JP5829885B2 - バラン - Google Patents
バラン Download PDFInfo
- Publication number
- JP5829885B2 JP5829885B2 JP2011229347A JP2011229347A JP5829885B2 JP 5829885 B2 JP5829885 B2 JP 5829885B2 JP 2011229347 A JP2011229347 A JP 2011229347A JP 2011229347 A JP2011229347 A JP 2011229347A JP 5829885 B2 JP5829885 B2 JP 5829885B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- terminal
- transmission line
- balun
- load
- circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Amplifiers (AREA)
Description
2つの1/4波長の結合伝送線路(1011),(1012)を組み合わせて構成され、入力端子(1001)から入力された不平衡モード信号は、第1結合伝送線路(1011)および第2結合伝送線路(1012)を順次伝播し、2つの出力端子(1003),(1008)に、逆相で同振幅の平衡モード信号として出力され、バランとして動作する。
K.S.Ang and I.D.Robertson:"Analysis and Design of Impedance-Transforming Planar Marchand Baluns", IEEE Trans. On MTT, Vol.49, No.2, pp.402-406, Feb. 2001.
藤井憲一,辻岡孝作,高木直:"L帯10W GaN HEMT増幅器の高調波注入による効率改善効果の実験的検討",信学技報,MW2010-121(2010-11), pp.93-98, 2010年11月
基本波f0に対して1/4波長の長さを有し、性能が同等である、第1結合伝送線路および第2結合伝送線路を有して構成されるバランであって、
前記第1結合伝送線路は、互いに対向し近接して並行に配置された、第1伝送線路および第2伝送線路で構成され、
前記第1伝送線路は、第1端子および第2端子を有し、前記第2伝送線路は、前記第1端子に対応する第4端子および前記第2端子に対応する第3端子を有し、
前記第2結合伝送線路は、互いに対向し近接して並行に配置された、第3伝送線路および第4伝送線路で構成され、
前記第3伝送線路は、第5端子および第6端子を有し、前記第4伝送線路は、前記第5端子に対応する第8端子および前記第6端子に対応する第7端子を有しており、
前記第1端子は第1負荷に接続され、前記第3端子は第2負荷に接続され、前記第8端子は第2負荷とそのインピーダンスの等しい第3負荷に接続されており、
前記第6端子は開放され、前記第2端子および前記第5端子は互いに接続され、前記第4端子および前記第7端子は互いに接続されており、
前記第4端子および前記第7端子の接続部分に、基本波f0に対してグランドと短絡となり、直流および2次高調波に対してグランドと開放となる周波数選択性インピーダンス回路が接続されており、
さらに、2次高調波を注入もしくは抽出する注入抽出用端子が設けられていることを特徴とする。
さらに、前記2次高調波を注入または抽出する注入抽出用端子は、直流バイアスを印加する直流バイアス印加用端子も兼ねていてもよい。
前記第1結合伝送線路および前記第2結合伝送線路における、偶モード特性インピーダンスZoeおよび奇モード特性インピーダンスZooは、前記第1負荷のインピーダンスZS、ならびに、前記第2負荷および前記第3負荷のインピーダンスZLに対して、
(数1)
1/2(1/Zoo−1/Zoe)=√(1/(2ZS・ZL))
の関係式を満足するように設定されているとよい。
前記周波数選択性インピーダンス回路は、基本波f0に対して1/4波長の長さを有する先端開放伝送線路であるとよい。
前記周波数選択性インピーダンス回路は、インダクタL1およびキャパシタC1とで構成される直列共振回路、ならびに、該直列共振回路に並列に接続されたキャパシタC2で構成される第1集中定数回路であり、
前記L1,前記C1および前記C2の各値が、
(数2)
f0=1/(2π√(L1C1))
(数3)
C1=C2
の関係式を満足するように設定されているとよい。
基本波f0に対して1/4波長の長さを有し、性能が同等である、第1結合伝送線路および第2結合伝送線路を有して構成されるバランであって、
前記第1結合伝送線路は、互いに対向し近接して並行に配置された、第1伝送線路および第2伝送線路で構成され、
前記第1伝送線路は、第1端子および第2端子を有し、前記第2伝送線路は、前記第1端子に対応する第4端子および前記第2端子に対応する第3端子を有し、
前記第2結合伝送線路は、互いに対向し近接して並行に配置された、第3伝送線路および第4伝送線路で構成され、
前記第3伝送線路は、第5端子および第6端子を有し、前記第4伝送線路は、前記第5端子に対応する第8端子および前記第6端子に対応する第7端子を有しており、
前記第1端子は第1負荷に接続され、前記第3端子は第2負荷に接続され、前記第8端子は第2負荷とそのインピーダンスの等しい第3負荷に接続されており、
前記第2端子および前記第5端子は互いに接続されてグランドに短絡され、
前記第4端子および前記第7端子は互いに接続され、
前記第6端子はグランドに短絡されており、
前記第4端子および前記第7端子の接続部分に、基本波f 0 ,直流および2次高調波につきグランドに対して開放となる周波数選択性インピーダンス回路が接続されているとともに、直流バイアスを印加し、または、2次高調波を注入もしくは抽出する注入抽出用端子が設けられていることを特徴とする。
前記第1結合伝送線路および前記第2結合伝送線路における、偶モード特性インピーダンスZoeおよび奇モード特性インピーダンスZooは、前記第1負荷のインピーダンスZS、ならびに、前記第2負荷および前記第3負荷のインピーダンスZLに対して、
(数4)
1/2(1/Zoo−1/Zoe)=√(2/(ZS・ZL))
の関係式を満足するように設定されているとよい。
前記回路は、基本波f0に対して1/2波長の長さを有する先端開放伝送線路であり、
前記注入抽出用端子が、前記先端開放伝送線路の長さ方向の中央部に設けられているとよい。
前記周波数選択性インピーダンス回路は、インダクタL3およびキャパシタC3で構成される並列共振回路、ならびに、該並列共振回路に直列に接続されたインダクタL4で構成される第2集中定数回路であり、
前記L3,前記L4および前記C3の各値が、
(数5)
f0=1/(2π√(L3C3))
(数6)
L3=L4
の関係式を満足するように設定されており、
前記第2集中定数回路における、前記第4端子および前記第7端子の接続部分の反対側に、前記注入抽出用端子が接続されているとよい。
まず、本発明の第1発明の参考実施形態1のバランについて説明する。参考実施形態1におけるバラン(101)の回路構成図を図1に示す。
基本波f0に対して1/4波長の長さを有し、性能が同等である、第1結合伝送線路(11)および第2結合伝送線路(12)を有して構成されるバラン(101)であって、
前記第1結合伝送線路(11)は、互いに対向し近接して並行に配置された、第1伝送線路(111)および第2伝送線路(112)で構成され、
前記第1伝送線路(111)は、第1端子(1)および第2端子(2)を有し、前記第2伝送線路(112)は、前記第1端子(1)に対応する第4端子(4)および前記第2端子(2)に対応する第3端子(3)を有し、
前記第2結合伝送線路(12)は、互いに対向し近接して並行に配置された、第3伝送線路(123)および第4伝送線路(124)で構成され、
前記第3伝送線路(123)は、第5端子(5)および第6端子(6)を有し、前記第4伝送線路(124)は、前記第5端子(5)に対応する第8端子(8)および前記第6端子(6)に対応する第7端子(7)を有しており、
前記第1端子(1)は第1負荷(41)に接続され、前記第3端子(3)は第2負荷(42)に接続され、前記第8端子(8)は第2負荷(42)とそのインピーダンスの等しい第3負荷(43)に接続されており、
前記第6端子(6)は開放され、前記第2端子(2)および前記第5端子(5)は互いに接続され、前記第4端子(4)および前記第7端子(7)は互いに接続されており、
前記第4端子(4)および前記第7端子(7)の接続部分に、基本波f0に対してグランドと短絡となり、直流に対してグランドと開放となる周波数選択性インピーダンス回路(21)が接続されていることを特徴とする。
すなわち、第1結合伝送線路(11)の第1端子(1)から入力された基本波f0の不平衡モード信号は、第1結合伝送線路(11)および第2結合伝送線路(12)を順次伝播し、第3端子(3)および第8端子(8)に、互いに逆相で同振幅の平衡モード信号として出力される。
なお、直流バイアスは、第4端子(4)および第7端子(7)の接続部分に、プローブなどの接触端子を介して印加してもよいし、直流バイアス印加用の端子を設けてもよい。
本発明の参考実施形態2のバランは、図1に示した回路構成のバランにおいて、
第1結合伝送線路(11)と第2結合伝送線路(12)における、偶モード特性インピーダンスZoeおよび奇モード特性インピーダンスZooは、第1負荷(41)のインピーダンスZS、ならびに、第2負荷(42)および第3負荷(43)のインピーダンスZLに対して、
(数1)
1/2(1/Zoo−1/Zoe)=√(1/(2ZS・ZL)) 式(1)
の関係式を満足するように設定されている。
一例として、以下の条件でシミュレーションした。
f0=50GHz
ZS=50Ω
ZL=25Ω
Zoo=20.7Ω
Zoe=120Ω
なお、このシミュレーションでは、基本波f0に対してグランドと短絡となり、直流に対してグランドと開放となる周波数選択性インピーダンス回路(21)として、大容量のキャパシタを用いた。
|S21|=|S31|=−3.0〜−3.5dB
∠S31−∠S21=180°
|S11|≦−10dB
であり、インピーダンス整合されていることが分かった。つまり、式(1)の妥当性が示された。
なおここで、S11は第1端子(1)の電圧反射特性、S21は第1端子(1)から第3端子(3)への電圧伝達特性、S31は第1端子(1)から第8端子(8)への電圧伝達特性である。
本発明による実施形態1のバラン(103)の回路構成図を図3に示す。実施形態3のバランは、図1に示した参考実施形態1または参考実施形態2における周波数選択性インピーダンス回路(21)に代えて、基本波f0に対してグランドと短絡となり、直流および2次高調波に対してグランドと開放となる周波数選択性インピーダンス回路(23)が接続されており、さらに周波数選択性インピーダンス回路(23)には、2次高調波の注入または抽出と直流バイアスの印加を兼ねた注入抽出用端子(9)が接続されている。
本発明による実施形態2のバラン(104)の回路構成図を図4に示す。実施形態2のバランは、図3に示した実施形態1における周波数選択性インピーダンス回路(23)として、基本波f0に対して1/4波長の長さを有する先端開放伝送線路(24)を用いて、構成されている。
本発明による実施形態3のバラン(105)の回路構成図を図5に示す。実施形態3のバランは、図3に示した実施形態1の周波数選択性インピーダンス回路(23)として、インダクタL1およびキャパシタC1で構成される直列共振回路、ならびに、該直列共振回路に並列に接続されたキャパシタC2で構成される第1集中定数回路(31)を備えており、
前記L1,前記C1および前記C2の各値が、
(数2)
f0=1/(2π√(L1C1)) 式(2)
(数3)
C1=C2 式(3)
の関係式を満足するように、選ばれて構成されている。
次に、本発明の第2発明の参考実施形態3のバランについて説明する。本発明の参考実施形態3によるバラン(106)の回路構成図を図6に示す。
参考実施形態3のバラン(106)は、図1に示した参考実施形態1のバラン(101)に比べて、
(1)インピーダンスの関係式が異なる、
(2)周波数選択性インピーダンス回路が基本波に対して開放である、
(3)第2端子および第5端子の接続部分、ならびに第6端子が、グランドに接続されている、
ことが異なっている。
基本波f0に対して1/4波長の長さを有し、性能が同等である、第1結合伝送線路(11)と第2結合伝送線路(12)とを用いて構成されるバラン(106)であって、
前記第1結合伝送線路(11)は、互いに対向し近接して並行に配置された、第1伝送線路(111)および第2伝送線路(112)で構成され、
前記第1伝送線路(111)は、第1端子(1)および第2端子(2)を有し、前記第2伝送線路(112)は、前記第1端子(1)に対応する第4端子(4)および前記第2端子(2)に対応する第3端子(3)を有し、
前記第2結合伝送線路(12)は、互いに対向し近接して並行に配置された、第3伝送線路(123)および第4伝送線路(124)で構成され、
前記第3伝送線路(123)は、第5端子(5)および第6端子(6)を有し、前記第4伝送線路(124)は、前記第5端子(5)に対応する第8端子(8)および前記第6端子(6)に対応する第7端子(7)を有しており、
前記第1端子(1)は第1負荷(41)に接続され、前記第3端子(3)は第2負荷(42)に接続され、前記第8端子(8)は第2負荷(42)とそのインピーダンスの等しい第3負荷(43)に接続されており、
前記第2端子(2)および前記第5端子(5)とは互いに接続されてグランドに短絡され、
前記第4端子(4)および前記第7端子(7)とは互いに接続され、
前記第6端子(6)はグランドに短絡されていることを特徴とする。
なお、直流バイアスは、第4端子(4)および第7端子(7)の接続部分に、プローブなどの接触端子を介して印加してもよいし、直流バイアス印加用の端子を設けてもよい。
参考実施形態3のバランでは、第2端子および第5端子とは互いに接続されてグランドに短絡され、第4端子および第7端子とは互いに接続され、第6端子はグランドに短絡されている。
本発明による参考実施形態4のバランは、図6に示した回路構成において、
第1結合伝送線路と第2結合伝送線路における、偶モード特性インピーダンスZoeおよび奇モード特性インピーダンスZooは、前記第1負荷のインピーダンスZS、ならびに、前記第2負荷および前記第3負荷のインピーダンスZLとに対して、
(数4)
1/2(1/Zoo−1/Zoe)=√(2/(ZS・ZL)) 式(4)
の関係式を満足するように設定されている。
一例として、以下の条件でシミュレーションした。
f0=50GHz
ZS=50Ω
ZL=100Ω
Zoo=20.7Ω
Zoe=120Ω
|S21|=|S31|=−3.0〜−3.5dB
∠S31−∠S21=180°
|S11|≦−10dB
であり、インピーダンス整合されていることが分かった。つまり、式(4)の妥当性が示された。
なおここで、S11は第1端子(1)の電圧反射特性、S21は第1端子(1)から第3端子(3)への電圧伝達特性、S31は第1端子(1)から第8端子(8)への電圧伝達特性である。
本発明の実施形態4によるバラン(108)の回路構成図を図8に示す。実施形態4のバランは、図6に示した参考実施形態3または参考実施形態4の回路構成において、第4端子(4)および第7端子(7)の接続部分に、基本波、直流および2次高調波に対してグランドと開放となる周波数選択性インピーダンス回路(26)が接続されており、さらに周波数選択性インピーダンス回路(26)には、2次高調波の注入または抽出と直流バイアスの印加を兼ねた注入抽出用端子(9)が接続されている。
本発明の実施形態5によるバラン(109)の回路構成図を図9に示す。実施形態5によるバラン(109)は、図8に示した実施形態4における周波数選択性インピーダンス回路(26)に代えて、基本波に対して1/2波長先端開放伝送線路(29)を用いて構成するとともに、当該1/2波長先端開放伝送線路21の長さ方向の中央部に、2次高調波を注入または抽出する注入抽出用端子(9)を設けたものである。
本発明の実施形態6によるバラン(110)の回路構成図を図10に示す。実施形態6によるバランは、実施形態4のバランおける周波数選択性インピーダンス回路(26)として、インダクタL3およびキャパシタC3で構成される並列共振回路、ならびに、該並列共振回路に直列に接続されたインダクタL4で構成される第2集中定数回路(32)を備えており、
前記L3,前記C3および前記L4の各値が、
(数5)
f0=1/(2π√(L3C3)) 式(5)
(数6)
L3=L4 式(6)
の関係式を満足するように選ばれるとともに、前記第2集中定数回路(32)における、前記第4端子(4)と前記第7端子(7)の接続部分の反対側に、前記2次高調波を注入または抽出する注入抽出用端子(9)が接続されて構成されている。
本発明によるバランは、プッシュプル電力増幅器の入力側および出力側バランとして用いることができる。例えば、実施形態1のバラン(103)を、プッシュプル電力増幅器の入力側および出力側に適用した回路構成図を図11に示す。
103a,103b プッシュプル電力増幅器に適用されたバラン
11 第1結合伝送線路
12 第2結合伝送線路
1 第1端子
2 第2端子
3 第3端子
4 第4端子
5 第5端子
6 第6端子
7 第7端子
8 第8端子
9 2次高調波を注入もしくは抽出し、または直流バイアスを印加する注入抽出用端子
21 基本波f0に対して短絡となり、直流に対して開放となる回路
22 基本波f0に対して開放となる回路
23 基本波f0に対して短絡となり、直流および2次高調波に対して開放となる回路
24 基本波f0に対して1/4波長を有する先端開放伝送線路
26 直流、基本波f0および2次高調波に対して開放となる回路
27 基本波f0に対して1/2波長を有する先端開放伝送線路
28a 入力側バイアス回路
28b 出力側バイアス回路
29 位相および振幅調整回路
31 第1集中定数回路
32 第2集中定数回路
41 第1負荷
42 第2負荷
43 第3負荷
111 第1伝送線路
112 第2伝送線路
123 第3伝送線路
124 第4伝送線路
200 プッシュプル電力増幅器
1000 マーチャントバラン
1011 結合伝送線路
1012 結合伝送線路
1001 入力端子
1003 出力端子
1008 出力端子
1041 第1負荷
1042 第2負荷
1043 第3負荷
Claims (11)
- 基本波f0に対して1/4波長の長さを有し、性能が同等である、第1結合伝送線路および第2結合伝送線路を有して構成されるバランであって、
前記第1結合伝送線路は、互いに対向し近接して並行に配置された、第1伝送線路および第2伝送線路で構成され、
前記第1伝送線路は、第1端子および第2端子を有し、前記第2伝送線路は、前記第1端子に対応する第4端子および前記第2端子に対応する第3端子を有し、
前記第2結合伝送線路は、互いに対向し近接して並行に配置された、第3伝送線路および第4伝送線路で構成され、
前記第3伝送線路は、第5端子および第6端子とを有し、前記第4伝送線路は、前記第5端子に対応する第8端子および前記第6端子に対応する第7端子を有しており、
前記第1端子は第1負荷に接続され、前記第3端子は第2負荷に接続され、前記第8端子は第2負荷とそのインピーダンスの等しい第3負荷に接続されており、
前記第6端子は開放され、前記第2端子および前記第5端子は互いに接続され、前記第4端子および前記第7端子は互いに接続されており、
前記第4端子および前記第7端子の接続部分に、基本波f0に対してグランドと短絡となり、直流および2次高調波に対してグランドと開放となる周波数選択性インピーダンス回路が接続されており、
さらに、2次高調波を注入もしくは抽出する注入抽出用端子が設けられていることを特徴とするバラン。 - 請求項1に記載のバランにおいて、
さらに、前記2次高調波を注入または抽出する注入抽出用端子は、直流バイアスを印加する直流バイアス印加用端子も兼ねているバラン。 - 請求項1または2に記載のバランにおいて、
前記第1結合伝送線路および前記第2結合伝送線路における、偶モード特性インピーダンスZoeおよび奇モード特性インピーダンスZooは、前記第1負荷のインピーダンスZS、ならびに、前記第2負荷および前記第3負荷のインピーダンスZLに対して、
(数1)
1/2(1/Zoo−1/Zoe)=√(1/(2ZS・ZL)) 式(1)
の関係式を満足するように設定されているバラン。 - 請求項1から3いずれか1項に記載のバランにおいて、
前記周波数選択性インピーダンス回路は、基本波f0に対して1/4波長の長さを有する先端開放伝送線路であるバラン。 - 請求項1から3いずれか1項に記載のバランにおいて、
前記周波数選択性インピーダンス回路は、インダクタL1およびキャパシタC1とで構成される直列共振回路と、該直列共振回路に並列に接続されたキャパシタC2とで構成される第1集中定数回路であり、
前記L1,前記C1,前記C2の値が、
(数2)
f0=1/(2π√(L1C1)) 式(2)
(数3)
C1=C2 式(3)
の関係式を満足するように設定されているバラン。 - 基本波f0に対して1/4波長の長さを有し、性能が同等である、第1結合伝送線路および第2結合伝送線路を用いて構成されるバランであって、
前記第1結合伝送線路は、互いに対向し近接して並行に配置された、第1伝送線路および第2伝送線路で構成され、
前記第1伝送線路は、第1端子および第2端子を有し、前記第2伝送線路は、前記第1端子に対応する第4端子および前記第2端子に対応する第3端子を有し、
前記第2結合伝送線路は、互いに対向し近接して並行に配置された、第3伝送線路および第4伝送線路で構成され、
前記第3伝送線路は、第5端子および第6端子を有し、前記第4伝送線路は、前記第5端子に対応する第8端子および前記第6端子に対応する第7端子を有しており、
前記第1端子は第1負荷に接続され、前記第3端子は第2負荷に接続され、前記第8端子は第2負荷とそのインピーダンスの等しい第3負荷に接続されており、
前記第2端子および前記第5端子は互いに接続されてグランドに短絡され、
前記第4端子および前記第7端子は互いに接続され、
前記第6端子はグランドに短絡されており、
前記第4端子および前記第7端子の接続部分に、基本波f 0 ,直流および2次高調波につきグランドに対して開放となる周波数選択性インピーダンス回路が接続されているとともに、直流バイアスを印加し、または、2次高調波を注入もしくは抽出する注入抽出用端子が設けられているバラン。 - 請求項6に記載のバランにおいて、
前記第1結合伝送線路および前記第2結合伝送線路における、偶モード特性インピーダンスZoeおよび奇モード特性インピーダンスZooは、前記第1負荷のインピーダンスZS、ならびに、前記第2負荷および前記第3負荷のインピーダンスZLに対して、
(数4)
1/2(1/Zoo−1/Zoe)=√(2/(ZS・ZL)) 式(4)
の関係式を満足するように設定されているバラン。 - 請求項6または7に記載のバランにおいて、
前記周波数選択性インピーダンス回路は、基本波f0に対して1/2波長の長さを有する先端開放伝送線路であり、
前記注入抽出用端子が、前記先端開放伝送線路の長さ方向の中央部に設けられているバラン。 - 請求項6または7に記載のバランにおいて、
前記周波数選択性インピーダンス回路は、インダクタL3およびキャパシタC3とで構成される並列共振回路、ならびに、該並列共振回路に直列に接続されたインダクタL4で構成される第2集中定数回路であり、
前記L3,前記L4および前記C3の各値が、
(数5)
f0=1/(2π√(L3C3)) 式(5)
(数6)
L3=L4 式(6)
の関係式を満足するように設定されており、
前記第2集中定数回路における、前記第4端子および前記第7端子の接続部分の反対側に、前記注入抽出用端子が接続されているバラン。 - 請求項1から9のいずれか1項に記載されたバランを、プッシュプル電力増幅器の入力側および出力側の少なくとも一方に組み合わせたことを特徴とするプッシュプル電力増幅装置。
- 請求項10に記載されたプッシュプル電力増幅装置において、
前記プッシュプル電力増幅装置は、さらに前記注入抽出用端子に、高調波の位相および振幅を調整する、位相および振幅調整回路が接続されているプッシュプル電力増幅装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011229347A JP5829885B2 (ja) | 2011-10-19 | 2011-10-19 | バラン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011229347A JP5829885B2 (ja) | 2011-10-19 | 2011-10-19 | バラン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013090166A JP2013090166A (ja) | 2013-05-13 |
JP5829885B2 true JP5829885B2 (ja) | 2015-12-09 |
Family
ID=48533653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011229347A Active JP5829885B2 (ja) | 2011-10-19 | 2011-10-19 | バラン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5829885B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016076752A (ja) * | 2014-10-02 | 2016-05-12 | 株式会社Wave Technology | プシュプル電力増幅器 |
KR101689816B1 (ko) * | 2015-04-10 | 2016-12-26 | 광운대학교 산학협력단 | 메타물질을 이용한 초소형 마천드 발룬 |
DE102015212220A1 (de) * | 2015-06-30 | 2017-01-05 | TRUMPF Hüttinger GmbH + Co. KG | Hochfrequenzverstärkeranordnung |
WO2018109930A1 (ja) * | 2016-12-16 | 2018-06-21 | 株式会社Wave Technology | ドハティ増幅器 |
CN117728478B (zh) * | 2024-02-08 | 2024-04-19 | 四川大学 | 并联型三端直流输电系统线路分段处谐波传递分析方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3501949B2 (ja) * | 1998-06-15 | 2004-03-02 | 三菱電機株式会社 | バラン |
JP2004304615A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Tdk Corp | 高周波複合部品 |
JP4678571B2 (ja) * | 2004-05-20 | 2011-04-27 | 日立金属株式会社 | 積層型バラントランス及びそれを用いた高周波スイッチモジュール |
JP2006121313A (ja) * | 2004-10-20 | 2006-05-11 | Shinko Electric Ind Co Ltd | バラントランス設計方法 |
US7250828B2 (en) * | 2005-03-16 | 2007-07-31 | Tdk Corporation | Compact balun |
JP4656514B2 (ja) * | 2005-10-12 | 2011-03-23 | 日立金属株式会社 | 平衡−不平衡変換回路及びこれを用いた高周波部品 |
JP4645976B2 (ja) * | 2007-02-28 | 2011-03-09 | 三菱電機株式会社 | バラン |
WO2010032283A1 (ja) * | 2008-09-16 | 2010-03-25 | 株式会社 Wave Technology | 高調波注入プッシュプル増幅器 |
-
2011
- 2011-10-19 JP JP2011229347A patent/JP5829885B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013090166A (ja) | 2013-05-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5177675B2 (ja) | 高調波処理回路及びこれを用いた増幅回路 | |
CN103490733B (zh) | 一种频率比1.25至2.85的双频带Doherty功率放大器 | |
CN109167582B (zh) | 基于频率选择性耦合的宽带带通滤波功率放大器 | |
JP5829885B2 (ja) | バラン | |
CN107112953A (zh) | 用于放大射频信号的功率放大器 | |
WO2017008512A1 (zh) | Doherty功放电路 | |
Smith et al. | A 40W push-pull power amplifier for high efficiency, decade bandwidth applications at microwave frequencies | |
US20150070094A1 (en) | Doherty power amplifier with coupling mechanism independent of device ratios | |
JP6904506B2 (ja) | ドハティ型増幅器 | |
JP5035846B2 (ja) | ドハティ増幅回路 | |
CN107508560B (zh) | 一种增强带宽性能的Doherty功率放大器及其实现方法 | |
TW202002507A (zh) | 多路射頻功率放大裝置 | |
Zheng et al. | Active quasi-circulator MMIC using OTAs | |
JP2013055405A (ja) | F級増幅回路及びこれを用いた送信装置 | |
CN113381699B (zh) | 一种并发双频高效率Doherty功率放大器及其设计方法 | |
Piazzon et al. | A method for designing broadband Doherty power amplifiers | |
EP3396856A1 (en) | Push-pull amplification systems and methods | |
WO2018109930A1 (ja) | ドハティ増幅器 | |
CN112771778B (zh) | 功率放大器电路 | |
Stameroff et al. | High efficiency push-pull inverse class F power amplifier using a balun and harmonic trap waveform shaping network | |
KR101094067B1 (ko) | 클래스 f 및 인버스 클래스 f 도허티 증폭기 | |
US20190356275A1 (en) | Amplifier and transmitter | |
CN104272584B (zh) | 一种Linc功放合路电路 | |
JP5504465B2 (ja) | 電力増幅回路 | |
Li et al. | 24.3 A 200-to-350GHz SiGe BiCMOS Frequency Doubler with Slotline-Based Mode-Decoupling Harmonic-Tuning Technique Achieving 1.1-to-4.7 dBm Output Power |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140924 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20140924 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141020 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141224 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20150122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150224 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150424 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150703 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20151013 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20151023 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5829885 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |