JP5846973B2 - インナーフォーカスレンズ系及びそれを備えた撮像装置 - Google Patents
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Description
より好ましくは、交換レンズシステムに用いられるとともに、動画撮影を可能とする小型な広角レンズに好ましいインナーフォーカスレンズ系及びそれを用いた撮像装置に関するものである。
近年では、レンズ交換式のデジタルカメラにおいてもカメラ本体の動画撮影機能に対応した交換レンズの検討が行われている。
従来の静止画撮影用のカメラでは、一瞬の撮影チャンスを切り取る事が目的であったため、構図を決めた後に、撮影の瞬間に狙った被写体へピントが合っていれば良く、そのための機能が求められていた。具体的には、いわゆる位相差方式のオートフォーカス(AF)機能が採用されており、合焦動作の速さと精度を兼ね備えたAF方式であった。
しかしながら、動画撮影において、一部のプロ用ビデオカメラは熟練したカメラマンがマニュアルフォーカス(MF)にて合焦作業を行うが、多くの民生用ビデオカメラでは常時、AFシステムを働かせて被写体距離に応じて合焦状態を保つ必要がある。そのための方法として、撮像素子によるコントラストAF方式(いわゆる山登り方式)が採用されている。
さらに、合焦状態を維持するために、ウォブリングレンズ群を合焦位置の光軸方向前後に、常に微小量動かすこと(ウォブリングと言われる)によって撮影画像のコントラストの変化を測定しておき、合焦状態が変化していると判断された場合には、フォーカスレンズ群を適切に移動させることによって、再度、合焦し直すように動作する。このウォブリング機能は、フレームレートに応じて非常に高速な動作が必要とされるため、ウォブリングに使用するレンズ群には軽量化が求められている。
また、常にウォブリングレンズ群を動かしているが、その移動範囲は焦点深度内となっている。従って、ウォブリング中のピントのズレは認識できないよう制御されているが、像倍率の変化が大きい場合には、画像が常に揺らいでいるように見えてしまい非常に不自然となる。従って、ウォブリング時の倍率変化を小さく抑えることが重要な要求項目となっている。
動画撮影が可能なカメラにおいては、録音機能も有していることが多い。オートフォーカス動作をしたとき、交換レンズ自身から発生する音が大きいとノイズが録音されてしまう。そこで、動画撮影機能に対応したレンズ系においては、オートフォーカス動作の際に発生する音を十分小さくするために、合焦動作中移動する群(フォーカスレンズ群や明るさ絞り)を少なくすることが求められる。
カメラに用いられるF2.1以下、画角が60°以上の結像レンズ系が、特許文献1、2にて提案されている。
また、正の第2レンズ群によるインナーフォーカスタイプのインナーフォーカスレンズ系が、特許文献3、4、6にて提案されている。また、2つのフォーカスレンズ群をそれぞれ異なる動かし方により合焦動作時の光学性能の変動を補正したインナーフォーカスレンズ系が特許文献6にて提案されている。
特許文献3に記載のレンズ系の場合、正屈折力の第2レンズ群によるインナーフォーカスタイプのため、レンズ系全体を繰り出して合焦を行うタイプのレンズ系と比較してフォーカスレンズ群は軽量化されている。特許文献4、5、6に記載のレンズ系の場合、F1.4の大口径とテレセントリック性を確保できている。また、リアフォーカスタイプのインナーフォーカスのため、全体繰り出しタイプの結像レンズ系と比較してフォーカスレンズ群は軽量化されている。
更には、そのようなレンズ系を備えた撮像装置の提供を目的とするものである。
物体側から像側に順に、
正の屈折力を有する第1レンズ群、
明るさ絞り、
正の屈折力を有する第2レンズ群、
を有し、
光路中にて物体側面と像側面の2つの面のみが空気と接するレンズブロックをレンズ成分とするとき、
前記第1レンズ群は、物体側から像側に順に、負屈折力の第1レンズ成分、正屈折力の第2レンズ成分、正屈折力の第3レンズ成分を有し、
前記第2レンズ成分が負レンズと正レンズを接合した接合レンズ成分であり、前記第2レンズ成分の前記負レンズの屈折率が前記第2レンズ成分の前記正レンズの屈折率よりも低く、
前記第1レンズ群の位置と前記明るさ絞りの位置を固定した状態で前記第2レンズ群を一体で物体側に移動させることにより無限遠物体から近距離物体への合焦動作を行うことを基本構成としている。
このため、第2レンズ群を軽量化できるので、この第2レンズ群をウォブリングや合焦動作のためのレンズ群とすることで、動作の高速化に有利となる。
また、第1レンズ群の構成に関して、大口径化することによる球面収差とサジタルコマフレアーを良好に補正しつつ、広画角化を達成するために、第1レンズ群が物体側より順に負屈折力の第1レンズ成分、正屈折力の第2レンズ成分、正屈折力の第3レンズ成分を有する構成としている。物体側に負屈折力の第1レンズ成分を配置することで広画角化してもバックフォーカスを確保しやすくなる。
特に物体側より順に負屈折力のレンズ成分、正屈折力のレンズ成分のみの2つのレンズ成分のみの構成だと、第1レンズ群は正屈折力をもつため、相対的に正屈折力のレンズ成分のパワーが強くなりすぎる。その場合、大口径化した場合の球面収差、広画角化した場合のサジタルコマフレアーの発生が大きくなりやすく、第1レンズ群内でこれらを補正することが困難となる。
そのため本発明では第1レンズ群に、正屈折力の第2レンズ成分、正屈折力の第3レンズ成分の複数の正レンズ成分を配置することで、球面収差、サジタルコマフレアーを良好に補正させることを可能としている。
また、正屈折力の第2レンズ成分と正屈折力の第3レンズ成分の少なくとも一方を接合レンズ成分とすることで、像面湾曲の補正や色収差を良好に補正することが可能となる。
加えて、第1レンズ群の位置と前記明るさ絞りの位置を固定した状態で前記第2レンズ群を物体側に移動させることにより合焦動作時の動作音の低減等に有利となる。
前記第2レンズ群は、物体側から像側に順に、負屈折力の第4レンズ成分、正屈折力の第5レンズ成分を有し、
以下の条件式(1)、(2)を満足する。
1.0 ≦ f2/f ≦ 1.7 (1)
|f/EXP| ≦ 0.43 (2)
但し、
fは、無限遠物体合焦時の前記インナーフォーカスレンズ系の全系の焦点距離、
f2は、前記第2レンズ群の焦点距離、
EXPは、無限遠物体合焦時の前記インナーフォーカスレンズ系の射出瞳位置から近軸像面までの光軸上の距離であり、射出瞳が近軸像面より物体側にある場合の符号をマイナスと定義するもの
である。
条件式(1)の下限値を下回らないように、第2レンズ群の屈折力を抑えることで、近距離物体合焦時の収差変動、特に像面湾曲とコマ収差の変動の低減に有利となる。
条件式(1)の上限値を上回らないように、第2レンズ群の屈折力を十分に確保することで、近距離物体合焦時の第2レンズ群の移動量を小さくでき、レンズ系の小型化に有利となる。
条件式(2)の上限値を上回らないようにして、最大画角の光線において明るさ絞り中心を通り撮像面に至る光線の撮像面への入射角度(つまり、レンズ系からの射出する軸外光束の射出角)を適切にすることが好ましい。
撮像面に至る光線の射出角を抑えると、像側におけるテレセントリック性が良くなる。デジタルカメラ用の撮像素子(例えばCCDやCMOS等)においては周辺光量の低下や色シェーディングを低減でき好ましい。
物体側から像側に順に、
前記第1レンズ群、前記明るさ絞り、第2レンズ群、第3レンズ群を有し、
総レンズ群数が3であり、
前記第2レンズ群は物体側から像側に順に負屈折力の第4レンズ成分と正屈折力の第5レンズ成分を有し、
前記第1レンズ群と前記明るさ絞りと前記第3レンズ群の位置を固定した状態で前記第2レンズ群を一体で物体側に移動させることにより無限遠物体から近距離物体への合焦動作を行う。
物体側から像側に順に、
前記第1レンズ群、前記明るさ絞り、前記第2レンズ群、第3レンズ群を有し、
総レンズ群数が3であり、
前記第2レンズ成分と前記第3レンズ成分がともに接合レンズ成分であり、
前記第1レンズ群と前記明るさ絞りと前記第3レンズ群の位置を固定した状態で前記第2レンズ群を一体で物体側に移動させることにより無限遠物体から近距離物体への合焦動作を行い、
前述の条件式(1)を満足する。
位置が固定の第3レンズ群を配置することで、合焦動作時の動作音の低減に有利となる。
条件式(1)の技術的意義は前述した通りである。
物体側から像側に順に、
前記第1レンズ群、前記明るさ絞り、前記第2レンズ群、負屈折力の第3レンズ群を有し、
総レンズ群数が3であり、
前記第2レンズ成分と前記第3レンズ成分がともに接合レンズ成分であり、
前記第1レンズ群と前記明るさ絞りと前記第3レンズ群の位置を固定した状態で前記第2レンズ群を一体で物体側に移動させることにより無限遠物体から近距離物体への合焦動作を行い、
以下の条件式(7)を満足するものである。
1.01 < f23/f2 ≦ 2.0 (7)
但し、
f2は、前記第2レンズ群の焦点距離、
f23は、無限遠物体合焦時の前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との合成焦点距離
である。
負屈折力をもつ固定の第3レンズ群を配置することで、第2レンズ群の十分な正屈折力を確保でき合焦動作のための移動量の低減に有利となる。加えて、合焦動作に伴う収差変動、特に大口径化した際に目立ちやすくなる球面収差と像面湾曲の変動を低減しやすくなる。第2レンズ群のサイズと合焦動作時の移動量を小さくでき、小型化と大口径化の両立に有利となる。
合焦動作時の動作音の低減にも有利となる。
条件式(7)は、第2レンズ群の焦点距離に対する第2レンズ群と第3レンズ群との合成焦点距離の好ましい比を特定するものであり、無限遠物体合焦時から近距離物体合焦時の全系の諸収差を適切に抑える上で好ましい条件式である。
条件式(7)の下限値を下回らないようにして、明るさ絞りより後ろ側のレンズ系の、第2レンズ群の正の屈折力を十分に確保することで、合焦動作時の第2レンズ群の移動量の増大を抑えやすくなり、小型化に有利となる。
条件式(7)の上限値を上回らないようにして、明るさ絞りより後ろ側のレンズ系の第2レンズ群の正の屈折力を適度に抑えるように設定することで、バックフォーカスの確保や、近距離物体合焦時のレンズ系全系の球面収差や像面湾曲の補正、球面収差やコマ収差の補正に有利となる。
物体側から像側に順に、
前記第1レンズ群、前記明るさ絞り、前記第2レンズ群、第3レンズ群を有し、
総レンズ群数が3であり、
前記第2レンズ成分と前記第3レンズ成分がともに接合レンズ成分であり、
前記第2レンズ群は2枚または3枚のレンズからなり、
前記第1レンズ群と前記明るさ絞りと前記第3レンズ群の位置を固定した状態で前記第2レンズ群を一体で物体側に移動させることにより無限遠物体から近距離物体への合焦動作を行うものである。
加えて、合焦動作時に移動する第2レンズ群の軽量化が図れる。
負屈折力をもつ固定の第3レンズ群を配置することで、合焦動作時の動作音の低減や諸収差の低減に有利となる。
本発明は、収差補正や合焦動作に有利な構成となっており、明るさの確保と画角の確保を行うようにすることが性能を発揮でき好ましい。
2 ≦ TL/f ≦ 4 (5)
但し、
TLは、前記インナーフォーカスレンズ系の最物体側のレンズ面から近軸像面まで光軸上の距離である。
インナーフォーカスレンズ系と像の間に平行平板がある場合は、その平行平板を空気換算光路長(=(平行平板の光軸上の長さ)/(平行平板の屈折率))に置き換えるものとする。
条件式(5)の下限値を下回らないようにレンズ系の全長を確保することで、第1、第2レンズ群の屈折力を適度に低減でき、レンズ枚数の増加や非球面の増加を抑えつつも、各レンズ群での収差補正を良好に行える。ゆえに、コストの低減やフォーカスレンズ群のレンズ重量の低減によりウォブリング又は合焦動作に有利となる。また、第1、第2レンズ群の偏心時の収差への影響も低減でき好ましい。
条件式(3)の上限値を上回らないようにして使用時における小型化を行うことが好ましい。
0.3 ≦ CSD1/f ≦ 1.0 (6)
但し、
CSD1は、前記第1レンズ群を構成する全ての接合レンズ成分の光軸上における厚さの総和
である。
条件式(6)の下限値を下回らないようにすることで、入射瞳を物体側よりにしやすくなり、第1レンズ成分の小型化、コスト低減に有利となる。像面湾曲のプラス側への倒れも軽減しやすくなる。
条件式(6)の上限値を上回らないようにして、第1レンズ群を構成する接合レンズ成分の光軸上における距離を適度に抑えることで、接合レンズ成分の重量やレンズ系の全長を抑えられる。像面湾曲のマイナス側への倒れも軽減しやすくなる。
各々の接合レンズ成分で収差補正の機能を分担でき、第1レンズ群の諸収差の低減に有利となる。
全長を短縮させ小型化を図りつつ画角と明るさを高めようとすると、最も物体側の第1レンズ成分の屈折力が高まり、球面収差や像面湾曲、歪曲収差が発生しやすくなる。上述の構成にすることで小型化と球面収差や像面湾曲等の諸収差の補正を両立することができ好ましい。
フォーカスレンズ群が軽量化される。それにより、例えば、フォーカスレンズ群を移動するためのモーター等の負荷が軽減される。それにより、モーター本体の小型化やフォーカスレンズ群にてウォブリングを行った際の動作音も低減でき、小型で動画撮影に適した機構を備えたインナーフォーカスレンズ系となり好ましい。
上述の構成とすることで、第2レンズ群で発生する球面収差や像面湾曲、大口径化により目立ちやすくなるサジタルコマを良好に補正することが可能となる。合焦動作に伴う収差変動も軽減できるので好ましい。
前述の条件式(7)を満足することが好ましい。
技術的意義は前述した通りである。
第2レンズ群のサイズと合焦動作時の移動量を小さくでき、小型化と大口径化の両立に有利となる。
また第3レンズ群はバックフォーカス確保のため1枚の負レンズとすることが望ましい。
動画撮影時の明るさ絞りの動作音やフォーカスレンズ群の動作音などのノイズ発生源と像面近傍にあるカメラ本体の収音部(マイク)との間に、合焦動作時に固定の第3レンズ群が介在することで遮音壁に近い役割も果たすことができるためノイズ低減にも有利であり好ましい。
フォーカスレンズ群が軽量化される。そのため、例えばフォーカスレンズ群を移動するためのモーターの負荷が軽減し、モーター本体の小型化やウォブリングを行った際の動作音も低減される。小型で動画撮影に適した機構を備えたレンズ系とするために有利となる。
第2レンズ群で発生する球面収差や像面湾曲の補正に有利となる。近距離物体へ合焦した際の収差発生の低減に有利となる。
以下の条件式(8)を満足するように構成してもよい。
0.5 ≦ f23/f2 < 1.0 (8)
但し、
f23は無限遠物体合焦時の前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との合成焦点距離
である。
条件式(8)は、第2レンズ群の焦点距離に対する第2レンズ群と第3レンズ群との合成焦点距離の好ましい比を特定するものである。
条件式(8)の下限値を下回らないようにして、第2レンズ群の正の屈折力を確保することで、合焦動作時の第2レンズ群の移動量を小さくでき小型化の点で好ましい。
条件式(8)の上限値を上回らないようにして、第2レンズ群の正の屈折力を適度に抑えることで、バックフォーカスの確保に有利となる。レンズ系の全系の近距離物体合焦時の球面収差、像面湾曲の低減にも有利となる。
さらには動画撮影時の明るさ絞り動作音やフォーカスレンズ群の動作音などのノイズ発生源と像面近傍にあるカメラ本体の収音部(マイク)との間に、合焦動作時固定の第3レンズ群が介在することで、第3レンズ群に遮音壁の役割をもたせることができる。
|(100×(y1’−y1)/y1)| < 0.30 (3)
|(100×(y0.7’−y0.7)/y0.7)| < 0.30 (4)
但し、
y1は、撮像面上での最大像高、
y0.7は、前記最大像高y1の0.7倍、
y1’は、無限遠の物体に対して前記第2レンズ群を移動させて無限遠合焦時の像面から△sのデフォーカス量が生じたときの、無限遠合焦時に前記y1の像高に至る撮影画角と
同じ画角の主光線が前記撮像面と交わる位置の光線高、
y0.7’は、無限遠の物体に対して前記第2レンズ群を移動させて無限遠合焦時の像面から△sのデフォーカス量が生じたときの、無限遠合焦時に前記y0.7の像高に至る撮
影画角と同じ画角の主光線が前記撮像面と交わる位置の光線高、
△sは、8*最大像高y1/1000、
であり、y1、y0.7、y1’、y0.7’、△sの単位は何れもmmである。
このような構成により、本発明のインナーフォーカスレンズ系は、従来のレンズと比べ、合焦動作(さらには動画撮影中のウォブリング)時に、像倍率の変化を小さく成すことが好ましい。像倍率の変化量は、像の高さによっても異なるが、特定の像高のみならず、画面全体で変化量を小さくすることが好ましい。
条件式(3)と(4)は、そのための条件式であり、デフォーカス量に対する像倍率変化量の条件を規定するものである。なお、像面上のデフォーカス量△sの値によっても異
なるが、ここでは許容深度に相当するデフォーカス量で計算している。一般的に、許容深度はFナンバー*許容錯乱円径で表すことができるが、本発明では、実際の使用状況を考慮して、Fナンバー=8、許容錯乱円径=最大像高(y1)/1000とした。
条件式(3)と(4)のどちらか一方を満たすだけではなく、画面全体で変化量を小さくするためには、(3)と(4)の両式を満たすことが好ましい。両式を満足することで、これ以外の像高においても像倍率変化を小さく維持することができる。条件式(3)と(4)式の上限を上回らないようにすることで、見た目の倍率変化を低減でき、好ましい。
上述のインナーフォーカスレンズ系の利点を活かした撮像装置を提供することができる。
下限値を1.05、更には1.1とすることが好ましい。
上限値を1.65、更には1.6とすることが好ましい。
条件式(5)について、
下限値を2.4、更には2.8とすることが好ましい。
上限値を3.6、更には3.2とすることが好ましい。
条件式(6)について、
下限値を0.32、更には0.4、更には0.5とすることが好ましい。
上限値を0.9、更には0.8とすることが好ましい。
条件式(7)について、
下限値を1.15、更には1.3とすることが好ましい。
上限値を1.85、更には1.7とすることが好ましい。
条件式(8)について、
下限値を0.6、更には0.7とすることが好ましい。
上限値を0.9、更には0.8とすることが好ましい。
また、好ましい構成の組み合わせは任意である。
更には、そのようなレンズ系を備えた撮像装置を提供できる。
第2レンズ群G2は、両凹負レンズL6と、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL7と、両凸正レンズL8とから構成されている。
第3レンズ群G3は、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL9から構成されている。
第2レンズ群G2は、両凹負レンズL6と、両凸正レンズL7と、両凸正レンズL8とから構成されている。
第3レンズ群G3は、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL9から構成されている。
第2レンズ群G2は、両凹負レンズL6と、両凸正レンズL7と、両凸正レンズL8とから構成されている。ここで、両凹負レンズL6と両凸正レンズL7とが接合されている。
第3レンズ群G3は、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL9から構成されている。
第2レンズ群G2は、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL6と、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL7とから構成されている。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL8から構成されている。
第2レンズ群G2は、両凹負レンズL6と、両凸正レンズL7と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL8から構成されている。
x=(y2/R)/[1+{1−(K+1)(y/R)2}1/2 ]
+A4y4 +A6y6+A8y8+A10y10 +A12y12
ただし、Rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、A4、A6、A8、A10、A12はそれぞれ4次、6次、8次、10次、12次の非球面係数である。また、非球面係数において、「e−n」(nは整数)は、「10-n 」を示している。
単位mm
面テ゛ータ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1* 78.023 1.200 1.58313 59.38
2* 12.292 5.003
3 -18.812 1.100 1.53172 48.84
4 58.171 2.930 1.91082 35.25
5 -43.861 0.180
6 24.158 5.129 1.81600 46.62
7 -14.317 1.000 1.74077 27.79
8 -38.509 1.980
9(絞り)∞ 可変
10 -12.438 0.800 1.75211 25.05
11 213.210 0.982
12* -22.884 1.946 1.53071 55.69
13* -22.293 0.180
14* 21.690 5.867 1.74320 49.34
15* -13.755 可変
16 -35.647 1.100 1.78472 25.68
17 -133.991 10.773
18 ∞ 4.082 1.51633 64.14
19 ∞ 0.745
像面(撮像面)∞
非球面データ
第1面
K=10.2000
A4=-2.1010e-05, A6=-3.8353e-08,A8=-5.9837e-10,A10= 0.0000e+00,A12= 0.0000e+00
第2面
K=-0.7352
A4= 5.2811e-05, A6= 2.2610e-07,A8= 3.1098e-09,A10= 0.0000e+00,A12= 0.0000e+00
第12面
K= 7.9739
A4= 4.3114e-04, A6=-1.4535e-05,A8= 3.3449e-07,A10=-3.1459e-09,A12= 0.0000e+00
第13面
K= 1.8512
A4=-7.5849e-06, A6=-4.3260e-06,A8= 1.6146e-07,A10=-1.9473e-09,A12= 0.0000e+00
第14面
K=-9.0536
A4=-1.6030e-04, A6= 3.6904e-06,A8=-3.3598e-08,A10= 1.2306e-10,A12= 0.0000e+00
第15面
K=-1.3862
A4= 4.6338e-07, A6=-5.9155e-07,A8= 1.2569E-08,A10=-4.7985e-11,A12= 0.0000e+00
合焦状態
無限遠時 倍率-1/30倍時 物像間距離250mm時
d9 6.1845 5.6476 4.8998
d15 2.3539 2.8908 3.6386
各種データ
焦点距離 17.27
FNO. 1.716
半画角ω 34.47
像高 10.82
全長(in air) 52.15
射出瞳位置EXP -45.28
各群焦点距離
f1 f2 f3
24.56 19.98 -62.20
単位mm
面テ゛ータ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1* 672.764 1.200 1.58313 59.38
2* 16.711 4.714
3 -12.947 1.100 1.54814 45.79
4 -432.247 4.334 1.91082 35.25
5 -21.509 0.186
6 24.129 4.649 1.81600 46.62
7 -18.446 1.000 1.75211 25.05
8 -78.574 1.800
9(絞り)∞ 可変
10 -12.323 0.800 1.69895 30.13
11 28.592 0.189
12* 28.656 3.102 1.58313 59.38
13* -31.177 0.191
14* 65.852 4.544 1.74320 49.34
15* -13.653 可変
16 -41.556 1.100 1.59270 35.31
17 -128.726 10.777
18 ∞ 4.082 1.51633 64.14
19 ∞ 0.745
像面(撮像面)∞
非球面データ
第1面
K= 8.8093
A4= 1.8357e-06, A6=-1.1413e-07,A8= 7.5561e-10,A10= 0.0000e+00,A12= 0.0000e+00
第2面
K= 1.5404
A4=-2.0055e-05, A6=-3.9708e-07,A8= 1.2835e-10,A10= 0.0000e+00,A12= 0.0000e+00
第12面
K=-0.3143
A4=-3.3034e-06, A6= 1.0907e-07,A8= 4.3753e-09,A10=-9.3945e-11,A12= 0.0000e+00
第13面
K= 5.3634
A4=-2.4805e-05, A6= 1.6341e-06,A8= 6.4643e-09,A10=-2.7691e-10,A12= 0.0000e+00
第14面
K=-1.2397
A4=-7.8775e-05, A6= 1.2639e-06,A8=-8.1684e-09,A10= 0.0000e+00,A12= 0.0000e+00
第15面
K=-0.4603
A4= 3.1115e-05, A6=-3.5940e-07,A8= 4.6142e-09,A10= 0.0000e+00,A12= 0.0000e+00
合焦状態
無限遠時 倍率-1/30倍時 物像間距離250mm時
d9 7.2228 6.5331 5.5776
d15 1.9178 2.6075 3.5630
各種データ
焦点距離 17.31
FNO. 1.716
半画角ω 35.21
像高 10.82
全長(in air) 52.26
射出瞳位置EXP -46.03
各群焦点距離
f1 f2 f3
24.46 24.07 -104.03
単位mm
面テ゛ータ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1* 670.392 1.200 1.58313 59.38
2* 14.739 4.985
3 -13.171 1.100 1.56732 42.82
4 701.582 3.031 1.91082 35.25
5 -21.642 0.187
6 22.931 4.752 1.81600 46.62
7 -19.343 1.000 1.75211 25.05
8 -67.331 1.782
9(絞り)∞ 可変
10 -12.518 0.800 1.68893 31.07
11 19.337 3.286 1.58313 59.38
12* -35.600 0.239
13* 48.560 5.252 1.74320 49.34
14* -13.158 可変
15 -44.201 1.100 1.59270 35.31
16 -717.676 10.832
17 ∞ 4.082 1.51633 64.14
18 ∞ 0.745
像面(撮像面)∞
非球面データ
第1面
K=10.0016
A4= 9.8615e-06, A6=-2.3574e-07,A8= 1.1769e-09,A10= 0.0000e+00,A12= 0.0000e+00
第2面
K= 1.1120
A4=-2.1754e-05, A6=-4.8981e-07,A8=-1.9711e-09,A10= 0.0000e+00,A12= 0.0000e+00
第12面
K= 4.5711
A4=-2.1910e-05, A6= 1.9461e-06,A8= 6.5052e-09,A10=-1.7209e-10,A12= 0.0000e+00
第13面
K=-10.0646
A4=-8.4836e-05, A6= 1.2594e-06,A8=-5.7141e-09,A10= 0.0000e+00,A12= 0.0000e+00
第14面
K=-0.4054
A4= 2.8349E-05, A6=-4.6349E-07,A8= 3.2328e-09,A10= 0.0000e+00,A12= 0.0000e+00
合焦状態
無限遠時 倍率-1/30倍時 物像間距離250mm時
d9 7.1972 6.6121 5.7877
d14 2.0857 2.6708 3.4951
各種データ
焦点距離 17.30
FNO. 1.716
半画角ω 34.61
像高 10.82
全長(in air) 52.27
射出瞳位置EXP -47.32
各群焦点距離
f1 f2 f3
25.82 21.87 -79.52
単位mm
面テ゛ータ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1* 95.024 1.200 1.58313 59.38
2* 13.513 5.068
3 -71.965 1.200 1.48749 70.23
4 21.803 7.006 1.81600 46.62
5 -33.442 0.100
6 14.535 4.862 1.88300 40.76
7 -177.157 1.000 1.75211 25.05
8 12.147 3.440
9(絞り) ∞ 可変
10 -8.735 0.800 1.80810 22.76
11 -15.311 0.100
12* -290.634 4.451 1.69350 53.21
13* -10.555 可変
14* 30.203 1.980 1.69350 53.21
15* 52.211 10.247
16 ∞ 4.082 1.51633 64.14
17 ∞ 0.745
像面(撮像面)∞
非球面データ
第1面
K= 0.0000
A4=-5.2502e-05, A6= 2.7523e-07,A8=-1.4442e-09,A10= 3.1965e-12,A12= 0.0000e+00
第2面
K= 0.0000
A4=-5.8074e-05, A6= 1.0050e-07,A8=-1.4253e-09,A10=-4.3917e-12,A12= 0.0000e+00
第12面
K= 0.0000
A4=-1.2958e-05, A6=-2.1446e-07,A8= 4.8507e-09,A10=-5.1657e-11,A12= 0.0000e+00
第13面
K= 0.0000
A4= 9.8165e-05, A6=-7.0310e-08,A8= 8.0196e-09,A10= 0.0000e+00,A12= 0.0000e+00
第14面
K= 0.0000
A4=-6.9535e-05, A6=-3.9837e-07,A8= 2.1679e-09,A10= 0.0000e+00,A12= 0.0000e+00
第15面
K= 0.0000
A4=-9.7490e-05, A6=-2.4776e-07,A8= 1.5980e-09,A10= 0.0000e+00,A12= 0.0000e+00
合焦状態
無限遠時 倍率-1/30倍時 物像間距離250mm時
d9 7.3155 6.2141 4.4824
d13 0.9417 2.0430 3.7747
各種データ
焦点距離 18.26
FNO. 1.75
半画角ω 31.59
像高 10.82
全長(in air) 53.15
射出瞳位置EXP -44.29
各群焦点距離
f1 f2 f3
45.84 28.17 99.65
単位mm
面テ゛ータ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1* 142.191 1.200 1.58313 59.38
2* 15.032 5.733
3 -15.778 1.100 1.56732 42.82
4 58.325 3.994 1.91082 35.25
5 -25.921 0.184
6 24.363 5.011 1.81600 46.62
7 -21.082 1.000 1.75211 25.05
8 -159.512 1.941
9(絞り) ∞ 可変
10 -10.169 0.800 1.72825 28.46
11 102.914 0.175
12* 36.885 5.590 1.69350 53.21
13* -10.274 0.177
14* 19.178 1.475 1.74320 49.34
15* 24.283 可変
16 ∞ 4.082 1.51633 64.14
17 ∞ 0.745
像面(撮像面)∞
非球面データ
第1面
K=10.0030
A4=-1.6787e-05, A6= 4.5076e-08,A8=-1.5736e-10,A10= 0.0000e+00,A12= 0.0000e+00
第2面
K= 0.4209
A4=-2.4817e-05, A6=-1.5085e-07,A8= 2.2831e-10,A10= 0.0000e+00,A12= 0.0000e+00
第12面
K= 6.7117
A4= 2.0816e-06, A6=-7.3508e-07,A8=-3.8039e-10,A10= 0.0000e+00,A12= 0.0000e+00
第13面
K=-0.3163
A4= 5.9359e-05, A6= 5.8371e-07,A8=-9.8457e-09,A10= 0.0000e+00,A12= 0.0000e+00
第14面
K=-8.4854
A4=-6.6200e-05, A6= 1.6437e-06,A8=-2.1208e-08,A10= 0.0000e+00,A12= 0.0000e+00
第15面
K=-9.6526
A4=-1.4229e-04, A6= 2.7594e-06,A8=-2.4235e-08,A10= 0.0000e+00,A12= 0.0000e+00
合焦状態
無限遠時 倍率-1/30倍時 物像間距離250mm時
d9 7.9116 7.0837 6.0134
d15 12.4816 13.3094 14.3797
各種データ
焦点距離 16.51
FNO. 1.716
半画角ω 35.49
像高 10.82
全長(in air) 52.21
射出瞳位置EXP -48.88
各群焦点距離
f1 f2
27.79 27.33
条件式 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5
(1) 1.16 1.39 1.26 1.54 1.65
(2) 0.38 0.38 0.37 0.41 0.34
(3) 0.27 0.27 0.24 0.14 0.27
(4) 0.21 0.21 0.19 0.05 0.20
(5) 3.02 3.02 3.02 2.91 3.16
(6) 0.59 0.64 0.57 0.77 0.67
(7) 1.60 1.37 1.46 0.75 ──
(8) 1.60 1.37 1.46 0.75 ──
この例では、バヨネットタイプのマウントを用いている。また、4は撮像素子面、5はバックモニタである。なお、撮像素子としては、小型のCCD又はCMOS等が用いられている。
この撮像素子で受光された物体像は、処理手段によって電子画像としてカメラ背面に設けられた液晶表示モニター47に表示される。また、撮影された電子画像は記録手段に記録することができる。
G2…第2レンズ群
G3…第3レンズ群
S…明るさ絞り
C…平行平板
I…像面
1…一眼ミラーレスカメラ
2…撮影レンズ系
3…鏡筒のマウント部
4…撮像素子面
5…バックモニタ
12…操作部
13…制御部
14、15…バス
16…撮像駆動回路
17…一時記憶メモリ
18…画像処理部
19…記憶媒体部
20…表示部
21…設定情報記憶メモリ部
22…バス
24…CDS/ADC部
40…デジタルカメラ
41…撮影光学系
42…撮影用光路
45…シャッターボタン
47…液晶表示モニター
49…CCD
Claims (17)
- 物体側から像側に順に、
正の屈折力を有する第1レンズ群、
明るさ絞り、
正の屈折力を有する第2レンズ群、
を有し、
光路中にて物体側面と像側面の2つの面のみが空気と接するレンズブロックをレンズ成分とするとき、
前記第1レンズ群は、物体側から像側に順に、負屈折力の第1レンズ成分、正屈折力の第2レンズ成分、正屈折力の第3レンズ成分を有し、
前記第2レンズ成分が負レンズと正レンズを接合した接合レンズ成分であり、前記第2レンズ成分の前記負レンズの屈折率が前記第2レンズ成分の前記正レンズの屈折率よりも低く、
前記第1レンズ群の位置と前記明るさ絞りの位置を固定した状態で前記第2レンズ群を一体で物体側に移動させることにより無限遠物体から近距離物体への合焦動作を行い、
前記第2レンズ群は、物体側から像側に順に、負屈折力の第4レンズ成分、正屈折力の第5レンズ成分を有し、
以下の条件式(1)、(2)を満足することを特徴とするインナーフォーカスレンズ系。
1.0 ≦ f2/f ≦ 1.7 (1)
|f/EXP| ≦ 0.43 (2)
但し、
fは、無限遠物体合焦時の前記結像レンズ系全系の焦点距離、
f2は、前記第2レンズ群の焦点距離、
EXPは、無限遠物体合焦時の前記結像レンズ系の射出瞳位置から近軸像面までの光軸上の距離であり、射出瞳が近軸像面より物体側にある場合の符号をマイナスと定義する。 - Fナンバーが2以下であり、半画角が30°以上であることを特徴とする請求項1に記載のインナーフォーカスレンズ系。
- 以下の条件式(5)を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載のインナーフォーカスレンズ系。
2 ≦ TL/f ≦ 4 (5)
但し、
TLは、前記インナーフォーカスレンズ系の最物体側のレンズ面から近軸像面までの光軸上の距離、
fは、無限遠物体合焦時の前記インナーフォーカスレンズ系の全系の焦点距離、
である。 - 以下の条件式(6)を満足することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のインナーフォーカスレンズ系。
0.3 ≦ CSD1/f ≦ 1.0 (6)
但し、
CSD1は、前記第1レンズ群を構成する全ての接合レンズ成分の光軸上における厚さの総和、
fは、無限遠物体合焦時の前記インナーフォーカスレンズ系の全系の焦点距離、
である。 - 前記第3レンズ成分が正レンズと負レンズを接合した接合レンズ成分であり、前記第3レンズ群の前記正レンズの分散が前記第3レンズ成分の前記負レンズの分散よりも低いことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のインナーフォーカスレンズ系。
- 前記第1レンズ群における前記第2レンズ成分と前記第3レンズ成分がともに接合レンズ成分であることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のインナーフォーカスレンズ系。
- 前記第1レンズ群が少なくとも1面の非球面を有することを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載のインナーフォーカスレンズ系。
- 前記第2レンズ群を構成するレンズ枚数が3枚以下であることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載のインナーフォーカスレンズ系。
- 前記第2レンズ群が少なくとも3面の非球面を有することを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載のインナーフォーカスレンズ系。
- 前記第2レンズ群の像側に負の屈折力を有する第3レンズ群が配置され、
以下の条件式(7)を満足することを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載のインナーフォーカスレンズ系。
1.01 < f23/f2 ≦ 2.0 (7)
但し、
f2は、前記第2レンズ群の焦点距離、
f23は、無限遠物体合焦時の前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との合成焦点距離
である。 - 1枚の負レンズからなる第3レンズ群が前記第2レンズ群の像側に配置され、前記第3レンズ群が、無限遠物体から近距離物体への合焦動作の際に位置が固定であることを特徴とする請求項1から10の何れか1項に記載のインナーフォーカスレンズ系。
- 前記第2レンズ群を構成するレンズ枚数が2枚であることを特徴とする請求項1から11の何れか1項に記載のインナーフォーカスレンズ系。
- 前記第2レンズ群が少なくとも2面の非球面を有することを特徴とする請求項1から12の何れか1項に記載のインナーフォーカスレンズ系。
- 前記第2レンズ群の像側に正の屈折率をもつ第3レンズ群が配置され、
以下の条件式(8)を満足することを特徴とする請求項1に記載のインナーフォーカスレンズ系。
0.5 ≦ f23/f2 < 1.0 (8)
但し、
f2は、前記第2レンズ群の焦点距離、
f23は、無限遠物体合焦時の前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との合成焦点距離
である。 - 前記第2レンズ群の像側に少なくとも1面の非球面を有する1枚の正レンズからなる第3レンズ群が配置され、
前記第3レンズ群は、無限遠物体から近距離物体への合焦動作の際に位置が固定であることを特徴とする請求項1又は14に記載のインナーフォーカスレンズ系。 - 無限遠物体合焦状態にて以下の条件式(3)、(4)を満足することを特徴とする請求項1から15の何れか1項に記載のインナーフォーカスレンズ系。
|(100×(y1’−y1)/y1)| < 0.30 (3)
|(100×(y0.7’−y0.7)/y0.7)| < 0.30 (4)
但し、
y1は、撮像面上での最大像高、
y0.7は、前記最大像高y1の0.7倍、
y1’は、無限遠の物体に対して前記第2レンズ群を移動させて無限遠合焦時の像面から△sのデフォーカス量が生じたときの、無限遠合焦時に前記y1の像高に至る撮影画角と同じ画角の主光線が前記撮像面と交わる位置の光線高、
y0.7’は、無限遠の物体に対して前記第2レンズ群を移動させて無限遠合焦時の像面から△sのデフォーカス量が生じたときの、無限遠合焦時に前記y0.7の像高に至る撮影画角と同じ画角の主光線が前記撮像面と交わる位置の光線高、
△sは、8*最大像高y1/1000、
であり、y1、y0.7、y1’、y0.7’、△sの単位は何れもmmである。 - 請求項1から16の何れか1項に記載のインナーフォーカスレンズ系と、前記インナーフォーカスレンズ系により形成された像を電気信号に変換する撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
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