JPH08247698A - 自動弾丸供給機構付玩具銃 - Google Patents

自動弾丸供給機構付玩具銃

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JPH08247698A
JPH08247698A JP8082166A JP8216696A JPH08247698A JP H08247698 A JPH08247698 A JP H08247698A JP 8082166 A JP8082166 A JP 8082166A JP 8216696 A JP8216696 A JP 8216696A JP H08247698 A JPH08247698 A JP H08247698A
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gas passage
opening forming
opening
bullet
chamber
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Keiichi Kunimoto
圭一 国本
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Western Arms Co Ltd
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WESTERN AAMUSU KK
Western Arms Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】蓄圧室から伸びるガス通路を形成するグリップ
側及び可動部材側のガス通路部に相互連通状態を形成す
るに当り、簡単な構成で良好な密封性が維持される連通
状態を得る。 【解決手段】グリップ部のガス通路38と、銃身部に配
された可動部材54に設けられた共通ガス通路23とを
連通させるため、可動部材に設けられた開口形成部54
Aが前進してグリップ部に設けられた開口形成部30A
に対向当接することにより、ガス通路の開口端部38A
と共通ガス通路の開口端部23Aとが対向せしめられ、
それら開口形成部30A及び可動開口形成部54Aの各
々が傾斜面を形成し、可動開口形成部の傾斜面が開口形
成部の傾斜面に対向当接することにより可動開口形成部
の更なる前進が阻止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銃身部に設けられ
た装弾室に対し、ガス圧により発射される弾丸をガス圧
を利用して供給する自動弾丸供給機構を備えた玩具銃に
関する。
【0002】
【従来の技術】遊戯銃(エアソフトガン)と称される玩
具銃にあっては、通常、色,形状に加えて、見かけ上の
動作も実物と同様なものとなるように作成される。斯か
る玩具銃のうち、トリガに対する操作に応じて銃身に取
り付けられたスライダが移動するようになされた銃を模
したものにおいて、銃身の後端部に設けられた装弾室に
装填された弾丸の発射をガス圧により行うことに加え
て、装弾室に対する弾丸の供給もガス圧を利用して行う
ようにされたものが知られている。例えば、実開平3-38
593 号公報にも示される如くに、エアが充填される蓄圧
ボンベ,弾倉, 第1及び第2の弁,第1及び第2のガス
通路、及び、給弾レバーがグリップ部に配されるととも
に、着弾孔が設けられた銃身に対して配されたスライダ
内に、着弾孔を形成する弾倉板を介して銃身に対向する
シリンダ、及び、スライダの移動に伴って移動せしめら
れるスプリングガイド部材が配され、蓄圧ボンベからの
エアの圧力を利用して、着弾孔に装填された弾丸の発射
及び着弾孔に対する弾丸の供給を行うようにされた玩具
銃が提案されている。
【0003】このような玩具銃においては、トリガが引
かれると、第1の弁が第1のガス通路を開状態となす状
態におかれて、蓄圧ボンベからのエアが第1のガス通路
を通じてシリンダ内に供給され、そのシリンダ内に供給
されるエアの圧力により、シリンダ内に収容されたピス
トン部材がスライダを初期位置から後退させる。そし
て、斯かる蓄圧ボンベからエアが供給されるシリンダ
は、スライダが所定量後退せしめられると排気状態にお
かれる。一方、スライダの初期位置からの後退に伴っ
て、スプリングガイド部材がスプリング部材を圧縮しつ
つ後退せしめられ、それにより、弾倉板における着弾孔
が、銃口に対向する初期位置から弾倉から排出された弾
丸に対向する位置に移動せしめられる。そして、弾倉か
ら排出された弾丸が、トリガに連動して揺動せしめられ
る給弾レバーにより着弾孔内に装填される。斯かるもと
で、シリンダが排気状態におかれ、スライダが後退位置
から前進して初期位置に到達する際、スプリング部材が
スプリングガイド部材を元の位置に戻す復帰状態とされ
ることに伴って、弾丸が装填された着弾孔が初期位置に
おかれる。
【0004】このように弾丸が装填された着弾孔が初期
位置におかれる際、トリガに対する操作に連動して回動
するハンマにより、第2の弁が第2のガス通路を開状態
となす状態におかれて、蓄圧ボンベからのエアが第2の
ガス通路を通じて着弾孔に供給され、その着弾孔に供給
されるエアの圧力により、着弾孔に装填された弾丸が後
退位置から前進するスライダ部の初期位置への到達に伴
って発射される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くの、銃身に
対して移動可能に設けられたスライダ内に圧力室を形成
するシリンダが配され、トリガが引かれて行われる圧力
室に対するエアの給排により着弾孔に対する弾丸の供給
が行われるようにされた玩具銃として従来提案されてい
るものにあっては、弾丸の自動連射が可能とされる。斯
かる自動連射が可能とされた玩具銃にあっては、蓄圧ボ
ンベからのエアが通じる各ガス通路が、エアの漏出をま
ねくことのない良好な密封性を有するものとされて、蓄
圧ボンベに充填されているエアが、比較的長期に亙っ
て、着弾孔に装填された弾丸の発射及び着弾孔に対する
弾丸の供給に有効利用され得るようになされることが望
まれる。
【0006】しかしながら、例えば、スライダ等の可動
部材の移動に伴って連通状態及び非連通状態が選択的に
とられる一対のガス通路が蓄圧ボンベに対して設けられ
た玩具銃にあっては、ガス通路が良好な密封性を得るこ
とが困難とされる連通状態におかれる構成がとられるこ
とになり、それにより、蓄圧ボンベからのエアあるいは
他のガスがガス通路の連結部分から漏出する事態がまね
かれて、蓄圧ボンベに充填されているエアあるいは他の
ガスが無駄に消費されてしまう虞がある。そして、蓄圧
ボンベからのエアあるいは他のガスがガス通路の連結部
分から漏出する事態がまねかれるもとにあっては、蓄圧
ボンベに充填されているエアあるいは他のガスを、比較
的長期に亙って、弾丸の発射及び弾丸の供給に有効利用
することはできない。
【0007】斯かる点に鑑み、本発明は、グリップ部内
に、銃身部の後端部に設けられた装弾室に供給された弾
丸の発射及びそれに続く装弾室に対する弾丸の供給に利
用されるガスが充填された蓄圧室が配されるとともに、
銃身部に対して設けられたスライダ部の銃身に沿う移動
に伴って移動する可動部材とが備えられ、グリップ部内
における蓄圧室から伸びるガス通路部と、可動部材内に
設けられて、グリップ部内におけるガス通路部を通じた
蓄圧室からのガスが供給されるガス通路部とが、可動部
材の移動に伴って選択的に連通状態及び非連通状態にに
おかれるもとで、極めて簡単な構成をもって、グリップ
部内におけるガス通路部と可動部材内におけるガス通路
部とが良好な密封性が維持される連通状態におかれるこ
とになる自動弾丸供給機構付玩具銃を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動弾丸供
給機構付玩具銃は、内部に弾倉部,蓄圧室及び該蓄圧室
から伸びる第1のガス通路部が配されたグリップ部と、
グリップ部における上端部分となる位置において第1の
ガス通路部の開口端部を形成する第1の開口形成部と、
銃身部に沿って後退及び前進し得るものとされたスライ
ダ部と、スライダ部における銃身部の後方となる部分内
に設けられた圧力室形成部と、内部に第2のガス通路部
が形成されて下端部に第2のガス通路部の開口端部を形
成する第2の開口形成部が設けられ、グリップ部の上方
における銃身部に設けられた装弾室と圧力室形成部との
間に配されて、スライダ部の後退及び前進に伴う往復動
により弾倉部の一端から装弾室へ弾丸を供給するととも
に、第2のガス通路部を第1のガス通路部に連通させる
状態をとる可動部材と、可動部材内に移動可能に配さ
れ、第2のガス通路部を装弾室に連通させる第1の状態
と圧力室形成部に連通させる第2の状態とを選択的にと
り、第2のガス通路部が第1のガス通路部に連通したも
とで第1の状態から第2の状態に移行するガス通路制御
部とを備えたもとで、第2のガス通路部が第1のガス通
路部に連通するに際して、第2の開口形成部が前進して
第1の開口形成部に対向当接し、第1のガス通路部の開
口端部と第2のガス通路部の開口端部とを相互対向さ
せ、また、第1の開口形成部及び第2の開口形成部が、
第2の開口形成部が第1の開口形成部に対向当接したと
き第2の開口形成部の更なる前進を阻止する形状を有し
たものとされて、構成される。
【0009】そして、第1の開口形成部及び第2の開口
形成部は、例えば、各々が装弾室側から圧力室形成部側
に向けて下降する傾斜面を成し、第2の開口形成部にお
ける傾斜面が第1の開口形成部における傾斜面に対向当
接することになるようにされる。
【0010】上述の如くの構成とされる本発明に係る自
動弾丸供給機構付玩具銃にあっては、可動部材内におけ
る第2のガス通路部と連通状態におかれたグリップ部内
における第1のガス通路部が開状態にされている期間に
おいて、第1のガス通路部を通じて第2のガス通路部に
供給される蓄圧室からのガスが、先ず、第2のガス通路
部と連通状態におかれた装弾室に供給されてその装弾室
に供給されている弾丸の発射に利用され、続いて、第2
のガス通路部と連通状態におかれた圧力室形成部に供給
されてスライダ部の後退に利用される。斯かるスライダ
部の後退に伴って可動部材が後退し、それにより、第1
のガス通路部と第2のガス通路部との連通状態が解除さ
れ、その第2のガス通路部を通じての圧力室形成部から
のガスの排出が行われる。それに伴い、スライダ部が後
退から前進に転じ、そのスライダ部の前進に伴う可動部
材の前進により、装弾室に対する弾丸の供給が行われる
とともに、第1のガス通路部及び装弾室が再び第2のガ
ス通路部との連通状態におかれる。
【0011】このように、連通状態と非連通状態とを選
択的にとる第1のガス通路部及び第2のガス通路部は、
第2のガス通路部の開口端部を形成する可動部材に設け
られた第2の開口形成部が、可動部材の後退に伴って後
退し、第1のガス通路部の開口端部を形成するグリップ
部における第1の開口形成部に対向当接した状態から解
除されることによって、非連通状態とされ、また、第2
の開口形成部が、可動部材の前進に伴って前進し、第1
の開口形成部に対向当接する状態とされることによっ
て、連通状態とされる。このような可動部材の後退に続
く前進によって相互対向当接状態におかれる第1の開口
形成部及び第2の開口形成部は、例えば、各々が装弾室
側から圧力室形成部側に向けて下降する傾斜面を成し、
第2の開口形成部における傾斜面が第1の開口形成部に
おける傾斜面に対向当接するようにされて、第2の開口
形成部が第1の開口形成部に対向当接したとき第2の開
口形成部の更なる前進を阻止する形状を有したものとさ
れ、それにより、第1のガス通路部の開口端部と第2の
ガス通路部の開口端部とを相互対向させる。
【0012】従って、可動部材の前進に伴って前進して
第1の開口形成部に対向当接した第2の開口形成部が、
第1の開口形成部により位置規制されて第1の開口形成
部に対する不所望な位置ずれを生じない状態におかれる
ことになり、第1のガス通路部の開口端部と第2のガス
通路部の開口端部とが、適正に相互対向せしめられて良
好な密封性が得られるもとで相互当接する状態に維持さ
れる。その結果、極めて簡単な構成のもとに、第1のガ
ス通路部及び第2のガス通路部が、良好な密封性が維持
される適正な連通状態をもって連結されることになり、
第1のガス通路部を通じて第2のガス通路部に供給され
る蓄圧室からのガスの連結部分からの漏出が防止され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】図2は、本発明に係る自動弾丸供
給機構付玩具銃の一例を示す。この図2に示される例に
おいては、トリガ1,銃身2,銃身2の後端部に設けら
れた装弾室4a,ハンマ5、及び、グリップ6を有した
玩具銃本体10と、グリップ6内に着脱可能に収容され
たケース30とが設けられるとともに、銃身2に対して
移動可能に設けられたスライダ部50が配されたものと
されている。装弾室4aは、ゴム材等の弾性摩擦材で成
る環状部材4の後方側部分によって形成されており、環
状部材4における前方側部分は銃身2の後端部に嵌合せ
しめられている。斯かる環状部材4の内壁には、前方側
部分と後方側部分とを区画する環状突出部4bが設けら
れている。
【0014】グリップ6には可動バー8が配されてお
り、トリガ1は、可動バー8におけるグリップ6から突
出した前方側部分に設けられた軸11とトグルスプリン
グ9が巻装された軸12とを介して、玩具銃本体10に
より支持されている。トリガ1は、それが引かれると、
軸12を支点とし、トグルスプリング9の付勢力に抗し
て、図2において実線により夫々示される基準位置から
発射完了位置まで回動せしめられる。可動バー8の後方
側には、グリップ6に軸7を介して取り付けられた回動
レバー15が配されている。可動バー8は、トリガ1の
動作に応じて前後動せしめられるとともに、スライダ部
50の移動により、軸11を支点として回動せしめられ
て回動レバー15を回動させるものとされている。
【0015】スライダ部50は、玩具銃本体10におけ
る銃身2が設けられた部分に嵌合して、スライダ部50
の前方部分を成す第1の部分50Aと、第1の部分50
Aと一体的に形成されて銃身2の後方側に位置せしめら
れ、スライダ部50の後方部分を成す第2の部分50B
とを有するものとされている。スライダ部50は、トリ
ガ1が基準位置にあるもとでは、第1の部分50Aがそ
の前端部を玩具銃本体10の前端部に近接させる位置に
おかれるとともに、第2の部分50Bが玩具銃本体10
における銃身2とグリップ6との間となる中間部分を覆
うものとなる、図2に示される如くの基準位置におかれ
る。スライダ部50における第1の部分50Aは、玩具
銃本体10におけるトリガ1の前方側に配されて銃身2
に沿って伸びるガイド部材17にも嵌合せしめられてお
り、スライダ部50は、全体が銃身2に沿う移動が可能
なものとされている。ガイド部材17には、コイルスプ
リング18が嵌装されており、コイルスプリング18
は、ガイド部材17を介してスライダ部50の第1の部
分50Aに係合し、スライダ部50の全体を玩具銃本体
10の前方側に向けて付勢している。
【0016】スライダ部50における第2の部分50B
内には、図3に示される如くに、カップ状の固定部材5
1と、第1及び第2の可動円筒部材52A及び52Bと
を有して構成される圧力室形成部が設けられている。圧
力室形成部における固定部材51は、スライダ部50に
おける第2の部分50Bに取り付けられて第1及び第2
の可動円筒部材52A及び52Bを支持している。圧力
室形成部における第1の可動円筒部材52Aは、スライ
ダ部50が基準位置にあるもとでは、第2の可動円筒部
材52Bを収容して固定部材51内に配される。
【0017】さらに、スライダ部50における第2の部
分50B内には、可動部材54が配されている。可動部
材54は、装弾室4aと圧力室形成部との間に位置し、
第2の可動円筒部材52B内に収容された後方側部分
と、環状部材4における装弾室4aを形成する部分に選
択的に係合せしめられる前方側部分と、比較的大径とさ
れた中間部分とを有し、後方側部分により第2の可動円
筒部材52Bに対する係止部が形成されている。可動部
材54は、第2の可動円筒部材52Bを介して、スライ
ダ部50に係合支持されており、固定部材51に一端が
取り付けられたコイルスプリング55の他端が取り付け
られて、全体が、コイルスプリング55によって固定部
材51に近接する方向に付勢されている。斯かる可動部
材54は、スライダ部50が基準位置にあるもとでは、
環状部材4における装弾室4aを形成する部分に前方側
部分が係合する位置におかれる。
【0018】可動部材54は、その内部に、中央空間部
20,中央空間部20から可動部材54の前端部に向か
って伸びる弾丸発射用ガス通路21,中央空間部20か
ら可動部材54の後端部に向かって伸びる弾丸供給用ガ
ス通路22、及び、中央空間部20からグリップ6に向
かって伸びる共通ガス通路23が設けられるとともに、
ガス通路制御部25が設けられたものとされており、弾
丸供給用ガス通路22における後端部には、比較的小な
る径とされた連通路が設けられている。そして、中央空
間部20,弾丸発射用ガス通路21,弾丸供給用ガス通
路22及び共通ガス通路23により、可動部材側ガス通
路部が形成されており、図1に示される如く、共通ガス
通路23の開口端部、即ち、可動部材側ガス通路部の開
口端部23Aが、可動部材54における下端部を成す部
分に設けられた開口形成部54Aにより形成されてい
る。可動部材54における開口端部23Aを形成する開
口形成部54Aは、装弾室4a側から圧力室形成部側に
向けて下降する傾斜面を成すものとされている。
【0019】ガス通路制御部25は、弾丸供給用ガス通
路22から中央空間部20を貫通して弾丸発射用ガス通
路21内に伸びるロッド26と、ロッド26に嵌合せし
められて中央空間部20内に位置する弁部材27とを含
んで構成されている。ガス通路制御部25におけるロッ
ド26は、弾丸供給用ガス通路22内に収容されたコイ
ルスプリング28によって、装弾室4a側に向けて付勢
されている。ガス通路制御部25における弁部材27
は、環状弾性シール部材を形成しており、ロッド26の
移動に応じて弾丸発射用ガス通路21と弾丸供給用ガス
通路22との間を移動せしめられて、それら弾丸発射用
ガス通路21及び弾丸供給用ガス通路22を開閉制御す
るものとされている。
【0020】斯かるガス通路制御部25を構成するロッ
ド26は、例えば、図4のA,B及びCに示される如
く、断面形状が三叉形状とされた後端部分26aと、半
球状の先端部が設けられた中実棒とされる本体部分26
bとを有し、後端部分26aが弾丸供給用ガス通路22
内に位置せしめられるとともに、本体部分26bが後端
部分26aから装弾室4aに向けて直線的に伸びるもの
とされ、本体部分26bに弁部材27が嵌合せしめられ
ている。
【0021】ハンマ5は、玩具銃本体10における後端
部に軸13を介して回動可能に取り付けられている。斯
かるハンマ5は、グリップ6に対するケース30の装着
が行われる初期状態においては、例えば、グリップ6内
から突出する発射用可動ピン40の先端部に当接せしめ
られた状態をもって、回動レバー15と相互係合状態に
されて位置固定がなされる。斯かる発射用可動ピン40
は、ロッド43に嵌装されたコイルスプリング46によ
り、ハンマ5に近接する方向に付勢されている。回動レ
バー15は、軸7に巻装されたトグルスプリング16に
よりハンマ5に近接する方向に付勢されている。ハンマ
5には、グリップ6の下方側部分内に配されたコイルス
プリング41が係合する一端部を有した軸部材42の他
端部が取り付けられており、ハンマ5は、軸部材42に
係合するコイルスプリング41により、図3において矢
印aにより示される方向(a方向)に付勢されている。
【0022】一方、ケース30は、グリップ6の下方端
部に設けられた開口からグリップ6内に挿入され、底部
30aがグリップ6の下方端部に当接係合せしめられ
て、グリップ6内における位置決めが行われたものとさ
れている。ケース30内には、装填された複数の弾丸B
Bを最上端部31a側に付勢するコイルスプリング32
が内蔵された弾倉31,例えば、液化ガスが充填された
蓄圧室33,ピストン部材35を移動可能に収容すると
ともにそのピストン部材35により一端部側が密封され
た連結ガス通路36,連結ガス通路36の下方に位置
し、蓄圧室33を連結ガス通路36に連結する下方ガス
通路37、及び、連結ガス通路36の上方に位置し、連
結ガス通路36を介して下方ガス通路37に連結された
上方ガス通路38が設けられている。
【0023】連結ガス通路36,下方ガス通路37、及
び、上方ガス通路38により、蓄圧室33から可動部材
54に向けて伸びる1本のグリップ側ガス通路部が形成
されており、図1に示される如く、上方ガス通路部38
の開口端部、即ち、グリップ側ガス通路部の開口端部3
8Aが、ケース30におけるグリップ6の上端部を成す
位置に設けられた開口形成部30Aにより形成されてい
る。ケース30における開口形成部30Aは、可動部材
54における開口形成部54Aと同様に、装弾室4a側
から圧力室形成部側に向けて下降する傾斜面を成すもの
とされている。
【0024】連結ガス通路36に収容されたピストン部
材35は、その移動に応じて連結ガス通路36の他端部
を開閉する弁部35aが設けられている。そして、ピス
トン部材35は、下方ガス通路37に配されて弁部35
aに当接するコイルスプリング39の付勢力によって、
先端部がケース30から外部に突出するものとなる方向
に付勢されている。
【0025】グリップ6内にケース30が位置決めされ
た際には、弾倉31の最上端部31aが装弾室4bの近
傍に配され、可動部材54における中間部分により閉塞
される。それにより、弾倉31内に装填された複数の弾
丸BBがコイルスプリング32の付勢力に抗する方向に
押圧される。また、ピストン部材35は、その先端部
が、ケース30からグリップ6内に突出して、発射用可
動ピン40に取り付けられたロッド43に当接するとと
もに、グリップ6内に配された可動レバー45をそれを
上方側に向けて付勢するコイルスプリング44の付勢力
に抗して押圧するものとなる。
【0026】さらに、可動部材54における開口形成部
54Aが、ケース30における開口形成部30Aに対向
当接して、可動部材側ガス通路部の開口端部23Aとグ
リップ側ガス通路部の開口端部38Aとが相互対向せし
められる。それにより、上方ガス通路38が、開口端部
38A及び開口端部23Aを介して、可動部材54内に
おける共通ガス通路23と連通状態にされる。また、こ
のとき、連結ガス通路36の他端部がピストン部材35
の弁部35aにより閉状態にされる。
【0027】上述の如くに構成された本発明に係る自動
弾丸供給機構付玩具銃の例においては、ケース30がグ
リップ6内に位置決めされると、基準位置をとるスライ
ダ部50が手動操作により一旦後退せしめられた後その
手動操作から解放され、コイルスプリング18の付勢力
によって再び基準位置に戻される。斯かる際におけるス
ライダ部50の後退に伴って、弾倉31の最上端部31
aをその中間部分により閉塞する可動部材54が後退せ
しめられることにより、最上端部31aが開状態にさ
れ、コイルスプリング32の付勢力によって弾倉31内
に充填された弾丸BBのうち最上方位置にあるものが最
上端部31a内に押し上げられ、最上端部31aにおい
て保持される。
【0028】そして、スライダ部50の後退に続く前進
により可動部材54が前進せしめられ、それにより、可
動部材54が、その前端部を弾倉31の最上端部31a
内に挿入させ、そこに保持された弾丸BBを、玩具銃本
体10に設けられたテーパー部10aに沿って装弾室4
aへと搬送するとともに、その中間部分により最上端部
31aを閉塞し、その前方側部分が環状部材4における
装弾室4aを形成する部分に再び係合せしめられるもの
となって位置固定される。その結果、図5に示される如
くに、装弾室4a内に弾丸BBが装填される。装弾室4
a内に装填された弾丸BBは、環状突出部4bと環状部
材4に係合する可動部材54の前方側部分とによって、
装弾室4a内に適正に位置固定される。
【0029】斯かる際における可動部材54の往復動
は、その後退により、図1に示される如くにケース30
における開口形成部30Aに対向当接した状態にある可
動部材54における開口形成部54Aを、ケース30に
おける開口形成部30Aから離隔させて、図2及び図3
に示される如くの連通状態にある共通ガス通路23と上
方ガス通路38とを非連通状態となし、また、その前進
により、可動部材54における開口形成部54Aを前進
させて、図1に示される如くの、ケース30における開
口形成部30Aに対向当接する状態を再びとらせ、図2
及び図3に示される如くに、共通ガス通路23と上方ガ
ス通路38とを再び連通状態となすものとされる。
【0030】このように共通ガス通路23と上方ガス通
路38とを選択的に連通状態となす、可動部材54にお
ける開口形成部54A及びケース30における開口形成
部30Aは、各々が装弾室4a側から圧力室形成部側に
向けて下降する傾斜面を成し、開口形成部54Aにおけ
る傾斜面が開口形成部30Aにおける傾斜面に対向当接
するようにされて、開口形成部54Aが開口形成部30
Aに対向当接したとき開口形成部54Aの更なる前進を
阻止する形状を有したものとされて、可動部材側ガス通
路部の開口端部23Aとグリップ側ガス通路部の開口端
部38Aとを相互対向させる。
【0031】従って、可動部材54の前進に伴って前進
してケース30における開口形成部30Aに対向当接し
た可動部材54における開口形成部54Aが、開口形成
部30Aにより位置規制されて開口形成部30Aに対す
る不所望な位置ずれを生じない状態におかれることにな
り、可動部材側ガス通路部の開口端部23Aとグリップ
側ガス通路部の開口端部38Aとが、適正に相互対向せ
しめられて良好な密封性が得られるもとで相互当接する
状態に維持される。その結果、共通ガス通路23及び上
方ガス通路38が、良好な密封性が維持される適正な連
通状態をもって連結されることになる。
【0032】装弾室4a内に装填された弾丸BBは、可
動部材54内に設けられたガス通路制御部25における
ロッド26の先端部に当接して、ロッド26をコイルス
プリング28の付勢力に抗する方向に押圧する。それに
より、弁部材27が、弾丸供給用ガス通路22を閉状態
として、弾丸発射用ガス通路21を、中央空間部20及
び共通ガス通路23を介して、ケース30内に設けられ
た上方ガス通路38に連通させる位置におかれる。
【0033】また、スライダ部50が手動操作により後
退せしめられた際には、ハンマ5が、スライダ部50の
後退に伴って後退する固定部材51によって、図5にお
いて一点鎖線により示される位置から、コイルスプリン
グ41の付勢力に抗して、回動レバー15をトグルスプ
リング16の付勢力に抗する方向に押圧しつつa方向と
は逆の方向に回動せしめられて、図5において実線によ
り示される如くに、発射用可動ピン40から所定の距離
離隔せしめられた位置において回動レバー15に係合
し、位置固定される。さらに、このとき、トリガ1は、
スライダ部50の後退及びその後の基準位置に戻る動き
に伴って、図5において一点鎖線により示される基準位
置から、図5において二点鎖線により示される発射完了
位置まで移動せしめられた後、図5において実線により
示される発射準備位置まで戻され、位置固定される。
【0034】スライダ部50が、手動操作により一旦後
退せしめられた後再び基準位置に戻されたもとで、トリ
ガ1が引かれ、図5において実線及び二点鎖線により示
される如くに、実線により示される発射準備位置から、
二点鎖線により示される発射完了位置に向けて回動せし
められると、それに伴って可動バー8が前進する。その
結果、図6に示される如く、可動バー8は、その後方側
部分に設けられた係止部8aが回動レバー15をトグル
スプリング16の付勢力に抗する方向に回動させるとと
もに、その後方側部分に設けられた突出部8bが可動レ
バー45の先端部分に係合するものとなる。
【0035】斯かる可動バー8の前進により回動レバー
15との相互係合状態から解放されたハンマ5は、コイ
ルスプリング41の付勢力により、図6において一点鎖
線により示される如くの発射用可動ピン40から離隔し
た位置からa方向に回動し、トリガ1が発射完了位置に
おかれる時期と略同時期において、発射用可動ピン40
を殴打する状態をもって、図6において実線により示さ
れる如くの固定部材51の後端部に当接する位置におか
れる。ハンマ5により殴打された発射用可動ピン40
は、コイルスプリング46の付勢力に抗する方向に押圧
される。それにより、ピストン部材35が、発射用可動
ピン40に取り付けられたロッド43によって、コイル
スプリング39の付勢力に抗する方向に押圧される。こ
のようにピストン部材35が押圧されることにより、可
動レバー45がコイルスプリング44の付勢力により上
方側に向けて移動せしめられて、ピストン部材35をコ
イルスプリング39の付勢力に抗する方向に押圧固定す
るものとなり、ピストン部材35に設けられた弁部35
aが、連結ガス通路36の他端部を開状態となす位置に
維持される。
【0036】それにより、ガス通路制御部25の弁部材
27によって開状態とされた弾丸発射用ガス通路21と
ケース30内に設けられた蓄圧室33とが連通状態にお
かれ、蓄圧室33からのガスが、弾丸発射用ガス通路2
1を通じて装弾室4a内に供給される状態が得られる。
その結果、図6において実線により示される如くに装弾
室4aに装填された弾丸BBが、蓄圧室33からのガス
圧によって、図6において一点鎖線により示される如
く、環状突出部4bを越えて、銃身2と弾丸発射用ガス
通路21とを遮断する状態をもって環状部材4の前方側
部分に移動せしめられる。斯かる際、弾丸供給用ガス通
路22を閉状態となす弁部材27に作用する蓄圧室33
からのガス圧により、ロッド26のコイルスプリング2
8の付勢力に従う移動が阻止されるので、弁部材27の
弾丸供給用ガス通路22を閉状態となす位置が維持され
る。そして、環状部材4における前方側部分に移動した
弾丸BBが、蓄圧室33からのガス圧により銃身2内に
移動せしめられるものとなると、銃身2と弾丸BBとの
間に生じる比較的小なる隙間を通じて銃身2内にガスが
漏れ出し、弾丸BBの銃身2における前端部側に向かう
移動が加速されるとともに、中央空間部20内における
ガス圧が低下する。
【0037】斯かる中央空間部20内におけるガス圧の
低下に伴って、ロッド26がコイルスプリング28の付
勢力により前進するものとなり、それに伴って弁部材2
7が、図7に示される如くに、弾丸供給用ガス通路22
から弾丸発射用ガス通路21に向けて移動せしめられ
る。そして、ロッド26の前進により弁部材27が、図
8に示される如くの弾丸発射用ガス通路21を閉状態と
なす位置におかれるまでの間において、銃身2内に移動
せしめられた弾丸BBが銃身2から発射される。
【0038】このようにして弁部材27が、弾丸発射用
ガス通路21を閉状態として、弾丸供給用ガス通路22
を、中央空間部20及び共通ガス通路23を介して、ケ
ース30内に設けられた上方ガス通路38に連通させる
位置におかれると、弾丸供給用ガス通路22内に充填さ
れる蓄圧室33からのガス圧が、弾丸供給用ガス通路2
2の後端部に設けられた連通路を通じて、固定部材51
を可動部材54から離隔させる方向に押圧しつつ、固定
部材51内に流入するものとなる。このように固定部材
51内に流入する蓄圧室33からのガス圧により、スラ
イダ部50がコイルスプリング18の付勢力に抗して後
退せしめられ、また、固定部材51内から第1の可動円
筒部52Aが環状部材4側に向けて突出せしめられると
ともに、第2の可動円筒部材52Bが第1の可動円筒部
材52Aから環状部材4側に向けて突出せしめられる。
【0039】従って、トリガ1に対する操作に応じたハ
ンマ5の回動により弾丸BBが蓄圧室33からのガスに
より発射せしめられた後、直ちにスライダ部50の後退
が蓄圧室33からのガスにより開始されることになる。
さらに、ハンマ5が、後退するスライダ部50に伴って
後退する固定部材51により、コイルスプリング41の
付勢力に抗してa方向とは逆の方向に回動せしめられ
る。それにより、図9に示される如くに、固定部材51
と第1及び第2の可動円筒部材52A及び52Bとを有
した圧力室形成部内に、弾丸供給用ガス通路22を通じ
て蓄圧室33からのガス圧が供給される可変容積の圧力
室56が形成されるとともに、ハンマ5が発射用可動ピ
ン40から離隔した位置におかれ、発射用可動ピン40
が、図9において実線により示される如くの位置から、
コイルスプリング46の付勢力により、図9において一
点鎖線により示される如くのグリップ6から突出する位
置に移動せしめられる。このように銃身2から弾丸BB
が発射された後に、弾丸供給用ガス通路22を通じて固
定部材51内に供給される蓄圧室33からのガス圧によ
るスライダ部50の後退が開始されるので、弾丸BBの
発射に際し、スライダ部50がその移動による影響を銃
身2に及ぼすものとなることが回避され、銃身2から発
射される弾丸BBの方向に狂いが生じることが防止され
る。
【0040】スライダ部50が、蓄圧室33から可変容
積の圧力室56に供給されるガス圧によってさらに後退
しせしめられる際、スライダ部50における第2の部分
50Bの下端側部分により、可動バー8がその後方側部
分が下降するものとなる方向に回動せしめられる。それ
により、可動バー8の後方側部分に設けられた係止部8
aと回動レバー15との相互係合が解除され、回動レバ
ー15がトグルスプリング16の付勢力に従う方向に回
動してハンマ5に当接する。さらに、可動バー8の後方
側部分に設けられた突出部8bに係合する可動レバー4
5が、コイルスプリング44の付勢力に抗して下方に押
圧されて、ピストン部材35が可動レバー45により位
置固定された状態から解放され、コイルスプリング39
の付勢力により、先端部がケース30から突出するもの
となる位置に移動せしめられる。その結果、図10及び
図11に示される如く、ハンマ5が、回動レバー15に
よって発射用可動ピン40から離隔した位置に位置固定
され、また、ピストン部材35の弁部35aが、連結ガ
ス通路36の他端部を閉状態となす位置におかれて、蓄
圧室33から可変容積の圧力室56内へのガス圧の供給
が停止される。即ち、弁部35aが設けられたピストン
部材35,発射用可動ピン40,コイルスプリング46
等により、下方ガス通路37,連結ガス通路36及び上
方ガス通路38により形成されるグリップ側ガス通路部
を開閉制御する通路開閉機構が形成されているのであ
る。
【0041】斯かる蓄圧室33から可変容積の圧力室5
6内へのガス圧の供給が停止された直後においては、ス
ライダ部50はその慣性によりさらに後退する。そし
て、スライダ部50がその慣性による後退により最後退
位置をとる直前に、可変容積の圧力室56の容積が最大
となる状態、即ち、圧力室形成部を構成する第1及び第
2の可動円筒部材52A及び52Bの突出長が最大とな
るとともに、可動部材54がその後方側部分により第2
の可動円筒部材52Bに係止される状態となって、それ
により、可動部材54が、慣性により後退するスライダ
部50と共に後退するものとなる。その結果、可動部材
54の中間部分により閉塞されていた弾倉31の最上端
部31aが開状態にされ、弾倉31内に充填された弾丸
BBのうち最上方位置にあるものが最上端部31aに押
し上げられて保持されるとともに、可動部材54におけ
る下方側部分とケース30における上端部分との間に空
隙が形成される状態をもって、可動部材54における開
口形成部54Aがケース30における開口形成部30A
に対向当接する状態が解除され、それに伴って、可動部
材54内に設けられた共通ガス通路23がケース30内
に設けられた上方ガス通路38から分断される。このよ
うにして共通ガス通路23と上方ガス通路38との連通
状態が解除されることにより、可変容積の圧力室56内
のガスが、弾丸供給用ガス通路22,中央空間部20及
び共通ガス通路23を通じて大気に排出される。
【0042】可変容積の圧力室56におけるガス圧の低
下が開始されると、可動部材54が、コイルスプリング
55の付勢力によって、第1及び第2の可動円筒部材5
2A及び52Bに引込み状態をとらせつつ後退せしめら
れる。それにより、第2の可動円筒部材52Bが第1の
可動円筒部材52A内に収容されるとともに、第1の可
動円筒部材52Aが固定部材51内に配され、可動部材
54がその中間部分を固定部材51に当接させる状態に
おかれる。そして、斯かる際において、スライダ部50
が最後退位置をとるものとなる。スライダ部50は最後
退位置におかれると、直ちにコイルスプリング18の付
勢力により前進する状態におかれ、そのスライダ部50
の前進に伴って前進する可動部材54が、その前端部に
より弾倉31の最上端部31aに保持された弾丸BBを
装弾室4aに向けて搬送する。
【0043】それにより、スライダ部50が基準位置を
とるものとされたとき、図5に示される如くに、装弾室
4a内に弾丸BBが確実に装填されるとともに、図1に
示される如くに、装弾室4a側から圧力室形成部側に向
けて下降する傾斜面を成す開口形成部54Aが、同じく
装弾室4a側から圧力室形成部側に向けて下降する傾斜
面を成す開口形成部30Aに、不所望な相互位置ずれを
生じるがない状態をもって、適切に対向当接するものと
され、それにより、共通ガス通路23と上方ガス通路3
8とが、良好な密封性が維持される適正な連通状態にお
かれる。
【0044】さらに、装弾室4a内に装填された弾丸B
Bにより、可動部材54内におけるガス通路制御部25
のロッド26が後退せしめられ、弁部材27が、弾丸供
給用ガス通路22を閉状態として、弾丸発射用ガス通路
21を、中央空間部20及び共通ガス通路23を介し
て、ケース30内に設けられた上方ガス通路38に連通
させる位置におかれる。斯かるもとで、トリガ1が発射
完了位置から発射準備位置に戻されると、可動バー8
が、トリガ1が引かれる前の位置に状態復帰せしめられ
る。そして、トリガ1が再び引かれることにより、上述
の如くにして、装弾室4aにおける弾丸BBの発射、そ
れに続く装弾室4aに対する弾丸BBの供給が行われ
る。
【0045】このように、環状部材4により形成された
装弾室4aと、固定部材51と第1及び第2の可動円筒
部材52A及び52Bとを含んで構成される圧力室形成
部との間に配されて、グリップ6の上方に位置する可動
部材54内に、弾丸供給系及び弾丸発射系に共用される
ガス通路制御部25が設けられ、それにより、全体で1
本のガス通路部を成す共通ガス通路23,上方ガス通路
38,連結ガス通路36、及び、下方ガス通路37が、
ガス通路制御部25により開閉制御される弾丸発射用ガ
ス通路21及び弾丸供給用ガス通路22の夫々に対して
共通化が図られたものとされるとともに、ガス通路制御
部25と装弾室4a及び圧力室形成部の夫々との相互離
隔距離が比較的小とされて、弾丸発射用ガス通路21及
び弾丸供給用ガス通路22が短縮化されるので、蓄圧室
33から可動部材54内を通じて装弾室4aに至るガス
通路、及び、蓄圧室33から可動部材54内を通じて可
変容積の圧力室56に至るガス通路の全体が効果的に短
縮化されるとともに、構成が比較的簡単なものとされる
ことになる。
【0046】しかも、ケース30内に設けられてグリッ
プ6内に位置せしめられた上方ガス通路38,連結ガス
通路36、及び、下方ガス通路37により形成されるグ
リップ側ガス通路部が、可動部材側ガス通路部を形成す
る弾丸発射用ガス通路21及び弾丸供給用ガス通路22
の夫々に対して共通化されて構成が比較的簡単なものと
されることに伴って、ケース30内に余裕スペースが生
じるので、蓄圧室33の容積を拡大することが容易とさ
れる。
【0047】さらに、蓄圧室33から可動部材54内を
通じて装弾室4aに至るガス通路、及び、蓄圧室33か
ら可動部材54内を通じて可変容積の圧力室56に至る
ガス通路の全体が短縮化されることにより、銃身2から
の弾丸BBの発射及び装弾室4aに対する弾丸BBの供
給に消費されるガス量が低減され、それによって、蓄圧
室33内の圧力低下が緩やかに生じていくものとされ、
しかも、共通ガス通路23及び上方ガス通路38が、可
動部材54における開口形成部54Aがケース30にお
ける開口形成部30Aに対向当接することにより、良好
な密封性が維持される適正な連通状態におかれて、共通
ガス通路23を含んで形成される可動部材側ガス通路部
及び上方ガス通路38を含んで形成されるグリップ側ガ
ス通路部が蓄圧室33からのガスの漏出をまねかないも
のとされ、蓄圧室33に充填されたガスが不要に消費さ
れる事態が防止されるので、蓄圧室33内にガスが充填
された後長期間に亙って、蓄圧室33からのガス圧によ
り弾丸発射用ガス通路21及び弾丸供給用ガス通路22
の開閉制御を行うガス通路制御部25が円滑に動作せし
められ、その結果、スライダ部50の銃身2に沿う移動
が円滑に行われるとともに、装弾室4aに装填された弾
丸BBの発射が円滑に行われる。
【0048】なお、上述の例においては、グリップ6内
に液化ガスが充填された蓄圧室33を有するケース30
が配されているが、本発明に係る自動弾丸供給機構付玩
具銃においては、蓄圧室が液化ガスに代えて、例えば、
圧縮エアが充填されたものとされてもよく、さらに、ケ
ースが、例えば、液化ガスもしくは圧縮エアが充填され
たガスボンベをそのガス注入口を蓄圧室に連結させた状
態をもって、グリップに装着されることにより、弾丸の
供給及び発射に利用されるガス圧をより多く貯蔵するも
のとされてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る自動弾丸供給機構付玩具銃によれば、スライダ部の
後退及び前進に伴う可動部材の往復動に応じて連通状態
と非連通状態とを選択的にとる第1のガス通路部及び第
2のガス通路部が、第2のガス通路部の開口端部を形成
する可動部材に設けられた第2の開口形成部が、可動部
材の後退に伴って後退して、第1のガス通路部の開口端
部を形成するグリップ部における第1の開口形成部に対
向当接した状態から解除されることによって、非連通状
態とされ、また、第2の開口形成部が、可動部材の前進
に伴って前進し、第1の開口形成部に対向当接する状態
とされることによって、連通状態とされ、その際、第1
の開口形成部及び第2の開口形成部は、第2の開口形成
部が第1の開口形成部に対向当接したとき第2の開口形
成部の更なる前進を阻止する形状を有したものとされ、
それにより、第1のガス通路部の開口端部と第2のガス
通路部の開口端部とを相互対向させる。
【0050】従って、可動部材の前進に伴って前進して
第1の開口形成部に対向当接した第2の開口形成部が、
第1の開口形成部により位置規制されて第1の開口形成
部に対する不所望な位置ずれを生じない状態におかれる
ことになり、第1のガス通路部の開口端部と第2のガス
通路部の開口端部とが、適正に相互対向せしめられて良
好な密封性が得られるもとで相互当接する状態に維持さ
れる。その結果、極めて簡単な構成のもとに、第1のガ
ス通路部及び第2のガス通路部が、良好な密封性が維持
される適正な連通状態をもって連結されることになり、
第1のガス通路部を通じて第2のガス通路部に供給され
る蓄圧室からのガスの連結部分からの漏出が防止され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動弾丸供給機構付玩具銃の一例
における要部を示す概略断面図である。
【図2】本発明に係る自動弾丸供給機構付玩具銃の一例
の構成の説明に供される概略断面図である。
【図3】図2に示される例の構成及び動作の説明に供さ
れる概略断面図である。
【図4】図2に示される例に用いられ得るガス通路制御
部のロッドを示す図である。
【図5】図2に示される例の構成及び動作の説明に供さ
れる概略断面図である。
【図6】図2に示される例の構成及び動作の説明に供さ
れる概略断面図である。
【図7】図2に示される例の構成及び動作の説明に供さ
れる概略断面図である。
【図8】図2に示される例の構成及び動作の説明に供さ
れる概略断面図である。
【図9】図2に示される例の構成及び動作の説明に供さ
れる概略断面図である。
【図10】図2に示される例の構成及び動作の説明に供
される概略断面図である。
【図11】図2に示される例の構成及び動作の説明に供
される概略断面図である。
【符号の説明】
1 トリガ 2 銃身 4 環状部材 4a 装弾室 5 ハンマ 6 グリップ 8 可動バー 10 玩具銃本体 15 回動レバー 18,28 コイルスプリング 20 中央空間部 21 弾丸発射用ガス通路 22 弾丸供給用ガス通路 23 共通ガス通路 23A,38A 開口端部 25 ガス通路制御部 26 ロッド 27 弁部材 30 ケース 30A,54A 開口形成部 31 弾倉 31a 最上端部 33 蓄圧室 35 ピストン部材 36 連結ガス通路 37 下方ガス通路 38 上方ガス通路 40 発射用可動ピン 50 スライダ部 50A スライダ部50の第1の部分 50B スライダ部50の第2の部分 51 固定部材 54 可動部材 56 圧力室 BB 弾丸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に弾倉部,蓄圧室及び該蓄圧室から伸
    びる第1のガス通路部が配されたグリップ部と、 上記グリップ部における上端部分となる位置において上
    記第1のガス通路部の開口端部を形成する第1の開口形
    成部と、 銃身部に対して設けられ、該銃身部に沿って後退及び前
    進し得るものとされたスライダ部と、 該スライダ部における上記銃身部の後方となる部分内に
    設けられた圧力室形成部と、 内部に第2のガス通路部が形成されて下端部に上記第2
    のガス通路部の開口端部を形成する第2の開口形成部が
    設けられ、上記グリップ部の上方における上記銃身部に
    設けられた装弾室と上記圧力室形成部との間に配され
    て、上記スライダ部の後退及び前進に伴う往復動により
    上記弾倉部の一端から上記装弾室へ弾丸を供給するとと
    もに、上記第2のガス通路部を上記第1のガス通路部に
    連通させる状態をとる可動部材と、 上記可動部材内に移動可能に配され、上記第2のガス通
    路部を上記装弾室に連通させる第1の状態と上記圧力室
    形成部に連通させる第2の状態とを選択的にとり、上記
    第2のガス通路部が上記第1のガス通路部に連通したも
    とで上記第1の状態から上記第2の状態に移行するガス
    通路制御部と、を備え、 上記第2のガス通路部が上記第1のガス通路部に連通す
    るに際して、上記第2の開口形成部が前進して上記第1
    の開口形成部に対向当接し、上記第1のガス通路部の開
    口端部と上記第2のガス通路部の開口端部とを相互対向
    させ、 上記第1の開口形成部及び上記第2の開口形成部が、上
    記第2の開口形成部が上記第1の開口形成部に対向当接
    したとき上記第2の開口形成部の更なる前進を阻止する
    形状を有したことを特徴とする自動弾丸供給機構付玩具
    銃。
  2. 【請求項2】第1の開口形成部及び第2の開口形成部の
    各々が装弾室側から圧力室形成部側に向けて下降する傾
    斜面を成し、上記第2の開口形成部における傾斜面が上
    記第1の開口形成部における傾斜面に対向当接すること
    を特徴とする請求項1記載の自動弾丸供給機構付玩具
    銃。
  3. 【請求項3】装弾室に供給された弾丸の発射を行わせる
    べく操作されるトリガに連動するハンマの回動に応じ
    て、第2のガス通路部に連通した第1のガス通路部を開
    状態となすとともに、スライダ部の後退により、上記第
    1のガス通路部を閉状態となす通路開閉機構を備えるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の自動弾丸供給機
    構付玩具銃。
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