JP5847132B2 - 締結部材被覆構造 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば高圧コネクタを各機器に締結するボルトやナットなどの締結部材を被覆することにより、これに不用意に接触して作業者が感電することを防止し、且つ締結部材と周辺部品との干渉から締結部材を保護するような締結部材被覆構造に関する。
従来より、高圧コネクタを各機器に締結する締結部材に不用意に接触することで作業者が感電することを防止し、且つ周辺部品との干渉から前記締結部材を保護することを目的として、様々な締結部材被覆構造が提案されている。
たとえば、下記特許文献1には、締結部材被覆構造として機器用コネクタにボルトキャップを備えたものが開示されている。
下記特許文献1に開示の機器用コネクタは、ボルトキャップに備えた複数の係止部(下記特許文献1の図1参照)と、ボルトで機器用コネクタに固定されるベース(装着部)に備えた被係止部とを係止させて、ボルトの頭部をボルトキャップで被覆することにより、これを保護するとともに、不用意な接触による感電を防止している。
ところで、下記特許文献1に開示されているようなボルトキャップでは、一般的に上述した係止部及び被係止部によりボルトキャップとベースとを係脱自在に構成している。
ここで、下記特許文献1について考えてみると、該特許文献1は、あくまで係止部と被係止部とを係止させて、ボルトの頭部の被覆状態を保つことを目的とした構造であるため、係止部と被係止部との係止を解除する際に大きな抵抗力、つまりは、大きな解除操作力が必要になってしまう。
このため、ボルトキャップとベースとを係脱自在に構成した場合には、両者の係止解除作業における作業効率の悪化を招き、結果として作業負荷を増大させるおそれがあった。
特開2013−054929号公報
そこで本発明は、容易に係止部と被係止部との係止を解除することができ、作業負荷を低減することができる締結部材被覆構造を提供することを目的とする。
この発明は、締結部材が挿通される挿入部を有するベースと、前記締結部材を被覆するキャップと、前記ベース及び前記キャップを連結する可撓性を有するヒンジと、前記ベースと前記キャップとを係脱自在に係止して、前記締結部材の被覆状態を保持する係止手段とを備え、該係止手段を、前記ベース又は前記キャップのうち、一方の外周縁に配設される主係止部及び補助係止部で構成される係止部と、他方の外周縁に配設され、前記係止部と係止される被係止部とで構成し、前記主係止部を、前記ベースに対して前記キャップが回動する回動軸に直交して、前記ヒンジを通る仮想線上に配設し、前記補助係止部を、前記被係止部に向かって突出するように構成されるとともに、前記主係止部と前記ヒンジとの間における前記一方の外周縁に配設し、前記補助係止部に、前記主係止部よりも前記被係止部に係止する係止力を低減させる係止解除補助手段と、周方向において前記主係止部に向かうに従い徐々に突出量が小さくなるテーパ状のガイド部とを設けたことを特徴とする。
上述の締結部材とは、ボルトやナットなどを含む概念である。
この発明により、上述するベースとキャップとの係止状態では、主係止部及び補助係止部と被係止部との協働により、全体の係止力を確保して、キャップによる締結部材の被覆状態を安定的に確保できる。
一方、ベースとキャップとの係止を解除する際には、係止解除補助手段により、補助係止部と被係止部との係止力を、主係止部と被係止部との係止力より小さく設定しているため、係止解除に要する解除操作力を低減することができる。このため、複数の係止部(主係止部、補助係止部)を備えた場合において、容易に主係止部及び補助係止部と被係止部との係止を解除することができ、ベースとキャップとの係止を解除する際の作業負荷を低減することができる。
さらに、前記ベース及び前記キャップを連結する可撓性を有するヒンジを備えたことにより、ヒンジを中心としたキャップの回動操作によってベースとキャップとの係止を容易に解除することができとともに、ヒンジを介してベースとキャップとを一体形成することができる。
また、前記ベースに対して前記キャップが回動する回動軸に直交して、前記ヒンジを通る仮想線上に前記主係止部を配設し、前記被係止部に向かって突出するように構成した補助係止部に、周方向において前記主係止部に向かうに従い徐々に突出量が小さくなるテーパ状のガイド部を設けたことにより、補助係止部と被係止部との係止を容易に解除することができる。
詳しくは、主係止部と被係止部との係止を最初に解除して、補助係止部と被係止部とが互いに離反する方向に引っ張ることで、ガイド部が被係止部を補助係止部から離反する方向へ案内する。
このように、ガイド部が被係止部を補助係止部から離反する方向へ案内することで、補助係止部と被係止部との係止解除の開始のきっかけとなる。このため、ベースとキャップとの係止をスムーズに解除させることができ、例えば、キャップの被覆状態を解除する操作を片手でも容易に行うことができる。
この発明の態様として、前記係止解除補助手段を、前記被係止部との係止面積が前記主係止部より小さくなるように設定した前記補助係止部の係止面部により構成することができる。
この発明により、別途新たな構成を追加することなく、補助係止部と被係止部との係止を解除する際の前記解除操作力を、主係止部と被係止部との前記解除操作力よりも小さくすることができる。
また、この発明の態様として、前記仮想線に対して線対称の位置関係となるように、前記補助係止部を配設することができる。
この発明により、ベースとキャップとの係止力、つまり係止を解除する際に要する解除操作力を、主係止部とヒンジとを結ぶ仮想線の両側において、偏りを生じさせることなくほぼ均等に付与することができる。
これにより、主係止部と被係止部との係止を最初に解除すれば、キャップにねじれなどが生じることなくスムーズに係止を解除することができ、例えば、キャップの被覆状態を解除する操作を片手でもより容易に行うことができる。
本発明により、容易に係止部と被係止部との係止を解除することができ、作業負荷を低減することができる締結部材被覆構造を提供することができる。
本発明の実施形態における電源側コネクタに締付けボルト、及びボルトキャップを装着した状態の斜視図。 図1の分解斜視図。 ボルトキャップの外観図。 図3に示すボルトキャップの断面図。 ボルトキャップの係止方法を説明する説明図。 補助係止部と被係止部の係止解除を説明する説明図。 他の実施形態におけるボルトキャップの正面図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1(a)は長手方向Xにおける斜め後方から見た斜視図を示し、図1(b)は長手方向Xにおける斜め前方から見た斜視図を示し、図2は図1における電源側コネクタ20から締付けボルト35、及びボルトキャップ10を分解した分解斜視図を示し、図3(a)はボルトキャップ10の正面図を示し、図3(b)はボルトキャップ10の斜視図を示している。
図4は図3(a)に示す仮想線Nに沿ってボルトキャップ10及び締付けボルト35を切断した縦断面図を示し、図5(a)は固定基材11と被覆キャップ12とを係止する前の斜視図を示し、図5(b)は固定基材11と被覆キャップ12とを係止した後の斜視図を示し、図6(a)は補助係止部11dと被係止部12cとの係止状態における斜視図を示し、図6(b)は補助係止部11dと被係止部12cとの係止解除時における被係止部12cの挙動を示している。
本実施形態では、ボルトキャップ10を、モータやインバータなどの機器側に接続される機器側コネクタ(図示せず)と嵌合する電源側コネクタ20に組み付ける構成を例示している。電源側コネクタ20は、図示しないバッテリーなどの電源側に接続される。
電源側コネクタ20は、図1(a)及び図1(b)に示すように、被覆電線21が接続された2本の雌型端子(図示せず)と、該雌型端子が並列に収容された合成樹脂製の電源側ハウジング23と、電源側ハウジング23を覆うアルミダイキャスト製のシールドシェル24と、電源側ハウジング23の後端側に装着される合成樹脂製のバックリテーナ25とで構成している。
シールドシェル24は、長手方向Xに開口した幅方向Yに横長な略楕円形状を有しており、シールドシェル24の前端側には、電源側ハウジング23の前側外面部を保持する前側収容部24aを形成している。
バックリテーナ25は、電源側ハウジング23の後端部に装着される同一形状に形成した上下一対の分割リテーナ251,251で構成しており、分割リテーナ251,251を組み合わせた状態において、被覆電線21が挿通される略丸形状の電線挿通孔25aを対で形成している。
なお、上述の長手方向Xとは、電源側コネクタ20と機器側コネクタとを嵌合する方向であり、幅方向Yとは、長手方向Xに対して直交する方向である。
また、前記機器側コネクタの側を前方とし、電源側コネクタ20の側を後方とする。
ところで、シールドシェル24における前端側の一側縁部には、径方向に突出する支持部33を形成している。支持部33には、締付けボルト35が挿通される挿通孔34を形成している。
締付けボルト35は、図1(b)及び図2に示すように、支持部33の挿通孔34に対して後方側から挿通され、該締付けボルト35の挿通孔34よりも前方側の突出部分に装着した抜止めリング37によって抜止めしている。
さらに、支持部33の後側端面には、装着状態において締付けボルト35のボルト頭部35bを被覆するボルトキャップ10を取り付けている。
続いて、ボルトキャップ10の構成について詳述する。
本実施形態におけるボルトキャップ10は、締付けボルト35のボルト螺合部35aの挿通を許容する。そして、ボルトキャップ10は、絶縁性を有する素材からなり、ボルト頭部35bを被覆することにより、ボルト頭部35bに不用意に接触して作業者が感電することを防止し、且つボルト頭部35bを周辺部品との干渉から保護するものである。
このようなボルトキャップ10は、図1(a)から図5(b)に示すように、締付けボルト35の締結を許容する固定基材11と、ボルト頭部35bを被覆する被覆キャップ12と、固定基材11及び被覆キャップ12を連結し、可撓性を有するヒンジ13とで構成している。
このうちヒンジ13は、固定基材11に対して被覆キャップ12を回動させる回動支点となる位置に配設しており、図3及び図5に示す回動軸Lを中心として被覆キャップ12を回動可能に支持している。
これにより被覆キャップ12は、図1(a)から図3(b)、及び図5(a)に示す待機位置と、図4及び図5(b)に示すようにボルト頭部35bを被覆する被覆位置との間を回動することが可能になっている。
固定基材11は、平面視略円環状に形成しており、締付けボルト35の締結を許容すべく、ボルト螺合部35aの挿通を許容するボルト挿通孔11aと、締付けボルト35を固定するボルト固定部11bと、固定基材11と被覆キャップ12との係止状態を保持する係止部としての主係止部11c及び補助係止部11dとを備えている。
ボルト挿通孔11aは、固定基材11の中心位置に配置され、その直径をボルト螺合部35aの直径よりも大きく、ボルト頭部35bの直径よりも小さく設定している。つまり、ボルト挿通孔11aは、ボルト螺合部35aの挿通を許容する一方、ボルト頭部35bの挿通を許容しない直径に設定している。
ボルト固定部11bは、ボルト挿通孔11aの周縁部分により構成しており、ボルト螺合部35aをボルト挿通孔11aに挿通した際に、図4に示すように、ボルト頭部35bの周縁に当接可能としている。そして、ボルト固定部11bをボルト頭部35bとの間に挟むことにより、ボルトキャップ10を電源側コネクタ20に対して固定している。
主係止部11cは、固定基材11の周縁の周方向において、ヒンジ13から離間した位置に配設されている。詳しくは、図3(a)に示すように、主係止部11cは、固定基材11の中心点Oに対してヒンジ13と対向位置に配設しており、回動軸Lに直交してヒンジ13を通る仮想線N上に配置している。そして、主係止部11cは、固定基材11の周縁上において、固定基材11の径方向外側に突出している。
補助係止部11dは、前記周方向において2つ配設しており、いずれも主係止部11cとヒンジ13との間に位置している。詳しくは、補助係止部11dを、主係止部11cとヒンジ13とを結んだ仮想線Nに対して、線対称となるように配設している。そして補助係止部11dは、主係止部11cと同様に固定基材11の周縁上において、前記径方向外側に突出している。
上述した主係止部11c及び補助係止部11dの配置により、固定基材11では、これら主係止部11c及び補助係止部11dを、中心点Oを中心として、周方向に等間隔に隔てて配置している。
そして、補助係止部11dは、前記周方向において、主係止部11c側を主係止部11cに向かうに従い径方向外側への突出量が徐々に小さくなるようにテーパ状に形成した係脱ガイド11e及び係止面部11f(図6参照)を備えている。
被覆キャップ12は、平面視略円形の底板12aと、底板12aの周縁から板厚方向へ突出した3つのキャップ側壁12bと、キャップ側壁12bと同様に底板12aの周縁から板厚方向へ突出する3つの被係止部12cとを備えている。
底板12aは、ボルト頭部35bよりも大きい直径を有しており、これにより、底板12aとキャップ側壁12b及び被係止部12cは、図4、図5(a)及び図5(b)に示すように、固定基材11が前記被覆位置にある状態において、被覆キャップ12がボルト頭部35bを被覆することができるようになっている。
そして、キャップ側壁12b及び被係止部12cの突出量は、締付けボルト35のボルト軸M(図1(b)参照)におけるボルト頭部35bの長さよりも長く設定している。
被係止部12cは、被覆キャップ12が被覆位置にある状態において、主係止部11c及び補助係止部11dと対応する位置に配設されており、キャップ側壁12bは被係止部12c,12cの間に配設されている。
被係止部12cは、図4に示すように、被覆キャップ12が被覆位置にある状態において、固定基材11の主係止部11c、及び補助係止部11dと対応する箇所に係止孔12dを備えており、前記径方向外側に突出する主係止部11c、及び補助係止部11dを係止孔12dにて係止可能に構成している。
さらに、被係止部12cは弾性を有し、主係止部11c及び補助係止部11dから前記径方向外側に弾性変形することで、主係止部11cと補助係止部11dとの係止を解除できるようになっている。
ヒンジ13は、固定基材11の周縁と、3つのキャップ側壁12bのうち1つの自由端とを連結するように配設されている。
続いて、ボルトキャップ10の使用方法について説明する。
本実施形態におけるボルトキャップ10は、図1(a)から図2(b)及び図4に示すように、電源側コネクタ20におけるシールドシェル24の挿通孔34や抜止めリング37とともに、キャップ10のボルト挿通孔11aにボルト螺合部35aを挿通し、例えばモータやインバータなどの各種機器(図示しない)に取り付けられる。
詳しくは、電源側コネクタ20の支持部33の前方にボルトキャップ10を配置し、ボルトキャップ10のボルト挿通孔11aとシールドシェル24の挿通孔34に前方からボルト螺合部35aを挿通する。そして、挿通孔34の後方で抜止めリング37をボルト螺合部35aに取り付ける。
次に、ボルトキャップ10及び抜止めリング37を取り付けた電源側コネクタ20を、締付けボルト35と前記機器側の図示しないナットとによって機器へ取り付ける。ここで、ボルトキャップ10は、ボルト固定部11bをボルト頭部35bとシールドシェル24の支持部33とに挟まれるため、所定の位置に保持される。
被覆キャップ12の固定基材11への装着する際には、ヒンジ13の回動軸Lを中心として被覆キャップ12を回動させて、被覆キャップ12を前記被覆位置に配置する。そして、締付けボルト35のボルト頭部35bを被覆するように、固定基材11に係止する。
ここでは、主係止部11c及び補助係止部11dを被係止部12cと係止させて、固定基材11と被覆キャップ12とを係止し、この固定基材11と被覆キャップとの係止によって、ボルト頭部35bの被覆状態を保持する。
このように、固定基材11と被覆キャップ12とを係止した状態では、補助係止部11bが係脱ガイド11eを備えていることで、その係止面部11fにおける被係止部12cとの係止面積が、主係止部11cにおける被係止部12cとの係止面積よりも小さくなる。
これにより、係止面部11fは、主係止部11cよりも被係止部12cに係止する係止力を低減させる係止解除補助手段を構成している。
一方、被覆キャップ12によるボルト頭部35bの被覆状態を解除する際には、まず、主係止部11cの係止を解除する。そして、ヒンジ13の回動軸Lを中心として被覆キャップ12を前記待機位置に向かって回動させる。
これにより、補助係止部11dと被係止部12cとの係止箇所では、被係止部12cが補助係止部11dから離反する方向に引っ張られる。これにより、図6(a)及び図6(b)に示すように、被係止部12cの自由端が、係脱ガイド11eにより底板12aの径方向外側(図6(b)の矢印αで示す)に向かって案内されつつ、弾性変形する。したがって、被係止部12cは補助係止部11dからスムーズに離反し、補助係止部11dと被係止部12cとの係止が容易に解除される。
続いて、ボルトキャップ10の作用効果について説明する。
本実施形態におけるボルトキャップ10は、締付けボルト35の締結を許容する固定基材11と、締付けボルト35を被覆する被覆キャップ12と、固定基材11と被覆キャップ12とを係脱自在に係止して、締付けボルト35の被覆状態を保持する係止手段とを備え、該係止手段を、係止部と被係止部12cとで構成し、固定基材11に、主係止部11c及び補助係止部11dを備えるとともに、被覆キャップ12に、被係止部12cを備え、補助係止部11dに、主係止部11cよりも被係止部12cに係止する係止力を低減させる係止解除補助手段として、係止面部11fを備えている。
これにより、上述する固定基材11と被覆キャップ12との係止状態では、主係止部11c及び補助係止部11dと被係止部12cとの協働により、全体の係止力を確保して、被覆キャップ12によるボルト頭部35bの被覆状態を安定的に確保できる。
一方、固定基材11と被覆キャップ12との係止を解除する際には、補助係止部11dと被係止部12cとの係止力の方が、主係止部11cと被係止部12cとの係止力より小さくしているため、係止解除に要する解除操作力を低減することができる。このため、複数の係止部(主係止部11c、補助係止部11d)を備えた場合においても、容易に主係止部11c及び補助係止部11dと被係止部12cとの係止を解除することができ、固定基材11と被覆キャップ12との係止を解除する際の作業負荷を低減することができる。
また、本実施形態におけるボルトキャップ10は、係止解除補助手段を、被係止部12cとの係止面積が主係止部11cより小さくなるように設定した補助係止部11dの係止面部11fにより構成している。
これにより、別途新たな構成を追加することなく、補助係止部11dと被係止部12cとの係止を解除する際の前記解除操作力を、主係止部11cと被係止部12cとの前記解除操作力よりも小さくすることができる。
また、本実施形態におけるボルトキャップ10は、補助係止部11dを、固定基材11における締付けボルト35の挿通を許容するボルト挿通孔11aの周縁、又は被覆キャップ12の周縁から被係止部12cに向かって突出するように構成し、補助係止部11dに、周縁の周方向において主係止部11cに向かうに従い徐々に突出量が小さくなるように形成した係脱ガイド11eを備えている。
これにより、補助係止部11dと被係止部12cとの係止を容易に解除することができる。
詳しくは、被係止部12cが補助係止部11dから離反する方向に引っ張られる。これにより、主係止部11cと被係止部12cとの係止を最初に解除して、被覆キャップ12を、ヒンジ13の回動軸Lを中心として回動させることで、図6(a)及び図6(b)に示すように、係脱ガイド11eが被係止部12cを前記径方向外側、つまり補助係止部11dから離反する方向へ案内する。
このように、係脱ガイド11eが補助係止部11dを前記径方向外側に案内することで、補助係止部11dと被係止部12cとの係止解除の開始のきっかけとなる。このため、固定基材11と被覆キャップ12との係止をスムーズに解除させることができ、例えば、被覆キャップ12の被覆状態を解除する操作を片手でも容易に行うことができる。
さらに、補助係止部11dは、係脱ガイド11eを備えたことにより、主係止部11cの係止面部よりも小さい係止面部11fを備えることができる。つまり、係脱ガイド11eを備えたことで、補助係止部11dは、被係止部12cとの係止を解除する際の係止力を小さくすることができ、係止解除に要する解除操作力を低減することができる。
また、本実施形態におけるボルトキャップ10は、固定基材11に対して被覆キャップ12が回動する回動支点となる位置に、固定基材11と被覆キャップ12とを連結する可撓性を有したヒンジ13を備え、固定基材11における締付けボルト35の挿通を許容するボルト挿通孔11aの周縁、又は被覆キャップ12の周縁の周方向において、ヒンジ13から離間する位置に、主係止部11c又は該主係止部11cと係止する被係止部12cを配設するとともに、主係止部11c又は該主係止部11cと係止する被係止部12cと、ヒンジ13との間に、補助係止部11d、又は該補助係止部11dと係止する被係止部12cを配設した。
これにより、ヒンジ13を中心とした被覆キャップ12の回動操作によって固定基材11と被覆キャップ12との係止を容易に解除することができる。さらに、ヒンジ13を介して固定基材11と被覆キャップ12とを一体形成することができる。
また、本実施形態におけるボルトキャップ10は、被覆キャップ12が回動する回動軸Lに直交して、ヒンジ13を通る仮想線N上に、主係止部11cを配設するとともに、仮想線Nに対して線対称の位置関係となるように、補助係止部11dを配設した。
これにより、固定基材11と被覆キャップ12との係止力、つまり両者の係止を解除する際に要する解除操作力を、主係止部11cとヒンジ13とを結ぶ仮想線Nの両側において、偏りを生じさせることなくほぼ均等に付与することができる。これにより、主係止部11cと被係止部12cとの係止を最初に解除すれば、被覆キャップ12にねじれなどが生じることなくスムーズに係止を解除することができ、例えば、被覆キャップ12の被覆状態を解除する操作を片手でもより容易に行うことができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の締結部材被覆構造は、実施形態のボルトキャップ10に対応し、
以下同様に、
ベースは、固定基材11に対応し、
締結部材挿入部は、ボルト挿通孔11aに対応し、
係止手段は、主係止部11c、補助係止部11d、及び被係止部12cに対応し、
ガイド部は、係脱ガイド11eに対応し、
係止解除補助手段及は、係止面部11fに対応し、
キャップは、被覆キャップ12に対応し、
締結部材は締付けボルト35に対応し、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述した実施形態では、補助係止部11dにテーパ状の係脱ガイド11eを備えたことにより、補助係止部11dと被係止部12cとの係止を解除する際の係止力が小さくなるようにしたが、主係止部と被係止部との係止面積よりも、補助係止部と被係止部との係止面積を小さくして、係止解除の際の係止力が小さくすることができれば、図7に示すように、固定基材11の周方向において、補助係止部111dの幅W2(肉厚)を、主係止部11cの幅W1(肉厚)よりも、全体的に短く(薄肉)に設定して、係止面部111fの係止面積を小さくしてもよい。
なお、図7において、図1から図6に示す先の実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
また、前記係止力の低減のために、補助係止部11dを主係止部11cよりも、軟質の材質で構成する別体構成としてもよいし、周方向以外の方向で補助係止部11dの肉厚を薄肉に設定してもよい。
また、上述した実施形態では、主係止部11cを、固定基材11の中心に対して、ヒンジ13に対向する固定基材11の周縁上に配設し、補助係止部11dを、主係止部11cとともに固定基材11の周縁を3等分する位置に配設したが、これに限らず、必要とする係止力や解除操作の操作性などに応じて、適宜の箇所又は個数で設定すればよい。
また、主係止部11c及び補助係止部11dを、固定基材11の径方向外側に向かって突出させた形状としたが、径方向内側に突出させてもよい。この場合における被係止部は、径方向内側に押し込むことによって係止を解除することができる。
さらに、上述した実施形態では、主係止部11c及び補助係止部11dを固定基材11に備え、被係止部12cを被覆キャップ12に備えたが、主係止部及び補助係止部を被覆キャップ12に備え、被係止部を固定基材に備えてもよい。
また、ボルトキャップ10は、締付けボルト35のボルト頭部35bのみを被覆する本実施形態に必ずしも限定されない。例えば、互いが螺合する螺合部及びナットを被覆する被覆キャップであってもよい。
10…ボルトキャップ
11…固定基材
11a…ボルト挿通孔
11b…ボルト固定部
11c…主係止部
11d…補助係止部
11e…係脱ガイド
11f…係止面部
12…被覆キャップ
12a…底板
12b…キャップ側壁
12c…被係止部
12d…係止孔
13…ヒンジ
20…電源側コネクタ
21…被覆電線
23…電源側ハウジング
24…シールドシェル
24a…前側収容部
24c…係止凹部
25…バックリテーナ
25a…電線挿通孔
251…分割リテーナ
256…誤解除防止部
33…支持部
34…挿通孔
35…締付けボルト
35a…ボルト螺合部
35b…ボルト頭部
37…抜止めリング
O…中心点
X…長手方向
Y…幅方向
L…回動軸
M…ボルト軸
N…仮想線

Claims (3)

  1. 締結部材が挿通される挿入部を有するベースと、
    前記締結部材を被覆するキャップと、
    前記ベース及び前記キャップを連結する可撓性を有するヒンジと、
    前記ベースと前記キャップとを係脱自在に係止して、前記締結部材の被覆状態を保持する係止手段と備えられ
    該係止手段
    前記ベース又は前記キャップのうち、一方の外周縁に配設される主係止部及び補助係止部で構成される係止部と
    他方の外周縁に配設され、前記係止部と係止される被係止部とで構成され、
    前記主係止部は、
    前記ベースに対して前記キャップが回動する回動軸に直交して、前記ヒンジを通る仮想線上に配設され、
    前記補助係止部は、
    前記被係止部に向かって突出するように構成されるとともに、
    前記主係止部と前記ヒンジとの間における前記一方の外周縁に配設され、
    前記補助係止部に、
    前記主係止部よりも前記被係止部に係止する係止力を低減させる係止解除補助手段と、
    周方向において前記主係止部に向かうに従い徐々に突出量が小さくなるテーパ状のガイド部とが設けられた
    締結部材被覆構造。
  2. 前記係止解除補助手段、前記被係止部との係止面積が前記主係止部より小さくなるように設定した前記補助係止部の係止面部により構成され
    請求項1に記載の締結部材被覆構造。
  3. 記仮想線に対して線対称の位置関係となるように、前記補助係止部配設され
    請求項1又は2に記載の締結部材被覆構造。
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