JP5836730B2 - 難燃性複合材料およびエレベータのかご用部材 - Google Patents
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そのため、高い難燃性を有するとともに、軽量かつ高強度な難燃性複合材料、および難燃性複合材料を用いたエレベータのかご用部材を得ることができる。
炭素繊維強化複合材料(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics)
この実施の形態では、難燃性炭素繊維強化複合材料の一例と、難燃性炭素繊維強化複合材料を適用したエレベータのかご(かご室およびかご枠)について説明する。
そのため、高い難燃性を有するとともに、軽量かつ高強度な難燃性繊維強化複合材料、難燃性繊維強化複合材料を用いた難燃性複合材料およびそれらの製造方法、並びに難燃性繊維強化複合材料を用いたエレベータのかご用部材を得ることができる。
発泡材パネル
この実施の形態では、難燃性繊維強化複合材料と発泡材とからなる難燃性複合材料の一例であるサンドイッチパネル(発泡材パネル)と、サンドイッチパネルを適用したエレベータのかご(かご室およびかご枠)について説明する。
そのため、高い難燃性を有するとともに、軽量かつ高強度な難燃性繊維強化複合材料、難燃性繊維強化複合材料を用いた難燃性複合材料およびそれらの製造方法、並びに難燃性繊維強化複合材料を用いたエレベータのかご用部材を得ることができる。
ハニカム構造体パネル
この実施の形態では、難燃性繊維強化複合材料とハニカム構造体とからなる難燃性複合材料の一例であるサンドイッチパネル(ハニカム構造体パネル)と、サンドイッチパネルを適用したエレベータのかご(かご室およびかご枠)について説明する。
そのため、高い難燃性を有するとともに、軽量かつ高強度な難燃性繊維強化複合材料、難燃性繊維強化複合材料を用いた難燃性複合材料およびそれらの製造方法、並びに難燃性繊維強化複合材料を用いたエレベータのかご用部材を得ることができる。
この実施の形態では、難燃性繊維強化複合材料を製造するための製造装置と、難燃性繊維強化複合材料の製造方法について説明する。この実施の形態で製造される難燃性繊維強化複合材料は、閉じられた空間内で、所定の形状に、繊維からなる織物、不織布または不織布状成型物等を積層し、所定の樹脂を含浸させることによって製造する。
まず、繊維50を用意する(ステップS1)。
続いて、その繊維50を所定の形状に裁断する(ステップS2)。
続いて、裁断された繊維50を、第1離型用シート53a(離型用シートを省略した場合、離型処理された成形型51)の上に順次載置して積層する(ステップS4)。
次に、積層された繊維50の周囲にシール材55を配置する(ステップS5)。
次に、繊維50の表面を第2離型用シート53bにて覆う(ステップS7)。
続いて、第2離型用シート53bの表面を第2樹脂拡散用シート52aにて覆う(ステップS8)。
次に、樹脂タンク57の樹脂を、樹脂注入口58から密閉用フィルム54内の空間に注入する(ステップS12)。
こうして、難燃性繊維強化複合材料からなる成形体が完成する(ステップS16)。
そのため、簡易なプロセスを用いて、難燃性繊維強化複合材料を成形することにより、作業の効率化および生産コストの低減を達成することができる。
この実施の形態では、難燃性繊維強化複合材料と発泡材(基材)とからなるサンドイッチパネルを製造するための製造装置と、サンドイッチパネルの製造方法について説明する。サンドイッチパネルは、閉じられた空間内で、所定の形状に、繊維からなる織物、不織布、不織布状成型物または連続繊維と発泡材とを積層し、所定の樹脂を含浸させることによって製造される。
まず、繊維61および発泡材62を用意する(ステップS21)。
続いて、その繊維61および発泡材62を所定の形状に裁断する(ステップS22)。
続いて、裁断された繊維61および発泡材62を、発泡材62を下方および上方から繊維61にて挟み込む態様で、第1離型用シート53aの上に順次載置して積層する(ステップS24)。なお、繊維61は発泡材62の片面のみに載置されてもよい。
次に、積層された繊維61および発泡材62の周囲にシール材55を配置する(ステップS25)。
次に、繊維61の表面を第2離型用シート53bにて覆う(ステップS27)。
続いて、第2離型用シート53bの表面を第2樹脂拡散用シート52aにて覆う(ステップS28)。
次に、樹脂タンク57の樹脂を、樹脂注入口58から密閉用フィルム54内の空間に注入する(ステップS32)。
こうして、難燃性繊維強化複合材料と発泡材62とからなる成形体が完成する(ステップS36)。
そのため、簡易なプロセスを用いて、基材および難燃性繊維強化複合材料からなる難燃性複合材料を成形することにより、作業の効率化および生産コストの低減を達成することができる。
実施例1〜3では、図15の表に記載された構成にて、上記実施の形態1で説明した難燃性炭素繊維強化複合材料を作製した。樹脂には、臭素化不飽和ポリエステル樹脂(日本ユピカ製FLH−350R、臭素含有量11〜13重量%、硬化促進剤入り)、または、臭素化エポキシアクリレート樹脂(日本ユピカ製8197、臭素含有量25〜27重量%)を使用した。
最大発熱速度:10秒以上継続して200kW/m2を超えないこと
総発熱量:8MJ/m2以下であること
その他:防火上有害な裏面まで貫通する亀裂及び穴がないこと
図16の表に記載された構成にて、比較例1〜4の炭素繊維強化複合材料を作製した。ここで、比較例1〜3は、上記実施例1〜3と同様にして試料を作製した。また、比較例4は、上記実施例2において、炭素繊維クロスの代わりに、炭素繊維クロスと同量の炭素繊維チョップドストランド(繊維裁断物)を樹脂、水酸化アルミニウム、三酸化チタン等の構成材料とともに混合した後、金型に入れて硬化させた。
実施例4〜11では、図17の表に記載された構成材料にて、上記実施の形態5で説明した製造方法により、上記実施の形態2、3で示した難燃性繊維強化複合材料を含むサンドイッチパネルを作製した。
比較例5に係る従来のエレベータ用パネル(特許文献1の図2参照)は、両側部を裏側に折り曲げられた表板と、この表板の裏面に固着されて全体の剛性を高くする補強部材とからなるパネルである。比較例1の亜鉛メッキ性鋼板で形成されるエレベータ用パネルの重量は、長さ2400mm、幅600mm、厚み25mmの場合、36kgであった。また、強度を保持しながら、補強部をアルミニウムで形成するなどした、比較例6に係るエレベータ用パネルの重量は、約20kgであった。
図18の表に記載された構成にて、上記実施例4〜11と同様にして、比較例7〜9の繊維強化複合材料を含むサンドイッチパネルを作製した。
Claims (7)
- 炭素繊維に樹脂を含浸させた難燃性複合材料であって、
前記炭素繊維は、織物状、または連続繊維が積層された構造を有し、
前記樹脂は、
臭素含有量が5〜60%の臭素化不飽和ポリエステル樹脂および臭素化エポキシアクリレート樹脂の少なくとも一方を含み、
平均粒径が30μm以下の水酸化アルミニウムおよび水酸化マグネシウムの少なくとも1つが、前記樹脂を含む樹脂100重量部に対して、10〜200重量部分散されるとともに、三酸化アンチモンが樹脂100重量部に対して、1〜20重量部分散されており、
前記炭素繊維の繊維体積含有率は、25〜85重量%である
ことを特徴とする難燃性複合材料。 - 炭素繊維に樹脂を含浸させた複合材料と基材とからなる難燃性複合材料であって、
前記炭素繊維は、織物状、または連続繊維が積層された構造を有し、
前記樹脂は、
臭素含有量が5〜60%の臭素化不飽和ポリエステル樹脂および臭素化エポキシアクリレート樹脂の少なくとも一方を含み、
平均粒径が30μm以下の水酸化アルミニウムおよび水酸化マグネシウムの少なくとも1つが、前記樹脂を含む樹脂100重量部に対して、10〜200重量部分散されるとともに、三酸化アンチモンが樹脂100重量部に対して、1〜20重量部分散されており、
前記炭素繊維の繊維体積含有率は25〜85体積%であり、
前記複合材料の片面または両面に基材が配置されている
ことを特徴とする難燃性複合材料。 - 前記基材は、密度が0.01〜0.2g/cm 3 の範囲にある発泡材であることを特徴とする請求項2に記載の難燃性複合材料。
- 前記発泡材は、フェノール樹脂からなる独立気泡構造を有することを特徴とする請求項3に記載の難燃性複合材料。
- 前記基材は、ハニカム構造体であることを特徴とする請求項2に記載の難燃性複合材料。
- 前記ハニカム構造体は、アルミニウムからなることを特徴とする請求項5に記載の難燃性複合材料。
- 請求項1から請求項6までの何れか1項に記載の難燃性複合材料を用いたエレベータのかご用部材。
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