JP5831232B2 - ワーク分割装置及びワーク分割方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ワーク分割装置及びワーク分割方法に係り、特に、ダイシングテープ(粘着シート)を介してリング状のフレームにマウントされ、個々のチップにダイシング、グルービング加工された半導体ウェハに対し、ダイシング加工後にダイシングテープをエキスパンドして個々のチップに分割するワーク分割装置及びワーク分割方法に関するものである。
従来、半導体チップの製造にあたり、例えば、予めレーザ照射等によりその内部に分断予定ラインが形成された半導体ウェハをDAF(Die Attach Film ダイアタッチフィルム)と呼ばれるダイボンディング用のフィルム状接着剤が付いたダイシングテープを介し
てフレームに張り付けたワークにおいて、ダイシングテープを拡張(エキスパンド)して半導体ウェハ及びDAFを個々のチップに分割するようにしている。
図17にワークの一例を示す。図17(a)は斜視図、図17(b)は断面図である。
図17に示すように、半導体ウェハWは、片面に粘着層が形成された厚さ100μm程度のダイシングテープSが裏面に貼り付けられ、ダイシングテープSは剛性のあるリング状のフレームFにマウントされ、ワーク分割装置において、半導体ウェハWがチャックステージに載置され、ダイシングテープSがエキスパンドされて、各チップTに個片化(分割)される。
ここで、DAFは室温付近では粘性が高く、上述したようにDAFの付いたテープを拡張して半導体ウェハをチップに個片化するためには、DAFを冷却して脆性化させた状態でテープを拡張する必要がある。従来、冷却方法として、雰囲気冷却方式が知られている。
例えば、特許文献1に記載のワーク分割装置では、カバー内に配設された分割手段にワークを載置して、このカバー内において冷却ノズルから冷却されたエアーを噴出してワークをダイシングテープとともにDAF全体を冷却し、DAFを脆性化した状態でダイシングテープを拡張してウェハを多数のチップに分割している。その後、ワークを搬送手段により加熱手段に搬送してダイシングテープが拡張されて弛んだ領域を加熱して収縮させている。
特開2010−206136号公報
しかしながら、一般的にDAF付きダイシングテープにおいては、ウェハをDAF上に載置する際の位置決めの誤差を考慮してDAFはウェハの径よりも20mm程度大きな径を有しており、ウェハをダイシングテープにマウントした際にウェハ外周に10mm程度の領域にDAFが暴露しているため、上記特許文献1のようにカバー内で冷気を噴出して雰囲気冷却方式でワーク全体を冷却すると、ウェハの外周に暴露しているDAFも冷却されて脆性化してしまう。
この状態でダイシングテープを拡張すると、ウェハ外周部に暴露したDAFだけの部分では、DAFとダイシングテープの接着力がダイシングテープを拡張することによる剪断力に負けて、DAFが、ダイシングテープから剥離して立ち上がり、破断してデブリ(debris 破片)となって、ウェハのデバイス面やチップの隙間に付着してしまうという問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みて成されたものであり、ウェハ分割対象領域のみを選択的に冷却し、それ以外の部分は冷却しないようにすることにより、ウェハ外周部のDAFの破断を抑制すると同時に、ウェハ領域のDAFは冷却により十分脆性化して分割することを可能とするワーク分割装置及びワーク分割方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のワーク分割装置は、ダイシングテープをエキスパンドすることによって選択的に冷却されたダイアタッチフィルムとともにワークを分断予定ラインに沿って個々のチップに分割するワーク分割手段を備えたワーク分割装置であって、前記ダイシングテープ表面に貼付された前記ダイアタッチフィルムと、前記ダイアタッチフィルム上に貼付された前記ワークと、前記ダイシングテープの前記ダイアタッチフィルムが貼付された側とは反対側から前記ダイシングテープに接触することによって、前記ダイアタッチフィルムの前記ワークの分割対象領域のみを、熱伝達現象により選択的に冷却可能な選択的冷却手段と、記ダイアタッチフィルムはその上に貼付されるワークの径よりも大きい径を有し、前記選択的冷却手段による前記ダイアタッチフィルムの冷却時に、前記ワークからはみ出した部分のダイアタッチフィルムに室温の気体を噴出する気体噴出手段と、を備える
これにより、ウェハ分割対象領域のみを選択的に冷却し、それ以外の部分は冷却しないようにして、半導体ウェハ外周部にはみ出した部分のDAFが冷却されるのを抑制し、ダイシングテープをエキスパンドするとき半導体ウェハ外周部にはみ出した部分のDAFが破断して小片化するのを防止すると同時に、半導体ウェハが貼付された領域のDAFは十分冷却して脆性化することにより容易に分割することが可能となる。
また、ダイアタッチフィルムの厚み方向よりも、ワークの外側にはみ出した部分の長さ方向に熱が伝わり難いため、外周部のダイアタッチフィルムの冷却による脆性化を抑制することができ、外周部のダイアタッチフィルムの破断を防止することができる。
また、一つの実施態様として、前記ワーク分割手段は、前記冷却されたワークのダイシングテープを下から押し上げてエキスパンドする突上げ用リングであることが好ましい。
これにより、ワークを一度に効率よく個別のチップに分割することができる。
また、一つの実施態様として、前記選択的冷却手段が前記ワークが貼付された前記ダイアタッチフィルムの領域を選択的に冷却する際、前記突上げ用リングを前記ワークの外周部の前記ダイシングテープに対して接触させることが好ましい。
これにより、選択的冷却手段による冷却熱をダイシングテープに接触したエキスパンド手段を介して熱伝達により逃がすことで、外周部のダイアタッチフィルムが冷却されるのを抑制することができる。
また、一つの実施態様として、前記選択的冷却手段は、前記ワークの分割対象領域を冷却可能な冷凍チャックテーブルであることが好ましい。
これにより、必要な部分のみを選択的に冷却することができる。
また、一つの実施態様として、本発明のワーク分割装置は、さらに、前記ワーク分割手段による前記ダイシングテープのエキスパンドを解除した後、前記ワークの外周部の前記ダイシングテープに発生する弛み部分を選択的に加熱する選択的加熱手段を備えたことが好ましい。
これにより、エキスパンドによって分割された各チップ間の隙間を、エキスパンドを解除した後も保持することができる。
また、一つの実施態様として、前記選択的加熱手段は、光加熱装置であることが好ましい。
これによれば、ダイシングテープのエキスパンド状態が保持されていない部分に発生する弛み部分を選択的に加熱することができる。
また、一つの実施態様として、本発明のワーク分割装置は、さらに、前記エキスパンドされたワークの半導体ウェハの領域を覆うように有底の円筒形状を有し昇降可能に配置され、下降したときに前記半導体ウェハを覆うウェハカバーを備えたことが好ましい。
これによれば、ウェハカバーにより半導体ウェハの領域を光加熱装置の熱から遮蔽することができ、ダイアタッチフィルムが溶けるのを防ぎ、突上げ用リングを降下させてもチップ間隔を維持することができる。
また、本発明の他の態様に係るワーク分割装置は、ダイシングテープにダイアタッチフィルムを介して貼付されたワークを、予めワークに形成された分断予定ラインに沿って個々のチップに分割するワーク分割装置において、ダイシングテープ表面に貼付されたダイアタッチフィルムと、前記ダイアタッチフィルム上に貼付されたワークと、前記ダイシングテープの前記ダイアタッチフィルムが貼付された側とは反対側から前記ダイシングテープに接触することによって、前記ダイアタッチフィルムの前記ワークの分割対象領域のみを、熱伝達現象により選択的に冷却可能な選択的冷却手段と、前記ダイシングテープをエキスパンドすることによって前記選択的に冷却されたダイアタッチフィルムとともに前記ワークを前記分断予定ラインに沿って分割するワーク分割手段と、前記ワーク分割手段による前記ダイシングテープのエキスパンドを解除した後、前記ワークの外周部の前記ダイシングテープに発生する弛み部分を選択的に加熱する選択的加熱手段と、前記エキスパンドされたワークの半導体ウェハの領域を覆うように有底の円筒形状を有し昇降可能に配置され、下降したときに前記半導体ウェハを覆うウェハカバーと、を備えたことを特徴とする。
また、同様に前記目的を達成するために、本発明のワーク分割方法は、ダイシングテープをエキスパンドすることによって選択的に冷却されたダイアタッチフィルムとともにワークを分断予定ラインに沿って個々のチップに分割するワーク分割方法であって、前記ダイシングテープの前記ダイアタッチフィルムが貼付された側とは反対側から前記ダイシングテープに接触することによって、前記ダイアタッチフィルムの前記ワークの分割対象領域のみを、熱伝達現象により選択的に冷却する選択的冷却工程と、前記ダイアタッチフィルムはその上に貼付されるワークの径よりも大きい径を有し、前記選択的冷却工程による前記ダイアタッチフィルムの冷却時に、前記ワークからはみ出した部分のダイアタッチフィルムに室温の気体を噴出する気体噴出工程と、を備える
これにより、ウェハ分割対象領域のみを選択的に冷却し、それ以外の部分は冷却しないようにして、半導体ウェハ外周部にはみ出した部分のDAFが冷却されるのを抑制し、ダイシングテープをエキスパンドするとき半導体ウェハ外周部にはみ出した部分のDAFが破断して小片化するのを防止すると同時に、半導体ウェハが貼付された領域のDAFは十分冷却して脆性化することにより容易に分割することが可能となる。
また、ダイアタッチフィルムの厚み方向よりも、ワークの外側にはみ出した部分の長さ方向に熱が伝わり難いため、外周部のダイアタッチフィルムの冷却による脆性化を抑制することができ、外周部のダイアタッチフィルムの破断を防止することができる。
また、一つの実施態様として、前記選択的冷却工程は、前記ワークの分割対象領域を冷却可能な冷凍チャックテーブルによって実行されることが好ましい。
これにより、冷凍チャックテーブルを接触させることによる熱伝達現象により、必要な部分のみを選択的に冷却することができる。
以上説明したように、本発明によれば、半導体ウェハ外周部にはみ出した部分のDAFが冷却されるのを抑制し、ダイシングテープをエキスパンドするとき半導体ウェハ外周部にはみ出した部分のDAFが破断して小片化するのを防止すると同時に、半導体ウェハが貼付された領域のDAFは十分冷却して脆性化することにより容易に分割することが可能となる。
本発明に係るワーク分割装置の第1の実施形態を示す要部断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るワーク分割装置の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態で冷凍チャックテーブルによりワークを冷却している状態を示す要部断面図である。 第1の実施形態のワーク分割装置がエキスパンドを行っている状態を示す断面図である。 サブリングをダイシングテープに挿入した状態を示す断面図である。 サブリングによってダイシングテープの拡張状態を保持している状態を示す断面図である。 本発明に係るワーク分割装置の第1の実施形態の変形例を示す要部断面図である。 本発明に係るワーク分割装置の第1の実施形態のさらに他の変形例を示す要部断面図である。 本発明に係るワーク分割装置の第2の実施形態を示す要部断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るワーク分割装置の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態で冷凍チャックテーブルによりワークを冷却している状態を示す要部断面図である。 第2の実施形態のワーク分割装置がエキスパンドを行っている状態を示す断面図である。 ウェハカバーを下降させた状態を示す断面図である。 ウェハカバーと突上げ用リングでダイシングテープを把持したまま降下した状態を示す断面図である。 ダイシングテープの弛んだ部分を光加熱装置で加熱している状態を示す断面図である。 ダイシングテープを加熱硬化した後の状態を示す断面図である。 ワークを示す(a)は斜視図、(b)は断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るワーク分割装置及びワーク分割方法について詳細に説明する。本発明は、ウェハ外周部に暴露したDAFが冷却によって脆性化しないように、ウェハ外周部に暴露したDAFを冷却する領域とは熱的に分離して、暴露した外周部のDAFに室温のドライエアーを吹き付けることにより外周部のDAFの脆性化を防ぎ、その破断を抑制すると同時に、ウェハ領域のDAFは冷却により十分脆性化して分割することを可能とするものである。
図1は、本発明に係るワーク分割装置の第1の実施形態を示す要部断面図である。
図1に示すように、ワーク分割装置1は、冷凍チャックテーブル10、突上げ用リング12を備えている。冷凍チャックテーブル10上に、図17に示したような、半導体ウェハがダイシングテープSを介してフレームFにマウントされたワーク2が設置される。なお、半導体ウェハWの裏面には、DAF(Die Attach Film ダイアタッチフィルム)D(以下、DAF(D)と表示する。)を介してダイシングテープSが貼付された状態となっている。ここで例えば、半導体ウェハWは厚さ50μm程度、DAF(D)及びダイシングテープSはそれぞれ厚さ数μmから100μm程度であるとする。
ダイシングテープとしては、常温で伸縮性を有しつつ、70℃程度に加熱されると収縮する性質を有するものが使用される。例えば、材料としてはポリプロピレン、ポリオレフィンやポリ塩化ビニル等の合成樹脂シートがある。
なお、テープの表面には、紫外線の照射によって硬化する紫外線硬化樹脂を用いても良い。DAFは、冷却することで脆化するシートであり、常温で粘着性をもつシートを使用する。例えば、日立化成などから販売されている市販のダイアタッチフィルムを使用すればよい。
冷凍チャックテーブル10は、ワーク2を真空吸着により保持して、ワーク2を冷凍チャックテーブル10に接触させて、接触した部分を介して熱伝達によりDAF(D)を0℃以下、例えば−5℃〜−10℃程度に冷却するものである。
冷凍チャックテーブルは、ペルチェ効果によりチャックテーブル自体を積極的に冷却しつつ、表面に真空溝が形成されて、ワークを全面で密着させて吸着しながら、ワークの熱を裏面からチャックテーブルの表面が奪い去る。
冷却されたチャックテーブルがワークに接触することで、ワーク及びークに貼り付けられたDAF、及びダイシングテープが冷却される。よって、こうした冷却は熱伝達方式である。熱伝達方式の場合、局所的に冷却する部分と、冷却しない部分との境界を明瞭に分けることが可能となる。
ここで冷凍チャックテーブルの構成について説明する。
冷凍チャックテーブルは、ウェハに接触する側より、アルミニウム、樹脂、ステンレスの3層構造となっている。アルミニウムを用いるのは、熱伝導率を良くするためである。内部に用いる樹脂はテーブルの底面側からの熱の侵入を防ぐとともに、ステンレス側が冷えないようするためである。また、ステンレスを用いるのは全体の構造を支持するためである。
冷凍チャックテーブルの内部は、アルミニウム側より流路が形成されており、冷凍チャックテーブル内の面内温度差を1℃程度に抑えている。また、内部には、例えばガルデン(ソルベイソレクシス社製)、フロリナート、ノベック(3M社製)等のフッ素系媒質によりダメージを受けない材質を用いてシールがなされている。
また、アルミニウム表面には、ウェハにダメージを与えないようにするため、幅0.2mm、深さ0.4mmのバキューム用の溝が形成されている。この幅であれば、到達真空圧を調整することにより、テープ厚100μm、ウェハ厚20μmでもウェハにダメージを与えることなく吸着し、冷却することができる。
このような構成の冷凍チャックテーブルを用いれば、テープ厚100μm、ウェハ厚100μm程度であれば、約20秒で室温から−10℃まで面内温度差1℃程度に冷却することができる。
また、フッ素系媒質を用いた際に、媒質と隔壁内で帯電が生じることがある。この帯電がウェハやテープを帯電させることがないように、冷凍チャックテーブル表面のアルマイト処理皮膜の内側はすべて接地電圧となるように構成されている。
雰囲気冷却の場合、チャンバー内部から冷却されたウェハを取り出すとウェハ表面が結露する。しかし、チャックテーブル方式であれば、チャックテーブルにテープを吸着しているときのみ冷却される。
従って、チャンバーからワークを取り出すおよそ10秒前に吸着を解除すれば、チャンバー内部のウェハが室温に戻る。これにより、チャンバーからワークを取り出した際に、ウェハ表面が結露することがない。
なお、チャックテーブルにおいて、ウェハと接触する部分をすべて冷却部分にする必要はない。例えば、ウェハと接触する部分の中で、冷却したい部分を冷凍状態にして、冷却したくない部分を通常の室温状態にしたチャックを形成してもよい。これは、ペルチェ素子を埋め込み冷却する部分と、そこから断熱材を挟んで室温にするチャック部分とをつなぎ合わせ、結果的に、表面が面一になるように構成すればよい。
このようにすることで、チャックをウェハに接触させながら、チャック表面温度の境界領域によって、冷却する部分と冷却しない部分を明確に分けることが可能となる。
また、突上げ用リング12は、冷凍チャックテーブル10の周りを囲むように配置され、リング昇降機構16によって昇降可能に構成されたリングである。このリングにはテープとの摩擦力低減のたるのコロ(ローラ)を設けてもよい。図1では、突上げ用リング12は、下降位置(待機位置)に位置している。
半導体ウェハWには、図17に示すように、予めレーザ照射等によりその内部に分断予定ラインが格子状に形成されている。詳しくは後述するが、突上げ用リング12は、上昇することにより下からダイシングテープSを押し上げて、ダイシングテープSをエキスパンドするものである。このようにダイシングテープSを引き伸ばすことにより、分断予定ラインが分断されて半導体ウェハWがDAF(D)とともに個々のチップTに分割される。
ところで、上述したように、冷凍チャックテーブル10でDAF(D)を冷却するのは、DAF(D)は室温では粘度が高く、突上げ用リング12でダイシングテープSを下側から押し上げても、DAF(D)はダイシングテープSとともに伸びてしまい、分断されないからである。すなわち、DAF(D)を冷却して脆性化することにより、分断しやすくしているのである。
また、図1に示すように、ワーク2は、ダイシングテープSの裏面が、丁度冷凍チャックテーブル10の上面に接触するような位置に、フレーム固定機構18によりフレームFが固定されるようになっている。また、突上げ用リング12の外周側には、サブリング14が設置されている。詳しくは後述するが、このサブリング14は、エキスパンドされたダイシングテープSの拡張状態を保持して、分断されたチップT間の間隔を維持するためのものである。
なお、冷凍チャックテーブル10、DAF(D)、及び半導体ウェハWの寸法関係については後述するが(図3参照)、ウェハWの径よりもDAF(D)の径のサイズの方が大きい。
また、DAFの径サイズより、冷凍チャックテーブルの径は小さく形成され、冷凍チャックテーブルの径は、ウェハの径と略同径に形成されている。
ただし、これは、冷凍チャックテーブルの冷凍する領域が接触部分全面を冷凍する場合である。例えば、接触するエリアはDAFの径サイズと同径の場合であっても、冷凍する領域をウェハと同等サイズとすればよい。
すなわち、接触することにより、熱伝達現象によって冷却されるエリアは、DAFの径サイズよりも小さくし、ウェハ径(厳密にはDAFとともに分割したいウェハ領域)と略同等としておく。これにより、空間的には、DAFとともに分断したいウェハ領域のみを局所的に冷却し、それ以外の分断とは関係ないエリアは冷却しない状態にすることができる。
前述したように、冷却したい部分のみを冷凍状態にして、冷却したくない部分を通常の室温状態にしたチャックを形成することにより、冷凍チャックテーブルの径がDAFの径サイズよりも大きく形成されていてもよい。この場合、ウェハの実効分割領域に当たる冷凍チャックテーブルの内側部分が実質的な冷却領域となり、冷凍チャックテーブルの外側(外周側)部分は室温状態を保つように構成される。
またさらに、DAFの径サイズも特に限定はされず、DAFの径は、ウェハ径と略同径であってもよいし、逆にフレームと同じサイズであってもよい。この場合、エキスパンドした際、ウェハの外周部からはみ出たDAFが割れたとしてもDAFの外周部がフレームの外周リングによって押さえられているため、割れたDAFの破片が内側のウェハ側に飛び散ることはない。
なお、図1に示すように、結露防止のために、ダイシングテープSの下側から、室温のドライエアーを吹き付けるノズル19が、半導体ウェハWの外周に沿って突上げ用リング12の外側に複数(図では2つ表示されている)配置されている。このように、ノズル19はもともと結露防止のために配置されているものであるが、半導体ウェハWの外周部に室温のドライエアーを吹き付けることで、半導体ウェハWの外周部に暴露したDAF(D)が冷却によって脆性化しないように冷却を抑制する効果をも有しているので、半導体ウェハWの外周部に暴露したDAF(D)の冷却抑制手段として用いてもよい。
ただし、冷凍チャックによって、ダイシングテープSやDAF(D)が極めて局所的に冷却され、外周部に暴露したDAFまで冷却されないのであれば、あえてノズル19を配置してドライエアーを吹き付けなくてもよい。
以下、図2のフローチャートに沿って、ワーク分割装置1によるワーク2の半導体ウェハWを個々のチップTに分割して個片化する動作を説明する。
まず、図2のステップS100において、図1に示すように、半導体ウェハWの裏面にDAF(D)を介してダイシングテープSが接着されたワーク2のフレームFをフレーム固定機構18により固定する。そして、半導体ウェハWが存在する領域が冷凍チャックテーブル10の上に位置するように配置する。
次に図2のステップS110において、図3に示すように、冷凍チャックテーブル10は、ワーク2の裏面を真空吸着により吸着して冷凍チャックテーブル10の表面に確実に接触させる。冷凍チャックテーブル10は低温状態にあり、ワーク2は冷凍チャックテーブル10に接触した部分を介した熱伝達によって冷却される。
ここで、冷凍チャックテーブル10、DAF(D)、及び半導体ウェハWのサイズについて説明する。
例えば、12インチウェハの場合には、図3において、半導体ウェハWの径をL、冷凍チャックテーブル10の径をL、DAF(D)の径をL、フレームFの内径をL、とする。ここでは、それぞれの径のサイズは次のように設定されている。すなわち、半導体ウェハWの径Lは300mm、冷凍チャックテーブル10の径Lは308mm、DAF(D)の径Lは320mm、フレームFの内径Lは350mmである。なお、冷凍チャックテーブル10は、そのコーナー部Cが面取りされているため、実際にワーク2に接触する部分の径は306mm〜307mm程度である。
また、例えば、8インチウェハの場合には、図3において、半導体ウェハWの径をL、冷凍チャックテーブル10の径をL、DAF(D)の径をL、フレームFの内径をL、とする。ここでは、それぞれの径のサイズは次のように設定されている。すなわち、半導体ウェハWの径Lは200mm、冷凍チャックテーブル10の径Lは208mm、DAF(D)の径Lは220mm、フレームFの内径Lは250mmである。なお、冷凍チャックテーブル10は、そのコーナー部Cが面取りされているため、実際にワーク2に接触する部分の径は206mm〜207mm程度である。
なお、先にも述べたように、DAF及びダイシングテープの厚みは、せいぜい100μm程度である。よって、冷凍チャックテーブル表面からの距離は、DAF、及びイシングテープ、ウェハまでの距離はせいぜい大きくて0.2mm以内である。それに対して、冷凍チャックテーブルの外周からDAFの外周までの径の差は12mmであるため、片側6mm程度はある。
ここで、熱の伝わる現象についてみると、熱量は温度勾配と断面積に比例して伝導、伝達される。
厚さΔx、面積Sで囲われたある微小区間SΔx内の断面を通過する熱の総量ΔQは、熱伝導率λ、接触面積S、温度u、温度勾配Δu/Δx、微小時間Δtとして、次式で表すことができる。
ΔQ=λS(Δu/Δx)Δt ・・・・・・(1)
なお、異種材料間を伝わる熱伝達においては、同種材料内を伝わる熱伝導と基本的には同じであり、熱伝導率の変わりに熱伝達係数が適用されるだけである。
よって、冷凍チャックテーブルを、例えば、−5℃に冷却したとする。すると、ウェハ領域内は、DAF及びイシングテープの厚みΔxはせいぜい0.2mmであるのに対して、熱が伝わる断面積Sはウェハ領域全域に相当する。そのため、熱伝達によって移動する熱量は非常に大きく、DAFやダイシングテープの熱伝達係数や熱伝導率が多少低くても、熱伝達によってすぐさまウェハ領域内のDAFは冷却される。
一方、DAFの外径部分は、先の事例では、冷凍チャックの外径より6mmも離れている。すなわち、熱が伝導する距離に相当するΔxは6mmとなる。また、DAFを貼り付けているダイシングテープはポリエチレン等の樹脂で形成されているため熱伝導率λも低い。さらに、そのポリエチレンの厚みが100μmと非常に薄いため、すなわち熱が伝わる断面積Sも非常に小さくなる。その結果、ウェハへの熱伝達性と比較して、ダイシングテープやDAFを伝わる熱伝導性は極めて低くなる。
そのため、冷凍チャックが接触しない部分、実質的にダイシングテープの厚み以上に距離が離れているDAF外周部分は、冷凍チャックからの熱伝達によって冷却される影響を受けることはない。また、冷凍チャックから離れたダイシングテープの部分は、ほとんどの面積が周りの雰囲気に晒されているため、冷凍チャックの温度ではなく、冷凍チャック以外の周囲の雰囲気の温度に支配されるようになる。そのため、例えば、周囲の雰囲気を室温に保持している場合は、冷凍チャックが接触している領域以外は、ほとんど周囲の雰囲気の温度になる。すなわち、冷凍チャックの冷凍域で、実質上の温度の境界領域を形成することが可能となる。
以上のような境界領域を形成することは、DAFテープの厚みやダイシングテープの厚みを、ウェハ領域(厳密にはウェハとDAFの双方を分割する領域)よりも外周部にはみ出たDAFまでの距離よりも小さく(薄く)、しているためである。
それにより、熱伝達による冷却エリアを限定し、効率よく所定領域(分割したい領域)だけを冷却することが可能となる。
そうしたことから、従来、DAFテープは伸縮性の材料であるから、ウェハ裏面に確実に貼り付けるためには、貼り付け精度上のマージンからDAF外径はウェハ径よりも10mm程度、少なくともDAF外径は2mm以上(片側1mm以上)は、ウェハ径よりも大きくなければならなかった。
その状態でDAF全域を低温にすると、ウェハが存在しない外周部のDAFは、低温になることで収縮し、その結果、DAFの下に存在するダイシングテープとの熱膨張の差でDAFはダイシングテープからめくれ上がってしまっていた。めくれ上がったDAFは、一部が分離してウェハ上に降りかかり、DAFが異物としてウェハ上に付着するという問題が起こっていた。
しかし、DAFが貼り付けられた状態であっても、熱伝達を考慮して、十分薄いDAFとダイシングテープを使用し、冷凍チャックを使用し、ウェハ領域を真空でチャックするとともに、チャックされたウェハ領域のみを効率的に、熱伝達現象で局所冷却することによって、ウェハより外周にはみ出たDAFが冷却されることはない。そのため、外周のDAFが冷却により脆化し、めくれ上がってウェハ上に降りかかるという問題は起こらない。
また一方、冷却された部分においてDAFの分断性は向上するため、ダイシングテープを引っ張ることで、ウェハが割断されると同時に、DAFもきれいに分断することができる。
従って、DAF(D)は、半導体ウェハWの外周に10mm(直径で言うと20mm)程度の領域がはみ出している(なお、図では半導体ウェハWの外周部を特にわかりやすく拡大して表現しているので、DAF(D)のはみ出した部分の図示された寸法は正確ではない。)。また、冷凍チャックテーブル10が冷却する領域は、上述したように半導体ウェハWの外周よりも3mm程度大きくなっている。
この半導体ウェハWの外周にはみ出した(暴露した)部分のDAF(D)が冷却されて脆性化してしまうと、後でダイシングテープSを拡張したときに、はみ出した部分のDAF(D)がダイシングテープSから剥がれたり、破断して細かい破片となることがある。
これに対して本実施形態では、冷凍チャックテーブル10を用いて冷却したい領域(ワークの分割対象領域)のみを選択的に冷却し、それ以外の部分は冷却しないようにしている。また上述したように、結露防止のために冷凍チャックテーブル10の周囲に配置したノズル19から、半導体ウェハWの外周にはみ出した部分のDAF(D)に向けて、室温のドライエアーを噴出して、このはみ出したDAF(D)が冷却されないようにしてもよい。このドライエアーの露点は冷凍チャックテーブルの温度より十分低く調整されている。しかし、これは必ずしも必要ではなく、冷凍チャックテーブルによる局所的な冷却と、その冷却された周囲の室温の管理が不十分な場合に併用的に使用すればよい。
また、このとき、半導体ウェハWに貼付した部分のDAF(D)を冷却する際、半導体ウェハWの外周にはみ出した部分のDAF(D)まで冷却されないように、突上げ用リング12を昇降機構16によって上昇させてダイシングテープSに接触させて、冷却熱を突上げ用リング12を介して熱伝達により逃がすようにすることが好ましい。これにより、突上げ用リング12によって、半導体ウェハWの外周にはみ出した冷却されてはいけないDAF(D)の部分と、半導体ウェハWに貼付した冷却されるべきDAF(D)の部分とが熱的に分離される。
このようにして、半導体ウェハWに貼付した部分のDAF(D)が−5℃〜−10℃程度に冷却される。その結果、半導体ウェハWに貼付された部分のDAF(D)は脆性化し、力を加えることにより容易に割れるようになる。冷凍チャックテーブル10は、所定時間真空吸着を行い特にDAF(D)が所定温度になるまでワーク2の冷却を行う。なお、これらの制御は、図示を省略した制御手段によって行われる。
次に、図2のステップS120において、図4に示すように、エキスパンドを行い半導体ウェハWをDAF(D)とともに個片化する。
すなわち、図4に示すように、冷凍チャックテーブル10は、真空吸着を停止し、ワーク2の吸着を解除し、リング昇降機構16により突上げ用リング12及びサブリング14を上昇させる。突上げ用リング12の上昇は、例えば、400mm/secで、15mm上方に突き上げるようにしている。なお、このときサブリング14はフレームFよりも上には上昇しないような位置で止まっているようにする。
図4に示すように、突上げ用リング12の上昇により、ダイシングテープSは下から押し上げられ、ダイシングテープSの面内において放射状にエキスパンド(拡張)される。ダイシングテープSが拡張されると、半導体ウェハWは分断予定ラインに沿って分割され、個々のチップT間に数μmから100μmの隙間が形成される。このときDAF(D)は、冷却されて脆性化しているので、DAF(D)も半導体ウェハWと一緒に分断予定ラインに沿って分割される。これにより半導体ウェハWは、裏面にDAF(D)が付いた各チップTに個片化される。
ダイシングテープSは、室温においては突上げ用リング12によるエキスパンドを解除するとその弾性によって元に戻ってしまい各チップT間の隙間がなくなってしまう。従って、少なくとも各チップTが存在する領域においてダイシングテープSの拡張状態を維持しなければならない。
そこで、次に図2のステップS130において、図5に示すように、サブリング14を、フレームF上の拡張されたダイシングテープSに挿入できる位置までリング昇降機構16によって上昇させ、サブリング14をダイシングテープSの拡張された部分に挿入する。このとき、上昇するサブリング14によってダイシングテープSが破断しないように、低速でサブリング14を上昇させる。
次に、図2のステップS140において、図6に示すように、サブリング14だけをフレームFよりも上の位置に残して突上げ用リング12を下降させ、下降位置(待機位置)に移動させる。このとき、サブリング14はフレームF上の位置に残っているので、ダイシングテープSの拡張状態が保持される。
これにより、ダイシングテープSの拡張状態が保持されるので、各チップT間の隙間も広く維持され、DAF(D)が再固着することもない。従って、ダイシングテープSが弛んだ状態でワーク2を搬送するようなことがなく、その後の処理が容易となる。
以上のように、図2のフローチャートに沿って説明したような方法でワーク2を分割することにより、まず冷凍チャックテーブル10でDAF(D)を冷却する際、半導体ウェハWの外周にはみ出した部分のDAF(D)に対してドライエアーを吹き付けて、この部分が冷却されて脆性化しないようにしたことで、このはみ出したDAF(D)がダイシングテープSから剥離したり、破断したりするのを抑性することができる。
また、ダイシングテープSの拡張をサブリング14で保持するようにしたことで、ワークの個片化及び分割した各チップ間の隙間を維持するための拡張状態の保持までを一つのユニット内で行うことができ、製品を製造するタクトタイムを速くすることが可能となる。
このとき、サブリング14を用いてダイシングテープSの拡張状態を保持すると、サブリング14によってダイシングテープSを破ってしまう虞がある。
そこで、第1の実施形態の変形例として、図7に示すように、サブリングを用いないようにしてもよい。この場合も上記の例と同様に、冷凍チャックテーブル10でワーク2を冷却する際、突上げ用リング12をダイシングテープSに接触させて、半導体ウェハWに対応するDAF(D)とその外周側のDAF(D)とを熱的に分離した状態で、冷凍チャックテーブル10の周囲に配置したノズル19から、半導体ウェハWの外周にはみ出した部分のDAF(D)に向けて、室温のドライエアーを噴出して、このはみ出したDAF(D)が冷却されないようにする。
ただし、この場合には、突上げ用リング12がダイシングテープSのエキスパンドを解除した後もダイシングテープSの拡張された状態を保持するための、サブリングに代わる手段が必要となる。
そこで、第1の実施形態のさらに他の変形例として、図8に示すように、選択的加熱手段として光加熱装置22を用い、弛んだダイシングテープSの部分のみを局所的に加熱して緊張させるようにしてダイシングテープSの拡張状態を保持するようにしてもよい。光加熱装置は、例えばスポットタイプのハロゲンランプヒータである。光加熱装置22は、昇降機構23によって昇降可能に設置され、またその個数は、2個に限定されるものではなく、より多くの光加熱装置22をワーク2の周囲に配置するようにしてもよい。
またさらに、光加熱装置22がワーク2の周囲に対して均等に熱を加えるよう、光加熱装置22をワーク2の周囲に回転可能としてもよい。このとき昇降機構23が回転機構を兼ねるようにしてもよい。
また、本発明の第2の実施形態として、図9に示すワーク分割装置100のように、半導体ウェハWを覆うように昇降可能に配置されたウェハカバー20を備えて、半導体ウェハWに貼付されたDAF(D)を光加熱装置22の熱から熱的に分離するようにしてもよい。
ウェハカバー20は、有底の高さの低い円筒形状をしており、底面20aと側面20bとからなり、底面20aは半導体ウェハWよりも一回り大きく形成されている。また、ウェハカバー20は、カバー昇降機構21によって昇降可能に設置されており、下降した位置において、半導体ウェハWを覆うようになっている。また一方、ウェハカバー20の側面20bの先端面は、上昇した突上げ用リング12の先端面と突き合わされるようになっており、これにより半導体ウェハWの領域はウェハカバー20によって完全に密閉され、光加熱装置22によって加熱されるダイシングテープSの領域に対して熱的に分離される。
これにより、冷却されてチップTに分割された半導体ウェハWの各チップT間の隙間が再び閉じてしまったりすることが防止される。
以下、図10のフローチャートに沿って、図9に示すように光加熱装置22とウェハカバー20を備えた本発明の第2の実施形態のワーク分割装置100の作用を説明する。
まず、図10のステップS200において、図9に示すように、半導体ウェハWの裏面にDAF(D)を介してダイシングテープSが接着されたワーク2のフレームFをフレーム固定機構18により固定する。そして、半導体ウェハWが存在する領域が冷凍チャックテーブル10の上に位置するように配置する。なお、半導体ウェハWには、図17に示すように、予めレーザ照射等によりその内部に分断予定ラインが格子状に形成されている。
次に図10のステップS210において、図11に示すように、冷凍チャックテーブル10は、ワーク2の裏面を真空吸着により吸着して冷凍チャックテーブル10の表面に確実に接触させ、熱伝達によってワーク2を冷却する。またこのとき、冷凍チャックテーブル10の周囲に配置したノズル19から、半導体ウェハWの外周にはみ出した部分のDAF(D)に向けて、室温のドライエアーを噴出して、このはみ出したDAF(D)が冷却されないようにする。このドライエアーの露点は冷凍チャックテーブルの温度より十分低く調整されている。
また、図11に示すように、前の実施形態と同様に、半導体ウェハWに貼付した部分のDAF(D)を冷却する際、半導体ウェハWの外周にはみ出した部分のDAF(D)まで冷却されないように、突上げ用リング12を昇降機構16によって上昇させてダイシングテープSに接触させて、冷却熱を突上げ用リング12を介して熱伝達により逃がすようにすることが好ましい。これにより、突上げ用リング12によって、半導体ウェハWの外周にはみ出した冷却されてはいけないDAF(D)の部分と、半導体ウェハWに貼付した冷却されるべきDAF(D)の部分とが熱的に分離される。
冷凍チャックテーブル10は、所定時間ワーク2を真空吸着して、DAF(D)が脆性化するように冷却した後、真空吸着を解除する。
次に、図10のステップS220において、図12に示すように、リング昇降機構16によって突上げ用リング12を上昇させて、ダイシングテープSをエキスパンドする。このときの突上げ用リング12の突上げは、前の実施形態と同様に、例えば400mm/secの速度で、15mmの高さまでダイシングテープSを突き上げる。
これによりダイシングテープSが放射状に拡張されて半導体ウェハWが分断予定ラインに沿ってDAF(D)と一緒になって、各チップTに分割される。
次に、図10のステップS230において、図13に示すように、ウェハカバー20及び光加熱装置22を、それぞれカバー昇降機構21及びヒータ昇降機構23によって下降させ、ウェハカバー20でワーク2の半導体ウェハWの部分を被覆する。このとき図13に示すように、ウェハカバー20の側面20bの先端面と、突上げ用リング12の先端面とを突き合わせて、ウェハカバー20と突上げ用リング12との間でダイシングテープSを把持する。
このウェハカバー20と突上げ用リング12との間でダイシングテープSを把持する力は、例えば40kgf程度である。
次に、図10のステップS240において、図14に示すように、ウェハカバー20と突上げ用リング12との間でダイシングテープSを把持したまま、ウェハカバー20と突上げ用リング12を、半導体ウェハWの下側のダイシングテープSの裏面が冷凍チャックテーブル10の上面に接触する位置まで下降させる。これにより、ダイシングテープSの、ウェハカバー20と突上げ用リング12とで把持された部分の周辺部が弛緩し、弛み部が発生する。なお、このとき、ウェハカバー20と突上げ用リング12との間でダイシングテープSを把持する力は40kgfを維持している。
次に、図10のステップS250において、図15に示すように、ウェハカバー20と突上げ用リング12との間で把持した部分の外側の弛緩したダイシングテープSの部分に対してのみ、光加熱装置22でスポット光を当てて選択的に加熱する。このとき、もしDAF(D)も同時に加熱されてしまうとDAF(D)が溶けてチップT間の隙間がなくなってしまう虞があるので、ダイシングテープSの弛んだ部分のみを選択的に加熱する必要がある。
この加熱により弛んだダイシングテープSが緊張して、弛みが次第に解消して行く。なお、例えば光加熱装置22はそれぞれ100Wであり、ウェハカバー20と突上げ用リング12との間の把持力も40kgfが維持されている。
またこのとき、光加熱装置22をオンしてからその加熱状態が安定した後(約2秒後)、固定した一定の位置からのみ加熱することによってダイシングテープSの緊張状態に偏りが生じないように、光加熱装置22をウェハカバー20の周囲に一定の周期で所定速度で回転することが好ましい。このように光加熱装置22をウェハカバー20の周囲に一定の周期で回転させることで様々な方向から加熱することにより、ダイシングテープSの緊張状態に偏りが生じるのを防ぐことができる。なお、光加熱装置22を回転する場合に、ヒータ昇降機構23が単に光加熱装置22を昇降させるだけでなく、光加熱装置22を一定の周期で回転させるヒータ回転機構の機能をも備えるようにしてもよい。
また、この例においては、光加熱装置22による熱輻射によって加熱しているので、ダイシングテープSの弛んだ部分にのみ局所的に(選択的に)加熱することができる。また特に本実施形態では、半導体ウェハWをウェハカバー20で覆っているため熱を遮蔽して、光加熱装置22によってDAF(D)が加熱されてしまうのを防ぐことができ、より一層光加熱装置22による局所的な加熱を可能としている。
また、ウェハカバー20と突上げ用リング12とによってダイシングテープSの弛んだ部分の近くを把持しているので、弛んだ部分を加熱することによってウェハカバー20や突上げ用リング12も加熱されるが、この熱は熱伝達によってウェハカバー20や突上げ用リング12を通じて逃げて行く。従って、ウェハカバー20及び突上げ用リング12の内部に囲われたDAF(D)は、熱的に遮蔽されており、加熱されることはない。
この点従来は、温風による加熱であったので、熱対流により全体が加熱されてしまうので、ダイシングテープSの弛んだ部分だけを選択的に加熱することはできなかった。また、DAF(D)の冷却も、雰囲気冷却方式でユニット全体を冷却してエキスパンドを行っていたので、選択的な冷却をすることができず、冷却と加熱を一つのユニットで行うことができなかった。
これに対してこの例では、DAF(D)の冷却についても、冷凍チャックテーブル10で吸着してワーク2を接触させることによる熱伝達を用いており、さらに半導体ウェハWの外側にはみ出したDAF(D)に対しては室温のドライエアーを吹き付けて冷却しないようにして、DAF(D)の部分のみを選択的に冷却するようにしている。
従って、DAF(D)の冷却と、弛んだダイシングテープSの加熱とを一つのユニット内で行うことが可能である。
このようにして、ダイシングテープSを所定時間加熱してダイシングテープSが緊張して弛みが解消したら、光加熱装置22による加熱(光加熱装置22の回転)を停止する。このときダイシングテープSが硬化するまで約30秒程度、ウェハカバー20と突上げ用リング12とによるダイシングテープSの把持を続ける。さらに、このとき冷凍チャックテーブル10による真空吸着により硬化を促進するようにしてもよい。ここで冷凍チャックテーブル10によって真空吸着して冷却することにより、ダイシングテープSの外周部の加熱された部分の熱をとってやることで、通常室温に放置するよも短時間でダイシングテープSを硬化させることができる。
最後に、図10のステップS260において、図16に示すように、ウェハカバー20(と光加熱装置22)を上昇させるとともに、突上げ用リング12を降下させて、ダイシングテープSの把持を解放する。またこのとき、冷凍チャックテーブル10による真空吸着を行っていた場合、真空吸着も停止する。
このようにして、各チップTの間隔が十分維持されるとともに、周囲のダイシングテープSに弛みのないワーク2を製造することができる。
従って、この例によれば、チップの品質低下や歩留りの低下を生じることもない。このように、ウェハカバーによりワーク2の半導体ウェハWの部分を被覆して加熱手段である光加熱装置22から熱的に遮蔽していたが、光加熱装置22はスポット的に熱を当てて選択的に加熱することがてきるので、図8に示す例のように、必ずしもウェハカバーを用いなくともよい。
また、ワーク2のDAF(D)を冷却する際、冷凍チャックテーブル10で半導体ウェハWに貼付されたDAF(D)の領域のみを選択的に冷却し、そのとき半導体ウェハWの外周からはみ出したDAF(D)の部分に対して室温のドライエアーを吹き付けることで、半導体ウェハWの外周からはみ出したDAF(D)の部分が冷却されるのを防止するようにしたため、この部分のDAF(D)が脆性化して破断し、その破片が半導体ウェハWに付着するのを防止することができる。
以上、本発明のワーク分割装置及びワーク分割方法について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
1、100…ワーク分割装置、2…ワーク、10…冷凍チャックテーブル、12…突上げ用リング、14…サブリング、16…リング昇降機構、18……フレーム固定機構、19…ノズル、20…ウェハカバー、21…カバー昇降機構、22…光加熱装置、23…ヒータ昇降機構(回転機構)

Claims (10)

  1. ダイシングテープをエキスパンドすることによって選択的に冷却されたダイアタッチフィルムとともにワークを分断予定ラインに沿って個々のチップに分割するワーク分割手段を備えたワーク分割装置であって、
    前記ダイシングテープ表面に貼付された前記ダイアタッチフィルムと、
    前記ダイアタッチフィルム上に貼付された前記ワークと、
    前記ダイシングテープの前記ダイアタッチフィルムが貼付された側とは反対側から前記ダイシングテープに接触することによって、前記ダイアタッチフィルムの前記ワークの分割対象領域のみを、熱伝達現象により選択的に冷却可能な選択的冷却手段と、
    記ダイアタッチフィルムはその上に貼付されるワークの径よりも大きい径を有し、前記選択的冷却手段による前記ダイアタッチフィルムの冷却時に、前記ワークからはみ出した部分のダイアタッチフィルムに室温の気体を噴出する気体噴出手段と、
    を備えたワーク分割装置。
  2. 前記ワーク分割手段は、前記冷却されたワークのダイシングテープを下から押し上げてエキスパンドする突上げ用リングであることを特徴とする請求項1に記載のワーク分割装置。
  3. 前記選択的冷却手段が前記ワークが貼付された前記ダイアタッチフィルムの領域を選択的に冷却する際、前記突上げ用リングを前記ワークの外周部の前記ダイシングテープに対して接触させることを特徴とする請求項に記載のワーク分割装置。
  4. 前記選択的冷却手段は、前記ワークの分割対象領域を冷却可能な冷凍チャックテーブルであることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のワーク分割装置。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載のワーク分割装置であって、さらに、前記ワーク分割手段による前記ダイシングテープのエキスパンドを解除した後、前記ワークの外周部の前記ダイシングテープに発生する弛み部分を選択的に加熱する選択的加熱手段を備えたことを特徴とするワーク分割装置。
  6. 前記選択的加熱手段は、光加熱装置であることを特徴とする請求項に記載のワーク分割装置。
  7. 請求項又はに記載のワーク分割装置であって、さらに、前記エキスパンドされたワークの半導体ウェハの領域を覆うように有底の円筒形状を有し昇降可能に配置され、下降したときに前記半導体ウェハを覆うウェハカバーを備えたことを特徴とするワーク分割装置。
  8. ダイシングテープにダイアタッチフィルムを介して貼付されたワークを、予めワークに形成された分断予定ラインに沿って個々のチップに分割するワーク分割装置において、
    ダイシングテープ表面に貼付されたダイアタッチフィルムと、
    前記ダイアタッチフィルム上に貼付されたワークと、
    前記ダイシングテープの前記ダイアタッチフィルムが貼付された側とは反対側から前記ダイシングテープに接触することによって、前記ダイアタッチフィルムの前記ワークの分割対象領域のみを、熱伝達現象により選択的に冷却可能な選択的冷却手段と、
    前記ダイシングテープをエキスパンドすることによって前記選択的に冷却されたダイアタッチフィルムとともに前記ワークを前記分断予定ラインに沿って分割するワーク分割手段と、
    前記ワーク分割手段による前記ダイシングテープのエキスパンドを解除した後、前記ワークの外周部の前記ダイシングテープに発生する弛み部分を選択的に加熱する選択的加熱手段と、
    前記エキスパンドされたワークの半導体ウェハの領域を覆うように有底の円筒形状を有し昇降可能に配置され、下降したときに前記半導体ウェハを覆うウェハカバーと、
    を備えたことを特徴とするワーク分割装置。
  9. ダイシングテープをエキスパンドすることによって選択的に冷却されたダイアタッチフィルムとともにワークを分断予定ラインに沿って個々のチップに分割するワーク分割方法であって、
    前記ダイシングテープの前記ダイアタッチフィルムが貼付された側とは反対側から前記ダイシングテープに接触することによって、前記ダイアタッチフィルムの前記ワークの分割対象領域のみを、熱伝達現象により選択的に冷却する選択的冷却工程と、
    前記ダイアタッチフィルムはその上に貼付されるワークの径よりも大きい径を有し、前記選択的冷却工程による前記ダイアタッチフィルムの冷却時に、前記ワークからはみ出した部分のダイアタッチフィルムに室温の気体を噴出する気体噴出工程と、
    を備えたワーク分割方法。
  10. 前記選択的冷却工程は、前記ワークの分割対象領域を冷却可能な冷凍チャックテーブルによって実行されることを特徴とする請求項9に記載のワーク分割方法。
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