞれ設けられており、これらの前記貫通孔を合わせると、定位部品を組付けることが可能であることを特徴とする、請求項1に記載のトランクケース。
- 前記ケースは、多層の織物によって強化される熱可塑性複合材料で作製され、前記熱可塑性複合材料は、PVC、PP、又はPETを採用することを特徴とする、請求項1に記載のトランクケース。
- 織物によって強化され、矩形を呈し、撓み性を有し、プレート状を呈する熱可塑性複合材料を用意するステップと、
前記熱可塑性複合材料の四つのコーナーに、それぞれの前記コーナーに隣接し、且つ当該コーナーに隣接する二つの側辺との距離が同じである位置に、四つの切り欠を設けるステップと、
前記切り欠から前記熱可塑性複合材料の側辺までの箇所に、第1折り線と、補助線と、を設けて、前記切り欠から前記熱可塑性複合材料のコーナーの鋭いポイントまでの箇所に、第2折り線を設けるステップと、
前記熱可塑性複合材料の四つの前記コーナーを折畳むことにより、前記第1折り線と前記第2折り線の間の区域と、前記補助線と前記第2折り線の間の区域と、が重なって貼り付けられてシートとなるステップと、
前記シートを前記熱可塑性複合材料の裏面に貼り付けて定位することにより、前記熱可塑性複合材料は、四つのサイドプレートと、底板と、を有する立体構造となるステップと、
金型によって押さえて成形することにより、前記立体構造は前記コーナーと一体に連接する構成を有するトランクケースとなるステップと、
を含むことを特徴とするトランクケースの作製方法。
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JP2014097789A JP5847232B2 (ja) | 2014-05-09 | 2014-05-09 | トランクケースとその作製方法 |
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