JP5834931B2 - 化粧膜観察方法 - Google Patents
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Description
透明皮膚モデルの保持手段、
透明皮膚モデルに形成された化粧膜を、透明皮膚モデル側から照明する照明手段、
透明皮膚モデルに形成された化粧膜を、透明皮膚モデル側から撮像するカメラ
を備えた化粧膜観察装置
を提供する。
実施例1
(1)装置構成
図1の装置構成において、透明基板1として、1.5mm厚の透明なガラス板を用意した。また、カメラ6としてカシオ社製High speed EXILIM EX-ZR10を使用し、カメラ6と化粧膜3との距離を14.5cmとした。拡大レンズ5及び照明手段8としては、拡大鏡の先端部に白色LEDリング照明がついているマイクロアドバンス社製DS-10を使用した。この場合、カメラ6の倍率は2倍、拡大レンズ5の倍率は30倍とし、カメラ6で動画を撮影するときのフレームレートは240fpsとした。なお、一般に、動画の撮影時のフレームレートは30fpsとされる場合が多いが、素早い塗布作業による化粧膜の形成過程を、画質を落とさず良好に観察する点から、30fps〜1000fpsが好ましい。
また、室内照明の影響がないように、暗室にて撮影し、観察したい化粧膜の色によりリング照明の明るさをマニュアルにて適宜調整した。
(2-1)人肌の印象採得:
まず、レプリカをとる肌(40歳、女性、頬部)をエチルアルコールできれいに拭き、汚れを除去した。次に、精密印象材(付加型シリコーンソフトボディタイプ、2液型、ビューラックス社製)を練和し、採得すべき肌の部分の中心から円を描くように、厚さ約2mmに塗布し、これを約3分放置して硬化させ、人肌の陰(凹)型基盤とした。
(2-2-1)肌の陽(凸)型基盤の作製;
アクリル板でコア(型枠)を作り、その下面に上記(2-1)で得た肌の陰(凹)型基盤を貼り合わせた。一方、注型用エポキシ主剤に硬化剤を加え、均一に練和し、十分に脱泡したものを上記コア(型枠)に注入し、次いで、これを乾燥炉に入れ、40℃で5〜7時間保持し、硬化後型枠から外してエポキシ凸型基盤を得た。
(2-2-1)と同様にアクリル板で任意の大きさのコア(型枠)を作り、(2-2-1)で作製した凸型基盤をセットし、ワックススペーサーを一層設け、ヘビーボディタイプ付加型シリコーンを圧入し、硬化させてマスターモデルの概型印象を作製した。次いで、ワックススペーサーを除去し、この空隙にソフトボディタイプ付加型シリコーンを注入し、最後に、先の概型印象の作製に使用したのと同じヘビーボディタイプ付加型シリコーンを圧入し、常温で10分間程度保持し、硬化後、凸型基盤と離し、周辺部のバリを取ることにより、マスターモデルを得た。
(2-2-2)で作製したマスターモデルを用いて、次のようにして直径50mmの円形の皮膚レプリカを製造した。
まず、レプリカ材料の流動性と硬化を促進するため、マスターモデルを乾燥炉の中に入れ、約70℃で5分間加温した。
透明基板1上に(2)で作製した皮膚の透明レプリカ2を載置し、その皮膚の透明レプリカ2上に化粧料として表1の組成の液状ファンデーションを次の(3-1)〜(3-6)のステップで塗布すると共に、塗布により形成されていく化粧膜3をカメラ6で拡大撮像し、その画像を観察した。この場合の塗布中の画像及び塗布完了後の画像を図2A〜図2Fに示す。
(3-2)肌の全面がファンデーションで覆われるように適量のファンデーションをスポンジで塗布した。図2Bはファンデーションの塗布後の画像である。図2Bから、ファンデーションが肌を覆っていることがわかる。
(3-3)(3-2)でファンデーションを塗布した肌を、その塗布に使用したスポンジでぬぐい取った。図2Cは、ぬぐい取り後の画像である。皮溝を中心にファンデーションが付着していることがわかる。
(3-4)(3-3)でファンデーションぬぐい取ったスポンジを一方向に動かすことにより、再度、肌にファンデーションを塗布した。図2Dは、この塗布後の画像である。筋ムラができていることがわかる。
(3-5)(3-4)で用いたスポンジをランダムな方向に動かすことによりファンデーションを展延した。図2Eは、展延後の画像である。筋ムラが薄くなっていることがわかる。
(3-6)さらに、スポンジにファンデーションを付着させ、ファンデーションを塗り重ねた。図2Fは、塗り重ね後の画像である。ファンデーションの化粧膜が略均一に形成されたことがわかる。
照明手段を化粧膜側に設置し、化粧膜側から照明した以外は実施例1と同様にして画像を撮った。この画像を図3A〜図3Fに示す。
図3Bは、塗布開始時の画像である。塗布作業により照明光が遮られ、画像が暗くなった。
図3Cは、適量のファンデーションを塗布した後の画像である。化粧膜により照明光が遮られ、画像が暗くなった。
図3Dは、ファンデーションの塗布時に、スポンジで照明光が遮られたときの画像である。さらに画像が暗くなった。
図3Eは、肌に塗布したファンデーションを、その塗布に使用したスポンジでぬぐい取った状態の画像である。ファンデーションの塗布状態の均一度があがっていることはわかる。しかしながら、画像が暗いため、皮溝への付着はわかるが、皮丘への付着がわかりにくく、実際には存在する筋状のムラを画像では観察することができない。
図3Fは、同じスポンジを使用してファンデーションの塗布を繰り返した後の画像である。この画像でも、皮溝への付着はわかるが、皮丘への付着がわかりにくい。
カメラを化粧膜側に設置し、化粧膜側から撮像した以外は実施例1と同様にして画像を撮った。この画像を図4A〜図4Fに示す。
図4Bは、一回目のファンデーションの塗布後の画像である。塗りムラがわかるが、皮丘や皮溝へのファンデーションの付着状態は観察できない。
図4Cは、ファンデーションの塗布に使用したスポンジで、肌のファンデーションをぬぐい取っているときの画像である。このようにスポンジでレプリカが遮られ、化粧膜の画像を撮ることができない。
図4Dは、同じスポンジを使用してファンデーションを展延した後の画像である。塗布ムラが薄くなっていることがわかるが、皮溝や皮丘へのファンデーションの付着状態は観察できない。
図4Eは、ファンデーションをさらに塗布した後の画像である。ファンデーションの付着が均一になっていることがわかるが、皮溝や皮丘へのファンデーションの付着状態は観察できない。
図4Fは、さらにファンデーションの塗布を繰り返した後の画像である。化粧膜がより均一になっていることがわかるが、皮溝や皮丘へのファンデーションの付着状態は観察できない。
2 透明皮膚モデル又は皮膚の透明レプリカ
3 化粧膜
5 拡大レンズ
6 カメラ
7 パーソナルコンピュータ
8 照明手段
L 照明光
10 化粧膜観察装置
Claims (7)
- 透明皮膚モデルに塗布された化粧膜を、透明皮膚モデル側から照明し、透明皮膚モデル側からカメラで撮像して観察する化粧膜観察方法。
- カメラで塗布中の化粧膜の動画を撮る請求項1記載の化粧膜観察方法。
- 透明皮膚モデルの厚さを1mm以下とする請求項1又は2記載の化粧膜観察方法。
- リング照明で照明する請求項1〜3のいずれかに記載の化粧膜観察方法。
- 透明皮膚モデルの保持手段、
透明皮膚モデルに形成された化粧膜を、透明皮膚モデル側から照明する照明手段、
透明皮膚モデルに形成された化粧膜を、透明な皮膚モデル側から撮像するカメラ
を備えた化粧膜観察装置。 - 動画の撮像が可能なカメラを備える請求項5記載の化粧膜観察装置。
- 照明手段がリング照明である請求項5又は6記載の化粧膜観察装置。
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JP2012005977A JP5834931B2 (ja) | 2012-01-16 | 2012-01-16 | 化粧膜観察方法 |
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JP2012005977A JP5834931B2 (ja) | 2012-01-16 | 2012-01-16 | 化粧膜観察方法 |
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JP2013145192A JP2013145192A (ja) | 2013-07-25 |
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Family Applications (1)
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JP2012005977A Active JP5834931B2 (ja) | 2012-01-16 | 2012-01-16 | 化粧膜観察方法 |
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