JP2003269895A - 玩具ガス銃の給弾装置 - Google Patents

玩具ガス銃の給弾装置

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JP2003269895A JP2002071965A JP2002071965A JP2003269895A JP 2003269895 A JP2003269895 A JP 2003269895A JP 2002071965 A JP2002071965 A JP 2002071965A JP 2002071965 A JP2002071965 A JP 2002071965A JP 2003269895 A JP2003269895 A JP 2003269895A
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Yoshimoto Tanaka
祥元 田中
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Tanaka Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F41WEAPONS
    • F41BWEAPONS FOR PROJECTING MISSILES WITHOUT USE OF EXPLOSIVE OR COMBUSTIBLE PROPELLANT CHARGE; WEAPONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F41B11/00Compressed-gas guns, e.g. air guns; Steam guns
    • F41B11/50Magazines for compressed-gas guns; Arrangements for feeding or loading projectiles from magazines
    • F41B11/55Magazines for compressed-gas guns; Arrangements for feeding or loading projectiles from magazines the projectiles being stored in stacked order in a removable box magazine, rack or tubular magazine
    • F41B11/56Magazines for compressed-gas guns; Arrangements for feeding or loading projectiles from magazines the projectiles being stored in stacked order in a removable box magazine, rack or tubular magazine the magazine also housing a gas cartridge

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾倉部をトリガより前方に装着する玩具ガス
銃において、簡単な構造の自動給弾装置を提供する。 【解決手段】 カセット80に弾倉部81とノズル機構
部82とバルブ機構部83とガス蓄圧室84を内蔵させ
る。ノズル機構部82は、ピストン94と作動ノズル9
2とそれらを連結するコイルバネ93をバレル72の軸
方向に形成した孔91に内装し、ピストン94と作動ノ
ズル92の間にバルブ機構部83の出気孔83aを形成
したものである。発射操作で出気孔83aに高圧ガスが
供給されると、作動ノズル92が前進して弾倉部81の
BB弾10をバレル72に圧入し、ピストン94も後退
してそのピン部分が作動ノズル92から抜けてBB弾1
0が発射される。発射後は復座バネ74とコイルバネ9
3で遊底73とノズル機構部82が元の位置に戻り、弾
倉部81の最上位に次のBB弾10が送り出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は玩具ガス銃における
給弾装置に係り、擬似的なボルトアクション機構を備え
たライフル型の玩具ガス銃や自動小銃型又は機関銃型等
の玩具ガス銃に適用され、手動操作時のボルトの作動や
発射時のガス圧を利用したノズルの作動によって弾丸
(BB弾)の給弾を実行させる給弾装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、玩具ガス銃の給弾装置には様
々な自動給弾方式が実施・提案されているが、大別する
と、ブローバック機構に連動した給弾機構による方式、
トリガ操作に連動する給弾機構による方式、及び銃本体
に内蔵させた電気モータを駆動源とする給弾機構による
方式がある。
【0003】ブローバック機構に連動した給弾機構につ
いては、その提案件数が最も多く、主に短銃型のガス銃
に適用されているが、自動小銃型等の大型ガス銃に適用
されている場合も少なくない。原理的には、発射時のガ
ス圧を利用してスライダが後退せしめられるが、その動
作に従動してノズルを後退させ、その後退中にノズルの
下方に設けた弾倉からBB弾をノズルの前方に送り出
し、また、発射後において復座バネがスライダを元の位
置へ復帰させる過程でノズルも元の位置へ戻すことによ
り、BB弾を弾丸保持部(バレル内に設けられている場
合も含む)に圧入するものである。
【0004】トリガと連動した給弾装置については、銃
のタイプを問わず各種の方式が実施・提案されており、
原理的な構成としては、例えば、短銃型のものでは図1
6及び図17に示すような方式が、またライフル型や自
動小銃型のものでは図18及び図19に示すような方式
が採用されている。短銃型のガス銃では、図16の状態
からトリガ201が引かれるとカム202が回転し、図
17に示すようにカム202に係合した係合片203が
作動ノズル204を前進させ、作動ノズル204の前端
部が弾倉部205からコイルバネ206によって押し出
されている最上位のBB弾10をバレル207の弾丸保
持部へ圧入する。そして、グリップ部208に対して着
脱自在に装填されるカセット209には前記の弾倉部2
05と共にガス蓄圧室210とバルブ機構部211が組
み込まれており、トリガ201が更に大きく引かれる
と、それに連動したカム機構212が作動してバルブ機
構部211の内蔵バルブを開放させ、ガス蓄圧室210
の高圧ガスがBB弾10の背後に導かれてBB弾10が
バレル207から発射される。また、発射後にトリガ2
01が元の位置に戻ると係合片203も元の位置に戻る
ため、作動ノズル204が後退して次のBB弾10が作
動ノズル204の前に送り出された待機状態になる。
【0005】ライフル型のガス銃では、図18に示すよ
うに、トリガ301の前方に弾倉部302とガス蓄圧室
303とバルブ機構部304が組み込まれたカセット3
05が装填されている。トリガ301が引かれると、そ
の回転によって伝達棒306が前進してカム307が回
転せしめられ、図19に示すようにカム307の回転に
よってバレル308の下側に設けた係合部308aが後
方へ押圧される。従って、バレル308が後退してその
後端部がカセット305の弾倉部302へ嵌入し、最上
位のBB弾10がバレル308の弾丸保持部へ圧入され
る。そして、トリガ301が更に引かれると、バルブ機
構部304のバルブが開放し、ガス蓄圧室303の高圧
ガスがBB弾10の背後へ導かれてBB弾10がバレル
308から発射される。尚、バレル308は復座バネ
(図示せず)で前方へ付勢されているため、トリガ30
1が元の位置に戻るとバレル308が前進して元の位置
へ戻り、弾倉部302から次のBB弾10がバレル30
8の後側に送り出されて待機状態になる。
【0006】電気モータを用いた給弾方式については、
一部の大型ガス銃やエアーコッキングを行う銃に適用さ
れているが、銃本体部に電動モータやバッテリーや歯車
等を内蔵させなければならず、前記の各方式と比較して
機構的に複雑なものになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スナイパー
ライフル等の実銃ではボルトアクション機構を備えたも
のが多いが、玩具銃の分野ではボルトアクション動作を
エアーコッキング用に用いた圧縮空気銃に適用された
り、意匠だけを実包に模した擬似的弾丸を装填する機構
として利用されたりしているだけである。また、ボルト
アクション機構のボルトにガス蓄圧室とバルブ機構部を
構成してBB弾を発射させるような方式もある。但し、
いずれにしても、それらの玩具銃はBB弾を一発ずつ装
填して発射させる方式であり、連射を可能にする給弾装
置は備えていない。
【0008】また、上記のブローバック動作やトリガ操
作に連動した給弾機構を自動小銃型や短機関銃型等の大
型ガス銃へ適用する場合には、実銃と同様に弾倉部がト
リガ部分よりも前方に設けられる。しかし、玩具ガス銃
において、弾倉部をトリガの前方に配置させると、ブロ
ーバック機構の動作やトリガ操作に連動して作動ノズル
やバレルを移動させるための機構が複雑になり、銃本体
部に余分な連動機構や部品を組み込む必要がある。従っ
て、必然的に部品点数が多くなり、動作の信頼性の低下
を招くと共に製造コストも高くなる。
【0009】そこで、本発明は、(1) ボルトアクション
機構を備えた玩具ガス銃において、そのボルトアクショ
ン動作に連動して弾倉からBB弾を供給する給弾装置を
提供し、また、(2) 弾倉部をグリップ部に内蔵させない
形態となる自動小銃型等の大型の玩具ガス銃において、
ブローバック方式やトリガ連動方式とは異なる簡単な機
構による給弾装置を提供し、もって前記の問題点を解消
することを目的として創作された。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、擬似的動
作を行うボルトアクション機構を備えたライフル型の玩
具ガス銃において、銃本体に対して着脱自在に装着され
るカセットに、銃本体側のバレルと前記ボルトアクショ
ン機構のボルトの間に配置される作動ノズルと、複数の
弾丸を前記作動ノズルの前方区間の下側へ付勢して格納
する弾倉部とを具備せしめ、前記作動ノズルは、後端が
閉じており、後方区間の下側壁部に孔が形成された中空
筒体であって、その後端部側に前記カセットを銃本体に
装着した状態で前記ボルトとの間で係合・回動拘束関係
を構成する機構を備え、前記カセットによって前記バレ
ルの軸方向へ摺動自在な態様で抱持されたものであり、
前記カセットを銃本体に装着して前記ボルトを前進限に
設定した状態で、ガス蓄圧室からトリガ操作で開放され
るバルブ機構部を介して導かれている通気路の孔が、前
記作動ノズルの孔に対応する位置に形成されていること
を特徴とする玩具ガス銃の給弾装置に係る。
【0011】この発明では、ボルトアクション機構に対
するボルトの操作によって、カセット側の作動ノズルを
前後に移動させることができる。即ち、カセットを銃本
体に装着した状態ではボルトと作動ノズルの間に係合・
回動拘束関係が構成されるため、作動ノズルはボルトと
一体的に移動し、またその状態ではボルトによって作動
ノズルの回動が拘束されて、作動ノズルの孔は下側にな
っている。従って、ボルトを後退させると弾倉部の最上
位の弾丸がバレルと作動ノズルの間に送り出され、ボル
トを前進限まで前進させるとその弾丸をバレル側へ押し
込むことができ、作動ノズルの孔が高圧ガスを供給する
ための通気路の孔に対応する位置にセットされる。そし
て、その状態でトリガを操作すればガス蓄圧室の高圧ガ
スを作動ノズルの内部へ供給して弾丸を発射させること
ができ、その後にボルトを後退させれば次の弾丸がバレ
ルと作動ノズルの間に送り出される。この発明によれ
ば、銃本体側に対して独立したカセットの機構を銃本体
側のボルトアクション機構によって作動させているた
め、従来のように銃本体側に給弾作動機構を組み込む場
合と比較して、簡単な構成による給弾装置が実現でき
る。
【0012】また、第1の発明において、カセットが、
作動ノズルと弾倉部と共にバルブ機構部とガス蓄圧室を
内蔵し、前記バルブ機構部の出気孔が前進限にある前記
作動ノズルの下側壁部の孔と対応する位置に形成されて
おり、ボルトアクション機構の擬似発射ピンがトリガ操
作により係止状態を解除されて前進した際の衝打力によ
って、前記バルブ機構部のバルブが開放せしめられる構
成とすれば、カセットに発射機構の主要部を集約的に内
蔵させることができ、機構の簡素化が更に図れると共
に、ガス蓄圧室から導く高圧ガスの供給路を大幅に短縮
できることになる。
【0013】第2の発明は、弾倉部をトリガより前方の
銃本体部に対して着脱自在なカセットとして装着する方
式の玩具ガス銃において、前記カセットには、複数の弾
丸をバレルの手前側へ付勢して格納する弾倉部と、その
弾倉部の後方にバレルの軸方向に沿って構成されたノズ
ル機構部とを具備せしめ、前記ノズル機構部は、前記カ
セットに形成した孔に摺動自在に内嵌するプランジャ部
分と同プランジャ部分の前面から軸方向へ伸びたピン部
分とからなるピストンと、前記孔に摺動自在に内嵌する
管状部分と前記ピストンのピン部分を摺動自在に内嵌さ
せる孔が形成された後端板とからなる作動ノズルと、前
記のピストンと作動ノズルを連結するコイルバネとで構
成され、且つ前記ピストンのプランジャ部分の前端面と
前記作動ノズルの後端面の間に通気孔を形成したもので
あり、前記カセットにおける前記ノズル機構部の構成部
分の背面に対して、バネ定数を前記コイルバネよりも大
きく設定した復座バネによって前方へ付勢されている遊
底の後端板を当接させると共に、ガス蓄圧室からトリガ
操作で開放されるバルブ機構部を介して導かれている通
気路の孔が、前記カセットを銃本体に装着した状態で前
記通気孔に対応する位置に形成されていることを特徴と
する玩具ガス銃の給弾装置に係る。
【0014】この発明では、トリガ操作によってガス蓄
圧室の高圧ガスが通気路を通じてピストンのプランジャ
部分の前端面と作動ノズルの後端面の間に供給される
と、コイルバネを引張しながら作動ノズルが前進すると
同時にピストンが後退する。作動ノズルはその前進によ
って弾倉部の弾丸をバレル側へ押し込み、ピストンはそ
の後退によって復座バネを圧縮しながら遊底を後退させ
るが、復座バネのバネ定数はコイルバネのそれよりも大
きく設定されているため、先に作動ノズルの前進動作が
完了してピストンはそれ以降も後退し続けることにな
る。そして、ピストンの後退が進行すると作動ノズルと
ピストンの間隔が更に大きくなり、ピストンのピン部分
が作動ノズルの孔から抜けて高圧ガスが作動ノズルの管
状部分に流入し、バレル側に送り込まれている弾丸を発
射させる。また、発射後には高圧ガスの供給が停止さ
れ、コイルバネの復元力によって後退するが、それによ
って弾倉部の次の弾丸がバレルの後端部とノズル機構部
の間へ自動的に送り出される。一方、後退していた遊底
は復座バネの復元力によってピストンを元の位置に戻す
ため、弾丸発射後の作動ノズルとピストンは最終的に発
射前の状態に戻る。この発明によれば、発射動作に伴う
自動給弾動作と共に、遊底の往復運動を利用した擬似的
排莢動作を実現でき、またカセットにそのための主要機
構部を組み込んでいるために、銃本体側と給弾装置の機
構を簡素化できる。
【0015】また、第2の発明において、カセットが、
弾倉部とノズル機構部と共にバルブ機構部とガス蓄圧室
を内蔵し、前記バルブ機構部の出気孔をピストンのプラ
ンジャ部分の前端面と作動ノズルの後端面の間に形成し
たものであり、且つ前記バルブ機構のバルブを開放させ
るためのカム機構を遊底の後退力によって掛止状態と
し、トリガ操作によってその掛止状態を解除して前記バ
ルブを開放することとすれば、カセットに発射機構の主
要部を集約的に内蔵させることができ、機構の簡素化が
図れると共に、ガス蓄圧室から導く高圧ガスの供給路を
大幅に短縮できる。更には、発射動作の度にバルブ機構
を開閉制御するカム機構を自動的に次回の発射のための
準備状態にセットできるという機能を付加できる。
【0016】第3の発明は、弾倉部をトリガより前方の
銃本体部に対して着脱自在なカセットとして装着する方
式の玩具ガス銃において、前記カセットには、複数の弾
丸をバレルの手前側へ付勢して格納する弾倉部と、その
弾倉部の後方にバレルの軸方向に沿って構成されたノズ
ル機構部とを具備せしめ、前記ノズル機構部は、後方が
閉じた座グリ状の孔の後方壁部から孔内に軸方向へ伸び
たピンが立設されており、前記孔に摺動自在に内嵌する
管状部分と前記ピストンの前記ピンを摺動自在に内嵌さ
せる孔が形成された後端板とからなる作動ノズルと、前
記後方壁部と前記作動ノズルを連結するコイルバネとで
構成され、且つ前記ノズル機構部の後方壁部と作動ノズ
ルの後端板の間に通気孔を形成したものであり、ガス蓄
圧室からトリガ操作で開放されるバルブ機構部を介して
導かれている通気路の孔が、前記カセットを銃本体に装
着した状態で前記通気孔に対応する位置に形成されてい
ることを特徴とする玩具ガス銃の給弾装置に係る。
【0017】この発明は、第2の発明におけるノズル機
構部のピストンを固定した構成に相当し、ノズル機構部
の孔を後方が閉じた座グリ状の孔にすると共に、その後
方壁部から孔内に軸方向へ伸びたピンを立設せしめた構
成としている。通気路の孔から高圧ガスが供給される
と、コイルバネを引張しながら作動ノズルが前進する
が、その前進過程で弾倉部の弾丸をバレル側へ押し込
み、その後にピンが作動ノズルの孔から抜けるために、
高圧ガスが作動ノズルの管状部分に流入して弾丸を発射
させる。また、弾丸の発射後は作動ノズルがコイルバネ
の復元力によって後退し、弾倉部の次の弾丸がバレルの
後端部とノズル機構部の間へ自動的に送り出される。こ
の発明では、作動ノズルのみが移動するために第2の発
明のように遊底を後退させる駆動力は得られないが、ノ
ズル機構部の構成は簡単なものになる。
【0018】尚、第3の発明において、カセットに対し
て、弾倉部とノズル機構部と共にバルブ機構部とガス蓄
圧室を内蔵させ、前記バルブ機構部の出気孔をノズル機
構部の後方壁部と作動ノズルの後端板の間に形成すれ
ば、第2の発明の場合と同様に、カセットに発射機構の
主要部を集約的に内蔵させることができ、機構の簡素化
が図れると共に、ガス蓄圧室から導く高圧ガスの供給路
を大幅に短縮できる。
【0019】第4の発明は、弾倉部をトリガより前方の
銃本体部に対して着脱自在なカセットとして装着する方
式の玩具ガス銃において、前記カセットには、複数の弾
丸をバレルの手前側へ付勢して格納する弾倉部と、その
弾倉部の後方にバレルの軸方向に沿って構成されたノズ
ル機構部とを具備せしめ、前記ノズル機構部は、孔内に
おいて隔壁によって固定支持された管状のノズルと、前
記ノズルの後方において前記孔に摺動自在に内嵌するプ
ランジャ部分と同プランジャ部分の前面から軸方向へ伸
びて前記ノズルの管内に内嵌して摺動するピン部分とか
らなるピストンとで構成され、且つ前記ピストンのプラ
ンジャ部分の前端面と前記隔壁との間に通気孔を形成し
たものであり、前記バレルが第1復座バネによって後方
へ付勢された状態で銃本体部に摺動自在に内嵌せしめら
れて、その後端部が前記ノズルの前記隔壁より前方にあ
る区間に外嵌するようになっており、一方、前記ノズル
機構部の構成部分の背面に対してバネ定数を前記第1復
座バネよりも大きく設定した第2復座バネによって前方
へ付勢した遊底の後端板を当接させ、前記遊底の先端部
が前記バレルに形成した係合突起に当接するようにした
ことを特徴とする玩具ガス銃の給弾装置に係る。
【0020】この発明は、第2の発明における作動ノズ
ルを固定してバレル側を作動させる方式に相当する。ノ
ズル機構部は、管状のノズルが孔内において隔壁によっ
て固定支持した構成とされ、ピストンのプランジャ部分
がピン部分を前記ノズルの管内に内嵌させて孔内を摺動
する構成とされている。一方、バレルは第1復座バネに
よって後方へ付勢された状態で銃本体部に摺動自在に内
嵌せしめられており、そのバレルの係合突起に対して遊
底の先端部が第2復座バネで前方へ付勢された状態で当
接しているが、第2復座バネのバネ定数が第1復座バネ
のそれよりも大きく設定されている。従って、バレルが
遊底によって前方へ押し出された状態になっており、初
期状態ではバレルの後端部とノズル機構部の間に弾倉部
の弾丸が送り出されている。この発明によれば、トリガ
操作によって通気路の孔から高圧ガスが供給されるとピ
ストンが遊底と共に第2復座バネを圧縮しながら後退
し、同時にバレルが第1復座バネの付勢力によって後退
する。バレルが後退してノズルに外嵌すると、弾倉部の
弾丸がバレルの内部へ押し込まれるが、ピストンの更な
る後退によってそのピン部分がノズルから抜ける。従っ
て、高圧ガスがノズルを通じてバレルに保持されている
弾丸の背後へ供給され、弾丸がバレルを通じて発射され
る。弾丸の発射後にはバルブ機構部のバルブが閉じ、ま
たピストンの前方空間の圧力が低下するため、第2復座
バネの復元力によって遊底とピストンは元の位置に戻
り、バレルも遊底の先端部が係合突起を押圧して元の位
置に戻される。そして、バレルが元の位置に戻ると弾倉
の上側が開放されるため、弾倉の次の弾丸がバレルの後
端部とノズル機構部の間に送り出された状態になる。こ
の発明では、第2の発明と同様の機能・効果が得られる
と共に、ノズル機構部の構成を簡素化でき、発射時にバ
レルの後退動作が実現できるという利点もある。
【0021】また、第4の発明において、カセットが、
弾倉部とノズル機構部と共にバルブ機構部とガス蓄圧室
を内蔵し、前記バルブ機構部の出気孔をピストンのプラ
ンジャ部分の前端面と隔壁との間に形成したものであ
り、且つ前記バルブ機構部のバルブを開放させるための
カム機構を遊底の後退力によって掛止状態とし、トリガ
操作によってその掛止状態を解除して前記バルブを開放
することとすれば、第2の発明と同様に、機構の簡素化
やガス供給路の短縮化が図れると共に、バルブ機構に対
する開閉制御用のカム機構を自動的にセットさせること
ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る「玩具ガス銃
における給弾装置」の実施形態を図1から図15を用い
て詳細に説明する。 [実施形態1]先ず、図1はライフル型の玩具ガス銃にお
けるレシーバ部分と周辺機素の分解斜視図であり、図2
はそれらの組立断面図である。尚、各図に示されていな
い銃身や銃床等を含んだ全体的形態は通常のライフル銃
と同様であり、ここでは本発明の特徴に係る部分だけを
抽出して説明する。
【0023】各図において、1はレシーバ、2はレシー
バ1の下側に構成された筐体、3は筐体2の内部に回動
自在に取り付けられるトリガ、4はトリガガードであ
る。レシーバ1の中間区間には開口部1aが形成されて
おり、また筐体2の下側にはカセット51を装填するた
めの中空部2aが形成されており、前者は実銃における
排莢部に対応し、後者は実銃における弾倉装填部に相当
することから、全体として実銃と同様の形態になってい
る。
【0024】前記のレシーバ1に対して、前方からはバ
レル21が嵌着され、後方からはボルトアクション機構
31が嵌装される。ボルトアクション機構31は、ボル
トヘッド32と、側面にハンドル33aを取り付けたボ
ルト33と、コイルバネ34と、擬似発射ピン35とか
らなる。ここで、ボルトヘッド32はボルト33の先端
面に連結され、擬似発射ピン35はその小径区間35a
にコイルバネ34を外嵌させた状態でボルト33に内嵌
せしめられる。
【0025】一方、筐体2に対しては、そのトリガ3の
取り付け位置より前の壁部を貫通して中空部2aの壁面
に至る孔にノッカー41が嵌挿されており、また中空部
2aには下側からカセット51が装填される。前記のカ
セット51は、図2に示すように、前方側(バレル21
側)から順に弾倉部52とバルブ機構とガス蓄圧室53
が内蔵せしめられていると共に、弾倉部52とバルブ機
構の上側には作動ノズル54をバレル21の軸方向へ摺
動自在に内嵌させるノズル保持部55が形成されてい
る。また、カセット51には筐体2への装填状態でノッ
カー41の先端に対向する位置に水平方向(ノッカー4
1の移動方向)へ孔が形成されており、その孔にプラン
ジャ56が摺動自在に嵌挿されている。尚、プランジャ
56の先端部にはE-リング56aが嵌着されており、ガ
ス蓄圧室53の内圧によってプランジャ56が外側へ抜
けないようになっている。
【0026】弾倉部52は、バレル21の軸に対して垂
直方向の孔にコイルバネ57を内嵌しておきBB弾10
を上側へ付勢する通常の方式によるものであり、BB弾
10の装填方式については、具体的に図示していない
が、通例のマガジン型の弾倉で採用されているように、
上方の孔に対して斜めからBB弾を1個ずつ押し込んで
2列の態様で格納させる方式や、カセット51における
弾倉部52の底部を開閉自在な構成として、コイルバネ
57を外した状態で装填する方式等が採用できる。
【0027】バルブ機構については、弾倉部52と平行
に構成された案内部に筒状のバルブ58を摺動自在に嵌
合せしめ、案内部の下側に挿入したコイルバネ59によ
ってバルブ58を上側に付勢したものであり、O-リン
グ60を嵌着したバルブ58の先端部分がガス蓄圧室5
3からノズル保持部55側の作動ノズル54が内嵌する
孔へ通じる通気孔55aを封鎖するようになっている。
また、バルブ58の側面には切欠き58aが形成されて
おり、ガス蓄圧室53に回動自在に支持された回動カム
61のアーム部61aが切欠き58aに係合するようにな
っている。
【0028】そして、回動カム61には前記のアーム部
61aの方向に対して略直角な方向にもアーム部61bが
形成されており、そのアーム部61bはプランジャ56
の先端と対向せしめられている。従って、プランジャ5
6が前進するとアーム部61bに係合して回動カム61
が回転し、それによってアーム部61aがバルブ58を
押し下げて前記の通気孔55aを開放することになる。
【0029】一方、作動ノズル54は後端が封止された
管状体になっており、その後端の上側外周面には係合突
起54aが形成されていると共に、管状部分の後部の下
側には孔54bが形成されている。ここに、係合突起5
4aはカセット51が筐体2へ装填された状態でボルト
ヘッド32の前方区間の内側面に形成された凹溝32a
に嵌合し、それによって作動ノズル54の回転が拘束さ
れている。また、図2の状態では、作動ノズル54の孔
54bが前記の通気孔55aに対応する位置にある。尚、
ボルトヘッド32の後方区間は円筒になっており、ボル
ト33と連結した状態でコイルバネ34が外嵌した擬似
発射ピン35の小径区間35aを内挿させる中空部を構
成しているが、前方区間はカセット51側のノズル保持
部55を上側から覆う態様で半管状部分を延長せしめた
構成になっている。
【0030】ボルト33とボルトヘッド32はレシーバ
1によって案内されながら前後方向へ移動する。従っ
て、ボルト33のハンドル33aを上げて後方へ引くと
ボルト33とボルトヘッド32が後退するが、その場合
にはボルト33の後端面が擬似発射ピン35の後端頭部
35bに係合し、擬似発射ピン35も一緒に後退する。
【0031】そして、その後退過程においては、ボルト
ヘッド32側の凹溝32aの前方に形成された係合突起
32bが作動ノズル54側の係合突起54aと係合し、作
動ノズル54も一体的に後退するようになっている。ま
た、その後退過程では、擬似発射ピン35の下側に形成
された打撃部35cがトリガ3の係止部3aを押し下げて
トリガ3を回動させ、打撃部35cが係止部3aの後方へ
移動させることができる。従って、ボルト33を後退限
まで移動させた後に再び前進限に戻し、ハンドル33a
を側方へ倒してレシーバ1に対してボルト33をロック
させると、擬似発射ピン35はその打撃部35cがトリ
ガ3の係止部3aに係合した状態で後方に留まり、ボル
ト33とボルトヘッド32だけが前進限位置でロックさ
れることになる。その場合、擬似発射ピン35の小径区
間35aに外嵌しているコイルバネ34は、小径区間3
5aの先端に形成されている頭部35dとボルト33に形
成されている内向フランジ33bとの間で圧縮されるた
め、擬似発射ピン35の打撃部35cはコイルバネ34
の復元力で前方へ付勢された状態でトリガ3の係止部3
aと係合する。
【0032】以上の構成と機能に基づいて、この実施形
態の給弾装置は次のように作動する。先ず、図2に示す
状態(ボルト33とボルトヘッド32が前進限にある状
態)から、ハンドル33aを上げてそれらを後退限まで
移動させると、図3に示すように、擬似発射ピン35の
打撃部35cがトリガ3を回動させて打撃部35cがトリ
ガ3の係止部3aの後方へ移動すると共に、ボルトヘッ
ド32の係合突起32bが作動ノズル54の係合突起5
4aと係合して作動ノズル54も一緒に後退する。
【0033】すると、弾倉部52の上側に位置していた
作動ノズル54の管状部分が後方へ移動し、弾倉部52
においてコイルバネ57で付勢されているBB弾10が
上方へ押し出され、最上位のBB弾10がノズル保持部
55におけるバレル21の手前で制止された状態にな
る。即ち、ボルトヘッド32が前進限にある状態では、
図2に示したように、作動ノズル54の下側面が弾倉部
52の上側に位置しているためにBB弾10の移動が阻
止されていたが、作動ノズル54の後退によって上方が
開放されるために自動的に最上位のBB弾10が送り込
まれる。
【0034】次に、ハンドル33aの操作によってボル
ト33とボルトヘッド32を再び前進限まで戻し、ハン
ドル33aを側方へ倒してレシーバ1に対してボルト3
3をロックする。その戻しの前進過程では、図4に示す
ように、擬似発射ピン35の打撃部35cがトリガ3の
係止部3aに係合し、擬似発射ピン35の前進が阻止さ
れてボルト33とボルトヘッド32だけが前進限まで移
動してロックされることになる。従って、擬似発射ピン
35の小径区間35aに外嵌しているコイルバネ34は
圧縮され、そのコイルバネ34の復元力により、擬似発
射ピン35は固定されたボルト33に対して相対的に前
方へ付勢された状態でトリガ3の係止部3aによって係
止されていることになる。
【0035】また、前記の前進過程において、ボルトヘ
ッド32は管状部分の前端面は作動ノズル54の後端面
に当接し、作動ノズル54を前進限の位置まで戻す。従
って、図4に示すように、作動ノズル54は元の位置
(図2の状態での位置)へ戻ることになるが、図3の段
階でBB弾10が弾倉部52からバレル21の手前に送
り込まれているため、その戻り過程では作動ノズル54
の先端がBB弾10をバレル21の内部へ押し込む。即
ち、この実施形態ではボルトアクション機構31の作動
によってBB弾10の給弾動作を実現している。尚、図
示していないが、バレル21の後端部分又はその部分の
内周面をゴム部材等で構成した弾丸保持部として構成し
ておけば、BB弾10を安定的に保持させることができ
る。
【0036】次に、トリガ3を引くと、図5に示すよう
に擬似発射ピン35の打撃部35cとトリガ3の係止部
3aとの係合関係が解除され、直ちに発射動作へ移行す
る。先ず、係合関係の解除により、擬似発射ピン35は
コイルバネ34の復元力によって一挙に前進し、その打
撃部35cが前方にあるノッカー41を後方から衝打す
る。そして、その衝打力はプランジャ56へ直接伝達さ
れ、プランジャ56が直進して回動カム61のアーム部
61bを衝打して回動カム61を回転させる。すると、
回動カム61の回転によって、他方のアーム部61aが
バルブ58をコイルバネ59の上側への付勢力に抗して
押し下げ、ガス蓄圧室53と通気孔55aが連通したバ
ルブ開放状態になる。
【0037】ところで、ボルト33とボルトヘッド32
を前進限に戻した状態では、作動ノズル54の管状部分
に形成されている孔54bは前記の通気孔55aに対応す
る位置になっている。従って、バルブ開放状態になる
と、ガス蓄圧室53の高圧ガスが通気孔55aから孔5
4bを通じて作動ノズル54の管状部分に流入する。そ
の結果、噴出した高圧ガスの圧力によってバレル21に
押し込められているBB弾10が一挙に前方へ押し出さ
れ、バレル21の内部を通過して発射されることにな
る。
【0038】以降、発射が完了する度にボルトアクショ
ン動作を繰り返すと、カセット51の弾倉部52にBB
弾10が残存していれば、外観上での擬似的な排莢動作
を呈しながら、順次1個ずつの給弾動作を実行して発射
待機状態になる。
【0039】尚、この実施形態ではカセット51に作動
ノズル54と弾倉部52とバルブ機構とガス蓄圧室53
を具備させているが、作動ノズル54と弾倉部52だけ
をカセット側に装備させ、バルブ機構とガス蓄圧室は銃
本体部2側に内蔵させて、ガス通路を作動ノズル54の
孔54bに対応する位置へ導いた構成であってもよい。
【0040】[実施形態2]この実施形態は自動小銃型の
玩具ガス銃の給弾装置に係り、そのガス銃の部品分解斜
視図は図6に、それらの組立断面図は図7に、またノズ
ル機構部の拡大断面図は図8に示される。先ず、71は
銃本体部であって、銃床71aやグリップ部71bやトリ
ガガード71cが一体化されており、その銃本体部71
に対して各機能機素が組み込まれている。
【0041】バレル72は、その後端部にゴム製の管状
体である弾丸保持部72aを内嵌させて、銃本体部71
の前方筐体に嵌着されている。遊底73は後端板を有し
た半円管状の形態をなしており、復座バネ74と共に銃
本体部71の筐体内に前後方向へ移動可能な態様で組み
込まれているが、復座バネ74の付勢力によって前進限
に位置した状態では銃本体部71の上部に形成された開
口部71dを内側から閉じている。トリガ75と逆拘7
6と撃鉄77は、それぞれ銃本体部71の筐体内に横架
させたピン75a,76a,77aによって回動自在に支持
されている。但し、撃鉄77は捩りコイルバネ(図示せ
ず)によって図7における時計回り方向へ付勢されてお
り、逆拘76は捩りコイルバネ(図示せず)によって反
時計回り方向へ付勢されている。また、ノッカー78は
撃鉄77で衝打されて後記のカセット80に内蔵された
バルブ機構部83を作動させる機素であり、銃本体部7
1におけるカセット装填部の後方壁部に形成した孔に対
して摺動自在に内嵌されている。
【0042】次に、カセット80は銃本体部71に着脱
自在に装填されるものであるが、箱型筐体からなり、図
7に示すように、その前方区間には弾倉部81が、後方
区間には、上側から順にノズル機構部82とバルブ機構
部83とガス蓄圧室84が内蔵させてある。ここに、弾
倉部81は、実施形態1の場合と同様に、バレル72の
軸に対して垂直な方向となる孔にコイルバネ57を内嵌
して複数のBB弾10を上側へ付勢する方式によるもの
である。
【0043】ノズル機構部82はこの実施形態の特徴を
なす部分であり、カセット80を銃本体部71に装填し
た状態で、カセット80におけるバレル72の軸方向に
対応する位置に孔91が形成されており、その孔91に
対して作動ノズル92とコイルバネ93とピストン94
を組み込んだ機構で構成されている。
【0044】前記の作動ノズル92は管状部分92aと
スリーブ部分92bとフランジ部分92cとからなり、フ
ランジ部分92cの外周面に形成した溝にO-リング92
dを嵌着させたものである。そして、フランジ部分の外
周面をカセット80の孔91に内嵌させ、また通常の状
態では管状部分92aの先端を弾倉部81の上側に形成
された孔81bに内嵌させており、その状態からO-リン
グ92dでフランジ部分92cの前後の空間をシールしな
がら前方へ摺動できるようになっている。
【0045】前記のピストン94はプランジャ部分94
aと前方へ長く伸びたピン部分94bとからなり、プラン
ジャ部分94aにおけるピン部分94bの立設領域の周囲
に環状の深溝94cが形成されていると共に、プランジ
ャ部分94aの前方の外周面に形成した溝にO-リング9
4dを嵌着させたものである。そして、通常の状態では
ピン部分94bが作動ノズル92側のスリーブ部分92b
に内嵌して管状部分92aの内部へ貫通しており、O-リ
ング94dでプランジャ部分94aの外周面とカセット8
0の孔91の内周面との間をシールしながら後方へ摺動
できるようになっている。
【0046】コイルバネ93は前記の作動ノズル92と
ピストン94とを連結する機能を果たす機素であって、
ピストン94における深溝94cの内側に構成されてい
る柱状部分と作動ノズル92側のスリーブ部分92bに
外嵌しており、コイルバネ93の後方の端部はピストン
94の深溝94cの底部に形成された内向き溝に掛け止
められ、前方の端部はスリーブ部分92bの隅角部に形
成された内向き溝に掛け止められている。また、コイル
バネ93が自然長の状態においては、作動ノズル92の
フランジ部分92cの後側面とピストン94のプランジ
ャ部分94aの前側面との間に一定の間隔Dが構成され
るようになっている。
【0047】そして、図6に示すように、バルブ機構部
83はユニットとしてカセット80へ装着されるが、前
記の間隔Dはバルブ機構部83の上側に形成されている
出気孔83aに対応する位置になっている。従って、バ
ルブ機構部83が内蔵バルブを開放させると、ガス蓄圧
室84の高圧ガスが出気孔83aを通じて作動ノズル9
2とピストン94の間の環状空間に供給されることにな
る。尚、バルブ機構部83はノッカー78が撃鉄77で
衝打されて前方へ押し込まれた際に内蔵バルブを開放し
てガス蓄圧室84の高圧ガスを出気孔83aへ送り込む
ものであるが、各図ではその機構が省略して表記されて
いる。
【0048】以上の構成と機能に基づいて、この実施形
態の給弾装置は次のように作動する。先ず、図7の初期
状態からハンドル73a(図6を参照)を操作して遊底
73を後方へ引いた後、再び元の状態に戻す。その場
合、遊底73は後端面で復座バネ74を圧縮して後退
し、その過程で後端面が撃鉄77と係合することにより
撃鉄77を捩りコイルばねの付勢力に抗して回転させた
後に、再び元の位置へ戻ることになるが、撃鉄77には
下方の外周面に掛止部77bが形成されており、その掛
止部77bが逆拘76の端部に掛止される。即ち、図9
に示すように、撃鉄77は後方に倒された状態で掛止さ
れ、捩りコイルばねに捩りを与えた待機状態となる。
【0049】その状態からトリガ75を引くと、トリガ
75の回転によって逆拘76が回転せしめられ、図10
に示すように、逆拘76の端部が撃鉄77の掛止部77
bから解除される。従って、同図のように撃鉄77が捩
りコイルばねの復元力によって回転し、前方にあるノッ
カー78を勢いよく衝打する。そして、衝打されたノッ
カー78の前進によってバルブ機構部83が内蔵バルブ
を開放させ、ガス蓄圧室84の高圧ガスが出気孔83a
を通じて作動ノズル92とピストン94の間に供給され
る。
【0050】ところで、前記のように作動ノズル92と
ピストン94はコイルバネ93で連結されている。ま
た、図10の状態では、作動ノズル92の後端面は遊底
73の後端板と当接しており、遊底73の後端板は復座
バネ74によって前方へ付勢されている。そのため、高
圧ガスが作動ノズル92とピストン94の間に供給され
ると、高圧ガスは作動ノズル92とピストン94の間隔
D(図8を参照)を大きくするように作用し、コイルバ
ネ93を引張させる態様で作動ノズル92を前進させる
と共に、ピストン94を復座バネ74の付勢力に抗して
後退させる。
【0051】図11はその進行過程の状態を示し、作動
ノズル92はノズル機構部82の孔91内で前進限まで
到達しており、ピストン94は遊底73の後端板を介し
て復座バネ74を圧縮させながら後退している。ここ
に、作動ノズル92が先に前進限まで移動するのは、コ
イルバネ93のバネ定数が復座バネ74のそれよりも遥
かに小さいからである。そして、図10と図11を対照
させると明らかなように、作動ノズル92の管状部分9
2aの先端部は、前進過程において弾倉部81がバレル
72の手前に送り出しているBB弾10を前方へ押し出
し、バレル72の弾丸保持部72aに圧入させる。
【0052】ところで、図11の状態では、作動ノズル
92とピストン94の間隔が大きくなっているが、ピス
トン94のピン部分94bは未だ作動ノズル92のスリ
ーブ部分92bに内嵌した状態にある。従って、BB弾
10の弾丸保持部72aへのセットは完了しているが高
圧ガスがBB弾10の背後には供給されず、作動ノズル
92とピストン94の間に供給されている高圧ガスはピ
ストン94と遊底73を継続的に後退させるように作用
する。
【0053】そして、高圧ガスの供給が継続すると、ピ
ストン94と遊底73が更に後退することになるが、そ
の状態は図12に示される。その段階では、ピストン9
4のピン部分94bが大きく後退して作動ノズル92の
スリーブ部分92bから抜けた状態になり、作動ノズル
92とピストン94の間の高圧ガスが作動ノズル92の
スリーブ部分92bを通じて管状部分92aの内部へ流入
する。そのため、弾丸保持部72aにあるBB弾10の
背後が一挙に高圧になり、BB弾10はバレル72を通
じて発射される。
【0054】一方、BB弾10の発射によって作動ノズ
ル92とピストン94の間の圧力は急激に低下し、また
それによってバルブ機構部83が内蔵バルブを閉鎖する
ため、ピストン94に対する後方への押圧力がなくな
る。その場合、引張されたコイルバネ93が元の状態へ
戻ろうとする復元力によって作動ノズル92を後退させ
ると共にピストン94を前進させる。
【0055】一方、遊底73については、慣性によって
更に復座バネ74を圧縮しながら後退し、その慣性力と
復座バネ74の復元力が釣り合う位置まで後退する。そ
して、遊底73の後退過程では、その後端板と撃鉄77
が係合して撃鉄77が後方へ回転せしめられ、掛止部7
7bが逆拘76の端部に掛止されて、図9に示した発射
前の待機状態に戻る。
【0056】その結果、作動ノズル92とピストン94
の相対的関係はコイルバネ93の復元力によって元の状
態(図8の状態)に戻り、更に遊底73が復座バネ73
の復元力によって前進して元の位置に戻るため、ノズル
機構部82も図9に示した発射前の待機状態に戻る。
【0057】ところで、作動ノズル92は、前記の発射
過程では前方へ移動してその管状部分92aで弾倉部8
1の上部を封鎖しているが、前記のように管状部分92
aが元の位置へ後退することにより弾倉部81の上部が
開放される。従って、弾倉部81の次のBB弾10がコ
イルバネ81aの付勢力によってバレル72の手前に送
り込まれ、発射が完了すると直ちに自動的な給弾が実行
されることになる。
【0058】以降、トリガ75が操作される度に前記の
一連の発射動作と給弾動作が繰り返され、カセット80
の弾倉部81にBB弾10が残存していれば、外観上で
遊底73の前後移動による擬似的な排莢動作を呈しなが
ら、順次1個ずつ給弾動作が実行される。
【0059】尚、この実施形態ではカセット80にノズ
ル機構部82と弾倉部81とバルブ機構部83とガス蓄
圧室84を具備させているが、ノズル機構部82と弾倉
部81だけをカセット側に装備させ、バルブ機構とガス
蓄圧室は銃本体部71側に内蔵させて、ガス通路をノズ
ル機構部82へ導くような構成であってもよい。
【0060】[実施形態3]この実施形態は前記の実施形
態2のバルブ機構部を変形したものであり、遊底73を
別の機構によって作動させる場合や、遊底を単なる意匠
上の要素として固定されているような場合に適用され
る。
【0061】そのバルブ機構部の拡大断面図は図13に
示される。同図と図8を比較すれば明らかなように、カ
セット80’におけるバレル72の軸方向に対応した位
置に形成された孔91’が実施形態2のように貫通孔に
なっておらず、実施形態2のピストン94をカセット8
0’と一体で構成した態様の座グリ状の孔になってお
り、孔91’の後部が閉じている点が相違している。ま
た、孔91’の後方壁部95にはピン96が一体的に立
設・形成されており、その立設領域の周囲に環状の深溝
97が形成されている。
【0062】そして、作動ノズル92がそのスリーブ部
分92bに前記のピン96を内嵌させて孔91’内を摺
動すると共に、作動ノズル92と後方壁部95との間が
コイルバネ93で連結されている構成は実施形態1の場
合と同様である。但し、この実施形態ではピン96が孔
91’の後方壁部95に固定されているため、そのピン
96の長さは実施形態2におけるピン部分94bの長さ
よりも短く形成されており、作動ノズル92が前進限に
達する前に、ピン96が作動ノズル92のスリーブ部分
92bから抜けるようになっている。
【0063】この実施形態によれば、トリガが引かれて
高圧ガスがバルブ機構部83の出気孔83aから孔9
1’の後方壁部95と作動ノズル92の間に供給される
と、作動ノズル92がコイルバネ93を引張させながら
前進し、その前進過程において弾倉部81の上側に形成
された孔81bへ送り出されているBB弾10をバレル
72の弾丸保持部72aへ圧入する。そして、作動ノズ
ル92が更に前進すると、ピン96が作動ノズル92の
スリーブ部分92bから抜けて、高圧ガスが作動ノズル
92の管状部分92aの内部へ流入し、弾丸保持部72a
に圧入されているBB弾10を保持状態から解除してバ
レル72を通じて発射させる。また、発射動作が完了す
るとバルブ機構部83のバルブは閉鎖されるが、実施形
態2の場合と同様に、作動ノズル92はコイルバネ93
の復元力によって元の状態まで後退し、作動ノズル92
の後退によって弾倉81の上部が開放されることによっ
て次のBB弾10が送り込まれ、発射が完了すると直ち
に自動的な給弾が実行されることになる。
【0064】[実施形態4]この実施形態も自動小銃型の
玩具ガス銃の給弾装置に係り、そのガス銃の組立断面図
は図14に示される。但し、同図では銃床とブリップ部
は要部ではないために省略してある。同図と実施形態2
に係る図7を比較すると明らかなように、銃本体部10
1の前方にあるバレル装着部101aとバレル102の
構成、及びカセット110におけるノズル機構部の構造
が異なるだけであり、他の機素や部分的構成については
実施形態2に用いられているものと同様である。従っ
て、図14において図7と同一の符号で示されている機
素等は実施形態1のものと実質的に同一であり、ここで
はそれらの内容と機能に関する説明は省略する。
【0065】この実施形態における実施形態2との構造
上の相違は次のような点にある。 (1) バレル102の中間部分には外向きフランジ部1
02aが形成されており、後端面から一定距離を隔てた
位置にある外周面の上側には係合突起102bが形成さ
れている。また、バレル102の後端面における少なく
とも下側部分の角は先細りの傾斜面102cとして形成
されており、後端面の上側部分には管壁を延長させた弾
制止部102dが設けられている。更に、バレル102
の後端面より僅か前方の位置の内周面にはゴム製の環状
体である弾丸保持部102eが嵌着されている。
【0066】(2) 銃本体部101のバレル装着部10
1aは、バレル102を前後方向へ摺動自在に内嵌・保
持する構成になっているが、バレル102のフランジ部
102aが移動する範囲には中空部101bが構成されて
いる。そして、その中空部101bにおいて、バレル1
02のフランジ部102aより前方の区間には復座バネ
103が外嵌されており、復座バネ103がフランジ部
102aに係合することによってバレル102を後方へ
付勢するようになっている。但し、復座バネ103のバ
ネ定数は復座バネ74のバネ定数より小さく設定されて
いる。
【0067】(3) カセット110のノズル機構部12
1は、実施形態1の場合と同様にバレル102の軸方向
に沿って形成された孔内に構成されているが、作動ノズ
ルは用いずに、同孔内に円管状のノズル122を隔壁1
23によって固定支持している。従って、隔壁123は
ノズル122の外周面と前記孔の内周面との間を閉鎖す
るものであり、ノズル122の内部だけが前方空間と後
方空間を連通させる構成になっている。尚、隔壁123
の前方空間はバレル102の後端部が嵌合する形状をな
しており、上側の壁厚は弾制止部102dが嵌入するた
めに下側の壁厚よりも薄く構成されている。また、ノズ
ル122の後方にはピストン124が摺動自在に内嵌さ
れている。そのピストン124はプランジャ部分124
aと前方へ長く伸びたピン部分124bとからなり、通常
の状態では、プランジャ部分124aの後端面が復座バ
ネ74によって前方へ付勢された遊底73の後端板に当
接し、ピン部分124bがノズル122に嵌入してお
り、隔壁123とプランジャ部分124aの間が密閉さ
れた空間になっている。そして、この実施形態では、バ
ルブ機構部83の出気孔83aが隔壁123と前記状態
にあるプランジャ部分124aの前面の間に設けられて
いる。
【0068】(4) 遊底73は、実施形態2の場合と同
様に後端板を有した半円管状の形態をなしており、銃本
体部101の筐体内に前後方向へ移動可能な態様で組み
込まれて前進限に位置した状態では復座バネ74で前方
へ付勢されて銃本体部101の上部に形成された開口部
を内側から閉じているが、その状態において前端部がバ
レル102の後端側に形成された係合突起102bに当
接しており、バレル102を復座バネ103の付勢力に
抗して前進限に位置させている。
【0069】以上の構成と機能に基づいて、この実施形
態の給弾装置は次のように作動する。先ず、実施形態1
の場合と同様に、初期状態(撃鉄77が二点鎖線で示さ
れる角度にある状態)でハンドル73a(図6を参照)
によって遊底73を後方へ引き、撃鉄77を回転させて
その掛止部77bを逆拘76に掛止させる。その場合、
前記のように遊底73の前端部とバレル102の係合突
起102bが当接しており、バレル102が復座バネ1
03によって後方へ付勢されているため、バレル102
が後方へ移動してBB弾10がバレル102に圧入され
ることになる。そして、その状態でトリガ75を引けば
発射動作が開始されるが、ここでは自動給弾動作を説明
することを主目的とするため、第1回目の発射が完了し
た段階以降の動作について説明する。
【0070】前記の手動操作による給弾後に第1回目の
発射が完了すると、図14の状態(撃鉄77は実線で示
される状態にある)になる。その場合、弾倉部81の最
上位にあるBB弾10はコイルバネ81aによる付勢力
でバレル102の後端面の手前へ押し出されているが、
バレル102の弾制止部102dによって制止されてい
る。ここで、トリガ75を引くと、実施形態2で説明し
た機構動作によって撃鉄77がノッカー78を衝打して
バルブ機構83の内蔵バルブが開放される。すると、ガ
ス蓄圧室84の高圧ガスは出気孔83aを通じてピスト
ン124のプランジャ部分124aの前面と隔壁123
の間に流入し、その空間を高圧にする。
【0071】従って、ピストン124は後方へ強力に押
圧され、その後端面で遊底73の後端板を介して復座バ
ネ74を圧縮させながら後退する。また、その後退過程
では遊底73も後退するため、遊底73の前端面によっ
て係合突起102bを掛止されていたバレル102も復
座バネ103の復元力によって後方へ移動する。
【0072】そして、ピストン124の後退が進行する
と、そのピン部分124bがノズル122から抜ける。
その状態は図15に示されるが、その直前には遊底73
の後退によってバレル102が復座バネ103の付勢力
で後退限に達しており、バレル102の後端面がノズル
機構部121側へ入り込んでノズル122に外嵌する。
その場合、弾倉部81の最上位にあるBB弾10はノズ
ル122があるために後方へ移動できず、またバレル1
02の後端面の下側が傾斜面102cになっているた
め、バレル102が次弾を下側へ押しやりながら最上位
のBB弾10だけをその内部へ円滑に受け入れて、弾丸
保持部102eに圧入させる。
【0073】一方、遊底73の後端板は復座バネ74の
前方への付勢力に抗して後退するが、実施形態2の場合
と同様に、その後退過程で撃鉄77と係合してそれを後
方へ回転させ、撃鉄77の掛止部77bを逆拘76の端
部に掛止させてトリガ75を引く前の状態(図14の実
線で示される状態)にする。
【0074】ところで、ピストン124のピン部分12
4bがノズル122から抜けると、高圧ガスはノズル1
22の内部へ流入し、バレル102の弾丸保持部102
eに圧入されているBB弾10の背後を強力に押圧す
る。従って、BB弾10が弾丸保持部102eでの保持
状態から解除され、ノズル122を通じて高圧ガスで付
勢されながらバレル102から発射される。
【0075】BB弾10の発射が完了すると、バルブ機
構83の内蔵バルブは閉鎖され、バレル102とノズル
112の内部とピストン124の前方空間は大気圧にな
る。そのため、圧縮状態にある復座バネ74がその復元
力によって遊底73の後端板を前方へ付勢して前進さ
せ、遊底73とピストン124が元の位置へ戻って、ピ
ストン124のピン部分124bが再びノズル122に
内嵌した状態になる。
【0076】また、遊底73が元の位置へ戻る過程で
は、その前端面がバレル102の係合突起102に係合
してバレル102を復座バネ103の付勢力に抗して前
方へ移動させる。即ち、復座バネ74のバネ定数は復座
バネ103のバネ定数よりも大きく設定されているた
め、復座バネ74は遊底73とバレル102を元の位置
へ戻すことになる。
【0077】バレル102が前進すると、発射段階で弾
倉部81の上側を閉鎖していたバレル102の後部区間
が前方へ移動し、弾倉部81の上側が開放されることに
なる。従って、弾倉部81においてコイルバネ81aで
付勢されているBB弾10が上側へ移動し、その最上位
のBB弾10がバレル102の弾制止部102dで制止
されてバレル102の後端面とノズル122の前端面の
間にセットされた状態になる。
【0078】その結果、この実施形態によれば、発射動
作が完了すると自動的に図14の状態に復帰する。以
降、トリガ75が操作される度に前記の一連の発射動作
と給弾動作が繰り返され、カセット80の弾倉部81に
BB弾10が残存していれば、外観上で遊底73の擬似
的な排莢動作を呈しながら、順次1個ずつ給弾動作が実
行されることになる。
【0079】尚、実施形態2の場合と同様に、この実施
形態でもカセット110にノズル機構部121と弾倉部
81とバルブ機構83とガス蓄圧室84を具備させてい
るが、ノズル機構部121と弾倉部81だけをカセット
側に装備させ、バルブ機構とガス蓄圧室は銃本体部10
1側に内蔵させて、ガス通路をノズル機構部121へ導
くような構成であってもよい。
【0080】
【発明の効果】本発明の玩具ガス銃における給弾装置
は、以上の構成を有していることにより、次のような効
果を奏する。請求項1の発明は、ライフル型の玩具ガス
銃において、ボルトアクション動作に連動した給弾装置
を構成して実銃に模した操作による連射を可能にする。
また、銃本体に対して着脱自在なカセットにノズル機構
部と弾倉部を内蔵させているために簡単な構成による給
弾装置が実現でき、信頼性の向上と部品点数の削減によ
る製造コストの低減化が図れる。請求項2の発明は、請
求項1の発明のカセットに対して前記のノズル機構部と
弾倉部と共にバルブ機構部とガス蓄圧室を内蔵させたこ
とにより、給弾機能と弾丸発射機能に係る主要機構をカ
セット内に集約でき、ガス銃の機構の更なる簡素化を図
ると共に、ガス蓄圧室から導く高圧ガスの供給路を大幅
に短縮する。請求項3、請求項5、及び請求項7の発明
は、弾倉部をトリガより前方の銃本体部に対して着脱自
在なカセットとして装着する方式の大型の玩具ガス銃に
おいて、発射時における高圧ガスを利用した自動給弾装
置を実現する。また、請求項1の発明と同様に、カセッ
ト内にノズル機構部と弾倉部を内蔵させたことで、給弾
装置自体と銃本体側の機構の簡素化が可能になり、信頼
性の向上と部品点数の削減による製造コストの低減化が
図れる。また、請求項3及び請求項7の発明は、発射・
給弾動作に連動させて遊底を後退させるため、擬似的な
排莢動作や次の発射動作のための準備動作を並行して実
行させることが可能になる。請求項4、請求項6、及び
請求項8の発明は、請求項3、請求項5、及び請求項7
の発明に対して、それぞれ請求項2の発明と同様の効果
を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係るライフル型の玩具ガス銃にお
けるレシーバ部分と周辺機素の分解斜視図である。
【図2】ライフル型の玩具ガス銃の組立断面図である。
(但し、銃身の先端側の一部と銃床は省略されてい
る。)
【図3】ボルトを後退させた状態でのライフル型の玩具
ガス銃の組立断面図である。
【図4】ボルトを前進させて元の状態へ戻した段階での
ライフル型の玩具ガス銃の組立断面図である。
【図5】BB弾の発射段階におけるライフル型の玩具ガ
ス銃の組立断面図である。
【図6】実施形態2に係る自動小銃型の玩具ガス銃にお
ける部品分解斜視図である。
【図7】自動小銃型の玩具ガス銃の組立断面図である。
(但し、銃身と銃床の一部は省略されている。)
【図8】自動小銃型の玩具ガス銃におけるノズル機構部
の拡大断面図である。
【図9】撃鉄を後方へ倒した段階での自動小銃型の玩具
ガス銃の組立断面図である。
【図10】トリガを引いてバルブ機構部の内蔵バルブが
開放された段階での自動小銃型の玩具ガス銃の組立断面
図である。
【図11】バルブ機構部の内蔵バルブが開放された後の
状態における自動小銃型の玩具ガス銃の組立断面図であ
る。
【図12】BB弾の発射段階における自動小銃型の玩具
ガス銃の組立断面図である。
【図13】実施形態3の自動小銃型の玩具ガス銃におけ
るノズル機構部の拡大断面図である。
【図14】実施形態4に係る自動小銃型の玩具ガス銃の
組立断面図である。(但し、銃身側は省略されてい
る。)
【図15】BB弾の発射状態を示す自動小銃型の玩具ガ
ス銃の組立断面図である。
【図16】短銃型のガス銃における従来の給弾装置(ト
リガ連動方式)を示す要部断面図(発射前)である。
【図17】短銃型のガス銃における従来の給弾装置(ト
リガ連動方式)を示す要部断面図(発射時)である。
【図18】ライフル型のガス銃における従来の給弾装置
(トリガ連動方式)を示す要部断面図(発射前)であ
る。
【図19】ライフル型のガス銃における従来の給弾装置
(トリガ連動方式)を示す要部断面図(発射時)であ
る。
【符号の説明】
1…レシーバ、1a…開口部、2…筐体、3…トリガ、
3a…係止部、4…トリガガード、10…BB弾、21
…バレル、31…ボルトアクション機構、32…ボルト
ヘッド、32a…凹溝、32b…係合突起、33…ボル
ト、33a…ハンドル、33b…内向きフランジ、34…
コイルバネ、35…擬似発射ピン、35a…小径区間、
35b…後端頭部、35c…打撃部、35d…頭部、41
…ノッカー、51…カセット、52…弾倉部、53…ガ
ス蓄圧室、54…作動ノズル、54a…係合突起、54b
…孔、55…ノズル保持部、55a…通気孔、56…プ
ランジャ、56a…E-リング、57…コイルバネ、58
…バルブ、58a…切欠き、59…コイルバネ、60…
O-リング、61…回動カム、61a,61b…アーム部、
71…銃本体部、71a…銃床、71b…グリップ部、7
1c…トリガガード、71d…開口部、72…バレル、7
2a…弾丸保持部、73…遊底、73a…ハンドル、74
…復座バネ、75…トリガ、75a…ピン、76…逆
拘、76a…ピン、77…撃鉄、77a…ピン、77b…
掛止部、78…ノッカー、80,80’…カセット、8
1…弾倉部、81a…コイルバネ、81b…孔、82…ノ
ズル機構部、83…バルブ機構部、83a…出気孔、8
4…ガス蓄圧室、91,91’…孔、92…作動ノズ
ル、92a…管状部分、92b…スリーブ部分、92c…
フランジ部分、92d…O-リング、93…コイルバネ、
94…ピストン、94a…プランジャ部分、94b…ピン
部分、94c…深溝、94d…O-リング、95…後方壁
部、96…ピン、97…深溝、101…銃本体部、10
1a…バレル装着部、101b…中空部、102…バレ
ル、102a…フランジ部、102b…係合突起、102
c…傾斜面、102d…弾制止部、102e…弾丸保持
部、103…復座バネ、110…カセット、121…ノ
ズル機構部、122…ノズル、123…隔壁、124…
ピストン、124a…プランジャ部分、124b…ピン部
分、201…トリガ、202…カム、203…係合片、
204…作動ノズル、205…弾倉部、206…コイル
バネ、207…バレル、208…グリップ部、209…
カセット、210…ガス蓄圧室、211…バルブ機構
部、212…カム機構、301…トリガ、302…弾倉
部、303…ガス蓄圧室、304…バルブ機構部、30
5…カセット、306…伝達棒、307…カム、308
…バレル、308a…係合部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 擬似的動作を行うボルトアクション機構
    を備えたライフル型の玩具ガス銃において、銃本体に対
    して着脱自在に装着されるカセットに、銃本体側のバレ
    ルと前記ボルトアクション機構のボルトの間に配置させ
    る作動ノズルと、複数の弾丸を前記作動ノズルの前方区
    間の下側へ付勢して格納する弾倉部とを具備せしめ、前
    記作動ノズルは、後端が閉じており、後方区間の下側壁
    部に孔が形成された中空筒体であって、その後端部側に
    前記カセットを銃本体に装着した状態で前記ボルトとの
    間で係合・回動拘束関係を構成する機構を備え、前記カ
    セットによって前記バレルの軸方向へ摺動自在な態様で
    抱持されたものであり、前記カセットを銃本体に装着し
    て前記ボルトを前進限に設定した状態で、ガス蓄圧室か
    らトリガ操作で開放されるバルブ機構部を介して導かれ
    ている通気路の孔が、前記作動ノズルの孔に対応する位
    置に形成されていることを特徴とする玩具ガス銃の給弾
    装置。
  2. 【請求項2】 カセットが、作動ノズルと弾倉部と共に
    バルブ機構部とガス蓄圧室を内蔵し、前記バルブ機構部
    の出気孔が前進限にある前記作動ノズルの下側壁部の孔
    と対応する位置に形成されており、ボルトアクション機
    構の擬似発射ピンがトリガ操作により係止状態を解除さ
    れて前進した際の衝打力によって、前記バルブ機構部の
    バルブが開放せしめられることとした請求項1に記載の
    玩具ガス銃の給弾装置。
  3. 【請求項3】 弾倉部をトリガより前方の銃本体部に対
    して着脱自在なカセットとして装着する方式の玩具ガス
    銃において、前記カセットには、複数の弾丸をバレルの
    手前側へ付勢して格納する弾倉部と、その弾倉部の後方
    にバレルの軸方向に沿って構成されたノズル機構部とを
    具備せしめ、前記ノズル機構部は、前記カセットに形成
    した孔に摺動自在に内嵌するプランジャ部分と同プラン
    ジャ部分の前面から軸方向へ伸びたピン部分とからなる
    ピストンと、前記孔に摺動自在に内嵌する管状部分と前
    記ピストンのピン部分を摺動自在に内嵌させる孔が形成
    された後端板とからなる作動ノズルと、前記のピストン
    と作動ノズルを連結するコイルバネとで構成され、且つ
    前記ピストンのプランジャ部分の前端面と前記作動ノズ
    ルの後端面の間に通気孔を形成したものであり、前記カ
    セットにおける前記ノズル機構部の構成部分の背面に対
    して、バネ定数を前記コイルバネよりも大きく設定した
    復座バネによって前方へ付勢されている遊底の後端板を
    当接させると共に、ガス蓄圧室からトリガ操作で開放さ
    れるバルブ機構部を介して導かれている通気路の孔が、
    前記カセットを銃本体に装着した状態で前記通気孔に対
    応する位置に形成されていることを特徴とする玩具ガス
    銃の給弾装置。
  4. 【請求項4】 カセットが、弾倉部とノズル機構部と共
    にバルブ機構部とガス蓄圧室を内蔵し、前記バルブ機構
    部の出気孔をピストンのプランジャ部分の前端面と作動
    ノズルの後端面の間に形成したものであり、前記バルブ
    機構のバルブを開放させるためのカム機構を遊底の後退
    力によって掛止状態とし、トリガ操作によってその掛止
    状態を解除して前記バルブを開放することとした請求項
    3に記載の玩具ガス銃の給弾装置。
  5. 【請求項5】 弾倉部をトリガより前方の銃本体部に対
    して着脱自在なカセットとして装着する方式の玩具ガス
    銃において、前記カセットには、複数の弾丸をバレルの
    手前側へ付勢して格納する弾倉部と、その弾倉部の後方
    にバレルの軸方向に沿って構成されたノズル機構部とを
    具備せしめ、前記ノズル機構部は、後方が閉じた座グリ
    状の孔の後方壁部から孔内に軸方向へ伸びたピンが立設
    されており、前記孔に摺動自在に内嵌する管状部分と前
    記ピストンの前記ピンを摺動自在に内嵌させる孔が形成
    された後端板とからなる作動ノズルと、前記後方壁部と
    前記作動ノズルを連結するコイルバネとで構成され、且
    つ前記ノズル機構部の後方壁部と作動ノズルの後端板の
    間に通気孔を形成したものであり、ガス蓄圧室からトリ
    ガ操作で開放されるバルブ機構部を介して導かれている
    通気路の孔が、前記カセットを銃本体に装着した状態で
    前記通気孔に対応する位置に形成されていることを特徴
    とする玩具ガス銃の給弾装置。
  6. 【請求項6】 カセットが、弾倉部とノズル機構部と共
    にバルブ機構部とガス蓄圧室を内蔵し、前記バルブ機構
    部の出気孔をノズル機構部の後方壁部と作動ノズルの後
    端板の間に形成したものである請求項5に記載の玩具ガ
    ス銃の給弾装置。
  7. 【請求項7】 弾倉部をトリガより前方の銃本体部に対
    して着脱自在なカセットとして装着する方式の玩具ガス
    銃において、前記カセットには、複数の弾丸をバレルの
    手前側へ付勢して格納する弾倉部と、その弾倉部の後方
    にバレルの軸方向に沿って構成されたノズル機構部とを
    具備せしめ、前記ノズル機構部は、孔内において隔壁に
    よって固定支持された管状のノズルと、前記ノズルの後
    方において前記孔に摺動自在に内嵌するプランジャ部分
    と同プランジャ部分の前面から軸方向へ伸びて前記ノズ
    ルの管内に内嵌して摺動するピン部分とからなるピスト
    ンとで構成され、且つ前記ピストンのプランジャ部分の
    前端面と前記隔壁との間に通気孔を形成したものであ
    り、前記バレルが第1復座バネによって後方へ付勢され
    た状態で銃本体部に摺動自在に内嵌せしめられて、その
    後端部が前記ノズルの前記隔壁より前方にある区間に外
    嵌するようになっており、一方、前記ノズル機構部の構
    成部分の背面に対してバネ定数を前記第1復座バネより
    も大きく設定した第2復座バネによって前方へ付勢した
    遊底の後端板を当接させ、前記遊底の先端部が前記バレ
    ルに形成した係合突起に当接するようにしたことを特徴
    とする玩具ガス銃の給弾装置。
  8. 【請求項8】 カセットが、弾倉部とノズル機構部と共
    にバルブ機構部とガス蓄圧室を内蔵し、前記バルブ機構
    部の出気孔をピストンのプランジャ部分の前端面と隔壁
    との間に形成したものであり、且つ前記バルブ機構部の
    バルブを開放させるためのカム機構を遊底の後退力によ
    って掛止状態とし、トリガ操作によってその掛止状態を
    解除して前記バルブを開放することとした請求項7に記
    載の玩具ガス銃の給弾装置。
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