JP5836337B2 - 自動二輪車及び車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車及び車両の制御装置に関し、特には電子スロットルの制御に関する。
エンジンに供給される空気量を調整する電子スロットルには、その開度を検出するためのスロットルポジションセンサー(TPS)が2つ配置されることがある。四輪車や自動二輪車の分野では、片方のスロットルポジションセンサーに不具合が生じた場合に、電子スロットルの制御を停止して、ばね力によって開度を全閉に近付けることが行われている。その結果、エンジンはアイドル状態に維持されて、退避走行が可能となる。
特開平6−093932号公報
ところで、自動二輪車の分野では、運転者が駆動力を積極的に制御することで、走行中の車両のバランスが保たれることから、上記のようにエンジンがアイドル状態に維持されると、車両を走行させること、特には車両を旋回させることが困難となる。そこで、自動二輪車の分野では、スロットルポジションセンサーに不具合が生じた場合に、代替手段を利用してエンジン出力を制御可能であることが求められる。
この点、特許文献1には、スロットルポジションセンサーの故障が検出された場合に、エンジンの吸気圧及び回転速度に基づいて電子スロットルの開度を推定し、使用する技術が開示されている。
しかしながら、エンジンの吸気圧は、電子スロットルの開度の増加に伴って上昇し、大気圧において飽和するため、大気圧付近では、エンジンの吸気圧から電子スロットルの開度を正確に推定することが困難である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、スロットルポジションセンサーに不具合が生じても電子スロットルを制御することが可能な自動二輪車及び車両の制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の自動二輪車は、エンジンに供給される空気量を調整する電子スロットルと、前記電子スロットルの実開度を検出する1又は複数のスロットルポジションセンサーと、前記エンジンの吸気圧を検出するエンジン吸気圧センサーと、前記エンジンの回転速度を検出するエンジン回転数センサーと、前記電子スロットルの目標開度とフィードバック値とに基づいて、前記電子スロットルを制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記吸気圧及び前記回転速度に基づいて、前記電子スロットルの推定開度を算出する推定開度算出部と、前記実開度が予め定められた不具合条件を満たす場合に、前記推定開度に基づいて、前記フィードバック値として使用する開度を決定する使用開度決定部と、前記実開度が前記不具合条件を満たす場合に、予め定められた上限値を超える前記目標開度の生成を制限する目標開度決定部と、を備える。
また、本発明の車両の制御装置は、電子スロットルの実開度を取得する1又は複数の実開度取得部と、前記エンジンの吸気圧を取得する吸気圧取得部と、前記エンジンの回転速度を取得する回転速度取得部と、前記電子スロットルの目標開度とフィードバック値とに基づいて、前記電子スロットルを制御するコントローラと、前記吸気圧及び前記回転速度に基づいて、前記電子スロットルの推定開度を算出する推定開度算出部と、前記実開度が予め定められた不具合条件を満たす場合に、前記推定開度に基づいて、前記フィードバック値として使用する開度を決定する使用開度決定部と、前記実開度が前記不具合条件を満たす場合に、予め定められた上限値を超える前記目標開度の生成を制限する目標開度決定部と、を備える。
本発明によると、実開度が不具合条件を満たす場合に、予め定められた上限値を超える目標開度の生成が制限されることから、推定開度を算出することが容易な範囲を利用して、電子スロットルを制御することが可能である。
本発明の一実施形態に係る自動二輪車の側面図である。 同自動二輪車の制御系を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る車両の制御装置の機能構成を示すブロック図である。 不具合の第1の態様を説明するための図である。 不具合の第2の態様を説明するための図である。 スロットル開度とエンジン吸気圧とエンジン回転数の関係を示す図である。 スロットル開度の使用範囲と制限範囲を説明するための図である。
本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る自動二輪車1の側面図である。自動二輪車1は、前輪2及び後輪3を備えている。前輪2は、フロントフォーク4の下端で回転可能に支持されており、フロントフォーク4の上端にはステアリングシャフト5が連結されている。ステアリングシャフト5は、不図示の車体フレームの前端で回転可能に支持されており、ステアリングシャフト5の上端にはハンドル6が配置されている。ハンドル6、フロントフォーク4及び前輪2は、ステアリングシャフト5を中心に一体的に回転可能である。
ハンドル6の右端部には、運転者によって操作される不図示のアクセルグリップが設けられている。ハンドル6の後方には、運転者が跨がって座るシート7が配置されている。エンジン8は、前輪2と後輪3の間に配置されており、エンジン8の出力は、チェーン等を介して後輪3に伝達される。また、自動二輪車1は、本発明の一実施形態に係る制御装置10を備えている。
図2は、自動二輪車1の制御系を示すブロック図である。自動二輪車1は、エンジン8に接続された吸気管81に、エンジン8に供給される空気量を調整する電子スロットル9を備えている。電子スロットル9は、スロットルアクチュエーター91を含んでいる。また、自動二輪車1は、吸気管81の内側に燃料を噴射する燃料噴射装置32と、エンジン8の燃焼室の混合気に点火する点火装置34と、を備えている。
さらに、自動二輪車1は、アクセルポジションセンサー26と、エンジン吸気圧センサー27と、エンジン回転数センサー28と、2つのスロットルポジションセンサー29a,29bと、を備えている。
アクセルポジションセンサー26は、ハンドル6に設けられたアクセルグリップの操作量(アクセル操作量)を検出するためのセンサーであり、アクセル操作量に応じた検出信号を制御装置10に出力する。
エンジン吸気圧センサー27は、エンジン8の吸気圧(エンジン吸気圧)、すなわち吸気管81の内側の気圧を検出するためのセンサーであり、エンジン吸気圧に応じた検出信号を制御装置10に出力する。
エンジン回転数センサー28は、エンジン8の回転速度(エンジン回転数)を検出するためのセンサーであり、エンジン回転数に応じた検出信号を制御装置10に出力する。
スロットルポジションセンサー29a,29bは、電子スロットル9の実際の開度(スロットル実開度)を検出するためのセンサーであり、スロットル実開度に応じた検出信号をそれぞれ制御装置10に出力する。
制御装置10は、入力される検出信号に基づいて、電子スロットル9、燃料噴射装置32及び点火装置34を制御する。制御装置10は、マイクロプロセッサと、マイクロプロセッサが実行するプログラム及び制御に使用されるデータを格納するメモリと、を備えている。
例えば、制御装置10は、アクセル操作量及びスロットル実開度に基づいて電子スロットル9をフィードバック制御する。すなわち、制御装置10は、アクセル操作量に基づいて電子スロットル9の目標開度(スロットル目標開度)を決定すると共に、このスロットル目標開度にスロットル実開度が近付くようにスロットルアクチュエーター91を駆動する。
図3は、本発明の一実施形態に係る車両の制御装置10の機能構成を示すブロック図である。制御装置10は、実開度取得部11a,11bと、吸気圧取得部12と、回転速度取得部13と、推定開度算出部14と、不具合判定部15と、使用開度決定部16と、目標開度決定部17と、加算部18と、コントローラ19と、噴射量決定部20と、を備えている。
実開度取得部11a,11bは、スロットルポジションセンサー29a,29bからの検出信号に基づいてスロットル実開度をそれぞれ取得し、不具合判定部15及び使用開度決定部16に出力する。
吸気圧取得部12は、エンジン吸気圧センサー27からの検出信号に基づいてエンジン吸気圧を取得し、推定開度算出部14に出力する。
回転速度取得部13は、エンジン回転数センサー28からの検出信号に基づいてエンジン回転数を取得し、推定開度算出部14に出力する。
推定開度算出部14は、吸気圧取得部12からのエンジン吸気圧と、回転速度取得部13からのエンジン回転数と、に基づいて、電子スロットル9の推定される開度(スロットル推定開度)を算出し、不具合判定部15及び使用開度決定部16に出力する。具体的には、推定開度算出部14は、エンジン吸気圧とエンジン回転数とスロットル推定開度とを対応付けるマップや演算式を用いて、検出されたエンジン吸気圧とエンジン回転数とからスロットル推定開度を算出する。
不具合判定部15は、実開度取得部11a,11bからの2つのスロットル実開度と、推定開度算出部14からのスロットル推定開度と、に基づいて、スロットル実開度が予め定められた不具合条件を満たすか否かを判定する。不具合条件を満たすと判定された場合、不具合判定部15は、不具合条件を満たす旨の通知を、使用開度決定部16、目標開度決定部17及び噴射量決定部20に出力する。
使用開度決定部16は、通常時(不具合条件を満たさない場合)、実開度取得部11a,11bからのスロットル実開度に基づいてフィードバック値を生成し、加算部18に出力する。具体的には、使用開度決定部16は、2つのスロットル実開度の一方をフィードバック値としてもよいし、2つのスロットル実開度の平均をフィードバック値としてもよい。
他方、使用開度決定部16は、不具合条件を満たす場合に、推定開度算出部14からのスロットル推定開度に基づいて、フィードバック値として使用する開度を決定する。具体的には、使用開度決定部16は、2つのスロットル実開度及びスロットル推定開度の中からフィードバック値として使用する開度を選択する。
図4及び図5は、不具合の第1の態様及び第2の態様を説明するための図である。グラフの横軸は時間を表しており、グラフの縦軸はスロットル開度を表している。実線で示されるTPS1,TPS2は2つのスロットル実開度を表しており、破線で示されるETPはスロットル推定開度を表している。説明のため、グラフの左半部においてTPS1,TPS2,ETPを互いに離して描いているが、実際には、これらは互いに近接した値となる。
図4に示される不具合の第1の態様は、複数のスロットル実開度TPS1,TPS2が互いに異なる場合である。不具合判定部15は、2つのスロットル実開度TPS1,TPS2が互いに異なることを不具合条件として、不具合条件を満たすか否かを判定する。具体的には、2つのスロットル実開度TPS1,TPS2が予め定められた差よりも離れている場合に、不具合条件を満たすと判定される。この場合、使用開度決定部16は、2つのスロットル実開度TPS1,TPS2のうち、スロットル推定開度ETPに近い一方をフィードバック値とする。具体的には、2つのスロットル実開度TPS1,TPS2の一方とスロットル推定開度ETPとが予め定められた差よりも近い場合に、当該一方がフィードバック値とされる。
図5に示される不具合の第2の態様は、全てのスロットル実開度TPS1,TPS2がスロットル推定開度ETPと異なる場合である。不具合判定部15は、2つのスロットル実開度TPS1,TPS2がスロットル推定開度ETPと異なることを不具合条件として、不具合条件を満たすか否かを判定する。具体的には、2つのスロットル実開度TPS1,TPS2とスロットル推定開度ETPとが予め定められた差よりも離れている場合に、不具合条件を満たすと判定される。この場合、使用開度決定部16は、スロットル推定開度ETPをフィードバック値とする。なお、これは、スロットルポジションセンサーが1つの場合にも適用できる。
図3の説明に戻り、目標開度決定部17は、通常時(不具合条件を満たさない場合)、アクセルポジションセンサー26からの検出信号に基づいて、アクセル操作量と線形的に対応するスロットル目標開度を決定し、加算部18に出力する。加算部18は、目標開度決定部17からのスロットル目標開度と、使用開度決定部16からのフィードバック値との差分値を算出し、コントローラ19に出力する。コントローラ19は、加算部18からの差分値が0に近付くように、スロットルアクチュエーター91を駆動する。
他方、目標開度決定部17は、不具合条件を満たす場合に、予め定められた上限値を超えるスロットル目標開度の生成を制限する。すなわち、目標開度決定部17は、上限値を超えない限りで、アクセル操作量に応じたスロットル目標開度を加算部18に出力する。このため、アクセル操作量が幾ら増加しても、スロットル目標開度は上限値を超える値にはならない。アクセル操作量がスロットル目標開度の上限値に対応する値よりも大きい期間では、スロットル目標開度は上限値に維持される。
以下、上限値を超えるスロットル目標開度の生成を制限する理由について説明する。図6は、スロットル開度とエンジン吸気圧とエンジン回転数の関係を示す図である。グラフの横軸はスロットル開度を表しており、グラフの縦軸はエンジン吸気圧を表している。また、グラフ中には、エンジン回転数が互いに異なる3種類の実線が示されている。
エンジン吸気圧は、スロットル開度の増加に伴って上昇し、大気圧において飽和する。具体的には、大気圧から離れたエンジン吸気圧の低領域では、スロットル開度に対するエンジン吸気圧の変化の傾きが比較的大きく、急激に立ち上がっている。これに対し、大気圧に近いエンジン吸気圧の高領域では、スロットル開度に対するエンジン吸気圧の変化の傾きが比較的小さく、大気圧の線とほぼ平行になっている。
グラフ中の一点鎖線は、傾きが比較的大きいエンジン吸気圧の低領域と、傾きが比較的小さいエンジン吸気圧の高領域との変化点を結んだ境界Bを表している。境界Bは、エンジン回転数が高まるのに伴って、エンジン吸気圧の低い側に変化している。ここでは、変化点よりもエンジン吸気圧の低い側を「エンジン吸気圧の低領域」と呼び、変化点よりもエンジン吸気圧の高い側を「エンジン吸気圧の高領域」と呼んでいる。
スロットル開度に対するエンジン吸気圧の変化の傾きが比較的小さいエンジン吸気圧の高領域では、エンジン吸気圧に基づいて正確なスロットル推定開度を算出することが困難である。換言すると、エンジン吸気圧の高領域を利用して算出されるスロットル推定開度は信頼性に乏しい。
そこで、本実施形態では、上限値を超えるスロットル目標開度の生成が制限される。上限値は境界Bに基づいて予め定められる値であり、本実施形態では、上限値は境界Bと同じ値である。
具体的には、図7に示されるように、エンジン吸気圧の低領域がスロットル目標開度の生成が許可される使用領域とされ、エンジン吸気圧の高領域がスロットル目標開度の生成が制限される制限領域とされる。エンジン吸気圧の低領域と高領域の境界Bは、エンジン回転数が高まるのに伴って、エンジン吸気圧の低い側に変化している。
このように、上限値を超えるスロットル目標開度の生成が制限されることで、信頼性の高いスロットル推定開度を利用して、適切なスロットル目標開度を生成することが可能である。その結果、スロットル目標開度が上限値を超えない限りで、運転者は駆動力を積極的に制御することが可能である。
なお、上述と同じ理由から、上記不具合判定部15が不具合条件を満たすか否かを判断する際には、エンジン吸気圧が低領域であるときに算出されたスロットル推定開度を利用することを条件として加えてもよい。
図3の説明に戻り、噴射量決定部20は、エンジン8の吸気量(エンジン吸気量)に基づいて燃料噴射装置32の燃料噴射量を決定する。
具体的には、噴射量決定部20は、エンジン吸気圧とエンジン回転数と燃料噴射量とを対応付けるマップや演算式を用いて、検出されたエンジン吸気圧とエンジン回転数から燃料噴射量を決定する(第1の決定手法)。すなわち、第1の決定手法は、エンジン吸気圧とエンジン回転数に基づいてスロットル推定開度を算出し、スロットル推定開度とエンジン回転数からエンジン吸気量を算出する過程を実質的に含んでいる。
他方、噴射量決定部20は、スロットル実開度とエンジン回転数と燃料噴射量とを対応付けるマップや演算式を用いて、検出されたスロットル実開度とエンジン回転数から燃料噴射量を決定する(第2の決定手法)。すなわち、第2の決定手法は、スロットル実開度とエンジン回転数からエンジン吸気量を算出する過程を実質的に含んでいる。
燃料噴射量の決定手法が切り替わる閾値も、境界Bに基づいて予め定められる。本実施形態では、当該閾値は上述の上限値(不具合条件を満たす場合にスロットル目標開度の生成を許可する上限値)と同じ値である。すなわち、エンジン吸気圧の低領域では第1の決定手法が適用され、エンジン吸気圧の高領域では第2の決定手法が適用される(図7を参照)。
さらに、噴射量決定部20は、不具合条件を満たす場合、かつエンジン吸気圧が高領域にある場合に、燃料噴射量を制限する。燃料噴射量は、例えば、通常時に算出される値よりも低い値(特には0)に制限される。これにより、不具合条件を満たす場合にエンジン8の出力が過度に上昇することを抑制することが可能である。
従って、本実施形態では、不具合条件を満たす場合、かつエンジン吸気圧が低領域にある場合には、目標開度決定部17及び噴射量決定部20は、通常時(不具合条件を満たさない場合)と同様に動作する。これに対し、不具合条件を満たす場合、かつエンジン吸気圧が高領域にある場合には、目標開度決定部17はスロットル目標開度の生成を制限し、噴射量決定部20は燃料噴射量を制限する。なお、燃料噴射量の制限に併せて、点火を制限してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が当業者にとって可能であるのはもちろんである。
1 自動二輪車、2 前輪、3 後輪、4 フロントフォーク、5 ステアリングシャフト、6 ハンドル、7 シート、8 エンジン、9 電子スロットル、10 制御装置、11a,11b 実開度取得部、12 吸気圧取得部、13 回転速度取得部、14 推定開度算出部、15 不具合判定部、16 使用開度決定部、17 目標開度決定部、18 加算部、19 コントローラ、20 噴射量決定部、26 アクセルポジションセンサー、27 エンジン吸気圧センサー、28 エンジン回転数センサー、29a,29b スロットルポジションセンサー、32 燃料噴射装置、34 点火装置、81 吸気管、91 スロットルアクチュエーター。

Claims (7)

  1. エンジンに供給される空気量を調整する電子スロットルと、
    前記電子スロットルの実開度を検出する1又は複数のスロットルポジションセンサーと、
    前記エンジンの吸気圧を検出するエンジン吸気圧センサーと、
    前記エンジンの回転速度を検出するエンジン回転数センサーと、
    前記電子スロットルの目標開度とフィードバック値とに基づいて、前記電子スロットルを制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記吸気圧及び前記回転速度に基づいて、前記電子スロットルの推定開度を算出する推定開度算出部と、
    前記実開度が予め定められた不具合条件を満たす場合に、前記推定開度に基づいて、前記フィードバック値として使用する開度を決定する使用開度決定部と、
    前記実開度が前記不具合条件を満たす場合に、予め定められた上限値を超える前記目標開度の生成を制限する目標開度決定部と、
    を備え、
    前記上限値は、前記電子スロットルの開度と前記エンジンの吸気圧の関係において、前記エンジンの各々の回転速度における、前記電子スロットルの開度の変化量に対する前記エンジンの吸気圧の変化量の比率である傾きが比較的大きく、かつ前記エンジンの吸気圧が比較的低い低領域と、前記傾きが比較的小さく、かつ前記エンジンの吸気圧が比較的高い高領域と、の変化点を結んだ境界に基づいて予め定められる、
    自動二輪車。
  2. 前記使用開度決定部は、複数の前記実開度が互いに異なる場合に、複数の前記実開度のうち、前記推定開度に近い実開度を前記フィードバック値として決定する、
    請求項1に記載の自動二輪車。
  3. 前記使用開度決定部は、全ての前記実開度が前記推定開度と異なる場合に、前記推定開度を前記フィードバック値として決定する、
    請求項1に記載の自動二輪車。
  4. 前記上限値は、前記エンジンの回転速度の増加に伴って減少する、
    請求項1に記載の自動二輪車。
  5. 前記制御装置は、
    前記エンジンの燃料噴射量を決定する噴射量決定部であって、前記吸気圧が予め定められた閾値よりも小さい場合に、前記吸気圧及び前記回転速度に基づいて前記燃料噴射量を決定し、前記吸気圧が前記閾値よりも大きい場合に、前記実開度及び前記回転速度に基づいて前記燃料噴射量を決定する噴射量決定部をさらに備え、
    前記閾値は、前記境界に基づいて定められる、
    請求項1に記載の自動二輪車。
  6. 前記噴射量決定部は、前記実開度が前記不具合条件を満たし、かつ前記吸気圧が前記閾値よりも大きい場合に、前記燃料噴射量を制限する、
    請求項5に記載の自動二輪車。
  7. 電子スロットルの実開度を取得する1又は複数の実開度取得部と、
    前記エンジンの吸気圧を取得する吸気圧取得部と、
    前記エンジンの回転速度を取得する回転速度取得部と、
    前記電子スロットルの目標開度とフィードバック値とに基づいて、前記電子スロットルを制御するコントローラと、
    前記吸気圧及び前記回転速度に基づいて、前記電子スロットルの推定開度を算出する推定開度算出部と、
    前記実開度が予め定められた不具合条件を満たす場合に、前記推定開度に基づいて、前記フィードバック値として使用する開度を決定する使用開度決定部と、
    前記実開度が前記不具合条件を満たす場合に、予め定められた上限値を超える前記目標開度の生成を制限する目標開度決定部と、
    を備え、
    前記上限値は、前記電子スロットルの開度と前記エンジンの吸気圧の関係において、前記エンジンの各々の回転速度における、前記電子スロットルの開度の変化量に対する前記エンジンの吸気圧の変化量の比率である傾きが比較的大きく、かつ前記エンジンの吸気圧が比較的低い低領域と、前記傾きが比較的小さく、かつ前記エンジンの吸気圧が比較的高い高領域と、の変化点を結んだ境界に基づいて予め定められる、
    車両の制御装置。
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