JP3380790B2 - リボルバー型玩具銃 - Google Patents

リボルバー型玩具銃

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JP3380790B2
JP3380790B2 JP2000124854A JP2000124854A JP3380790B2 JP 3380790 B2 JP3380790 B2 JP 3380790B2 JP 2000124854 A JP2000124854 A JP 2000124854A JP 2000124854 A JP2000124854 A JP 2000124854A JP 3380790 B2 JP3380790 B2 JP 3380790B2
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圭一 国本
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株式会社ウエスタン・アームス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の特許請求の範囲に記載
された発明は、フレームに設けられたバレル部とフレー
ムに取り付けられたハンマーとの間とされるフレームに
対する装着位置をとる筒状可動部が、その内部に各々に
弾丸が装填される複数の装弾室が所定の相互間隔をおい
て設けられたものとされ、複数の装弾室のいずれかをバ
レル部の後端に近接対向させるとともに、バレル部の後
端に近接対向する装弾室に装填された弾丸をガス圧の作
用を受けて発射されるものとすべく、トリガーに対する
操作に連動して中心軸線回りの回転を行うものとされた
リボルバー型玩具銃に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス圧を利用して弾丸(プラスチック製
等の模擬弾)を発射させる玩具銃にあっては、通常、形
状,質感に加えて、見かけ上の動作も実物と同様なもの
となるように作成される。斯かる玩具銃のうちの一種と
して、バレルとハンマーとの間に配され、内部に弾丸が
装填される複数の装弾室が所定の相互間隔をおいて設け
られた筒状可動部が、その中心軸線回りの回転をトリガ
ーに対する操作に応じて行って、複数の装弾室のいずれ
かをバレルの後端に近接対向させるものとされたリボル
バー型の銃を模したもの、即ち、リボルバー型玩具銃が
知られている。そして、斯かるリボルバー型玩具銃にお
いては、筒状可動部内に設けられた複数の装弾室に夫々
装填された複数の弾丸が、筒状可動部のその中心軸線回
りの回転に伴って、順次ガス圧の作用を受け、バレルを
通じて発射される状態とされる。
【0003】このような弾丸の発射がガス圧が利用され
て行われるリボルバー型玩具銃として、例えば、実公平
7−29435号公報にも示されている如くに、銃身
(バレル)とハンマーとの間に、弾丸が詰められた複数
のカートリッジが夫々装填される複数の装填孔が所定の
相互間隔をおいて設けられた弾倉とされる筒状可動部が
配されるものが提案されている。この実公平7−294
35号公報に見られるリボルバー型玩具銃にあっては、
複数の装填孔の夫々に装填されたカートリッジによっ
て、弾丸が装填された複数の装弾室が実質的に筒状可動
部内に設けられ、その筒状可動部内に設けられた複数の
装弾室の夫々に装填された弾丸の発射が、銃把(グリッ
プ)内に設けられた空気ポンプ(蓄圧室)から、比較的
細くて長い送気管を通じて、装弾室へと供給される空気
圧(ガス圧)が利用されて行われる。
【0004】また、例えば、雑誌:「月刊アームズ・マ
ガジン」,2000年3月号(発行所・株式会社ホビー
ジャパン,発行日・2000年3月1日)の第52頁〜
第56頁にも掲載されている如くの、バレルとハンマー
との間に、その内部に、ガスタンク(蓄圧室),それか
ら伸びるガス通路及びガス放出バルブが配され、さら
に、弾丸が装填される複数のチャンバー(装弾室)が夫
々所定の相互間隔をおいて設けられた、シリンダと称さ
れる筒状部が設けられるものも提案されている。この雑
誌:「月刊アームズ・マガジン」に掲載されたリボルバ
ー型玩具銃にあっては、筒状部内に設けられた複数の装
弾室に夫々装填された弾丸の発射が、筒状部内に設けら
れた蓄圧室からガス放出バルブ及びガス通路を通じて放
出されるガスによるガス圧が利用されて行われる。
【0005】筒状可動部内に設けられた複数の装弾室の
夫々に装填された弾丸の発射が、グリップ内に設けられ
た蓄圧室からのガスによるガス圧が利用されて行われる
ようにされた、前述のリボルバー型玩具銃にあっては、
筒状可動部が、それに設けられた複数の装弾室の一つに
実質的にバレルの中心軸線上に位置する最上位をとらせ
るための、中心軸線回りの回転を、ハンマーの初期位置
から牽引動作位置への回動に伴って行う。また、グリッ
プ内に設けられた蓄圧室から伸びる比較的細くて長い送
気管に設けられた先端ノズルが、最上位をとる装弾室の
後端口に対して密着する移動を、トリガーに対する操作
に応じて行う。さらに、グリップ内に設けられた蓄圧室
内に配されたピストンが、ハンマーの牽引動作位置から
初期位置への回動により作動せしめられ、蓄圧室内の空
気(ガス)を送気管を通じて送出し、送気管に設けられ
た先端ノズルから噴射させる。
【0006】それにより、ハンマーが初期位置から牽引
動作位置に回動せしめられた後、トリガーが操作されて
ハンマーが牽引動作位置から初期位置に戻る回動が行わ
れると、送気管に設けられた先端ノズルから噴射される
蓄圧室からのガスによるガス圧が、最上位をとってバレ
ルの後端に近接対向する装弾室に装填された弾丸に作用
せしめられて、弾丸の発射が行われる。
【0007】一方、筒状部内に設けられた複数の装弾室
の夫々に装填された弾丸の発射が、筒状部内に設けられ
た蓄圧室からのガスによるガス圧が利用されて行われる
ようにされた前述のリボルバー型玩具銃にあっては、筒
状部が、フレーム部に対して固定された位置をとる状態
におかれる。そして、筒状部は、内部に蓄圧室とその蓄
圧室から伸びる1個のガス通路とが設けられるととも
に、そのガス通路を選択的に開状態及び閉状態となす1
個のガス放出バルブが配されて、フレーム部に固定され
た固定部分と、中心軸線回りの回転が可能な状態をもっ
て固定部分を覆い、内部に複数の装弾室が所定の相互間
隔をおいて設けられた回転部分とを備えた二重構造を有
するものとされる。
【0008】斯かるもとで、手動操作によりハンマーが
初期位置から所定位置へと回動せしめられるとき、その
ハンマーの回動に伴うトリガーの回動により、筒状部を
構成する回転部分が、複数の装弾室の一つを、固定部分
に設けられたガス通路に連結するとともにバレルの後端
に近接対向させるべく、その中心軸線回りの回転を行
う。また、手動操作されて初期位置から所定位置に回動
せしめられたハンマーの、トリガーに対する操作に応じ
て初期位置に戻る回動により、筒状部を構成する固定部
分に配されたガス放出バルブが、ガス通路を閉状態から
開状態に移行させる移動を行う。それにより、トリガー
に対する操作に応じてハンマーが初期位置に戻るとき、
筒状部を構成する固定部分内に設けられた蓄圧室からの
ガスによるガス圧が、ガス放出バルブにより開状態とさ
れたガス通路を通じて、バレルの後端に近接対向する装
弾室に装填された弾丸に作用し、弾丸の発射が行われ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くの、グリッ
プ内に蓄圧室が設けられたリボルバー型玩具銃にあって
は、筒状可動部は、その内部に実質的に複数の装弾室が
設けられただけの構造とされて、その全体が中心軸線回
りの回転を行うことになる。それに伴い、筒状可動部
は、フレーム部に対して回動可能に取り付けられた回動
支持部によって支持され、バレルとハンマーとの間に配
されるフレーム部に対する装着位置と、フレーム部から
振り出された振出位置とを、選択的にとることができる
ものとされる。従って、筒状可動部にフレーム部に対す
る装着位置から振出位置への振出し(スイングアウト)
を行わせることにより、筒状可動部に対する弾丸の装填
を容易に行えることになる。さらに、蓄圧室がグリップ
内に設けられることに伴って蓄圧室に対するガス注入口
もグリップに設けられることになり、それゆえ、グリッ
プ内に設けられた蓄圧室へのガスの充填を、グリップに
設けられたガス注入口を通じて容易に行えることにな
る。
【0010】しかしながら、グリップ内に設けられた蓄
圧室からのガスを筒状可動部内に設けられた複数の装弾
室のうちのバレルの後端に近接対向するものに導く送気
管は、比較的細くて長いものとされるので、バレルの後
端に近接対向する装弾室に装填された弾丸に作用せしめ
られる蓄圧室からのガスによるガス圧が、小なるものと
されてしまい、弾丸を充分な勢いをもって発射させるこ
とが困難とされるという問題がある。この問題は、玩具
銃を楽しむべきユーザーに当該玩具銃についての大いな
る不満を感じさせることになってしまう。
【0011】また、上述の如くの、筒状部内に蓄圧室が
設けられたリボルバー型玩具銃にあっては、筒状部にお
ける固定部分内に蓄圧室及びガス放出バルブと共に設け
られて、筒状部における回転部分内に設けられた複数の
装弾室のうちのバレルの後端に近接対向するものに蓄圧
室からのガスを導くガス通路は、比較的小なる長さを有
するものとされ、それに伴い、バレルの後端に近接対向
する装弾室に装填されている弾丸に蓄圧室からのガスに
よるガス圧を、充分な値をもって作用させることが可能
とされる。
【0012】しかしながら、筒状部が、固定部分とそれ
を被う回転部分とを備えた二重構造を有し、固定部分が
フレーム部に固定されるので、全体として中心軸線回り
の回転を行わせることができず、さらに、その全体をフ
レーム部から振り出すこともできないものとされる。そ
れゆえ、筒状部にスイングアウトを行わせることができ
ず、固定部分内に設けられた蓄圧室に対するガスの充填
を、筒状部がフレーム部に対する装着位置をとるもとで
行わなければならないという不都合がある。即ち、筒状
部における固定部分内に設けられた蓄圧室に対するガス
の充填が、筒状部がフレーム部に対する装着位置をとる
もとで行われるようにされる場合には、ハンマー等の筒
状部の周囲に配される部材により、蓄圧室に対して設け
られるガス注入口の配置位置の選定に、大なる制約が課
せられるという問題が生じる。
【0013】しかも、このような固定部分とそれを被う
回転部分とを備えた二重構造を有した筒状部にあって
は、蓄圧室が固定部分内に設けられたことに伴って、蓄
圧室に対するガス注入口も固定部分内に設けられるの
で、その固定部分内に設けられたガス注入口を外部と連
通させるための透孔が回転部分に設けられ、蓄圧室に対
するガス注入口を通じてのガスの充填にあたっては、回
転部分に設けられた透孔を固定部分に設けられたガス注
入口に対応する位置をとらせるべく、ハンマーに初期位
置から外れた位置を維持させつつ、回転部分に中心軸線
回りの回転を行わせるという、煩わしい作業が必要とさ
れるという問題もある。
【0014】斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に
記載された発明は、内部に複数の装弾室が所定の相互間
隔をおいて設けられ、フレーム部におけるバレル部とハ
ンマーとの間に配される筒状可動部が、その全体を、内
部に設けられた複数の装弾室のいずれかをバレル部の後
端に近接対向させるべく、中心軸線回りに回転させるこ
とができるとともに、その全体にフレーム部からのスイ
ングアウトを行わせることもできるものとされ、しか
も、バレル部の後端に近接対向する装弾室に装填される
弾丸に、蓄圧室からのガスによるガス圧を充分に大なる
値をもって作用させることができ、さらに、蓄圧室に対
して設けられるガス注入口部の配置位置の選定に際して
の制約が小とされるとともに、ガス注入口部を通じての
蓄圧室に対するガスの充填が容易とされる、改良された
リボルバー型玩具銃を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項5までのいずれかに記載され
た発明に係るリボルバー型玩具銃は、バレル部が設けら
れ、トリガー及びハンマーが取り付けられたフレーム部
と、バレル部とハンマーとの間とされるフレーム部に対
する装着位置をとり、ガス注入口部が形成されるととも
に、ガス注入口部を通じて供給されるガスを蓄える蓄圧
室,各々に蓄圧室からのガスによって発射される弾丸が
装填されるべく所定の相互間隔をおいて位置せしめられ
る複数の装弾室,複数の装弾室に夫々連なる複数のガス
通路部、及び、各々がトリガーに対する操作に連動する
ハンマーの動きに応じて複数のガス通路部の一つを蓄圧
室に連通させる状態をとる複数の弁部が内部に設けられ
た筒状可動部と、フレーム部に対する装着位置をとる筒
状可動部を、複数の装弾室のいずれかがバレル部の後端
に近接対向する位置をとる状態に維持するロック状態、
及び、筒状可動部をその中心軸線回りに回転可能とする
アンロック状態を、トリガーの位置に応じて選択的にと
る回転制御機構と、回転制御機構がアンロック状態にあ
るとき、トリガーに連動して、フレーム部に対する装着
位置をとる筒状可動部に中心軸線回りの回転を行わせる
回転駆動部と、フレーム部に回動可能に取り付けられて
筒状可動部を支持し、筒状可動部にフレーム部に対する
装着位置をとらせる状態と、筒状可動部に複数の装弾室
への弾丸の装填を可能にするフレーム部から振り出され
た振出位置をとらせる状態とを選択的にとる回動支持部
とを備え、筒状可動部が振出位置をとるとき、ガス注入
口部が筒状可動部の外部に露出し、そのガス注入口部を
通じての筒状可動部の内部に設けられた蓄圧室へのガス
の注入が可能とされるものとして、構成される。
【0016】特に、本願の特許請求の範囲における請求
項2に記載された発明に係るリボルバー型玩具銃は、筒
状可動部がフレーム部に対する装着位置をとるもとにお
いて、トリガーに対する操作に応じて、回転駆動部によ
る筒状可動部の中心軸線回りの回転が開始されるととも
に、ハンマーの初期位置からの回動が開始され、回転駆
動部による筒状可動部の中心軸線回りの回転が停止した
後にハンマーが初期位置に戻る回動を行って、筒状可動
部内に設けられた複数の装弾室のうちのバレル部の後端
に近接対向するものに連なるガス通路部に対応する弁部
に殴打力を作用させるものとされる。
【0017】また、本願の特許請求の範囲における請求
項4に記載された発明に係るリボルバー型玩具銃は、筒
状可動部がフレーム部に対する装着位置に維持されると
きもしくは振出位置にあるとき、ガス注入口部を筒状可
動部の内部から外部に突出させ、また、筒状可動部がフ
レーム部に対する装着位置から振出位置に移行するとき
もしくは振出位置からフレーム部に対する装着位置に移
行するとき、ガス注入口部を筒状可動部の内部に引き込
ませるガス注入口部制御部が備えられて、構成される。
【0018】上述の如くに構成される本願の特許請求の
範囲における請求項1から請求項5までのいずれかに記
載されたリボルバー型玩具銃にあっては、回動支持部に
よる支持のもとに、フレーム部に対する装着位置と振出
位置とを選択的にとる筒状可動部が、フレーム部に対す
る装着位置をとるもとで、トリガーに対する操作が開始
されると、そのトリガーに対する操作に応じて、回転制
御機構がロック状態からアンロック状態に移行するとと
もに、回転駆動部による筒状可動部の中心軸線回りの回
転が開始される。斯かる回転駆動部による筒状可動部の
中心軸線回りの回転は、回転制御機構が再びロック状態
をとると停止されて、フレーム部に対する装着位置にあ
る筒状可動部が、その内部に設けられた複数の装弾室の
いずれかをバレル部の後端に近接対向させる状態におか
れる。
【0019】そして、そのバレル部の後端に近接対向す
る装弾室に連なるガス通路部が、それを制御する弁部の
トリガーに対する操作に連動するハンマーの動きに応じ
た作動によって、蓄圧室に連通せしめられる開状態とさ
れる。それにより、筒状可動部の内部に設けられた蓄圧
室からのガスが、開状態とされたガス通路部を通じて、
バレル部の後端に近接対向する装弾室に供給されて、そ
のバレル部の後端に近接対向する装弾室に装填された弾
丸にガス圧が作用せしめられ、その結果、弾丸の発射が
行われる。
【0020】このように、回動支持部によって支持され
てフレーム部に対する装着位置と振出位置とを選択的に
とる筒状可動部は、二重構造をとることなく、その内部
に蓄圧室が設けられたものとされ、フレーム部に対する
装着位置において、複数の装弾室のいずれかをバレル部
の後端に近接対向させるための中心軸線回りの回転を全
体で行うものとされる。また、筒状可動部の内部にあっ
ては、複数の装弾室の夫々は蓄圧室からのガスを導くガ
ス通路部が連なるものとされ、斯かるガス通路部は、比
較的小なる長さをもって、複数の装弾室の夫々を蓄圧室
に連結するものとされる。
【0021】それにより、筒状可動部の内部において複
数の装弾室の夫々とガス通路部との間にガスに対するシ
ール構造を設けることが不要とされる比較的簡単な構成
のもとで、フレーム部に対する装着位置をとる筒状可動
部の内部に設けられた蓄圧室からのガスが、比較的小な
る長さを有したガス通路部を通じて、バレル部の後端に
近接対向する装弾室に供給され、そのガスによるガス圧
が装弾室に装填された弾丸に作用する。従って、バレル
部の後端に近接対向する装弾室に装填された弾丸には、
蓄圧室からのガスによるガス圧が充分に大なる値をもっ
て作用することになる。
【0022】それに加えて、回動支持部によって支持さ
れた筒状可動部にあっては、回動支持部のフレーム部に
対する回動により、その全体のフレーム部に対する装着
位置から振出位置への変位及び振出位置からフレーム部
に対する装着位置への変位が、無理なく行われる。従っ
て、筒状可動部は、比較的簡単な構成をとる回動支持部
により支持されたもとで、その内部に設けられた複数の
装弾室の夫々に対する弾丸の装填を容易に行うことがで
きることになる振出位置への振出し、即ち、スイングア
ウトを確実に行うことができるものとされる。
【0023】このようにスイングアウトにより振出位置
をとることができる筒状可動部に形成されたガス注入口
部は、筒状可動部が振出位置をとるもとでは、筒状可動
部の外部に露出するものとされる。それにより、筒状可
動部の内部に設けられた蓄圧室に対するガスの注入を、
筒状可動部にスイングアウトを行わせるだけの比較的簡
単な作業が要されるだけで、振出位置をとる筒状可動部
の外部に露出するガス注入口部を通じて容易に行うこと
ができる。しかも、筒状可動部が振出位置をとるもとで
は、筒状可動部がフレーム部に対する装着位置をとると
きその筒状可動部の周囲に配される部材とされるハンマ
ー等により煩わされることなく、ガス注入口部を通じて
の蓄圧室に対するガスの注入を行うことができ、筒状可
動部に対するガス注入口部の配置位置の選定に際して課
せられる規制が極めて小とされることになる。
【0024】また、特に、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項2に記載された発明に係るリボルバー型玩具銃
にあっては、回転駆動部による筒状可動部の中心軸線回
りの回転とハンマーの初期位置からの回動とが、トリガ
ーに対する操作に応じて行われ、ハンマーが、その回動
方向を反転させて初期位置に向かう回動を開始する直前
に、回転駆動部による筒状可動部の中心軸線回りの回転
が停止される。そして、ハンマーが、初期位置に戻る
際、筒状可動部内に設けられた複数の装弾室のうちのバ
レル部の後端に近接対向する装弾室に連なるガス通路部
を制御する弁部に殴打力を作用させ、その弁部をバレル
部の後端に近接対向する装弾室に連なるガス通路部を蓄
圧室に連通させるべく作動させる。
【0025】このように、トリガーが操作されることに
より、筒状可動部内に設けられた複数の装弾室のいずれ
かをバレル部の後端に近接対向させるための、筒状可動
部の中心軸線回りの回転と、ハンマーの初期位置からの
回動及びそれに続く初期位置に戻る回動とが行われるの
で、トリガーに対する操作が繰り返されるだけで、筒状
可動部内に設けられた複数の装弾室の夫々に装填された
弾丸が、蓄圧室からのガスによるガス圧によって順次発
射される状態が得られることなる。
【0026】さらに、特に、本願の特許請求の範囲にお
ける請求項4に記載された発明に係るリボルバー型玩具
銃にあっては、筒状可動部が振出位置をとるときには、
ガス注入口部が筒状可動部の内部から外部に突出せしめ
られる。従って、筒状可動部が振出位置をとるもとで
の、その筒状可動部内に設けられた蓄圧室に対するガス
注入口部を通じてのガスの充填が、極めて容易に、か
つ、確実に行われることになる。
【0027】
【発明の実施の形態】図2及び図3は、本願の特許請求
の範囲における請求項1から請求項5までのいずれかに
記載された発明に係るリボルバー型玩具銃の一例を示
す。
【0028】図2及び図3に示される例にあっては、バ
レル部1が設けられるとともに、トリガー2及びハンマ
ー4が取り付けられ、さらに、グリップ部6が設けられ
たフレーム部10が備えられている。そして、図2及び
図3に示される状態にあっては、ガス圧により発射され
る弾丸の装填がなされる筒状可動部11が、フレーム部
10におけるバレル部1とハンマー4との間に、バレル
部1の中心軸線に実質的に平行に伸びる中心軸線を有す
る状態をもって配されており、フレーム部に対する装着
位置をとる状態におかれている。
【0029】筒状可動部11は、その中心軸線回りの回
転とフレーム部10に対する変位とが可能とされてお
り、フレーム部に対する装着位置と後述される振出位置
とを選択的にとる。
【0030】トリガー2は、フレーム部10における前
方側に向けて突出する前方突出部2aと、フレーム部1
0における後方側に向けて突出する後方突出部2bとが
設けられた上方側部分を有し、軸12を介してフレーム
部10に取り付けられている。トリガー2の中間部分に
は、フレーム部10に移動可能に配されたスライド部材
13から伸びるロッド13aの先端部が取り付けられて
いる。スライド部材13内には、フレーム部10に一端
部が取り付けられたスプリング部材14が配されてい
る。
【0031】そして、トリガー2は、軸12を回転支軸
として、図2において実線及び一点鎖線により夫々示さ
れる如くの、操作開始位置と弾丸発射位置との間の回動
が可能なものとされ、スライド部材13のロッド13a
を介して作用せしめられるスプリング部材14の付勢力
により、フレーム部10に設けられた突出部10aに中
間部分を近接させる方向に付勢されている。スライド部
材13は、トリガー2のスプリング部材14の付勢力に
抗する方向への回動に伴って後退するとともに、トリガ
ー2のスプリング部材14の付勢力に従う方向への回動
に伴って前進する。
【0032】トリガー2の近傍には、軸15を介してフ
レーム部10に回動可能に取り付けられ、筒状可動部1
1のバレル部1に対する位置決めを行う位置決め部材1
6が配されている。位置決め部材16は、図3に示され
る如く、軸15に嵌合した長孔16aを有し、長孔16
aにより規制される範囲内での移動を伴って、軸15を
回転支軸とする回動を行う。
【0033】ハンマー4は、その下方側部分に配された
軸18を介してフレーム部10に回動可能に取り付けら
れており、可動部4a及び殴打部4bが設けられた上方
側部分と、軸18が配されるとともに、トリガー2の後
方突出部2bに選択的に当接する突起部4cが設けられ
た下方側部分と、回動部材20が取り付けられた中間部
分とを有している。ハンマー4の中間部分には、それか
ら後方側に向けて伸びる操作部4dが設けられている。
また、ハンマー4の上方側部分に設けられた可動部4a
は、それに作用するスプリング部材の付勢力によって、
操作部4dから離隔する方向に付勢されている。
【0034】斯かるハンマー4には、グリップ部6内か
ら伸びるハンマーストラット22の上端部が連結されて
いる。ハンマーストラット22は、それに巻装されたス
プリング部材23の付勢力に従う上昇と、スプリング部
材23の付勢力に抗する下降とが可能な状態をもって、
グリップ部6内に設けられた係止部25に挿通せしめら
れている。そして、ハンマーストラット22は、ハンマ
ー4が、軸18を回転支軸として、図2において矢印a
により示される方向(a方向)、即ち、上方側部分を筒
状可動部11から離隔させる方向の回動を行うとき、ス
プリング部材23を圧縮させつつ下降せしめられる。
【0035】回動部材20は、トリガー2の位置に応じ
て、ハンマー4の上方側部分との当接状態をとる上側当
接部20aと、ハンマー4の下方側部分に伸び、トリガ
ー2の位置に応じて、トリガー2の後方突出部2bとの
当接状態をとる下側当接部20bとを有しており、軸2
6を介してハンマー4に回動可能に取り付けられてい
る。そして、回動部材20は、下側当接部20bに作用
するスプリング部材によって、上側当接部20aをハン
マー4の上方側部分に当接させる方向に付勢されてい
る。
【0036】筒状可動部11は、図2に示される如く
に、その内部に、ガス注入口部28を通じて液化ガスの
充填がなされてガスを蓄える蓄圧室30,所定の相互間
隔をおいて配された複数の装弾室31,蓄圧室30から
伸びて複数の装弾室31に夫々連なる複数のガス通路部
32が一体的に設けられたものとされており、複数のガ
ス通路部32の夫々は、屈曲部を有している。これらの
蓄圧室30,複数の装弾室31及び複数のガス通路部3
2は、筒状可動部11の内部に固定されて形成されてお
り、蓄圧室30を複数の装弾室31に夫々連結する複数
のガス通路部32は、各々が比較的小なる長さを有した
ものとされている。さらに、筒状可動部11の内部に
は、複数のガス通路部32に夫々対応し、複数のガス通
路部32を夫々開閉制御する複数の開閉弁部材33が移
動可能な状態をもって配されている。
【0037】筒状可動部11の内部に設けられる装弾室
31の個数は、例えば、6個とされ、それに伴い、筒状
可動部11内には、6個のガス通路部32が設けられる
とともに6個の開閉弁部材33が配されている(図2に
おいて装弾室31,ガス通路部32及び開閉弁部材33
の夫々は2個あらわれる)。
【0038】このように、その内部に、蓄圧室30,複
数の装弾室31及び複数のガス通路部32が一体的に設
けられるとともに、複数の開閉弁部材33が配された筒
状可動部11の中央部からは、軸9がフレーム部10の
前方側に向かって伸びている。この軸9は、フレーム部
10に回動可能に取り付けられた回動支持部35によっ
て回動可能に支持されている。それにより、筒状可動部
11の全体が、軸9の中心を通る中心軸線を回転中心軸
としての回転、即ち、中心軸線回りの回転が可能とされ
た状態をもって、回動支持部35により支持されてい
る。
【0039】回動支持部35は、軸部35aを有してい
て、その軸部35aをフレーム部10に回動可能に係合
させている。それにより、回動支持部35がフレーム部
10に回動可能に取り付けられた状態が得られている。
【0040】筒状可動部11に設けられた複数の装弾室
31の各々は、バレル部1の中心軸線と平行に伸びる中
心軸線を有して、筒状可動部11における前端面部から
外部に臨むものとされており、後述される如くにして蓄
圧室30からのガスにより発射される弾丸BBが装填さ
れる。また、複数の装弾室31の夫々には、それに装填
された弾丸BBを係止するための、例えば、弾性部材で
成る環状係止部29が配されている。さらに、複数の装
弾室31の夫々は、その中心軸線をバレル部1の中心軸
線に実質的に一致させてバレル部1の後端に近接対向す
る位置を、筒状可動部11の中心軸線回りの回転に伴っ
て順次とるようにされている。
【0041】筒状可動部11に配された複数の弁部を形
成する複数の開閉弁部材33の各々は、それから直線的
に伸びるロッド部33aを有しており、ロッド部33a
は、その後端部を、図4に示される如くに、筒状可動部
11の後端面部から外部に臨ませるものとされている。
また、複数の開閉弁部材33の夫々は、蓄圧室30内に
配されたスプリング部材36の付勢力により、対応する
ガス通路部32を閉状態となす方向に付勢されている。
【0042】斯かる複数の開閉弁部材33の夫々は、対
応するガス通路部32が屈曲部を有するように形成され
ていることにより、そのガス通路部32が連なる装弾室
31の中心軸線上から外れた位置に、ロッド部33aを
位置させることができる状態におかれている。従って、
複数の装弾室31のいずれかがバレル部1の後端に近接
対向する位置をとるとき、そのバレル部1の後端に近接
対向する装弾室31に連なるガス通路部32を開閉制御
する開閉弁部材33から伸びるロッド部33aは、バレ
ル部1の中心軸線上から外れた位置をとることになる。
【0043】さらに、複数の開閉弁部材33の各々は、
対応するガス通路部32が連なる装弾室31がバレル部
1の後端に近接対向する位置をとるとき、ロッド部33
aの後端部に、ハンマー4により殴打される被殴打部材
37の前端部が近接せしめられる状態におかれる。被殴
打部材37は、それに作用するスプリング部材によっ
て、それが近接することになる開閉弁部材33における
ロッド部33aの後端部から離隔する方向に付勢されて
いる。さらに、被殴打部材37は、後述される如くに、
その後端部がハンマー4の殴打部4bにより殴打された
とき、斯かるハンマー4の殴打力を、それに近接するロ
ッド部33aを有した開閉弁部材33に確実に伝達すべ
く、位置設定されている。
【0044】筒状可動部11の外周面部には、図3及び
図4に示される如くに、所定の相互間隔をおいて位置せ
しめられた複数の湾曲凹部38が設けられている。これ
らの湾曲凹部38の個数は、装弾室31の個数と同数と
され、例えば、6個とされる。そして、複数の湾曲凹部
38の夫々には、それに連なる傾斜凹部38aが設けら
れている。
【0045】また、筒状可動部11の後端面部には、図
4に示される如くに、所定の相互間隔をおいて位置せし
められた複数の突出部40が設けられている。これらの
突出部40の個数も、装弾室31の個数と同数とされ、
例えば、6個とされる。そして、斯かる複数の突出部4
0に関連して、昇降部材41が配されている。
【0046】昇降部材41は、その下端部に配された軸
42を介してトリガー2の上方側部分に回動可能に連結
されており、図5に示される如く、上端部に、筒状可動
部11の後端面部に向けて突出する当接部41aが設け
られている。この昇降部材41は、軸42に装着された
スプリング部材44によって、当接部41aを筒状可動
部11の後端面部に当接させる方向に付勢されている。
【0047】斯かる昇降部材41は、トリガー2の操作
開始位置から弾丸発射位置への回動に伴って上昇せしめ
られるとともに、トリガー2の弾丸発射位置から操作開
始位置に戻る回動に伴って下降せしめられる。そして、
その上昇により、当接部41aを、筒状可動部11の後
端面部に設けられた複数の突出部40のいずれかにその
下方側から当接させるとともに、その突出部40を押し
上げ、それにより、筒状可動部11をその中心軸線回り
に回転させて、その筒状可動部11に、複数の装弾室3
1のうちの一つにバレル部1の後端に近接対向させる位
置をとらせる。
【0048】筒状可動部11の後端面部に設けられた複
数の突出部40に対する昇降部材41の位置は、筒状可
動部11の中心軸線回りの回転を、例えば、図4におい
て矢印bにより示される方向(b方向)をもって行わせ
るように設定されている。
【0049】昇降部材41の上昇によりb方向への中心
軸線回りの回転を行う筒状可動部11は、その内部に蓄
圧室30,複数の装弾室31及び複数のガス通路部32
が一体的に設けられるとともに、複数の開閉弁部材33
が配された構造とされたもとで、その全体が、複数の装
弾室31の夫々を順次選択的にバレル部1の後端に近接
対向させるべく、中心軸線回りに所定の回転角ずつ回転
することになる。
【0050】筒状可動部11の後端面部に設けられた複
数の突出部40の各々には、図5に示される如く、傾斜
部40aが設けられている。それにより、昇降部材41
が上昇するとき、突出部40に当接して突出部40を押
し上げ、筒状可動部11にb方向への中心軸線回りの回
転を生じさせる昇降部材41の当接部41aが、昇降部
材41が下降するときには、突出部40に設けられた傾
斜部40aに当接し、突出部40を移動させることな
く、その傾斜部40aに沿って、昇降部材41をスプリ
ング部材44の付勢力に抗する方向に変位させつつ移動
するものとなる。
【0051】筒状可動部11の外周面部に設けられた複
数の湾曲凹部38の各々には、トリガー2の近傍に配さ
れた位置決め部材16が選択的に係合せしめられる。
【0052】位置決め部材16には、湾曲突出部16b
と凹部16cとが設けられており、位置決め部材16
は、それに作用するスプリング部材により、湾曲突出部
16bを筒状可動部11の外周面部に近接させる方向に
付勢されている。また、位置決め部材16は、トリガー
2が操作開始位置をとるとき、凹部16cにトリガー2
における前方突出部2aが係合せしめられて、トリガー
2と連結される。
【0053】このような、トリガー2が操作開始位置を
とるときそのトリガー2に連結される位置決め部材16
は、トリガー2の位置に応じて、湾曲突出部16bを、
筒状可動部11の外周面部に設けられた複数の湾曲凹部
38のいずれかに、それに設けられた傾斜凹部38aを
通じて係合させ、それにより、筒状可動部11をその中
心軸線回りの回転が禁止される固定状態に維持して、筒
状可動部11のバレル部1に対する位置決めを行う状態
をとる。また、位置決め部材16は、トリガー2の位置
に応じて、湾曲突出部16bを、それが係合した湾曲凹
部38から離隔させ、それにより、筒状可動部11をそ
の中心軸線回りの回転を行うことができる回転可能状態
におく状態をとる。
【0054】位置決め部材16により筒状可動部11の
バレル部1に対する位置決めがなされたもとでは、筒状
可動部11に設けられた複数の装弾室31のいずれかが
バレル部1の後端に近接対向する位置におかれている。
それゆえ、筒状可動部11の外周面部に設けられた複数
の湾曲凹部38と位置決め部材16とは、筒状可動部1
1を、それに設けられた複数の装弾室31のいずれかが
バレル部1の後端に近接対向する位置をとる状態に維持
するロック状態と、筒状可動部11をその中心軸線回り
に回転可能とするアンロック状態とを、トリガー2の位
置に応じて選択的にとる回転制御機構を形成しているこ
とになる。
【0055】フレーム部10には、図6に示される如
く、筒状可動部11を支持する回動支持部35の回動を
禁止する状態を選択的にとる回動禁止操作部45が設け
られている。回動禁止操作部45は、手動操作により移
動せしめられて、図6において実線及び一点鎖線によっ
て夫々示される如くの、ロック位置、及び、ロック位置
より筒状可動部11に近接したアンロック位置を選択的
にとる。
【0056】回動禁止操作部45には、図7及び図8に
示される如くに、押圧部材46が係合している。押圧部
材46は、回動禁止操作部45の位置に応じて、筒状可
動部11内に配された管状部材48を押圧する。管状部
材48は、筒状可動部11の内部においてガス導入部材
49に対向配置されており、そのガス導入部材49との
間に配されたスプリング部材50によって、先端部48
aを筒状可動部11から外部に突出させる方向に付勢さ
れている。これらの管状部材48及びガス導入部材49
は、蓄圧室30に対するガス注入口部28を形成してい
る。即ち、環状部材48及びガス導入部材49により、
筒状可動部11にガス注入口部28が形成されているの
である。
【0057】管状部材48は、筒状可動部11が、図9
に示される如くに、フレーム部に対する装着位置をとる
状態におかれたもとで、回動禁止操作部45がロック位
置をとるとき、図7に示される如くに、押圧部材46に
当接する先端部48aが、スプリング部材50の付勢力
によって筒状可動部11内から外部に突出せしめられ、
フレーム部10に設けられた透孔10bに係合する状態
とされ、それにより、筒状可動部11のフレーム部10
に対する係止を行う。また、管状部材48は、筒状可動
部11がフレーム部に対する装着位置をとる状態におか
れたもとで、回動禁止操作部45がアンロック位置をと
るとき、図8に示される如くに、先端部48aに当接す
る押圧部材46によりスプリング部材50の付勢力に抗
する方向に押圧されて、その大部分が筒状可動部11内
に入り込み、先端部48aがフレーム部10に設けられ
た透孔10bから外れる状態とされ、それにより、筒状
可動部11のフレーム部10に対する係止を解除する。
【0058】従って、回動禁止操作部45がロック位置
をとって、管状部材48により筒状可動部11がフレー
ム部10に係止されたもとでは、筒状可動部11を支持
する回動支持部35は、フレーム部10に対する回動が
禁止されることになる。
【0059】一方、回動禁止操作部45のロック位置か
らアンロック位置への移動によって、筒状可動部11の
フレーム部10に対する係止が解除されたもとでは、筒
状可動部11を支持する回動支持部35が、筒状可動部
11を伴ってのフレーム部10に対する回動が可能とさ
れる。そして、回動支持部35の筒状可動部11を伴っ
てのフレーム部10に対する回動が、筒状可動部11を
フレーム部10から離隔させるようにして行われると、
筒状可動部11が、図9に示される如くのフレーム部に
対する装着位置をとる状態から、図10に示される如く
の、フレーム部10から振り出された振出位置をとる状
態に移行せしめられる。即ち、筒状可動部11のスイン
グアウトが行われるのである。また、その後、回動支持
部35の筒状可動部11を伴ってのフレーム部10に対
する回動が、筒状可動部11をフレーム部10に向かわ
せるようにして行われるとき、筒状可動部11は、図1
0に示される如くの振出位置をとる状態から、図9に示
される如くのフレーム部に対する装着位置をとる状態へ
と戻される。
【0060】筒状可動部11を支持する回動支持部35
のフレーム部10に対する回動を禁止するロック位置を
選択的にとる回動禁止操作部45,それに係合した押圧
部材46、及び、筒状可動部11の内部に設けられた蓄
圧室30に対するガス注入口部28を形成する管状部材
48は、筒状可動部11をフレーム部に対する装着位置
に維持するロック状態と、筒状可動部11にフレーム部
に対する装着位置から振出位置への移行、即ち、スイン
グアウトを許すアンロック状態とを、選択的にとる可動
機構を形成している。
【0061】上述の如くにして、可動機構がアンロック
状態をとり、筒状可動部11のスイングアウトが行われ
て、筒状可動部11が図10に示される如くの振出位置
をとるもとにあっては、筒状可動部11に設けられた複
数の装弾室31の夫々に対する弾丸BBの装填を、容易
に、かつ、確実に行うことができる。
【0062】さらに、筒状可動部11が振出位置をとる
もとにあっては、ガス注入口部28を形成するとともに
可動機構を形成する管状部材48は、スプリング部材5
0の付勢力により、先端部48aを筒状可動部11の内
部から外部に突出させて、ガス注入口部28を外部に効
果的に露出させる状態におかれる。従って、図11及び
図1に示される如くに、筒状可動部11が振出位置をと
るもとにおいて、例えば、図1に示される如くのガスボ
ンベ52を用い、ガス注入口部28を通じて、筒状可動
部11の内部に設けられた蓄圧室30に対するガスの充
填を行うことが可能とされ、斯かる筒状可動部11の内
部に設けられた蓄圧室30に対するガスの充填も、極め
て容易に、かつ、確実に行うことができる。
【0063】しかも、図1に示される如くに、筒状可動
部11が振出位置をとるもとでは、筒状可動部11の内
部に設けられた蓄圧室30に達するガス注入口部28を
通じてのガスの充填を、フレーム部に対する装着位置を
とる筒状可動部11の周囲に配された部材となるハンマ
ー4等により煩わされることなく行うことができる。従
って、ガス注入口部28の筒状可動部11に対する配置
位置の選定にあたっての規制が極めて小とされ、それに
より、ガス注入口部28は、可動機構を形成する管状部
材48が有効に利用されて形成されているのである。
【0064】なお、フレーム部10には、図10に示さ
れる如くのガイド部53が設けられている。ガイド部5
3は、筒状可動部11が、振出位置からフレーム部に対
する装着位置に向けて回動せしめられるとき、筒状可動
部11内から外部に突出する管状部材48の先端部48
aに当接して、管状部材48をスプリング部材50の付
勢力に抗する方向に押圧しつつ、筒状可動部11をフレ
ーム部に対する装着位置へと案内する。従って、スプリ
ング部材50は、筒状可動部11がフレーム部に対する
装着位置に維持されるときもしくは振出位置にあるとき
には、伸長状態におかれて、管状部材48の先端部48
a、即ち、ガス注入口部28を、筒状可動部11の内部
から外部に突出させ、また、筒状可動部11がフレーム
部に対する装着位置から振出位置に移行するときもしく
は振出位置からフレーム部に対する装着位置に移行する
ときには、圧縮状態におかれて、ガス注入口部28を筒
状可動部11の内部に引き込ませる、ガス注入口部制御
部を形成していることになる。
【0065】上述の如くに構成される本願の特許請求の
範囲における請求項1から請求項5までのいずれかに記
載された発明に係るリボルバー型玩具銃の一例において
は、筒状可動部11の内部に設けられた装弾室31に装
填された弾丸BBを発射させるにあたり、筒状可動部1
1が、ロック状態をとる可動機構によって、フレーム部
に対する装着位置に維持されるとともに、ロック状態を
とる回転制御機構によって、複数の装弾室31のいずれ
かがバレル部1の後端に近接対向することになる位置に
維持され、さらに、ハンマー4が初期位置をとるもと
で、操作開始位置をとるトリガー2を引く操作が行われ
る。
【0066】斯かるもとでは、図2及び図3に示される
如くに、筒状可動部11の内部に設けられてガス注入口
部28及び可動機構を形成する管状部材48が、その先
端部48aを筒状可動部11内から外部に突出させてフ
レーム部10に設けられた透孔10bに係合させ、筒状
可動部11をフレーム部10に係止して、フレーム部に
対する装着位置を維持させるロック状態におかれる。筒
状可動部11の内部に設けられた複数の開閉弁部材33
の各々は、対応するガス通路部32を閉状態となす位置
におかれる。
【0067】被殴打部材37は、その前端部を、バレル
部1の後端に近接対向する装弾室31に連なるガス通路
部32を閉状態となす開閉弁部材33のロッド部33a
の後端部に近接させる状態におかれる。ハンマーストラ
ット22は、その下端部をグリップ部6の内部に設けら
れた係止部25に当接させる上方位置におかれる。斯か
る上方位置をとるハンマーストラット22が連結された
ハンマー4は、可動部4aをフレーム部10の後端部に
当接させるとともに、殴打部4bを被殴打部材37に近
接させた初期位置をとるもとで、突起部4cを、操作開
始位置をとるトリガー2の後方突出部2bにその下方側
から当接させ、さらに、下端部をスライド部材13に当
接させる状態におかれる。ハンマー4に配された回動部
材20は、上側当接部20aを初期位置をとるハンマー
4に当接させるとともに、下側当接部20bを操作開始
位置をとるトリガー2の後方突出部2bにその上方側か
ら当接させる状態におかれる。
【0068】回転制御機構を形成する位置決め部材16
は、操作開始位置をとるトリガー2の前方突出部2aが
凹部16cに係合せしめられてトリガー2に連結され、
湾曲突出部16bを、筒状可動部11の外周面部に設け
られた複数の湾曲凹部38のうちのいずれか、例えば、
図3に示される湾曲凹部38Aに係合させて、筒状可動
部11に、それに設けられた複数の装弾室31のうちの
いずれか、例えば、図2に示される如くの装弾室31A
が、バレル部1の後端に近接対向することになる位置を
維持させるロック状態におかれる。
【0069】さらに、操作開始位置をとるトリガー2に
連結された昇降部材41は、図4に示される如くに、当
接部41aを、筒状可動部11の後端面部に設けられた
複数の突出部40のうちのいずれか、例えば、突出部4
0Aに下方側から対向させる下方位置におかれる。
【0070】このようなもとで、操作開始位置をとるト
リガー2を引く操作が行われると、その操作によって、
トリガー2がスプリング部材14の付勢力に抗する方向
への回動をスライド部材13の後退を伴って開始し、ト
リガー2に対する操作力が、回動部材20を通じてハン
マー4に伝達されて、ハンマー4が、その下端部をスラ
イド部材13から離隔させつつ初期位置からa方向への
回動を開始する。また、トリガー2に連結された位置決
め部材16が、それに作用するスプリング部材の付勢力
に抗する方向、即ち、湾曲突出部16bと筒状可動部1
1における湾曲凹部38Aとの相互係合を解除する方向
に回動する。それにより、位置決め部材16は、筒状可
動部11に装弾室31Aがバレル部1の後端に近接対向
する位置を維持させるロック状態から、筒状可動部11
のその中心軸線回りの回転を可能とするアンロック状態
に移行するとともに、トリガー2に連結された昇降部材
41が、下方位置からの上昇を開始して、図12に示さ
れる如くに、筒状可動部11の後端面部に設けられた突
出部40Aにその下方側から当接部41aを当接させ
て、突出部40Aを押し上げ、筒状可動部11にb方向
への中心軸線回りに回転させる。
【0071】それにより、図13に示される如くに、ハ
ンマー4における可動部4aがフレーム部10の後端部
から離隔せしめられるとともに、殴打部4bが被殴打部
材37から離隔せしめられ、さらに、ハンマーストラッ
ト22が、ハンマー4により押圧されて、スプリング部
材23を圧縮しつつ下降せしめられる。また、位置決め
部材16に設けられた湾曲突出部16bが、筒状可動部
11の外周面部から離隔せしめられて、昇降部材41に
よる筒状可動部11のb方向への回転が行われる。即
ち、トリガー2に対する操作に応じて、ハンマー4の初
期位置からの回動が開始されるとともに、筒状可動部1
1の中心軸線回りの回転が開始されるのである。
【0072】ハンマーストラット22の下降を伴うハン
マー4のa方向への回動が継続されるとともに、筒状可
動部11をb方向に回転させる昇降部材41の上昇が継
続されるもとで、トリガー2が、図14に示される如く
の第1の所定位置に達すると、トリガー2の前方突出部
2aと位置決め部材16の凹部16cとの相互係合が解
除され、位置決め部材16がそれに作用するスプリング
部材の付勢力に従う方向への回動を開始する。位置決め
部材16は、トリガー2が、第1の所定位置からさらに
移動して、図15に示される如くの第2の所定位置に達
したとき、b方向に回転する筒状可動部11における湾
曲凹部38Aに隣接する一対の湾曲凹部38のうちの一
方とされる湾曲凹部38Bに、湾曲突出部16bを係合
させて、筒状可動部11に、装弾室31Aに隣接する一
対の装弾室31のうちの一方(図17において示される
装弾室31B)がバレル部1の後端に近接対向すること
になる位置を維持させる、ロック状態におかれる。
【0073】さらに、トリガー2が第2の所定位置に達
したときには、昇降部材41が、図16に示される如く
の上方位置をとるとともに、トリガー2における後方突
出部2bと回動部材20における下側当接部20bとの
相互当接が解除されて、ハンマー4が、トリガー2に対
する操作力が伝達される状態から解放される。それによ
り、スプリング部材23が圧縮状態から伸長状態に移行
し、それに伴い、ハンマーストラット22が、ハンマー
4にa方向とは逆の初期位置に戻る回動を行わせつつ、
上昇せしめられる。
【0074】即ち、昇降部材41は、トリガー2に対す
る操作に伴って、回転制御機構を構成する位置決め部材
16がアンロック状態におかれたとき、フレーム部に対
する装着位置をとる筒状可動部11にb方向への中心軸
線回りの回転を行わせる回転駆動部を形成しているので
ある。
【0075】また、斯かる際には、被殴打部材37の前
端部は、筒状可動部11における複数の開閉弁部材33
のうちの、バレル部1の後端に近接対向する装弾室31
Bに連なるガス通路部32を開閉制御する開閉弁部材3
3(図17において示される開閉弁部材33B)のロッ
ド部33aの後端部に近接している。
【0076】a方向とは逆の方向への回動を行うハンマ
ー4は、ハンマーストラット22が、その下端部をグリ
ップ部6の内部に設けられた係止部25に当接させる上
方位置に到達すると、慣性によって、a方向とは逆の方
向への回動を継続する。このようなハンマー4の慣性に
よるa方向とは逆の方向への回動は、ハンマーストラッ
ト22の上方位置への到達に伴って、フレーム部10の
後端部に当接したハンマー4における可動部4aの、そ
れに作用するスプリング部材の付勢力に抗する方向への
移動を伴って行われる。そして、トリガー2が、図17
に示される如くの弾丸発射位置に到達すると略同時に、
慣性による回動を行うハンマー4が、それに設けられた
殴打部4bにより被殴打部材37の後端部を殴打し、被
殴打部材37をそれに作用するプリング部材の付勢力に
抗する方向に移動させる。
【0077】従って、開閉弁部材33Bにおけるロッド
部33aの後端部に、被殴打部材37を介してハンマー
4の殴打力が伝達されることになり、ロッド部33aの
後端部は、実質的にハンマー4により殴打される被殴打
部を形成し、ハンマー4の打撃動作による打撃を受ける
殴打位置を特定する。開閉弁部材33Bにおけるロッド
部33aの後端部は、それに対応するガス通路部32が
連なる装弾室31Bの中心軸線上から外れた位置をとる
べく設定されており、それゆえ、装弾室31Bがその後
端に近接対向するバレル部1の中心軸線上から外れた位
置をとる。従って、開閉弁部材33Bにおけるロッド部
33aの後端部によって特定される、ハンマー4の打撃
動作による打撃を受ける殴打位置が、バレル部1の後端
部に近接対向する装弾室31Bの中心軸線上から外れた
位置に設定され、それゆえ、バレル部1の中心軸線上か
ら外れた位置におかれることになる。
【0078】ハンマー4の殴打力が被殴打部材37を介
してロッド部33aに伝達される開閉弁部材33Bは、
それに作用するスプリング部材36の付勢力に抗する方
向に移動して、バレル部1の後端に近接対向する装弾室
31Bに連なるガス通路部32に、蓄圧室30と装弾室
31Bとを連通させる開状態をとらせる。その結果、蓄
圧室30からのガスが、開閉弁部材33Bにより開状態
とされたガス通路部32を通じて、装弾室31Bに供給
され、装弾室31Bに装填された弾丸BBにガス圧が作
用する。斯かる際、蓄圧室30からのガスを装弾室31
Bに導くガス通路部32が、比較的小なる長さを有する
ものとされていることにより、装弾室31Bに装填され
た弾丸BBには、蓄圧室30からのガスによるガス圧が
充分大なる値をもって作用することになる。
【0079】装弾室31Bに装填された弾丸BBは、充
分大なる値をもって作用するガス圧により、図17にお
いて一点鎖線により示される如くに、装弾室31Bから
勢いよくバレル部1内へと移行せしめられる。そして、
装弾室31Bからバレル部1内へと移行した弾丸BB
は、蓄圧室30からガス通路部32及び装弾室31Bを
通じてバレル部1内に流入するガスにより、バレル部1
内において加速されて前進し、バレル部1の先端部から
発射される。
【0080】このようにして弾丸BBの発射が行われる
と略同時に、ハンマー4が初期位置に戻り、それに伴
い、被殴打部材37がそれに作用するスプリング部材の
付勢力に従った方向に移動するとともに、開閉弁部材3
3Bが、それに作用するスプリング部材36の付勢力に
従った方向に移動する。その結果、図18に示される如
くに、装弾室31Bに連なるガス通路部32が閉状態と
されて蓄圧室30から遮断され、装弾室31Bに対する
ガスの供給が停止される。さらに、トリガー2が、それ
に作用するスプリング部材14の付勢力により、弾丸発
射位置から操作開始位置に戻る回動を行う状態におか
れ、それに伴い、トリガー2に連結された昇降部材41
が下降せしめられるとともに、スライド部材13が前進
せしめられる。
【0081】下降する昇降部材41は、図16に示され
る如く、筒状可動部11における後端面部にあって突出
部40Aに隣接する一対の突出部40のうちの一つであ
る突出部40Bに設けられた傾斜部40aに、当接部4
1aが当接せしめられ、それにより、スプリング部材4
4の付勢力に抗する方向に変位しつつ下降を継続し、そ
の傾斜部40aが設けられた突出部40Bを乗り越える
状態をもって、下方位置に向かうものとされる。
【0082】このとき、トリガー2は、その前方突出部
2aが、図19に示される如く、筒状可動部11を、装
弾室31Bがバレル部1の後端に近接対向する位置に維
持するロック状態をとる位置決め部材16の傾斜部16
dに当接し、その傾斜部16dにより位置決め部材16
における凹部16cに導かれる状態をもって、操作開始
位置に戻る回動を継続する。さらに、操作開始位置に戻
る回動を行うトリガー2は、その後方突出部2bが、回
動部材20における下側当接部20bに当接し、回動部
材20に、それに作用するスプリング部材の付勢力に抗
する方向の押圧力を一時的に作用させ、それにより、回
動部材20における上側当接部20aをハンマー4から
一時的に離隔させる。
【0083】このように、回動部材20における上側当
接部20aをハンマー4から一時的に離隔させる状態を
もって、トリガー2は、図2及び図3に示される如くの
操作開始位置に戻り、スライド部材13をハンマー4の
下端部に当接させるとともに、昇降部材41に下方位置
をとらせ、さらに、前方突出部2aを、筒状可動部11
を装弾室31Bがバレル部1の後端に近接対向する状態
におかれる位置に維持するロック状態をとる位置決め部
材16の凹部16cに係合させるとともに、後方突出部
2bを、初期位置をとるハンマー4における突起部4c
と、上側当接部20aをハンマー4に当接させた回動部
材20における下側当接部20bとの双方に当接させ
る。斯かるもとで、操作開始位置をとるトリガー2が再
び引かれることにより、上述の如くの動作が繰り返され
て、筒状可動部11のb方向への中心軸線回りの回転、
及び、その筒状可動部11のb方向への中心軸回りの回
転によりバレル部1の後端に近接対向する状態におかれ
る装弾室31に装填された弾丸の、蓄圧室30からのガ
スによる発射が行われる。
【0084】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本願の特
許請求の範囲における請求項1から請求項5までのいず
れかに記載されたリボルバー型玩具銃にあっては、回動
支持部によって支持されて、フレーム部に対する装着位
置とフレーム部から振り出された振出位置とを選択的に
とる筒状可動部は、例えば、固定部分とその周囲を回転
する回転部分とを備えた二重構造等をとることなく、そ
の内部に蓄圧室が設けられたものとされ、フレーム部に
対する装着位置において、複数の装弾室のいずれかをバ
レル部の後端に近接対向させるための中心軸線回りの回
転を全体で行うものとされる。また、筒状可動部の内部
にあっては、複数の装弾室の夫々は蓄圧室からのガスを
導くガス通路部が連なるものとされ、斯かるガス通路部
は、比較的小なる長さをもって、複数の装弾室の夫々を
蓄圧室に連結するものとされる。
【0085】それにより、フレーム部に対する装着位置
をとる筒状可動部の内部に設けられた蓄圧室からのガス
が、比較的小なる長さを有したガス通路部を通じて、バ
レル部の後端に近接対向する装弾室に供給され、そのガ
スによるガス圧が装弾室に装填された弾丸に作用する。
従って、バレル部の後端に近接対向する装弾室に装填さ
れた弾丸には、蓄圧室からのガスによるガス圧が充分に
大なる値をもって作用することになる。
【0086】それに加えて、回動支持部によって支持さ
れた筒状可動部にあっては、回動支持部のフレーム部に
対する回動により、その全体のフレーム部に対する装着
位置から振出位置への変位及び振出位置からフレーム部
に対する装着位置への変位が、無理なく行われる。従っ
て、筒状可動部は、比較的簡単な構成をとる回動支持部
により支持されたもとで、その内部に設けられた複数の
装弾室の夫々に対する弾丸の装填を容易に行うことがで
きることになる振出位置への振り出し、即ち、スイング
アウトを確実に行うことができるものとされる。
【0087】このように筒状可動部が、スイングアウト
により振出位置をとることができるものとされることに
伴って、筒状可動部内に設けられた蓄圧室に対するガス
の注入を、筒状可動部にスイングアウトを行わせるだけ
の比較的簡単な作業が要されるだけで、振出位置をとる
筒状可動部から外部に露出するガス注入口部を通じて容
易に行うことができる。しかも、筒状可動部が振出位置
をとるもとでは、フレーム部に対する装着位置をとる筒
状可動部の周囲に配された部材となるハンマー等により
煩わされることなく、ガス注入口部を通じての蓄圧室に
対するガスの注入を行うことができるので、筒状可動部
に対するガス注入口部の配置位置の選定に際して課せら
れる規制が極めて小とされることになる。
【0088】また、特に、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項2に記載された発明に係るリボルバー型玩具銃
にあっては、回転駆動部による筒状可動部の中心軸線回
りの回転とハンマーの初期位置からの回動とが、トリガ
ーに対する操作に応じて行われ、ハンマーが、その回動
方向を反転させて初期位置に向かう回動を開始する直前
に、回転駆動部による筒状可動部の回転が停止される。
そして、ハンマーが、初期位置に戻る際、筒状可動部内
に設けられた複数の装弾室のうちのバレル部の後端に近
接対向するものに連なるガス通路部を制御する弁部に殴
打力を作用させ、その弁部をバレル部の後端に近接対向
する装弾室に連なるガス通路部を蓄圧室に連通させるべ
く作動させる。
【0089】このように、トリガーが操作されることに
より、筒状可動部内に設けられた複数の装弾室のいずれ
かをバレル部の後端に近接対向させるための、筒状可動
部の中心軸線回りの回転と、ハンマーの初期位置からの
回動及びそれに続く初期位置に戻る回動とが行われるの
で、トリガーに対する操作が繰り返されるだけで、筒状
可動部内に設けられた複数の装弾室の夫々に装填された
弾丸が、蓄圧室からのガスによるガス圧によって順次発
射される状態が得られることになる。
【0090】さらに、特に、本願の特許請求の範囲にお
ける請求項4に記載された発明に係るリボルバー型玩具
銃にあっては、筒状可動部が振出位置をとるときには、
ガス注入口部が筒状可動部の内部から外部に突出せしめ
られて、ガス注入口部が効果的に外部に露出する状態が
得られる。従って、筒状可動部が振出位置をとるもとで
の、ガス注入口部を通じての筒状可動部内に設けられた
蓄圧室に対するガスの注入が、極めて容易かつ確実に行
われ得るものとされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願の特許請求の範囲における請求項1から
請求項5までのいずれかに記載された発明に係るリボル
バー型玩具銃の一例を示す平面図である。
【図2】 図1に示される例の構成及び動作についての
説明に供される断面図である。
【図3】 図1に示される例の構成及び動作についての
説明に供される部分側面及び断面図である。
【図4】 図1に示される例における要部の説明に供さ
れる背面図である。
【図5】 図4に示される突出部及び昇降部材の構成の
説明に供される一部破断側面図である。
【図6】 図1に示される例の外観図である。
【図7】 図1に示される例における要部の構成及び動
作についての説明に供される断面図である。
【図8】 図1に示される例における要部の構成及び動
作についての説明に供される断面図である。
【図9】 図1に示される例の動作説明に供される正面
図である。
【図10】 図1に示される例の動作説明に供される正
面図である。
【図11】 図1に示される例の動作説明に供される背
面図である。
【図12】 図1に示される例における要部の動作説明
に供される背面図である。
【図13】 図1に示される例の動作説明に供される部
分側面及び断面図である。
【図14】 図1に示される例の動作説明に供される部
分側面及び断面図である。
【図15】 図1に示される例の動作説明に供される部
分側面及び断面図である。
【図16】 図1に示される例における要部の動作説明
に供される背面図である。
【図17】 図1に示される例の動作説明に供される部
分断面図である。
【図18】 図1に示される例の動作説明に供される部
分断面図である。
【図19】 図1に示される例の動作説明に供される部
分側面及び断面図である。
【符号の説明】
1・・・バレル部, 2・・・トリガー, 4・・・ハ
ンマー, 10・・・フレーム部, 11・・・筒状可
動部, 16・・・位置決め部材, 20・・・回動部
材, 22・・・ハンマーストラット, 28・・・ガ
ス注入口部,30・・・蓄圧室, 31・・・装弾室,
32・・・ガス通路部, 33・・・開閉弁部材,
35・・・回動支持部, 37・・・被殴打部材, 3
8・・・湾曲凹部, 40・・・突出部, 41・・・
昇降部材, 45・・・回動禁止操作部, 46・・・
押圧部材, 48・・・管状部材, 49・・・ガス導
入部材, 50・・・スプリング部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開2001−153592(JP,A) 特開2001−108397(JP,A) 月刊GUN2月号,日本,国際出版株 式会社,2000年2月1日,第39号3号, 119頁〜121頁 月刊アームズマガジン2000年3月号, 日本,(株)ホビージャパン,2000年3 月1日,第14巻第3号,52頁〜56頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F41B 7/00 - 11/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バレル部が設けられ、トリガー及びハンマ
    ーが取り付けられたフレーム部と、 上記バレル部と上記ハンマーとの間とされる上記フレー
    ム部に対する装着位置をとり、ガス注入口部が形成され
    るとともに、上記ガス注入口部を通じて供給されるガス
    を蓄える蓄圧室,各々に上記蓄圧室からのガスによって
    発射される弾丸が装填されるべく所定の相互間隔をおい
    て位置せしめられる複数の装弾室,該複数の装弾室に夫
    々連なる複数のガス通路部、及び、各々が上記トリガー
    に対する操作に連動する上記ハンマーの動きに応じて上
    記複数のガス通路部の一つを上記蓄圧室に連通させる状
    態をとる複数の弁部が内部に設けられた筒状可動部と、 上記装着位置をとる上記筒状可動部を、上記複数の装弾
    室のいずれかが上記バレル部の後端に近接対向する位置
    をとる状態に維持するロック状態、及び、上記筒状可動
    部をその中心軸線回りに回転可能とするアンロック状態
    を、上記トリガーの位置に応じて選択的にとる回転制御
    機構と、 該回転制御機構が上記アンロック状態にあるとき、上記
    トリガーに連動して、上記装着位置をとる上記筒状可動
    部に中心軸線回りの回転を行わせる回転駆動部と、 上記フレーム部に回動可能に取り付けられて上記筒状可
    動部を支持し、上記筒状可動部に上記装着位置をとらせ
    る状態と、上記筒状可動部に上記複数の装弾室への弾丸
    の装填を可能にする上記フレーム部から振り出された振
    出位置をとらせる状態とを選択的にとる回動支持部と、
    を備え、 上記筒状可動部が上記振出位置をとるとき、上記ガス注
    入口部が上記筒状可動部の外部に露出し、該ガス注入口
    部を通じての上記筒状可動部の内部に設けられた上記蓄
    圧室へのガスの注入が可能とされることを特徴とするリ
    ボルバー型玩具銃。
  2. 【請求項2】筒状可動部がフレーム部に対する装着位置
    をとるもとにおいて、トリガーに対する操作に応じて、
    回転駆動部による上記筒状可動部の中心軸線回りの回転
    が開始されるとともに、ハンマーの初期位置からの回動
    が開始され、上記回転駆動部による上記筒状可動部の中
    心軸線回りの回転が停止した後に上記ハンマーが上記初
    期位置に戻る回動を行って、上記筒状可動部内に設けら
    れた複数の装弾室のうちのバレル部の後端に近接対向す
    るものに連なるガス通路部に対応する弁部に殴打力を作
    用させることを特徴とする請求項1記載のリボルバー型
    玩具銃。
  3. 【請求項3】蓄圧室,複数の装弾室及び複数のガス通路
    部が、筒状可動部の内部に固定されて形成されるととも
    に、複数の弁部が、上記筒状可動部の内部において夫々
    上記複数のガス通路部に対応するものとして移動可能に
    配される複数の開閉弁部材により形成されることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載のリボルバー型玩具
    銃。
  4. 【請求項4】筒状可動部がフレーム部に対する装着位置
    に維持されるときもしくは振出位置をとるとき、ガス注
    入口部を上記筒状可動部の内部から外部に突出させ、上
    記筒状可動部が上記装着位置から振出位置に移行すると
    きもしくは上記振出位置から上記装着位置に移行すると
    き、上記ガス注入口部を上記筒状可動部の内部に引き込
    ませるガス注入口部制御部を備えることを特徴とする請
    求項1から請求項3までのいずれかに記載のリボルバー
    型玩具銃。
  5. 【請求項5】筒状可動部をフレーム部に対する装着位置
    に維持する状態、及び、上記筒状可動部に上記装着位置
    から振出位置への移行を許す状態を選択的にとる可動機
    構が設けられ、該可動機構が、蓄圧室に対するガス注入
    口部を形成すべく上記筒状可動部に配された部材を含ん
    で成るものとされることを特徴とする請求項1から請求
    項4までのいずれかに記載のリボルバー型玩具銃。
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Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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月刊GUN2月号,日本,国際出版株式会社,2000年2月1日,第39号3号,119頁〜121頁
月刊アームズマガジン2000年3月号,日本,(株)ホビージャパン,2000年3月1日,第14巻第3号,52頁〜56頁

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