JP3427035B2 - リボルバー型玩具銃 - Google Patents

リボルバー型玩具銃

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JP3427035B2
JP3427035B2 JP2000093571A JP2000093571A JP3427035B2 JP 3427035 B2 JP3427035 B2 JP 3427035B2 JP 2000093571 A JP2000093571 A JP 2000093571A JP 2000093571 A JP2000093571 A JP 2000093571A JP 3427035 B2 JP3427035 B2 JP 3427035B2
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tubular
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圭一 国本
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株式会社ウエスタン・アームス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の特許請求の範囲に記載
された発明は、フレームに設けられたバレル部とフレー
ムに取り付けられたハンマーとの間とされるフレームに
対する装着位置をとる筒状可動部が、その内部に各々に
弾丸が装填される複数の装弾室が所定の相互間隔を置い
て設けられたものとされ、複数の装弾室のいずれかをバ
レル部の後端に近接対向させるとともに、バレル部の後
端に近接対向する装弾室に装填された弾丸をガス圧の作
用を受けて発射されるものとすべく、トリガーに対する
操作に連動して中心軸線回りの回転を行うものとされた
リボルバー型玩具銃に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス圧を利用して弾丸(プラスチック製
等の模擬弾)を発射させる玩具銃にあっては、通常、形
状,質感に加えて、見かけ上の動作も実物と同様なもの
となるように作成される。斯かる玩具銃のうちの一種と
して、バレルとハンマーとの間に配され、内部に弾丸が
装填される複数の装弾室が所定の相互間隔をおいて設け
られた筒状可動部が、その中心軸線回りの回転をトリガ
ーに対する操作に応じて行って、複数の装弾室のいずれ
かをバレルの後端に近接対向させるものとされたリボル
バー型の銃を模したもの、即ち、リボルバー型玩具銃が
知られている。そして、斯かるリボルバー型玩具銃にお
いては、筒状可動部内に設けられた複数の装弾室に夫々
装填された弾丸の発射が、筒状可動部のその中心軸線回
りの回転に伴って、順次ガス圧の作用を受け、バレルを
通じて発射される。
【0003】このような弾丸の発射がガス圧が利用され
て行われるリボルバー型玩具銃として、例えば、実公平
7−29435号公報にも示されている如くに、銃身
(バレル)とハンマーとの間に、弾丸が詰められた複数
のカートリッジが夫々装填される複数の装填孔が所定の
相互間隔を置いて設けられた弾倉とされる筒状可動部が
配されるものが提案されている。この実公平7−294
35号公報に見られるリボルバー型玩具銃にあっては、
複数の装填孔の夫々に装填されたカートリッジによっ
て、弾丸が装填された複数の装弾室が実質的に筒状可動
部内に設けられ、その筒状可動部内に設けられた複数の
装弾室の夫々に装填された弾丸の発射が、銃把(グリッ
プ)内に設けられた空気ポンプ(蓄圧室)から、比較的
細くて長い送気管を通じて、装弾室へと供給される空気
圧(ガス圧)が利用されて行われる。
【0004】また、例えば、雑誌:「月刊アームズ・マ
ガジン」,2000年3月号(発行所・株式会社ホビー
ジャパン,発行日・2000年3月1日)の第52頁〜
第56頁にも掲載されている如くの、バレルとハンマー
との間に、内部に、ガスタンク(蓄圧室)及びそれから
伸びるガス通路が設けられるとともにガス放出バルブが
移動可能に配され、さらに、弾丸が装填される複数のチ
ャンバー(装弾室)が夫々所定の相互間隔を置いて設け
られた、シリンダと称される筒状部が配されるものも提
案されている。この雑誌:「月刊アームズ・マガジン」
に掲載されたリボルバー型玩具銃にあっては、筒状部内
に設けられた複数の装弾室に夫々装填された弾丸の発射
が、筒状部内に設けられた蓄圧室からのガスによるガス
圧が利用されて行われる。
【0005】筒状可動部内に設けられた複数の装弾室の
夫々に装填された弾丸の発射が、グリップ内に設けられ
た蓄圧室からのガスによるガス圧が利用されて行われる
ようにされた、前述のリボルバー型玩具銃にあっては、
筒状可動部が、それに設けられた複数の装弾室の一つ
に、実質的にバレルの中心軸線上に位置する最上位をと
らせるための中心軸線回りの回転を、ハンマーの初期位
置から牽引動作位置への回動に伴って行う。また、グリ
ップ内に設けられた蓄圧室から伸びる比較的細くて長い
送気管に設けられた先端ノズルが、最上位をとる装弾室
の後端口に対して密着する移動を、トリガーに対する操
作に応じて行う。さらに、グリップ内に設けられた蓄圧
室内に配されたピストンが、ハンマーの牽引動作位置か
ら初期位置への回動により作動せしめられ、蓄圧室内の
空気(ガス)を送気管を通じて送出し、送気管に設けら
れた先端ノズルから噴射させる。
【0006】それにより、ハンマーが初期位置から牽引
動作位置に回動せしめられた後、トリガーが操作されて
ハンマーが牽引動作位置から初期位置に戻る回動が行わ
れると、送気管に設けられた先端ノズルから噴射される
蓄圧室からのガスによるガス圧が、最上位をとってバレ
ルの後端に近接対向する装弾室に装填された弾丸に作用
せしめられて、弾丸の発射が行われる。
【0007】一方、筒状部内に設けられた複数の装弾室
の夫々に装填された弾丸の発射が、筒状部内に設けられ
た蓄圧室からのガスによるガス圧が利用されて行われる
ようにされた前述のリボルバー型玩具銃にあっては、筒
状部が、フレーム部に対して固定された位置をとる状態
におかれる。そして、筒状部は、内部に蓄圧室とその蓄
圧室から伸びる一つのガス通路とが設けられるととも
に、そのガス通路を選択的に開状態及び閉状態となすガ
ス放出バルブが配されて、フレーム部に固定された固定
部分と、中心軸線回りの回転が可能な状態をもって固定
部分を被い、内部に複数の装弾室が所定の相互間隔を置
いて設けられた回転部分とを備えた二重構造を有するも
のとされる。
【0008】斯かるもとで、手動操作によりハンマーが
初期位置から所定位置へと回動せしめられるとき、その
ハンマーの回動に伴うトリガーの回動により、筒状部を
構成する回転部分が、複数の装弾室の一つを、固定部分
に設けられたガス通路に連結するとともにバレルの後端
に近接対向させるべく、その中心軸線回りの回転を行
う。また、手動操作されて初期位置から所定位置に回動
せしめられたハンマーの、トリガーに対する操作に応じ
て初期位置に戻る回動により、筒状部を構成する固定部
分に配されたガス放出バルブが、ガス通路を閉状態から
開状態に移行させる移動を行う。それにより、トリガー
に対する操作に応じてハンマーが初期位置に戻るとき、
筒状部を構成する固定部分内に設けられた蓄圧室からの
ガスによるガス圧が、開状態とされたガス通路を通じ
て、バレルの後端に近接対向する装弾室に装填された弾
丸に作用し、弾丸の発射が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くの、グリッ
プ内に蓄圧室が設けられたリボルバー型玩具銃にあって
は、筒状可動部は、その内部に実質的に複数の装弾室が
設けられただけの構造とされて、その全体が中心軸線回
りの回転を行うことになる。それに伴い、筒状可動部
は、フレーム部に対して回動可能に取り付けられた回動
支持部によって支持され、バレルとハンマーとの間とさ
れるフレーム部に対する装着位置と、フレーム部から振
り出された振出位置とを、選択的にとることができるも
のとされる。従って、筒状可動部にフレーム部に対する
装着位置から振出位置への振出し(スイングアウト)を
行わせることにより、筒状可動部に対する弾丸の装填を
容易に行えることになる。
【0010】しかしながら、グリップ内に設けられた蓄
圧室からのガスを筒状可動部内に設けられた複数の装弾
室のうちのバレルの後端に近接対向するものに導く送気
管は、比較的細くて長いものとされるので、バレルの後
端に近接対向する装弾室に装填された弾丸に作用せしめ
られる蓄圧室からのガスによるガス圧が、小なるものと
されてしまい、弾丸を充分な勢いをもって発射させるこ
とが困難とされるという問題がある。この問題は、玩具
銃を楽しむべきユーザーに当該玩具銃についての大いな
る不満を感じさせることになってしまう。
【0011】また、上述の如くの、筒状部内に蓄圧室が
設けられたリボルバー型玩具銃にあっては、筒状部にお
ける固定部分内に蓄圧室及びガス放出バルブと共に設け
られて、筒状部における回転部分内に設けられた複数の
装弾室のうちのバレルの後端に近接対向するものに蓄圧
室からのガスを導くガス通路は、比較的小なる長さを有
するものとされ、それに伴い、バレルの後端に近接対向
する装弾室に装填されている弾丸に、蓄圧室からのガス
によるガス圧を充分な値をもって作用させることが可能
とされる。
【0012】しかしながら、筒状部が、固定部分と回転
部分とを備えた二重構造を有し、固定部分がフレーム部
に固定されるので、全体として中心軸線回りの回転を行
わせることができず、さらに、その全体をフレーム部か
ら振り出すこともできないものとされる。それゆえ、筒
状部にスイングアウトを行わせることができず、筒状部
に対する弾丸の装填を容易に行える状態が得られないこ
とになるとともに、実銃に対する類似性において著しく
劣ることになってしまうという問題がある。
【0013】斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に
記載された発明は、内部に複数の装弾室が所定の相互間
隔を置いて設けられ、フレーム部におけるバレル部とハ
ンマーとの間に配されるものとされる筒状可動部が、そ
の全体を、内部に設けられた複数の装弾室のいずれかを
バレル部の後端に近接対向させるべく、中心軸線回りに
回転させることができるとともに、その全体にフレーム
部からのスイングアウトを行わせることもできるものと
され、しかも、バレル部の後端に近接対向する装弾室に
装填された弾丸に蓄圧室からのガスによるガス圧を充分
に大なる値をもって作用させることができることにな
る、改良されたリボルバー型玩具銃を提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項6までのいずれかに記載され
た発明に係るリボルバー型玩具銃は、バレル部が設けら
れ、トリガー及びハンマーが取り付けられたフレーム部
と、内部にガスを蓄える蓄圧室が設けられ、バレル部と
ハンマーとの間とされるフレーム部に対する装着位置を
とることができる筒状可動部と、筒状可動部内に所定の
相互間隔を置いて配され、各々が、蓄圧室からのガスに
より発射される弾丸が装填される装弾室及びその装弾室
に連なるガス通路部が内部に形成され、トリガーに対す
る操作に連動するハンマーの動きに応じて、装弾室に連
なるガス通路部を蓄圧室に連通させるガス導入位置と装
弾室に連なるガス通路部を蓄圧室から切り離すガス遮断
位置とを選択的にとるものとされる複数の可動弁部材
と、筒状可動部がフレーム部に対する装着位置をとるも
とにおいて、筒状可動部を複数の可動弁部材の各々に形
成された装弾室のいずれかがバレル部の後端に近接対向
する位置をとる状態に維持するロック状態、及び、筒状
可動部をその中心軸線回りに回転可能とするアンロック
状態を、トリガーの位置に応じて選択的にとる回転制御
機構と、筒状可動部がフレーム部に対する装着位置をと
るもとにおいて、回転駆動機構がアンロック状態にある
とき、トリガーに連動して筒状可動部に中心軸線回りの
回転を行わせる回転駆動部と、フレーム部に回動可能に
取り付けられて筒状可動部を支持し、筒状可動部にフレ
ーム部に対する装着位置をとらせる状態と、筒状可動部
に装弾室への弾丸の装填を可能にするフレーム部から振
り出された振出位置をとらせる状態とを選択的にとる回
動支持部と、を備えて構成される。
【0015】特に、本願の特許請求の範囲における請求
項2に記載された発明に係るリボルバー型玩具銃は、筒
状可動部がフレーム部に対する装着位置をとるもとにお
いて、トリガーに対する操作に応じて、回転駆動部によ
る筒状可動部の中心軸線回りの回転が開始されるととも
に、ハンマーの初期位置からの回動が開始され、回転駆
動部による筒状可動部の中心軸線回りの回転が停止した
後に、ハンマーが初期位置に戻る回動を行って、筒状可
動部内に配された複数の可動弁部材のうちの、装弾室が
バレル部の後端に近接対向する状態におかれた特定の可
動弁部材に殴打力を作用させ、特定の可動弁部材にガス
導入位置をとらせるものとされる。
【0016】また、特に、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項5に記載された発明に係るリボルバー型玩具銃
は、筒状可動部内に配された複数の可動弁部材の夫々の
内部に形成されたガス通路部が、蓄圧室からのガスによ
り発射される弾丸を複数個収容するとともに、収容され
た複数の弾丸を順次装弾室に供給する弾倉として機能す
るものとされる。
【0017】上述の如くに構成される本願の特許請求の
範囲における請求項1から請求項6までのいずれかに記
載された発明に係るリボルバー型玩具銃にあっては、回
動支持部による支持のもとに、フレーム部に対する装着
位置と振出位置とを選択的にとる筒状可動部が、フレー
ム部に対する装着位置をとるもとで、トリガーに対する
操作が開始される。そして、トリガーに対する操作に応
じて、回転制御機構がロック状態からアンロック状態に
移行するとともに、回転駆動部による筒状可動部の中心
軸線回りの回転が開始される。斯かる回転駆動部による
筒状可動部の中心軸線回りの回転は、回転制御機構が再
びロック状態をとると停止されて、フレーム部に対する
装着位置にある筒状可動部が、その内部に配された複数
の可動弁部材の各々に形成された装弾室のいずれかをバ
レル部の後端に近接対向させる状態におかれる。そし
て、装弾室がバレル部の後端に近接対向する状態におか
れた特定の可動弁部材がトリガーに対する操作に応じて
ガス導入位置をとり、その特定の可動弁部材に形成され
たガス通路部が蓄圧室に連通せしめられる。それによ
り、特定の可動弁部材において、筒状可動部の内部に設
けられた蓄圧室からのガスがガス通路部を通じて装弾室
に供給され、その装弾室に装填された弾丸にガス圧作用
せしめられて弾丸の発射が行われる。
【0018】このように、回動支持部によって支持され
てフレーム部に対する装着位置と振出位置とを選択的に
とる筒状可動部は、二重構造をとることなく、その内部
に蓄圧室が設けられるとともに、各々に装弾室とそれを
蓄圧室に選択的に連通させるガス通路部が形成される複
数の可動弁部材が配される構造とされ、フレーム部に対
する装着位置において、複数の可動弁部材の各々に形成
された装弾室のいずれかをバレル部の後端に近接対向さ
せるための中心軸線回りの回転を全体で行うものとされ
る。それにより、複数の装弾室の夫々を蓄圧室に連結す
ることになる複数の可動弁部材の夫々に形成されたガス
通路部は、各々が比較的小なる長さを有して筒状可動部
内に設けられるものとされる。従って、筒状可動部がフ
レーム部に対する装着位置をとるもとで、筒状可動部の
内部に設けられた蓄圧室からのガスが、比較的小なる長
さを有したガス通路部を通じて、バレル部の後端に近接
対向する装弾室に供給され、そのガスによるガス圧が装
弾室に装填された弾丸に作用する。それゆえ、バレル部
の後端に近接対向する装弾室に装填された弾丸には、蓄
圧室からのガスによるガス圧が充分に大なる値をもって
作用することになる。
【0019】それに加えて、回動支持部によって支持さ
れた筒状可動部にあっては、回動支持部のフレーム部に
対する回動により、その全体のフレーム部に対する装着
位置から振出位置への変位及び振出位置からフレーム部
に対する装着位置への変位が、無理なく行われる。従っ
て、筒状可動部は、比較的簡単な構成をとる回動支持部
により支持されたもとで、その内部に配された複数の可
動弁部材の各々に形成された装弾室に対する弾丸の装填
を容易に行うことができることになる振出位置への振り
出し、即ち、スイングアウトを確実に行うことができる
ものとされる。
【0020】また、特に、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項2に記載された発明に係るリボルバー型玩具銃
にあっては、回転駆動部による筒状可動部の中心軸線回
りの回転とハンマーの初期位置からの回動とが、トリガ
ーに対する操作に応じて行われ、ハンマーが、その回動
方向を反転させて初期位置に向かう回動を開始する直前
に、回転駆動部による筒状可動部の中心軸線回りの回転
が停止される。そして、ハンマーが、初期位置に戻る
際、筒状可動部内に配された複数の可動弁部材のうちの
それに形成された装弾室がバレル部の後端に近接対向す
る状態におかれた特定の可動弁部材に殴打力を作用さ
せ、特定の可動弁部材において、筒状可動部の内部に設
けられた蓄圧室からのガスがガス通路部を通じて装弾室
に供給され、その装弾室に装填された弾丸にガス圧が作
用せしめられて弾丸の発射が行われるようになす。
【0021】このように、トリガーが操作されることに
より、筒状可動部内に配された複数の可動弁部材の各々
に形成された装弾室のいずれかをバレル部の後端に近接
対向させるための、筒状可動部の中心軸線回りの回転
と、ハンマーの初期位置からの回動及びそれに続く初期
位置に戻る回動とが行われるので、トリガーに対する操
作が繰り返されるだけで、筒状可動部内に配された複数
の可動弁部材の各々に形成された装弾室の夫々に装填さ
れた弾丸が、蓄圧室からのガスによるガス圧によって順
次発射される状態が得られることになる。
【0022】さらに、本願の特許請求の範囲における請
求項5に記載された発明に係るリボルバー型玩具銃にお
いては、筒状可動部内に配された複数の可動弁部材の夫
々に形成されたガス通路部が、蓄圧室からのガスにより
発射される弾丸を複数個収容するとともに、収容された
複数の弾丸を順次装弾室に供給する弾倉として機能する
ことにより、各可動弁部材において、装弾室に対する複
数の弾丸の自動供給が行われることになる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本願の特許請求
の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに
記載された発明に係るリボルバー型玩具銃の一例を示
す。
【0024】図1及び図2に示される例にあっては、バ
レル部1が設けられるとともに、トリガー2及びハンマ
ー4が取り付けられ、さらに、グリップ部6が設けられ
たフレーム部10が備えられている。そして、図1及び
図2に示される状態にあっては、ガス圧により発射され
る弾丸の装填がなされる筒状可動部60が、フレーム部
10におけるバレル部1とハンマー4との間に、バレル
部1の中心軸線に実質的に平行に伸びる中心軸線を有す
る状態をもって配されており、フレーム部に対する装着
位置をとる状態におかれている。
【0025】筒状可動部60は、その中心軸線回りの回
転とフレーム部10に対する変位とが可能とされてお
り、フレーム部に対する装着位置と後述される振出位置
とを選択的にとる。
【0026】トリガー2は、フレーム部10における前
方側に向けて突出する前方突出部2aと、フレーム部1
0における後方側に向けて突出する後方突出部2bとが
設けられた上方側部分を有し、軸12を介してフレーム
部10に取り付けられている。トリガー2の中間部分に
は、フレーム部10に移動可能に配されたスライド部材
13から伸びるロッド13aの先端部が取り付けられて
いる。スライド部材13内には、フレーム部10に一端
部が取り付けられたスプリング部材14が配されてい
る。
【0027】そして、トリガー2は、軸12を回転支軸
として、図1において実線及び一点鎖線により夫々示さ
れる如くの、操作開始位置と弾丸発射位置との間の回動
が可能なものとされ、スライド部材13のロッド13a
を介して作用せしめられるスプリング部材14の付勢力
により、フレーム部10に設けられた突出部10aに中
間部分を近接させる方向に付勢されている。スライド部
材13は、トリガー2のスプリング部材14の付勢力に
抗する方向への回動に伴って後退するとともに、トリガ
ー2のスプリング部材14の付勢力に従う方向への回動
に伴って前進する。
【0028】トリガー2の近傍には、軸15を介してフ
レーム部10に回動可能に取り付けられ、筒状可動部6
0のバレル部1に対する位置決めを行う位置決め部材1
6が配されている。位置決め部材16は、図2に示され
る如く、軸15に嵌合した長孔16aを有し、長孔16
aにより規制される範囲内での移動を伴って、軸15を
回転支軸とする回動を行う。
【0029】ハンマー4は、その下方側部分に配された
軸18を介してフレーム部10に回動可能に取り付けら
れており、可動部4a及び殴打部4bが設けられた上方
側部分と、軸18が配されるとともに、トリガー2の後
方突出部2bに選択的に当接する突起部4cが設けられ
た下方側部分と、回動部材20が取り付けられた中間部
分とを有している。ハンマー4の中間部分には、それか
ら後方側に向けて伸びる操作部4dが設けられている。
また、ハンマー4の上方側部分に設けられた可動部4a
は、それに作用するスプリング部材の付勢力によって、
操作部4dから離隔する方向に付勢されている。
【0030】斯かるハンマー4には、グリップ部6内か
ら伸びるハンマーストラット22の上端部が連結されて
いる。ハンマーストラット22は、それに巻装されたス
プリング部材23の付勢力に従う上昇と、スプリング部
材23の付勢力に抗する下降とが可能な状態をもって、
グリップ部6内に設けられた係止部25に挿通せしめら
れている。そして、ハンマーストラット22は、ハンマ
ー4が、軸18を回転支軸として、図1において矢印a
により示される方向(a方向)、即ち、上方側部分を筒
状可動部60から離隔させる方向の回動を行うとき、ス
プリング部材23を圧縮させつつ下降せしめられる。
【0031】回動部材20は、トリガー2の位置に応じ
て、ハンマー4の上方側部分との当接状態をとる上側当
接部20aと、ハンマー4の下方側部分に伸び、トリガ
ー2の位置に応じて、トリガー2の後方突出部2bとの
当接状態をとる下側当接部20bとを有しており、軸2
6を介してハンマー4に回動可能に取り付けられてい
る。そして、回動部材20は、下側当接部20bに作用
するスプリング部材によって、上側当接部20aをハン
マー4の上方側部分に当接させる方向に付勢されてい
る。
【0032】筒状可動部60は、図1に示される如く
に、その内部に、ガス注入口部28を通じた液化ガスの
充填がなされてガスを蓄える蓄圧室30が設けられると
ともに、複数の可動弁部材63が所定の相互間隔をおい
て配されている。複数の可動弁部材63の夫々は、その
内部に、後述される如くにして蓄圧室30からのガスに
より発射される弾丸BBが装填される装弾室61とそれ
に連なって伸びるガス通路部62とが形成されており、
蓄圧室30内におかれている。
【0033】複数の可動弁部材63は、筒状可動部60
内において、各々がバレル部1の中心軸線と平行に伸び
る中心軸線を有するものとされる複数の装弾室61を所
定の相互間隔をおいて位置させることになる。また、複
数の可動弁部材63の夫々は、バレル部1の中心軸線に
実質的に添う方向に移動可能とされており、スプリング
部材34が巻装されている。
【0034】さらに、複数の可動弁部材63の夫々に
は、その後端部に小径突出部63aが設けられている。
この小径突出部63aは、装弾室61の中心軸線上から
外れた位置に配されて、筒状可動部60における後端面
部を貫通する棒状部分とされており、その先端が筒状可
動部60の外部に臨むものとされる。
【0035】複数の可動弁部材63の各々に形成された
装弾室61は、筒状可動部60における前端面部からそ
の外部に臨むものとされており、装弾室61には、装填
された弾丸BBを係止するための、例えば、弾性部材で
成る環状係止部29が配されている。また、複数の可動
弁部材63の各々に形成されたガス通路部62には、筒
状可動部60の後端部側に位置するガス導入口62aが
設けられている。
【0036】このようなもとで、筒状可動部60内に配
された複数の可動弁部材63の夫々は、それに巻装され
たスプリング部材34の付勢力により、ガス導入口62
aが設けられたガス通路部62を蓄圧室30から切り離
して、ガス通路部62を蓄圧室30に対して閉状態とな
す方向に付勢されている。そして、複数の可動弁部材6
3の夫々は、後述される如くにして、スプリング部材3
4の付勢力に抗する方向に移動せしめられるとき、それ
に形成された装弾室61をバレル部1の後端に当接させ
るとともに、ガス通路部62をそれに設けられたガス導
入口62aを通じて蓄圧室30に連通させ、ガス通路部
62を蓄圧室30に対して開状態となす。
【0037】斯かる複数の可動弁部材63の夫々は、装
弾室61をバレル部1の後端に当接させるとともに、ガ
ス通路部62をそれに設けられたガス導入口62aを通
じて蓄圧室30に連通させるとき、装弾室61をガス通
路部62を通じて蓄圧室30に連通させたもとで、蓄圧
室30からのガスをガス導入口62aを通じてガス通路
部62に導入するガス導入位置をとる状態にあり、ま
た、ガス導入口62aが設けられたガス通路部62を蓄
圧室30から切り離すとき、蓄圧室30からのガスのガ
ス導入口62aを通じたガス通路部62への流れを遮断
するガス遮断位置をとる状態にある。
【0038】上述の如くに、筒状可動部60内に配され
る複数の可動弁部材63の各々に形成され、筒状可動部
60内において、蓄圧室30に連通した状態と蓄圧室3
0から切り離された状態とを選択的にとり、蓄圧室30
に連通した状態をとるとき装弾室61を蓄圧室30に連
通させるガス通路部62は、比較的小なる長さを有した
ものとされる。
【0039】斯かるガス通路部62及び装弾室61が内
部に設けられて筒状可動部60内に配される可動弁部材
63の個数は、例えば、6個とされ、これら可動弁部材
63により、筒状可動部60は、その内部に、実質的
に、蓄圧室30に加えて、6個の装弾室61及び6個の
ガス通路部62が設けられたものとされる((図1にお
いて装弾室61及びガス通路部62が設けられた可動弁
部材63は2個あらわれる)。
【0040】内部に蓄圧室30が設けられるとともに複
数の可動弁部材63が配される筒状可動部60の中央部
からは、軸9がフレーム部10の前方側に向かって伸び
ている。この軸9は、フレーム部10に回動可能に取り
付けられた回動支持部35によって回動可能に支持され
ている。それにより、筒状可動部60の全体が、軸9の
中心を通る中心軸線を回転中心軸としての回転、即ち、
中心軸線回りの回転が可能とされた状態をもって、回動
支持部35により支持されている。
【0041】回動支持部35は、軸部35aを有してい
て、その軸部35aをフレーム部10に回動可能に係合
させている。それにより、回動支持部35がフレーム部
10に回動可能に取り付けられた状態が得られている。
【0042】筒状可動部60の中心軸線回りの回転によ
り、筒状可動部60内に配された複数の可動弁部材63
の夫々は、装弾室61の中心軸線をバレル部1の中心軸
線に実質的に一致させてバレル部1の後端に近接対向す
る位置を、順次とるものとされる。従って、複数の可動
弁部材63のいずれかに形成された装弾室61がバレル
部1の後端に近接対向するとき、その装弾室61が形成
された可動弁部材63の後端部における小径突出部63
aは、バレル部1の中心軸上から外れた位置におかれる
ことになる。
【0043】さらに、複数の可動弁部材63のいずれか
に形成された装弾室61がバレル部1の後端に近接対向
するとき、その装弾室61が形成された可動弁部材63
の後端部における小径突出部63aは、その先端にハン
マー4により殴打される被殴打部材37の前端部が近接
せしめられる状態におかれる。被殴打部材37は、それ
に作用するスプリング部材によって、それが近接するこ
とになる可動弁部材63における小径突出部63aの先
端から離隔する方向に付勢されている。さらに、被殴打
部材37は、後述される如くに、その後端部がハンマー
4の殴打部4bにより殴打されたとき、斯かるハンマー
4の殴打力を、それに近接する小径突出部63aの先端
を通じて、その小径突出部63aを有した可動弁部材6
3に確実に伝達することができる位置に配されている。
【0044】筒状可動部60の外周面部には、図2及び
図3に示される如くに、所定の相互間隔を置いて位置せ
しめられた複数の湾曲凹部38が設けられている。これ
らの湾曲凹部38の個数は、実質的に筒状可動部60内
に設けられたものとされる装弾室61の個数と同数とさ
れ、例えば、6個とされる。そして、複数の湾曲凹部3
8の夫々には、それに連なる傾斜凹部38aが設けられ
ている。
【0045】また、筒状可動部60の後端面部には、図
3に示される如くに、所定の相互間隔を置いて位置せし
められた複数の突出部40が設けられている。これらの
突出部40の個数も、装弾室61の個数と同数とされ、
例えば、6個とされる。そして、斯かる複数の突出部4
0に関連して、昇降部材41が配されている。
【0046】昇降部材41は、その下端部に配された軸
42を介してトリガー2の上方側部分に回動可能に連結
されており、図4に示される如く、上端部に、筒状可動
部60の後端面部に向けて突出する当接部41aが設け
られている。この昇降部材41は、軸42に装着された
スプリング部材44によって、当接部41aを筒状可動
部60の後端面部に当接させる方向に付勢されている。
【0047】斯かる昇降部材41は、トリガー2の操作
開始位置から弾丸発射位置への回動に伴って上昇せしめ
られるとともに、トリガー2の弾丸発射位置から操作開
始位置に戻る回動に伴って下降せしめられる。そして、
その上昇により、当接部41aを、筒状可動部60の後
端面部に設けられた複数の突出部40のいずれかにその
下方側から当接させるとともに、その突出部40を押し
上げ、それにより、筒状可動部60をその中心軸線回り
に回転させて、その筒状可動部60に、複数の可動弁部
材63のいずれかに形成された装弾室61をバレル部1
の後端に近接対向させる位置をとらせる。
【0048】筒状可動部60の後端面部に設けられた複
数の突出部40に対する昇降部材41の位置は、筒状可
動部60の中心軸線回りの回転を、例えば、図3におい
て矢印bにより示される方向(b方向)をもって行わせ
るように設定されている。
【0049】昇降部材41の上昇によりb方向への中心
軸線回りの回転を行う筒状可動部60は、その内部に、
蓄圧室30が設けられるとともに、各々が内部に装弾室
61及びそれに連なるガス通路部62が形成されたもの
とされる複数の可動弁部材63が配された構造とされた
もとで、その全体が、複数の装弾室61の夫々を順次選
択的にバレル部1の後端に近接対向させるべく、中心軸
線回りに所定の回転角ずつ回転することになる。
【0050】筒状可動部60の後端面部に設けられた複
数の突出部40の夫々には、図4に示される如く、傾斜
部40aが設けられている。それにより、昇降部材41
が上昇するとき、突出部40に当接して突出部40を押
し上げ、筒状可動部60にb方向への中心軸線回りの回
転を生じさせる昇降部材41の当接部41aが、昇降部
材41が下降するときには、突出部40に設けられた傾
斜部40aに当接し、突出部40を移動させることな
く、その傾斜部40aに沿って、昇降部材41をスプリ
ング部材44の付勢力に抗する方向に変位させつつ移動
するものとなる。
【0051】筒状可動部60の外周面部に設けられた複
数の湾曲凹部38の各々には、トリガー2の近傍に配さ
れた位置決め部材16が選択的に係合せしめられる。
【0052】位置決め部材16には、湾曲突出部16b
と凹部16cとが設けられており、位置決め部材16
は、それに作用するスプリング部材により、湾曲突出部
16bを筒状可動部60の外周面部に近接させる方向に
付勢されている。また、位置決め部材16は、トリガー
2が操作開始位置をとるとき、凹部16cにトリガー2
における前方突出部2aが係合せしめられて、トリガー
2と連結される。
【0053】このような、トリガー2が操作開始位置を
とるときそのトリガー2に連結される位置決め部材16
は、トリガー2の位置に応じて、湾曲突出部16bを、
筒状可動部60の外周面部に設けられた複数の湾曲凹部
38のいずれかに、それに設けられた傾斜凹部38aを
通じて係合させ、それにより、筒状可動部60をその中
心軸線回りの回転が禁止される固定状態に維持して、筒
状可動部60のバレル部1に対する位置決めを行う状態
をとる。また、位置決め部材16は、トリガー2の位置
に応じて、湾曲突出部16bを、それが係合した湾曲凹
部38から離隔させ、それにより、筒状可動部60をそ
の中心軸線回りの回転を行うことができる回転可能状態
におく状態をとる。
【0054】位置決め部材16により筒状可動部60の
バレル部1に対する位置決めがなされたもとでは、筒状
可動部60内に配された複数の可動弁部材63のいずれ
かに形成された装弾室61がバレル部1の後端に近接対
向する位置におかれる。それゆえ、筒状可動部60の外
周面部に設けられた複数の湾曲凹部38と位置決め部材
16とは、筒状可動部60を、それに配された複数の可
動弁部材63のいずれかにおける装弾室61がバレル部
1の後端に近接対向する位置をとる状態に維持するロッ
ク状態と、筒状可動部60をその中心軸線回りに回転可
能とするアンロック状態とを、トリガー2の位置に応じ
て選択的にとる回転制御機構を形成していることにな
る。
【0055】フレーム部10には、図5に示される如
く、筒状可動部60を支持する回動支持部35の回動を
禁止する状態を選択的にとる回動禁止操作部45が設け
られている。回動禁止操作部45は、手動操作により移
動せしめられて、図5において実線及び一点鎖線によっ
て夫々示される如くの、ロック位置、及び、ロック位置
より筒状可動部60に近接したアンロック位置を選択的
にとる。
【0056】回動禁止操作部45には、図6及び図7に
示される如くに、押圧部材46が係合している。押圧部
材46は、回動禁止操作部45の位置に応じて、筒状可
動部60内に配された管状部材48を押圧する。管状部
材48は、筒状可動部60の内部においてガス導入部材
49に対向配置されており、そのガス導入部材49との
間に配されたスプリング部材50によって、先端部48
aを筒状可動部60から外部に突出させる方向に付勢さ
れている。これらの管状部材48及びガス導入部材49
は、蓄圧室30に対するガス注入口部28を形成してい
る。
【0057】管状部材48は、筒状可動部60が、図8
に示される如くの、フレーム部に対する装着位置をとる
状態に置かれたもとで、回動禁止操作部45がロック位
置をとるとき、図6に示される如くに、押圧部材46に
当接する先端部48aが、スプリング部材50の付勢力
により筒状可動部60内から外部に突出せしめられて、
フレーム部10に設けられた透孔10bに係合する状態
とされ、それにより、筒状可動部60のフレーム部10
に対する係止を行う。また、管状部材48は、筒状可動
部60がフレーム部に対する装着位置をとる状態におか
れたもとで、回動禁止操作部45がアンロック位置をと
るとき、図7に示される如くに、先端部48aに当接す
る押圧部材46によりスプリング部材50の付勢力に抗
する方向に押圧されて、その大部分が筒状可動部60内
に入り込み、先端部48aがフレーム部10に設けられ
た透孔10bから外れる状態とされ、それにより、筒状
可動部60のフレーム部10に対する係止を解除する。
【0058】従って、回動禁止操作部45がロック位置
をとって、管状部材48により筒状可動部60がフレー
ム部10に係止されたもとでは、筒状可動部60を支持
する回動支持部35は、フレーム部10に対する回動が
禁止されることになる。
【0059】一方、回動禁止操作部45のロック位置か
らアンロック位置への移動によって、筒状可動部60の
フレーム部10に対する係止が解除されたもとでは、筒
状可動部60を支持する回動支持部35が、筒状可動部
60を伴ってのフレーム部10に対する回動が可能とさ
れる。そして、回動支持部35の筒状可動部60を伴っ
てのフレーム部10に対する回動が、筒状可動部60を
フレーム部10から離隔させるようにして行われると、
筒状可動部60が、図8に示される如くのフレーム部に
対する装着位置をとる状態から、図9に示される如く
の、フレーム部10から振り出された振出位置をとる状
態に移行せしめられる。即ち、筒状可動部60のスイン
グアウトが行われるのである。また、その後、回動支持
部35の筒状可動部60を伴ってのフレーム部10に対
する回動が、筒状可動部60をフレーム部10に向かわ
せるようにして行われるとき、筒状可動部60は、図9
に示される如くの振出位置をとる状態から、図8に示さ
れる如くのフレーム部に対する装着位置をとる状態へと
戻される。
【0060】筒状可動部60を支持する回動支持部35
のフレーム部10に対する回動を禁止するロック位置を
選択的にとる回動禁止操作部45,それに係合した押圧
部材46、及び、筒状可動部60の内部に設けられた蓄
圧室30に対するガス注入口部28を形成する管状部材
48は、筒状可動部60をフレーム部に対する装着位置
に維持するロック状態と、筒状可動部60にフレーム部
に対する装着位置から振出位置への移行、即ち、スイン
グアウトを許すアンロック状態とを、選択的にとる可動
機構を形成している。
【0061】上述の如くにして、可動機構がアンロック
状態をとり、筒状可動部60のスイングアウトが行われ
て、筒状可動部60が図9に示される如くの振出位置を
とるもとにあっては、筒状可動部60内に配された複数
の可動弁部材63の夫々に形成された装弾室61に対す
る弾丸BBの装填を、極めて容易に、かつ、確実に行う
ことができる。
【0062】さらに、筒状可動部60が振出位置をとる
もとにあっては、ガス注入口部28を形成するとともに
可動機構を形成する管状部材48は、スプリング部材5
0の付勢力により、先端部48aを筒状可動部60内か
ら外部に突出させて、ガス注入口部28を外部に効果的
に露出させる状態におかれる。従って、図10及び図1
1に示される如くに、筒状可動部60が振出位置をとる
もとにおいて、例えば、図11に示される如くのガスボ
ンベ52を用い、ガス注入口部28を通じて、筒状可動
部60の内部に設けられた蓄圧室30に対するガスの充
填を行うことが可能とされ、斯かる筒状可動部60の内
部に設けられた蓄圧室30に対するガスの充填も、極め
て容易に、かつ、確実に行うことができる。
【0063】なお、フレーム部10には、図9に示され
る如くのガイド部53が設けられている。ガイド部53
は、筒状可動部60が、振出位置からフレーム部に対す
る装着位置に向けて回動せしめられるとき、筒状可動部
60内から外部に突出する管状部材48の先端部48a
に当接して、管状部材48をスプリング部材50の付勢
力に抗する方向に押圧しつつ、筒状可動部60をフレー
ム部に対する装着位置へと案内する。
【0064】上述の如くに構成される本願の特許請求の
範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記
載された発明に係るリボルバー型玩具銃の一例において
は、筒状可動部60内に配された複数の可動弁部材63
の夫々によって、実質的に筒状可動部60の内部に設け
られたものとされる装弾室61に装填されている弾丸B
Bを発射させるにあたり、筒状可動部60が、ロック状
態をとる可動機構によって、フレーム部に対する装着位
置に維持されるとともに、ロック状態をとる回転制御機
構によって、複数の装弾室61のいずれかがバレル部1
の後端に近接対向することになる位置に維持され、さら
に、ハンマー4が初期位置をとるもとで、操作開始位置
をとるトリガー2を引く操作が行われる。
【0065】斯かるもとでは、図1及び図2に示される
如くに、筒状可動部60の内部に設けられてガス注入口
部28及び可動機構を形成する管状部材48が、その先
端部48aを筒状可動部60内から外部に突出させてフ
レーム部10に設けられた透孔10bに係合させ、筒状
可動部60をフレーム部10に係止して、フレーム部に
対する装着位置を維持させるロック状態におかれる。ま
た、筒状可動部60の内部に設けられた複数の可動弁部
材63の各々は、それにガス導入口62aが設けられて
形成されたガス通路部62を蓄圧室30から切り離すガ
ス遮断位置におかれる。
【0066】被殴打部材37は、その前端部を、バレル
部1の後端に近接対向する装弾室61が形成された可動
弁部材63の後端部における小径突出部63aの先端に
近接させる状態におかれる。ハンマーストラット22
は、その下端部をグリップ部6の内部に設けられた係止
部25に当接させる上方位置におかれる。斯かる上方位
置をとるハンマーストラット22が連結されたハンマー
4は、可動部4aをフレーム部10の後端部に当接させ
るとともに、殴打部4bを被殴打部材37に近接させた
初期位置をとるもとで、突起部4cを、操作開始位置を
とるトリガー2の後方突出部2bにその下方側から当接
させ、さらに、下端部をスライド部材13に当接させる
状態におかれる。ハンマー4に配された回動部材20
は、上側当接部20aを初期位置をとるハンマー4に当
接させるとともに、下側当接部20bを操作開始位置を
とるトリガー2の後方突出部2bにその上方側から当接
させる状態におかれる。
【0067】回転制御機構を形成する位置決め部材16
は、操作開始位置をとるトリガー2の前方突出部2aが
凹部16cに係合せしめられてトリガー2に連結され、
湾曲突出部16bを、筒状可動部60の外周面部に設け
られた複数の湾曲凹部38のうちのいずれか、例えば、
図2に示される如くの湾曲凹部38Aに係合させて、筒
状可動部60に、それに配された複数の可動弁部材63
に夫々形成された複数の装弾室61のうちのいずれか、
例えば、図1に示される如くの装弾室61Aがバレル部
1の後端に近接対向することになる位置を維持させるロ
ック状態におかれる。
【0068】さらに、操作開始位置をとるトリガー2に
連結された昇降部材41は、図3に示される如くに、当
接部41aを、筒状可動部60の後端面部に設けられた
複数の突出部40のうちのいずれか、例えば、突出部4
0Aに下方側から対向させる下方位置におかれる。
【0069】このようなもとで、操作開始位置をとるト
リガー2を引く操作が行われると、その操作によって、
トリガー2がスプリング部材14の付勢力に抗する方向
への回動をスライド部材13の後退を伴って開始し、ト
リガー2に対する操作力が、回動部材20を通じてハン
マー4に伝達されて、ハンマー4が、その下端部をスラ
イド部材13から離隔させつつ初期位置からa方向への
回動を開始する。また、トリガー2に連結された位置決
め部材16が、それに作用するスプリング部材の付勢力
に抗する方向、即ち、湾曲突出部16bと筒状可動部6
0における湾曲凹部38Aとの相互係合を解除する方向
に回動する。それにより、位置決め部材16は、筒状可
動部60に装弾室61Aがバレル部1の後端に近接対向
する位置を維持させるロック状態から、筒状可動部60
のその中心軸線回りの回転を可能とするアンロック状態
に移行するとともに、トリガー2に連結された昇降部材
41が、下方位置からの上昇を開始して、図12に示さ
れる如くに、筒状可動部60の後端面部に設けられた突
出部40Aにその下方側から当接部41aを当接させ
て、突出部40Aを押し上げ、筒状可動部60にb方向
への中心軸線回りの回転を行わせる。
【0070】それにより、図13に示される如くに、ハ
ンマー4における可動部4aがフレーム部10の後端部
から離隔せしめられるとともに、殴打部4bが被殴打部
材37から離隔せしめられ、さらに、ハンマーストラッ
ト22が、ハンマー4により押圧されて、スプリング部
材23を圧縮しつつ下降せしめられる。また、位置決め
部材16に設けられた湾曲突出部16bが、筒状可動部
60の外周面部から離隔せしめられて、昇降部材41に
よる筒状可動部60のb方向への回転が行われる。即
ち、トリガー2に対する操作に応じて、ハンマー4の初
期位置からの回動が開始されるとともに、筒状可動部6
0の中心軸線回りの回転が開始されるのである。
【0071】ハンマーストラット22の下降を伴うハン
マー4のa方向への回動が継続されるとともに、筒状可
動部60をb方向に回転させる昇降部材41の上昇が継
続されるもとで、トリガー2が、図14に示される如く
の第1の所定位置に達すると、トリガー2の前方突出部
2aと位置決め部材16の凹部16cとの相互係合が解
除され、位置決め部材16がそれに作用するスプリング
部材の付勢力に従う方向への回動を開始する。位置決め
部材16は、トリガー2が、第1の所定位置からさらに
移動して、図15に示される如くの第2の所定位置に達
したとき、b方向に回転する筒状可動部60における湾
曲凹部38Aに隣接する一対の湾曲凹部38のうちの一
方とされる湾曲凹部38Bに、湾曲突出部16bを係合
させて、筒状可動部60に、装弾室61Aに隣接する一
対の装弾室61のうちの一方(図17において示される
装弾室61B)がバレル部1の後端に近接対向すること
になる位置を維持させる、ロック状態におかれる。
【0072】さらに、トリガー2が第2の所定位置に達
したときには、昇降部材41が、図16に示される如く
の上方位置をとるとともに、トリガー2における後方突
出部2bと回動部材20における下側当接部20bとの
相互当接が解除されて、ハンマー4が、トリガー2に対
する操作力が伝達される状態から解放される。それによ
り、スプリング部材23が圧縮状態から伸長状態に移行
し、それに伴い、ハンマーストラット22が、ハンマー
4にa方向とは逆の初期位置に戻る回動を行わせつつ、
上昇せしめられる。
【0073】即ち、昇降部材41は、トリガー2に対す
る操作に伴って、回転制御機構を構成する位置決め部材
16がアンロック状態におかれたとき、フレーム部に対
する装着位置をとる筒状可動部60にb方向への中心軸
線回りの回転を行わせる回転駆動部を形成しているので
ある。
【0074】また、斯かる際には、被殴打部材37の前
端部は、バレル部1の後端に近接対向する装弾室61B
が設けられた可動弁部材63(図17において示される
可動弁部材63B)の後端部における小径突出部63a
の先端に近接している。
【0075】a方向とは逆の方向への回動を行うハンマ
ー4は、ハンマーストラット22が、その下端部をグリ
ップ部6の内部に設けられた係止部25に当接させる上
方位置に到達すると、慣性によって、a方向とは逆の方
向への回動を継続する。このようなハンマー4の慣性に
よるa方向とは逆の方向への回動は、ハンマーストラッ
ト22の上方位置への到達に伴って、フレーム部10の
後端部に当接したハンマー4における可動部4aの、そ
れに作用するスプリング部材の付勢力に抗する方向への
移動を伴って行われる。そして、トリガー2が、図17
に示される如くの弾丸発射位置に到達すると略同時に、
慣性による回動を行うハンマー4が、それに設けられた
殴打部4bにより被殴打部材37の後端部を殴打し、被
殴打部材37をそれに作用するプリング部材の付勢力に
抗する方向に移動させる。従って、可動弁部材63Bの
後端部における小径突出部63aに、被殴打部材37を
介してハンマー4の殴打力が伝達されることになり、小
径突出部63aは実質的にハンマー4により殴打される
被殴打部を形成している。即ち、可動弁部材63Bにつ
いて設定されているハンマー4による殴打位置は、バレ
ル部1の中心軸線上から外れた位置とされることにな
る。
【0076】ハンマー4の殴打力が被殴打部材37を介
して小径突出部63aに伝達される可動弁部材63B
は、それに作用するスプリング部材34の付勢力に抗す
る方向に移動して、装弾室61Bをバレル部1の後端に
当接させるとともに、装弾室61Bに連なるガス通路部
62をガス導入口62aを通じて蓄圧室30に連通させ
るガス導入位置をとる。その結果、蓄圧室30からのガ
スがガス導入口62aが設けられたガス通路部62を通
じて装弾室61Bに供給され、装弾室61Bに装填され
た弾丸BBにガス圧が作用する。斯かる際、蓄圧室30
からのガスを装弾室61Bに導くガス通路部62が、比
較的小なる長さを有するものとされていることにより、
装弾室61Bに装填された弾丸BBには、蓄圧室30か
らのガスによるガス圧が充分大なる値をもって作用する
ことになる。
【0077】装弾室61Bに装填された弾丸BBは、充
分大なる値をもって作用するガス圧により、図17にお
いて一点鎖線により示される如くに、装弾室61Bから
勢いよくバレル部1内へと移行せしめられる。そして、
装弾室61Bからバレル部1内へと移行した弾丸BB
は、蓄圧室30からガス通路部62及び装弾室61Bを
通じてバレル部1内に流入するガスにより、バレル部1
内において加速されて前進し、バレル部1の先端部から
発射される。
【0078】このようにして弾丸BBの発射が行われる
と略同時に、ハンマー4が初期位置に戻り、それに伴
い、被殴打部材37がそれに作用するスプリング部材の
付勢力に従った方向に移動するとともに、可動弁部材6
3Bが、それに作用するスプリング部材34の付勢力に
従った方向に移動する。その結果、図18に示される如
くに、可動弁部材63Bが、装弾室61Bをバレル部1
の後端に近接対向する位置に戻すとともに、それにガス
導入口62が設けられて形成されたガス通路部62を蓄
圧室30から切り離すガス遮断位置をとり、蓄圧室30
からのガスのガス通路部62を通じた装弾室61Bへの
供給が停止される。さらに、トリガー2が、それに作用
するスプリング部材14の付勢力により、弾丸発射位置
から操作開始位置に戻る回動を行う状態におかれ、それ
に伴い、トリガー2に連結された昇降部材41が下降せ
しめられるとともに、スライド部材13が前進せしめら
れる。
【0079】下降する昇降部材41は、図16に示され
る如く、筒状可動部60における後端面部にあって突出
部40Aに隣接する一対の突出部40のうちの一方であ
る突出部40Bに設けられた傾斜部40aに、当接部4
1aが当接せしめられ、それにより、スプリング部材4
4の付勢力に抗する方向に変位しつつ下降を継続し、そ
の傾斜部40aが設けられた突出部40Bを乗り越える
状態をもって、下方位置に向かうものとされる。
【0080】このとき、トリガー2は、その前方突出部
2aが、図19に示される如く、筒状可動部60を、装
弾室61Bがバレル部1の後端に近接対向する位置に維
持するロック状態をとる位置決め部材16の傾斜部16
dに当接し、その傾斜部16dにより位置決め部材16
における凹部16cに導かれる状態をもって、操作開始
位置に戻る回動を継続する。さらに、操作開始位置に戻
る回動を行うトリガー2は、その後方突出部2bが、回
動部材20における下側当接部20bに当接し、回動部
材20に、それに作用するスプリング部材の付勢力に抗
する方向の押圧力を一時的に作用させ、それにより、回
動部材20における上側当接部20aをハンマー4から
一時的に離隔させる。
【0081】このように、回動部材20における上側当
接部20aをハンマー4から一時的に離隔させる状態を
もって、トリガー2は、図1及び図2に示される如くの
操作開始位置に戻り、スライド部材13をハンマー4の
下端部に当接させるとともに、昇降部材41に下方位置
をとらせ、さらに、前方突出部2aを、筒状可動部60
を装弾室61Bがバレル部1の後端に近接対向する状態
におかれる位置に維持するロック状態をとる位置決め部
材16の凹部16cに係合させるとともに、後方突出部
2bを、初期位置をとるハンマー4における突起部4c
と、上側当接部20aをハンマー4に当接させた回動部
材20における下側当接部20bとの双方に当接させ
る。斯かるもとで、操作開始位置をとるトリガー2が再
び引かれることにより、上述の如くの動作が繰り返され
て、筒状可動部60のb方向への中心軸線回りの回転、
及び、その筒状可動部60のb方向への中心軸回りの回
転によりバレル部1の後端に近接対向する状態におかれ
る装弾室61に装填された弾丸の、蓄圧室30からのガ
スによる発射が行われる。
【0082】なお、上述の例にあっては、トリガー2に
対する操作に応じて、筒状可動部60の中心軸線回りの
回転とハンマー4の初期位置からの回動とが行われ、そ
れにより、筒状可動部60に配された複数の可動弁部材
63のいずれかに形成された装弾室61に装填されてい
る弾丸の発射が行われるようにされているが、本願の特
許請求の範囲に記載された請求項1から請求項4までの
いずれかに記載された発明に係るリバルバー型玩具銃の
一例にあっては、先ず、ハンマー4に対する操作が行わ
れ、それに続いてトリガー2に対する操作が行われるこ
とにより、筒状可動部60に配された複数の可動弁部材
63のいずれかに形成された装弾室61に装填された弾
丸の発射が行われるようになすこともできる。
【0083】斯かる場合には、図1及び図2に示される
如くに、筒状可動部60が、ロック状態をとる可動機構
によって、フレーム部に対する装着位置をとる状態に維
持されるとともに、ロック状態をとる回転制御機構によ
って、複数の可動弁部材63のいずれかに形成された装
弾室61をバレル部1の後端に近接対向させる位置に維
持され、さらに、トリガー2が操作開始位置をとるもと
で、初期位置をとるハンマー4に設けられた操作部4d
が操作されて、ハンマー4が、上方位置をとるハンマー
ストラット22に巻装されたスプリング部材23を圧縮
させつつ、a方向に回動せしめられ、図20に示される
如くの、予め設定された打撃準備位置におかれる。
【0084】このようなハンマー4を初期位置から打撃
準備位置に向けて回動させる操作力は、ハンマー4の突
起部4cに後方突出部2bを当接させたトリガー2に伝
達される。それにより、操作開始位置をとるトリガー2
が、それに作用するスプリング部材14の付勢力に抗す
る方向に回動せしめられて、図20に示される如くの、
後方突出部2bが、打撃準備位置をとるハンマー4にお
ける突起部4cを形成する段部4eに係合せしめられる
第2の操作開始位置におかれる。このようなトリガー2
がとる第2の操作開始位置は、図15に示される如く
の、第2の所定位置と略同様の位置とされる。
【0085】従って、トリガー2の操作開始位置から第
2の操作開始位置までの回動に伴って、ロック状態をと
る位置決め部材16の、アンロック状態への移行とそれ
に続くロック状態への移行とが行われるとともに、昇降
部材41の下方位置からの上昇が行われ、それにより、
筒状可動部60が、図3に示される如くのb方向への中
心軸線回りの回転を行った後、複数の装弾室61のうち
の一つをバレル部1の後端に近接対向させる位置を維持
するものとされる。
【0086】このようにして、ハンマー4が打撃準備位
置におかれるとともに、トリガー2が第2の操作開始位
置におかれたもとで、トリガー2を引く操作が行われる
と、その操作により、トリガー2が、第2の操作開始位
置から弾丸発射位置に向かう回動を開始し、図21に示
される如くに、トリガー2の後方突出部2bとハンマー
4の段部4eとの相互係合が解除され、ハンマー4が、
打撃準備位置からa方向とは逆の方向の初期位置に戻る
回動を開始する。それにより、図17に示される如く
の、ハンマー4による被殴打部材37の殴打,バレル部
1の後端に当接した装弾室61に装填されている弾丸B
Bの、ガス圧によるバレル部1内への移行、さらには、
バレル部1からの発射,ハンマー4の初期位置への戻
り,トリガー2の弾丸発射位置から操作開始位置への戻
り等々とされる一連の動作が行われる。
【0087】図22及び図23は、本願の特許請求の範
囲における請求項1から請求項6までのいずれかに記載
された発明に係るリボルバー型玩具銃の一例を示す。斯
かる、図22及び図23に示される例は、図1及び図2
に示される例における筒状可動部60に代えて、筒状可
動部70が備えられたものに相当し、他の構成は、図1
及び図2に示される例と略同様とされる。図22及び図
23においては、図1及び図2に示される例における各
部,各部材等に対応するものが、図1及び図2と共通の
符号が付されて示され、それらについての重複説明は省
略される。なお、図示が省略されているが、図22及び
図23に示される例にあっても、図1及び図2に示され
る例と同様に、図5に示される回動禁止操作部45を含
んで構成される可動機構が備えられ、また、図9に示さ
れるガイド部53が設けられる。
【0088】図22及び図23に示される筒状可動部7
0は、内部に、図1及び図2に示される複数の可動弁部
材63に代えて、複数の可動弁部材73が所定の相互間
隔をおいて配され、さらに、複数の凹部74が設けられ
たものとされ、他の構成は、図1及び図2に示される筒
状可動部60と略同様とされている。
【0089】筒状可動部70内に配された複数の可動弁
部材73の夫々は、その内部に、蓄圧室30からのガス
により発射される弾丸BBが装填される装弾室71とそ
れに連なって伸びるガス通路部72とが形成されてお
り、蓄圧室30内におかれている。
【0090】複数の可動弁部材73は、筒状可動部70
内において、各々がバレル部1の中心軸線と平行に伸び
る中心軸線を有するものとされる複数の装弾室71を所
定の相互間隔をおいて位置させることになる。また、複
数の可動弁部材73の夫々は、バレル部1の中心軸線に
実質的に添う方向に移動可能とされており、スプリング
部材34が巻装されている。
【0091】さらに、複数の可動弁部材73の夫々に
は、その後端部に小径突出部73aが設けられている。
この小径突出部73aは、装弾室71の中心軸線上から
外れた位置に配されて、筒状可動部70における後端面
部を貫通する棒状部分とされており、その先端が筒状可
動部70の外部に臨むものとされる。
【0092】複数の可動弁部材73の各々に形成された
装弾室71は、筒状可動部70における前端面部からそ
の外部に臨むものとされており、装弾室71には、装填
された弾丸BBを係止するための、例えば、弾性部材で
成る環状係止部75が配されている。また、複数の可動
弁部材73の各々に形成されたガス通路部72には、筒
状可動部70の後端部側に位置するガス導入口72aが
設けられている。
【0093】そして、複数の可動弁部材73の各々は、
それに形成されたガス通路部72内に、複数の弾丸BB
を収容することができ、収容された弾丸BBを、装弾室
71に向かう方向に付勢し、必要に応じて装弾室71に
供給するスプリング部材76をガス通路部72内に備え
たものとされる。さらに、複数の可動弁部材73の夫々
には、必要に応じてガス通路部72に収容された弾丸B
Bの装弾室71側への移動を阻止するための球状弾丸係
止部材77が、格納孔部79内に納められて配されてい
る。格納孔部79における内側開口部は、その径が球状
弾丸係止部材77の径寸法より若干小とされていて、球
状弾丸係止部材77が格納孔部79から可動弁部材73
の内部に抜け出ることを阻止している。このようにし
て、複数の可動弁部材73の夫々の内部に形成されたガ
ス通路部72は、蓄圧室30からのガスにより発射され
る弾丸BBを複数個収容するとともに、収容された複数
の弾丸BBを順次装弾室71に供給する弾倉として機能
するものとされている。
【0094】このようなもとで、筒状可動部70内に配
された複数の可動弁部材73の夫々は、それに巻装され
たスプリング部材34の付勢力により、ガス導入口72
aが設けられたガス通路部72を蓄圧室30から切り離
して、ガス通路部72を蓄圧室30に対して閉状態とな
す方向に付勢されている。そして、複数の可動弁部材7
3の夫々は、図1及び図2に示される複数の可動弁部材
63の夫々と同様に、それに形成された装弾室71がバ
レル部1の後端に近接対向したもとで、初期位置からa
方向に回動したハンマー4の初期位置に戻る回動に伴っ
て、スプリング部材34の付勢力に抗する方向に移動せ
しめられるとき、装弾室71をバレル部1の後端に当接
させるとともに、ガス通路部72をそれに設けられたの
ガス導入口72aを通じて蓄圧室30に連通させ、ガス
通路部72を蓄圧室30に対して開状態となす。
【0095】このようにして、筒状可動部70内に配さ
れた複数の可動弁部材73の夫々に形成されて、バレル
部1の後端に当接せしめられた装弾室71と蓄圧室30
とを連通させるガス通路部72は、比較的小なる長さを
有するものとされる。
【0096】斯かる装弾室71及びガス通路72が内部
に形成されて筒状可動部70内に配される可動弁部材7
3の個数は、例えば、図1及び図2に示される可動弁部
材63の個数と同様に6個とされ、これら可動弁部材7
3により、筒状可動部70は、その内部に、実質的に、
蓄圧室30に加えて、6個の装弾室71及び6個のガス
通路部72が設けられたものとされる(図22及び図2
3において装弾室71及びガス通路部72が形成された
可動弁部材73は2個あらわれる)。
【0097】このように、内部に、蓄圧室30が設けら
れるとともに、各々が内部に装弾室71及びそれに連な
るガス通路72が形成されたものとされる複数の可動弁
部材73が配された構造をとり、例えば、固定部分とそ
の周囲を回転することができる回転部分とによる二重構
造等をとらないものとされる筒状可動部70は、その中
心軸線回りの回転を、蓄圧室30及び複数の可動弁部材
73を含む全体で行うものとされる。
【0098】そして、筒状可動部70は、図1及び図2
に示される筒状可動部60と同様に、中心軸線回りの回
転を、図24に示される如くの、装弾室71の個数と同
数とされて後端面部に設けられた突出部40の夫々に選
択的に当接する昇降部材41が形成する回転駆動部の上
昇により、b方向に行う。さらに、筒状可動部70は、
図1及び図2に示される筒状可動部60と同様に、中心
軸線回りの回転が可能な状態をもって、フレーム部10
に回動可能に取り付けられた回動支持部35に連結され
て支持されている。従って、筒状可動部70も、図1及
び図2に示される筒状可動部60と同様に、ガス注入口
部28を形成する管状部材48を含んで構成される可動
機構がロック状態におかれたもとでは、バレル部1とハ
ンマー4との間とされるフレーム部に対する装着位置を
とる状態を維持し、可動機構がアンロック状態におかれ
たもとでは、フレーム部に対する装着位置からフレーム
部10より振り出された振出位置への移行、即ち、スイ
ングアウトを行えることになる。
【0099】筒状可動部70内に配された複数の可動弁
部材73の夫々は、筒状可動部70の中心軸線回りの回
転により、順次、装弾室71を、その中心軸線を実質的
にバレル部1の中心軸線と一致させて、バレル部1の後
端に近接対向させる位置におかれる。従って、複数の可
動弁部材73のいずれかに形成された装弾室71がバレ
ル部1の後端に近接対向するとき、その装弾室71が形
成された可動弁部材73の後端部における小径突出部7
3aは、バレル部1の中心軸線上から外れた位置におか
れることになる。
【0100】さらに、複数の可動弁部材73のいずれか
に形成された装弾室71がバレル部1の後端に近接対向
するとき、その装弾室71が形成された可動弁部材73
の後端部における小径突出部73aは、その先端にハン
マー4により殴打される被殴打部材37の前端部が近接
せしめられる状態におかれる。
【0101】筒状可動部70内に配された複数の可動弁
部材73の夫々に、格納孔部79に納められて配された
球状弾丸係止部材77は、図23に示される如く、各可
動弁部材73がガス遮断位置をとるもとにあっては、筒
状可動部70の内部に設けられた複数の凹部74のうち
の一つに入り込む状態におかれる。それにより、複数の
可動弁部材73の夫々がガス遮断位置をとるときには、
それに設けられた球状弾丸係止部材77が当該可動弁部
材73に形成されたガス通路部72内に突出しない状態
をとり得るものとされる。
【0102】また、図25に示される如く、複数の可動
弁部材73のいずれかが装弾室71をバレル部1の後端
に当接させるガス導入位置をとるとき、その可動弁部材
73における格納孔部79に納められて配された球状弾
丸係止部材77は、筒状可動部70の内部に設けられた
複数の凹部74のうちの一つから出て、当該可動弁部材
73に形成されたガス通路部72内に突出する。
【0103】このようなもとで、筒状可動部70内に配
された複数の可動弁部材73の夫々において、弾丸BB
がガス通路部72に収容されるとともに装弾室71に装
填されるにあたっては、ガス注入口部28を形成する管
状部材48を含んで構成される可動機構がアンロック状
態をとり、それにより、スイングアウトが可能とされた
筒状可動部70についてのスイングアウトが行われ、筒
状可動部70が振出位置をとる状態におかれる。そし
て、振出位置をとる筒状可動部70における複数の可動
弁部材73の夫々について、複数の弾丸BBが装弾室7
1を通じてガス通路部72内に、スプリング部材76の
付勢力に抗して押し込まれる。その際、振出位置をとる
筒状可動部70における複数の可動弁部材73の夫々は
ガス遮断位置をとる状態におかれるので、それに設けら
れた球状弾丸係止部材77が当該可動弁部材73に形成
されたガス通路部72内に突出しない状態をとり得るも
のとなり、弾丸BBの装弾室71を通じたガス通路部7
2内への収容が球状弾丸係止部材77によって妨げられ
ることはない。
【0104】そして、各可動弁部材73において、装弾
室71を通じてガス通路部72内に押し込まれた弾丸B
Bの個数が所定数、例えば、4個となると、次の弾丸B
B、即ち、5個目の弾丸BBは、装弾室71に装填され
る。装弾室71に装填された弾丸BBは、装弾室71に
配された環状係止部材75により係止される。それによ
り、ガス通路部72内に収容された4個の弾丸BB及び
装弾室71に装填された1個の弾丸BBは、スプリング
部材76の付勢力により可動弁部材73外に排出される
ことなく、ガス通路部72内及び装弾室71内に留めら
れる。
【0105】上述の如くの筒状可動部70を備えた、本
願の特許請求の範囲における請求項1から請求項6まで
のいずれかに記載された発明に係るリボルバー型玩具銃
の一例においても、図1及び図2に示される例と同様
に、筒状可動部70が、ロック状態をとる可動機構によ
って、フレーム部に対する装着位置をとる状態に維持さ
れるとともに、ロック状態をとる回転制御機構によっ
て、複数の可動弁部材73のいずれかにおける装弾室7
1がバレル部1の後端に近接対向する位置をとる状態に
維持され、さらに、ハンマー4が初期位置をとるもと
で、図22において実線により示される如くの操作開始
位置をとるトリガー2を引く操作が行われる。
【0106】斯かるもとでは、筒状可動部70の内部に
配された複数の可動弁部材73の夫々が、図1及び図2
に示される複数の可動弁部材63の場合と同様に、ガス
導入口72aが設けられたガス通路部72を蓄圧室30
から切り離すガス遮断位置におかれるとともに、装弾室
71がバレル部1の後端に近接対向するものとされた可
動弁部材73の後端部における小径突出部73aの先端
に、被殴打部材37の前端部が近接せしめられる。
【0107】そして、トリガー2を引く操作が行われ
て、トリガー2が操作開始位置から、図22において一
点鎖線により示される如くの弾丸発射位置へと回動する
ことにより、図1及び図2に示される例と同様にして、
ハンマー4,ハンマーストラット22,位置決め部材1
6及び昇降部材41等の動作が行われるとともに、筒状
可動部70も、図1及び図2に示される筒状可動部60
と同様に、b方向への中心軸線回りの回転を行った後、
複数の可動弁部材73のうちの次のものにおける装弾室
71がバレル部1の後端に近接対向することになる位置
をとる状態におかれる。
【0108】続いて、トリガー2が弾丸発射位置に到達
すると略同時に行われる、慣性によりa方向とは逆の方
向への回動を行うハンマー4による被殴打部材37に対
する殴打により、筒状可動部70内における、装弾室7
1がバレル部1の後端に近接対向するものとされた可動
弁部材73の後端部における小径突出部73aに、ハン
マー4の殴打力が伝達されることになる。
【0109】従って、可動弁部材73の後端部における
小径突出部73aは、実質的にハンマー4により殴打さ
れる被殴打部を形成している。そして、装弾室71がバ
レル部1の後端に近接対向するものとされた可動弁部材
73の後端部における小径突出部73aは、装弾室71
の中心軸線上から外れた位置におかれているので、バレ
ル部1の中心軸線上から外れた位置をとるものとなる。
即ち、可動弁部材73について設定されるハンマー4に
よる殴打位置は、バレル部1の中心軸線上から外れた位
置とされることになる。
【0110】装弾室71がバレル部1の後端部に近接対
向するものとされ可動弁部材73は、その後端部におけ
る小径突出部73aが殴打されることによって、図25
に示される如くに、スプリング部材34の付勢力に抗す
る方向に移動せしめられ、それにより、装弾室71をバ
レル部1の後端部に当接させるとともに、ガス通路部7
2をガス導入口72aを通じて蓄圧室30に連通させる
ガス導入位置をとる。
【0111】このとき、ガス導入位置をとる可動弁部材
73における格納孔部79に納められて配された球状弾
丸係止部材77は、筒状可動部70の内部に設けられた
複数の凹部74のうちの一つから出て、当該可動弁部材
73に形成されたガス通路部72内に突出している。従
って、斯かる球状弾丸係止部材77により、ガス通路部
72に収容された弾丸BBの装弾室71側への移動が阻
止される。
【0112】それゆえ、ガス導入位置をとる可動弁部材
73において、蓄圧室30からのガスが、ガス導入口7
2aを通じてガス通路部72内に導入されるとともに、
ガス通路部72を通じて装弾室71に供給され、装弾室
71に装填された弾丸BBにガス圧が作用してその弾丸
BBがバレル部1を通じて発射されるが、ガス通路部7
2に収容された弾丸BBは移動せしめられない。
【0113】斯かる際、ガス導入位置をとる可動弁部材
73において装弾室71と蓄圧室30とを連結すること
になるガス通路部72は、比較的小なる長さを有するも
のとされているので、装弾室71に装填された弾丸BB
には、ガス通路部72を通じて装弾室71に供給される
蓄圧室30からのガスによるガス圧が充分な値をもって
作用する。従って、装弾室71に装填された弾丸BBは
バレル部1から勢いよく発射される。
【0114】そして、弾丸BBの発射が行われるのと略
同時に、ハンマー4が初期位置に戻り、それに応じて、
被殴打部材37がそれに作用するスプリング部材の付勢
力に従う方向に移動するとともに、ガス導入位置におか
れた可動弁部材73が、それに作用するスプリング部材
34の付勢力に従う方向に移動して、ガス遮断位置にお
かれる。それにより、ガス遮断位置に移行した可動弁部
材73において、ガス導入口72aが設けられたガス通
路部72が蓄圧室30から切り離され、蓄圧室30から
ガス通路部72へのガスの流れが遮断される。
【0115】また、ガス遮断位置に移行した可動弁部材
73においては、それに設けられた球状弾丸係止部材7
7が当該可動弁部材73に形成されたガス通路部72内
に突出しない状態をとり得るものとなるので、ガス通路
部72に収容された弾丸BBがスプリング部材76によ
る付勢力を受けて装弾室71側に移動せしめられ、それ
らのうちの一つが装弾室71に装填された状態とされ
る。即ち、装弾室71に対する弾丸BBの自動供給が行
われるのである。
【0116】バレル部1からの弾丸BBの発射を行わせ
る弾丸発射位置に到達したトリガー2は、操作開始位置
に戻る回動を行うものとされるが、斯かるトリガー2の
操作開始位置に戻る回動及びそれに伴う昇降部材41及
び位置決め部材16等の動作も、図1及び図2に示され
る例と同様にして行われる。そして、図22に示される
如くの操作開始位置をとるトリガー2が再び引かれるこ
とにより、上述の如くに、バレル部1からの弾丸BBの
発射が行われる。
【0117】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本願の特
許請求の範囲における請求項1から請求項6までのいず
れかに記載された発明に係るリボルバー型玩具銃によれ
ば、回動支持部によって支持されて、フレーム部に対す
る装着位置とフレーム部から振り出された振出位置とを
選択的にとる筒状可動部は、例えば、固定部分とその周
囲を回転する回転部分とを備えた二重構造等をとること
なく、その内部にガスを蓄える蓄圧室が設けられるとと
もに、各々の内部に装弾室及びそれに連なるガス通路部
が形成された複数の可動弁部材が配された構造とされ、
フレーム部に対する装着位置において、複数の可動弁部
材の各々に形成された装弾室のいずれかをバレル部の後
端に近接対向させるための中心軸線回りの回転を、その
全体で行うものとされる。
【0118】それにより、筒状可動部の内部において複
数の装弾室を夫々蓄圧室に連結することになる複数のガ
ス通路部は、夫々複数の可動弁部材の内部に形成され
て、各々が比較的小なる長さを有して設けられたものと
され、筒状可動部がフレーム部に対する装着位置をと
り、筒状可動部の内部に配された複数の可動弁部材のい
ずれかがガス導入位置をとるもとで、筒状可動部の内部
に設けられた蓄圧室からのガスが、ガス導入位置をとる
可動弁部材に形成された比較的小なる長さを有したガス
通路部を通じてバレル部の後端に近接対向した装弾室に
供給される。それゆえ、バレル部の後端に近接対向した
装弾室に装填された弾丸には、蓄圧室からのガスによる
ガス圧が充分に大なる値をもって作用することになり、
弾丸が好ましい勢いをもって発射されることになる。
【0119】また、回動支持部によって支持された筒状
可動部にあっては、回動支持部のフレーム部に対する回
動により、その全体のフレーム部に対する装着位置から
振出位置への変位及び振出位置からフレーム部に対する
装着位置への変位が、無理なく行われる。従って、筒状
可動部は、比較的簡単な構成をとる回動支持部により支
持されたもとで、その内部に配された複数の可動弁部材
の各々に形成された装弾室に対する弾丸の装填を容易に
行うことができることになる振出位置への振り出し、即
ち、スイングアウトを確実に行うことができるものとさ
れる。
【0120】特に、本願の特許請求の範囲における請求
項2に記載された発明に係るリボルバー型玩具銃にあっ
ては、回転駆動部による筒状可動部の中心軸線回りの回
転とハンマーの初期位置からの回動とが、トリガーに対
する操作に応じて行われ、ハンマーが、その回動方向を
反転させて初期位置に向かう回動を開始する直前に、回
転駆動部による筒状可動部の中心軸線回りの回転が停止
される。そして、ハンマーが、初期位置に戻る際、筒状
可動部内に配された複数の可動弁部材のうちのそれに形
成された装弾室がバレル部の後端に近接対向する状態に
おかれた特定の可動弁部材に殴打力を作用させ、特定の
可動弁部材において、装弾室がバレル部の後端に当接せ
しめられるとともに、筒状可動部の内部に設けられた蓄
圧室からのガスがガス通路部を通じて装弾室に供給さ
れ、その装弾室に装填された弾丸にガス圧が作用せしめ
られて弾丸の発射が行われるようになす。
【0121】このように、トリガーが操作されることに
より、筒状可動部内に配された複数の可動弁部材の各々
に形成された装弾室のいずれかをバレル部の後端に近接
対向させるための、筒状可動部の中心軸線回りの回転
と、ハンマーの初期位置からの回動及びそれに続く初期
位置に戻る回動とが行われるので、トリガーに対する操
作が繰り返されるだけで、筒状可動部内に配された複数
の可動弁部材の各々に形成された装弾室の夫々に装填さ
れた弾丸が、蓄圧室からのガスによるガス圧によって順
次発射される状態が得られることになる。
【0122】さらに、本願の特許請求の範囲における請
求項5に記載された発明に係るリボルバー型玩具銃にお
いては、筒状可動部内に配された複数の可動弁部材の夫
々に形成されたガス通路部が、蓄圧室からのガスにより
発射される弾丸を複数個収容するとともに、収容された
複数の弾丸を順次装弾室に供給する弾倉として機能する
ことにより、各可動弁部材において、装弾室に対する複
数の弾丸の自動供給が行われることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願の特許請求の範囲における請求項1から
請求項4までのいずれかに記載された発明に係るリボル
バー型玩具銃の一例の構成及び動作についての説明に供
される断面図である。
【図2】 本願の特許請求の範囲における請求項1から
請求項4までのいずれかに記載された発明に係るリボル
バー型玩具銃の一例の構成及び動作についての説明に供
される部分側面及び断面図である。
【図3】 図1に示される例における要部の構成の説明
に供される背面図である。
【図4】 図3に示される突出部及び昇降部材の構成の
説明に供される一部破断側面図である。
【図5】 図1に示される例の外観図である。
【図6】 図1に示される例における要部の構成及び動
作についての説明に供される断面図である。
【図7】 図1に示される例における要部の構成及び動
作についての説明に供される断面図である。
【図8】 図1に示される例の動作説明に供される正面
図である。
【図9】 図1に示される例の動作説明に供される正面
図である。
【図10】 図1に示される例の動作説明に供される背
面図である。
【図11】 図1に示される例の動作説明に供される平
面図である。
【図12】 図1に示される例における要部の動作説明
に供される背面図である。
【図13】 図1に示される例の動作説明に供される部
分側面及び断面図である。
【図14】 図1に示される例の動作説明に供される部
分側面及び断面図である。
【図15】 図1に示される例の動作説明に供される部
分側面及び断面図である。
【図16】 図1に示される例における要部の動作説明
に供される背面図である。
【図17】 図1に示される例の動作説明に供される部
分断面図である。
【図18】 図1に示される例の動作説明に供される部
分断面図である。
【図19】 図1に示される例の動作説明に供される部
分側面及び断面図である。
【図20】 図1に示される例の動作説明に供される部
分断面図である。
【図21】 図1に示される例の動作説明に供される部
分側面及び断面図である。
【図22】 本願の特許請求の範囲における請求項1か
ら請求項6までのいずれかに記載された発明に係るリボ
ルバー型玩具銃の一例の構成及び動作の説明に供される
断面図である。
【図23】 図22に示される例における筒状可動部の
構成及び動作についての説明に供される断面図である。
【図24】 図22に示される例における要部の構成の
説明に供される背面図である。
【図25】 図22に示される例における筒状可動部の
動作説明に供される断面図である。
【符号の説明】
1・・・バレル部, 2・・・トリガー, 4・・・ハ
ンマー, 10・・・フレーム部, 16・・・位置決
め部材, 20・・・回動部材, 22・・・ハンマー
ストラット, 28・・・ガス注入口部, 30・・・
蓄圧室, 35・・・回動支持部, 37・・・被殴打
部材, 38・・・湾曲凹部, 40・・・突出部,
41・・・昇降部材, 45・・・回動禁止操作部,
46・・・押圧部材, 48・・・管状部材, 49・
・・ガス導入部材, 60,70・・・筒状可動部,
61,71・・・装弾室, 62,72・・・ガス通路
部, 63,73・・・可動弁部材, 74・・・凹
部, 76・・・スプリング部材, 77・・・球状弾
丸係止部材, 79・・・格納孔部
フロントページの続き (56)参考文献 特開2001−153592(JP,A) 特開 平11−287596(JP,A) 特開2001−108397(JP,A) 月刊GUN2月号,日本,国際出版株 式会社,2000年 2月 1日,第39巻第 3号,119頁〜121頁 月刊アームズマガジン2000年3月号, 日本,(株)ホビージャパン,2000年 3月 1日,第14巻3号,52頁〜56頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F41B 11/00 A63H 33/18 F41B 7/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バレル部が設けられ、トリガー及びハンマ
    ーが取り付けられたフレーム部と、 内部にガスを蓄える蓄圧室が設けられ、上記バレル部と
    上記ハンマーとの間とされる上記フレーム部に対する装
    着位置をとることができる筒状可動部と、 該筒状可動部内に所定の相互間隔を置いて配され、各々
    が、上記蓄圧室からのガスにより発射される弾丸が装填
    される装弾室及び該装弾室に連なるガス通路部が内部に
    形成され、上記トリガーに対する操作に連動する上記ハ
    ンマーの動きに応じて、上記装弾室に連なるガス通路部
    を上記蓄圧室に連通させるガス導入位置と上記装弾室に
    連なるガス通路部を上記蓄圧室から切り離すガス遮断位
    置とを選択的にとるものとされる複数の可動弁部材と、 上記筒状可動部が上記装着位置をとるもとにおいて、上
    記筒状可動部を上記複数の可動弁部材の各々に形成され
    た装弾室のいずれかが上記バレル部の後端に近接対向す
    る位置をとる状態に維持するロック状態、及び、上記筒
    状可動部をその中心軸線回りに回転可能とするアンロッ
    ク状態を、上記トリガーの位置に応じて選択的にとる回
    転制御機構と、 上記筒状可動部が上記装着位置をとるもとにおいて、上
    記回転駆動機構が上記アンロック状態にあるとき、上記
    トリガーに連動して上記筒状可動部に中心軸線回りの回
    転を行わせる回転駆動部と、 上記フレーム部に回動可能に取り付けられて上記筒状可
    動部を支持し、上記筒状可動部に上記装着位置をとらせ
    る状態と、上記筒状可動部に上記装弾室への弾丸の装填
    を可能にする上記フレーム部から振り出された振出位置
    をとらせる状態とを選択的にとる回動支持部と、を備え
    て構成されるリボルバー型玩具銃。
  2. 【請求項2】筒状可動部がフレーム部に対する装着位置
    をとるもとにおいて、トリガーに対する操作に応じて、
    回転駆動部による筒状可動部の中心軸線回りの回転が開
    始されるとともに、ハンマーの初期位置からの回動が開
    始され、上記回転駆動部による上記筒状可動部の中心軸
    線回りの回転が停止した後に上記ハンマーが上記初期位
    置に戻る回動を行って、上記筒状可動部内に配された複
    数の可動弁部材のうちの装弾室がバレル部の後端に近接
    対向する状態におかれた特定の可動弁部材に殴打力を作
    用させ、該特定の可動弁部材にガス導入位置をとらせる
    ことを特徴とする請求項1記載のリボルバー型玩具銃。
  3. 【請求項3】筒状可動部をフレーム部に対する装着位置
    に維持する状態、及び、上記筒状可動部に上記装着位置
    から振出位置への移行を許す状態を選択的にとる可動機
    構が設けられ、該可動機構が、蓄圧室に対するガス注入
    口部を形成すべく上記筒状可動部に配された部材を含ん
    で成るものとされることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載のリボルバー型玩具銃。
  4. 【請求項4】ガス注入口部が、筒状可動部がフレーム部
    に対する装着位置に維持されるとき、及び、振出位置に
    あるとき、一端部を上記筒状可動部から外部へ突出さ
    せ、上記筒状可動部が上記装着位置から振出位置へ移行
    するとき、及び、上記振出位置から上記装着位置に移行
    するとき、上記一端部が上記筒状可動部内に押し込まれ
    るものとされることを特徴とする請求項1から請求項3
    までのいずれかに記載のリボルバー型玩具銃。
  5. 【請求項5】複数の可動弁部材の夫々の内部に形成され
    たガス通路部が、蓄圧室からのガスにより発射される弾
    丸を複数個収容するとともに、収容された複数の弾丸を
    順次装弾室に供給する弾倉として機能するものとされた
    ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか
    に記載のリボルバー型玩具銃。
  6. 【請求項6】複数の可動弁部材の夫々に、該可動弁部材
    が装弾室をバレル部の後端に近接対向させる状態におか
    れたもとでガス導入位置をとるとき、ガス通路部に収容
    された弾丸の上記装弾室への移動を阻止する状態におか
    れ、上記可動弁部材が上記ガス遮断位置をとるとき、上
    記ガス通路部に収容された弾丸の上記装弾室への移動を
    可能とする状態におかれる弾丸係止部材が備えられたこ
    とを特徴とする請求項5記載のリボルバー型玩具銃。
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Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
月刊GUN2月号,日本,国際出版株式会社,2000年 2月 1日,第39巻第3号,119頁〜121頁
月刊アームズマガジン2000年3月号,日本,(株)ホビージャパン,2000年 3月 1日,第14巻3号,52頁〜56頁

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