JP5841486B2 - ガスガン - Google Patents

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Description

本発明は、パワーソースとして炭酸ガスを使用する放出バルブを備えたガスガンに関する。
従来から、玩具銃のパワーソースとして圧縮ガスを使用したガスガンが知られている。このガスガンは、ハンマー又はストライカーで放出バルブの後端を叩くことによってガス通路を開放し、圧縮ガスを放出する。そして、この圧縮ガスをチャンバーに待機させた弾丸に噴射することにより発射する。
ところで、従来から、ガスガンのパワーソースとして使用していた代替フロンは、二酸化炭素(CO2)の数百倍から1万倍以上の温室効果を持つことが知られている。従って、近年においては、代替フロンの排出削減が推進される状況にある。そこで、このような状況に対処して、液化炭酸ガスを充填したCO2ボンベを使用するガスガンが開発されている。
ところが、炭酸ガスは代替フロンの数倍のガス圧力を有するため、このガス圧力に適合するように、ガスガンの構造を改善する必要が生じる。
ここで、従来の代替フロンを使用したガスガンとして特許文献1に示す空気玩具銃を参照する。この空気玩具銃は、ガン本体のグリップ部にマガジンを取り付ける構造を有するものである。マガジンのガス蓄圧室にはフロンガス等の圧縮ガスが充填されている。また、マガジンの上部に設けられた放出バルブをハンマーで叩打することによってガス通路を開閉することができる。
このようなマガジンにCO2ボンベを適用した場合について、図4(a)、(b)に示す放出バルブを検討する。図4(a)に示す構造は、特許文献1に示すマガジンの上部に設けられるバルブ構造であり、マガジンのガス蓄圧室の上部に設けられるものである。
図4(a)に示すように、マガジンのガス通路50にはバルブ着座部材51が固定されている。また、バルブ着座部材51のガス孔52には放出バルブ53が挿通されている。さらに、放出バルブ53の頭部54には環状溝55が形成され、この環状溝55にゴム製のOリング56が装着されている。
一方、マガジンの上部に設けられたバルブスリーブ57の内部に放出バルブ53のロッド部58が挿通されている。放出バルブ53は、バルブスリーブ57の内部に設けられたバルブスプリング59によって常に後方(図4(a)の右方)へ付勢されている。さらに、放出バルブ53のロッド部58と頭部54の間には絞り部60が形成されている。
また、バルブ着座部材51とバルブスリーブ57との間は、発射前の弾丸を保持するチャンバーに通じるガス通路50に連通されている。図4(a)に示すように、放出バルブ53は、通常、バルブスプリング59の弾性力によって後方へ付勢されている。このため、放出バルブ53の頭部54に設けたOリング56はバルブ着座部材51に密着され、ガス孔52は閉ざされた状態となる。
このような構成において、マガジンのガス蓄圧室に充填された圧縮ガスは、放出バルブ53の頭部54のOリング56をバルブ着座部材51の方向へ押圧した状態にしている。
そこで、トリガーを引くことによってハンマーを回転し、放出バルブ53の後端を叩打すると、図4(b)に示すように、放出バルブ53はバルブスプリング59の弾性力に抗して前方(図4(b)の左方)へ移動する。このとき、バルブ着座部材51とOリング56との間が開放されると、ガス孔52にガス流が生じ、このガス流でOリング56が吸引される。
なお、従来のフロンガスのガス圧力では、上記のようにバルブ着座部材51とOリング56との間にガス流が生じた場合でも、Oリング56は放出バルブ53の環状溝55に嵌合された状態を保つ。
しかしながら、パワーソースにCO2ボンベを用いた場合、炭酸ガスのガス圧力はフロンガスよりもはるかに強力であるため、Oリング56は放出バルブ53の環状溝55から外れて絞り部60の方向へ吸い込まれ、ガス孔52に引っかかって潰れた状態になる。このため、バルブ着座部材51のガス孔52は閉ざされ、ガス通路50に必要なガス流量を供給することが不可能となる。
実用新案登録第3051479号公報
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、ガスガンのパワーソースとして炭酸ガスを用いた場合、特に、放出バルブの構造を炭酸ガスの圧力に適合するようにしたガスガンを提供することを目的とする。
上記の問題を解決するために、本発明における請求項1のガスガンは、圧縮ガスとして用いた炭酸ガスの供給源と発射前の弾丸を着座するチャンバーとの間にガス通路が設けられ、ガス通路の途中に設けたバルブ着座部材のガス孔に放出バルブを挿通して放出バルブを軸方向に移動することによりバルブ着座部材のガス孔を開閉するガスガンにおいて、放出バルブは、バルブ着座部材に着座する頭部とバルブ着座部材の軸方向に離間して設けられたバルブスリーブの貫通孔に摺動されるロッド部とから形成され、放出バルブのロッド部はバルブ着座部材のガス孔を摺動する首部と、バルブスリーブの貫通孔を摺動する胴部と、ロッド部の首部と胴部の間に設けられた絞り部とから構成され、絞り部はロッド部の首部と胴部の外径よりも縮小した外径を有し、バルブスリーブの内腔に設けたバルブスプリングの弾性力により放出バルブの頭部に形成された環状溝に装着したOリングがバルブ着座部材の着座部位に密着することによってガス通路が閉ざされる一方、放出バルブの後端をハンマー又はストライカーで叩打することによって放出バルブがバルブ着座部材の方向へ移動した際、放出バルブの環状溝と首部との間に形成された環状凸部がバルブ着座部材の着座部位とガス孔との間に形成された段差内周部に嵌合されている間はガス通路が閉ざされ、バルブ着座部材のガス孔の内周に放出バルブの絞り部が移動した際、バルブ着座部材のガス孔の内周と放出バルブの絞り部との間に生じた隙間を経て炭酸ガスがガス通路を流通するようにしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2のガスガンは、請求項1において、ガン本体のグリップ又は該グリップに装填されるマガジンにボンベ室を設け、該ボンベ室に炭酸ガスを充填したCO2ボンベを収納するようにしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項3のガスガンは、請求項1において、ガン本体のグリップ又は該グリップのマガジン室に装填されるマガジンにガス蓄圧室を設け、該ガス蓄圧室に炭酸ガスを注入するようにしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項4のガスガンは、請求項1、2又は3において、放出バルブのロッド部に形成した絞り部の外径を調整することにより、バルブ着座部材のガス孔の内周と放出バルブの絞り部との間に生じた隙間を経て流通される炭酸ガスの流通量を調整するようにしたことを特徴とする。
本発明の請求項1の構成によれば、放出バルブの後端をガン本体に設けられたハンマー又はストライカーで叩打することによって放出バルブがバルブ着座部材の方向へ移動する。この際、放出バルブが移動する初期の段階においては、放出バルブの環状溝と首部の間に形成された環状凸部が、バルブ着座部材の段差内周部に嵌合された状態を保つ。この間は、ガス孔が閉ざされた状態にあるため、ガス孔にガス流は発生せず、放出バルブの頭部のOリングにも圧縮ガスのガス流は作用しない。
次に、バルブ着座部材のガス孔の内周に放出バルブの絞り部が移動した際、絞り部の外周とガス孔との隙間を経て圧縮ガスが流通される。このガス流は、放出バルブの頭部の嵌合凹部に嵌合したOリングを変形するほどのガス圧を有するものではない。従って、Oリングは放出バルブの環状溝に嵌合された状態を保つ。このため、従来のようにOリングでガス孔が閉ざされることもなく、チャンバーに待機した弾丸に所定のガス圧を供給することが可能となる。
さらに、上記の構成においては、放出バルブのロッド部に形成した絞り部の外径を調整することにより、絞り部の外周と着座部材のガス孔との隙間を経て流通される圧縮ガスの流通量を調整することが可能となる。このため、従来のフロンガスよりもはるかに強力な炭酸ガスの圧力を適度に調整することができる。これによって、発射される弾丸の威力を危険なものとせず、安全なガスガンとして使用することが可能となる。
本発明の実施例1に係るガスガンの主要部を示す断面図である。 本発明の実施例1に係るガスガンの放出バルブを示す図であり、(a)及び(b)は側面図、(c)は斜視図、(d)は後端を示す図である。 本発明の実施例1に係るガスガンの放出バルブを示す断面図であり、(a)はガス孔を閉した状態を示し、(b)は放出バルブを移動しているが、ガス孔は閉ざされた状態を示し、(c)はガス孔を開通した状態を示す。 従来のガスガンの放出バルブを示す図であり、(a)はガス孔を閉ざした状態を示し、(b)はガス孔を開通した状態を示す。 本発明の実施例2に係るガスガンの要部を拡大した断面図である。 本発明の実施例2に係る放出バルブの分解図である 本発明の実施例2に係る放出バルブのバルブスリーブを示す図であり、(a)(b)は側面図、(c)は断面図、(d)は先端側の端面を示す図、(e)は後端側の端面を示す図である。 (a)、(b)は本発明の実施例2に係る放出バルブの動作図であり、 (c)は(b)におけるA部分の部分拡大図である。
本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明による実施例のガスガンについて説明する。図1に示すガスガンは、ガン本体1のグリップ2内に設けられたマガジン室3にマガジン4を着脱自在に挿着可能としたものである。このマガジン4には、発射前の弾丸Bを待機状態に保持するチャンバー5に連通した弾倉6が形成されている。この弾倉6の内部にはフォロアスプリング7で支持されたフォロア9が上方へ付勢されている。
また、マガジン4にはCO2ボンベ10を装着するボンベ室11が設けられている。ボンベ室11に装着されたCO2ボンベ10は、ボンベ室11の下端の内周に形成されたネジ溝12に蓋部13を捻じ込むことによって保持される。さらに、CO2ボンベ10の開口部10aはボンベ室11の上部に連通されたガス通路8の下端部に保持される。
なお、本実施例は、上記のように、ガン本体1のグリップ2のマガジン室3に装填されるマガジン4にボンベ室11を設け、該ボンベ室11に炭酸ガスを充填したCO2ボンベ10を収納する構成としている。ただし、他の実施例として、ガン本体1のグリップ2にCO2ボンベ10を収納するボンベ室11を設け、該ボンベ室11にCO2ボンベ10を収納するようにしてもよい。
さらに、他の実施例として、ガン本体1のグリップ2又は該グリップ2のマガジン室3に装填されるマガジン4にガス蓄圧室(不図示)を設け、このガス蓄圧室に炭酸ガスを直接注入する構成としてもよい。ただし、このようにグリップ2又は該グリップ2のマガジン4にガス蓄圧室を直接作成する場合、グリップ2又はマガジン4のガス蓄圧室を高圧の炭酸ガスに耐えられる構造とする必要がある。
このような構成のマガジン4において、圧縮ガスの供給源であるCO2ボンベ10の開口部10aと発射前の弾丸Bを保持するチャンバー5との間にガス通路8が設けられている。チャンバー5に保持された弾丸Bは、ガス通路8を経て流通される圧縮ガスの圧力によって、チャンバー5からインナーバレル17を経て前方へ発射される。
また、図3(a)に示すように、ガス通路8の途中に固定したバルブ着座部材14のガス孔15には放出バルブ16を挿通している。この放出バルブ16を軸方向に移動することにより、バルブ着座部材14のガス孔15を開閉することができる。また、バルブ着座部材14の軸方向に離間してバルブスリーブ19がマガジン4の上部に形成された取付穴4a(図1参照)に固定されている。なお、バルブスリーブ19をガジン4の取付穴4aに固定するには、マガジン4の取付穴4aの内周に形成したネジ溝にバルブスリーブ19の外周に形成したネジ溝19aをねじ込むことによって固定する。
このような構成の放出バルブ16は、バルブ着座部材14の着座部位14aに着座する頭部18とバルブスリーブ19の貫通孔20に摺動されるロッド部21とから形成されている。また、放出バルブ16の後端は、図1に示すように、ガン本体1に設けられたハンマー23でストライカー24を介して叩打される。
なお、ガン本体1に設けられたハンマー23は、通常はシアー25の爪で係止され、待機状態にされているが、トリガー26を引くことによって、トリガーバー27を介して、シアー25が回動する。これによって、シアー25の爪が解除され、ハンマー23がバネ力で回転し、ストライカー24を介して放出バルブ16の後端を叩打すると、放出バルブ16が前方へ移動する。
上記の構成において、放出バルブ16の外観を図示すると、図2(a)〜(d)に示すものとなる。また、この放出バルブ16の軸に沿う断面図を図示すると、図3(a)〜(c)に示すものとなる。また、この図3において、(a)はガス孔15が閉ざされた状態を示し、(b)は放出バルブ16を移動しているが、ガス孔15は閉ざされた状態を示し、(c)はガス孔15を開通した状態を示す。
また、図3(a)に示すように、放出バルブ16の頭部18の外周には環状溝34が形成され、この環状溝34にゴム製のOリング35が装着されている。従って、この環状溝34に嵌合されたOリング35は、放出バルブ16の頭部18の先端環状部38と放出バルブ16の首部28付近に設けられた環状凸部36との間に挟まれた状態で保持されたこととなる。
さらに、放出バルブ16のロッド部21は、バルブ着座部材14のガス孔15を摺動する首部28と、バルブスリーブ19の貫通孔20を摺動する胴部30と、ロッド部21の首部28と胴部30の間に設けられた絞り部31とから構成されている。この絞り部31は、放出バルブ16の首部28と胴部30の外径よりも縮小した外径に形成されている。
さらに、バルブスリーブ19の内腔29には放出バルブ16のロッド部21の外周にバルブスプリング32を装着した構成としている。このバルブスプリング32は、ロッド部21の外周の環状凹部22に固定したストッパリング33で保持されている。このような構成により、放出バルブ16は、バルブスプリング32の弾性によって常時放出バルブ16を後方(図3(a)の右方)へ付勢するように作用する。
従って、トリガー26を引かない通常の状態では、放出バルブ16の頭部18の環状溝34に装着されたOリング35は、バルブスプリング32の弾性力によって、バルブ着座部材14の傾斜状の着座部位14aに密着した状態を保ち、ガス孔15が閉ざされた状態となる。
一方、放出バルブ16の後端をストライカー24を介してハンマー23で叩打すると(図5参照)、図8(a)に示すように、放出バルブ16がバルブ着座部材14の方向へ移動する。この際、放出バルブ16が移動する初期の段階においては、放出バルブ16の環状溝34と首部28の間に形成された環状凸部36が、バルブ着座部材14の段差内周部37に嵌合された状態を保つ。この間は、ガス孔15が閉ざされた状態にあるため、ガス孔15にガス流は発生せず、放出バルブ16の頭部18のOリング35にも圧縮ガスのガス流は作用しない。
次に、バルブ着座部材14のガス孔15の内周位置に放出バルブ16の絞り部31が移動した際、圧縮ガスが絞り部31の外周とガス孔15との隙間Gを経て、ガス通路8の方向へ流通される。このとき、圧縮ガスのガス流はバルブ着座部材14と放出バルブ16の頭部18の環状内周部37との間から絞り部31の外周とガス孔15との隙間Gを通過するように発生する。このガス流は、放出バルブ16の頭部18のOリング35を変形するほどのガス圧を有するものではない。従って、Oリング35は放出バルブ16の頭部18の環状溝34に嵌合された状態を保つ。即ち、環状溝34に嵌合されたOリング35は、放出バルブ16の頭部18の先端環状部38と放出バルブ16の首部28側に設けられた環状凸部36との間に挟まれた状態を保つ。このため、Oリング35は環状凸部36によって隙間Gへ流入するガス流に対抗することができ、Oリング35が環状溝34から離脱することを確実に防止することが可能となる。ガス通路8は閉ざされず、チャンバー5に待機した弾丸Bに所定のガス圧を供給することが可能となる。
さらに、本実施例において、放出バルブ16のロッド部21に形成した絞り部31の外径を調整することにより、絞り部31の外周とガス孔15との隙間Gを経て流通される圧縮ガスの流通量を調整することができる。これによって、ガス孔15を通過してガス通路8を流通する炭酸ガスの圧力を適度に調整することが可能となる。
上記の実施例においては、図3(a)〜(c)のバルブ着座部材14のガス孔15を閉塞する部材として、ゴム製のOリング35を使用している。このような構造においては、ゴム弾性を有するOリング35がバルブ着座部材14の着座部位14aに密着するため、ガス孔15のシール性能に優れたものとなる。しかしながら、Oリング35はゴム製であって上記のように放出バルブ16の先端環状部38の外周に別体に嵌合したものであり、放出バルブ16を開く際にOリング35が撚れながら移動する。このため、放出バルブ16の開動作タイミングに遅れが生じ、ガス孔15を流れるガスに無駄が生じる。
そこで実施例2では、実施例1のようなOリング35を使用せずに放出バルブ16の開動作の即応性を向上することが可能な構造としたものである。
このような本実施例の放出バルブ39は、実施例1の図1に示すガスガンと同様のガスガンに適用することが可能である。そこで、本実施例では、図5に示すガスガンの要部拡大図に本実施例の放出バルブ39の構造体を取り付けたものとして説明する。
従って、図5に示すガス本体1の構造は、図1に示すガスガンと同様の構造を有し、マガジン4のボンベ室11にはCO2ボンベ10が装着され、CO2ボンベ10の開口部10aはボンベ室11の上部に連通されたガス通路8の下端部に保持される。
このような構成において、図5に示すガスガン1に設けられたガス通路8の途中にはストライカー24と対向する側に取付穴4aが形成され、この取付穴4aの内周に本実施例のバルブスリーブ40が固定されている。
このバルブスリーブ40は、図6又は図7(a)〜(e)に示すように、その中心の軸方向にガス孔41を形成した胴部42を有し、胴部42の外周に形成したネジ溝43をガス通路8に設けた取付穴4aの内周のネジ溝4bに捻じ込む構造(図5参照)を有する。なお、図7(e)に示す直径方向の溝42aは、バルブスリーブ40を捻じ込む際のドライバの先端を係止する溝として機能する。
また、バルブスリーブ40には先端側に環状凹部40aが形成される一方、後端側にも環状凹部40bが形成され、夫々の環状凹部40a、40bにシール用のゴム製Oリング44(図8(a)、(b)参照)を装着する。これによって、図5に示すように、バルブスリーブ40をガス通路8の取付穴4aに取り付けた際のシール性能を向上するようにしている。
さらに、図6に示すように、バルブスリーブ40の軸方向に形成されたガス孔41の先端寄りには外方へ向けて複数のガス貫通孔41aが形成され、このガス貫通孔41aの形成数及び孔径の大きさによってガス孔41を流通するガス流量を調整することが可能となる。
さらに、バルブスリーブ40のガス孔41の先端部には潤滑性を有する合成樹脂製バルブリング45が装着される。このバルブリング45を形成する合成樹脂材料としては、ポリアセタールを使用するのが好ましい。ポリアセタール(略号POM)は、強度、潤滑性、耐磨耗性、耐衝撃性等に優れるエンジニアリングプラスチックである。なお、市販されているポリアセタールとしては、ポリプラスチックス社のジュラコン(商標名)等が知られている。
また、本実施例のバルブリング45は、図6に示すように、端部にフランジ部45aを有すると共に、バルブスリーブ40の先端側に形成した拡径穴部40cに圧入し得る外径の筒部45bを有する。また、筒部45bの内部にはバルブスリーブ40のガス孔41と同径のガス孔41が形成されている。
また、バルブスリーブ40の拡径穴部40cにバルブリング45の筒部45bを圧入すると、バルブリング45のガス孔41とバルブスリーブ40のガス孔41とが同軸且つ同径に形成される。従って、このガス孔41に放出バルブ39を挿通すると、該放出バルブ39を軸方向に移動することが可能となる。
また、図8(a)、(b)に示すように、本実施例の放出バルブ39は、ロッド部39aの頭部に設けたバルブ頭部39bがテーパ状の絞り面39cを有し、該絞り面39cがバルブリング45のガス孔41の内周端部に設けられた着座部46に着座する。
さらに、図5に示すように、本実施例の放出バルブ39は、該放出バルブ39の頭部側にバルブスプリング47を設けた構造としている。実施例1の構造においては、図3(a)〜(c)に示すように、バルブスプリング32はバルブスリーブ19の内腔に設けてあるため、ストッパリング33を設けても放出バルブ16にガタが生じるおそれがあった。これに対して、本実施例において、図8(a)、(b)に示すように、バルブスリーブ40の内部はガス孔41のみを形成し、放出バルブ39の頭部側に突出した突部39dの環状溝39eにバルブスプリング47の一端を挿着し、バルブスプリング47の他端をガスガン1のガス通路8の壁面に当てて支持させた構成としている。
このような構成により、バルブスリーブ40のガス孔41内に挿通した放出バルブ39のロッド部39aは移動の際にもガタが生じにくく、またバルブスプリング47も大径に形成することが可能である。従って、バルブスプリング47の剛性を高めることにより、放出バルブ39がバルブリング45の着座部位に着座した際の密着性を向上することが可能となる。
本実施例は、上記の構成により、図8(a)に示すように、バルブリング45とバルブスリーブ40のガス孔41に放出バルブ39のロッド部39aを挿通し、絞り面39cがバルブリング45のガス孔41の内周端部に設けられた着座部46に着座することによってガス孔41が閉ざされる。
一方、図8(b)に示すように、放出バルブ39の後端をハンマー又はストライカー24で叩打することにより放出バルブ39の絞り面39cがバルブリング45の着座部46から離脱することによってガス孔41が開放される。
また、図8(a)、(b)、(c)に示すように、放出バルブ39が移動して放出バルブ39の絞り面39cがバルブリング45の着座部46の角部に圧接すると、バルブリング45はポリアセタールのような合成樹脂から形成されているため、バルブリング45の着座部46の角部が放出バルブ39の絞り面39cに倣って潰される。これによって、放出バルブ39の絞り面39cとの密着性に優れたものとなり、放出バルブ39によるシール性の向上に有益となる。
なお、図8(c)に示すように、放出バルブ39の絞り面39cのなす角度αを45度とするのが望ましく、この場合、放出バルブ39の絞り面39cによって形成される着座部46の角度も45度となる。
また、本実施例は、上記のようにバルブスリーブ40のガス孔41の先端部に潤滑性を有する合成樹脂製バルブリング45を装着し、放出バルブ39のバルブ頭部39bに形成されたテーパ状の絞り面39cがバルブリング45の着座部46に着座する構成としている。このため、Oリングを使用した場合とは異なり、放出バルブ39を開放する際の即応性に優れた構成となり、バルブリング45のガス孔41を通過するガスの流れが良くなり、少量のガスで弾丸を効率的に発射することが可能となる。
本発明のガスガンは、ガスガンのパワーソースとして炭酸ガスを用いた場合、特に、放出バルブの構造を炭酸ガスの圧力に適合するようにしたガスガンとして利用可能である。
B 弾丸
G 隙間
1 ガン本体
2 グリップ
3 マガジン室
4 マガジン
4a 取付穴
4b ネジ溝
5 チャンバー
6 弾倉
7 フォロアスプリング
8 ガス通路
9 フォロア
10 CO2ボンベ
10a 開口部
11 ボンベ室
12 ネジ溝
13 蓋部
14 バルブ着座部材
14a 着座部位
15 ガス孔
16 放出バルブ
17 インナーバレル
18 頭部
19 バルブスリーブ
19a ネジ溝
20 貫通孔
21 ロッド部
22 環状凹部
23 ハンマー
24 ストライカー
25 シアー
26 トリガー
27 トリガーバー
28 首部
29 内腔
30 胴部
31 絞り部
32 バルブスプリング
33 ストッパリング
34 環状溝
35 Oリング
36 環状凸部
37 段差内周部
38 先端環状部
39 放出バルブ
39a ロッド部
39b バルブ頭部
39c 絞り面
39d 突部
39e 環状溝
40 バルブスリーブ
40a 先端側の環状凹部
40b 後端側の環状凹部
40c 拡径穴部
41 ガス孔
41a ガス貫通孔
42 胴部
43 ネジ溝
44 Oリング
45 バルブリング
45a フランジ部
45b 筒部
46 着座部
47 バルブスプリング

Claims (4)

  1. 圧縮ガスとして用いた炭酸ガスの供給源と発射前の弾丸を着座するチャンバーとの間にガス通路が設けられ、ガス通路の途中に設けたバルブ着座部材のガス孔に放出バルブを挿通して放出バルブを軸方向に移動することによりバルブ着座部材のガス孔を開閉するガスガンにおいて、放出バルブは、バルブ着座部材に着座する頭部とバルブ着座部材の軸方向に離間して設けられたバルブスリーブの貫通孔に摺動されるロッド部とから形成され、放出バルブのロッド部はバルブ着座部材のガス孔を摺動する首部と、バルブスリーブの貫通孔を摺動する胴部と、ロッド部の首部と胴部の間に設けられた絞り部とから構成され、絞り部はロッド部の首部と胴部の外径よりも縮小した外径を有し、バルブスリーブの内腔に設けたバルブスプリングの弾性力により放出バルブの頭部に形成された環状溝に装着したOリングがバルブ着座部材の着座部位に密着することによってガス通路が閉ざされる一方、放出バルブの後端をハンマー又はストライカーで叩打することによって放出バルブがバルブ着座部材の方向へ移動した際、放出バルブの環状溝と首部との間に形成された環状凸部がバルブ着座部材の着座部位とガス孔との間に形成された段差内周部に嵌合されている間はガス通路が閉ざされ、バルブ着座部材のガス孔の内周に放出バルブの絞り部が移動した際、バルブ着座部材のガス孔の内周と放出バルブの絞り部との間に生じた隙間を経て炭酸ガスがガス通路を流通するようにしたことを特徴とするガスガン。
  2. ガン本体のグリップ又は該グリップに装填されるマガジンにボンベ室を設け、該ボンベ室に炭酸ガスを充填したCO2ボンベを収納するようにしたことを特徴とする請求項1記載のガスガン。
  3. ガン本体のグリップ又は該グリップのマガジン室に装填されるマガジンにガス蓄圧室を設け、該ガス蓄圧室に炭酸ガスを注入するようにしたことを特徴とする請求項1記載のガスガン。
  4. 放出バルブのロッド部に形成した絞り部の外径を調整することにより、バルブ着座部材のガス孔の内周と放出バルブの絞り部との間に生じた隙間を経て流通される炭酸ガスの流通量を調整するようにしたことを特徴とする請求項1、2又は3記載のガスガン。
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