JP5833877B2 - 遮光フィルムの製造方法 - Google Patents
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そこで、窓ガラスに半透明の遮光フィルムを貼着して日光の一部の一部を遮りつつ、その遮光フィルムを通して外の景色を眺め、景観を楽しめるようにする方法も、一部で採用されている(例えば特許文献1)。
本発明における典型的な立体形状部33は、図1に示すように、三角柱状の突条3が平行に並列された、いわゆるプリズムアレイと同様の形状になっている。即ち、通常、プリズムシートやプリズムフィルムとして用いられているシートやフィルム類が本発明におけるプリズムシート状層2として使用できる。突条のピッチPについては特に限定されず、通常のプリズムシートの場合と同様、数十μm〜数百μmのなかから任意に選択して使用することができる。また、図2に示すように、プリズムアレイからその稜線の部分を取り除いたような、台形柱状の突条3が平行に並列された形状でもよい。
但し、頂角の角度を70°未満にすると、例えば樹脂製のプリズムシート状層2の場合は三角柱の頂部先端まで樹脂が行き渡らなかったり、三角柱の稜線の部分が欠けやすくなり、立体形状部33の形状が乱れて遮光性、景観性に悪影響を及ぼす場合があるので、70°以上とするほうが好ましい。また、頂角の上限については、日本における6〜8月の昼間の太陽高度を勘案し、140°以下が好ましい。
立体形状部33が台形柱状の突条3からなる場合、初めから台形柱状の突状3が設けられた立体形状部33を用いてもよいが、上記のような三角柱状の突条3を形成してから研磨等の方法により三角柱状の突条3の稜線の部分を取り除けば、一つの金型で多種類の立体形状部33を形成できるので簡便である。
充填層5の材質は特に限定されないが、プリズムシート状層2との間で屈折を生じさせないようにするため、屈折率がプリズムシート状層2を構成する材料の屈折率に近い透明材料を用いるのが好ましい。屈折率が等しい材料を用いるのが最も好ましいが、屈折率の差が0.1以下であれば景観性に殆ど影響を与えない。例えばプリズムシート状層2が屈折率1.585のポリカーボネートからなる場合、充填層5の素材として、屈折率1.685〜1.485の透明材料を選択すれば、この遮光フィルム1を通して景色を眺めた場合でも違和感は殆どない。
特にエチレン酢酸ビニルコポリマー、微粘着性オレフィン系エラストマー、アクリル系微粘着ポリマー等の微粘着性材料を用いれば窓ガラスを水拭きしてから、窓ガラスの表面に水分が残っているうちに本発明の遮光フィルムの充填層5を押し付けるだけで、好適に本発明の遮光フィルム1を窓ガラスに接着することができ、また接着した遮光フィルムを剥がすのも容易である。さらに、貼着作業中に遮光フィルム1が撓んで充填層5同士が接着したり、窓枠など遮光フィルムを貼り付けたくない箇所に当該遮光フィルムを誤って接着するような失敗も防止できる。
なお、粘着性材料からなる充填層5や粘着層の上には必要に応じて離型紙等(図示せず)を設けることができる。
即ち、窓ガラスに貼着した場合、横方向または下方向から照射される光は、図5に示すように、遮光層4の間をすり抜けて室内に入射する(a)か、遮光層4が鏡面反射する場合には2回反射して室内に入射する(b)ため、本発明の遮光フィルム1を通して外の景色を好適に眺めることができる。なお、図5に示すように、遮光層4の間をすり抜けた光(a)と反射を繰り返して入射した光(b)は上下が入れ替わっているので、外の景色も若干ぼやけて見えるが、立体形状部33における突条3のピッチPを十分に小さく(例えばピッチ200μm以下)すれば、実質上、景観を楽しむ上で障害にはならない。
また、太陽光など高い高度から照射される光は、図6に示すように、遮光層4に吸収される(a)か、遮光層4が鏡面反射する物質からなる場合には遮光層4で反射される(b)ため、室内に日光は差し込まない。
本発明におけるプリズムシート状層は、従来よりプリズムフィルム、プリズムシートとして使用されているシート、フィルムと実質的に同じものであり、これらと同様の方法で成形できるが、その方法を具体的に例示すれば、シート状に溶融押出しした熱可塑性樹脂をゴムロールと冷却ロールの間で押圧しつつ冷却する方法において、冷却ロールとして表面に立体形状部の雌型が刻設されたものを用いる方法等が本発明においても好適に利用できる。
具体的には、タングステンワイヤーの上に金属アルミニウムを載せてからタングステンワイヤーに通電して金属アルミニウムを蒸発させ、蒸着源Vを作る。この蒸着源Vを、図8に示すように、プリズムシート状層2における三角柱状の突条の延伸方向に対して垂直な方向に載置し、この方向から蒸発したアルミニウム金属粒子をプリズムシート状層2に向かって斜め上から吹き付ける。このようにすれば、アルミニウム金属粒子を三角柱状の突条の2斜面のうちの一方の斜面に蒸着させることができ、好適に遮光層を形成させることができる。
市販のプリズムシート(五洋紙工社製、型番:GTL−6000、レンズの頂角:90°、シートに対する斜面の傾斜角:45°/45°、プリズムのピッチ:50μm)をプリズムシート状層として使用し、これに斜め蒸着法により、プリズムの一方の斜面のみにアルミニウム金属粒子を蒸着させて遮光層を形成した。
次に、充填層としてEVA樹脂ペレット(住友化学社製)をシート状に押出し、上記のプリズムシート状層の立体形状部の上から遮光層を挟み込むように配置してから、これを冷却ロールとゴムロールの間で加圧して積層することにより遮光フィルムを得て、これを実施例1とした。
プリズムシート状層として、上記市販のプリズムシートと同じ樹脂からなり、レンズの頂角が90°、シートに対する斜面の傾斜角が50°/40°であるプリズムシートを使用し、傾斜角が50°の斜面にアルミニウム金属を蒸着させた他は実施例1と同様にして実施例2の遮光フィルムを得た。
プリズムシート状層として、上記市販のプリズムシートと同じ樹脂からなり、レンズの頂角が90°、シートに対する斜面の傾斜角が60°/30°であるプリズムシートを使用し、傾斜角が60°の斜面にアルミニウム金属を蒸着させた他は実施例1と同様にして実施例3の遮光フィルムを得た。
プリズムシート状層として、上記市販のプリズムシートと同じ樹脂からなり、レンズの頂角が70°、シートに対する斜面の傾斜角が55°/55°であるプリズムシートを使用した他は実施例1と同様にして実施例4の遮光フィルムを得た。
プリズムシート状層として、上記市販のプリズムシートと同じ樹脂からなり、レンズの頂角が120°、シートに対する斜面の傾斜角が30°/30°であるプリズムシートを使用した他は実施例1と同様にして実施例5の遮光フィルムを得た。
市販のプリズムシート(五洋紙工社製、型番:GTL−6000、レンズの頂角:90°、シートに対する斜面の傾斜角:45°/45°、プリズムのピッチ:50μm)をそのまま使用して、比較例の遮光フィルムとした。
表1から明らかなように、実施例の遮光フィルムは、いずれも水平方向からの光を殆ど全部透過させており景観性は良好であったが、比較例の遮光フィルムは半透明状に白く見えるとともに、僅かに見える景色も2重写しのように見え、また表面側がぎらついて見えるので、違和感が強く、景観性は不良であった。
斜め上方向からの光については、実施例1については45°以上、実施例2については50°以上、実施例3については60°以上、実施例4については55°以上、実施例5については60°以上の角度で入射された光をほぼ完全に遮断していた。比較例については45°を境に光の透過量が急激に下がったが、完全には遮断できなかった。
2 プリズムシート状層
3 突条
33 立体形状部
4 遮光層
5 充填層
V 蒸着源
R ロール間
B 遮蔽板
Claims (1)
- プリズムシート状層における三角柱状の突条の延伸方向に対して垂直な方向から、斜め蒸着により、金属粒子を三角柱状の突条の斜面の一方に蒸着して遮光層を形成させ、
三角柱状の突条の上端を除去して突条の形状を断面視台形状にしてから、
遮光層の上から充填層を積層することを特徴とする遮光フィルムの製造方法。
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