JP5829661B2 - ネジ締め装置、ネジ締めシステム及び制御方法 - Google Patents

ネジ締め装置、ネジ締めシステム及び制御方法 Download PDF

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Description

本発明はネジ締め装置、ネジ締めシステム及び制御方法に関する。
多数のネジが取付けられるワークについては、その取り付け作業の自動化が要望されている。一般に、ネジの取付けは、下穴の加工とネジの締付けの少なくとも二工程が必要とされる。特許文献1にはワークに対してドリルによって孔を加工し、加工屑を排出する作業装置が開示されている。特許文献2には、ワークに対するネジの締付けを自動化する作業装置が開示されている。一方、下穴の加工とネジの締付けとを一工程で行えるドリルネジが提案されている(特許文献3)。
特開平8−276343号公報 特開平6−114651号公報 特開平5−60120号公報
ドリルネジを採用することで、作業工数を削減することが可能である。しかし、その取り付け作業を自動化しようとする場合、いくつかの問題がある。まず、ドリルネジはワークに取り付けられることから、締付後に作業装置から分離される必要がある。特許文献1の作業装置においてドリルをドリルネジに交換するだけではこの点を満足せず、ドリルネジの取り付け作業を自動化する装置として利用できない。また、ドリルネジは、それ自体で下穴加工をすることから、ワークには下穴が存在しない。よって、ワークにドリルネジを事前配置することは困難である。更に、加工屑も発生する。この点で特許文献2の装置も利用できない。
本発明の目的は、ワークに対するドリルネジの締め付け作業を自動化することにある。
本発明によれば、例えば、ワークに対してドリルネジを締め付けるネジ締め装置であって、前記ドリルネジを締付準備位置において保持解除可能に保持する保持ユニットと、前記締付準備位置上方に配置され、前記締付準備位置に保持された前記ドリルネジと係合して前記ドリルネジを回転可能な駆動ユニットと、前記駆動ユニットを前記締付準備位置に配置された前記ドリルネジに対して昇降させる昇降ユニットと、前記ワークに対する前記ドリルネジの押し付け部位の周囲を囲包し、負圧吸引される内部空間を形成する吸引空間形成ユニットと、を備える、ことを特徴とするネジ締め装置が提供される。
本発明によれば、ワークに対するドリルネジの締め付け作業を自動化することができる。
本発明の一実施形態に係るネジ締めシステムの概略図。 本発明の一実施形態に係るネジ締め装置の斜視図。 図2のネジ締め装置の分解斜視図。 図2のネジ締め装置の側面視図。 (A)〜(C)は図2のネジ締め装置の部分斜視図。 (A)及び(B)は図2のネジ締め装置の部分斜視図と部分断面図。 (A)及び(B)は図2のネジ締め装置の部分斜視図と部分断面図。 図2のネジ締め装置の部分断面図。 空気の取り入れ構造の説明図。 制御ユニットのブロック図。 図2のネジ締め装置の動作説明図。 図2のネジ締め装置の動作説明図。 図2のネジ締め装置の動作説明図。 別例のネジ締めシステムの概略図。
図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、各図においてX、Yは互いに直交する水平方向を示し、Zは上下方向を示す。
<ネジ締めシステム>
図1は本発明の一実施形態に係るネジ締めシステムAの概略図である。ネジ締めシステムAは、ワークWに対してドリルネジを締め付けるシステムであり、ネジ締め装置1と、移動装置2と、を備える。ワークWは、本実施形態の場合、板状の部材W1と板状の部材W2との積層体であり、水平姿勢で準備される。本実施形態の場合、部材W1は相対的に軟らかい材料(例えば樹脂材料)であり、部材W2は相対的に硬い材料(例えば金属材料)である場合を想定している。ネジ締め装置1はワークWに対してドリルネジを上下方向に押圧しながら回転し、下穴加工と締付とを同一工程で、連続的に行う。これにより、部材W1と部材W2とを締結する。
移動装置2は、本実施形態の場合、多関節アーム型のロボットであり、アーム先端にネジ締め装置1が固定されている。移動装置2は、ネジ締め装置1をX方向、Y方向及びZ方向に移動可能である。移動装置2によってネジ締め装置1を水平面における任意の位置に移動することで、ワークWの複数個所の締結位置において、それぞれドリルネジを締め付けることが可能である。
<ネジ締め装置>
ネジ締め装置1は、保持ユニット10と、駆動ユニット20と、昇降ユニット30と、吸引空間形成ユニット40と、連結ユニット50と、支持ユニット60と、操作ユニット80と、吸引装置90と、供給装置91と、を含む。
吸引装置90は、例えばポンプであり、可撓性ホース90aを介して吸引空間形成ユニット40に接続されている。吸引装置90は吸引空間形成ユニット40の内部空間を負圧吸引する。これによりドリルネジによる加工作業の際に生じる加工屑を外部に排出することができ、作業部位を清潔に維持できる。
供給装置91はドリルネジの供給装置であり、可撓性ホース91aを介して保持ユニット10に接続されている。供給装置91は、ドリルネジを保持ユニット10に送出する。ドリルネジが順次供給されることで、ワークWの複数個所の締結位置において、それぞれドリルネジを連続して締め付けることが可能である。
図2〜図8を参照して、吸引装置90及び供給装置91以外のネジ締め装置1の構造を説明する。図2はネジ締め装置1の斜視図、図3はネジ締め装置1の分解斜視図、図4はネジ締め装置1の側面視図である。図5(A)〜(C)はネジ締め装置1の部分斜視図である。図6(A)及び(B)並びに図7(A)及び(B)はネジ締め装置1の部分斜視図と部分断面図である。図8はネジ締め装置1の部分断面図である。
<支持ユニット>
支持ユニット60は、取付部材61と、ガイド部材62と、2つのスライダ63、63と、1つのスライダ64と、を備える。
取付部材61は、ネジ締め装置1の各ユニットの支持部材であり、また、移動装置2と連結される部材である。本実施形態の場合、取付部材61はZ方向に延びる板状をなしている。ガイド部材62は、スライダ63、63及び64の移動を案内するレール状の部材であり、取付け部材61の一面(移動装置2と連結される側と反対側の面)にZ方向に延びている。
スライダ63、63及び64はガイド部材62と係合し、ガイド部材62に案内されて、上下方向に移動自在である。2つのスライダ63、63には駆動ユニット20が連結される。スライダ64はスライダ63、63よりも下方に配置されており、スライダ64には保持ユニット10が連結される。このような構成により、駆動ユニット20及び保持ユニット10を上下方向に円滑に移動させることができる。駆動ユニット20及び保持ユニット10の移動軌跡は、共通のガイド部材62により規定されるため、移動時に両者の水平方向の位置がずれることを防止できる。なお、スライダ63、63は一体のもの(1つのスライダ)であってもよい。
<保持ユニット>
保持ユニット10は、保持機構11と、当接部12と、支持部13と、を備える。
保持機構11は、図8に示すドリルネジDSを締付準備位置Pにおいて保持解除可能に保持する機構である。本実施形態の場合、保持機構11は、本体部110と、一対のアーム部材111と、弾性部材113と、を備える。一対のアーム部材111は軸112を介して本体部110に回動自在に支持されている。軸112はY方向に延びており、一対のアーム部材111は図8に示すように軸112を回動中心として矢印d2方向に回動する。
ドリルネジDSは一対のアーム部材111の各先端部に挟持されることで保持される。一対のアーム部材111の各先端部にはドリルネジのネジDS軸部分が挿通可能な溝が形成されている。ドリルネジDSは、一対のアーム部材111が閉鎖状態の場合(図8の状態)に保持され、開放状態の場合(各先端部が離間した状態)に保持解除される。
図8に示すように本体部110と各アーム部材111との間には弾性部材113が装填されている。弾性部材113は本実施形態の場合コイルばねであるがゴム等であってもよい。弾性部材113は、一対のアーム部材111の先端部がお互いに接近する方向(閉鎖方向)に常時付勢する。
本体部110は、その中央部に上下方向に貫通する作業空間ORが形成されている。締付準備位置Pは作業空間ORの下方に位置しており、作業空間ORには駆動ユニット20のネジ回転部材22が進入可能となっている。本体部110は、また、供給通路RTと、接続部110aとを備えている。接続部110aにはホース91a(図1)が接続され、供給装置91からドリルネジDSが一本ずつ連続的に供給される。
供給通路RTは作業空間ORに臨んで貫通形成され、本体部110の外側に面した、供給通路RTの開口が接続部110aとなる。したがって、図8の矢印d1で示すように、ドリルネジDSは自重によって、供給通路RTから作業空間OPに進入し、締付準備位置Pに落下して保持されることになる。
こうしてドリルネジDSの自重を利用することで、ドリルネジDSを締付準備位置Pに連続的に供給できる。ここで、作業空間ORの開口断面積(開口幅)はドリルネジDSが任意の方向に転動できないように設定されている。つまり、ドリルネジDSのヘッド部がネジ回転部材22側に(上方向に)、ドリルネジDSの先端部(ドリル部)が下方向になるように姿勢位置づけがされる程度に十分に狭小である。このため、作業空間ORに供給されたドリルネジDSは、ドリル部が下側に位置した状態のまま、締付準備位置Pへと達する。
当接部12は、その底面がワークWに当接することで、締付準備位置Pに保持されたドリルネジDSとワークWとの離間距離を規定し、保持ユニット10の先端部をワークWの当接位置に安定的に定める。本実施形態の場合、当接部12は、一対の壁体120により構成されている。一対の壁体120は、本体部110に固定されており、締付準備位置Pを挟むようにY方向に対向して配置されている。一対の壁体120の下部は直方体形状をなしており、その内面121の面方向はX方向を指向している。図7(A)に示すように、締付準備位置Pの周囲には、一対の内面121で区画された、X方向に延びると共にX方向が開放された空間122が形成される。負圧吸引の際、加工屑は一対の内面121によって形成された空間122によってX方向に移動し易くなる。
支持部13は、取付部13aと、連結部13bと、連結部13cと、を備える。取付部13aには本体部110が固定される。連結部13bの、一方側の面に取付部13aが、他方側の面にスライダ64が固定される。連結部13cは連結部13bの側部に固定されており、連結ユニット50が連結される。連結部13cには、後述する検知ユニット70の検知対象となる被測定部13dが設けられている。被測定部13は、ここではボルトの頭部である。
<吸引空間形成ユニット>
吸引空間形成ユニット40は、ワークWに対するドリルネジDSの押し付け部位の周囲を囲包し、負圧吸引される内部空間ISを形成する。吸引空間形成ユニット40は、内部空間ISを形成する外壁体41と、外壁体41を保持ユニット10の本体部110に固定する一対の固定具42と、を備え、保持ユニット10に支持される。したがって、吸引空間形成ユニット40は保持ユニット10と共に上下に移動する。
外壁体41は、図3に示すように、その上部に開口部41cが形成されている。この開口部41cを介して保持ユニット10の下部の構成が外壁体41内に挿入されている。一対の固定具42は開口部41cを挟み込むように、かつ、開口部41cに臨んで配設されている。
外壁体41は、その外表面の一部に吸引装置90のホース90aと接続される接続部410を備える。この接続部410を介して、外壁体41の内部空間ISは外部空間に開放される。吸引装置90の駆動により、内部空間ISは負圧吸引されることになり、加工屑が吸い出される。
接続部410は、締付準備位置Pに対してX方向に離間した位置に配設されている。既に述べたように、締付準備位置Pの周囲にはX方向に延びると共にX方向が開放された空間122が形成される。空間122の延長方向と、締付準備位置Pに対する接続部410の離間方向とは共にX方向であり、平行であることから、空間122内の空気は接続部410へ吸引され易い。特に、本実施形態の場合、図7(B)等から明らかなように空間122のY方向の中心位置と、接続部410のY方向の中心位置とが、同じX−Z平面上に位置している。したがって、負圧吸引の際に、図8の矢印d3で示すように空間122から効率的に接続部410へ向かって加工屑が流れやすくなり、加工屑の吸引効率が向上する。
外壁体41の底面41aには開口部41bが形成されており、内部空間ISは開口部41bによって下方が開放した空間となっている。図9に示すように、保持ユニット10の当接部12がワークW1(W)の表面に当接した状態で、底面41aとワークWとの間には僅かな隙間Gが生じるように、吸引空間形成ユニット40は保持ユニット10に支持されている。つまり、当接部12はその下端が底面41aよりも下方へ突出している。このため、負圧吸引の際、矢印d11で示すように外壁体41の外部の空気が常に内部空間ISに吸い込まれる。これにより、内部空間ISが真空状態になることがなくなり、吸引中に吸引装置90の負荷が変動したり、増大したりすることを防止できる。
<駆動ユニット>
駆動ユニット20は、駆動機構21と、ネジ回転部材22と、支持部23と、を備える。駆動機構21は、例えば、モータと減速機とを内部に備え、ネジ回転部材22を回転する。本実施形態の場合、駆動機構21はネジ回転部材22を正転又は逆転させる。支持部23に駆動機構21が取り付けられ、支持部23は一対のスライダ63、63に取り付けられる。
ネジ回転部材22は、その長軸がZ方向に延びる軸体であって、本実施形態の場合、スクリュドライバである。ネジ回転部材22は締付準備位置Pと同軸上でその上方に位置している。ネジ回転部材22の下端部にはドリルネジDSの頭部と係合する係合部が設けられている。例えば、ドリルネジDSの頭部に+溝が形成されている場合、係合部は+型の凸部とされる。
<連結ユニット>
連結ユニット50は、保持ユニット10と駆動ユニット20とを、Z方向に互いに近接及び離間自在に連結する。本実施形態の場合、連結ユニット50は、シリンダ51とシリンダ51に進退自在なプランジャ52とを備える。シリンダ51にはプランジャ52の進退を駆動する不図示の駆動源が構成される。本実施例の場合は、空気圧を利用するエア供給部が構成され、エア供給源とシリンダ51とがホースにより接続される。また、シリンダ51には、プランジャ52を進出する際にエアの圧力を調整する不図示のエア圧調整機構が構成される。このエア圧調整機構により、プランジャ52の進出時の進出力の調整を行い、エアバネ状態をシリンダ51に形成する。
駆動ユニット20の支持部23は、シリンダ51の上端部が固定される連結部23aを有する。プランジャ52の下端部は保持ユニット10の連結部13cに固定されている。したがって、駆動ユニット20を移動すると保持ユニット10も一定の範囲で移動する。保持ユニット10が移動できなくなると、連結ユニット50の全長が収縮する。例えば、駆動ユニット20を降下させていくと、保持ユニット10も降下するが、保持ユニット1の当接部12がワークWに当接すると、保持ユニット10は降下しなくなる。駆動ユニット20を更に降下させていくと、プランジャ52がシリンダ51内に進入して連結ユニット50の全長が収縮することになる。この収縮機能によりドリルネジDSまたは、一対の壁体120がワークWに当接した時の衝撃を緩和する。
<昇降ユニット30>
昇降ユニット30は、駆動ユニット20をZ方向に移動する。つまり、駆動ユニット20を締付準備位置Pに配置されたドリルネジに対して昇降させる。昇降ユニット30により駆動ユニット20を降下させることで、ドリルネジDSをワークWに押圧することが可能となる。
昇降ユニット30は、本実施形態の場合、エアシリンダ又は電動シリンダであり、シリンダ31とシリンダ31に進退自在なプランジャ32とを備える。シリンダ31は支持部材33を介して取付部材61に固定されている。プランジャ32の下端部は連結部23aに固定されている。連結部23aと支持部材33との間にはショックアブソーバ34が設けられている。ショックアブソーバ34は、連結ユニット50の上昇時(プランジャ32の収縮時)に連結部23aの上昇限に到達した際の衝撃を緩和する。
<操作ユニット>
操作ユニット80は、ブラケット83を介して取付部材61に取り付けられている。操作ユニット80は、表示部81と入力部82とを備え、作業者が後述の検知ユニット70の各種の設定を行えるようにしている。
<検知ユニット>
次に、ネジ締め装置1が備える検知ユニット70〜72について説明する。
検知ユニット70は、保持ユニット10と駆動ユニット20とのZ方向の離間距離を検知する。検知ユニット70は、駆動ユニット20に固定された本体部70aと、本体部70aに対して可動の測定部70bとを備える。本体70aは、測定部70bの可動状態(変位量)を監視しており、測定部70bが被測定部13dに当接して本体部70aに対して変位することで、保持ユニット10と駆動ユニット20とのZ方向の離間距離を検知する。測定部70bの変位量は、予め設定された変位量(設定情報)と作業中における変位量(作業中検知情報)とを比較監視することが可能となっている。なお、検知ユニット70は、非接触式、例えば、レーザーによる検出機構を備えた検知ユニットでもよい。本実施形態の場合、作業中検知情報は、操作ユニット80に表示される。また、操作ユニット80により設定情報を入力し設定することができる。
検知ユニット71(図5(C)参照)は、保持ユニット10と駆動ユニット20とのZ方向の離間距離が規定距離に到達したか否かを検知する。本実施形態の場合、ドリルネジDSが部材W2に当接したか否かの判断に用いる。検知ユニット71は、センサ71aと、被検知片71bとを備える。センサ71aは駆動ユニット20に、被検知片71bは保持ユニット10に設けられている。ドリルネジDSが部材W2に当接したときにセンサ71aが被検知片71bを検知するように両者の位置が設定される。センサ71aは例えば光センサや磁気センサである。
検知ユニット72(図3参照)は、支持ユニット60に設けられており、ドリルネジDSが締付準備位置Pに存在しているか否かを検知する。検知ユニット72は、発光素子72aと受光素子72bとを備える。締付準備位置PにドリルネジDSが存在する場合、ドリルネジDSにより光路が遮断されるように、発光素子72aと受光素子72bの位置が設定される。発光素子72aの発光を受光素子72bで確認できない場合に、ドリルネジDSが存在すると判断できる。
<制御ユニット>
図10はネジ締め装置1の制御ユニット200のブロック図である。なお、制御ユニット200は移動装置2の制御も行うようにしてもよい。
制御ユニット200は、CPU等の処理部201と、RAM、ROM等の記憶部202と、外部デバイスと処理部201とをインターフェースするインターフェース部203と、を含む。インターフェース部203には、ホストコンピュータとの通信を行う通信インターフェースも含まれる。ホストコンピュータは、例えば、ネジ締めシステムAが配置された製造設備全体を制御するコンピュータである。
処理部201は記憶部202に記憶されたプログラムを実行し、各種のセンサ205の検出結果や、上位のコンピュータ或いは操作ユニット80等の指示に基づいて、各種のアクチュエータ204を制御する。各種のセンサ205には、例えば、検知ユニット70〜72等が含まれる。各種アクチュエータ204には、例えば、駆動ユニット20、昇降ユニット30、吸引装置90、供給装置91の各駆動源等が含まれる。
<制御例>
制御ユニット200の処理部201が実行するネジ締め装置1の制御例について図11〜図13を参照して説明する。図11〜図13はネジ締め装置1の動作説明図であり、特に、ワークWに対するドリルネジDSの締め付け作業例を示している。
図11の状態ST1は、待機状態を示している。保持ユニット10はワークWから上方に離間した位置に位置している。ネジ回転部材22の下端部は作業空間OSの上部に位置している。状態ST1において、供給装置91を駆動してドリルネジDSを保持ユニット10に1つ供給し、その自重落下により締付準備位置PにドリルネジDSが保持される。
検知ユニット72により締付準備位置PにドリルネジDSが保持されたことが確認されると、昇降ユニット30の駆動により駆動ユニット20が降下される。これにより、連結ユニット50を介して保持ユニット10が降下し、図11の状態ST2に示すように当接部12がワークWの表面に当接する。並行して駆動ユニット20を駆動し、ネジ回転部材22を低速で逆転方向(dr:締付方向と逆方向)に回転させる。
駆動ユニット20の降下を継続すると、ネジ回転部材22の下端部が作業空間OSの下部に到達し、締付準備位置Pに保持されているドリルネジDSの頭部と係合する。駆動ユニット20の降下開始から所定時間の経過により、ネジ回転部材22の下端部とドリルネジDSの頭部との係合が完了したとみなす。
続いて、ネジ回転部材22の回転速度を高速回転に切り替える。やがて、図12の状態ST3に示すようにドリルネジDSがワークWの表面に当接する(当接工程)。吸引装置90を駆動し、内部空間ISの負圧吸引を開始する(吸引工程)。なお、吸引装置90は常時駆動して、常時負圧吸引を行っていてもよい。
続いて下穴加工及び締め付け作業に移行する(作業工程)。ネジ回転部材22を高速逆転状態で駆動ユニット20の降下を継続すると、ドリルネジDSにより部材W1に穴が形成される(逆転工程)。内部空間ISの負圧吸引により加工屑は内部空間ISの外部に排出される。
駆動ユニット20の降下はドリルネジDSにより部材W2表面に僅かな凹み部が形成されるまで行う。検知ユニット71のセンサ71aが被検知片71bを検知したとき(状態ST4)、ワークW2にドリルネジDSが到達したとみなす。その状態でネジ回転部材22を一定時間高速逆回転させることでワークW2に凹み部が形成されたとみなす。凹み部を事前に形成することで、ドリルネジDSが部材W2上で滑ることを防止する。
次に、昇降ユニット30により駆動ユニット20の降下を停止し、或いは、僅かに上昇させて、ドリルネジDSのワークW(部材W2)に対する押圧力を一旦解放する。駆動ユニット20によりネジ回転部材22の回転を一旦停止する。続いて再びドリルネジDSの押圧力が部材W2に付与されるように昇降ユニット30を駆動して駆動ユニット20の降下を再開する。その後、図13の状態ST5に示すように、ネジ回転部材22を高速で正転方向(df:締付方向)に回転させる(正転工程)。
更に駆動ユニット20の降下に伴い、部材W2にもドリルネジDSにより穴が形成されると共に、ドリルネジDSのネジ部分による締め付けも開始される(状態ST6)。また、駆動ユニット10の降下に伴い、検知ユニット70の測定部70bが被測定部13dに当接する。これを契機として、検知ユニット70の検知結果により、保持ユニット10と駆動ユニット20との離間距離の監視を開始する(監視工程)。この離間距離は、ドリルネジDSの締付深さを示すことになる。
検知ユニット70の検知結果(作業中検知情報)と、予め設定された締付距離(設定情報)とに基づいて、駆動ユニット20の降下量と、駆動ユニット20の駆動態様とを制御する。締付距離はワークWに対するドリルネジDSの締付深さを示し、ドリルネジDSやワークWの種類毎に締付距離情報を設定できる。検知結果が予め設定された締付距離に近くなると、ネジ回転部材22を低速回転とし、検知結果が予め設定された締付距離に到達すると駆動ユニット20の降下を停止し、ネジ回転部材22の回転も停止する(状態ST7)。更に、吸引装置90も停止する。部材W1と部材W2とはドリルネジDSで締結された状態となる。もしくは、部材W2の取付面から離間した所定の位置にドリルネジDSの頭部を位置づけることができる。
昇降ユニット30により駆動ユニット20を上昇し、保持ユニット10と駆動ユニット20とを待機状態(状態ST1)に戻して一単位の作業が完了する。
以上の通り、本実施形態によれば、ワークWに対するドリルネジDSの締め付け作業を自動化することができる。
<他の実施形態>
上記実施形態では、移動装置2を多関節アーム型のロボットとしたが、ガントリー型のロボットとしてもよい。図14はその一例を示す。
同図の移動装置3は、一対の支柱部3bと、一対の支柱部3b間に架設された梁部3aとを備え、一対の支柱部3bは、Y方向に延びるレール3c上を移動可能となっている。梁部3aには複数のネジ締め装置1が支持されており、ワークWの複数部位に同時にドリルネジの締め付け作業を行うことができる。

Claims (14)

  1. ワークに対してドリルネジを締め付けるネジ締め装置であって、
    前記ドリルネジを締付準備位置において保持解除可能に保持する保持ユニットと、
    前記締付準備位置上方に配置され、前記締付準備位置に保持された前記ドリルネジと係合して前記ドリルネジを回転可能な駆動ユニットと、
    前記駆動ユニットを前記締付準備位置に配置された前記ドリルネジに対して昇降させる昇降ユニットと、
    前記ワークに対する前記ドリルネジの押し付け部位の周囲を囲包し、負圧吸引される内部空間を形成する吸引空間形成ユニットと、を備える、
    ことを特徴とするネジ締め装置。
  2. 請求項1記載のネジ締め装置であって、
    更に、前記内部空間を負圧吸引する吸引装置を備え、
    前記吸引空間形成ユニットは、
    前記内部空間を形成する外壁体を含み、
    前記外壁体は、その外表面の一部に前記吸引装置に接続される接続部を備える、
    ことを特徴とするネジ締め装置。
  3. 請求項2記載のネジ締め装置であって、
    前記外壁体は、前記保持ユニットに支持されると共に、その底面に開口を有し、
    前記内部空間は、前記開口によって下方が開放した空間であり、
    前記保持ユニットは、
    前記内部空間に設けられ、前記ドリルネジを、前記締付準備位置において保持解除可能に保持する保持機構と、
    前記ワークに当接することにより、前記締付準備位置に保持された前記ドリルネジとワークとの離間距離を規定する当接部と、を備え、
    前記当接部は、その下端が前記外壁体の底面から突出している、
    ことを特徴とするネジ締め装置。
  4. 請求項3記載のネジ締め装置であって、
    前記接続部は、前記締付準備位置に対して第一の方向に離間した位置に配設され、
    前記当接部は、
    前記締付準備位置を挟むように対向して配置された一対の壁体を備え、
    前記一対の壁体の内面の面方向が、前記第一の方向と平行である、
    ことを特徴とするネジ締め装置
  5. 請求項1記載のネジ締め装置であって、
    前記保持ユニットと前記駆動ユニットとを、互いに近接及び離間自在に連結する連結ユニットを備える、
    ことを特徴とするネジ締め装置。
  6. 請求項5記載のネジ締め装置であって、
    上下方向に延びるガイド部材と、
    前記ガイド部材に案内されて移動可能な第1スライダと、
    前記第1スライダよりも下方において、前記ガイド部材に案内されて移動可能な第2スライダと、を備え、
    前記駆動ユニットは前記第1スライダに連結され、
    前記保持ユニットは前記第2スライダに連結される、
    ことを特徴とするネジ締め装置。
  7. 請求項6記載のネジ締め装置であって、
    前記保持ユニットと前記駆動ユニットとの離間距離を検知する検知ユニットと、
    前記検知ユニットが検知した離間距離と、予め設定された前記ドリルネジの締付距離とに基づいて、前記昇降ユニットによる前記駆動ユニットの降下量と、前記駆動ユニットによる前記ドリルネジの回転とを制御する制御ユニットと、を更に備えることを特徴とするネジ締め装置。
  8. 請求項1記載のネジ締め装置と、
    前記ネジ締め装置を水平面における任意の位置に移動する移動装置と、を備える、
    ことを特徴とするネジ締めシステム。
  9. ワークに対してドリルネジを締め付けるネジ締め装置の制御方法であって、
    前記ネジ締め装置は、
    前記ドリルネジを締付準備位置に保持解除可能に保持する保持ユニットと、
    前記締付準備位置上方に配置され、前記締付準備位置に保持された前記ドリルネジと係合して前記ドリルネジを回転可能な駆動ユニットと、
    前記駆動ユニットを前記締付準備位置に配置された前記ドリルネジに対して昇降させる昇降ユニットと、
    前記ワークに対する前記ドリルネジの押し付け部位の周囲を囲包し、負圧吸引される内部空間を形成する吸引空間形成ユニットと、を備え、
    前記制御方法は、
    前記締付準備位置において前記保持ユニットによりドリルネジを保持するドリルネジ保持工程と、
    前記昇降ユニットにより前記駆動ユニットを降下させ、前記締付準備位置に準備された前記ドリルネジを前記ワークに当接させる当接工程と、
    前記内部空間の負圧吸引を行う吸引工程と、
    前記駆動ユニットの駆動により前記ワークに前記ドリルネジを締め付ける作業工程と、を備える、
    ことを特徴とする制御方法。
  10. 請求項9記載の制御方法であって、
    前記ネジ締め装置は、
    前記保持ユニットと前記駆動ユニットとを、互いに近接及び離間自在に連結する連結ユニットを備え、
    前記作業工程は、
    前記ドリルネジを、その締付方向とは反対方向に回転させる逆転工程と、
    前記ドリルネジを、その締付方向に回転させる正転工程と、
    前記保持ユニットと前記駆動ユニットとの距離を監視する監視工程と、を含む、
    ことを特徴とする制御方法。
  11. 請求項10記載の制御方法であって、
    前記監視工程の監視結果と、予め設定された前記ドリルネジの締付距離と、に基づいて、前記昇降ユニットによる前記駆動ユニットの降下量と、前記駆動ユニットによる前記ドリルネジの回転とを制御する、ことを特徴とする制御方法。
  12. 請求項11記載の制御方法であって、
    前記監視工程では、
    前記作業工程において、前記保持ユニットと前記駆動ユニットとの距離が前記締付距離に到達するか否かを監視する、ことを特徴とする制御方法。
  13. 請求項10記載の制御方法であって、
    前記逆転工程では、前記ワークに凹み部を形成し、
    前記逆転工程の後、前記ドリルネジの前記ワークに対する押圧力を一旦解放し、再びドリルネジの押圧力が前記ワークに付与されるように前記昇降ユニットを制御し、その後、前記正転工程を開始する、
    ことを特徴とする制御方法。
  14. 請求項10記載の制御方法であって、
    前記ワークが、第1部材と第2部材との積層体であり、
    前記逆転工程では、前記第1部材に孔を形成すると共に前記第2部材に凹み部を形成し、
    前記逆転工程の後、前記ドリルネジの前記ワークに対する押圧力を一旦解放し、再び前記ドリルネジの押圧力が前記第2部材に付与されるように前記昇降ユニットを制御し、その後、前記正転工程を開始する、
    ことを特徴とする制御方法。
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