JPH0477240B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は液化ガスにより弾丸を自動的に装填
発射する玩具ガス銃に関する。

従来の技術 従来、液化ガスにより弾丸を自動的に装填発射
する玩具ガス銃は、例えば特開昭61−228297など
により知られている。この公知例は、ガスポンプ
シリンダーをガスボンベと開閉弁を介して連通
し、ポンプシリンダーに貯留した圧縮ガスをトリ
ガーと関連する作動杆で開閉弁を打撃し、圧縮ガ
スを銃身に噴射し、銃身にセツトされた弾丸を発
射し、また銃身に弾丸をセツトするためにガスポ
ンプシリンダーにピストンを嵌挿し、このピスト
ンを噴射側へばね圧で付勢すると共に弾丸をセツ
トするためのスライド部材と一体に連絡して構成
されるものである。

発明が解決しようとする課題 前記公知例ではスライド部材とポンプシリンダ
ーに収容されるピストンとは一体に連結されるも
のであるから、ポンプシリンダーに圧縮ガスが充
填されているときには、ピストンに全圧がかかつ
ているため、スライド部材は前進位置に固定さ
れ、例えば発射に先立つて遊底を手動で作動点検
のために行う後退アクシヨンができない。また、
弾丸が装填されていないときは、空撃を一回しな
いと発射できない欠点があつた。そして公知例で
はポンプシリンダーの圧縮ガスを銃身へ送するた
め、開閉弁を打撃し、開閉弁を瞬間開放するが、
ガスボンベはこの間閉鎖されないので圧縮ガスが
無駄に放出されるものであつた。

課題を解決するための手段 開閉弁を、一方から戻しばねにより他方側へ移
動するように付勢して設けると共に、他方からト
リガーに関連し、一方側へ戻しばねを押圧して前
後に摺動自在に設け、その前端背面をポンプ筒の
後端内面に開口する弁座と接離し、弾道孔と連通
する発射路孔とポンプ筒とを開閉し、またその開
閉弁の前端中心に一端を開口し、他端を外周に開
口して、前記弾道孔への発射路孔を閉鎖時にガス
ボンベ等に連通する給気路孔と連通路孔を設け、
この開閉弁の後半部を、ポンプ筒と発射路孔との
開放連通時に、ガスボンベ等に連通する給気路孔
をポンプ筒への連通を遮断するように設け、ポン
プ筒の内方には前端側から前後端を開口した中空
支管を突設し、ポンプ筒内に収容され、かつ前方
から連接するピストン戻しばねにより常時後方へ
付勢される浮動ピストンに貫通し、この浮動ピス
トンをポンプ筒に前記開閉弁の作動で充填される
圧縮ガスによりピストン戻しばねを圧縮して前方
へ摺動自在であると共に、開閉弁がポンプ筒を発
射路孔へ開放するとき、ピストン戻しばねの作用
を加えて圧縮ガスを弾道孔へ掃気可能に設け、前
記中空支管に前端から遊底に連結されたセツトピ
ストンを嵌挿し、後端に受ける圧縮ガスの作用で
前方に移動し、弾丸のセツト移動が可能に設けた
ことを特徴とする玩具ガス銃にある。

作 用 トリガー３０を操作すると開閉弁１５が摺動
し、ポンプ筒４と弾道孔３６とを連通する発射路
孔２１を開放し、ポンプ筒４内の圧縮ガスを弾道
孔３６に噴射し、弾道孔３６に装填された弾丸４
５を発射すると共に、この発射時に、ポンプ筒４
とガスボンベ等とを連通する連通路孔２３を閉鎖
し、圧縮ガスがポンプ筒４に給気されないように
遮断する。そしてポンプ筒４では浮動ピストン６
が圧縮ガスの噴出にしたがつて戻しばね１８の付
勢力を受けて移動し、ポンプ筒４のガスを発射路
孔２１に掃気噴射させて弾丸発射力を倍加する。
そしてポンプ筒４内に突設される中空支管５に嵌
挿されるセツトピストン１２はポンプ筒４内の圧
縮ガスの噴出にしたがつてセツト圧が零となるか
らブローバツクばね４０の作用で自動的に遊底２
を後退する。この遊底２の作動で弾倉４３から弾
丸４５を例えば弾道孔３６に給弾する。そしてト
リガー３０を戻すと開閉弁１５は前進し、弾道孔
３６への発射路孔２１をポンプ筒４から閉鎖する
と共にガスボンベ２４との連通路孔２３をポンプ
筒４に開放するので、再び圧縮ガスの給気を受
け、ポンプ筒４では浮動ピストン６を戻しばね１
８に抗して前進させ、ガスボンベ２４と均衡する
まで圧縮ガスをポンプ筒４に充填し、ポンプ筒４
のガス圧をセツトピストン１２に再び加えて遊底
２をブローバツクばね４０を圧縮して前進し、弾
丸４５を弾道孔３６の所定位置にセツトするもの
である。

実施例 銃本体１に対して遊底２は前後に所要長さ摺動
自在に装着される。銃本体１の中央上半に設けら
れる弁支部３の前方にポンプ筒４を横向に配設
し、その後端を弁支部３と気密に接続し、そのポ
ンプ筒４内には前端より中空支管５を突出させ、
ポンプ筒４内に浮動ピストン６を嵌挿し、その外
周面７を装嵌するＯリング８によりポンプ筒４の
内径面に気密に、中心の嵌挿孔９を装嵌するＯリ
ング１０により気密に、中心の嵌挿孔９を装嵌す
るＯリング１０により気密に、かつ軸方向に摺動
自在に設け、このピストン６の前端面には、ピス
トン戻しばね１１を連接し、常時浮動ピストン６
を後端内面へ移動するように付勢してある。

前記中空支管５には、また前端外方から前端が
遊底２に固着されるセツトピストン１２を嵌挿
し、後端にＯリング１３を装嵌し、中空支管５と
気密に、かつ摺動自在に挿嵌している。

前記弁支部３には、また前後に開閉弁孔１４を
開口し、前後に摺動自在の開閉弁１５を嵌挿し、
開閉弁孔１４の前端口縁を開閉弁１５の弁座１６
に形成し、開閉弁１５の前端には、中空支管５の
後端に設けられたばね受け１７に前端を支持され
る拡張戻しばね１８を連接し、開閉弁１５を後方
へ付勢し、前端鍔の背面に装着されたＯリング１
９を弁座１６に密接し、その背後に開口する発射
路孔２１、すなわち、開閉弁１４の前部内径を拡
径して開閉弁１５の外周との間に構成される空〓
２０およびこの空〓２０と連通し、弁支部３の前
面に開口する発射路孔２１を閉鎖し、またこの開
閉弁１５にはその中央部外周に形成された凹陥溝
２２に連通し、かつ軸心を通り前端面に開口する
Ｔ字形の連通路孔２３を設け、弁支部３にはまた
ガスボンベ２４と連絡管２５を介して連通する給
気路孔２６を設け、開閉弁１５が発射路孔２１を
閉鎖するとき、給気路孔２６を通じてポンプ筒４
内に連通するように設けている。この開閉弁１５
の凹陥溝２２の前後にはＯリング２７，２７を装
嵌し、開閉弁１５の気密を保持し、後部にＯング
２８を装嵌し、後端へのガス洩れを防止してい
る。

前記弁支部３の後方には、開閉弁１５を前方へ
プツシユする連動機構２９をトリガー３０と関連
して設けている。この連動機構２９は、トリガー
３０の爪３１に前端を係合し、その作動で前進移
動する連杆３２と、基端を軸支し、前記連杆３２
の作動で前方へ基端を中心に回動するプツシユレ
バー３３と、後端をプツシユレバー３３の作動面
に連接し、前端は拡張する戻しばね３４で後方へ
付勢される連動枠３５とから設けられる。

前記発射路孔２１の他端は銃本体１に設けた弾
道孔３６において、ゴム管からなる弾丸気密支持
部３７の背後に接続開口し、気密支持部３７の前
方を銃口として開孔し、背後は後端が遊底２の後
部に一体に固着された装填棒３８を嵌挿し、この
装填棒３８にはＯリング３０を装嵌して後方への
ガス抜けを防止し、またこの装填棒３８の後部外
周には、拡張するブローバツクばね４０を装嵌
し、その前端を銃本体１に、後端を遊底２に連接
して、その遊底を常時所要圧で後方へブローバツ
クするように、付勢している。また、その遊底２
がブローバツクしたとき、装填棒３８の前端位置
に適合し、弾丸装填孔４１が弾道孔３６に開口
し、銃本体１の柄部４２に底面より嵌挿された弾
倉４３の給弾口４４と一致し、弾丸４５の自動給
送をうけるように設けられると共に、この弾丸装
填孔４１と上方から対応するストツパー４７を弾
道孔３６に出没自在に突出させて設け、弾道孔３
６に給送される弾丸４５をストツプする。

この発明実施例は前述のように構成されるもの
であるから、第１図および第２図に示すようにガ
スボンベ２４から液化ガスは気化して連絡管２
５、弁支部３の給気路孔２６、開閉弁１５の凹陥
溝２２および連通路孔２３を通り、開閉弁１５の
前端よりポンプ筒４内に充填される。そこで、ポ
ンプ筒４では、浮動ピストン６は拡張するピスト
ン戻しばね１１を圧縮し、前方へ移動し、ガスボ
ンベ２４と均衡する圧縮ガス量を充填する。ポン
プ筒４における浮動ピストン６より前部側の空気
はポンプ筒４の前部側に開口した吸排気孔４８に
より吸排され、浮動ピストン６の移動に空気抵抗
がかからないように設けられる。そしてこのと
き、弾丸４５が弾道孔３６に装填されていないと
きには、遊底２を手動にて後方へバツクさせる
と、ポンプ筒４には圧縮ガスが充填されている
が、その内圧と、セツトピストン１２の外径がポ
ンプ筒４の内径に対して小さいため、圧縮圧は小
さく、手動にて充分に操作でき、したがつて、遊
底２を後方へ移動させて装填棒３８を後退させる
ことができ、その先端を弾丸装填孔４１より後退
させると弾倉４３の弾丸４５は図示しないがばね
圧で常時上方へ付勢されているから、装填孔４１
を通つて弾道孔３６に押し出され、ストツパー４
７に掛止されて定位置を保持する。そこで例えば
遊底２から手を離すと、セツトピストン１２にか
かる圧縮ガス圧で遊底２は前方へ戻され、このと
き装填棒３８の先端で第１図に示すように弾丸４
５を気密弾丸支持部３７に装填する。ここで、ト
リガー３０に指をかけて引くと、トリガー３０と
一体の爪３１で連杆３２を前方へ移動し、後端に
掛合するプツシユレバー３３を前方へ回動し、連
動杆３５を前進し、戻しばね３４を圧縮して開閉
弁１５を前方へ摺動させる。そこで、開閉弁１５
は前端で閉鎖しているポンプ筒４と発射路孔２１
とを開路し、かつガスボンベ２４に連通する給気
路孔２６を閉鎖する。そこで、ポンプ筒４内の圧
縮ガスはそれ自体がもつ圧力と戻しばね１１の作
用で移動する浮動ピストン６の移送圧を受けて瞬
間に発射路孔２１を通じて弾道孔３６に噴出し、
この噴出ガスにより弾道孔の弾丸４５は発射され
るのである。このとき、浮動ピストン６は第２図
および第４図に示すように最後端まで移動してポ
ンプ筒４内のガス圧を零になすため、遊底２のセ
ツトピストン１２にかかるガス圧も零となるた
め、遊底２はブローバツクばね４０の作用で自動
的に後退する。そこで、その最大後退位置で装填
棒３８は装填孔４１より後方へ移動して開放する
から前記のように新しい弾丸４５が弾道孔３６に
給弾される。またこのときガスボンベ２４のガス
は完全閉鎖され、ガスを無駄に放出することはな
い。

次に、トリガー３０より指を離すと、戻しばね
３４の作用で連動機構２９は戻され、開閉弁１５
の押圧を解除するから戻しばね１８の作用で戻さ
れ、開閉弁１５の前端は弁座１６にＯリング１９
を密接してポンプ筒４内と弾道孔３６を連通する
発射路孔２１を閉鎖し、同時にガスボンベ２４に
連通する給気路孔２６とポンプ筒４とを連通す
る。よつて、ポンプ筒４には再び圧縮ガスが充填
され、浮動ピストン６を戻しばね１１を圧縮して
前方へ移動し、また同じガス圧でセツトピストン
１２を押圧して遊底２を前方へ移動させ、手動操
作時同様に、装填棒３８が作動して弾丸４５を弾
丸気密支持部３７まで移送し、所定位置にセツト
する。再びトリガー３０を引けば前述のような作
動でその弾丸４５は発射され、遊底２が作動して
自動的に新しい弾丸４５が装填され、弾倉４３の
弾丸がなくなるまで自動発射をすることができ
る。ガスボンベ２４はガスがなくなつた場合は補
充することができ、また大型ボンベに連通させて
発射することもできる。また遊底２を手動操作で
数回後退すればその回数個の弾丸を弾道孔３６に
装填することができ、それを一度のトリガー３０
の操作で発射する特殊な操作アクシヨンも可能で
ある。

発明の効果 以上、この発明によるとガス開閉弁の作動が確
実であつて、操作時にガス洩れが生じない。した
がつて有効に利用できる。ポンプ筒の浮動ピスト
ンは遊底と分離して関連しないからガス注入中で
も遊底のパイプ内径面の圧力が小さいので外側か
ら楽に操作し、スライドが可能となり、遊底をい
つでも操作でき、本物同様のアクシヨンが楽し
め、空撃操作がいらなく、またスライドの回数分
の弾丸が同時に発射するなどの特殊射撃も可能と
なり玩具ガス銃の性能をアツプするものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示すものであつて、
第１図はこの発明玩具銃の要部の縦断側面図、第
２図はトリガーが引かれて弾丸を発射した瞬間の
作動状態を示す縦断側面図、第３図はガスが供給
された状態におけるガスボンベ部と弁支部の拡大
縦断側面図、第４図は同じく圧縮ガスを弾道に噴
出したときの拡大縦断面図、第５図はトリガーと
プツシユレバーとを連撃する連杆の斜視図、第６
図はプツシユレバーと弾丸発射弁とを連けいする
連動片の斜視図である。 １…銃本体、２…遊底、３…弁支部、４…ポン
プ筒、５…中空支管、６…浮動のピストン、７…
外周面、８…Ｏリング、９…嵌挿孔、１０…Ｏリ
ング、１１…ピストン戻しばね、１２…セツトピ
ストン、１３…Ｏリング、１４…開閉弁孔、１５
…開閉弁、１６…弁座、１７…ばね受け、１８…
戻しばね、１９…Ｏリング、２０…空〓、２１…
発射路孔、２２…凹陥溝、２３…連通路孔、２４
…ガスボンベ、２５…連絡管、２６…給気路孔、
２７，２８…Ｏリング、２９…連動機構、３０…
トリガー、３１…爪、３２…連杆、３３…プツシ
ユレバー、３４…戻しばね、３５…連動枠、３６
…弾道孔、３７…弾丸気密支持部、３８…装填
棒、３９…Ｏリング、４０…ブローバツクばね、
４１…弾丸装填孔、４２…柄部、４３…弾倉、４
４…給弾口、４５…弾丸、４６…ばね、４７…ス
トツパー、４８…吸排気孔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 開閉弁１５を、一方から戻しばね１８により
   他方側へ移動するように付勢して設けると共に、
   他方からトリガー３０に関連し、一方側へ戻しば
   ね１８を押圧して前後に摺動自在に設け、その前
   端背面をポンプ筒４の後端内面に開口する弁座１
   ６と接離し、弾道孔３６と連通する発射路孔２１
   とポンプ筒４とを開閉し、またその開閉弁１５の
   前端中心に一端を開口し、他端を外周に開口し
   て、前記弾道孔３６への発射路孔２１を閉鎖時に
   ガスボンベ等に連通する給気路孔２６と連通路孔
   ２３を設け、この開閉弁１５の後半部を、ポンプ
   筒４と発射路孔２１との開放連通時に、ガスボン
   ベ等に連通する給気路孔２６をポンプ筒４への連
   通を遮断するように設け、ポンプ筒４の内方には
   前端側から前後端を開口した中空支管５を突設
   し、ポンプ筒４内に収容され、かつ前方から連接
   するピストン戻しばね１１により常時後方へ付勢
   される浮動ピストン６に貫通し、この浮動ピスト
   ン６をポンプ筒４に前記開閉弁１５の作動で充填
   される圧縮ガスによりピストン戻しばね１１を圧
   縮して前方へ摺動自在であると共に、開閉弁１５
   がポンプ筒４を発射路孔２１へ開放するとき、ピ
   ストン戻しばね１１の作用を加えて圧縮ガスを弾
   道孔３６へ掃気可能に設け、前記中空支管５に前
   端から遊底２に連結されたセツトピストン１２を
   嵌挿し、後端に受ける圧縮ガスの作用で前方に移
   動し、弾丸４５のセツト移動が可能に設けたこと
   を特徴とする玩具ガス銃。