JP5831220B2 - 循環流動層ガス化装置 - Google Patents

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本発明は、原料のガス化時に発生するタールを流動層ガス化炉内部で改質するようにした循環流動層ガス化装置に関するものである。
近年、石炭及びバイオマス等の有機固体原料をガス化し生成したガス化ガスを発電用の燃料ガス等として供給するための流動層ガス化装置の開発が進められている。
流動層ガス化装置は、砂等の加熱した流動粒子によって有機固体原料を加熱すると共に、水蒸気等のガス化剤の供給により流動層を形成して有機固体原料をガス化することによりガス化ガスを製造するものである。流動層ガス化装置としては、流動層ガス化炉とは別に流動粒子を加熱する流動燃焼炉を備え、該流動燃焼炉により加熱した流動粒子を前記流動層ガス化炉に供給するようにした循環流動層ガス化装置(特許文献1参照)と、容器内に、相互間を流動粒子が移動できるように仕切壁によって仕切られたガス化室と燃焼室を備えてなる内部循環式の流動層ガス化装置(特許文献2参照)が知られている。
一方、前記ガス化装置で石炭及びバイオマス等の有機固体原料をガス化することで製造されるガス化ガス中にはタールが含まれており、このようなガス化ガス中のタールは下流の配管及び機器に付着して配管を閉塞する等の問題を生じる可能性がある。
この問題のため、従来では、前記ガス化ガスを水と接触させることでタールを凝縮させて除去することが実施されてきた。しかし、この場合、除去されたタールは単に廃棄されることになるためエネルギ的な面で損失になる問題があると共に、タールを除去した後の排水は排水処理装置で処理する必要があり、処理費用が多大になるという問題があった。
上記ガス化ガスを水と接触させてタールを除去する場合の問題を防止するために、ガス化装置の下流においてガス化ガス中のタールを分解等の操作により有効に回収するようにしたものがある(特許文献3、4、5参照)。
特許文献3では、ガス化装置下流に廃熱ボイラを介してタール改質塔を設けており、ガス化ガスを昇温してタール改質塔に導くことによりタールを触媒と接触させて炭化水素等に分解している。特許文献4では、ガス化装置の下流に触媒層を有する複数の反応容器を備えてガス化ガス中のタールを触媒層により分解している。特許文献5では、ガス化ガスとガス化剤を選択的に流通させるよう区画したセラミック層を設け、ガス化装置からのガス化ガスをセラミック層に流通させてタールを捕捉するタール除去運転と、タールを捕捉したセラミック層にガス化剤を流通させてガス化装置に戻す再生運転とに交互に切り換える運転を行っている。
特開2003−176486号公報 特開2009−138107号公報 特許第3549711号公報 特開2010−111779号公報 特開2010−047719号公報
特許文献3では、ガス化装置とは別にタール改質塔が必要であり、プラントの運転操作が複雑になる問題がある。更に、タール改質塔に導入するガス化ガスは所定の温度まで昇温しなければならないため、プラント全体の効率が低下する問題がある。
特許文献4では、複数の反応容器を備えており、プラントの運転操作が繁雑になる問題がある。又、触媒層をガス化ガスが通るため、触媒層がタールによって短時間で閉塞する可能性がある。
特許文献5では、運転中にガス化ガスとガス化剤の流路を切り換える必要があるためプラントの運転操作が複雑になる問題がある。又、ガス化ガスの流路を切り換えるために、切換箇所がタールによって閉塞する可能性がある。
又、上記特許文献3、4、5に示したように、ガス化ガス中のタールを有効に利用するためには、ガス化装置の下流にタールを処理するための専用の設備を設ける必要があり、このために、設備全体が大型且つ複雑になると共に、複雑な操作が必要になるといった問題を有していた。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなしたもので、流動層ガス化炉による原料のガス化時に発生するタールを流動層ガス化炉内部で改質できるようにした循環流動層ガス化装置を提供しようとするものである。
本発明は、流動燃焼炉と流動層ガス化炉を有し、前記流動層ガス化炉は、前記流動燃焼炉で加熱され分離装置で分離された流動粒子を粒子導入口により導入し、下部から供給されるガス化剤により流動層を形成して原料供給口から流動層上に供給される原料のガス化を行い、生成したガス化ガスは上部の取出口から取り出し、前記流動層ガス化炉内の流動粒子と未反応のチャーは前記流動燃焼炉に供給して流動粒子の加熱を行う循環流動層ガス化装置であって、
前記流動層ガス化炉内部の流動層上部の空間に、前記流動粒子よりも大きい粒径を有する触媒体と、該触媒体を支持して流動粒子は流下させる落下口を備えた触媒支持部材とからなるタール捕捉改質層を設置し、
前記流動層からのガス化ガス前記タール捕捉改質層を流通して前記取出口に向かうようにし、
前記流動層ガス化炉の天井部には複数の前記粒子導入口を配置し、分配器を介して前記分離装置に接続した分配管を複数の前記粒子導入口に接続し、前記分離装置からの流動粒子が前記分配管及び前記粒子導入口を介して前記タール捕捉改質層上に分散して落下するようにしたことを特徴とする循環流動層ガス化装置、に係るものである。
上記循環流動層ガス化装置において、前記原料供給口は、前記流動層ガス化炉内の流動粒子と未反応のチャーを前記流動燃焼炉に供給する前記流動層ガス化炉の他側壁に対して一側壁に配置されていてもよい。
本発明は、流動燃焼炉と流動層ガス化炉を有し、前記流動層ガス化炉は、前記流動燃焼炉で加熱され分離装置で分離された流動粒子を粒子導入口により導入し、下部から供給されるガス化剤により流動層を形成して原料供給口から流動層上に供給される原料のガス化を行い、生成したガス化ガスは上部の取出口から取り出し、前記流動層ガス化炉内の流動粒子と未反応のチャーは前記流動燃焼炉に供給して流動粒子の加熱を行う循環流動層ガス化装置であって、
前記流動層ガス化炉内部の流動層上部の空間に、前記流動粒子よりも大きい粒径を有する触媒体と、該触媒体を支持して流動粒子は流下させる落下口を備えた触媒支持部材とからなるタール捕捉改質層を設置し、
前記流動層からのガス化ガスは前記タール捕捉改質層を流通して前記取出口に向かうようにし、
前記流動層ガス化炉の流動層の上部に、絞り部を介して前記流動層ガス化炉よりも断面積が小さいタール捕捉改質層を形成し、該タール捕捉改質層の上部に前記粒子導入口を配置したことを特徴とする循環流動層ガス化装置、に係るものである。
記循環流動層ガス化装置において、前記粒子導入口が、前記タール捕捉改質層の上部に備えられるガス化ガスの取出口に対して同心に配置されていてもよい。
又、上記循環流動層ガス化装置において、前記原料供給口は、前記流動層ガス化炉内の流動粒子と未反応のチャーを前記流動燃焼炉に供給する前記流動層ガス化炉の他側壁に対して一側壁に配置されていてもよい。
本発明によれば、流動層ガス化炉で生成されたガス化ガスは、流動層上部の空間に設置したタール捕捉改質層を通ることになり、ガス化ガス中のタールは、タール捕捉改質層の触媒体と接触することにより捕捉され、捕捉されたタールは触媒体の触媒作用によって効果的に改質されるという優れた効果を奏し得る。
本発明の循環流動層ガス化装置の第1の参考例を示す側面図である。 (a)は中実の球形の触媒体を示す外形図、(b)は中空の球形の触媒体を示す断面図、(c)は円柱形の触媒体を示す斜視図である。 本発明の循環流動層ガス化装置の第1の実施例を示す側面図である。 本発明の循環流動層ガス化装置の第2参考例を示す側面図である。 本発明の循環流動層ガス化装置の第2の実施例を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1は本発明の循環流動層ガス化装置の第1の参考例を示すものであり、この循環流動層ガス化装置1は、流動層ガス化炉2と流動燃焼炉3とを有している。前記流動層ガス化炉2には熱媒体としての流動粒子4が装入してあり、下側の散気装置5から供給される水蒸気等のガス化剤6により流動粒子4を流動化して流動層7を形成している。前記流動層ガス化炉2の一側壁2aにおける流動層7の上部位置には、石炭或いはバイオマス等の有機固体原料8(原料)を供給する原料供給口9が設けられている。前記流動層ガス化炉2の他側壁2bには、流動層7の上面近傍における流動粒子4と未反応のチャーを外部に取り出すオーバフロー管10を設けている。前記流動層ガス化炉2内における前記他側壁2bから所要の距離を隔てた位置には、上縁が流動層7上側の空間11(フリーボード)の途中まで延び、下縁が前記散気装置5の上面と間隔を隔てた位置まで延びた仕切壁12を設けることでオーバフロー管10側に取出室13を形成している。
前記原料供給口9から供給される有機固体原料8は、後述する加熱した流動粒子4と共に流動層7に供給されて加熱されると共に、下部の散気装置5から供給されるガス化剤6によりガス化されてガス化ガス14を生成する。一方、ガス化されない未反応のチャーは流動粒子4と共に、流動しながら流動層ガス化炉2内を順次他側壁2b側へ移動し、仕切壁12の下部の間隔を潜り抜けることにより取出室13に移動して前記オーバフロー管10から取り出される。前記仕切壁12は、前記有機固体原料8が十分にガス化されないままにオーバフロー管10から落下するのを防止している。
前記オーバフロー管10から取り出された流動粒子4及び未反応のチャーは、流動燃焼炉3に導入されており、流動燃焼炉3の下部の散気装置15から供給される空気16によってチャーが燃焼することで流動粒子4の加熱が行われる。
前記流動燃焼炉3の上部から取り出される粒子を含有した高温ガス17は、サイクロン等の分離装置18に導かれて流動粒子4と排気ガス19とに分離される。
前記流動層ガス化炉2の内部における流動層7の上部の空間11には、流動粒子4が流下できる落下口20を備えた触媒支持部材21を設置し、該触媒支持部材21の上部に、前記流動粒子4及び落下口20よりも粒径が大きい触媒体22を投入することで、タール捕捉改質層23を構成している。尚、触媒支持部材21上に投入する触媒体22は、1層以上の触媒体層が形成されるように投入している。
前記空間11にタール捕捉改質層23を設置した流動層ガス化炉2の天井部2cには、ガス化ガス14を取り出すための取出口24が設けてあり、更に、前記天井部2cには、前記分離装置18からの流動粒子4を導入する粒子導入口25を配置している。図1では、流動層ガス化炉2の平面の略中心に位置するように粒子導入口25を配置した場合を示している。
従って、前記流動層7で有機固体原料8のガス化が行われて生成したガス化ガス14は、前記タール捕捉改質層23の触媒体22の相互間を流動した後、天井部2cの前記取出口24から取り出され、又、前記分離装置18から流下する高温の流動粒子4は、天井部2cの粒子導入口25から前記タール捕捉改質層23上に落下するよう供給されて、触媒体22の加熱を行う。
図2は前記触媒体22の例を示したものであり、図2(a)は、セラミック或いは金属等からなる中実の球体26の表面にアルミナ、ゼオライト等のタールの改質に有効な公知の触媒27を一体化した中実の球形の触媒体であり、図2(b)は、セラミック或いは金属等からなり内部に空間28が形成された中空の球体29の表面にアルミナ、ゼオライト等のタールの改質に有効な公知の触媒27を一体化した中空の球形の触媒体であり、図2(c)は、セラミック或いは金属等からなる円柱体30の表面にアルミナ、ゼオライト等のタールの改質に有効な公知の触媒27を一体化した円柱状の触媒体である。尚、前記触媒体22は、球体或いは円筒体の表面に触媒を一体化させた場合について説明したが、セラミック或いは金属等の粒子と触媒の粒子とを混合したものを焼き固めて触媒体22を形成しても良く、触媒支持部材21上を動き回ることができ、且つ、所定以上の強度を有したものであれば、触媒体22の形状、構造は任意に選定できる。
次に、上記第1の参考例の作動を説明する。
図1において、流動層ガス化炉2の一側壁2aに設けた原料供給口9から供給される石炭或いはバイオマス等の有機固体原料8は、粒子導入口25から前記タール捕捉改質層23を介して供給される高温の流動粒子4によって加熱されると共に、下部の散気装置5から供給されて流動層7を形成する水蒸気等のガス化剤6の作用を受けてガス化され、生成したガス化ガス14は流動層7上部のタール捕捉改質層23を流通して天井部2cの取出口24から外部に取り出される。
流動層7でガス化されない未反応のチャーは流動粒子4と共に、流動層ガス化炉2の他側壁2bに設けられたオーバフロー管10から流動燃焼炉3に導入され、流動燃焼炉3において前記チャーが空気16と共に燃焼することで流動粒子4を加熱する。前記流動燃焼炉3の上部から取り出される粒子を含有した高温ガス17は、分離装置18に導かれて流動粒子4と排気ガス19とに分離され、分離装置18で分離された流動粒子4は天井部2cに設けた粒子導入口25から前記タール捕捉改質層23の上部に落下供給される。
前記流動層7で生成したガス化ガス14は、タール捕捉改質層23を流通する際に触媒体22の相互間を通ることになるため、ガス化ガス14中のタールは触媒体22の表面に付着することにより捕捉される。この時、触媒支持部材21上の前記触媒体22は、下部から上昇してくるガス化ガス14によって押し上げる力を受けるため、触媒体22は触媒支持部材21上を揺動して動き回るため、触媒体22によるタールの捕捉効果が高められる。更に、触媒体22は揺動することによって触媒体22相互及び触媒支持部材21と衝突してタールを掻き落とす作用を有するので、触媒体22の全面がタールの付着によって覆われることは防止される。
一方、前記分離装置18からの高温の流動粒子4は、天井部2cに設けた粒子導入口25を介して前記タール捕捉改質層23上に落下するので、触媒体22は高温の流動粒子4によって加熱され、この加熱された触媒体22の触媒27によって、触媒体22に捕捉されたタールは効果的に改質される。
又、前記したように、触媒体22は、下部から上昇してくるガス化ガス14によって押し上げる力を受けて触媒支持部材21上を揺動するため、この触媒体22上に流動粒子4が落下すると、前記触媒体22は流動粒子4によって矢印で示すように循環移動するようになり、この循環移動によって触媒体22の均一加熱が行われて、タールの均一な改質が行われるようになる。
ここで、図2(a)、(b)に示すように、触媒体22が球状を有している場合は、触媒体22は触媒支持部材21上を動き回って循環流動し易くなるので、触媒体22の表面によるタールの捕捉効果が高められ、更に、粒子導入口25から供給される高温の流動粒子4との接触が高められて触媒体22の均一加熱が行われ易くなる利点がある。又、図2(c)に示すように円柱状の触媒体22とした場合は、長い円柱体を製造してそれを所定長さに切断することで製造できるため、製造が容易になる利点がある。
図3は本発明の循環流動層ガス化装置の第1の実施例を示すものであり、この循環流動層ガス化装置1は、前記流動層ガス化炉2の天井部2cに複数の粒子導入口25a,25bを配置し、前記分離装置18で分離した流動粒子4を前記粒子導入口25a,25bに分配して導入するための分配器31を備えた分配管32a,32bを設けている。従って、前記分離装置18からの流動粒子4は、前記分配器31及び分配管32a,32bを介して粒子導入口25a,25bから前記タール捕捉改質層23上に分散して落下するようになる。
尚、図3の実施例では、前記粒子導入口25a,25bを、流動層ガス化炉2の前後方向(流動層ガス化炉2に供給された有機固体原料8が一側壁2aから他側壁2bへ向かって流動する方向)の2個所に配置した場合について例示したが、前記粒子導入口25a,25bの設置数が限定されることはなく、流動層ガス化炉2の前後方向及び幅方向に任意に設置することができる。
図3に示すように、複数の粒子導入口25a,25bによってタール捕捉改質層23上に流動粒子4を分散して落下すると、触媒体22は流動粒子4によって更に均一に加熱されるようになり、タールの改質が更に良好に行われるようになる。
図4は本発明の循環流動層ガス化装置の第2参考例を示すものであり、この循環流動層ガス化装置1は、流動層7上部の流動層ガス化炉2の一側壁2aに前記原料供給口9が配置された構成において、前記分離装置18の流動粒子4を前記タール捕捉改質層23の上部に供給する粒子導入口33を、前記原料供給口9と同じ流動層ガス化炉2の一側壁2aに配置した場合を示している。
図4の参考例では、前記原料供給口9から流動層7に供給される有機固体原料8は、一側壁2aに近い供給位置において熱分解が促進される。従って、この原料供給位置には熱分解のために必要な熱を供給する必要がある。又、熱分解によって生成するガス中には比較的高い濃度のタールが含有する。この時、前記タール捕捉改質層23上部における前記原料供給口9の上方の一側壁2aに粒子導入口33を配置したので、該粒子導入口33から供給される高温の流動粒子4によって前記原料供給口9上部の触媒体22が積極的に加熱されるようになり、更に、触媒支持部材21の落下口20を介して前記原料供給口9の近傍に高温の流動粒子4が供給されるようになる。従って、高温の流動粒子4が供給されることにより原料供給口9近傍での有機固体原料8の熱分解が促進され、且つ、原料供給口9上部において積極的に加熱された触媒体22によって原料供給口9近傍で生成して上昇してくるガス化ガス14中のタールの改質が効果的に行われるようになる。
図5は本発明の循環流動層ガス化装置の第2の実施例を示すものであり、この循環流動層ガス化装置1は、前記流動層ガス化炉2の流動層7よりも上部位置に絞り部34を形成し、該絞り部34の上部に、前記流動層ガス化炉2よりも断面積を小さくしたタール捕捉改質層35を設置している。タール捕捉改質層35は、落下口20を有する触媒支持部材21上に触媒体22を投入することで構成している。そして、前記タール捕捉改質層35の上部の天井部2c'には、前記分離装置18からの流動粒子4が落下して供給される粒子導入口36を配置している。この時、前記タール捕捉改質層35の上部には、鉛直部24aの上端から横方向に曲げられた曲り部24bを有してガス化ガス14を横方向へ取り出すようにし取出口24'が設けてあり、前記前記粒子導入口36は、前記取出口24'の鉛直部24aに対して同心に配置している。
図5の実施例では、流動層ガス化炉2の上部に絞り部34を介して前記流動層ガス化炉2よりも断面積が小さいタール捕捉改質層35を設置したので、流動層ガス化炉2で生成したガス化ガス14は絞り部34により流速が高められてタール捕捉改質層35に導かれるため、触媒支持部材21上での触媒体22の移動(揺動)は活発になり、しかも、前記したようにタール捕捉改質層35の面積が小さくなったことで、前記粒子導入口36から導入される流動粒子4によって触媒体22は効果的に均一に加熱されるため、タール捕捉改質層35によるガス化ガス14のタールの改質効果は有効に高められる。
この時、前記粒子導入口36が、ガス化ガス14の取出口24の鉛直部24aに対して同心に配置してあると、ガス化ガス14及び触媒体22が高温の流動粒子4によって効果的に加熱され、よって、ガス化ガス14のタールの改質効果が更に高められる。
上記したように、本発明の循環流動層ガス化装置1によれば、流動層ガス化炉2の空間11に触媒体22を有するタール捕捉改質層23を設置したので、流動層7で生成したガス化ガス14がタール捕捉改質層23を流通する間に、ガス化ガス14中に含まれるタールは触媒体22によって捕捉され、且つ、触媒体22は上部から供給される流動粒子4によって加熱されているので、触媒体22に捕捉されたタールは触媒体22の触媒作用によって効果的に改質されるようになる。
尚、本発明の循環流動層ガス化装置は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 循環流動層ガス化装置
2 流動層ガス化炉
2a 一側壁
3 流動燃焼炉
4 流動粒子
6 ガス化剤
7 流動層
8 有機固体原料(原料)
9 原料供給口
11 空間
14 ガス化ガス
18 分離装置
20 落下口
21 触媒支持部材
22 触媒体
23 タール捕捉改質層
24 取出口
24' 取出口
25 粒子導入口
25a,25b 粒子導入口
31 分配器
32a,32b 分配管
33 粒子導入口
34 絞り部
35 タール捕捉改質層
36 粒子導入口

Claims (5)

  1. 流動燃焼炉と流動層ガス化炉を有し、前記流動層ガス化炉は、前記流動燃焼炉で加熱され分離装置で分離された流動粒子を粒子導入口により導入し、下部から供給されるガス化剤により流動層を形成して原料供給口から流動層上に供給される原料のガス化を行い、生成したガス化ガスは上部の取出口から取り出し、前記流動層ガス化炉内の流動粒子と未反応のチャーは前記流動燃焼炉に供給して流動粒子の加熱を行う循環流動層ガス化装置であって、
    前記流動層ガス化炉内部の流動層上部の空間に、前記流動粒子よりも大きい粒径を有する触媒体と、該触媒体を支持して流動粒子は流下させる落下口を備えた触媒支持部材とからなるタール捕捉改質層を設置し、
    前記流動層からのガス化ガス前記タール捕捉改質層を流通して前記取出口に向かうようにし、
    前記流動層ガス化炉の天井部には複数の前記粒子導入口を配置し、分配器を介して前記分離装置に接続した分配管を複数の前記粒子導入口に接続し、前記分離装置からの流動粒子が前記分配管及び前記粒子導入口を介して前記タール捕捉改質層上に分散して落下するようにしたことを特徴とする循環流動層ガス化装置。
  2. 前記原料供給口は、前記流動層ガス化炉内の流動粒子と未反応のチャーを前記流動燃焼炉に供給する前記流動層ガス化炉の他側壁に対して一側壁に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の循環流動層ガス化装置。
  3. 流動燃焼炉と流動層ガス化炉を有し、前記流動層ガス化炉は、前記流動燃焼炉で加熱され分離装置で分離された流動粒子を粒子導入口により導入し、下部から供給されるガス化剤により流動層を形成して原料供給口から流動層上に供給される原料のガス化を行い、生成したガス化ガスは上部の取出口から取り出し、前記流動層ガス化炉内の流動粒子と未反応のチャーは前記流動燃焼炉に供給して流動粒子の加熱を行う循環流動層ガス化装置であって、
    前記流動層ガス化炉内部の流動層上部の空間に、前記流動粒子よりも大きい粒径を有する触媒体と、該触媒体を支持して流動粒子は流下させる落下口を備えた触媒支持部材とからなるタール捕捉改質層を設置し、
    前記流動層からのガス化ガスは前記タール捕捉改質層を流通して前記取出口に向かうようにし、
    前記流動層ガス化炉の流動層の上部に、絞り部を介して前記流動層ガス化炉よりも断面積が小さいタール捕捉改質層を形成し、該タール捕捉改質層の上部に前記粒子導入口を配置したことを特徴とす循環流動層ガス化装置。
  4. 前記粒子導入口が、前記タール捕捉改質層の上部に備えられるガス化ガスの取出口に対して同心に配置されたことを特徴とする請求項に記載の循環流動層ガス化装置。
  5. 前記原料供給口は、前記流動層ガス化炉内の流動粒子と未反応のチャーを前記流動燃焼炉に供給する前記流動層ガス化炉の他側壁に対して一側壁に配置されたことを特徴とする請求項3に記載の循環流動層ガス化装置

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