JP5831391B2 - 線材供給装置 - Google Patents

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Description

この発明は、線材を連続供給する技術に関する。
導体芯線を縮径加工する場合等、線材を供給する際には、線材巻回体に巻回されている連続した線材が順時引き出されることにより行われることがある。特許文献1に開示のサプライスタンド装置は、輪状に巻かれた電線束が載置されるスタンド台部と、スタンド台部の中央部に立設された支柱部とを備え、支柱部の上方に配置された電線ガイドを介して電線が上方へ引き出されることにより電線を供給可能に構成されている。
特開2006−36395号公報
また、線材巻回体(スタンド台部及び支柱部に相当)に巻回されている線材が全て引き出された際に、他の線材巻回体に巻回された次に供給する線材を連続して引き出すことがある。すなわち、一方の線材巻回体に巻回された線材の終端部に、他方の線材巻回体に巻回された線材の始端部を連結した状態で、並べて配設した2つの線材巻回体の間で連結された線材を連続して引き出す。
このような連結された線材が巻回収納されている2つの線材巻回体を用いて線材の引き出しを行う際には、一方の線材巻回体に巻回された線材が全て引き出された(或いは全て引き出される直前である)ことを検出する自動切替検出機構と、引き出し位置を一方の線材巻回体側から他方の線材巻回体側に移動させるパスライン移動機構とを有する線材引出装置を用いることがあった。
しかしながら、このような線材引出装置は、一方の線材巻回体に巻回された線材が全て引き出された(或いは全て引き出される直前である)タイミングに対して、線材の引出態様は線材の捻れ、巻回態様等により異なることもあり、パスライン移動機構による引出位置の移動タイミングの設定が難しかった。そして、線材の引出態様と引出位置の移動タイミングが合わないと、線材のスムーズな供給が阻害される恐れもあった。
そこで、本発明は、線材の供給をよりスムーズに行うことを目的とする。
第1の態様は、線材を供給する線材供給装置であって、第1の線材巻回体と第2の線材巻回体とを含み、前記第1の線材巻回体の巻き終わりと前記第2の線材巻回体の巻き始めとが連続した線材が巻回収納され、前記線材が巻回される際の中心軸を所定の基軸に直交する平面に対して傾斜させた姿勢で前記所定の基軸周りに間隔をあけて配設された複数の線材巻回体と、前記所定の基軸周りの回転動作を可能に支持され、外周側部分に設けられて前記第1の線材巻回体又は前記第2の線材巻回体から引き出される前記線材を延在方向に移動可能に支持する誘導部と、前記誘導部よりも前記所定の基軸側の部分である内周側部分に設けられて前記誘導部に支持された前記線材が引き出される引出部とを含み、前記誘導部が前記回転動作によって前記第1の線材巻回体又は前記第2の線材巻回体のそれぞれの上方の位置に移動可能に構成された引出誘導部と、前記第1の線材巻回体と前記第2の線材巻回体との間に立設され、前記第1の線材巻回体と前記第2の線材巻回体との間に延在する前記線材を前記所定の基軸から離間する向き側の領域内に規制可能な線材規制部と、を備え、前記線材規制部は、前記引出誘導部の前記誘導部より低い高さ寸法に設定され、前記第1の線材巻回体に巻回された前記線材が全て引き出されたときに、前記線材が前記引出誘導部を前記第2の線材巻回体側に引っ張るように前記線材を規制しつつ案内する位置に設けられている。
第2の態様は、線材を供給する線材供給装置であって、第1の線材巻回体と第2の線材巻回体とを含み、前記第1の線材巻回体の巻き終わりと前記第2の線材巻回体の巻き始めとが連続した線材が巻回形態に維持され、前記線材が巻回される際の中心軸を所定の基軸に沿わせた姿勢で前記所定の基軸周りに間隔をあけて配設された複数の線材巻回体と、前記所定の基軸周りの回転動作を可能に支持され、外周側部分に設けられて前記第1の線材巻回体又は前記第2の線材巻回体から引き出される前記線材を延在方向に移動可能に支持する誘導部と、前記誘導部よりも前記所定の基軸側の部分である内周側部分に設けられて前記誘導部に支持された前記線材が引き出される引出部とを含み、前記誘導部が前記回転動作によって前記第1の線材巻回体又は前記第2の線材巻回体のそれぞれの上方の位置に移動可能に構成された引出誘導部と、前記第1の線材巻回体と前記第2の線材巻回体との間に立設され、前記第1の線材巻回体と前記第2の線材巻回体との間に延在する前記線材を前記所定の基軸から離間する向き側の領域内に規制可能な線材規制部と、を備え、前記線材規制部は、前記引出誘導部の前記誘導部より低い高さ寸法に設定され、前記第1の線材巻回体に巻回された前記線材が全て引き出されたときに、前記線材が前記引出誘導部を前記第2の線材巻回体側に引っ張るように前記線材を規制しつつ案内する位置に設けられている。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係る線材供給装置であって、前記引出誘導部は、前記誘導部が前記第1の線材巻回体又は前記第2の線材巻回体のそれぞれの前記中心軸の直上を含む軌道上で移動するように回転可能に支持されている。
第4の態様は、第1から第3のいずれか一態様に係る線材供給装置であって、前記引出誘導部は、前記誘導部と前記引出部とが、前記誘導部から前記引出部に向けて渡される前記線材を水平かそれより下方に向く経路に案内可能な位置関係で配設されている。
の態様は、第1から第4のいずれか一態様に係る線材供給装置であって、前記線材規制部は、前記第1の線材巻回体と前記第2の線材巻回体との間の中間領域において、前記引出誘導部の前記誘導部の軌道の真下の位置に立設されている。
の態様は、第1から第5のいずれか一態様に係る線材供給装置であって、前記線材規制部は、円柱周面を有する形状に形成されている。
第1の態様に係る線材供給装置によると、第1の線材巻回体の巻き終わりと第2の線材巻回体の巻き始めとが連続した線材が巻回収納された複数の線材巻回体が、線材が巻回される際の中心軸を所定の基軸に直交する平面に対して傾斜させた姿勢で所定の基軸周りに間隔をあけて配設され、所定の基軸周りに回転動作を可能に支持された引出誘導部が、外周側部分に設けられて第1又は第2の線材巻回体から引き出される線材を延在方向に移動可能に支持する誘導部と、内周側部分に設けられて誘導部に支持された線材が引き出される引出部とを含み、誘導部が回転動作によって第1又は第2の線材巻回体のそれぞれの上方の位置に移動可能に構成されている。これにより、第1の線材巻回体に巻回された線材が全て引き出されて第2の線材巻回体に巻回された線材が引き出し始められる際に、誘導部が線材の引出位置の移動によって第1の線材巻回体上から第2の線材巻回体上に移動され、引出誘導部が回転される。このように、線材が引き出される線材巻回体が替わる動作に伴って引出誘導部が回転して第1の線材巻回体から線材を引き出しやすい位置から第2の線材巻回体から線材を引き出しやすい位置に誘導部の支持位置が替わる。このため、毎回変わり得る線材の引き出し態様のタイミングを設定せずに線材が移行する力によって線材の支持位置が変更され、線材の供給をよりスムーズに行うことができる。
第2の態様に係る線材供給装置によると、複数の線材巻回体が、中心軸を所定の基軸に沿わせて配設されているため、線材の鉛直方向への引き出しをよりスムーズに行うことができる。
第3の態様に係る線材供給装置によると、引出誘導部が、誘導部が第1又は第2の線材巻回体のそれぞれの中心軸の直上を含む軌道上で移動するように回転可能に支持されている。このため、線材巻回体に巻回された線材が線材巻回体の中心軸の直上に向けて中心軸周りに移動しつつ引き出され、線材の供給をよりスムーズに行うことができる。
第4の態様に係る線材供給装置によると、引出誘導部は、誘導部と引出部とが、誘導部から引出部に向けて渡される線材を水平かそれより下方に向く経路に案内可能な位置関係で配設されている。このため、装置全体の高さ寸法をより小さくすることができる。
1,2の態様に係る線材供給装置によると、第1の線材巻回体と第2の線材巻回体との間に立設され、第1の線材巻回体と第2の線材巻回体との間に延在する線材が所定の基軸から離間する向きに規制可能な線材規制部をさらに備えるため、線材が第1の線材巻回体から第2の線材巻回体に移行する際に引出誘導部の外周側を通るように案内され、引出誘導部の回転をよりスムーズにすることができる。
の態様に係る線材供給装置によると、線材規制部が、第1の線材巻回体と第2の線材巻回体との間の中間領域において、引出誘導部の誘導部の軌道を中心軸の延長線が通る位置に立設されているため、誘導部が線材の移行のタイミングによりぴったり合って移動しやすく、引出誘導部の回転をよりスムーズにすることができる。
の態様に係る線材供給装置によると、線材規制部が円柱周面を有する形状に形成されているため、線材規制部に対して接触した状態の線材の動作をスムーズにすることができる。
線材供給装置の斜視図である。 線材供給装置の平面図である。 線材供給装置の第1の線材巻回体からの線材供給状態を示す平面図である。 線材供給装置の引出誘導部の動作を示す平面図である。 線材供給装置の第2の線材巻回体からの線材供給状態を示す図である。
以下、実施形態に係る線材供給装置10について説明する(図1、図2参照)。線材供給装置10は、複数の線材巻回体20から線材12を供給する装置である。
説明の便宜上、線材12及び線材巻回体20について説明しておく。線材12は、例えば導体素線である。この場合、線材供給装置10は、導体素線を伸線装置に供給する際等に用いられる。他にも、線材12としては、被覆電線及びその他の線条部材が挙げられ、線材供給装置は撚線装置、被覆装置への線材12供給に用いることができる。
この線材12は、線材巻回体20から供給される。より具体的には、線材12は、第1の線材巻回体20の巻き終わりと第2の線材巻回体20の巻き始めとが連続した形態で巻回されている。線材巻回体20は、柱部22と、一対の鍔部24と、巻回形態の線材12とを有している。柱部22は、外周部に線材12が巻回される部分であり、円柱状に形成されている。一対の鍔部24は、柱部22に巻回された線材12が柱部22の中心軸方向に外れることを規制する部分である。一対の鍔部24は、柱部22の中心軸方向両端部において、柱部22の外周側に張り出す形状に形成されている。ここでは、一対の鍔部24は、外周部が円形状に形成されている。そして、柱部22の外周部に巻回された線材12は、一対の鍔部24の間で収納される。
もっとも、線材巻回体20は、上記形状に限られるものではない。例えば、線材巻回体は、柱部又は一対の鍔部が多角柱状又は多角板状等に形成されたものに線材12が巻回収容されて構成されていてもよいし、柱部とその中心軸方向一方のみに巻回された線材12が載置された鍔部が設けられた構成であってもよい。また、線材巻回体は、線材12が巻回されただけで構成されていてもよいし、上方が開放されたドーナツ型の容器に線材12が巻回収容されていてもよい。
<線材供給装置>
線材供給装置10は、上述した複数の線材巻回体20と、支持部30と、引出誘導部40と、支持柱部50と、線材規制部60とを備えている。
ここでは、2つの線材巻回体20から線材12を供給する線材供給装置10を例に説明する。すなわち、第1の線材巻回体20(図1〜図5の右側)の巻き終わりと第2の線材巻回体20(図1〜図5の左側)の巻き始めとが連続する形態で線材12が巻回収納されている。そして、線材12を第1の線材巻回体20から引き出し終えた後に連続して第2の線材巻回体20から引き出すように構成されている。
第1及び第2の線材巻回体20は、線材12が巻回される際の中心軸を所定の基軸15に直交する平面に対して傾斜する姿勢で、この基軸15周りに間隔をあけて配設されている。ここでは、第1及び第2の線材巻回体20は、中心軸を基軸15に沿わせて配設されている。また、第1及び第2の線材巻回体20は、支持部30により、交換可能に支持されている。すなわち、支持部30は、2つの線材巻回体20を支持可能に構成されている。より具体的には、支持部30は、2つの線材巻回体20を、平面視においてそれぞれの中心軸が基軸15から略等距離となる位置で支持する。また、支持部30は、線材巻回体20を、その中心軸に直交する方向に相対移動不能に載置状に支持するように構成されているとよい。例えば、支持部30は、線材巻回体20に対して着脱可能に凹凸嵌合した状態で支持するように構成されているとよい。そして、線材巻回体20に巻回収容された線材12が全て引き出されたら、支持部30に支持する線材巻回体20を交換して新たな線材12を供給可能に構成されている。
引出誘導部40は、支持部30に支持された線材巻回体20に巻回収納されている線材12を、第1又は第2の線材巻回体20内の線材12が引き出される線材巻回体20の位置に応じた経路で引き出すように誘導する部分である。この引出誘導部40は、本体部41と、誘導部42と、引出部46とを有している。より具体的には、引出誘導部40は、長尺板状に形成された本体部41の先端側部分に誘導部42が設けられ、基端側部分に引出部46が設けられて構成されている。そして、引出誘導部40は、自身の回転動作により誘導部42が支持部30に支持された第1及び第2の線材巻回体20のそれぞれの上方の位置に移動可能に構成されている。
引出誘導部40は、基軸15周りに回転動作を可能に支持されている。以下の説明では、基軸15を引出誘導部40の回転軸と呼ぶことがある。より具体的には、引出誘導部40は、支持柱部50により支持されている。支持柱部50は、支持部30に支持される線材巻回体20の中心軸方向に沿って立設された柱状の部分である。この支持柱部50により、引出誘導部40は、支持部30に支持される線材巻回体20より上方の位置で支持される。ここでは、引出誘導部40は、鉛直方向に沿って扁平で且つ水平方向に長尺となる姿勢で、支持柱部50に対して回転軸周りに相対回転可能に基端部が支持されている。すなわち、引出誘導部40は、回転動作により、先端部(外周部)が回転軸周りに比較的長距離を移動可能で、基端部(内周部)がより小さい移動量でほぼ一定の位置に維持される。
誘導部42は、引出誘導部40の外周側部分に設けられて線材巻回体20から引き出される線材12を延在方向に移動可能に支持する部分である。また、引出部46は、引出誘導部40の内周側部分に設けられて誘導部42に支持された線材12が引き出される部分である。ここでは、誘導部42及び引出部46は、それぞれ、長尺板状の本体部41に対して相対回転可能に支持されたプーリーにより構成されている。より具体的には、誘導部42及び引出部46は、本体部41に対して水平方向に沿った平行な軸周りに回転可能に支持されている。そして、線材12は、誘導部42の上側及び引出部46の下側を通る経路で誘導部42及び引出部46の溝底に掛けられて上方に引き出されている。
また、引出誘導部40は、誘導部42と引出部46とが、誘導部42から引出部46に向けて渡される線材12を水平かそれより下方に向く経路(ここでは水平な経路)に案内可能な位置関係で配設されている。すなわち、引出誘導部40は、高さ方向において、誘導部42の溝底の上端と引出部46の溝底の下端とが線材12の直径分の間隔をあけた位置に配設されているとよい。
また、引出誘導部40は、誘導部42が支持部30に支持された第1及び第2の線材巻回体20のそれぞれの中心軸の直上を含む軌道上で移動するように回転可能に支持されている。換言すると、誘導部42は、引出誘導部40の回転動作により、支持部30に支持された各線材巻回体20の中心軸の直上の位置に移動可能である(図2、図5参照)。すなわち、引出誘導部40は、線材12が引き出されている線材巻回体20の中心軸の直上の位置から線材12を引き出すことができ、異なる線材巻回体20から線材12から引き出される場合にもその線材巻回体20の中心軸の直上の位置から線材12を引き出すことができる。
線材規制部60は、第1の線材巻回体20に巻回収納された線材12が全て引き出されて、引き出される線材12が第2の線材巻回体20に移行する際に、該線材12の経路を規制する部分である。より具体的には、線材規制部60は、線材12を引出誘導部40の回転軸に対する外周側に案内可能に構成されている。すなわち、第1の線材巻回体20と第2の線材巻回体20との間で延在している線材12は、線材規制部60に対して、引出誘導部40の回転軸に関する外周側を通して配設される。そして、線材規制部60は、線材12をより外周側を通って移行させることにより、線材12の移行に伴って引出誘導部40の回転動作をスムーズにする。
線材規制部60は、支持部30に支持された第1及び第2の線材巻回体20の間に立設されている。この線材規制部60は、第1の線材巻回体20と第2の線材巻回体20との間に立設され、第1の線材巻回体20と第2の線材巻回体20との間に延在する線材12が基軸15から離間する向きに規制可能に構成されている。ここでは、線材規制部60は、円柱周面を有する形状(ここでは基軸15に中心軸を沿わせる円柱状)に形成されている。また、ここでは、線材規制部60は、第1の線材巻回体20と第2の線材巻回体20との間の中間領域(図1における分離した支持部30の間の領域)において、引出誘導部40の誘導部42の軌道の真下の位置に立設されている。より好ましくは、線材規制部60は、2つの線材巻回体20同士を結ぶ方向において、該2つの線材巻回体20の中間の位置に設けられている。また、線材規制部60は、引出誘導部40の誘導部42より低い高さ寸法に設定されている。より好ましくは、線材規制部60の高さ寸法は、引出誘導部40が回転動作した際に、誘導部42に支持されている線材12が引っ掛からない範囲でなるべく高く設定されているとよい。
<線材供給装置の動作>
次に、線材供給装置10の動作について説明する。初期状態として、線材供給装置10は、連続する線材12が巻回収容された2つの線材巻回体20が支持部30に支持され、第1の線材巻回体20から線材12が引き出されて引出誘導部40の誘導部42及び引出部46に掛けられて上方に引き出された状態にある(図2参照)。また、引出誘導部40は、平面視において、2つの線材巻回体20を結ぶ方向における2つの線材巻回体20の間の位置に位置しているものとする。
線材12の供給が開始されると、線材12が引出部46の上方に引き出される(図3参照)。これにより、引出誘導部40は、線材12に引っ張られて、線材12が引き出される第1の線材巻回体20の上方(より具体的には中心軸の直上付近)の位置に誘導部42が移動するように回転動作する。この状態で、線材12が第1の線材巻回体20から引き出される。
第1の線材巻回体20に巻回収容された線材12が全て引き出されると、第2の線材巻回体20に連続して巻回収容されている線材12に引っ張られて、引出誘導部40が第2の線材巻回体20側に回転動作する(図4参照)。この際、線材規制部60の外周側を通る線材12は、線材規制部60と接触してその内周側への移動が規制される。このため、線材規制部60の外周側を通る線材12により引っ張られる引出誘導部40には、外周側部分に設けられた誘導部42に対して周方向により大きい力が作用する。すなわち、線材12が線材規制部60により規制されない場合、より内周側の位置を通るため、誘導部42に対して作用する力は、引出誘導部40の回転軸に向く力が大きく、周方向に向く力が小さくなる傾向にある。これにより、引出誘導部40は、よりスムーズに第1の線材巻回体20から第2の線材巻回体20側に回転される。
そして、線材巻回体20は、線材12に引っ張られて、線材12が引き出される第2の線材巻回体20の上方(より具体的には中心軸の直上付近)の位置に誘導部42が移動するように回転動作する(図5参照)。この状態で、線材12が第2の線材巻回体20から引き出される。
以上のようにして、線材供給装置10から線材12が供給される。第2の線材巻回体20から線材12が全て引き出されたときは、線材巻回体20を交換して新たに線材12を供給するとよい。また、第2の線材巻回体20に巻回収容された線材12の引き出し中に、第1の線材巻回体20を交換して、第2の線材巻回体20の巻き終わりと連結することにより、第2の線材巻回体20からの線材12の引き出し後に連続して交換した第1の線材巻回体20から線材を引き出すようにしてもよい。
上記実施形態に係る線材供給装置10によると、第1の線材巻回体20の巻き終わりと第2の線材巻回体20の巻き始めとが連続した線材12が巻回収納された第1又は第2の線材巻回体20が、線材12が巻回される際の中心軸を所定の基軸15に沿わせて該所定の基軸15周りに間隔をあけて配設され、所定の基軸15周りに回転動作を可能に支持された引出誘導部40が、外周側部分に設けられて第1又は第2の線材巻回体20から引き出される線材12を延在方向に移動可能に支持する誘導部42と、内周側部分に設けられて誘導部42に支持された線材12が引き出される引出部46とを含み、誘導部42が回転動作によって第1及び第2の線材巻回体20のそれぞれの上方の位置に移動可能に構成されている。これにより、第1の線材巻回体20に巻回収納された線材12が全て引き出されて第2の線材巻回体20に巻回収納された線材12が引き出し始められる際に、誘導部42が線材12の引出位置の移動によって第1の線材巻回体20上から第2の線材巻回体20上に移動され、引出誘導部40が回転される。このように、線材12が引き出される線材巻回体20が替わる動作に伴って引出誘導部40が回転して第1の線材巻回体20から線材12を引き出しやすい位置から第2の線材巻回体20から線材12を引き出しやすい位置に誘導部42の支持位置が替わる。このため、毎回変わり得る線材12の引き出し態様のタイミングを設定せずに線材12が移行する力によって線材12の支持位置が変更され、線材12の供給をよりスムーズに行うことができる。
また、引出誘導部40が、誘導部42が第1又は第2の線材巻回体20のそれぞれの中心軸の直上を含む軌道上で移動するように回転可能に支持されている。このため、線材巻回体20に巻回収納された線材12が第1又は第2の線材巻回体20の中心軸の直上に向けて中心軸周りに移動しつつ引き出され、線材12の供給をよりスムーズに行うことができる。
また、引出誘導部40は、誘導部42と引出部46とが、誘導部42から引出部46に向けて渡される線材12を水平かそれより下方に向く経路に案内可能な位置関係で配設されている。このため、装置全体の高さ寸法をより小さくすることができる。
また、第1の線材巻回体20と第2の線材巻回体20との間に立設され、第1の線材巻回体20と第2の線材巻回体20との間に延在する線材12が所定の基軸15から離間する向きに規制可能な線材規制部60をさらに備えるため、線材12が第1の線材巻回体20から第2の線材巻回体20に移行する際に引出誘導部40の外周側を通るように案内され、引出誘導部40の回転をよりスムーズにすることができる。
また、線材規制部60が、第1の線材巻回体20と第2の線材巻回体20との間の中間領域において、引出誘導部40の誘導部42の軌道の真下の位置に立設されているため、誘導部42が線材12の移行のタイミングによりぴったり合って移動しやすく、引出誘導部40の回転をよりスムーズにすることができる。
また、線材規制部60が円柱周面を有する形状に形成されているため、線材規制部60に対して接触した状態の線材12の動作をスムーズにすることができる。
これまで、線材巻回体20を2つ設けた線材供給装置10について説明してきたが、線材巻回体20は、3以上の複数設けられていてもよい。例えば、線材巻回体が3つ設けられる場合、線材12のうちの第1の線材巻回体の巻き終わりと第2の線材巻回体の巻き始め、第2の線材巻回体の巻き終わりと第3の線材巻回体の巻き始めが連続している。
支持部30は、省略されてもよい。すなわち、線材巻回体20は、中心軸を平行にする姿勢で基軸15周りに間隔をあけて配設されていればよく、支持部30に支持されている配設態様に限られない。
引出誘導部40は、線材巻回体20の中心軸に平行で基軸15を通る回転軸周りに回転可能に支持され、誘導部42が第1及び第2の線材巻回体20のそれぞれの上方の位置に移動可能に構成されていればよく、上記構成に限られるものではない。例えば、引出誘導部40は、溝状或いは挿通孔状の誘導部及び引出部を有する構成であってもよい。
また、引出誘導部40の誘導部42の移動経路は、上述した経路より内周側又は外周側であってもよい。もっとも、各線材巻回体20から線材12をスムーズに引き出す観点から言うと、引出誘導部40は、誘導部42が線材巻回体20の中心軸の直上を通る経路で移動可能に構成されていることが好ましい。
また、誘導部42と引出部46とが、誘導部42から引出部46に向けて渡される線材12を水平な経路に案内可能な位置関係で配設されている例で説明してきたが、これに限られるものではない。誘導部42は線材巻回体20から引き出される線材12を引出可能に支持する部分であり、引出部46は誘導部42で線材巻回体20の中心軸の直上付近の位置に引き出された線材12を引出誘導部40の回転中心に近い位置から引き出すために支持する部分である。このため、誘導部42及び引出部46の位置は、引出誘導部40の回転中心に対する内外方向の位置が特に重要であって、高さ方向においては線材12の引き出しを阻害しない範囲で任意に決定されるとよい。もっとも、線材供給装置10の全体の高さは、引出部46が誘導部42の高さ以上の位置にある場合、引出部46の位置によって決定されるため、装置のサイズをコンパクトにすることを考慮すると、引出部46の位置は誘導部42に対してなるべく低く設定されていることが好ましい。例えば、高さ方向において誘導部42より引出部46が低い位置に設けられ、ここに掛けられる線材12を誘導部42から引出部46側に向けて下方に延在させる傾斜した経路で引き出してもよい。
さらに、線材12は、誘導部42の上側及び引出部46の下側を通る経路で誘導部42及び引出部46に掛けられる場合に限られない。すなわち、線材12は、誘導部42及び引出部46の上側に掛けられて水平方向又は下方に引き出されてもよい。
また、線材規制部60の位置は、上述した位置に限られない。もっとも、引出誘導部40の回転動作をスムーズにする観点から言うと、誘導部42に掛けられた線材12が引出誘導部40の回転動作時に引っ掛からない範囲で引出誘導部40の回転軸に対して外周側に設定されていることが好ましい。
以上のように、線材供給装置10は詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。また、上述した各種変形例は、相互に矛盾しない限り組み合わせて適用可能である。そして、例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 線材供給装置
12 線材
15 基軸
20 線材巻回体
40 引出誘導部
42 誘導部
46 引出部
60 線材規制部

Claims (6)

  1. 線材を供給する線材供給装置であって、
    第1の線材巻回体と第2の線材巻回体とを含み、前記第1の線材巻回体の巻き終わりと前記第2の線材巻回体の巻き始めとが連続した線材が巻回形態に維持され、前記線材が巻回される際の中心軸を所定の基軸に直交する平面に対して傾斜させた姿勢で前記所定の基軸周りに間隔をあけて配設された複数の線材巻回体と、
    前記所定の基軸周りの回転動作を可能に支持され、外周側部分に設けられて前記第1の線材巻回体又は前記第2の線材巻回体から引き出される前記線材を延在方向に移動可能に支持する誘導部と、前記誘導部よりも前記所定の基軸側の部分である内周側部分に設けられて前記誘導部に支持された前記線材が引き出される引出部とを含み、前記誘導部が前記回転動作によって前記第1の線材巻回体又は前記第2の線材巻回体のそれぞれの上方の位置に移動可能に構成された引出誘導部と、
    前記第1の線材巻回体と前記第2の線材巻回体との間に立設され、前記第1の線材巻回体と前記第2の線材巻回体との間に延在する前記線材を前記所定の基軸から離間する向き側の領域内に規制可能な線材規制部と、を備え
    前記線材規制部は、前記引出誘導部の前記誘導部より低い高さ寸法に設定され、前記第1の線材巻回体に巻回された前記線材が全て引き出されたときに、前記線材が前記引出誘導部を前記第2の線材巻回体側に引っ張るように前記線材を規制しつつ案内する位置に設けられている、線材供給装置。
  2. 線材を供給する線材供給装置であって、
    第1の線材巻回体と第2の線材巻回体とを含み、前記第1の線材巻回体の巻き終わりと前記第2の線材巻回体の巻き始めとが連続した線材が巻回形態に維持され、前記線材が巻回される際の中心軸を所定の基軸に沿わせた姿勢で前記所定の基軸周りに間隔をあけて配設された複数の線材巻回体と、
    前記所定の基軸周りの回転動作を可能に支持され、外周側部分に設けられて前記第1の線材巻回体又は前記第2の線材巻回体から引き出される前記線材を延在方向に移動可能に支持する誘導部と、前記誘導部よりも前記所定の基軸側の部分である内周側部分に設けられて前記誘導部に支持された前記線材が引き出される引出部とを含み、前記誘導部が前記回転動作によって前記第1の線材巻回体又は前記第2の線材巻回体のそれぞれの上方の位置に移動可能に構成された引出誘導部と、
    前記第1の線材巻回体と前記第2の線材巻回体との間に立設され、前記第1の線材巻回体と前記第2の線材巻回体との間に延在する前記線材を前記所定の基軸から離間する向き側の領域内に規制可能な線材規制部と、を備え、
    前記線材規制部は、前記引出誘導部の前記誘導部より低い高さ寸法に設定され、前記第1の線材巻回体に巻回された前記線材が全て引き出されたときに、前記線材が前記引出誘導部を前記第2の線材巻回体側に引っ張るように前記線材を規制しつつ案内する位置に設けられている、線材供給装置。
  3. 請求項1又は2に記載の線材供給装置であって、
    前記引出誘導部は、前記誘導部が前記第1の線材巻回体又は前記第2の線材巻回体のそれぞれの前記中心軸の直上を含む軌道上で移動するように回転可能に支持されている、線材供給装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の線材供給装置であって、
    前記引出誘導部は、前記誘導部と前記引出部とが、前記誘導部から前記引出部に向けて渡される前記線材を水平かそれより下方に向く経路に案内可能な位置関係で配設されている、線材供給装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の線材供給装置であって、
    前記線材規制部は、前記第1の線材巻回体と前記第2の線材巻回体との間の中間領域において、前記引出誘導部の前記誘導部の軌道の真下の位置に立設されている、線材供給装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の線材供給装置であって、
    前記線材規制部は、円柱周面を有する形状に形成されている、線材供給装置。
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