JPH08233490A - 自動弾丸供給機構付玩具銃 - Google Patents

自動弾丸供給機構付玩具銃

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JPH08233490A
JPH08233490A JP8082165A JP8216596A JPH08233490A JP H08233490 A JPH08233490 A JP H08233490A JP 8082165 A JP8082165 A JP 8082165A JP 8216596 A JP8216596 A JP 8216596A JP H08233490 A JPH08233490 A JP H08233490A
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gas
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bullet
slider
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Keiichi Kunimoto
圭一 国本
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Western Arms Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トリガに対する操作に応じて開始される一連の
動作を、ハンマの回動,装弾室に供給されている弾丸の
発射,スライダ部の後退及びその後の前進による装弾室
に対する弾丸の供給という順序に従うものとなす。 【解決手段】銃身2に移動可能に設けられたスライダ部
50と、銃身2の後端部に設けられた装弾室4aとスラ
イダ部50内に設けられた圧力室形成部との間に配され
た可動部材54と、蓄圧室33から伸びるガス導出通路
部を開閉制御するピストン部材35と、ガス導出通路部
から装弾室4aに至る第1のガス通路部を開状態とし
て、蓄圧室33からのガスを装弾室4aに供給し、その
後、ガス導出通路部から圧力室形成部に至る第2のガス
通路部を開状態として、蓄圧室33からのガスを圧力室
形成部に供給するガス通路制御部25と、トリガ1に連
動した回動を行ってピストン部材35を押圧移動させ、
蓄圧室33からのガスに、ガス導出通路部を通じて第1
のガス通路部に供給され、続いて、ガス導出通路部を通
じて第2のガス通路部に供給される状態をとらせるハン
マ5とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銃身部に設けられ
た装弾室に対し、ガス圧により発射される弾丸をガス圧
を利用して供給する自動弾丸供給機構を備えた玩具銃に
関する。
【0002】
【従来の技術】遊戯銃(エアソフトガン)と称される玩
具銃にあっては、通常、色,形状に加えて、見かけ上の
動作も実物と同様なものとなるように作成される。斯か
る玩具銃のうち、トリガの操作に応じて銃身に取り付け
られたスライダが移動するようになされた銃を模したも
のにおいて、銃身の後端部に設けられた装弾室に装填さ
れた弾丸の発射をガス圧により行うことに加えて、装弾
室に対する弾丸の供給もガス圧を利用して行うようにさ
れたものが知られている。例えば、実開平3-38593 号公
報にも示される如くに、エアが充填される蓄圧ボンベ,
弾倉, 第1及び第2の弁,第1及び第2のガス通路、及
び、給弾レバーがグリップ部に配されるとともに、着弾
孔が設けられた銃身に対して配されたスライダ内に、着
弾孔を形成する弾倉板を介して銃身に対向するシリン
ダ、及び、スライダの移動に伴って移動せしめられるス
プリングガイド部材が配され、蓄圧ボンベからのエアの
圧力を利用して、着弾孔に装填された弾丸の発射及び着
弾孔に対する弾丸の供給を行うようにされた玩具銃が提
案されている。
【0003】このような玩具銃においては、トリガが引
かれると、第1の弁が第1のガス通路を開状態となす状
態におかれて、蓄圧ボンベからのエアが第1のガス通路
を通じてシリンダ内に供給され、そのシリンダ内に供給
されるエアの圧力により、シリンダ内に収容されたピス
トン部材がスライダを初期位置から後退させる。そし
て、斯かる蓄圧ボンベからエアが供給されるシリンダ
は、スライダが所定量後退せしめられると排気状態にお
かれる。一方、スライダの初期位置からの後退に伴っ
て、スプリングガイド部材がスプリング部材を圧縮しつ
つ後退せしめられ、それにより、弾倉板における着弾孔
が、銃口に対向する初期位置から弾倉から排出された弾
丸に対向する位置に移動せしめられる。そして、弾倉か
ら排出された弾丸が、トリガに連動して揺動せしめられ
る給弾レバーにより着弾孔内に装填される。斯かるもと
で、シリンダが排気状態におかれ、スライダが後退位置
から前進して初期位置に到達する際、スプリング部材が
スプリングガイド部材を元の位置に戻す復帰状態とされ
ることに伴って、弾丸が装填された着弾孔が初期位置に
おかれる。
【0004】このように弾丸が装填された着弾孔が初期
位置におかれる際、トリガに連動して回動するハンマに
より、第2の弁が第2のガス通路を開状態となす状態に
おかれて、蓄圧ボンベからのエアが第2のガス通路を通
じて着弾孔に供給され、その着弾孔に供給されるエアの
圧力により、着弾孔に装填された弾丸が、後退位置から
前進するスライダ部の初期位置への到達に伴って発射さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くの、銃身に
対して移動可能に設けられたスライダ内に蓄圧ボンベか
らのエアが供給される圧力室を形成するシリンダが配さ
れ、トリガに対する操作に応じて行われる圧力室に対す
るエアの給排により移動せしめられるスライダによっ
て、着弾孔に対する弾丸の供給が行われるとともに、ト
リガに対する操作に連動するハンマの回動により、着弾
孔に供給されている弾丸の発射が蓄圧ボンベからのエア
が利用されて行われるようにされた玩具銃として従来提
案されているものにあっては、弾丸の自動連射が可能と
される。このような、トリガに対する操作に応じて銃身
に対して設けられたスライダの移動とハンマの回動とが
行われるようにされた銃を模した玩具銃においては、ト
リガに対する操作に応じて、先ず、ハンマの回動が行わ
れること,ハンマの回動に応じて着弾孔に供給されてい
る弾丸の発射が行われること、及び、弾丸の発射に続い
て銃身に対して設けられたスライダの移動が行われて、
着弾孔に対する弾丸の供給が行われることが望まれる。
そして、弾丸の発射後に、銃身に対して設けられたスラ
イダが移動するようにされた玩具銃にあっては、スライ
ダの移動による影響が銃身に及ぼされる事態が回避さ
れ、発射される弾丸の方向に狂いが生じることが防止さ
れる利点が得られる。
【0006】しかしながら、上述された従来提案されて
いる玩具銃の如くに、トリガに対する操作に連動するハ
ンマの回動が、銃身に対して設けられたスライダ内の圧
力室に対するエアの供給に続いて行われるものにあって
は、望まれる動作、即ち、トリガに対する操作に応じて
ハンマの回動が行われ、そのハンマの回動に応じて着弾
孔に供給されている弾丸の発射が行われ、さらに、弾丸
の発射後に、銃身に対して設けられたスライダの後退と
その後退に続く前進が行われて、着弾孔に対する弾丸の
供給がなされる、という順序に従った動作を行うことが
できないという不都合がある。
【0007】斯かる点に鑑み、本発明は、銃身部の後端
部にガス圧により発射される弾丸が装填される装弾室が
設けられるとともに、銃身部に対してスライダ部が移動
可能に設けられ、さらに、そのスライダ部内にガス圧を
利用して装弾室に弾丸を供給する圧力室形成部が設けら
れたもとで、トリガ部に対する操作が行われたとき、そ
の操作に応じて開始される一連の動作が、先ず、ハンマ
部の回動が行われ、そのハンマ部の回動に応じて装弾室
に供給されている弾丸の発射が行われ、さらに、弾丸の
発射に続いてスライダ部の後退及びその後の前進が行わ
れて装弾室に対する弾丸の供給がなされる、という順序
に従って行われるようにされた自動弾丸供給機構付玩具
銃を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動弾丸供
給機構付玩具銃は、グリップ部内に配される弾倉部及び
蓄圧室と、銃身部の後端部に設けられて弾倉部における
一端の近傍に配される装弾室と、銃身部に対して設けら
れ、その銃身部に沿って移動し得るものとされたスライ
ダ部と、スライダ部における銃身部の後方となる部分内
に設けられた圧力室形成部と、装弾室と圧力室形成部と
の間に配されて、スライダ部の移動に伴う往復移動を行
い、その往復移動によって弾倉部の一端から装弾室へ弾
丸を供給する可動部材と、グリップ部内に配されて蓄圧
室から可動部材に向けて伸びるガス導出通路部を開閉制
御し、蓄圧室からのガスがガス導出通路部を通じて可動
部材へと導かれることになる状態を選択的にとるガス通
路開閉部と、可動部材内に移動可能に設けられ、可動部
材内に形成されるガス導出通路部から装弾室に至る第1
のガス通路部及びガス導出通路部から圧力室形成部に至
る第2のガス通路部の夫々についての開閉制御を行い、
第1のガス通路部を開状態として蓄圧室からのガスを装
弾室に供給し、その後、第2のガス通路部を開状態とし
て蓄圧室からのガスを圧力室形成部に供給するガス通路
制御部と、装弾室に供給された弾丸を発射させるべく操
作されるトリガ部に連動した回動を行い、その回動に伴
ってガス通路開閉部を押圧移動させることにより、蓄圧
室からのガスに、ガス導出通路部を通じて第1のガス通
路部に供給され、その後、ガス導出通路部を通じて第2
のガス通路部に供給される状態をとらせるハンマ部とが
備えられて、構成される。
【0009】また、本発明に係る自動弾丸供給機構付玩
具銃は、ハンマ部が、トリガ部の操作に連動してガス通
路開閉部を押圧する回動を行うとともに、スライダ部の
後退に連動してガス通路開閉部に当接した状態から解除
される回動を行うものとされる。
【0010】上述の如くに構成される本発明に係る自動
弾丸供給機構付玩具銃にあっては、ガス通路制御部が、
第1のガス通路部を開状態となす位置にあり、さらに、
ガス通路開閉部が、ガス導出通路部を閉状態となす位置
にあるもとでトリガ部が操作され、その操作に応じて、
先ず、ハンマ部が回動し、そのハンマ部の回動により、
ガス通路開閉部が、ガス導出通路部を開状態となす位置
に押圧移動せしめられることにより、蓄圧室からのガス
が、ガス導出通路部及び第1のガス通路部を通じて装弾
室に供給され、その装弾室に供給されている弾丸の発射
に利用される。斯かる際、ガス通路制御部が、第1のガ
ス通路部を開状態となす位置から第2のガス通路部を開
状態となす位置に移動して、蓄圧室からのガスがガス導
出通路部及び第2のガス通路部を通じて圧力室形成部に
供給され、スライダ部の後退に利用される。斯かるスラ
イダ部の後退により、ハンマ部がガス通路開閉部から離
隔する方向に回動し、それに伴いガス通路開閉部がガス
導出通路部を閉状態となす位置に移動して、蓄圧室から
のガスの圧力室形成部への供給が停止され、また、可動
部材が弾倉部の一端より後方に後退する。そして、スラ
イダ部が最後退位置に達して前進に転じると、そのスラ
イダ部の前進に伴って可動部材も前進し、その可動部材
の前進により、弾倉部の一端から装弾室に弾丸が供給さ
れ、斯かる際、ガス通路制御部が、第1のガス通路部を
開状態となす位置に移動するものとなる。
【0011】このように、本発明に係る自動弾丸供給機
構付玩具銃は、トリガ部が操作されると、その操作に応
じて開始される一連の動作が、先ず、ハンマ部の回動が
行われ、そのハンマ部の回動に応じて装弾室に供給され
ている弾丸の発射が行われ、さらに、弾丸の発射に続い
てスライダ部の後退及びその後の前進が行われて、装弾
室に対する弾丸の供給がなされる、という順序に従って
行われるものとされ、それにより、装弾室に供給されて
いる弾丸の発射に際し、銃身部にスライダ部の移動の影
響が及ぼされる事態が確実に回避されるので、発射され
る弾丸の方向に狂いが生じることが防止される。しか
も、ガス通路制御部が、可動部材内に配されて、装弾室
及び圧力室形成部の夫々との相互離隔距離が比較的小と
されることに伴って、蓄圧室からガス導出通路部及び第
1のガス通路部を通じて装弾室に至るガス通路部と、蓄
圧室からガス導出通路部及び第2のガス通路部を通じて
圧力室形成部に至るガス通路部との全体が短縮化され、
それにより、装弾室に対する弾丸の発射及びそれに続く
弾丸の供給に消費されるガス量が低減されて、蓄圧室内
の圧力低下が緩やかに生じていくものとされるので、蓄
圧室内にガスが充填された後長期間に亙って、スライダ
部等の蓄圧室のガス圧が利用されて動作せしめられる各
部の動きが円滑に行われることになる。
【0012】
【発明の実施の形態】図2は、本発明に係る自動弾丸供
給機構付玩具銃の一例を示す。図2に示される例におい
ては、トリガ1,銃身2,銃身2の後端部に設けられた
装弾室4a,ハンマ5、及び、グリップ6を有した玩具
銃本体10と、グリップ6内に着脱可能に収容されたケ
ース30とが設けられるとともに、銃身2に対して移動
可能に設けられたスライダ部50が配されたものとされ
ている。装弾室4aは、ゴム材等の弾性摩擦材で成る環
状部材4の後方側部分によって形成されており、環状部
材4における前方側部分は銃身2の後端部に嵌合せしめ
られている。斯かる環状部材4の内壁には、前方側部分
と後方側部分とを区画する環状突出部4bが設けられて
いる。
【0013】グリップ6には可動バー8が配されてお
り、トリガ1は、可動バー8におけるグリップ6から突
出した前方側部分に設けられた軸11とトグルスプリン
グ9が巻装された軸12とを介して、玩具銃本体10に
より支持されている。トリガ1は、それが引かれると、
軸12を支点とし、トグルスプリング9の付勢力に抗し
て、図2において実線により示される基準位置から発射
完了位置まで回動せしめられる。可動バー8の後方側に
は、グリップ6に軸7を介して取り付けられた回動レバ
ー15が配されている。可動バー8は、トリガ1の動作
に応じて前後動せしめられるとともに、スライダ部50
の移動により軸11を支点として回動せしめられて回動
レバー15を回動させる。
【0014】スライダ部50は、玩具銃本体10におけ
る銃身2が設けられた部分に嵌合して、スライダ部50
の前方部分を成す第1の部分50Aと、第1の部分50
Aと一体的に形成されて銃身2の後方側に位置せしめら
れ、スライダ部50の後方部分を成す第2の部分50B
とを有するものとされている。スライダ部50は、トリ
ガ1が基準位置にあるもとでは、第1の部分50Aがそ
の前端部を玩具銃本体10の前端部に近接させる位置に
おかれるとともに、第2の部分50Bが玩具銃本体10
における銃身2とグリップ6との間となる中間部分を覆
うものとなる、図2に示される如くの基準位置におかれ
る。スライダ部50における第1の部分50Aは、玩具
銃本体10におけるトリガ1の前方側に配されて銃身2
に沿って伸びるガイド部材17にも嵌合せしめられてお
り、スライダ部50は、全体が銃身2に沿う移動が可能
なものとされている。ガイド部材17には、コイルスプ
リング18が嵌装されており、コイルスプリング18
は、ガイド部材17を介してスライダ部50の第1の部
分50Aに係合し、スライダ部50の全体を玩具銃本体
10の前方側に向けて付勢している。
【0015】スライダ部50における第2の部分50B
内には、図1に示される如くに、カップ状の固定部材5
1と、第1及び第2の可動円筒部材52A及び52Bと
を有して構成される圧力室形成部が設けられている。圧
力室形成部における固定部材51は、スライダ部50に
おける第2の部分50Bに取り付けられて第1及び第2
の可動円筒部材52A及び52Bを支持している。圧力
室形成部における第1の可動円筒部材52Aは、スライ
ダ部50が基準位置にあるもとでは、第2の可動円筒部
材52Bを収容して固定部材51内に配される。
【0016】さらに、スライダ部50における第2の部
分50B内には、可動部材54が配されている。可動部
材54は、装弾室4aと圧力室形成部との間に位置し、
第2の可動円筒部材52B内に収容された後方側部分
と、環状部材4における装弾室4aを形成する部分に選
択的に係合せしめられる前方側部分と、比較的大径とさ
れた中間部分とを有し、後方側部分により第2の可動円
筒部材52Bに対する係止部が形成されている。可動部
材54は、第2の可動円筒部材52Bを介して、スライ
ダ部50に係合支持されており、固定部材51に一端が
取り付けられたコイルスプリング55の他端が取り付け
られて、全体が、コイルスプリング55によって固定部
材51に近接する方向に付勢されている。斯かる可動部
材54は、スライダ部50が基準位置にあるもとでは、
環状部材4における装弾室4aを形成する部分に前方側
部分が係合する位置におかれる。
【0017】可動部材54は、その内部に、中央空間部
20,中央空間部20から可動部材54の前端部に向か
って伸びる弾丸発射用ガス通路21,中央空間部20か
ら可動部材54の後端部に向かって伸びる弾丸供給用ガ
ス通路22、及び、中央空間部20からグリップ6に向
かって伸びる共通ガス通路23が設けられるとともに、
ガス通路制御部25が設けられたものとされており、弾
丸供給用ガス通路22における後端部には、比較的小な
る径とされた連通路が設けられている。ガス通路制御部
25は、弾丸供給用ガス通路22から中央空間部20を
貫通して弾丸発射用ガス通路21内に伸びるロッド26
と、ロッド26に嵌合せしめられて中央空間部20内に
位置する弁部材27とを含んで構成されている。ガス通
路制御部25におけるロッド26は、弾丸供給用ガス通
路22内に収容されたコイルスプリング28によって、
装弾室4a側に向けて付勢されている。ガス通路制御部
25における弁部材27は、環状弾性シール部材を形成
しており、ロッド26の移動に応じて弾丸発射用ガス通
路21と弾丸供給用ガス通路22との間を移動せしめら
れて、それら弾丸発射用ガス通路21及び弾丸供給用ガ
ス通路22を開閉制御するものとされている。
【0018】斯かるガス通路制御部25を構成するロッ
ド26は、例えば、図3のA,B及びCに示される如
く、断面形状が三叉形状とされた後端部分26aと、半
球状の先端部が設けられた中実棒とされる本体部分26
bとを有し、後端部分26aが弾丸供給用ガス通路22
内に位置せしめられるとともに、本体部分26bが後端
部分26aから装弾室4aに向けて直線的に伸びるもの
とされ、本体部分26bに弁部材27が嵌合せしめられ
ている。
【0019】ハンマ5は、玩具銃本体10における後端
部に軸13を介して回動可能に取り付けられている。斯
かるハンマ5は、グリップ6に対するケース30の装着
が行われる初期状態においては、例えば、グリップ6内
から突出する発射用可動ピン40の先端部に当接せしめ
られた状態をもって、回動レバー15と相互係合状態に
されて位置固定がなされる。斯かる発射用可動ピン40
は、ロッド43に嵌装されたコイルスプリング46によ
り、ハンマ5に近接する方向に付勢されている。回動レ
バー15は、軸7に巻装されたトグルスプリング16に
よりハンマ5に近接する方向に付勢されている。ハンマ
5には、グリップ6の下方側部分内に配されたコイルス
プリング41が係合する一端部を有した軸部材42の他
端部が取り付けられており、ハンマ5は、軸部材42に
係合するコイルスプリング41により、図1において矢
印aにより示される方向(a方向)に付勢されている。
【0020】一方、ケース30は、グリップ6の下方端
部に設けられた開口からグリップ6内に挿入され、底部
30aがグリップ6の下方端部に当接係合せしめられ
て、グリップ6内における位置決めが行われたものとさ
れている。ケース30内には、装填された複数の弾丸B
Bを最上端部31a側に付勢するコイルスプリング32
が内蔵された弾倉31,例えば、液化ガスが充填された
蓄圧室33,ピストン部材35を移動可能に収容すると
ともにそのピストン部材35により一端部側が密封され
た連結ガス通路36,連結ガス通路36の下方に位置
し、蓄圧室33を連結ガス通路36に連結する下方ガス
通路37、及び、連結ガス通路36の上方に位置し、連
結ガス通路36を介して下方ガス通路37に連結された
上方ガス通路38が設けられている。連結ガス通路36
に収容されたピストン部材35は、その移動に応じて連
結ガス通路36の他端部を開閉する弁部35aが設けら
れており、下方ガス通路37に配されて弁部35aに当
接するコイルスプリング39の付勢力によって、先端部
がケース30から外部に突出するものとなる方向に付勢
されている。
【0021】そして、グリップ6内にケース30が位置
決めされた際には、弾倉31の最上端部31aが装弾室
4bの近傍に配され、可動部材54における中間部分に
より閉塞される。それにより、弾倉31内に装填された
複数の弾丸BBがコイルスプリング32の付勢力に抗す
る方向に押圧される。また、ピストン部材35は、その
先端部が、ケース30からグリップ6内に突出して、発
射用可動ピン40に取り付けられたロッド43に当接す
るとともに、グリップ6内に配された可動レバー45を
それを上方側に向けて付勢するコイルスプリング44の
付勢力に抗して押圧するものとなる。さらに、上方ガス
通路38が、可動部材54内における共通ガス通路23
と連通状態にされるとともに、連結ガス通路36の他端
部がピストン部材35の弁部35aにより閉状態にされ
る。
【0022】上述の如くの構成とされた、本発明に係る
自動弾丸供給機構付玩具銃の一例においては、ケース3
0がグリップ6内に位置決めされると、基準位置をとる
スライダ部50が手動操作により一旦後退せしめられた
後その手動操作から解放され、コイルスプリング18の
付勢力によって再び基準位置に戻される。斯かる際にお
けるスライダ部50の後退に伴って、弾倉31の最上端
部31aをその中間部分により閉塞する可動部材54が
後退せしめられることにより、最上端部31aが開状態
にされ、コイルスプリング32の付勢力によって弾倉3
1内に充填された弾丸BBのうち最上方位置にあるもの
が最上端部31a内に押し上げられ、最上端部31aに
おいて保持される。そして、スライダ部50の後退に続
く前進により可動部材54が前進せしめられ、それによ
り、可動部材54が、その前端部を弾倉31の最上端部
31a内に挿入させ、そこに保持された弾丸BBを、玩
具銃本体10に設けられたテーパー部10aに沿って装
弾室4aへと搬送するとともに、その中間部分により最
上端部31aを閉塞し、その前方側部分が環状部材4に
おける装弾室4aを形成する部分に再び係合せしめられ
るものとなって位置固定される。その結果、図4に示さ
れる如くに、装弾室4a内に弾丸BBが装填される。装
弾室4a内に装填された弾丸BBは、環状突出部4bと
環状部材4に係合する可動部材54の前方側部分とによ
って、装弾室4a内に適正に位置固定される。
【0023】このように装弾室4a内に装填された弾丸
BBは、可動部材54内に設けられたガス通路制御部2
5におけるロッド26の先端部に当接して、ロッド26
をコイルスプリング28の付勢力に抗する方向に押圧す
る。それにより、弁部材27が、弾丸供給用ガス通路2
2を閉状態として、弾丸発射用ガス通路21を、中央空
間部20及び共通ガス通路23を介して、ケース30内
に設けられた上方ガス通路38に連通させる位置におか
れる。即ち、上方ガス通路38は、連結ガス通路36及
び下方ガス通路37と共に、可動部材54内における弾
丸発射用ガス通路21及び弾丸供給用ガス通路22の夫
々に対して共通に設けられて、蓄圧室33から可動部材
54に向けて伸びる1本のガス導出通路部を形成してい
るのである。
【0024】また、スライダ部50が手動操作により後
退せしめられた際には、ハンマ5が、スライダ部50の
後退に伴って後退する固定部材51によって、図4にお
いて一点鎖線により示される位置から、コイルスプリン
グ41の付勢力に抗して、回動レバー15をトグルスプ
リング16の付勢力に抗する方向に押圧しつつa方向と
は逆の方向に回動せしめられて、図4において実線によ
り示される如くに、発射用可動ピン40から所定の距離
離隔せしめられた位置において回動レバー15に係合
し、位置固定される。さらに、このとき、トリガ1は、
スライダ部50の後退及びその後の基準位置に戻る動き
に伴って、図4において一点鎖線により示される基準位
置から、図4において二点鎖線により示される発射完了
位置まで移動せしめられた後、図4において実線により
示される発射準備位置まで戻され、位置固定される。
【0025】このようにスライダ部50が、手動操作に
より一旦後退せしめられた後再び基準位置に戻されたも
とで、トリガ1が引かれ、図4において実線及び二点鎖
線により示される如くに、実線により示される発射準備
位置から、二点鎖線により示される発射完了位置に向け
て回動せしめられると、それに伴って可動バー8が前進
する。その結果、図5に示される如く、可動バー8は、
その後方側部分に設けられた係止部8aが回動レバー1
5をトグルスプリング16の付勢力に抗する方向に回動
させるとともに、その後方側部分に設けられた突出部8
bが可動レバー45の先端部分に係合するものとなる。
【0026】斯かる可動バー8の前進により回動レバー
15との相互係合状態から解放されたハンマ5は、コイ
ルスプリング41の付勢力により、図5において一点鎖
線により示される如くの発射用可動ピン40から離隔し
た位置からa方向に回動し、トリガ1が発射完了位置に
おかれる時期と略同時期において、発射用可動ピン40
を殴打する状態をもって、図5において実線により示さ
れる如くの固定部材51の後端部に当接する位置におか
れる。ハンマ5により殴打された発射用可動ピン40
は、コイルスプリング46の付勢力に抗する方向に押圧
される。それにより、ピストン部材35が、発射用可動
ピン40に取り付けられたロッド43によって、コイル
スプリング39の付勢力に抗する方向に押圧される。こ
のようにピストン部材35が押圧されることにより、可
動レバー45がコイルスプリング44の付勢力により上
方側に向けて移動せしめられて、ピストン部材35をコ
イルスプリング39の付勢力に抗する方向に押圧固定す
るものとなり、ピストン部材35に設けられた弁部35
aが、連結ガス通路36の他端部を開状態となす位置に
維持される。
【0027】それにより、ガス通路制御部25の弁部材
27によって開状態とされた弾丸発射用ガス通路21と
ケース30内に設けられた蓄圧室33とが連通状態にお
かれ、蓄圧室33からのガスが、弾丸発射用ガス通路2
1を通じて装弾室4a内に供給される状態が得られる。
その結果、図5において実線により示される如くに装弾
室4aに装填された弾丸BBが、蓄圧室33からのガス
圧によって、図5において一点鎖線により示される如
く、環状突出部4bを越えて、銃身2と弾丸発射用ガス
通路21とを遮断する状態をもって環状部材4の前方側
部分に移動せしめられる。斯かる際、弾丸供給用ガス通
路22を閉状態となす弁部材27に作用する蓄圧室33
からのガス圧により、ロッド26のコイルスプリング2
8の付勢力に従う移動が阻止されるので、弁部材27の
弾丸供給用ガス通路22を閉状態となす位置が維持され
る。そして、環状部材4における前方側部分に移動した
弾丸BBが、蓄圧室33からのガス圧により銃身2内に
移動せしめられるものとなると、銃身2と弾丸BBとの
間に生じる比較的小なる隙間を通じて銃身2内にガスが
漏れ出し、弾丸BBの銃身2における前端部側に向かう
移動が加速されるとともに、中央空間部20内における
ガス圧が低下する。
【0028】斯かる中央空間部20内におけるガス圧の
低下に伴って、ロッド26がコイルスプリング28の付
勢力により前進するものとなり、それに伴って弁部材2
7が、図6に示される如くに、弾丸供給用ガス通路22
から弾丸発射用ガス通路21に向けて移動せしめられ
る。そして、ロッド26の前進により弁部材27が、図
7に示される如くの弾丸発射用ガス通路21を閉状態と
なす位置におかれるまでの間において、銃身2内に移動
せしめられた弾丸BBが銃身2から発射される。
【0029】このようにして弁部材27が、弾丸発射用
ガス通路21を閉状態として、弾丸供給用ガス通路22
を、中央空間部20及び共通ガス通路23を介して、ケ
ース30内に設けられた上方ガス通路38に連通させる
位置におかれると、弾丸供給用ガス通路22内に充填さ
れる蓄圧室33からのガス圧が、弾丸供給用ガス通路2
2の後端部に設けられた連通路を通じて、固定部材51
を可動部材54から離隔させる方向に押圧しつつ、固定
部材51内に流入するものとなる。このように固定部材
51内に流入する蓄圧室33からのガス圧により、スラ
イダ部50がコイルスプリング18の付勢力に抗して後
退せしめられ、また、固定部材51内から第1の可動円
筒部52Aが環状部材4側に向けて突出せしめられると
ともに、第2の可動円筒部材52Bが第1の可動円筒部
材52Aから環状部材4側に向けて突出せしめられる。
従って、トリガ1が操作されると、それに連動するハン
マ5の回動により銃身2からの弾丸BBの発射が迅速に
行われ、また、その弾丸BBの発射後、直ちにスライダ
部50の後退が開始されることになる。
【0030】さらに、ハンマ5が、後退するスライダ部
50に伴って後退する固定部材51により、コイルスプ
リング41の付勢力に抗してa方向とは逆の方向に回動
せしめられる。それにより、図8に示される如くに、固
定部材51と第1及び第2の可動円筒部材52A及び5
2Bとを有した圧力室形成部内に、弾丸供給用ガス通路
22を通じて蓄圧室33からのガス圧が供給される可変
容積の圧力室56が形成されるとともに、ハンマ5が発
射用可動ピン40から離隔した位置におかれ、発射用可
動ピン40が、図8において実線により示される如くの
位置から、コイルスプリング46の付勢力により、図8
において一点鎖線により示される如くのグリップ6から
突出する位置に移動せしめられる。このように銃身2か
ら弾丸BBが発射された後に、弾丸供給用ガス通路22
を通じて固定部材51内に供給される蓄圧室33からの
ガス圧によるスライダ部50の後退が開始されるので、
弾丸BBの発射に際し、スライダ部50がその移動によ
る影響を銃身2に及ぼすものとなることが回避され、銃
身2から発射される弾丸BBの方向に狂いが生じること
が防止される。
【0031】スライダ部50が、蓄圧室33から可変容
積の圧力室56に供給されるガス圧によってさらに後退
しせしめられる際、スライダ部50における第2の部分
50Bの下端側部分により、可動バー8がその後方側部
分が下降するものとなる方向に回動せしめられる。それ
により、可動バー8の後方側部分に設けられた係止部8
aと回動レバー15との相互係合が解除され、回動レバ
ー15がトグルスプリング16の付勢力に従う方向に回
動してハンマ5に当接する。さらに、可動バー8の後方
側部分に設けられた突出部8bに係合する可動レバー4
5が、コイルスプリング44の付勢力に抗して下方に押
圧されて、ピストン部材35が可動レバー45により位
置固定された状態から解放され、コイルスプリング39
の付勢力により、先端部がケース30から突出するもの
となる位置に移動せしめられる。その結果、図9及び図
10に示される如く、ハンマ5が、回動レバー15によ
って発射用可動ピン40から離隔した位置に位置固定さ
れ、また、ピストン部材35の弁部35aが、連結ガス
通路36の他端部を閉状態となす位置におかれて、蓄圧
室33から可変容積の圧力室56内へのガス圧の供給が
停止される。即ち、ピストン部材35は、それに設けら
れた弁部35a,コイルスプリング39,発射用可動ピ
ン40及びコイルスプリング46と共に、連結ガス通路
36,下方ガス通路37及び上方ガス通路38により形
成される共通ガス通路部を開閉制御するガス通路開閉部
を形成しているのである。
【0032】斯かる蓄圧室33から可変容積の圧力室5
6内へのガス圧の供給が停止された直後においては、ス
ライダ部50はその慣性によりさらに後退する。そし
て、スライダ部50がその慣性による後退により最後退
位置をとる直前に、可変容積の圧力室56の容積が最大
となる状態、即ち、圧力室形成部を構成する第1及び第
2の可動円筒部材52A及び52Bの突出長が最大とな
るとともに、可動部材54がその後方側部分により第2
の可動円筒部材52Bに係止される状態となって、それ
により、可動部材54が、慣性により後退するスライダ
部50と共に後退するものとなる。その結果、可動部材
54の中間部分により閉塞されていた弾倉31の最上端
部31aが開状態にされ、弾倉31内に充填された弾丸
BBのうち最上方位置にあるものが最上端部31aに押
し上げられて保持されるとともに、可動部材54におけ
る下方側部分とケース30における上端部分との間に空
隙が形成される状態をもって、可動部材54内に設けら
れた共通ガス通路23がケース30内に設けられた上方
ガス通路38から分断され、可変容積の圧力室56内の
ガスが、弾丸供給用ガス通路22,中央空間部20及び
共通ガス通路23を通じて大気に排出される。
【0033】このように可変容積の圧力室56における
ガス圧の低下が開始されると、可動部材54が、コイル
スプリング55の付勢力によって、第1及び第2の可動
円筒部材52A及び52Bに引込み状態をとらせつつ後
退せしめられる。それにより、第2の可動円筒部材52
Bが第1の可動円筒部材52A内に収容されるととも
に、第1の可動円筒部材52Aが固定部材51内に配さ
れ、可動部材54がその中間部分を固定部材51に当接
させる状態におかれる。そして、斯かる際において、ス
ライダ部50が最後退位置をとるものとなる。スライダ
部50は最後退位置におかれると、直ちにコイルスプリ
ング18の付勢力により前進する状態におかれ、そのス
ライダ部50の前進に伴って前進する可動部材54が、
その前端部により弾倉31の最上端部31aに保持され
た弾丸BBを装弾室4aに向けて搬送する。
【0034】それにより、スライダ部50が基準位置を
とるものとされたとき、図4に示される如くに、装弾室
4a内に弾丸BBが確実に装填されるとともに、その弾
丸BBにより、可動部材54内におけるガス通路制御部
25のロッド26が後退せしめられ、弁部材27が、弾
丸供給用ガス通路22を閉状態として、弾丸発射用ガス
通路21を、中央空間部20及び共通ガス通路23を介
して、ケース30内に設けられた上方ガス通路38に連
通させる位置におかれる。斯かるもとで、トリガ1が発
射完了位置から発射準備位置に戻されると、可動バー8
が、トリガ1が引かれる前の位置に状態復帰せしめられ
る。そして、トリガ1が再び引かれることにより、上述
の如くにして、ハンマが回動せしめられ、そのハンマ5
の回動に応じて装弾室4aに供給されている弾丸BBが
銃身2から発射され、その弾丸BBの発射に続いてスラ
イダ部50の移動が行われ、それに伴う可動部材54の
往復動により装弾室4aに対する弾丸BBの供給が行わ
れる。
【0035】このように、環状部材4により形成された
装弾室4aと、固定部材51と第1及び第2の可動円筒
部材52A及び52Bとを含んで構成される圧力室形成
部との間に配されて、グリップ6の上方に位置する可動
部材54内に、弾丸供給系及び弾丸発射系に共用される
ガス通路制御部25が設けられ、それにより、全体で1
本のガス通路部を成す共通ガス通路23,上方ガス通路
38,連結ガス通路36、及び、下方ガス通路37が、
ガス通路制御部25により開閉制御される弾丸発射用ガ
ス通路21及び弾丸供給用ガス通路22の夫々に対して
共通化が図られたものとされるとともに、ガス通路制御
部25と装弾室4a及び圧力室形成部の夫々との相互離
隔距離が比較的小とされて、弾丸発射用ガス通路21及
び弾丸供給用ガス通路22が短縮化されるので、蓄圧室
33から上方ガス通路38を含むガス導出通路部及び弾
丸発射用ガス通路21を通じて装弾室4aに至るガス通
路部、及び、蓄圧室33から上方ガス通路38を含むガ
ス導出通路部及び弾丸供給用ガス通路22を通じて可変
容積の圧力室56に至るガス通路部の全体が効果的に短
縮化されるとともに、構成が比較的簡単なものとされる
ことになる。
【0036】しかも、ケース30内に設けられてグリッ
プ6内に位置せしめられた上方ガス通路38,連結ガス
通路36、及び、下方ガス通路37により形成されるガ
ス導出通路部が、弾丸発射用ガス通路21及び弾丸供給
用ガス通路22の夫々に対して共通化されて構成が比較
的簡単なものとされることに伴って、ケース30内に余
裕スペースが生じるので、蓄圧室33の容積を拡大する
ことが容易となる。
【0037】さらに、蓄圧室33から上方ガス通路38
を含むガス導出通路部及び弾丸発射用ガス通路21を通
じて装弾室4aに至るガス通路部、及び、蓄圧室33か
ら上方ガス通路38を含むガス導出通路部及び弾丸供給
用ガス通路22を通じて可変容積の圧力室56に至るガ
ス通路部の全体が効果的に短縮化されることにより、銃
身2からの弾丸BBの発射及び装弾室4aに対する弾丸
BBの供給に消費されるガス量が低減され、それによっ
て、蓄圧室33内の圧力低下が緩やかに生じていくもの
とされるので、蓄圧室33内にガスが充填された後長期
間に亙って、蓄圧室33からのガス圧により弾丸発射用
ガス通路21及び弾丸供給用ガス通路22の開閉制御を
行うガス通路制御部25が円滑に動作せしめられ、その
結果、スライダ部50の銃身2に沿う移動が円滑に行わ
れるとともに、装弾室4aに装填された弾丸BBの発射
が円滑に行われる。
【0038】なお、上述の例においては、グリップ6内
に液化ガスが充填された蓄圧室33を有するケース30
が配されているが、本発明に係る自動弾丸供給機構付玩
具銃においては、蓄圧室が液化ガスに代えて、例えば、
圧縮エアが充填されたものとされてもよく、さらに、ケ
ースが、例えば、液化ガスもしくは圧縮エアが充填され
たガスボンベをそのガス注入口を蓄圧室に連結させた状
態をもって、グリップに装着されることにより、弾丸の
供給及び発射に利用されるガス圧をより多く貯蔵するも
のとされてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る自動弾丸供給機構付玩具銃によれば、トリガが操作
されると、その操作に応じて開始される一連の動作が、
先ずハンマの回動が行われ、そのハンマの回動に応じて
装弾室に供給されている弾丸の発射が行われ、さらに弾
丸の発射に続いてスライダ部の後退及びその後の前進が
行われて、装弾室に対する弾丸の供給がなされるという
順序に従って行われ、それにより、装弾室に供給されて
いる弾丸の発射に際し、銃身部にスライダ部の移動の影
響が及ぼされる事態が確実に回避されるので、発射され
る弾丸の方向に狂いが生じることが防止される。さら
に、ガス通路制御部が、可動部材内に配され、装弾室及
び圧力室形成部の夫々との相互離隔距離が比較的小とさ
れるので、蓄圧室から装弾室に至るガス導出通路部を含
むガス通路、及び、蓄圧室から圧力室形成部に至るガス
導出通路部を含むガス通路の全体が短縮化され、それに
より、弾丸の発射及び弾丸の供給に消費されるガス量が
低減されて、蓄圧室内の圧力低下が緩やかに生じていく
ものとされるので、蓄圧室内にガスが充填された後長期
間に亙って、スライダ部等の蓄圧室のガス圧が利用され
て動作せしめられる各部の動きが円滑に行われることに
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動弾丸供給機構付玩具銃の一例
における要部を示す概略断面図である。
【図2】図1に示される例の構成及び動作の説明に供さ
れる概略断面図である。
【図3】図1に示される例に用いられ得るガス通路制御
部のロッドを示す図である。
【図4】図1に示される例の構成及び動作の説明に供さ
れる概略断面図である。
【図5】図1に示される例の構成及び動作の説明に供さ
れる概略断面図である。
【図6】図1に示される例の構成及び動作の説明に供さ
れる概略断面図である。
【図7】図1に示される例の構成及び動作の説明に供さ
れる概略断面図である。
【図8】図1に示される例の構成及び動作の説明に供さ
れる概略断面図である。
【図9】図1に示される例の構成及び動作の説明に供さ
れる概略断面図である。
【図10】図1に示される例の構成及び動作の説明に供
される概略断面図である。
【符号の説明】
1 トリガ 2 銃身 4 環状部材 4a 装弾室 5 ハンマ 6 グリップ 8 可動バー 10 玩具銃本体 15 回動レバー 18,28 コイルスプリング 20 中央空間部 21 弾丸発射用ガス通路 22 弾丸供給用ガス通路 23 共通ガス通路 25 ガス通路制御部 26 ロッド 27 弁部材 30 ケース 31 弾倉 31a 最上端部 33 蓄圧室 35 ピストン部材 36 連結ガス通路 37 下方ガス通路 38 上方ガス通路 40 発射用可動ピン 50 スライダ部 50A スライダ部50の第1の部分 50B スライダ部50の第2の部分 51 固定部材 54 可動部材 56 圧力室 BB 弾丸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グリップ部内に配される弾倉部と、 上記グリップ部内に配される蓄圧室と、 銃身部の後端部に設けられて上記弾倉部における一端の
    近傍に配される装弾室と、 上記銃身部に対して設けられ、該銃身部に沿って移動し
    得るものとされたスライダ部と、 該スライダ部における上記銃身部の後方となる部分内に
    設けられた圧力室形成部と、 上記装弾室と上記圧力室形成部との間に配されて、上記
    スライダ部の移動に伴う往復移動を行い、該往復移動に
    よって上記弾倉部の一端から上記装弾室へ弾丸を供給す
    る可動部材と、 上記グリップ部内に配されて上記蓄圧室から上記可動部
    材に向かって伸びるガス導出通路部を開閉制御し、上記
    蓄圧室からのガスが上記ガス導出通路部を通じて上記可
    動部材へと導かれることになる状態を選択的にとるガス
    通路開閉部と、 上記可動部材内に移動可能に設けられ、該可動部材内に
    形成される上記ガス導出通路部から上記装弾室に至る第
    1のガス通路部及び上記ガス導出通路部から上記圧力室
    形成部に至る第2のガス通路部の夫々についての開閉制
    御を行い、上記第1のガス通路部を開状態として上記蓄
    圧室からのガスを上記装弾室に供給し、その後、上記第
    2のガス通路部を開状態として上記蓄圧室からのガスを
    上記圧力室形成部に供給するガス通路制御部と、 上記装弾室に供給された弾丸を発射させるべく操作され
    るトリガ部に連動した回動を行い、該回動に伴って上記
    ガス通路開閉部を押圧移動させることにより、上記蓄圧
    室からのガスに、上記ガス導出通路部を通じて上記第1
    のガス通路部に供給され、その後、上記ガス導出通路部
    を通じて上記第2のガス通路部に供給される状態をとら
    せるハンマ部と、を備えて構成される自動弾丸供給機構
    付玩具銃。
  2. 【請求項2】ガス通路開閉部が、ハンマ部の回動に伴う
    押圧力が作用せしめられるピストン部材と、該ピストン
    部材に設けられてガス導出通路部の開閉制御を行う弁部
    材とを備えて成ることを特徴とする請求項1記載の自動
    弾丸供給機構付玩具銃。
  3. 【請求項3】ガス通路開閉部が、ピストン部材及び該ピ
    ストン部材に設けられた弁部材に加えて、回動するハン
    マ部によって殴打されて該ハンマ部の回動に伴う押圧力
    を上記ピストン部材に伝達する可動ピン部材を備えるこ
    とを特徴とする請求項2記載の自動弾丸供給機構付玩具
    銃。
  4. 【請求項4】ハンマ部が、トリガ部の操作に連動してガ
    ス通路開閉部を押圧する回動を行うとともに、スライダ
    部の後退に連動して上記ガス通路開閉部に当接した状態
    から解除される回動を行うことを特徴とする請求項1記
    載の自動弾丸供給機構付玩具銃。
  5. 【請求項5】ハンマ部がスライダ部の後退に連動して回
    動を行うとき付勢力を蓄え、該付勢力をトリガ部の操作
    に連動して上記ハンマに作用させることにより、上記ハ
    ンマ部にガス通路開閉部を押圧移動させる回動を行わせ
    るスプリング部材が設けられたことを特徴とする請求項
    4記載の自動弾丸供給機構付玩具銃。
  6. 【請求項6】ガス通路制御部を装弾室側に付勢するスプ
    リング部材が設けられ、ガス通路制御部が、上記装弾室
    に供給された弾丸に当接して上記スプリング部材の付勢
    力に抗する方向に押圧され、第1のガス通路部を開状態
    にするとともに、蓄圧室からのガスが上記装弾室に供給
    された弾丸の発射に利用されることによる可動部材内の
    ガス圧の低下に伴って、上記スプリング部材の付勢力に
    従う方向に移動せしめられ、第2のガス通路部を開状態
    にすることを特徴とする請求項1記載の自動弾丸供給機
    構付玩具銃。
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