JP6288701B2 - タール処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流動層ガス化装置で生成されたガス化ガスからタールを除去するタール処理装置に関する。
近年、石炭、バイオマス、ごみ、下水汚泥等の炭化水素資源のガス化原料を用いてガス化し、生成したガスを可燃ガスとして供給する流動層ガス化装置の開発が進められている。例えば、流動層ガス化装置は、砂等の加熱した流動媒体粒子によってガス化原料を700℃〜900℃で加熱しつつガス化剤として水蒸気を供給することによって流動層を形成し、この流動層の熱によってガス化原料をガス化してガス化ガスを製造している。
この流動層ガス化装置は、酸素や空気を用いて1300℃以上の高温で部分酸化する噴流床ガス化の方法よりも、コストを低減できる。しかし、生成されたガス化ガスには、噴流床ガス化の方法よりもタールが多く含まれる傾向にある。したがって、このようなタールを多く含むガス化ガスを利用装置に用いた際に、ガス化ガスの温度が低下すると、ガス化ガスに含まれるタールが凝縮し、配管の閉塞、システムで使用する機器の故障、触媒の被毒等の問題が生じてしまう。
そのため、流動層ガス化装置で生成されたガス化ガスは、下流にタール改質炉を設けてタールを除去していた。ここで、流動層ガス化装置で生成されたガス化ガスは、下流のタール改質炉に導かれた際に改質に必要な温度よりも低い温度である。このため、タール改質炉には、流動層ガス化装置で生成されたガス化ガスを供給するとともに、酸素又は空気を供給して、生成したガス化ガスの一部を燃焼させることで改質に必要な温度まで昇温させていた(特許文献1)。
特開2004−182903号公報
しかしながら、生成ガスの一部を燃焼させて改質に必要な温度まで昇温させると、せっかく生成したガス化ガスが減少することになりガス化効率を低下させていた。
そこで、本発明は、生成したガス化ガスを減少させることなくガス化ガスからタールを除去するタール処理装置を提供することを目的とする。
本発明のタール処理装置は、タールを吸収するタール吸収粒子をガス化ガスと接触させる粒子層を内部に形成しガス化ガスに粒子層を通過させてガス化ガスのタールを吸収させるタール処理塔と、前記タール処理塔でタールを吸収したタール吸収粒子が導かれ、タールを燃焼させてタール吸収粒子を再生させて、排ガスとともに排出する再生炉と、前記再生炉によって再生されたタール吸収粒子を排ガスから分離させて前記タール処理塔へ導く粒子分離器と、を備え、前記タール処理塔は、前記粒子分離器からのタール吸収粒子を溜める受け皿と、前記受け皿の上方に配置され、前記受け皿とでタール吸収粒子流路を形成する流路構成部材と、を備え、前記粒子層は、タール吸収粒子が前記タール吸収粒子流路を満たすことによって形成されることを特徴としている。
ガス化ガスは、前記受け皿から溢れて流れ落ちるタール吸収粒子を横切って接触させることができる。
本発明のタール処理装置によれば、生成したガス化ガスを減少させることなく、むしろ増加させる効果もあり、ガス化ガスからタールを除去できる。
参考例1に係るタール処理装置を二塔式ガス化炉に適用した様子を示した概略構成図である。 参考例2に係るタール処理装置のタール処理塔を示した図である。 実施例に係るタール処理装置のタール処理塔を示した図である。 実施例に係るタール処理装置のタール処理塔の変形例を示した図である。
参考例1)
以下、本発明の参考例1を、図1を参照しながら説明する。図1は、参考例1に係るタール処理装置を二塔式ガス化炉に適用した様子を示した概略構成図である。二塔式ガス化炉は、流動層燃焼炉1と、サイクロン2と、流動層ガス化炉3と、を備えている。そして、流動層ガス化炉3の下流側には、本発明のタール処理装置4が配されている。
流動層燃焼炉1には、流動層ガス化炉3からオーバーフロー管5を介して流動媒体粒子6とチャー7が投入される。流動層燃焼炉1は、下部から空気8が供給されており、チャー7の燃焼によって流動媒体粒子6を加熱し、上部から排ガス10とともに流動媒体粒子6を排出する。ここで、流動媒体粒子6には、例えば、砂、硅砂、石灰、アルミナ等が用いられる。この流動媒体粒子6を含んだ排ガス10は、排ガス管11を通ってサイクロン2へ導かれる。
サイクロン2は、流動層燃焼炉1によって加熱された流動媒体粒子6を排ガス10から分離する。そして、分離された流動媒体粒子6は、ダウンカマー12によって流動層ガス化炉3へ導かれる。また、流動媒体粒子6が分離された排ガス10は、図示しない次の工程へ導かれる。
流動層ガス化炉3は、下部に散気装置13を備えている。この散気装置13には、例えば、ボイラBからの水蒸気14がガス化剤として供給されている。そして、散気装置13は、水蒸気14を流動層ガス化炉3に供給することによって、流動層ガス化炉3の流動媒体粒子6を流動化させて流動層15を形成する。
流動層ガス化炉3は、原料供給管16を一方側に有している。この原料供給管16は、流動層ガス化炉3の内部へガス化原料を供給する。流動層ガス化炉3へ供給されたガス化原料は、流動媒体粒子6の熱を受けて水蒸気14の存在下でガス化し、ガス化ガス17を生成する。すなわち、ガス化原料は、流動層15の熱と水蒸気14によって吸熱反応を起こし、ガス化してガス化ガス17を生成する。このガス化ガス17は、ガス化ガス管18によってタール処理装置4へ導かれる。
また、流動層ガス化炉3は、オーバーフロー管5を他方側に有している。このオーバーフロー管5は、流動層15を構成する流動媒体粒子6と未反応のガス化原料(チャー7)を流動層燃焼炉1へ導くようになっている。
タール処理装置4は、タール処理塔20と、サイクロン21(粒子分離器)と、再生炉22と、を備えている。タール処理塔20には、サイクロン21で分離されたタール吸収粒子23がダウンカマー24によって上方から内部に導かれており、また、流動層ガス化炉3で生成されたガス化ガス17がブロワ25によって昇圧されたのちガス化ガス管18によって下方から内部に導かれている。
タール処理塔20は、タールを吸収するタール吸収粒子23をガス化ガス17と接触させて、ガス化ガス17からタールを吸収させている。具体的には、タール処理塔20は、ダウンカマー24によって上方から内部に導かれたタール吸収粒子23で粒子層26を形成し、その粒子層26の下から散気装置29によってガス化ガス17を吹き込んで粒子層26を流動させて流動層を形成しながらガス化ガス17を通過させることによって、ガス化ガス17からタールを吸収する。
ここで、タール吸収粒子23は、例えば、多孔質アルミナが用いられる。タールを吸収したタール吸収粒子23は、オーバーフロー管27から再生炉22へ導かれる。タールが吸収されたガス化ガス17は、搬送管28によって次工程へ導かれる。
再生炉22は、タール処理塔20でタールを吸収したタール吸収粒子23をオーバーフロー管27によって取り入れて、下部から供給される空気8によってタールを燃焼させてタール吸収粒子23を再生させる炉である。この再生炉22は、燃焼され再生されたタール吸収粒子23を排ガスとともに上部の配管19から排出する。このタール吸収粒子23を含んだ排ガスは、サイクロン21に導かれる。そして、サイクロン21は、再生炉22によって再生されたタール吸収粒子23を排ガスから分離し、分離したタール吸収粒子23をダウンカマー24によってタール処理塔20へ導く。
参考例1の効果)
参考例1に係るタール処理装置4によれば、タール処理塔20でタール吸収粒子23をガス化ガス17と接触させて、ガス化ガス17からタールを吸収する。これによって、本発明のタール処理装置4は、生成したガス化ガス17を改質炉で燃焼させて改質に必要な温度に昇温する必要がないため、生成したガス化ガス17を減少させることなくガス化ガス17からタールを除去できる。さらに、タール吸収粒子の触媒効果により、吸収したタールの一部をガス化ガス17に改質する効果も見込めるため、むしろガス化ガス17の量は増加する傾向にある。また、タールを吸収したタール吸収粒子23は、再生炉22に導かれてタールが燃焼されて再生されて、タールの吸収に再利用されるために経済的である。
参考例2)
図2を参照して、本発明のタール処理装置4の参考例2を説明する。図2は、参考例2に係るタール処理装置4のタール処理塔41を示した図である。なお、本参例2は、タール処理塔41を除き、その基本的構成が上記参考例1のタール処理装置4と同様であるため、上記参考例1と同様の構成には同一の符号を付し、上記参考例1の説明と重複することになる説明を省略する。
参考例2に係るタール処理塔41は、サイクロン21で分離されたタール吸収粒子23がダウンカマー24によって上方から内部に導かれ、また、流動層ガス化炉3で生成されたガス化ガス17がブロワ25によって所定の圧力に昇圧されたのち、ガス化ガス管18によって下方から内部に導かれている。
タール処理塔41は、内部に四つ(複数)の段の散気装置46,47,48,49を有することによって四つ(複数)の粒子層42,43,44,45を形成している。この粒子層42,43,44,45は、散気装置46,47,48,49によって流動させられる流動層である。なお、タール処理塔41の段数を四段で説明したがこれに限定されるものではない。
ここで、各粒子層42,43,44,45のうち最上段の粒子層42には、サイクロン21からタール吸収粒子23が導かれる。そして、各粒子層42,43,44,45のうち下方に粒子層を有する粒子層42,43,44には、タール吸収粒子23が所定の高さを越えると直下の粒子層へタール吸収粒子23を導くオーバーフロー管51,52,53が配されている。また、各粒子層42,43,44,45のうち最下段の粒子層45には、タール吸収粒子23が所定の高さを越えると再生炉22へタール吸収粒子23を導くオーバーフロー管54が配されている。
サイクロン21から導かれたタール吸収粒子23は、最上段の粒子層42を形成したのちに三段目の粒子層43へオーバーフロー管51によって導かれる。その後、タール吸収粒子23は、同様にしてオーバーフロー管52によって三段目の粒子層43から二段目の粒子層44へ、オーバーフロー管53によって二段目の粒子層44から最下段の粒子層45へ導かれ、そして、最後に、オーバーフロー管54によって最下段の粒子層45から再生炉22へ導かれる。
ここで、粒子層42,43,44に配されるオーバーフロー管51,52,53の長さは、最下段から最上段へ向かうに従って粒子層45,44,43,42の高さが低くなるような長さに設定されている。また、タール吸収粒子23は、最上段の粒子層42から下の段に形成される粒子層43,44,45へ導かれるに伴い徐々に熱を失い温度が低下する。以上によって、タール吸収粒子23は、最上段から最下段へ導かれるに伴い高さが高く、且つ温度が低くなる粒子層42,43,44,45を形成する。
流動層ガス化炉3で生成されたガス化ガス17は、ガス化ガス管18の途中でブロワ25によって所定の圧力に昇圧されて最下段の散気装置49へ供給される。そして、ガス化ガス17は、最下段の粒子層45の下方から吹き込まれて、粒子層45を流動させる。その際に、ガス化ガス17は、タール吸収粒子23と接触してタールを吸収する。
その後、最下段の粒子層45を抜けたガス化ガス17は、真上の二段目の散気装置48へ供給され二段目の散気装置48によって二段目の粒子層44へ吹き込まれて粒子層44を流動させる。そして、ガス化ガス17は、同様に三段目、四段目の粒子層43,42を通過したのちに搬送管28によって次工程へ導かれる。ガス化ガス17は、粒子層44,43,42を通過する際にもタール吸収粒子23と接触してタールを吸収する。
ここで、所定の圧力に昇圧されたガス化ガス17は、各粒子層42,43,44,45を通過する毎に圧力損失が発生する。しかし、各粒子層42,43,44,45の高さが上の段に向かうに従って低くなっているため、ガス化ガス17は、圧力損失を受けても上の段へ向かうことができる。当然ながら所定の圧力とは、ガス化ガス17が各粒子層42,43,44,45を通過できる圧力である。
参考例2の効果)
参考例2に係るタール処理装置4によれば、参考例1と同等の効果を奏する。そして、参考例2に係るタール処理装置4は、タール処理塔41内に、四段(複数段)の散気装置46,47,48,49によって四つ(複数)の粒子層42,43,44,45が形成されている。これによって、複数段のそれぞれの粒子層の高さを合計し単段の構成でその高さにした粒子層と比較してガス化ガス17の気泡の成長を抑制できるので、ガス化ガス17とタール吸収粒子23との接触効率を高めることができる。
また、参考例2に係るタール処理装置4によれば、各粒子層42,43,44,45は、最上段から下の段へ向かうほど温度が低い流動層を形成している。これによって、ガス化ガス17は、異なる温度域のタール吸収粒子23と接触することができるので、その温度域に応じた種類のタールを吸収することができる。
実施例
図3を参照して、本発明のタール処理装置4の実施例を説明する。図3は、実施例に係るタール処理装置4のタール処理塔61を示した図である。なお、本実施例は、タール処理塔61を除き、その基本的構成が上記参考例1のタール処理装置4と同様であるため、上記参考例1と同様の構成には同一の符号を付し、上記参考例1の説明と重複することになる説明を省略する。
実施例に係るタール処理塔61は、全体形状が円筒形状であり、上部における径方向内方からサイクロン21で分離されたタール吸収粒子23がダウンカマー24によって内部空間に導かれ、下方から流動層ガス化炉3で生成されたガス化ガス17がガス化ガス管18によって内部空間に導かれている。
タール処理塔61の内部空間には、内周壁62に固定された無底の擂鉢板63(流路構成部材)と、この無底の擂鉢板63の下方に配置された受け皿64と、この受け皿64を支持する支持柱65と、内部空間の底を形成する傾斜底面66と、傾斜底面66の下に形成されたガス化ガス供給空間67と、を備えている。
無底の擂鉢板63は、中心に開口が形成された逆円錐台形状をしている。この無底の擂鉢板63は、上側から下側に向かうに従って開口が徐々に小径となりテーパ面63aを形成する。無底の擂鉢板63は、この開口によって底の無い形状となっている。この無底の擂鉢板63は、外縁が内周壁62に固定されている。
受け皿64は、円形の底面を有する皿形状である。ここで、受け皿64の外径dは、無底の擂鉢板63の上側の開口の径D1よりも小さく、下側の開口の径D2よりも大きくなっている。この受け皿64は、無底の擂鉢板63から流れ落ちるタール吸収粒子23を受けるように無底の擂鉢板63の下側に配置されている。
無底の擂鉢板63と受け皿64とがこのように配置されることで、無底の擂鉢板63と受け皿64との間にタール吸収粒子流路60を形成する。そして、ダウンカマー24からのタール吸収粒子は、受け皿64に溜まるとともに、タール吸収粒子流路60に満たされて粒子層68を形成する。そして、タール吸収粒子23は、最終的に受け皿64の外縁から溢れて傾斜底面66に向かって流れ落ちる。このとき、タール吸収粒子23は、円筒のカーテン70を形成する。
傾斜底面66は、再生炉22側が下となるように傾斜している。これによって、傾斜底面66に流れ落ちたタール吸収粒子23は、再生炉22側へ流されて接続流路71から再生炉22へ導かれる。また、傾斜底面66には、面全体にわたってガス化ガス17を通しタール吸収粒子23を通さない小孔が多数形成されている。
ここで、ガス化ガス供給空間67には、流動層ガス化炉3からのガス化ガス17が供給される。そして、ガス化ガス供給空間67に供給されたガス化ガス17は、傾斜底面66の小孔から噴き出す。傾斜底面66の小孔から噴き出したガス化ガス17のうち、タール吸収粒子23で形成されたカーテン70よりも内側に噴き出したガス化ガス17は、タール吸収粒子23で形成されたカーテン70を内から外へ横切って流れる。この際に、ガス化ガス17は、タール吸収粒子23と接触しタールが吸収される。
次に、ガス化ガス17は、無底の擂鉢板63と受け皿64との間に形成されたタール吸収粒子23の粒子層68を通過する。この際もガス化ガス17は、タール吸収粒子23と接触しタールが吸収される。そして、ガス化ガス17は、搬送管28によって次工程へ導かれる。ここで、粒子層68の層が厚くガス化ガス17が円滑に粒子層68の内部を通過できない場合は、必要に応じて粒子層68の下からノズル72によって水蒸気を供給し、粒子層68を流動させて流動層としても良い。
実施例の効果)
実施例に係るタール処理装置4によれば、ガス化ガス17は、タール吸収粒子23のカーテン70と粒子層68を通過する際にタールが吸収される。これによって、本発明のタール処理装置4は、生成したガス化ガス17を改質炉で燃焼させて改質に必要な温度に昇温する必要がないため、生成したガス化ガス17を減少させることなくガス化ガス17からタールを除去できる。また、タールを吸収したタール吸収粒子23は、再生炉22で再生されてタールの吸収に再利用されるために経済的である。
実施例の変形例)
図4を参照して、本発明のタール処理装置4の実施例の変形例を説明する。図4は、実施例に係るタール処理装置4におけるタール処理塔81の変形例を示した図である。なお、本実施例の変形例は、タール処理塔81を除き、その基本的構成が上記参考例1のタール処理装置4と同様であるため、上記参考例1と同様の構成には同一の符号を付し、上記参考例1の説明と重複することになる説明を省略する。
タール処理塔81の基本的な構成は、図3に示すタール処理塔61と同様である。本変形例のタール処理塔81の特徴とするところは、タール処理塔81を形成する外径が、図4に示す様に上から下に向けて、大径部82aと、大径部82aと接続し徐々に径が小さくなるテーパ部82bと、テーパ部82bと接続する小径部82cと、を有した円筒形状である。
無底の擂鉢板63は、タール処理塔81の内周壁82における大径部82aとテーパ部82bとの境目に固定される。また、受け皿64は、無底の擂鉢板63の下方で、且つ、高さ方向の位置がテーパ部82bに位置するように配置される。このテーパ部82bは、内径が下に向かうに従って徐々に小さくなっており、途中で受け皿64の外径dよりも小さくなっている。
以上の構成によれば、受け皿64の外縁から溢れたタール吸収粒子23は、テーパ部82bに流れ落ちるまでタール吸収粒子23のカーテン70を形成し、その後、小径部82cの内壁を伝わって傾斜底面66に流れ落ちる。これによって、傾斜底面66の小孔から噴き出したガス化ガス17は、必ずタール吸収粒子23で形成されたカーテン70を横切って流れることとなる。
実施例の変形例の効果)
実施例の変形例に係るタール処理装置4によれば、実施例と同等の効果を奏する。また、傾斜底面66の小孔から噴き出したガス化ガス17は、必ずタール吸収粒子23で形成されたカーテン70を横切るため、実施例と比較し、ガス化ガス17のタールを吸収する効果をより高めることができる。
なお、本発明のタール処理装置は、上述の実施例にのみ限定されるものではない。例えば、タール処理塔の内部の粒子層を移動層とし、その移動層にガス化ガスを接触させてタールを吸収させても良いし、シャローベッド型としても良い。また、受け皿を皿形状で説明したがこれに限定されず、傾けた板又は水平な板、分散板構造としても良い。本発明のタール処理装置は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更することができる。
4 タール処理装置
17 ガス化ガス
20 タール処理塔
21 サイクロン(粒子分離器)
22 再生炉
23 タール吸収粒子
26 粒子層
41 タール処理塔
42 粒子層
43 粒子層
44 粒子層
45 粒子層
51 オーバーフロー管
52 オーバーフロー管
53 オーバーフロー管
54 オーバーフロー管
60 タール吸収粒子流路
61 タール処理塔
63 無底の擂鉢板
63a テーパ面
64 受け皿
68 粒子層
81 タール処理塔

Claims (2)

  1. タールを吸収するタール吸収粒子をガス化ガスと接触させる粒子層を内部に形成しガス化ガスに粒子層を通過させてガス化ガスのタールを吸収させるタール処理塔と、
    前記タール処理塔でタールを吸収したタール吸収粒子が導かれ、タールを燃焼させてタール吸収粒子を再生させて、排ガスとともに排出する再生炉と、
    前記再生炉によって再生されたタール吸収粒子を排ガスから分離させて前記タール処理塔へ導く粒子分離器と、を備え
    前記タール処理塔は、
    前記粒子分離器からのタール吸収粒子を溜める受け皿と、
    前記受け皿の上方に配置され、前記受け皿とでタール吸収粒子流路を形成する流路構成部材と、を備え、
    前記粒子層は、タール吸収粒子が前記タール吸収粒子流路を満たすことによって形成されることを特徴とするタール処理装置。
  2. ガス化ガスは、前記受け皿から溢れて流れ落ちるタール吸収粒子を横切って接触させられることを特徴とする請求項1に記載のタール処理装置。
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