JP5846240B2 - 不揮発性メモリを備えた集積回路システム及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、全体的には集積回路システムに関し、詳細には集積回路用途における高密度不揮発性メモリアレイの集積化のためのシステムに関する。
家電製品は、汎用性及び処理機能が向上している。これらの装置の増加の一途をたどるメモリ容量に関する動向は、集積回路に相反する要求を課する集積回路製造業に課題を提示している。ロジック及びメモリ容量の増大に対応するために、益々小さな形状寸法は、複数の機能を含む必要がある。
集積回路の製造に利用する結晶構造の小さな形状寸法は、電荷に基づくメモリ技術の動作に克服できない課題を提示する。不揮発性フラッシュメモリ又はダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)等のメモリは、メモリセルの物理的構造内に電荷を蓄積することでデータ内容を記憶する。小形状技術に関連する薄板結晶構造によって、電荷は結晶構造を損なうか又は物理的構造を通して漏れる場合がある。信頼性の劣る結晶構造に照らしてデータの完全性を維持するための多くの試行が行われている。ウェアレベリング、変化誤差訂正符号、及び拡張パリティスキーム等の試行が、小形状結晶構造の信頼性の問題を解消するために利用されている。
電荷蓄積に依存しない他のメモリは主流の製造プロセスになっている。この技術としては、書き込み及び消去時に抵抗値を変えることができる抵抗変化ランダムアクセスメモリ(RRAM(登録商標))及び導電性ブリッジランダムアクセスメモリ(CBRAM)を挙げることができる。これらのメカニズムは、小形状技術のいずれかに利用することができるが、商品ステータスを可能にする出来高で製造することができない。製造信頼性及び製造実績は疑わしく、安定した生産量、及びスマートフォン、デジタルカメラ、全地球位置測定システム、個人音響再生装置、携帯型ゲーム装置のような人気のある商品アイテムに統合することができる性能を可能にする方法に関するリサーチが続いている。
従って、不揮発性メモリを備えた集積回路システムに対するニーズが依然としてある。追加の機能性、低コスト、高性能を提供するための増加の一途をたどる公的需要に照らして、これらの問題に対する解決策を見出すことがますます重要になっている。増加の一途をたどる商業的競争圧力、並びに消費者の高まる期待及び市場での意味のある製品差別化のために機会の減少に照らして、これらの問題に対する解決策を見出すことが重要である。さらに、コストの低減、効率及び性能の改善、及び競争圧力に対応するニーズは、これらの問題に対する解決策を見出すために不可欠な必要性に高い緊急性をもたらす。
これらの問題に対する解決策は念願であったが、従来の開発では何の解決策も教示又は示唆しておらず、当業者はこれらの問題に対する解決策を見出せていない。
本発明の集積回路システムの製造方法は、アドレススイッチを有する集積回路ダイを準備する段階と、少なくとも窒化チタン材料を有すると共にアドレススイッチに接続される下部電極接点を、前駆体として有機金属化合物を用いた化学蒸着または原子膜蒸着のプロセスを利用して、不活性電極として形成する段階と、イオン伝導性固体電解質の特徴を有する誘電体材料又は金属酸化材料の少なくとも一方を含む転位材料層を下部電極接点の直上又は上部に堆積させる段階と、集積回路ダイの直上又は上部の転位材料層の直上又は上部に上部電極接点を堆積させる段階とを含む。
本発明の集積回路システムは、アドレススイッチを有する集積回路ダイと、少なくとも窒化チタン材料を有し、アドレススイッチに接続されると共に、不活性電極となる下部電極接点と、イオン伝導性固体電解質の特徴を有する誘電体材料又は金属酸化材料の少なくとも一方を含む、下部電極接点の直上又は上部の転位材料層と、集積回路ダイの直上又は上部の転位材料層の直上又は上部の上部電極接点とを備える。
本発明の特定の実施形態は、前記のものに加えて又はその代わりに他のステップ又は要素を有する。ステップ又は要素は、当業者であれば添付図面を参照して以下の詳細な説明を検討することで理解できるはずである。
本発明の実施形態による不揮発性メモリを備えた集積回路システムのブロック図である。 図1の不揮発性メモリセルの回路図である。 窒化チタン及びチタンシリコン窒化物の堆積物に関する抵抗率対厚さの例示的なグラフである。 図3の下部電極接点の4つのバージョンのうちの1つを例示する、読み出しメモリサイクルのセット及びリセット持続時間をプロットした例示的なグラフである。 図3の下部電極接点の4つのバージョンのうちの1つのメモリセルのメモリ状態保持安定性をプロットした例示的なグラフ 製造の堆積プロセス段階における下部電極接点の部分断面図を示す。 本発明の別の実施形態における集積回路システムの製造方法のフローチャートである。
以下の実施形態は、当業者が本発明を実施及び利用できるように十分に詳細に説明される。本開示に基づいて他の実施形態が明らかになること、及び本発明の範囲を逸脱することなく本システム、プロセス、又は機械的な変更を行い得ることを理解されたい。
以下の説明において、本発明を完全に理解できるように多数の特定の詳細内容が提示される。しかしながら、本発明は、これらに特定の詳細内容がなくても実施できることを理解されたい。本発明が不明瞭にならないように幾つかの公知の回路、システム構成、及びプロセスステップは詳細に開示されていない。
システムの実施形態を示す図面は、半図式的であり、正確な縮尺のものではなく、特に寸法のうちの一部のものは、呈示の明瞭化のためのものであり、図面の図内で誇張して示している。同様に、図面内の表示は、説明を容易にするために一般的に類似の向きを示しているが、図面内のこの描示は殆どの部分で任意である。一般的に、本発明は、あらゆる向きに作動させることができる
本明細書で用いる場合、用語「水平方向」は、集積回路ダイの能動面に平行な(方位に無関係)平面として定義される。用語「垂直方向」は、前述の水平方向に直交する方向を呼ぶ。用語「上方(above)」、「下方(below)」、「下部(bottom)」、「上部(top)」、「側面(side)」(例えば側壁)、「高い(higher)」、「低い(lower)」、「上の(upper)」、「上に(over)」、及び「下の(under)」は、水平面に対して定義される。用語「上に(on)」は、介在要素なしの直接的な接触を意味する。
本明細書で用いる場合、用語「処理」は、説明する構造体を形成するのに必要な、材料又はフォトレジストの堆積、材料又はフォトレジストのパターン形成、露出、現像、エッチング、浄化、及び/又は除去を含む。用語「バックエンドオブライン処理」は、集積回路ダイのパッシベーション層上の、露出接点と接続可能な追加の機能層の製作を意味する。本明細書で用いる場合、用語「TDMAT」は、テトラキスジメチルアミノチタンTi(N(CH324として定義される。本明細書で用いる場合、分子式(CH35C5Ti(CH33は、(トリメチル)ペンタメチルシクロペンタジエニルチタニウム(IV)として定義される。
本明細書で用いる場合、用語「前駆体」は、サイト上に堆積又は導入され、少なくとも1つの化学反応によって二次材料になるように変質する一次材料を意味する。本明細書で用いる場合、用語「浮遊電圧」は、取り外されるか又はスイッチオフとされた、接続電源を意味し、結合線を典型的に次の結合入力のバイアスにより供給される0.3から0.7ボルトの間の低電位にすることができる。
本明細書で用いる場合、用語「微量ハロゲン」は、塩素(Cl)、フッ素(Fl)、臭素(Br)、又はヨウ素(I)を含む化合物の残留痕跡を意味する。本明細書で用いる場合、用語「微量ハロゲンが存在しない」は、何らかの分子痕跡又はハロゲン成分の証拠が全く存在しないことを意味する
抵抗変化型メモリセルは、セット及びリセットの間に輸送化学種を注入/吸収するための活性電極と、物理的なスイッチング機構に関して電気化学的に不活性な対向電極とに依存する。活性セル領域との不活性電極の接触特性は、性能仕様を実現するために重要である。耐性、幾何形状、粗度、材料加工機能、及びカチオン親和力は、材料堆積方法に依存する場合があり、特定の方法の可用性は、基板トポロジーに関連する構造的拘束によって制限される場合がある。
下部電極接点(BEC)は、電極材料を予備パターン化されたコンタクトホールビア又は狭いトレンチ内に堆積することを必要とする場合があり、物理蒸着(PVD)は、多くの場合、ピンチオフ及びボイド形成より前に十分な充填を可能としない。化学蒸着(CVD)法は、BECを製作するのに必要な十分な充填要件をもたらす必要がある。CVDの結果は、使用する化学的前駆体に依存する場合がある。
例えば、塩化物残渣又は副産物は、化学的前駆体に依存して、メモリセルの性能を低下させる場合がある。BECが不活性のままであるようにBECの微量化合物を制御する必要がある。従って、安定したBEC材料は、RRAM(登録商標)メモリセル及び高密度RRAM(登録商標)メモリアレイの性能及び信頼性にとって非常に重要である。
添付の図面で説明する本発明は、有機金属のTi前駆体に基づくVD/ALD TiN不活性電極を提供し、この不活性電極は、微量ハロゲンを全く含有せず、堆積時のプラズマ照射条件に基づいて最終的な電極抵抗率を調整することができ、更に小さなコンタクトホールを塞ぐことができる。
堆積されたTDMAT−ベースのTiNは、プラズマ照射及び出力を調整することでTiCl4−ベースのTiNに適合するように調整できる抵抗特性を有し、非常に良好な性能向上をもたらし、さらに、100Kサイクルを超える3シグマ疲労限界及びLRS保持の優れた改善を示すことに留意されたい。また、Siの付加によるTDMAT TiNの改質により、安定した読み取りウインドウ割当て及び改善されたメモリ耐久性を有するメモリセルを製作できることに留意されたい。
以下に図1を参照すると、本発明の実施形態による不揮発性メモリを備える集積回路システム100のブロック図が示されている。また、集積回路システム100のブロック図は、ICシステムとも呼ばれ、IC DIEとラベル付けされて参照される集積回路ダイ102が示されており、これは少なくとも1つの不揮発性メモリセル106を含む不揮発性メモリアレイ104を備えている。
不揮発性メモリセル106は、NVメモリセルとラベル付けされて参照される。不揮発性メモリセル106は、抵抗変化ランダムアクセスメモリ(RRAM(登録商標))に用いられる形式の抵抗変化メモリセル、導電性ブリッジランダムアクセスメモリ(CBRAM)、又は「1」及び「0」といったデータ状態を保存するためのセル抵抗を変化させる何らかのメモリ技術とすることができる。不揮発性メモリセル106のデータ状態は、プログラム、ユーザ、又はアプリケーションが処理又は使用するメモリ内容又はデータ情報と呼ぶことができる。
メモリインタフェース108は、不揮発性メモリアレイ104に接続することができる。MEM INTFとラベル付けされて参照されるメモリインタフェース108は、NV メモリアレイとラベル付けされて参照される不揮発性メモリアレイ104内の不揮発性メモリセル106をドレス指定してその状態に影響を与えるのに必要なセンス増幅器、アドレス駆動回路、電源、データ完全性チェック論理回路、及びスイッチング論理回路を含む。
制御論理110は、不揮発性メモリアレイ104を利用するためにメモリインタフェース108にアクセスすることができる。制御論理110は、直列プロセッサ、ビットスライス型プロセッサ、マイクロプロセッサ、又は組み合わせ論理制御アレイ(図示せず)を含むことができる。制御論理110は、不揮発性メモリアレイ104に接続して、不揮発性メモリアレイ104を作動させて不揮発性メモリセル106の書き込み、読み取り、又は消去を行うようになっている。また、制御論理110は、不揮発性メモリアレイ104内に記憶されるユーザデータの完全性を維持するために、誤り訂正アルゴリズムを行うことができる。
制御論理110は、集積回路ダイ102の境界を越えて通信するためにインタフェースモジュール112に接続することができる。また、インタフェースモジュール112は、制御論理110の直接的な介在なしに不揮発性メモリアレイ104から又はそこへユーザデータの複数のブロックを効率的に転送するために、メモリインタフェース108に接続することができる。
集積回路システム100の説明は本発明を明らかにするものであり、集積回路ダイ102の範囲又は構成を限定することを意図していないことを理解されたい。また、集積回路ダイ102には、前述のブロックの幾つかと協働する又はそれに取って変わる追加の機能を組み込むことができることを理解されたい。
次に図2を参照すると、図1の不揮発性メモリセル106の回路図が示されている。不揮発性メモリセル106の回路図は、不活性電極接点又は不活性接点として知られている下部電極接点204に接続された電界効果トランジスタ(FET)又はマルチプレクサ等のアドレススイッチ202を示す。図示しない他の実施形態において、例えば、クロスポイント型メモリアレイ構成、「アドレススイッチ」は、整流ダイオード又は対称性非線形デバイスといった「非オーミックデバイス」を備えることができる。
ReRAM及びCBRAMのスイッチング機構は、印加された電界の下でのイオン移動を含む。下部電極接点204は、不揮発性メモリセル106の物理的なスイッチング機構に関与する原子に対して電気化学的及び熱的に不活性であり、抵抗スイッチングに無関係なイオンの予期しない移動を防止するようになっている。物理的なスイッチング機構は、電荷に基づいたメモリの可逆的原子転位又は移行に起因する電気抵抗の変化を伴うことができる。
BEC又はBE CONTACTとラベル付けして参照される下部電極接点204は、図1の集積回路ダイ102を介した100ηm未満の直径の接点を形成することができる。下部電極接点204の好ましい実施形態は30ηm未満の直径を有する。下部電極接点204の直径が小さくなると、図1の不揮発性メモリアレイ104内に形成される不揮発性メモリセル106の高密度パターンが可能になる。
転位層とラベル付けして参照される転位材料層206は、イオン伝導性の固体電解質として機能する誘電又は金属酸化材料等であり、下部電極接点204上に直接形成することができる。転位材料層206は、不揮発性メモリセル106のデータ状態を与えるために用いる1つ又はそれ以上の材料層を形成することができる。データ状態は、電圧又は電流といったエネルギを転位材料層206に印加した結果としての転位材料層206の抵抗変化によって示すことができる。
中立状態において、転位材料層206は、下部電極接点204に対する絶縁層に相当する。転位材料層206は、集積回路製造プロセスの範囲で形成すること、又は図1の集積回路ダイ102の製造及び試験が終了した後でバックエンドオブライン(BEOL)プロセスとして適用することができる。転位材料層206の厚さ及びパターンは、半導体産業界で公知のフォトリソグラフィー及びエッチングプロセスによって形成することができる。
活性イオン交換層等の上部電極接点208は、転位材料層206の上面及び集積回路ダイ102を覆って堆積させることができる。転位材料層206は、互いに分離された活性イオン層及び不活性上部電極(図示せず)を有して形成される。TE CONTACTとラベル付けされて参照される上部電極接点208は、転位材料層206からのイオンを吸収に貢献する。上部電極接点208は、FIRST VSとラベル付けされて参照され、転位材料層206と上部電極接点208との間のイオン交換を引き起こすために利用することができる第1の電源210に接続することができる。
SECOND VSとラベル付けされて参照される第2の電源212は、アドレススイッチ202に接続することができる。アドレススイッチ202はワード線214で作動させることができ、アドレススイッチ202は第2の電源212からの電圧を下部電極接点204に供給するようになっている。
第1の電源210と第2の電源212との間の電位差は、不揮発性メモリセル106が行う動作を決定することができる。この動作は、書き込みとすることができ、転位材料層206と上部電極接点208との間で十分にイオンを移動させて導電性ブリッジ216を形成することでデータ「1」を記憶することができる。導電性ブリッジ216は、下部電極接点204と上部電極接点208との間の低抵抗接続を形成することができる。導電性ブリッジ216は電力がシステムに供給されるか否かに関わらず残存することができるので、導電性ブリッジ216は不揮発性である。動作は消去動作とすることができ、イオンを元の中立状態とするために、供給される電圧の極性を反転させて導電性ブリッジ216を形成する。リセット動作は、転位材料層206及び上部電極接点208の状態を元に戻し、導電性ブリッジ216を除去して下部電極接点204と上部電極接点208との間の抵抗を大きくする。
動作は、不揮発性メモリセル106の状態の読み出しとすることができる。読み出し動作において、第1の電源210はセンス電圧を供給することができ、第2の電源212はスイッチオフして浮遊電圧を提示することができる。不揮発性メモリセル106が導電性ブリッジ216の存在で示されるデータ「1」を含む場合、センス電圧は、アドレススイッチ202でゲート制御されてビット線218上に提示されることになる。不揮発性メモリセル106が導電性ブリッジ216の不在で示されるデータ「0」を含む場合、ビット線218は、センス電圧で駆動されず、次の結合入力(図示せず)からの浮遊電圧を反映することになる。
下部電極接点204は、窒化チタンを含有するか又は有する不活性接点として形成されるが、不活性接点は、化学蒸着(CVD)、原子層蒸着(ALD)、又はCVD及びALD蒸着プロセスを組み合わせたものの特性を示すか又は呈する、TDMAT又は(CH355Ti(CH33等の有機金属化合物の前駆体の堆積の結果としての微量のハロゲン成分も存在しない。
堆積温度は、ハロゲン及び炭素等の未反応残留物の量を特定又は決定する。未反応残留物の量及び/又は堆積温度は、材料の結晶学及び材料の抵抗率を決定する。
下部電極接点204を形成するために用いるCVD/ALDの堆積物の特性は、1つ又はそれ以上の個別層の結晶構造を含むことができ、各個別層は、窒化チタン、チタンシリコン窒化物、タングステン、又はこれらの組み合わせといった特定の原子成分を有し、層内の共通平面に位置合わせされるか又は交差し、電子顕微鏡、X線回折、エネルギ分散型分光分析(EDS)イメージング、又は結晶構造の物理的な属性を検出して決定するために使用される同様のイメージングデバイスといった、断面の電子描画によって可視となる。
上部電極接点208は、転位材料層206の上部及び垂直側面に示されているが、前述の動作を変更することなく、下部電極接点204に対向する転位材料層206の表面の一部にのみ制限できることを理解できる。また、導電性ブリッジ216の形成は、転位材料層206に用いる材料の種類に応じて、イオンの転位材料層206への注入によって、又は転位材料層206からのイオンの引き付けによって行うことができることも理解できる。さらに、導電性ブリッジ216だけを示すが、転位材料層206内に形成される導電性ブリッジ216は複数又は並列とすることができることも理解される。
転位材料層206に直接、接触する不揮発性メモリセル106の下部電極接点204は、集積回路ダイ102内に形成することができ、窒化チタンを含有するか又は有する不活性接点となることが分かっているが、不活性接点は、化学蒸着(CVD)、原子層蒸着(ALD)、又はCVD及びALD蒸着プロセスを組み合わせたものの特性を示すか又は呈する、TDMAT又は(CH355Ti(CH33等の有機金属化合物の前駆体の開口において堆積され、有機金属チタンにさらされる結果としての微量のハロゲン成分も存在しないので、不活性接点にはハロゲン成分が存在せず、不揮発性メモリセル106の最適な性能がもたらされる。
転位材料層206に直接、接触する不揮発性メモリセル106の下部電極接点204は、化学蒸着(CVD)、原子層蒸着(ALD)、又はCVD及びALD蒸着プロセスの組み合わせによって集積回路ダイ102内に形成することができ、窒化チタンを含有するか又は有する不活性接点となることが分かっているが、不活性接点は、ハロゲン成分を有しておらず、堆積中に与えられるプラズマ照射条件に基づいて微調整された抵抗を有しているので、不活性接点は、微調整された抵抗特性を有し、不揮発性メモリセル106の最適な性能がもたらされる。
TDMAT又は(CH355Ti(CH33のいずれかを用いて有機金属化合物から形成され、微量ハロゲンが全く存在せず、非晶構造、金属ガラス構造、又は種々の結晶方位の小さなナノ結晶構造を有する、下部電極接点204の窒化チタン(TiN)によって、不揮発性メモリセル106の信頼性及び性能が著しく向上することが分かっている。
TDMAT又は(CH355Ti(CH33のいずれかを用いて有機金属化合物から形成され、微量ハロゲンが全く存在しない、窒化チタンを有する下部電極接点204の形成により、3−シグマ読み取り/書き込み耐久限界がlOOKサイクルを超えて延び、不揮発性メモリセル106の低抵抗状態(LRS)記憶力が10倍改善されることが分かっている。
TDMAT又は(CH355Ti(CH33にシリコン(Si)注入した不揮発性メモリセル106の下部電極接点204は、導電性ブリッジ216の存在と不在との間の抵抗値を引き上げることによって、より安定した読み取りウインドウ割当て(RWB)及びメモリセルの改善された耐久性をもたらすことが分かっている。本発明で見出した読み取りウインドウ割当ては、3シグマテイル確率であり、特定のセット/リセットサイクルの直後の最新のLRS状態の電流からHRS状態の電流を差し引いた電流を読み取るためのものである。
ここで図3を参照すると、窒化チタン(TiN)及びチタンシリコン窒化物(TiSN)の堆積物に関する抵抗率対厚さの例示的なグラフ302が示されている。例示的なグラフ302には、Y軸に沿ってマイクロΩcmの増加する対数単位の抵抗率、及びX軸にそってÅの増加する対数単位の膜厚306が示されている。
DMAT前駆体を用いる図2の下部電極接点204の4つのバージョンであり、TiN_as_deposited308、TiN_low_resistance310、TiN_medium_resistance312、及びTiSiN_as_deposited314が形成される。TiN_as_deposited308、TiN_low_resistance310、TiN_medium_resistance312、及びTiS1N_as_deposited314は、それぞれTINAD、TIN_LR、TINMR、及びTISIN_ADでラベル付けされて参照される。
また、TiC14前駆体からのCl残留物を有し、例示的なグラフ302では一点鎖線で示される特定の厚さ318を有するTiN下部電極接点の特定の抵抗率316が示されている。特定の抵抗率316及び特定の厚さ318は、それぞれSRPL及びSTでラベル付けして参照できる。図2の例示的なグラフ302において、例えば、特定の抵抗率316は、厚さ250Åにおいて215μΩcmとすることができる。
例示的なグラフ302は、Cl残留物を有するTiN下部電極接点と本発明の下部電極接点204との間の抵抗率304の典型的な差異を示すが、下部電極接点204は、不活性電極としても知られており、有機金属TDMAT前駆体に基づき、微量ハロゲンが存在せず、小さなコンタクトホールを埋めることができる。例えば、例示的なグラフ302は、TDMAT前駆体を示し、CVD/ALD堆積中のプラズマは、TiN_low_resistance310の曲線を形成するために用いることができ、この曲線は、Cl残留物を有するTiN下部電極接点の特定の厚さ318における特定の抵抗率316に中心がある。
また、例示的なグラフ302は、TDMAT前駆体を示すことができ、堆積中の最低限のプラズマ又はプラズマ無しで、TiN_as_deposited308曲線を有するTiNを形成することができ、単位長さ当たりの抵抗率は、Cl残留物を有するTiN下部電極接点の特定の厚さ318での特定の抵抗率316の100倍以上である。
さらに他の実施例において、例えば、例示的なグラフ302は、TDMAT前駆体をCVD/ALD堆積中のプラズマを用いてTiNを形成するために使用する方法を示し、TiNはTiN_medium_resistance312の曲線で示されており、単位長さ当たりの抵抗率は、Cl残留物を有するTiN下部電極接点の特定の厚さ318での特定の抵抗率316の2〜3倍である。
さらに他の実施例において、例示的なグラフ302は、TDMAT前駆体を示し、堆積中の最低限のプラズマ又はプラズマ無しで、シリコン(Si)注入を用いてTiSiNを形成することができ、TiSiN_as_deposited314の曲線は、Cl残留物を有するTiN下部電極接点の特定の厚さ318の特定の抵抗率316の2〜3倍の単位長さ当たりの抵抗率を有する。下部電極接点204の4つのバージョンの幾つかは、随意的に、高エネルギによる第1のプラズマ処理TiN及び長期プラズマ処理されたTDMATを用いて形成することができる。
また、随意的に第1のプラズマ処理TiNに用いたものよりも低エネルギかつ短期間で第2のプラズマ処理TiNを形成することができ、図1の不揮発性メモリセル106の信頼性又は回復力を犠牲にすることなく、下部電極接点204の4つのうちの幾つかを第1のプラズマ処理TiNよりも短期間かつ低いエネルギで製作するようになっている。また、TiNは、シリコン(Si)で処理して、下部電極接点204を形成する際にTDMATにシリコン(Si)を注入することでチタンシリコン窒化物を形成することができ、TiSiN_as_deposited314の特性曲線がもたらされる。
説明目的で、本実施形態は下部電極接点204又は不活性電極形態はチタンを有する。他の前駆体を使用すると、下部電極接点204は他の金属で形成することができ、依然としてハロゲン成分は存在しない。例えば、下部電極接点204は、適切な有機金属前駆体とCVD/ALDプロセスを用いてタングステン(W)で形成することができ、フッ素成分が存在しない。
CVT/ALD堆積中に最低限のプラズマ又はプラズマ無しで、TDMAT又は(CH355Ti(CH33前駆体は、下部電極接点204を形成するため適応性及び制限をもたらし、性能、信頼性、コスト、RWB安定性、又はこれらの任意の組み合わせを最適化するために堆積プロセスに割り当てられる時間又は期間を調節することで、Cl残留物を有するTiN下部電極接点の特定の厚さ318を含む何らかの特定の厚さをもつことが分かっている。
ここで図4を参照すると、図3の下部電極接点204の4つのバージョンのうちの1つを例示する、読み出しメモリサイクルのセット及びリセット持続時間をプロットした例示的なグラフが示されている。持続時間グラフ402は、Y軸に沿って、ナノアンペア(nA)の線形単位でのゼロ読み取りウインドウ割当て参照値の上又は下の読み取りウインドウ割当て404と、X軸に沿って、サイクルの増加する対数単位での対応するセット及びリセットサイクル406を示す。
読み取りウインドウ割当て(RWB)は、3シグマのテイル確率であり、特定のセット/リセットサイクルの直後の最新のLRS状態の電流からHRS状態の電流を差し引いた電流を読み取るためのものである。読み出し電圧はセット方向において0.1Vである。3シグマのRWBが正である場合、LRS及びHRS状態は100パーセント以外の約99.9パーセントに等しい3シグマのパーセントで識別することができる。RWBが負の場合、テイルLRS及びHRSビットの読み出し電流はオーバラップし、LRS及びHRS状態を読み取ることは困難である。35uA及び45UAは、セット動作のための平均適合電流である。より大きい電流を利用する場合、LRS状態での導電フィラメントは安定化することができ、LRSの読み出し電流に関する3シグマのテイルは増加する。
例えば、実線で示し、100回の読み出しサイクルを横切って超える第1のグラフ408は、第1のグラフ408の下方に破線で示す第2のグラフ410とは交差しない。第1のグラフ408は下部電極接点204といった下部電極接点を示し、TDMAT前駆体ベースのTiNは、400Åの厚さで堆積し、CMPを利用して400Åから700Åの間のBECプラグの高さまで研磨され、10分の1及び10分の8のリセット電圧、及び48μAのセット適合電流で動作する。
第2のグラフ410は、下部電極接点204といった下部電極接点を示し、TDMAT前駆体ベースのTiNは、400Åの厚さで堆積し、CMPを利用して400Åから700Åの間のBECプラグの高さまで研磨され、10分の1及び10分の8のリセット電圧、及び35μAのセット適合電流で動作する。第1のグラフ408及び第2のグラフ402は、100回のプログラムつまり消去サイクルにわたって類似の曲線であり、所定の電圧に関して異なる読み出し電流での読み取りウインドウ割当てを示す。
図5を参照すると、図3の下部電極接点204の4つのバージョンのうちの1つのメモリセルのメモリ状態保持安定性をプロットした例示的なグラフが示されている。例示的な保持チャート502は、中央値0シグマμ(mu)の3σ(シグマ)分布をもつY軸及びナノアンペア(nA)の増加する対数単位での読み出しセル電流504を示すX軸を有する。
4つのプロットは、図1の不揮発性メモリセル106の不活性電極として知られる下部電極接点204の4つのバージョンの実施例を示して表す。4つのプロットはそれぞれ、p_a506、p_b508、p_c510、及びp_d512でラベル付けされて参照される。セット適合電流は、35μAに設定され、読み出し電圧は0.1ボルトであった。
点線で接続される点線の三角データポイントで示すプロットp_a506は、メモリセルが1時間だけ摂氏150度に曝された後のデータ状態に相当するセル耐性を有するメモリセルからの10000回のセット/リセットサイクルの後のHRS状態を示す。実線で接続される実線の三角データポイントで示すプロットp_b508は、メモリセルが1時間だけ摂氏150度に曝される前のデータ状態に相当するセル耐性を有するメモリセルからの1000回のセット/リセットサイクルの後の10000のHRS状態を示す。
点線で接続される点線の三角データポイントで示すプロットp_c510は、メモリセルが1時間だけ摂氏150度に曝された後のデータ状態に相当するセル耐性を有するメモリセルからの10000回のセット/リセットサイクルの後のLRS状態を示す。実線で接続される実線の三角データポイントで示すプロットp_d512は、メモリセルが1時間だけ摂氏150度に曝される前のデータ状態に相当するセル耐性を有するメモリセルからの1000回のセット/リセットサイクルの後のLRS状態を示す。
TDMAT又は(CH355Ti(CH33のいずれかを用いて有機金属チタン化合物から形成され、電気化学的に不活性で微量ハロゲンが全く存在しない窒化チタン(TiN)の下部電極接点204を有する不揮発性メモリセル106は、プログラムされたデータ状態を3シグマの範囲で10000回を超える読み出しにわたって1時間だけ摂氏150度に曝されることに影響されずに維持して、高い信頼性及びデータ保持を可能にすることが分かっている。
TDMAT又は(CH355Ti(CH33のいずれかを用いて有機金属チタン化合物から形成され、電気化学的に不活性で微量ハロゲンが全く存在しない窒化チタン(TiN)の下部電極接点204を有する不揮発性メモリセル106は、不揮発性メモリセル106の初回生産改良をもたらす。初回生産改良は、3シグマ読み出しセル電流0.1−8.0nAの範囲での10000回のプログラム/消去サイクル後のプログラムされた「0」のデータ状態又はHRS状態を保持する能力であり、1時間だけ摂氏150度に曝されることに影響されず、高い信頼性及びデータ保持を可能にすることが分かっている。
TDMAT又は(CH355Ti(CH33のいずれかを用いて有機金属チタン化合物から形成され、電気化学的に不活性で微量ハロゲンが全く存在しない窒化チタン(TiN)の下部電極接点204を有する不揮発性メモリセル106は、不揮発性メモリセル106の第2の生産改良をもたらす。第2の生産改良は、3シグマ読み出しセル電流、800ナノアンペア(nA)から10マイクロアンペア(μA)の範囲での10000回のプログラム/消去サイクル後のプログラムされた「1」のデータ状態又はLRS状態を保持する能力であり、1時間だけ摂氏150度に曝されることに影響されず、高い信頼性及びデータ保持を可能にすることが分かっている。
TDMAT又は(CH355Ti(CH33のいずれかを用いて有機金属チタン化合物から形成され、電気化学的に不活性で微量ハロゲンが全く存在しない窒化チタン(TiN)の下部電極接点204を有する不揮発性メモリセル106は、少なくとも6000のRWB_3σとして示して特定する最小読み出しセル電流分散514、及び10000回にわたるLRS及びHRSのプログラムされたデータ状態の間の92nAを維持し、1時間だけ摂氏150度に曝されることに影響されず、高い信頼性及びデータ保持を可能にすることが分かっている。
ここで図6を参照すると、製造の堆積プロセス段階における下部電極接点の部分断面図が示されている。図2の窒化チタンの下部電極接点204といった、下部電極接点602又は不活性電極が示されており、物理的なスイッチング機構に対して電気化学的に不活性に形成され、ハロゲン又はハロゲン化物化合物が存在しない。図示の太線は、エンクロージャ又はチャンバ604であり、気体の導入又は除去のための少なくとも1つの開口を有する。
CVD、ALD、又はCVD及びALD(CVD/ALD)プロセスを使用して、絶縁層608内に所定の接点深さ606の下部電極接点602を形成する窒化チタンを堆積することができ、ユーザ及び/又は製造業者が選択した、抵抗率範囲等の抵抗特性、読み取り電流、物理的な形状寸法、材料面テクスチャ、カチオン親和力、技術、又は性能仕様を決定するようになっている。不活性電極としても知られる下部電極接点602は、平坦な基材612上の絶縁層608の開口610内にBECプラグとして形成することができる。絶縁層608内に100ナノメートル(nm)未満の直径を有するコンタクトホールバイア、又は100ナノメートル(nm)幅未満の幅を有する狭いトレンチといった開口610は、平坦な基材612又はその上の配線層を露出させる。CVD/ALDだけが開口610を埋めて小さなBECプラグをもたらすことができる。例えば、物理蒸着(PVD)プロセスは、開口610を埋めることができない。図1の集積回路ダイ102の平坦な基材612がSUBSTRATEで示されて参照される。
下部電極接点602は、CVD/ALDプロセスを用いて平坦な基材612上に堆積させることができる。開口610は、リソグラフィー及びエッチングによってパターン成形することができる。不活性電極としても知られている下部電極接点602は、事前にパターン成形された開口610内に堆積され、次に、必要に応じて、研磨して過剰な表皮又は堆積物を取り除く。
例えば、堆積フェーズサイクル中に、前駆体、プラズマ、ガス、又はこれらの組み合わせを導入することで材料添加物614をCVD/ALD処理中にチャンバ内に導入することができ、又はプラズマを利用して下部電極接点602の特性を変更すること又は作り上げることができる。例えば、シリコン添加を行ってTiSN下部電極接点602を形成することができる。例えば、プラズマ照射を利用して下部電極接点602の抵抗特性を変更することができる。
事前にパターン形成された開口610内に堆積される下部電極接点602は非常に小さく(30nm未満)、化学機械平坦化(CMP)プロセスを利用してさらに処理することができる。CMPプロセスは、下部電極接点602を研磨して下部電極接点602の堆積物から何らかの表皮を除去するために利用することができる。
下部電極接点602を生成するためにCVD及び/又はALD処理だけが利用できることが分かっており、絶縁層608内の100ナノメートル(nm)の直径のBECプラグ又は100ナノメートル(nm)幅の狭いトレンチとしての開口610を埋めるようになっている。
下部電極接点602を作成するためのALDプロセスは、CVDよりも一層、均一に開口610を埋めることができ、開口610に中心に見られる材料量を低減することができることが分かっている。
図7を参照すると、本発明の他の実施形態における集積回路システムを製造するための方法700のフローチャートが示されている。方法700は、IC準備ブロック702において、アドレススイッチを有する集積回路ダイを準備する段階と、下部電極接点形成ブロック704において、ハロゲン成分が存在せず、化学蒸着又は原子層蒸着プロセスの特性を有し、アドレススイッチに接続される下部電極接点を形成する段階と、転位材料層堆積ブロック706において、下部電極接点に転位材料層を直接堆積させる段階と、上部電極堆積ブロック708において、集積回路ダイ上に不揮発性メモリアレイを形成するために上部電極接点に転位材料層を直接堆積させる段階と、を含む。
得られる方法、処理、装置、デバイス、製品、及び/又はシステムは、分り易く、費用効率的であり、複雑ではなく、多用途性が高く、有効であり、公知の構成要素を適応させることによって驚くほど非自明に実施することができるので、集積回路システムを効率的で経済的に製造するのに適しており、従来の製造方法又はプロセス及び技術と完全に互換性がある。
本発明の他の重要な態様は、コストを低減し、システムを簡素化し、不揮発性メモリを備えた集積回路システムの性能を向上させるという従来の傾向を有用にサポートしてそのために役立つことである。
本発明のこれら及び他の有益な態様は、結果的に技術の状態を少なくとも次の水準に進めるものである。
本発明を特定の最良のモードに関連して説明したが、当業者には、以上の説明に照らして多くの代替物、修正、及び変形が明らかであることは理解されるものとする。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲に収まる全てのそのような代替物、修正、及び変形を包含するように意図している。本明細書にこれまで説明した又は添付図面に示した全ての内容は、例示的かつ非限定的な意味に解釈されるものとする。
702 IC準備ブロック
704 下部電極接点形成ブロック
706 転位材料層堆積ブロック
708 上部電極堆積ブロック

Claims (15)

  1. ドレススイッチを有する集積回路ダイを準備する段階と、
    少なくとも窒化チタン材料を有すると共に前記アドレススイッチに接続される下部電極接点を、前駆体として有機金属化合物を用いた化学蒸着または原子膜蒸着のプロセスを利用して、不活性電極として形成する段階と、
    イオン伝導性固体電解質の特徴を有する誘電体材料又は金属酸化材料の少なくとも一方を含む転位材料層を前記下部電極接点の直上又は上部に堆積させる段階と、
    前記集積回路ダイの直上又は上部の前記転位材料層の直上又は上部に上部電極接点を堆積させる段階と
    を含む集積回路システムの製造方法。
  2. 前記下部電極接点を形成する段階は、前記下部電極接点にシリコンを注入する段階を含む、請求項1に記載の集積回路システムの製造方法。
  3. 前記下部電極接点を形成する段階は、窒化チタンを有する下部電極接点を形成する段階を含む、請求項1に記載の集積回路システムの製造方法。
  4. 前記下部電極接点を形成する段階は、テトラキスジメチルアミノ(tetrakisdimethylamino)チタンTi(N(CH324又は(トリメチル)ペンタメチルシクロペンタジエニルチタニウム(IV)(CH355Ti(CH33の前駆体を用いて下部電極接点を形成する段階を含む、請求項1に記載の集積回路システムの製造方法。
  5. 前記下部電極接点を形成する段階は、ハロゲン元素が存在しないタングステンを含有する下部電極接点を形成する段階を含む、請求項1に記載の集積回路システムの製造方法。
  6. ドレススイッチを有する集積回路ダイと、
    少なくとも窒化チタン材料を有し、前記アドレススイッチに接続されると共に、不活性電極となる下部電極接点と、
    イオン伝導性固体電解質の特徴を有する誘電体材料又は金属酸化材料の少なくとも一方を含む、前記下部電極接点の直上又は上部の転位材料層と、
    前記集積回路ダイの直上又は上部の前記転位材料層の直上又は上部の上部電極接点と
    を備えた集積回路システム。
  7. 前記下部電極接点、化学蒸着又は原子膜蒸着の特性を有する、チタンシリコン窒化物を更に含む、請求項に記載の集積回路システム。
  8. 前記下部電極接点、化学蒸着又は原子膜蒸着の特性を有する、ハロゲン元素が存在しないタングステンを更に含む、請求項に記載の集積回路システム。
  9. 前記下部電極接点、該下部電極接点の抵抗率を決定する予め定められた接触深さを有する、請求項に記載の集積回路システム。
  10. 前記下部電極接点は、100μΩcmから1Ωcmの間の抵抗率を有する、請求項に記載の集積回路システム。
  11. 前記上部電極接点は、集積回路ダイの上にある、請求項に記載の集積回路システム。
  12. 前記集積回路ダイの平坦な基材をさらに備え、前記下部電極接点は前記平坦な基材上にある、請求項11に記載の集積回路システム。
  13. 前記集積回路ダイの100ナノメートル未満の狭いトレンチをさらに備え、
    前記下部電極接点は、前記トレンチ内にある、請求項11に記載の集積回路システム。
  14. 前記下部電極接点は、非結晶質構造又は金属ガラス構造を有する、請求項11に記載の集積回路システム。
  15. 前記集積回路ダイの100ナノメートル未満のコンタクトホールビアをさらに備え、前記下部電極接点は前記コンタクトホールビア内にある、請求項11に記載の集積回路システム。
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