JP2012064833A - 部品実装用装置および部品実装用装置における位置決め制御方法 - Google Patents

部品実装用装置および部品実装用装置における位置決め制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】位置決め制御時間を短縮して生産性を向上させることができる部品実装用装置および部品実装用装置における位置決め制御方法を提供する。
【解決手段】サーボモータによって駆動されて部品実装用作業のための作業動作を行う可動作業ユニットの位置決め制御において、位置決め完了幅を所要位置決め精度が異なる複数種類の作業動作のそれぞれに対応して位置決め完了幅A1,A2の複数種類設定して記憶させておき、作業動作実行に際して当該作業動作に対応する位置決め完了幅を読み出してドライバに指示する。これにより、所用位置決め精度がラフな作業動作については、所要位置決め精度に応じた精度範囲を確保しながら短い位置決め所要時間T2で位置決めを完了させることができ、位置決め制御時間を短縮して生産性を向上させることができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、電子部品を基板に実装するための部品実装用作業を行う部品実装用装置およびこの部品実装用装置において可動作業ユニットを位置決めする位置決め制御方法に関するものである。
電子部品を基板に実装するための部品実装用作業を行う部品実装用装置においては、基板を位置決めする位置決めユニットや、部品を保持して基板に搭載する搭載ヘッドユニットなど、各種の可動作業ユニットによって様々な作業動作が実行される。このような可動作業ユニットを駆動する駆動機構としては、サーボモータを駆動源とするサーボ機構が多用され、エンコーダなどによって検出されたサーボモータの回転量を示すパルスをドライバにフィードバックすることにより、可動作業ユニットを所定の移動目標位置に位置決めするようにしている(例えば特許文献1参照)。この特許文献に示す先行技術例においては、移動目標位置と現在位置との差を示す偏差を監視して、この偏差が所定の所要位置決め精度に応じて予め設定されるパルス値の設定幅領域内に入ったことを以て位置決め完了と判断するようにしている。これにより、移動停止時に慣性によって移動目標位置を行き過ぎるオーバーシュートの挙動が生じる場合にあっても、目的物を所要位置決め精度の範囲内で位置決めすることができる。
特開平8−249030号公報
しかしながら上述の特許文献を含め、従来技術には動作効率を高めて生産性を向上させる上で、以下のような不都合があった。すなわち、可動作業ユニットが実行する作業動作には種々の態様があり、作業動作の特性に応じて必要とされる所要位置決め精度も異なっている。ところが従来技術においては、同一のドライバによって駆動されるサーボモータについては、位置決め完了を示すパルス幅は作業動作の種類に関わらず一定値に設定されていた。通常はこの設定値は最も高い位置決め精度に対応して設定されることから、結果としてさほど高い位置決め精度を必要としない作業動作に際しては不必要な位置決め動作時間を無駄に費やすこととなっていた。このように、サーボモータによって駆動される可動作業ユニットを備えた部品実装用装置には、位置決め完了を示すパルス幅の設定の適否に起因して、位置決め制御時間が遅延して生産性の向上を妨げる場合があるという課題があった。
そこで本発明は、位置決め制御時間を短縮して生産性を向上させることができる部品実装用装置および部品実装用装置における位置決め制御方法を提供することを目的とする。
本発明の部品実装用装置は、基板に電子部品を実装するための部品実装用作業を実行する部品実装用装置であって、サーボモータによって駆動されて前記部品実装用作業のための作業動作を行う可動作業ユニットと、前記可動作業ユニットにおいて作業を実行する可動部の現在位置を示す位置フィードバック情報を取得する現在位置取得部と、前記位置フィードバック情報に基づいて前記サーボモータを制御するドライバと、前記可動作業ユニットにおける前記可動部の移動目標位置と現在位置との差を示す偏差を監視して、当該作業動作における所要位置決め精度に基づいて設定される位置決め完了幅以内に前記偏差が収束したことを示す位置決め完了信号を出力する位置決め監視部と、予め設定された前記位置決め完了幅を所要位置決め精度が異なる複数種類の作業動作について記憶する記憶部と、作業動作実行に際して当該作業動作に対応する前記位置決め完了幅を前記記憶部から読み出して前記ドライバに指示する位置決め制御部とを備えた。
本発明の部品実装用装置における位置決め制御方法は、サーボモータによって駆動されて前記部品実装用作業のための作業動作を行う可動作業ユニットと、前記可動作業ユニットにおいて作業を実行する可動部の現在位置を示す位置フィードバック情報を取得する現在位置取得部と、前記位置フィードバック情報に基づいて前記サーボモータを制御するドライバと、前記可動作業ユニットにおける前記可動部の移動目標位置と現在位置との差を示す偏差を監視して、当該作業動作における所要位置決め精度に基づいて設定される位置決め完了幅以内に前記偏差が収束したことを示す位置決め完了信号を出力する位置決め監視部とを備え、基板に電子部品を実装するための部品実装用作業を実行する部品実装用装置において、前記可動作業ユニットの位置決め制御を行う部品実装用装置における位置決め制御方法であって、予め設定された前記位置決め完了幅を所要位置決め精度が異なる複数種類の作業動作について記憶させておき、作業動作実行に際して当該作業動作に対応する前記位置決め完了幅を前記記憶部から読み出して前記ドライバに指示する。
本発明によれば、サーボモータによって駆動されて部品実装用作業のための作業動作を行う可動作業ユニットの位置決め制御において、予め設定された位置決め完了幅を所要位置決め精度が異なる複数種類の作業動作について記憶させておき、作業動作実行に際して当該作業動作に対応する位置決め完了幅を読み出してドライバに指示することにより、所要位置決め精度に応じた適切な精度範囲で位置決めを完了させることができ、位置決め制御時間を短縮して生産性を向上させることができる。
本発明の一実施の形態の部品実装装置の構成説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置の動作説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置の動作説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置による作業動作における所要位置決め精度の説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置による作業動作における所要位置決め精度の説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置の制御系の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態の部品実装装置に用いられるサーボ駆動系における位置決め完了幅と位置決め所要時間との関係を示す説明図
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、基板に電子部品を実装するための部品実装用作業を実行する部品実装用装置としての部品実装装置1の構成を説明する。部品実装装置1は、表示パネルなどの基板の縁部に、ドライバ用の半導体装置などの電子部品を実装する機能を有するものである。
図1において、部品実装装置1はX方向に配置された仮圧着装置M1、本圧着装置M2を含む複数の装置より構成される。仮圧着装置M1、本圧着装置M2は、基台1a上にそれぞれ、基板位置決め機構2A、作業ヘッド機構20Aおよび基板移載機構10A、基板位置決め機構2B、作業ヘッド機構20Bおよび基板移載機構10Bを配設して構成されている。
基板位置決め機構2A、2Bは同一構成であり、いずれもサーボモータ駆動のX軸テーブル2X、Y軸テーブル2Y、Zθ軸テーブル2Zθより成る多軸移動機構上に保持テーブル3を重ね、さらに保持テーブル3の上面に複数の吸着パッド4を装着した構成となっている。作業対象の基板6は複数の吸着パッド4によって吸着保持され、X軸テーブル2X、Y軸テーブル2Y、Zθ軸テーブル2Zθを駆動することにより、保持した基板6を水平方向、上下方向へ移動させて、所定位置に位置決めする基板位置決め作業動作が実行される。
基板移載機構10A、10Bは同一構成であり、同様にサーボモータ駆動によって旋回軸12を垂直軸廻りに旋回させる旋回駆動機構11を備えている。旋回軸12には、旋回アーム13を介して下面に複数の吸着パッド15が装着された保持ヘッド14が結合されている。保持ヘッド14が基板6を保持した状態で旋回駆動機構11を駆動することにより、保持ヘッド14を旋回軸12廻りに回動させて、保持した基板6を隣接する装置間で移載する基板移載作業動作が実行される。
上記構成において、基板位置決め機構2A、2B、基板移載機構10A、10Bは、サーボモータによって駆動されて部品実装用作業のための作業動作を行う可動作業ユニットとなっている。そして基板位置決め機構2A、2Bにおいて基板6を吸着パッド4を介して保持する保持テーブル3、基板移載機構10A、10Bにおいて基板6を吸着パッド15を介して保持する保持ヘッド14は、可動作業ユニットにおいて作業を実行する可動部となっている。
仮圧着装置M1に配設された作業ヘッド機構20Aは、上流側から基板位置決め機構2Aに受け渡された基板6の縁部6a(図5(b)参照)に、部品供給部(図示省略)から供給される半導体装置などの電子部品8(図5(b)参照)を仮圧着する機能を有している。また本圧着装置M2に配設された作業ヘッド機構20Bは、仮圧着装置M1から基板移載機構10Aによって基板位置決め機構2Bに受け渡された仮圧着後の基板6を対象として、縁部6aに実装された電子部品8を本圧着して縁部6aに電気的に接続するとともに固着させる機能を有している。
図2,図3を参照して、部品実装装置1における基板位置決め機構2A、2B、基板移載機構10A、10Bの作業動作を説明する。なお、図2、図3においては基板移載機構10Bの図示は省略している。まず図2(a)は、仮圧着装置M1において仮圧着作業が完了した後の基板6を、本圧着装置M2に移載する際の動作を示している。すなわち仮圧着完了後の基板6を保持テーブル3によって保持した状態でX軸テーブル2Xを駆動することにより、保持テーブル3上の基板6はX方向へ移動し(矢印a)、基板移載機構10Aへの基板受け渡しのために設定された第1受渡し位置[P1]に位置決めされる。またこの動作と平行して、基板移載機構10Aにおいて旋回駆動機構11を駆動して旋回軸12を回転駆動することにより(矢印b)、保持ヘッド14が第1受渡し位置[P1]の上方へ移動する。
次いで図2(b)に示すように、基板位置決め機構2AにおいてZθ軸テーブル2Zθを駆動して保持テーブル3を上昇させることにより(矢印c)、保持した基板6を基板移載機構10Aの吸着パッド15に当接させて吸着させる。この後、図2(c)に示すように、基板位置決め機構2AにおいてZθ軸テーブル2Zθを駆動して保持テーブル3を下降させることにより(矢印d)、基板6は基板移載機構10Aの吸着パッド15によって吸着保持された状態となり、基板6の基板移載機構10Aへの受け渡しが完了する。
次いで、再び旋回駆動機構11を駆動することにより、図2(d)に示すように、基板6を吸着パッド15によって吸着保持した状態の保持ヘッド14を本圧着装置M2側へ旋回させて(矢印e)、基板位置決め機構2Bへの基板受け渡しのために設定された第2受渡し位置[P2]に移動する。これとともに、本圧着装置M2の基板位置決め機構2Bにおいては、X軸テーブル2Xを駆動することにより、保持テーブル3はX方向上流側へ移動し(矢印g)、基板移載機構10Aからの基板受け取りのために設定された第2受渡し位置[P2]に位置決めされる。そして仮圧着装置M1の基板位置決め機構2Aにおいては、X軸テーブル2Xを駆動して保持テーブル3を上流側装置からの新たな基板6の受け取りのための位置へ移動させる(矢印f)。
次いで図3(a)に示すように、基板位置決め機構2BにおいてZθ軸テーブル2Zθを駆動して保持テーブル3を上昇させることにより(矢印h)、保持した基板6を保持テーブル3の吸着パッド4に当接させて吸着保持させる。この後、図3(b)に示すように、基板位置決め機構2BにおいてZθ軸テーブル2Zθを駆動して保持テーブル3を下降させることにより(矢印i)、基板6は基板位置決め機構2Bの吸着パッド4によって吸着保持された状態となり、図3(c)に示すように、基板6の基板位置決め機構2Bへの受け渡しが完了する。このとき、仮圧着装置M1においては、基板位置決め機構2Aの保持テーブル3上に上流側装置から新たな基板6が供給される。
図4は、上述の図3(c)の状態における基板位置決め機構2Bの位置合わせ精度を示すものである。基板移載機構10Aに保持された基板6の基板位置決め機構2Bへの受け渡しにおいては、図4(a)に示すように、基板移載機構10Aの保持ヘッド14が移動する移動目標位置である第2受渡し位置[P2]に、基板位置決め機構2Bの保持テーブル3を位置合わせする必要がある。この位置合わせにおいては、旋回駆動機構11およびX軸テーブル2X、Y軸テーブル2Yの駆動において、実行される作業動作の特性から求められる必要位置決め精度以内に軸停止精度を設定しなければならない。
基板移載機構10Aから基板位置決め機構2Bへの基板6の受け渡しのための作業動作においては、図4(b)に示すように、保持ヘッド14の吸着パッド15と保持テーブル3の吸着パッド4との間で基板6が確実に受け渡され、且つ保持テーブル3に基板6が保持された状態において、作業ヘッド機構20Bでの縁部6aの位置補正に支障を来すような大幅な位置ずれが生じないことが条件となる。したがって、この作業動作における必要位置決め精度は部品実装作業動作などと比較してラフな精度でよく、図4(b)に示すように、位置ずれ許容限度の値は、このラフな精度に基づいて設定される。すなわちX方向についてはΔ1x,Y方向については、Δ1yが、旋回駆動機構11およびX軸テーブル2X、Y軸テーブル2Yの駆動における相対位置ずれ許容限度として設定される。これらΔ1x,Δ1yは、受け渡し難度などに関する経験値に基づいて、個別に設定されるものである。
次に、基板6を対象として、作業ヘッド機構20A、作業ヘッド機構20Bによる作業動作が実行される。すなわち、図3(d)に示すように、仮圧着装置M1においては、基板位置決め機構2AのX軸テーブル2X、Y軸テーブル2Yを駆動して保持テーブル3をX方向、Y方向(矢印k,j)に移動させる。また、本圧着装置M2においては、基板位置決め機構2BのX軸テーブル2X、Y軸テーブル2Yを駆動して保持テーブル3をX方向、Y方向(矢印m,l)に移動させる。これにより、図5(a)に示すように、基板6の縁部6aは、作業ヘッド機構20A、20Bに対して位置合わせされる。
仮圧着装置M1では、図5(b)(イ)に示すように、まず基板位置決め機構2Aの位置調整により基板6の縁部6aを下受け部21aによって正しく下受けする位置に位置合わせされる。次いで、電子部品8を保持した部品保持ツール22aを下降させて、電子部品8を予め縁部6aに供給されたACF7上に着地させて仮圧着する。この電子部品8を縁部6aに仮圧着する作業動作においては、電子部品8の接続用端子を縁部6aに形成された端子(図示省略)に高精度で位置合わせする必要があることから、基板位置決め機構2Aによる基板6の位置合わせにおいては、高精度の位置決め許容値が設定される。すなわちX方向についてはΔ2ax,Y方向については、Δ2ayが、Δ1x、Δ1yと比較してより高精度の位置ずれ許容限度として設定される。Δ2ax,Δ2ayは、電子部品8のサイズや位置合わせ難度などの特性に応じて個別に設定される。
また本圧着装置M2では、図5(b)(ロ)に示すように、まず基板位置決め機構2Bの位置調整により基板6の縁部6aを下受け部21bによって下受けする。次いで、圧着ツール22bを下降させて電子部品8に当接させ、圧着ツール22bによって電子部品8を押圧しながら加熱することにより電子部品8をACFを介して縁部6aに電気的に接続するとともに固着させる本圧着を行う。この電子部品8を縁部6aに本圧着する作業動作においては、電子部品8の正しい位置を正しい姿勢で押圧する必要があることから、基板位置決め機構2Aによる基板6の位置合わせにおいては、高精度の位置決め許容値が設定される。すなわちX方向についてはΔ2bx,Y方向については、Δ2byが、同様にΔ1x、Δ1yと比較してより高精度の位置ずれ許容限度として設定される。Δ2bx,Δ2byについても同様に、電子部品8のサイズや押圧難度などの特性に応じて個別に設定される。
次に図6を参照して、制御系の構成を説明する。制御装置30はCPU機能を備えた処理演算装置であり、以下に説明する各要素を制御することにより、部品実装装置1による作業動作を実行させる。また制御装置30は、内部制御機能としての位置決め監視部31、位置決め制御部32を有しており、後述するように、これらは可動作業ユニットである基板位置決め機構2A、2B、基板移載機構10A、10Bにおける位置決め動作を制御する機能を有している。
制御装置30は、基板移載機構10A、10B、基板位置決め機構2A、2Bおよび作業ヘッド機構20A、20Bの動作制御を行う。ここで、基板移載機構10A、10Bは、旋回駆動機構11を駆動するためのサーボモータである移載軸モータ11M、エンコーダ11E、移載軸ドライバ11Dより成る移載軸サーボ駆動機構を有しており、制御装置30からの動作指令が移載軸ドライバ11Dに対して出力されることにより、移載軸ドライバ11Dは動作指令に応じた動作パターンで移載軸モータ11Mを駆動する。そして移載軸モータ11Mの動作に伴い、エンコーダ11Eは移載軸モータ11Mの回転駆動量をフィードバックパルス(位置フィードバック情報)として移載軸ドライバ11Dに対して出力する。移載軸ドライバ11Dは、この位置フィードバック情報に基づいて移載軸モータ11Mの動作を制御する。
同様に基板位置決め機構2A、2Bは、それぞれX軸テーブル2X、Y軸テーブル2Yを駆動するためのサーボモータであるX軸モータ2XM、エンコーダ2XE、X軸ドライバ2XDより成るX軸サーボ駆動機構、Y軸モータ2YM、エンコーダ2YE、Y軸ドライバ2YDより成るY軸サーボ駆動機構を有しており、制御装置30からの動作指令がX軸ドライバ2XD、Y軸ドライバ2YDに対して出力されることにより、X軸ドライバ2XD、Y軸ドライバ2YDは動作指令に応じた動作パターンでX軸モータ2XM、Y軸モータ2YMを駆動する。
そしてX軸モータ2XM、Y軸モータ2YMの動作に伴い、エンコーダ2XE、エンコーダ2YEはX軸モータ2XM、Y軸モータ2YMの回転駆動量をフィードバックパルス(位置フィードバック情報)としてX軸ドライバ2XD、Y軸ドライバ2YDに対して出力する。X軸ドライバ2XD、Y軸ドライバ2YDは、この位置フィードバック情報に基づいてX軸モータ2XM、Y軸モータ2YMの動作を制御する。
これにより、基板移載機構10A、10Bにおいて作業を実行する可動部である保持ヘッド14、基板位置決め機構2A、2Bにおいて作業を実行する可動部である保持テーブル3の現在位置を示す位置フィードバック情報が常に制御装置30に伝達され、制御装置30はこれらの位置フィードバック情報に基づいて、基板移載機構10A、10Bにおける保持ヘッド14、基板位置決め機構2A、2Bにおける保持テーブル3の現在位置を常に知ることができる。したがって、エンコーダ11E、2XE、2YEは、可動作業ユニットにおいて作業を実行する可動部の現在位置を示す位置フィードバック情報を取得する現在位置取得部となっている。
本実施の形態に示す位置決め制御方法においては、位置フィードバック情報として出力されるフィードバックパルスと位置決め目標位置に対応するパルス値との偏差を常に監視することにより、位置決め完了を判断するようにしている。すなわち、作業動作の実行に際して位置決め監視部31は基板移載機構10A、10Bにおける保持ヘッド14の移動目標位置と現在位置との差を示す偏差、基板位置決め機構2A、2Bにおける保持テーブル3の移動目標位置と現在位置との差を示す偏差を監視して、当該作業動作における所要位置決め精度に基づいて設定される位置決め完了幅(図7説明参照)以内に偏差が収束したことを示す位置決め完了信号を出力する。そしてこの位置決め完了信号が出力されたならば、作業動作の制御シーケンスによって規定される次の制御ステップに移行する。
制御装置30は、認識装置33、入出力装置34、記憶装置35と接続されており、認識装置33は作業ヘッド機構20A、20Bに備えられた位置認識カメラ(図示省略)によって基板6の縁部6aを撮像した画像を認識処理する。これにより、縁部6aの基準位置が認識され、縁部6aを作業ヘッド機構20A、20Bに位置合わせする位置合わせ動作では、この認識結果に基づいて位置補正が行われる。
入出力装置34はタッチパネルスイッチが設けられた表示パネルやキーボードなど、各種の画面表示や操作指令の入力を行うための操作パネルである。入出力装置34を操作することにより、以下に説明する制御パラメータなどの各種データ入力が行われる。記憶装置35は、制御装置30による制御処理に必要な各種のプログラムやデータのほか、基板移載機構10A、10B、基板位置決め機構2A、2Bにおける位置決め制御に用いられる制御データとしての、X軸制御パラメータ35a、Y軸制御パラメータ35b、移載軸モータ制御パラメータ35cを記憶する。
ここでは、X軸制御パラメータ35a、Y軸制御パラメータ35b、移載軸モータ制御パラメータ35cとして、サーボ駆動系において位置決めが完了したことを残留パルスによって判断するために予め設定されるパルス幅、すなわち位置決め完了幅についてのデータが記憶されている。そして本実施の形態においては、位置決め動作を効率よく実行するために、所要位置決め精度が異なる複数種類の作業動作について、それぞれ個別に設定された位置決め完了幅を記憶するようにしている。
すなわち記憶装置35は、予め設定された位置決め完了幅を所要位置決め精度が異なる複数種類の作業動作について記憶する。そして作業動作実行に際しては、位置決め制御部32は当該作業動作に対応する位置決め完了幅を記憶装置35から読み出して、当該作業動作を実行する動作機構(基板移載機構10A、10B、基板位置決め機構2A、2B)においてサーボモータ(移載軸モータ11M、X軸モータ2XM、Y軸モータ2YM)を制御するドライバ(移載軸ドライバ11D、X軸ドライバ2XD、Y軸ドライバ2YD)に指示する。
ここで図7を参照して、上述の位置決め完了幅と位置決め所要時間との関係について説明する。図7は、サーボ駆動系の軸動作制御において、軸位置を停止目標位置SPで停止させるために位置指令をドライバに対して指令するとともに、動作を停止するために速度指令値を零値にセットした後の軸位置の経時的な変動をグラフで示している。すなわち位置指令に基づき、駆動軸は停止目標位置SPに向かって移動するが、軸動作の慣性により速度指令値が零値となったタイミングt0においても軸位置は停止目標位置SPに完全には収束せず、停止目標位置SPを振幅中心とする減衰振動の後に停止に至る。そしてこの減衰振動は、各サーボモータに備えられたエンコーダから出力されるフィードバックパルスによって検出され、位置決め監視部31によって各時点におけるパルス値と停止目標位置SPとの差を示す偏差が監視される。そしてこの偏差が予め設定された位置決め完了幅以内に収束することにより、位置決め完了と判定される。
このとき、設定される位置決め完了幅の大小により、位置決め精度および位置決め完了までに要する時間が規定される。すなわち図7に示すように、位置決め完了幅をA1に設定すると、偏差が位置決め完了幅A1以下となるタイミング、すなわちタイミングt0から位置決め所要時間T1だけ経過したタイミングにて位置決めが完了する。これに対し位置決め完了幅をA1よりも大きいA2に設定すると、偏差が位置決め完了幅A2以下となるタイミング、すなわちタイミングt0から、位置決め所要時間T1よりも短い位置決め所要時間T2だけ経過したタイミングにて位置決めが完了する。このように、サーボ駆動系において動作時間を短縮するために位置決め所要時間を極力短くしようとすれば、位置決め完了幅を当該作業動作において作業特性上必要とされる所要位置決め精度に基づいて適切に設定することが望ましい。
このため、本実施の形態においては、基板移載機構10A、基板移載機構10B、基板位置決め機構2A、基板位置決め機構2Bにおける位置決め制御に用いられる制御データとしての、X軸制御パラメータ35a、Y軸制御パラメータ35b、移載軸モータ制御パラメータ35cを以下のように設定する。すなわちX軸制御パラメータ35a、Y軸制御パラメータ35bとしては、図4(b)に示すようにより精度的にラフに設定されるΔ1x、Δ1yに基づいて位置決め完了幅A2、および図5(b)に示すようにより高精度に設定されるΔ2ax、Δ2ay、Δ2bx、Δ2byに基づいて、位置決め完了幅A2よりも小さい位置決め完了幅A1をそれぞれ設定する。また移載軸モータ制御パラメータ35cとしては、同様にΔ1x、Δ1yに基づいて、単一の位置決め完了幅を設定する。
すなわち、本実施の形態に示す構成の部品実装装置1において、基板移載機構10A、10B、基板位置決め機構2A、2Bの位置決め制御を行う位置決め制御方法では、予め設定された位置決め完了幅を所要位置決め精度が異なる複数種類の作業動作について記憶させておき、作業動作実行に際して当該作業動作に対応する位置決め完了幅を記憶装置35から読み出して各動作機構のドライバに指示するようにしている。
これにより作業動作の特性からみて不必要に高精度な位置決め動作を排除することができ、同一のドライバによって駆動されるサーボモータについて作業動作の種類に関わらず位置決め完了幅を一定値に設定していた従来技術と比較して、位置決め制御時間を短縮して生産性を向上させることができる。なお上述の説明における位置決め許容限度と位置決め完了幅との関係は、厳密に数値的な対応関係にあるものではなく、装置や対象とするワークの種類などに応じて適宜個別に設定されるものである。
また上記実施の形態においては、基板に電子部品を実装するための部品実装用作業を実行する部品実装用装置として、表示パネルなどの基板6に電子部品8を圧着して実装する部品実装装置1の例を示したが、本発明の適用はこのような構成の部品実装装置1に限定されるものではなく、サーボモータによって駆動されて部品実装用作業のための作業動作を行う可動作業ユニットを備えたものであれば、本発明を適用することができる。
なお図6に示す構成では、制御装置30に位置決め監視部31の機能を備えるようにしているが、各サーボ駆動系を構成するドライバ(移載軸ドライバ11D、X軸ドライバ2XD、Y軸ドライバ2YD)に位置決め監視機能が内蔵されている場合には、各ドライバによって位置決め監視を実行させるようにしてもよい。
本発明の電子部品実装用装置および電子部品実装用装置における基板搬送方法は、位置決め制御時間を短縮して生産性を向上させることができるという効果を有し、基板に電子部品を実装して実装基板を製造する分野に有用である。
1 部品実装装置
2A,2B 基板位置決め機構
3 保持テーブル
6 基板
7 ACF
8 電子部品
10A,10B 基板移載機構
11 旋回駆動機構
14 保持ヘッド
20A、20B 作業ヘッド機構
[P1] 第1受渡し位置
[P2] 第2受渡し位置
M1 仮圧着装置
M2 本圧着装置

Claims (2)

  1. 基板に電子部品を実装するための部品実装用作業を実行する部品実装用装置であって、
    サーボモータによって駆動されて前記部品実装用作業のための作業動作を行う可動作業ユニットと、
    前記可動作業ユニットにおいて作業を実行する可動部の現在位置を示す位置フィードバック情報を取得する現在位置取得部と、
    前記位置フィードバック情報に基づいて前記サーボモータを制御するドライバと、
    前記可動作業ユニットにおける前記可動部の移動目標位置と現在位置との差を示す偏差を監視して、当該作業動作における所要位置決め精度に基づいて設定される位置決め完了幅以内に前記偏差が収束したことを示す位置決め完了信号を出力する位置決め監視部と、
    予め設定された前記位置決め完了幅を所要位置決め精度が異なる複数種類の作業動作について記憶する記憶部と、
    作業動作実行に際して当該作業動作に対応する前記位置決め完了幅を前記記憶部から読み出して前記ドライバに指示する位置決め制御部とを備えたことを特徴とする部品実装用装置。
  2. サーボモータによって駆動されて前記部品実装用作業のための作業動作を行う可動作業ユニットと、前記可動作業ユニットにおいて作業を実行する可動部の現在位置を示す位置フィードバック情報を取得する現在位置取得部と、前記位置フィードバック情報に基づいて前記サーボモータを制御するドライバと、前記可動作業ユニットにおける前記可動部の移動目標位置と現在位置との差を示す偏差を監視して、当該作業動作における所要位置決め精度に基づいて設定される位置決め完了幅以内に前記偏差が収束したことを示す位置決め完了信号を出力する位置決め監視部とを備え、基板に電子部品を実装するための部品実装用作業を実行する部品実装用装置において、前記可動作業ユニットの位置決め制御を行う部品実装用装置における位置決め制御方法であって、
    予め設定された前記位置決め完了幅を所要位置決め精度が異なる複数種類の作業動作について記憶させておき、
    作業動作実行に際して当該作業動作に対応する前記位置決め完了幅を前記記憶部から読み出して前記ドライバに指示することを特徴とする部品実装用装置における位置決め制御方法。
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