JP3655887B2 - 玩具銃 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願の特許請求の範囲に記載された発明は、装弾室に装填された弾丸の発射及び装弾室への弾丸の供給がガス圧が利用されて行われ、装弾室に供給されて発射される弾丸が、潰れると塗料を放出する塗料内蔵弾とされる玩具銃に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊戯銃(エアソフトガン)と称される玩具銃にあっては、通常、形状,質感に加えて、見かけ上の動作も実物と同様なものとなるように作成される。斯かる玩具銃のうち、トリガーの操作に応じて、弾丸が発射されるとともに、銃身に沿って配されたスライダが移動するようになされた銃を模したものにおいて、銃身の後方側部分に設けられた装弾室に装填された弾丸の発射をガス圧により行うことに加えて、装弾室に対する弾丸の供給もガス圧を利用して行うようにされたものが知られている。
【0003】
このような玩具銃にあっては、一般に、例えば、グリップ内に複数の弾丸を収容できる弾倉とガスを貯留する蓄圧室とが設けられ、装弾室に装填された弾丸が、グリップ内に設けられた蓄圧室からのガス圧が利用されて発射されると、その都度、蓄圧室からのガス圧がさらに利用されて、スライダの銃身に沿う方向の後退及びそれに続く前進が行われ、それによりグリップに設けられた弾倉に収容された弾丸が空になった装弾室に供給されて、自動連射が可能とされる。斯かるガス圧が利用されて装弾室に装填された弾丸の発射と装弾室に対する弾丸の供給とが行われるようにされた玩具銃において用いられる弾丸は、通常、例えば、6mm程度とされる比較的小なる直径を有したプラスチック製の模擬弾とされ、BB弾と通称される。
【0004】
このような直径が6mm程度とされるBB弾が用いられる玩具銃とは別に、例えば、17mm程度と、10mmを越える比較的大なる直径を有するとともに、容易に潰れて塗料を放出する、ペイント弾と通称される塗料内蔵弾(以下、ペイント弾という)が用いられる玩具銃も知られている。このようなペイント弾が用いられる玩具銃の一つである、例えば、月刊誌『Gun』1992年10月号(国際出版株式会社発行)の66〜75頁に記載されているペイントガンにおいては、CO2 ガス・タンクがバレル(銃身)の下方に配されるとともに、複数のペイント弾を収容できるローダーと称されるマガジン(弾倉)が、ペイント弾の直径より若干大なる通路径を有したフィーディング・ポートを介して、銃身の後部にそれより上方側に突出する状態をもって取り付られる。そして、バレルの後部に配されたペイント弾が、CO2 ガス・タンクからのガス圧が利用されて発射されると、フィーディング・ポートとバルレの後部との間を遮断していた部材が、CO2 ガス・タンクからのガス圧によりバレルに沿って移動せしめられることにより、フィーディング・ポートとバレルの後部とが連通状態にされ、ローダーに収容されたペイント弾のうちの一つが、フィーティング・ポートを通じてバレルの後部へと自重により落下する状態とされる。それにより、バレルの後部からペイント弾が発射される毎に、空となったバレルの後部に新たなペイント弾が自動供給されることになる。
【0005】
斯かるペイントガンにあっては、実質的に装弾室とされるバレルの後部に供給される複数のペイント弾を収容するローダーは、多数のペイント弾を収納して、それらを順次継続的にバレルの後部に供給することができるように比較的大なる容積を有するものとされる。さらに、ローダーは、フィーディング・ポートに連結された底部が、収容されたペイント弾の夫々をその自重によってフィーディング・ポートに向かわせるべく湾曲形状をとるものとされ、各ペイント弾を、潰れを生じさせることなく、フィーディング・ポートを通じてバレルの後部へと落下させるものとされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如くの、実質的に装弾室とされるバレルの後部に装填されたペイント弾の発射と、ペイント弾がローダーからフィーディング・ポートを通じて落下することにより行われるペイント弾のバレルの後部への供給とが、ガス圧が利用されて行われるようにされたペイントガンにあっては、ペイント弾を収容するローダーが、比較的大なる容積を有して、銃身の後部にそれより上方側に突出する状態をもって取り付られる構成とされることにより、通常の実銃の形状とは著しく相違する形状を有したものとされてしまい、実銃に対する類似性に欠けるという問題がある。また、比較的大なる容積を有したローダーがバレルの後部にそれより上方側に突出する状態をもって取り付られることは、ペイントガンを極めて操作し難いものとすることになってしまう。
【0007】
このような不都合を回避すべく、ペイント弾を用いる玩具銃についても、ペイント弾が収容される弾倉を玩具銃における、例えば、グリップ内等の、銃身より下方側に設けられたものとなすことが考えられる。しかしながら、ペイント弾を収容した弾倉をグリップ内等の銃身より下方側に配する場合には、弾倉に収容されたペイント弾の一つを、ガス圧の作用により銃身に沿う方向の後退及びそれに続く前進を行うスライダを利用して運び、銃身の後方側部分に設けられた装弾室に供給することになるが、ペイント弾は機械的衝撃に対して強靱でなく、比較的潰れ易い特性を有しているので、装弾室に運ばれるペイント弾が機械的衝撃を受けて潰されてしまうという事態をまねくことなく、ペイント弾を装弾室に供給することに困難が伴い、従前にあっては、この問題が克服されていない。それゆえ、従来にあっては、装弾室に装填されたペイント弾の発射と装弾室に対するペイント弾の供給とがガス圧が利用されて行われるようにされたもとで、ペイント弾を収容する弾倉がグリップ内等の銃身より下方側に配され、その弾倉に収容されたペイント弾を、潰されてしまう事態をまねくことなく、装弾室に供給できるようにされた玩具銃は見当たらない。
【0008】
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、銃身部の後方側部分に設けられた装弾室に装填された弾丸の発射と、その装弾室に対する弾丸の供給とが、ガス圧が利用されて行われるようにされるとともに、弾倉部を銃身部より下方側に配されるものとなすことができ、弾倉部に収容される弾丸が直径が比較的大とされて潰れ易いペイント弾とされるもとにおいて、弾倉部に収容されたペイント弾の装弾室への供給を、当該ペイント弾が潰れてしまう事態をまねくことなく確実に行うことができるようにされた玩具銃を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る玩具銃は、銃身部,その後方側部分に設けられた装弾室及びトリガー部が設けられたフレーム部と、フレーム部に対して銃身部に沿う方向に移動可能とされて配されたスライダ部と、スライダ部における銃身部の後方となる部分内に設けられてスライダ部と一体的に移動する受圧部と、潰れると塗料を放出するペイント弾が収容される弾丸収容部及びそれから送り出されたペイント弾を係止する一対の係合片部が設けられ、フレーム部に装着されたとき、一対の係合片部を装弾室の後方に近接配置させ、一対の係合片部により係止されたペイント弾の中心を、略銃身部に沿う方向に伸びる装弾室の中心軸線上に位置させることになる状態をとる弾倉部と、第1のガス通路形成部,第2のガス通路形成部及び第1のガス通路形成部と第2のガス通路形成部との間の中間部を有し、弾倉部がフレーム部に装着されたもとでスライダ部が基準位置をとるとき、第1のガス通路形成部を一対の係合片部の間を貫通して先端部分が装弾室に係合するものとなす位置に置かれ、その位置からの銃身部に沿う方向の後退をスライダ部の基準位置からの後退に伴って行う可動部材と、トリガー部の操作に応じて、可動部材における中間部内にガスを供給するガス供給状態をとるガス供給制御手段と、弾倉部がフレーム部に装着されたもとでガス供給制御手段がガス供給状態をとる期間において、可動部材における中間部内に供給されるガスを、第1のガス通路形成部内を通じて装弾室に導く状態と、第2のガス通路形成部内を通じて受圧部に作用させ、スライダ部を基準位置から後退させる状態とをとるガス制御部とを備え、弾倉部における一対の係合片部が、それらにより係止されるペイント弾の直径寸法より小とされる相互間距離をおいて相対向する先端部分を有し、可動部材における第1のガス通路形成部が、弾倉部がフレーム部に対して装着されるとき、相対的に弾倉部における一対の係合片部の夫々の先端部分間を通り抜けられる寸法を部分的に有したものとされて、構成される。
また、本願の特許請求の範囲における請求項5から請求項8までのいずれかに記載された発明に係る玩具銃は、銃身部,その後方側部分に設けられた装弾室及びトリガー部が設けられたフレーム部と、フレーム部に対して銃身部に沿う方向に移動可能とされて配されたスライダ部と、スライダ部における銃身部の後方となる部分内に設けられてスライダ部と一体的に移動する受圧部と、潰れると塗料を放出するペイント弾が収容される弾丸収容部及びそれから送り出されたペイント弾を係止する一対の係合片部が設けられ、フレーム部に装着されたとき、一対の係合片部を装弾室の後方に近接配置させ、一対の係合片部により係止されたペイント弾の中心を、略銃身部に沿う方向に伸びる装弾室の中心軸線上に位置させることになる状態をとる弾倉部と、第1のガス通路形成部,第2のガス通路形成部及び第1のガス通路形成部と第2のガス通路形成部との間の中間部を有し、弾倉部がフレーム部に装着されたもとでスライダ部が基準位置をとるとき、第1のガス通路形成部を一対の係合片部の間を貫通して先端部分が装弾室に係合するものとなす位置に置かれ、その位置からの銃身部に沿う方向の後退をスライダ部の基準位置からの後退に伴って行う可動部材と、トリガー部の操作に応じて、可動部材における中間部内にガスを供給するガス供給状態をとるガス供給制御手段と、弾倉部がフレーム部に装着されたもとでガス供給制御手段がガス供給状態をとる期間において、可動部材における中間部内に供給されるガスを、第1のガス通路形成部内を通じて装弾室に導く状態と、第2のガス通路形成部内を通じて受圧部に作用させ、スライダ部を基準位置から後退させる状態とをとるガス制御部とを備え、弾倉部における一対の係合片部が、それらにより係止されるペイント弾の直径寸法より小とされる相互間距離をおいて相対向する先端部分を有し、相対向する先端部分の相互間距離を変化させる変位が可能とされる弾性を具えたものとされ、その弾性が利用されて弾倉部のフレーム部への装着もしくはフレーム部からの離脱が行われることを特徴とするものとされる。
【0010】
特に、本願の特許請求の範囲における請求項2または6に記載された発明に係る玩具銃は、可動部材における第1のガス通路形成部の先端部分が、一対の係合片部により係止されるペイント弾が有する外面に沿った曲面をもってペイント弾に当接するものとされる。
【0011】
上述の如くに構成される本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項8までのいずれかに記載された発明に係る玩具銃にあっては、弾倉部がフレーム部に装着され、それにより弾倉部が銃身部より下方側に配された状態をとることができるものとされる。斯かる弾倉部のフレーム部に対する装着は、可動部材における第1のガス通路形成部が、弾倉部がフレーム部に対して装着されるとき、相対的に弾倉部における一対の係合片部の夫々の先端部分間を通り抜けられる寸法を部分的に有したものとされることにより、あるいは、弾倉部における一対の係合片部が、相対向する先端部分の相互間距離を変化させる変位が可能とされる弾性を具えたものとされることにより、可動部材がその第1のガス通路形成部の先端部分を装弾室に係合させる位置をとるもとにあっても、一対の係合片部の間に可動部材における第1のガス通路形成部を割り込ませる状態をもって、容易に行われる。そして、弾倉部がフレーム部に装着されたもとでは、一対の係合片部が装弾室の後方に近接配置され、それら一対の係合片部により係止されるペイント弾の中心と銃身部に沿う方向に伸びる装弾室の中心軸線とが略一致せしめられ、ペイント弾の中心が略装弾室の中心軸線上に位置する状態に置かれる。
【0012】
弾倉部がフレーム部に装着されたもとで、スライダ部が基準位置から銃身部に沿う方向に後退せしめられるとき、それに伴って、可動部材が、銃身部に沿う方向に伸びる装弾室の中心軸線に沿って後退する。スライダ部は、後退後、基準位置に戻る前進に転じ、それに伴って可動部材も装弾室の中心軸線に沿って前進する。そして、可動部材の前進により、可動部材における第1のガス通路形成部が、先端部分を一対の係合片部により係止されたペイント弾に当接させてその一対の係合片部の間を貫通し、先端部分を装弾室に係合させる状態をとり、それによって装弾室にペイント弾が供給される。
【0013】
斯かる際、一対の係合片部により係止されたペイント弾の中心が略装弾室の中心軸線上に位置する状態に置かれているとともに、可動部材の前進が装弾室の中心軸線に沿って行われることにより、可動部材における第1のガス通路形成部の先端部分による、一対の係合片部により係止されたペイント弾の装弾室への搬送が、当該ペイント弾が受ける機械的衝撃が比較的小とされる状態をもって行われる。その結果、弾倉部における弾丸収容部から送り出されて一対の係合片部により係止されるペイント弾が、機械的衝撃により潰されてしまう事態がまねかれることなく、装弾室に供給されることになる。
【0014】
特に、本願の特許請求の範囲における請求項2または6に記載された発明に係る玩具銃の場合には、可動部材における第1のガス通路形成部の先端部分が、一対の係合片部により係止されるペイント弾が有する外面に沿った曲面をもってペイント弾に当接するものとされるので、一対の係合片部により係止されたペイント弾が、可動部材における第1のガス通路形成部の先端部分によって、安定に保持されたもとで装弾室へと搬送されることになる。その結果、当該ペイント弾が装弾室へと搬送される際に受ける機械的衝撃が一段と小なるものとされ、装弾室へと搬送されるペイント弾が潰されてしまう事態の回避がより確実なものとされる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る玩具銃の一例を示す。
【0016】
図1及び図2に示される例においては、銃身部2,銃身部2の後方側部分に設けられた装弾室4a,グリップ部6及びトリガー部7が設けられたフレーム部10が備えられている。装弾室4aは、ゴム材等の弾性摩擦材で成る環状部材4によって形成されており、環状部材4は、銃身部2の後方側部分の内側に配されている。そして、フレーム部10には、それに対して銃身部2に沿う方向に移動可能とされたスライダ部15、及び、スライダ部15の移動に伴う移動が可能とされた可動部材17が配されている。フレーム部10に設けられたグリップ部6は、その内部にケース部18が着脱可能に係合するものとされている。ケース部18は、図1に示される如くに、フレーム部10とは別体のものであり、グリップ部6内において、フレーム部10への装着及びフレーム部10からの離脱が行われることになる。また、トリガー部7は、図2に示される如くの基準位置からの回動が可能とされる。さらに、フレーム部10には、上方側部分21aと下方側部分21bとを有したハンマー21が取り付けられている。
【0017】
グリップ部6には、トリガー部7から後方に向けて屈曲して伸びる可動バー22が配されており、トリガー部7は、可動バー22におけるグリップ部6から突出した前方側部分に設けられた軸23とトグルスプリング(図示省略)が巻装された軸25とを介して、フレーム部10により支持されている。トリガー部7は、それが引かれる操作により、軸25を支点として回動せしめられる。可動バー22の後方側には、グリップ部6に軸27を介して取り付けられた回動レバー28が配されている。可動バー22は、トリガー部7の動作に応じて前後動せしめられるとともに、スライダ部15の移動により、軸23を支点として回動せしめられて回動レバー28を回動させるものとされている。
【0018】
スライダ部15は、銃身部2の外側に配されていて、フレーム部10における銃身部2が設けられた部分に嵌合しており、その前方側部分を成す第1の部分15aと、第1の部分15aと一体的に形成されて銃身部2の後方に位置せしめられた後方側部分を成す第2の部分15bとを有している。そして、スライダ部15は、トリガー部7がそれを引く操作が行われていないもとでは、通常、第1の部分15aにおける前端部をフレーム部10の前端部に近接させる、図2に示される如くの基準位置に置かれる。
【0019】
スライダ部15における第1の部分15aは、フレーム部10におけるトリガー部7の前方側に配されて銃身部2に沿って伸びるガイド部材31にも嵌合せしめられており、ガイド部材31には、コイルスプリング32が嵌装されている。コイルスプリング32は、ガイド部材31に沿って伸びてスライダ部15の第1の部分15aに係合し、スライダ部15の全体をフレーム部10の前方側に向けて付勢している。
【0020】
スライダ部15における第2の部分15bには、有底筒状部16が設けられている。この有底筒状部16の底部は、受圧部16aを形成している。
【0021】
スライダ部15の基準位置からの移動は、銃身部2のその中心軸線に沿う移動を伴って行われる。銃身部2は、その後端部がフレーム部10に設けられた当接部36から所定の距離離隔する、図2に示される如くの基準位置と、その後端部が当接部36に当接する最後退位置との間を移動するものとされている。そして、スライダ部15のその基準位置からの後退が開始された直後において、銃身部2はその基準位置から最後退位置まで後退し、また、後退したスライダ部15が前進に転じて、その基準位置に戻る直前において、銃身部2はその最後退位置から基準位置への前進を開始し、スライダ部15が基準位置をとると略同時に、銃身部2も基準位置をとる。
【0022】
スライダ部15の内側には、スライダ部15の移動方向に沿う方向、即ち、銃身部2に沿う方向に移動可能とされた可動部材17が配されている。可動部材17は、内部にガス通路部37を形成する第1のガス通路形成部と、内部にガス通路部38を形成する第2のガス通路形成部と、第1のガス通路形成部と第2のガス通路形成部との間の中間部とを有しており、中間部内には、ガス通路部37とガス通路部38とを連結する連結部39が形成されている。ガス通路部37は、連結部39から装弾室4aに向けて伸び、装弾室4aに対して開口するものとされ、また、ガス通路部38は、連結部39から受圧部16aに向けて伸び、受圧部16aに対して開口するものとされている。
【0023】
可動部材17は、少なくとも銃身部2に沿う方向に伸びる第1のガス通路形成部の中心軸線が、銃身部2に沿う方向に伸びる装弾室4aの中心軸線に略合致する位置に配される。そして、可動部材17は、それとスライダ部15との間に配されたコイルスプリング41の付勢力によって、有底筒状部16の底部が形成する受圧部16a側に向けて付勢されており、スライダ部15が基準位置におかれたもとで、ガス通路部37を形成する第1のガス通路形成部の先端部分を装弾室4aに係合させる弾丸発射用位置をとるときには、ガス通路部38を形成する第2のガス通路形成部が有底筒状部16内に挿入され、ガス通路部38における受圧部16aに対向する開口端が受圧部16aにより閉塞される。
【0024】
さらに、可動部材17における第2のガス通路形成部には、弾性部材により形成された環状シール部材42が装着されている。環状シール部材42は、可動部材17における第2のガス通路形成部が有底筒状部16内に挿入されて、有底筒状部16と相互係合状態にあるとき、有底筒状部16の筒状内壁面に当接して、その筒状内壁面と可動部材17における第2のガス通路形成部の外周面との間を密封する。
【0025】
可動部材17の内部には、ガス通路部37及び38におけるガスの状態を制御するガス制御部45が配されている。ガス制御部45は、連結部39からガス通路部37内に伸びる整流板部分46と、整流板部分46の後端側に設けられた弁部分47とを有している。整流板部分46は、ガス通路部37を通じるガスを整流する複数の整流板が相互連結するものとされて構成されている。また、弁部分47は、ガス通路部37を閉塞する状態とガス通路部38を閉塞する状態とを選択的にとることができるものとされており、その後方側においてコイルスプリング49に係合している。コイルスプリング49は、ガス制御部45に、その全体を装弾室4aに向かわせる方向の付勢力を作用させている。弁部分47は、ガス制御部45の全体の移動に伴ってガス通路部37とガス通路部38との間を移動し、ガス通路部37とガス通路部38とを開閉制御する。
【0026】
ハンマー21は、その下方側部分21bが軸51を介してフレーム部10における後端部分に取り付けられており、フレーム部10に対して軸51を回動中心とした回動が可能とされている。ハンマー21における下方側部分21bには、回動レバー28が選択的に係合せしめられる複数の係合段部が設けられている。回動レバー28は、軸27に巻装されたトグルスプリング(図示省略)によりハンマー21に近接する方向に付勢されている。また、ハンマー21における上方側部分21aは、ハンマー21の近傍に配された可動ピン55を選択的に殴打するものとされている。
【0027】
ハンマー21の下方側部分21bには、グリップ部6の下方側部分内に配されたコイルスプリング56にキャップ57を介して係合する一端部を有したハンマーストラット58の他端部が、ピンを介して取り付けられている。それにより、ハンマー21は、コイルスプリング56による付勢力をキャップ57及びハンマーストラット58を通じて受けて、図2において矢印aにより示される如くの、上方側部分21aをスライダ部15の後端部に向かわせる方向(a方向)に付勢されている。
【0028】
ケース部18内には、ガス室61,ガス室61から上方に伸びるガス導出通路部62、及び、弾倉部65が設けられている。さらに、ケース部18内には、ガス導出通路部62をガス室61から遮断する閉状態とガス導出通路部62をガス室61に連通させる開状態とを選択的にとる開閉弁部69、及び、開閉弁部69に選択的に係合するロック部材71も設けられている。
【0029】
ガス室61には、ガス供給通路部61aが連通しており、ガス供給通路部61aには、例えば、ガスボンベとされる外部ガス供給源から伸びるパイプ72が連結される。ガス供給通路部61aは、外部ガス供給源からパイプ72を通じて供給されるガスをガス室61に導入する。
【0030】
開閉弁部69は、ガス導出通路部62に配された弁形成部分69aと、ガス導出通路部62から外部に向けて伸びるピストン部分69bとを有していて、ケース部18内において移動可能に配されている。開閉弁部69には、弁形成部分69aを介してコイルスプリング74の付勢力が作用しており、開閉弁部69は、コイルスプリング74の付勢力によって、図2に示される如く、ガス導出通路部62を弁形成部分69aにより閉塞してガス室61から遮断する閉状態を維持しようとする状態におかれている。
【0031】
ロック部材71は、開閉弁部69におけるピストン部分69bの後方側に移動可能に配されている。そして、ロック部材71は、それに配されたコイルスプリング75により、ピストン部分69bに向かう方向に付勢されている。また、ロック部材71には、図示が省略されているが、スライダ部15により選択的に押圧される昇降部材が連結されている。
【0032】
上述のガス室61,ガス導出通路部62,開閉弁部69,コイルスプリング74,ロック部材71及びコイルスプリング75等は、ガス供給制御手段を構成している。
【0033】
弾倉部65は、それに設けられた弾丸収容部77に、例えば、略11mmとされる比較的大なる直径を有するとともに潰れると塗料を放出するペイント弾Pを複数個収容できるものとされている。また、弾倉部65には、図1に示される如く、弾丸収容部77の開口部分に連なって立設され、ケース部18から外部に突出する一対の係合片部78(一方の係合片部は図にあらわれない)が対向配置されている。
【0034】
弾倉部65における弾丸収容部77内には、コイルスプリング79と押圧部材81とが配されている。コイルスプリング79は、押圧部材81を通じて、弾丸収容部77に収容されたペイント弾Pに対し、一対の係合片部78に向かわせる方向の付勢力を作用させる。そして、コイルスプリング79により一対の係合片部78に向けて付勢され、それにより、弾丸収容部77からその開口部分を通じて外部に送り出されたペイント弾Pは、図3に示される如くに、一対の係合片部78により係止される。
【0035】
弾丸収容部77に立設されてケース部18から外部に突出する一対の係合片部78は、ペイント弾Pの直径より極めて僅かに大とされる相互間距離を有して配置されるとともに、夫々、ぺイント弾Pの直径寸法より小とされる相互間距離を有して対向せしめられた一対の湾曲先端部分78aを有している。このような一対の湾曲先端部分78aを有していることにより、一対の係合片部78は、コイルスプリング79の付勢力により弾丸収容部77から送り出されたペイント弾Pを、それを潰してしまうことなく確実に保持することができる。
【0036】
弾丸収容部77に立設された一対の係合片部78に関連して、可動部材17における第1のガス通路形成部は、図4に示される如く、その先端部分を含む前方部分37aと後方部分37bとを有するものとされている。そして、可動部材17における第1のガス通路形成部の前方部分37aは、一対の係合片部78の間を挿通することは可能とされるも、それら係合片部78の夫々が有する湾曲先端部分78aの間を挿通することは不可とされる断面形状を有している。また、可動部材17における第1のガス通路形成部の後方部分37bは、一対の係合片部78の夫々が有する湾曲先端部分78aの相互間距離より若干小とされた外寸を有する部分とされ、一対の係合片部78の間、及び、それら係合片部78の夫々が有する湾曲先端部分78aの間のいずれをも挿通することが可能とされる断面形状を有している。
【0037】
弾丸収容部77に一対の係合片部78が立設されたケース部18は、一対の係合片部78の間及び弾丸収容部77に複数個、例えば、5個のペイント弾Pを収容したもとで、グリップ部6にその底部側から挿入されて、フレーム部10に装着される。その際、例えば、スライダ部15は、基準位置をとる状態におかれ、また、可動部材17は、その第1のガス通路形成部の先端部分を装弾室4aに係合させる弾丸発射用位置をとる状態におかれる。なお、トリガー部7から後方に向けて屈曲して伸びる可動バー22は、ケース部18のグリップ部6内への挿入を妨げない屈曲形状を有するものとされている。また、ケース部18におけるガス室61に連通したガス供給通路部61aに対するパイプ72の連結は、ケース部18がフレーム部10に装着される以前及び以後のいずれにおいて行われてもよい。
【0038】
スライダ部15が基準位置をとるとともに、可動部材17がその第1のガス通路形成部の先端部分を装弾室4aに係合させる弾丸発射用位置をとるもとで、グリップ部6内にケース部18が挿入されると、図5に示される如く、可動部材17における第1のガス通路形成部の後方部分37bが、ケース部18から外部に突出する一対の係合片部78の夫々における湾曲先端部分78aの間を通じて、一対の係合片部78の間に割り込み、一対の係合片部78により係止されたペイント弾Pに上方から当接するものとされる。そして、グリップ部6内へのケース部18の挿入が、可動部材17における第1のガス通路形成部の後方部分37bが上方から当接したペイント弾Pに、コイルスプリング79の付勢力に抗する方向の押圧力が作用することになる状態をもって、継続される。それにより、一対の係合片部78により係止されていたペイント弾Pは、弾丸収容部77内に戻され、可動部材17における第1のガス通路形成部の後方部分37bが、一対の係合片部78によって挟まれることになる。
【0039】
その結果、弾丸発射用位置をとる可動部材17における第1のガス通路形成部の後方部分37bを挟んで、一対の係合片部78が相互対向する状態をもって、ケース部18が、図2に示される如くに、グリップ部6内に挿入されてフレーム部10に装着される。即ち、可動部材17は、その第1のガス通路形成部の後方部分37bにより、ケース部18にそれから外部に突出する一対の係合片部78が設けられたもとにあっても、ケース部18のグリップ部6への挿入を支障なく行わせるものとされている。
【0040】
また、このとき、一対の係合片部78により後方部分37bが挟まれた可動部材17における第1のガス通路形成部は、その中心軸線が銃身部2に沿う方向に伸びる装弾室4aの中心軸線に略合致する位置に配されているので、ケース部18から外部に突出する一対の係合片部78は、銃身部2に沿う方向に伸びる装弾室4aの中心軸線を挟む位置におかれることになる。
【0041】
このようにしてケース部18がグリップ部6内においてフレーム部10に装着されたもとでは、一対の係合片部78が装弾室4aの後方に近接配置されるとともに、グリップ部6が、実質的に、その内部にガス室61,ガス導出通路部62,弾倉部65,開閉弁部69及びロック部材71が設けられたものとされる。さらに、開閉弁部69におけるピストン部分69bと可動ピン55とが相互近接配置される。可動ピン55には、それをピストン部分69bから離隔させる方向に付勢するコイルスプリング82が巻装されている。
【0042】
また、弾丸発射用位置をとる可動部材17が、その第1のガス通路形成部により、実質的に、弾丸収容部77の開口部分を閉塞して、コイルスプリング79の付勢力により弾丸収容部77からペイント弾Pが送り出される事態を阻止する。コイルスプリング79はその付勢力が、弾丸収容部77に収容されるペイント弾Pの個数が適切であれば、ペイント弾Pが潰れる事態をまねかないものに選定されている。
【0043】
上述の如くに構成される本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る玩具銃の一例においては、例えば、ケース部18がグリップ部6内に挿入されてフレーム部10に装着された後に、図2に示される如くの基準位置におかれたスライダ部15が、手動操作により後退せしめられる。このような手動操作によるスライダ部15の後退に伴って、図4及び図5に示される如くに、第1のガス通路形成部の後方部分37bを一対の係合片部78の間に位置させた可動部材17が、第1のガス通路形成部の先端部分を装弾室4aに係合させる弾丸発射用位置から、装弾室4aの中心軸線に沿って後退せしめられる。それにより、可動部材17における第1のガス通路形成部が、一対の係合片部78の間からその後方に引き抜かれる状態をもって、図6に示される如くに、装弾室4aから離隔せしめられる。
【0044】
さらに、スライダ部15の基準位置からの後退に伴って、銃身部2も後退して、図6に示される如くに、当接部36に当接せしめられるとともに、ハンマー21が、その上方側部分21aをスライダ部15の後端部に対向させた図2に示される如くの回動位置から、図6に示される如くに、コイルスプリング56の付勢力に抗して、回動レバー28を軸27に巻装されたトグルスプリングの付勢力に抗する方向に押圧しつつ、a方向とは逆の方向に回動せしめられる。
【0045】
そして、図6に示される如く、可動部材17の後退により弾丸収容部77の開口部分が開状態とされ、コイルスプリング79の付勢力により、開状態とされた開口部分を通じて弾丸収容部77の外部に送り出されたペイント弾Pが、一対の係合片部78(一方の係合片部は図にあらわれない)により係止される。このように一対の係合片部78により係止されたペイント弾Pの中心は、略銃身部2に沿う方向に伸びる装弾室4aの中心軸線上に位置せしめられる。
【0046】
一方、可動部材17にあっては、第1のガス通路形成部の先端部分を、一対の係合片部78により係止されたペイント弾Pにその後方側から対向配置させる。斯かる可動部材17は、その第1のガス通路形成部の先端部分が、一対の係合片部78により係止されたペイント弾Pが有する外面に沿った曲面を有したものとされている。
【0047】
そして、ケース部18から外部に突出する一対の係合片部78の後方となる位置におかれた可動部材17は、スライダ部15がその手動操作から解放され、コイルスプリング32の付勢力により基準位置に向けて前進するとき、スライダ部15に伴って前進する。
【0048】
斯かる可動部材17の前進により、可動部材17における第1のガス通路形成部は、その先端部分を、それに設けられた上述の曲面をもって、一対の係合片部78により係止されたペイント弾Pに当接させる状態としたもとで、一対の係合片部78の間を貫通し、ペイント弾Pを、一対の係合片部78から装弾室4aに向け、銃身部2に沿う方向に伸びる装弾室4aの中心軸線に沿って搬送する。このようにして可動部材17により搬送されるペイント弾Pは、可動部材17内に配されたガス制御部45をコイルスプリング49の付勢力に抗する方向に押圧する。
【0049】
ペイント弾Pを一対の係合片部78から装弾室4aに向けて搬送する可動部材17は、スライダ部15が図7に示される如くの基準位置に到達すると略同時に、図8にも示される如くに、第1のガス通路形成部が一対の係合片部78の間を貫通し、それら係合片部78の間に第1のガス通路形成部の後方部分37bを位置させた状態のもとで、第1のガス通路形成部の前方部分37aに含まれる先端部分を装弾室4aに係合させる弾丸発射用位置に到達し、ペイント弾Pの装弾室4aへの供給を完了する。
【0050】
斯かる際、一対の係合片部78により係止されたペイント弾Pの中心が略装弾室4aの中心軸線上におかれているとともに、可動部材17の移動が装弾室4aの中心軸線に沿う方向をもって行われることにより、可動部材17による一対の係合片部78から装弾室4aへのペイント弾Pの搬送が、ペイント弾Pに及ぼされる機械的衝撃が比較的小とされる状況のもとで行われる。しかも、可動部材17における第1のガス通路形成部が、一対の係合片部78により係止されるペイント弾Pが有する外面に沿った曲面を有した先端部分を、一対の係合片部78により係止されたペイント弾Pにその後方側から当接させた状態をもって、一対の係合片部78の間を貫通し、ペイント弾Pに当接した先端部分を装弾室4aに係合させるものとされるとともに、一対の係合片部78が装弾室4aに近接配置されたものとされるので、可動部材17はペイント弾Pを安定に保持したもとで装弾室4aに搬送することになる。さらに、銃身部2が、後退から前進に転じた可動部材17が一対の係合片部78に近接するとき、当接部36に当接した最後退位置を維持して、装弾室4aと一対の係合片部78との間の距離を効果的に縮小させるとともに、スライダ部15がその前進により基準位置をとる直前に、最後退位置から基準位置への前進を開始して、可動部材17と共に同方向に移動するものとされる。これよりして、可動部材17による一対の係合片部78により係止されたペイント弾Pの装弾室4aへの供給が、当該ペイント弾Pが潰されてしまう事態をまねくことなく、確実に行われる。
【0051】
なお、ケース部18のグリップ部6内におけるフレーム部10への装着は、可動部材17が、図1に示される如くの、第1のガス通路形成部の先端部分を装弾室4aに係合させる弾丸発射用位置をとるもとで行われなくてもよく、例えば、手動操作によるスライダ部15の基準位置からの後退に伴う可動部材17の後退後に行われてもよい。斯かる場合には、ケース部18から外部に突出する一対の係合片部78が、図6に示される如くに、装弾室4aと後退した可動部材17との間に形成された空間部に進入する状態をもって、ケース部18がグリップ部6内に挿入されてフレーム部10に装着される。そして、手動操作から解放されたスライダ部15の前進に伴う可動部材17の前進により、上述と同様にして、図7に示される如くに、一対の係合片部78により係止されたペイント弾Pの装弾室4aに対する供給が行われる。即ち、ケース部18は、可動部材17の位置に関わりなく、グリップ部6内に挿入してフレーム部10に装着することが可能なものとされているのである。
【0052】
一方、スライダ部15の基準位置からの後退に伴ってa方向とは逆の方向に回動せしめられたハンマー21は、スライダ部15の後退に続く基準位置に戻る前進により、図7に示される如くに、上方側部分21aを可動ピン55から所定の距離離隔させた殴打待機位置において回動レバー28に係合し、位置固定される。さらに、トリガー部7は、スライダ部15の基準位置からの後退に伴う回動と、それに続くスライダ部15の基準位置に戻る前進に伴う回動とを行って、図1に示される基準位置よりグリップ部6に先端部を近接させた、図7に示される如くの操作開始位置をとる。
【0053】
上述の如くにしてケース部18がフレーム部10に着脱可能に装着され、スライダ部15が基準位置をとるとともに、可動部材17が、第1のガス通路形成部にケース部18から外部に突出する一対の係合片部78の間を貫通する状態をとらせて、第1のガス通路形成部の先端部分を装弾室4aに係合させる弾丸発射用位置をとり、ハンマー21が殴打待機位置をとり、さらに、トリガー部7が操作開始位置をとるもとでは、図7に示される如くに、可動部材17における第1のガス通路形成部の先端部分と環状部材4とによって装弾室4aに位置決め保持されたペイント弾Pにより、ガス制御部45がコイルスプリング49の付勢力に抗する方向に押圧され、それにより、ガス制御部45における弁部分47が、可動部材17における第1のガス通路形成部内のガス通路部37を開状態とする位置におかれる。図7にあっては、このとき、ガス制御部45における弁部分47は、可動部材17における第2のガス通路形成部内のガス通路部38を閉状態としている。但し、このとき、ガス制御部45における弁部分47が可動部材17における第2のガス通路形成部内のガス通路部38を閉状態としないようにされてもよい。
【0054】
さらに、可動部材17における中間部内の連結部39とガス導出通路部62とが連通状態とされるとともに、可動ピン55が、開閉弁部69におけるピストン部分69bの後端部に当接しない位置をとり、それにより、開閉弁部69が、ガス導出通路部62を弁形成部分69aにより閉塞して、連結部39とガス室61との間を遮断する閉状態におかれる。また、ロック部材71が、閉状態をとる開閉弁部69におけるピストン部分69bにより押圧されて下方位置を維持するとともに、可動部材17における第1のガス通路形成部の後方部分37bが、図7及び図8に示される如くに、一対の係合片部78の間に位置して弾丸収容部77における開口部分を実質的に閉塞し、コイルスプリング79の付勢力により弾丸収容部77からペイント弾Pが送り出される事態を阻止する。
【0055】
斯かるもとで、トリガー部7が、図7に示される如くの操作開始位置から、図9に示される如くの操作完了位置に向けて引かれるべく操作されると、そのトリガー部7の回動に伴って、可動バー22が前進する。その結果、図9に示される如く、可動バー22が、その後方側部分に設けられた係止部22aを回動レバー28に当接させて、その回動レバー28を軸27に巻装されたトグルスプリングの付勢力に抗する方向に回動させ、回動レバー28とハンマー21との相互係合を解除させる。それにより、ハンマー21が、コイルスプリング56の付勢力によりa方向に回動せしめられる。
【0056】
a方向に回動するハンマー21は、その上方側部分21aにより可動ピン55を殴打して、可動ピン55をコイルスプリング82の付勢力に抗する方向に移動させる。可動ピン55を殴打したハンマー21の上方側部分21aは、スライダ部15の後端部に当接し、その結果、ハンマー21のa方向への回動が停止せしめられる。また、コイルスプリング82の付勢力に抗する方向に移動した可動ピン55は、ピストン部分69bの後端部に当接して、開閉弁部69をコイルスプリング74の付勢力に抗する方向に移動させる。それにより、開閉弁部69が、図7に示される如くの、弁形成部分69aによりガス導出通路部62を閉塞して、連結部39をガス室61から遮断する閉状態から、図9に示される如くの、ガス導出通路部62を弁形成部分69aにより閉塞する状態を解除して、連結部39をガス室61に連通させる開状態へと移行せしめられる。
【0057】
斯かる開閉弁部69のコイルスプリング74の付勢力に抗する方向への移動により、下方位置をとるロック部材71が、開閉弁部69のピストン部分69bによって押圧される状態から解放され、コイルスプリング75の付勢力に従う方向に移動せしめられる。コイルスプリング75の付勢力により移動したロック部材71は、図9に示される如くに、ピストン部分69bの後端部に係合する上方位置に置かれて、開閉弁部69にその開状態を確実に維持させる。
【0058】
そして、開閉弁部69の閉状態から開状態への移行によって、外部ガス供給源からガス室61内に導入されたガスが、ガス導出通路部62を通じて可動部材17における中間部内の連結部39に急速に流入する。連結部39に急速に流入したガスは、ガス制御部45により開状態とされたガス通路部37を通じて装弾室4aに導かれる。それにより、環状部材4及び可動部材17における第1のガス通路形成部の先端部分により保持されて、装弾室4aに装填されているペイント弾Pには比較的大なるガス圧が作用せしめられる。斯かるガス圧の作用により、ペイント弾Pは、図9において一点鎖線により示される如くに、環状部材4の前方に移動せしめられる。
【0059】
そして、環状部材4の前方、即ち、銃身部2内に移動したペイント弾Pと銃身部2との間に生じる比較的小なる隙間を通じて銃身部2内にガスが漏れ出し、それにより、ペイント弾Pの銃身部2における前端部側に向かう移動が加速され、それに伴って、銃身部2内におけるペイント弾Pの後方の空間が急激に拡大され、可動部材17における第1のガス通路形成部内のガス通路部37におけるガス圧が低下する。このようなガス通路部37におけるガス圧の低下に伴って、ガス制御部45がコイルスプリング49の付勢力により前進するものとなり、それに伴ってガス制御部45の弁部分47が、ガス通路部38側からガス通路部37に向けて移動せしめられる。斯かるガス通路部37におけるガス圧の低下に伴うガス制御部45の前進により、ガス制御部45の弁部分47が、図10に示される如くのガス通路部37を閉状態となす位置におかれるまでの間において、銃身部2内に移動したペイント弾Pが銃身部2の先端である銃口から発射される。
【0060】
このようにして、ガス制御部45の弁部分47が、ガス通路部37を閉状態とするもとで、ガス通路部38が、連結部39を介して、ケース部18内におけるガス導出通路部62に連通する状態におかれると、ガス通路部38の開口部分を閉塞する状態におかれた受圧部16aには、連結部39及びガス通路部38を通じたガス室61からの比較的大なるガス圧が作用せしめられる。そして、斯かるガス圧の作用を受ける受圧部16aが設けられたスライダ部15は、そのガス圧の作用により、図10に示される如くに、受圧部16aと可動部材17における後端面部との間に可変容積の圧力室85を形成しつつ、コイルスプリング32の付勢力に抗して、基準位置から急速に後退せしめられる。
【0061】
基準位置から後退するスライダ部15は、その後端部に当接するハンマー21を、コイルスプリング56の付勢力に抗する方向に回動させる。それにより、可動ピン55が、ハンマー21により押圧された状態から解放され、図10に示される如くに、コイルスプリング82の付勢力に従って、開閉弁部69におけるピストン部分69bの後端部から所定の距離だけ離隔した位置に向けて移動せしめられる。斯かるもとにあっても、開閉弁部69がガス導出通路部62を開状態となす状態は、上方位置をとってピストン部分69bに当接するロック部材71によって維持される。
【0062】
また、スライダ部15が、ガス室61から可動部材17内の連結部39及びガス通路部38を通じて可変容積の圧力室85に供給されるガス圧によってさらに後退せしめられる際、図示が省略されているが、スライダ部15の底面部に設けられた突出部によって、ロック部材71に連結されている昇降部材が上方位置から下方位置へと押圧移動せしめられる。それに伴い、図11に示される如く、ロック部材71も、コイルスプリング75の付勢力に抗して、上方位置から下方位置へと移動せしめられ、ロック部材71と開閉弁部69におけるピストン部分69bとの相互係合が解除される。その結果、開閉弁部69が、コイルスプリング74の付勢力に従う方向に移動して、ガス導出通路部62を開状態として連結部39をガス室61に連通させる状態から、ガス導出通路部62を閉状態として連結部39をガス室61から遮断する状態に戻される。それにより、ガス室61から連結部39へのガスの流入が停止される。また、下方位置に移動したロック部材71は、ガス導出通路部62を開状態となす状態から閉状態となす状態に移行した開閉弁部69のピストン部分69bによって押圧されて、下方位置を維持するものとされる。
【0063】
さらに、可動バー22がその後方側部分が下降するものとなる方向に回動せしめられる。それにより、可動バー22の後方側部分に設けられた係止部22aと回動レバー28との相互係合が解除され、回動レバー28が、軸27に巻装されたトグルスプリングの付勢力に従う方向に回動する。
【0064】
このようにして、ガス室61から可変容積の圧力室85へのガスの供給が停止されても、スライダ部15はその慣性によって後退を継続する。スライダ部15がその慣性によって後退を継続しているとき、図12に示される如く、軸27に巻装されたトグルスプリングの付勢力に従う方向に回動した回動レバー28が,ハンマー21の下方側部分21bに係合する。さらに、銃身部2がその後端部を当接部36に当接させる位置に向けて後退し、それに伴い、第1のガス通路形成部の先端部分を装弾室4aに係合させた可動部材17も、図12及び図13に示される如くに、第1のガス通路形成部の前方部分37aを一対の係合片部78の間に入り込ませる位置まで後退して、可動部材17における中間部内の連結部39を、ガス導出通路部62から離隔させる。さらに、慣性によるスライダ部15の後退により、スライダ部15に設けられた有底筒状部16と可動部材17における第2のガス通路形成部との相互係合状態が解除される。それにより、有底筒状部16,ガス通路部38,連結部39及びガス導出通路部62内に残存したガスが大気中に放出される。また、スライダ部15は、その慣性による後退を、図14に示される如くの最後退位置に到達するまで継続する。
【0065】
そして、大気中へのガスの放出により、可動部材17が、コイルスプリング41の付勢力により、図12及び図13に示される如くの第1のガス通路形成部の先端部分を装弾室4aに係合させた弾丸発射用位置から、急速に有底筒状部16に向けて後退せしめられる。その結果、図14に示される如くに、可動部材17が、第1のガス通路形成部を一対の係合片部78(一方の係合片部は図にあらわれない)から離隔させるとともに、第2のガス通路形成部を有底筒状部16内に挿入させた状態におかれる。斯かる可動部材17の後退によって、可動部材17における第1のガス通路形成部により閉塞されていた弾丸収容部77の開口部分が開状態にされ、弾丸収容部77に収容されているペイント弾Pのうち最上方位置にあるものが、コイルスプリング79の付勢力により弾丸収容部77から送り出されて一対の係合片部78により係止される。さらに、銃身部2は、その後端部を当接部36に当接させて、一対の係合片部78により係止されたペイント弾Pと装弾室4aとの間の距離を縮小させる位置を維持する。
【0066】
図14に示される如くの最後退位置に到達したスライダ部15は、直ちにコイルスプリング32の付勢力により基準位置に向けて前進する状態に転じ、そのスライダ部15の前進に伴って可動部材17も前進する。
【0067】
また、スライダ部15が最後退位置から基準位置に向けて前進する際には、ハンマー21は、その下方側部分21bに係合する回動レバー28によって位置固定され、上方側部分21aを可動ピン55から所定の距離離隔させる殴打待機位置を維持するものとされる。
【0068】
前進する可動部材17における第1のガス通路形成部は、その先端部分を一対の係合片部78により係止されたペイント弾Pに当接させて一対の係合片部78の間を貫通し、ペイント弾Pをその外面に沿った曲面を有した先端部分によって安定に保持し、装弾室4aに向けて、装弾室4aの中心軸線に沿って搬送する。そして、スライダ部15が、図7に示される如くの基準位置に到達した際には、銃身部2も基準位置に復帰するとともに、可動部材17もその第1のガス通路形成部の先端部分を装弾室4aに係合させる弾丸発射用位置に到達し、装弾室4aに対するペイント弾Pの供給が完了する。装弾室4aに供給されたペイント弾Pは、環状部材4と可動部材17の第1のガス通路形成部の先端部分とにより位置決め保持されて、装弾室4aに装填された状態におかれる。
【0069】
このようにして、装弾室4aに装填されたペイント弾Pにより、可動部材17内におけるガス制御部45が後退せしめられ、ガス制御部45の弁部分47が、ガス通路部37を、連結部39を介して、ケース部18内に設けられたガス導出通路部62に連通させる位置におかれる。斯かるもとで、トリガー部7がそれを引く操作から解放されると、軸25に巻装されたトグルスプリングの付勢力により、図7に示されに如くの操作開始位置に復帰せしめられるとともに、可動バー22が、トリガー部7が引かれる前の位置に状態復帰せしめられる。そして、トリガー部7が再び引かれることにより、上述の如くにして、装弾室4aにおけるペイント弾Pの発射,それに続く装弾室4aに対するペイント弾Pの供給が行われる。
【0070】
また、ケース部18のそれが装着されたフレーム部10からの離脱は、スライダ部15及び可動部材17の夫々の位置に関わりなく、グリップ部6内からケース部18を引き抜くだけの比較的簡単な作業とされる。従って、例えば、ペイント弾Pの発射が繰り返し行われて弾倉部65における弾丸収容部77が空となったとき、その弾倉部65が設けられたケース部18をフレーム部10から離脱させ、そのケース部18と同様のものであって、弾倉部に設けられた弾丸収容部にペイント弾Pが充填された他のケース部をグリップ部6内に挿入してフレーム部10に装着することにより、ペイント弾Pの発射を継続的に行うことができる。
【0071】
図15は、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る玩具銃の他の例を示す。
【0072】
図15に示される例においては、図1及び図2に示される例におけるフレーム部10が、銃身部2,トリガー部7,可動バー22及び回動レバー28に代えて、銃身部3、トリガー部8,可動バー26,板状ばね部材33及び34,可動当接部材43、及び、回動係合部材44が設けられたものとされ、その他の各部及び各部材については、図1及び図2に示される例と略同様とされる。これらの各部及び各部材は、図1及び図2に示される例と同様の符号が付されて示され、重複説明は省略される。
【0073】
図15に示される例において、銃身部3は、フレーム部10に固定されており、後方側部分の内側に装弾室4aを形成する環状部材4が配されている。そして、スライダ部15及び可動部材17の夫々の移動は、銃身部3に沿う方向をもって行われる。
【0074】
グリップ部6には、トリガー部8から後方に向けて屈曲して伸びる可動バー26が配されている。可動バー26も、図1及び図2に示される可動バー22と同様に、ケース部18がグリップ部6内に挿入されてフレーム部10に装着される際、ケース部18のグリップ部6内への進入を妨げない屈曲形状を有するものとされている。可動バー26の後端部には、板状ばね部材33における湾曲形状とされた先端部が当接している。板状ばね部材33は、可動バー26に、トリガー部8をその後方側から押圧する付勢力を作用させるものとされている。
【0075】
トリガー部8は、それが引かれるとき、図15に示される如くの、フレーム部10に設けられた当接部86からその前方側に離隔した操作開始位置から、当接部86に当接する操作完了位置に向けて、銃身部3に沿って移動せしめられ、それに伴って、可動バー26も、板状ばね部材33の付勢力に抗する方向に移動せしめられる。斯かる可動バー26の後端部には、可動当接部材43も当接している。可動当接部材43は、軸87を介してフレーム部10により回動可能に支持された回動係合部材44に選択的に当接するものとされている。
【0076】
回動係合部材44は、ハンマー21の下方側部分21bに選択的に係合せしめられる上方先端部が設けられた湾曲形状部を有している。回動係合部材44における湾曲形状部には、それから伸びる下方突出部44aが設けられており、下方突出部44aには、板状ばね部材34の先端部が当接している。板状ばね部材34は、回動係合部材44に、その上方先端部をハンマー21の下方側部分21bに近接させる方向の付勢力を作用させるものとされている。トリガー部8が操作開始位置をとるときには、回動係合部材44は、その下方突出部44aが可動バー26の後端部から所定の距離だけ離隔するものとなる回動基準位置をとる。
【0077】
可動当接部材43は、回動係合部材44を貫通する軸87が挿通せしめられた透孔と、回動係合部材44の下方突出部44aに選択的に当接する当接部43aとを有しており、その当接部43aが設けられた部分が、可動バー26の後端部に常時当接せしめられるとともに、板状ばね部材33における湾曲形状とされた先端部に選択的に当接せしめられる。
【0078】
さらに、可動当接部材43は、透孔が設けられた部分からスライダ部15の底面部に向けて伸びる摺動部43bを有している。摺動部43bは、図示が省略されているが、フレーム部10に設けられた一対のガイド部の間に摺動可能に挿通せしめられている。斯かる可動当接部材43は、それに設けられた透孔を挿通する軸87により、それに対する透孔により規制される範囲内での移動が可能とされた状態をもって、摺動部43bを介して一対のガイド部により支持されている。それにより、可動当接部材43は、昇降動も行い得るものとされていて、トリガー部8が操作開始位置にあるときには、図15に示される如くの、当接部43aが設けられた部分を通じて板状ばね部材33に押圧力を作用させることのない上方位置を維持する。このとき、上方位置を維持する可動当接部材43における摺動部43bの上端側部分は、図15において破線により示される、スライダ部15の底面部に設けられた凹部に入り込む。
【0079】
なお、可動バー26及び可動当接部43の夫々に付勢力を作用させる板状ばね部材33と回動係合部材44に付勢力を作用させる板状ばね部材34とは、板状ばね部材33及び34との間に配されてフレーム部10に当接する板状ばね部材(図示省略)とともに板ばね部材を構成しており、板ばね部材は、図示が省略されているが、板状ばね部材33及び34とそれらの間の板状ばね部材との夫々における下端部が相互連結されて、フレーム部10に取り付けられている。
【0080】
斯かる図15に示される例にあっても、フレーム部10に対するケース部18の装着は、図1及び図2に示される例におけるフレーム部10に対するケース部18の装着と同様に行われる。そして、フレーム部10にケース部18が装着されたもとでは、ケース部18はその上端部を、銃身部3における環状部材4が配された後方側部分に近接配置させる。それにより、装弾室4aの後方に近接配置される一対の係合片部78(一方の係合片部は図にあらわれない)と装弾室4aとの間の距離は極めて小とされる。
【0081】
そして、スライダ部15の手動操作による後退とその後の前進とに伴って移動する可動部材17により行われる、一対の係合片部78により係止されたペイント弾Pの装弾室4aへの供給が、装弾室4aと一対の係合片部78との間の距離が極めて小とされたもとで行われる。従って、銃身部3がフレーム部10に固定されたもとにあっても、図1及び図2に示される例と同様に、一対の係合片部78から装弾室4aへのペイント弾Pの供給が、当該ペイント弾Pが潰されてしまう事態をまねくことなく、確実に行われる。
【0082】
一方、ハンマー21は、基準位置をとるスライダ部15が手動操作によって後退せしめられるとき、コイルスプリング56の付勢力に抗して、上方側部分21aをスライダ部15の後端部に対向させた図15において実践によりに示される如くの回動位置からa方向とは逆の方向に向けて回動し、スライダ部15が手動操作から解放されて前進する際、下方側部分21aを回動基準位置をとる回動係合部材44の上方先端部44aに係合させる。それにより、ハンマー21は、図15において一点鎖線により示される如くの、上方側部分21aを可動ピン55から所定の距離離隔させた殴打待機位置に位置固定される。
【0083】
トリガー部8も、図1及び図2に示されるトリガー部7と同様に、スライダ部15が基準位置をとるとともに、可動部材17が、その第1のガス通路形成部の後方部分37bを一対の係合片部78の間に位置させた状態をもって、第1のガス通路形成部の先端部分を装弾室4aに係合させる弾丸発射用位置をとり、可動部材17における第1のガス通路形成部の先端部分と環状部材4とによって装弾室4aに供給されたペイント弾Pが位置決め保持され、さらに、ハンマー21が、殴打待機位置をとるもとで、操作開始位置から操作完了位置に向けて引かれるべく操作される。斯かるトリガー部8の移動に伴って、可動バー26が板状ばね部材33の付勢力に抗して後退し、上方位置をとる可動当接部材43を押圧する。それにより可動当接部材43は、その当接部43aを回動係合部材44の下方突出部44aに当接させて、回動係合部材44を板状ばね部材34の付勢力に抗する方向に回動させる。それに伴い、ハンマー21の下方側部分21bと回動係合部材44の上方先端部との相互係合が解除され、ハンマー21が回動係合部材44により位置固定された状態から解放される。位置固定状態から解放されたハンマー21は、コイルスプリング56の付勢力によりa方向に回動せしめられて、可動ピン55を殴打する。その結果、図1及び図2に示される例と同様に、ガス制御部45によりガス通路部37及び38が開閉制御されるもとで、ガス室61から可動部材17における中間部内の連結部39に供給されるガスが利用されて、装弾室4aに装填されているペイント弾Pの発射とそれに続く装弾室4aに対するペイント弾Pの供給とが行われる。
【0084】
斯かる際の基準位置からの後退とそれに続く最後退位置からの前進とを行うスライダ部15の後退に伴って、可動当接部材43における摺動部43bが、スライダ部15の底面部に設けられた凹部から外れる。それにより摺動部43bを介してスライダ部15からの押圧力が作用せしめられる状態におかれた可動当接部材43は、その当接部43aが設けられた部分を、可動バー26の後端部とそれに当接する板状ばね部材33における湾曲形状とされた先端部との間に入り込ませ、板状ばね部材33に押圧力を作用させる下方位置に移動せしめられる。このような可動当接部材43の下方位置への移動により、可動当接部材43における当接部43aと回動係合部材44の下方突出部44baの相互当接が解除される。それにより、回動係合部材44が、それに作用する板状ばね部材34の付勢力により回動基準位置に復帰せしめられる。そして、スライダ部15が最後退位置から基準位置に向けて前進する際には、ハンマー21が、回動基準位置をとる回動係合部材44の上方先端部に下方側部分21bを係合させる状態に置かれる。それにより、ハンマー21が、殴打待機位置を維持するものとされる。
【0085】
さらに、スライダ部15がその前進により基準位置に到達した際には、可動当接部材43がそれに設けられた摺動部43bを介してスライダ部15により押圧される状態から解放され、板状ばね部材33の付勢力による上方位置への復帰が可能な状態におかれる。その後、トリガー部8がそれを引く操作から解放されると、可動バー26に作用する板状ばね部材33の付勢力により、トリガー部8は操作開始位置に復帰せしめられる。また、それとともに、可動当接部材43が、板状ばね部材33の付勢力により上方に押圧され、当接部43aが回動係合部材44の下方突出部44aにおける傾斜状端部に案内される状態をもって、摺動部43bの上端部側部分をスライダ部15の底面部に設けられた凹部に入り込ませる上方位置に復帰せしめられる。操作開始位置に復帰したトリガー部8が、再び、操作開始位置から操作完了位置へと引かれる操作が行われると、上述の如くの動作が繰り返されて、装弾室4aにおけるペイント弾Pの発射と、それに続くペイント弾Pの装弾室4aへの供給とが行われる。
【0086】
図16及び図17は、本願の特許請求の範囲における請求項5から請求項8までのいずれかに記載された発明に係る玩具銃の一例の要部を示す。そして、本願の特許請求の範囲における請求項5から請求項8までのいずれかに記載された発明に係る玩具銃の一例は、上述の図1及び図2に示される例もしくは図15に示される例において、可動部材17及び一対の係合片部78に代えて、図16及び図17に示される可動部材90及び一対の係合片部91が備えられたものに相当する。
【0087】
図16及び図17において、一対の係合片部91は、図1及び図2もしくは図15に示されるケース部18における弾倉部65に設けられた弾丸収容部77の開口部分に立設されている。そして、一対の係合片部91は、例えば、樹脂製とされ、相互近接する方向及び相互離隔する方向のいずれにも変位し得る弾性を有しており、通常時にあっては、相互に略平行に伸びるものとされている。このような弾性を有した一対の係合片部91にあっても、図1及び図2もしくは図15に示される一対の係合片部78と同様に、ペイント弾Pの直径より極めて僅かに大とされる相互間距離を有したものとされるとともに、ペイント弾Pの直径寸法より小とされる相互間距離を有して対向せしめられた湾曲先端部分91aを夫々有していて、コイルスプリング79の付勢力により弾丸収容部77から送り出されたペイント弾Pを、潰されてしまう事態をまねくことなく保持できるものとされている。
【0088】
可動部材90は、図1及び図2もしくは図15に示される可動部材17における前方部分37a及び後方部分37bを有した第1のガス通路形成部とは相違する第1のガス通部形成部によって、ガス通路部37を形成するとともに、一対の係合片部91に変位を生じさせるものとされており、その他の構成及び動作は、図1及び図2もしくは図15に示される可動部材17と同様なものとされている。このような可動部材90における第1のガス通路形成部は、一対の係合片部91により係止されるペイント弾Pの直径と略同寸法とされる直径を有して伸びるものとされている。
【0089】
そして、図16及び図17に示される如くの可動部材90及び一対の係合片部91が備えられた玩具銃にあっては、ケース部18をフレーム部10に装着すべく、スライダ部15が基準位置をとるとともに、可動部材90がその第1のガス通路形成部における先端部分を装弾室4aに係合させる弾丸発射用位置をとるもとで、グリップ部6内にケース部18が挿入されると、可動部材90の第1のガス通路形成部が、ケース部18から外部に突出する一対の係合片部91の夫々における湾曲先端部分91aの間を通じて、それら係合片部91により係止されたペイント弾Pに当接する。そして、グリップ部6内へのケース部18の挿入は、可動部材90がその第1のガス通路形成部が当接したペイント弾Pにコイルスプリング79の付勢力に抗する方向の押圧力を作用させるもとで、継続される。
【0090】
斯かるもとにあっては、ペイント弾Pを押圧する可動部材90における第1のガス通路形成部により、一対の係合片部91がそれらにおける湾曲先端部分91aを相互離隔させる方向に変位せしめられ、それにより、一対の係合片部91の間に、可動部材90における第1のガス通路形成部が割り込み、一対の係合片部91により係止されていたペイント弾Pが、弾倉部65に設けられた弾丸収容部77内に戻されることになる。また、一対の係合片部91の間に可動部材90における第1のガス通路形成部が割り込んだ際には、一対の係合片部91の夫々はその弾性により、相互に略平行に伸びるものとされる元の状態に復帰する。
【0091】
その結果、図16及び図17に示される如くに、第1のガス通路形成部における先端部分を装弾室4aに係合させる弾丸発射用位置をとる可動部材90の第1のガス通路形成部を挟んで、一対の係合片部91が相互対向せしめられる状態をもって、ケース部18がフレーム部10に係合装着される。即ち、一対の係合片部91は、ケース部18から外部に突出するものとされたもとにあっても、各々が有する弾性により、ケース部18のフレーム部10への装着を支障なく行わせるものとされている。
【0092】
このようにして、ケース部18がグリップ部6内に挿入されてフレーム部10に装着されるもとでは、一対の係合片部91が装弾室4aの後方に近接配置される。また、第1のガス通路部における先端部分を装弾室4aに係合させる弾丸発射用位置をとる可動部材90は、図1及び図2もしくは図15に示される可動部材17と同様に、その第1のガス通路形成部により、弾倉部65に設けられた弾丸収容部77の開口部分を実質的に閉状態として、弾丸収容部77からペイント弾Pが送り出される事態を防止する。
【0093】
上述の如くの一対の係合片部91にあっても、図1及び図2もしくは図15に示される一対の係合片部78と同様に、弾丸収容部77から送り出されたペイント弾Pの係止を、そのペイント弾Pの中心を略銃身部2もしくは銃身部3に沿って伸びる装弾室4aの中心軸線上に位置させて行うものとされる。さらに、可動部材90も、図1及び図2もしくは図15に示される可動部材17と同様に、第1のガス通路形成部の先端部分が、一対の係合片部91により係止されるペイント弾Pが有する外面に沿った曲面を有したものとされている。従って、図1及び図2もしくは図15に示される可動部材17及び一対の係合片部78の夫々に代えて、可動部材90及び一対の係合片部91が備えられる玩具銃の場合にも、可動部材17及び一対の係合片部78が備えられた場合と同様の作用効果が得られることになる。
【0094】
なお、上述の例の夫々においては、ケース部18に設けられて、外部ガス供給源に連結されるガス室61が、開閉弁部69等と共にガス供給制御手段を形成するものとされているが、ガス室61に代えて、例えば、ガスボンベ等が用いられて充填されるガスを貯留する蓄圧室が備えられ、斯かる蓄圧室と開閉弁部69等とを含むガス供給制御手段が形成されてもよい。
【0095】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな如く、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項8までのいずれかに記載された発明に係る玩具銃にあっては、弾倉部がフレーム部に装着され、それにより弾倉部が銃身部より下方側に配された状態をとることができるものとされる。斯かる弾倉部のフレーム部に対する装着は、可動部材における第1のガス通路形成部が、弾倉部がフレーム部に対して装着されるとき、相対的に弾倉部における一対の係合片部の夫々の先端部分間を通り抜けられる寸法を部分的に有したものとされることにより、あるいは、弾倉部における一対の係合片部が、相対向する先端部分の相互間距離を変化させる変位が可能とされる弾性を具えたものとされることにより、可動部材がその第1のガス通路形成部の先端部分を装弾室に係合させる位置をとるもとにあっても、一対の係合片部の間に可動部材における第1のガス通路形成部を割り込ませる状態をもって、容易に行われる。そして、弾倉部がフレーム部に装着されたもとでは、一対の係合片部が装弾室の後方に近接配置され、それら一対の係合片部により係止されるペイント弾の中心と銃身部に沿う方向に伸びる装弾室の中心軸線とが略一致せしめられ、ペイント弾の中心が略装弾室の中心軸線上に位置する状態に置かれる。
【0096】
弾倉部がフレーム部に装着されたもとで、スライダ部が基準位置から銃身部に沿う方向に後退せしめられるとき、それに伴って、可動部材が、銃身部に沿う方向に伸びる装弾室の中心軸線に沿って後退する。スライダ部は、後退後、基準位置に戻る前進に転じ、それに伴って可動部材も装弾室の中心軸線に沿って前進する。そして、可動部材の前進により、可動部材における第1のガス通路形成部が、先端部分を一対の係合片部により係止されたペイント弾に当接させてその一対の係合片部の間を貫通し、先端部分を装弾室に係合させる状態をとり、それによって装弾室にペイント弾が供給される。
【0097】
斯かる際、一対の係合片部により係止されたペイント弾の中心が略装弾室の中心軸線上に位置する状態に置かれているとともに、可動部材の前進が装弾室の中心軸線に沿って行われることにより、可動部材における第1のガス通路形成部の先端部分による、一対の係合片部により係止されたペイント弾の装弾室への搬送が、当該ペイント弾が受ける機械的衝撃が比較的小とされる状態をもって行われる。その結果、弾倉部における弾丸収容部から送り出されて一対の係合片部により係止されるペイント弾が、機械的衝撃により潰されてしまう事態がまねかれることなく、装弾室に供給されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る玩具銃の一例の構成及び動作の説明に供される断面図である。
【図2】 図1に示される例の構成及び動作の説明に供される断面図である。
【図3】 図1に示される例における要部を示す縦断面図である。
【図4】 図1に示される例における要部を示す横断面図である。
【図5】 図1に示される例における要部を示す縦断面図である。
【図6】 図1に示される例の構成及び動作の説明に供される部分断面図である。
【図7】 図1に示される例の構成及び動作の説明に供される部分断面図である。
【図8】 図1に示される例における要部を示す横断面図である。
【図9】 図1に示される例の構成及び動作の説明に供される部分断面図である。
【図10】 図1に示される例の構成及び動作の説明に供される部分断面図である。
【図11】 図1に示される例の構成及び動作の説明に供される部分断面図である。
【図12】 図1に示される例の構成及び動作の説明に供される部分断面図である。
【図13】 図1に示される例における要部を示す横断面図である。
【図14】 図1に示される例の構成及び動作の説明に供される部分断面図である。
【図15】 本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る玩具銃の他の例の構成及び動作の説明に供される断面図である。
【図16】 本願の特許請求の範囲における請求項5から請求項8までのいずれかに記載された発明に係る玩具銃の一例の要部を示す横断面図である。
【図17】 本願の特許請求の範囲における請求項5から請求項8までのいずれかに記載された発明に係る玩具銃の一例の要部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2,3・・・銃身部, 4・・・環状部材, 4a・・・装弾室, 6・・・グリップ部, 7,8・・・トリガー部, 10・・・フレーム部, 15・・・スライダ部, 16・・・有底筒状部, 16a・・・受圧部, 17,90・・・可動部材, 18・・・ケース部, 21・・・ハンマー, 32,41,49,56,74,75・・・コイルスプリング, 37,38・・・ガス通路部, 39・・・連結部, 45・・・ガス制御部, 55・・・可動ピン,61・・・ガス室, 62・・・ガス導出通路部, 65・・・弾倉部, 69・・・開閉弁部, 71・・・ロック部材, 77・・・弾丸収容部, 78,91・・・係合片部, 85・・・圧力室, P・・・ペイント弾
Claims (8)
- 銃身部,該銃身部の後方側部分に設けられた装弾室及びトリガー部が設けられたフレーム部と、
該フレーム部に対して上記銃身部に沿う方向に移動可能とされて配されたスライダ部と、
該スライダ部における上記銃身部の後方となる部分内に設けられて上記スライダ部と一体的に移動する受圧部と、
潰れると塗料を放出する塗料内蔵弾が収容される弾丸収容部及び該弾丸収容部から送り出された塗料内蔵弾を係止する一対の係合片部が設けられ、上記フレーム部に装着されたとき、上記一対の係合片部を上記装弾室の後方に近接配置させ、該一対の係合片部により係止された塗料内蔵弾の中心を、略上記銃身部に沿う方向に伸びる上記装弾室の中心軸線上に位置させることになる状態をとる弾倉部と、
第1のガス通路形成部,第2のガス通路形成部及び上記第1のガス通路形成部と上記第2のガス通路形成部との間の中間部を有し、上記弾倉部が上記フレーム部に装着されたもとで上記スライダ部が基準位置をとるとき、上記第1のガス通路形成部を上記一対の係合片部の間を貫通して先端部分が上記装弾室に係合するものとなす位置に置かれ、該位置からの上記銃身部に沿う方向の後退を上記スライダ部の上記基準位置からの後退に伴って行う可動部材と、
上記トリガー部の操作に応じて、上記可動部材における中間部内にガスを供給するガス供給状態をとるガス供給制御手段と、
上記弾倉部が上記フレーム部に装着されたもとで上記ガス供給制御手段が上記ガス供給状態をとる期間において、上記可動部材における中間部内に供給されるガスを、上記第1のガス通路形成部内を通じて上記装弾室に導く状態と、上記第2のガス通路形成部内を通じて上記受圧部に作用させ、上記スライダ部を上記基準位置から後退させる状態とをとるガス制御部と、
を備え、
上記弾倉部における一対の係合片部が、該一対の係合片部により係止される塗料内蔵弾の直径寸法より小とされる相互間距離をおいて相対向する先端部分を有し、上記可動部材における第1のガス通路形成部が、上記弾倉部が上記フレーム部に対して装着されるとき、相対的に上記弾倉部における一対の係合片部の夫々の上記先端部分間を通り抜けられる寸法を部分的に有したものとされることを特徴とする玩具銃。 - 上記可動部材における第1のガス通路形成部の先端部分が、上記一対の係合片部により係止される塗料内蔵弾が有する外面に沿った曲面をもって上記塗料内蔵弾に当接するものとされることを特徴とする請求項1記載の玩具銃。
- 上記弾倉部と上記ガス供給制御手段とが、共通のケース部内に設けられ、該ケース部の上記フレームへの装着により、上記弾倉部が上記フレーム部に装着されることを特徴とする請求項1記載の玩具銃。
- 上記ガス供給制御手段が、外部からのガスが導入されるガス室もしくは充填されたガスを貯留する蓄圧室と、上記トリガー部の操作に応じて、上記ガス室もしくは上記蓄圧室と上記可動部材内における中間部内とを遮断する閉状態と上記ガス室もしくは上記蓄圧室と上記可動部材内における中間部内とを連通させる開状態とをとる開閉弁部と、を備えて構成されることを特徴とする請求項3記載の玩具銃。
- 銃身部,該銃身部の後方側部分に設けられた装弾室及びトリガー部が設けられたフレーム部と、
該フレーム部に対して上記銃身部に沿う方向に移動可能とされて配されたスライダ部と、
該スライダ部における上記銃身部の後方となる部分内に設けられて上記スライダ部と一体的に移動する受圧部と、
潰れると塗料を放出する塗料内蔵弾が収容される弾丸収容部及び該弾丸収容部から送り出された塗料内蔵弾を係止する一対の係合片部が設けられ、上記フレーム部に装着された とき、上記一対の係合片部を上記装弾室の後方に近接配置させ、該一対の係合片部により係止された塗料内蔵弾の中心を、略上記銃身部に沿う方向に伸びる上記装弾室の中心軸線上に位置させることになる状態をとる弾倉部と、
第1のガス通路形成部,第2のガス通路形成部及び上記第1のガス通路形成部と上記第2のガス通路形成部との間の中間部を有し、上記弾倉部が上記フレーム部に装着されたもとで上記スライダ部が基準位置をとるとき、上記第1のガス通路形成部を上記一対の係合片部の間を貫通して先端部分が上記装弾室に係合するものとなす位置に置かれ、該位置からの上記銃身部に沿う方向の後退を上記スライダ部の上記基準位置からの後退に伴って行う可動部材と、
上記トリガー部の操作に応じて、上記可動部材における中間部内にガスを供給するガス供給状態をとるガス供給制御手段と、
上記弾倉部が上記フレーム部に装着されたもとで上記ガス供給制御手段が上記ガス供給状態をとる期間において、上記可動部材における中間部内に供給されるガスを、上記第1のガス通路形成部内を通じて上記装弾室に導く状態と、上記第2のガス通路形成部内を通じて上記受圧部に作用させ、上記スライダ部を上記基準位置から後退させる状態とをとるガス制御部と、
を備え、
上記弾倉部における一対の係合片部が、該一対の係合片部により係止される塗料内蔵弾の直径寸法より小とされる相互間距離をおいて相対向する先端部分を有し、該相対向する先端部分の相互間距離を変化させる変位が可能とされる弾性を具えたものとされ、該弾性が利用されて上記弾倉部の上記フレーム部への装着もしくは上記フレーム部からの離脱が行われることを特徴とする玩具銃。 - 上記可動部材における第1のガス通路形成部の先端部分が、上記一対の係合片部により係止される塗料内蔵弾が有する外面に沿った曲面をもって上記塗料内蔵弾に当接するものとされることを特徴とする請求項5記載の玩具銃。
- 上記弾倉部と上記ガス供給制御手段とが、共通のケース部内に設けられ、該ケース部の上記フレームへの装着により、上記弾倉部が上記フレーム部に装着されることを特徴とする請求項5記載の玩具銃。
- 上記ガス供給制御手段が、外部からのガスが導入されるガス室もしくは充填されたガスを貯留する蓄圧室と、上記トリガー部の操作に応じて、上記ガス室もしくは上記蓄圧室と上記可動部材内における中間部内とを遮断する閉状態と上記ガス室もしくは上記蓄圧室と上記可動部材内における中間部内とを連通させる開状態とをとる開閉弁部と、を備えて構成されることを特徴とする請求項7記載の玩具銃。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002128187A JP3655887B2 (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | 玩具銃 |
Applications Claiming Priority (1)
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