JP4838761B2 - 打鋲装置 - Google Patents

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Description

本発明は打鋲装置に関する。より詳しくは、複数の被連結部材(ワーク)をリベットにより鋲締めして連結させる装置に関する。
航空機の胴体や主翼などを組立てるにあたり、それらの構成部材である複数の被連結部材を互いに連結する手段としてリベットを使用するケースが多い。リベットによる鋲締めは、手作業でも可能であるが、生産効率を上げる観点から、打鋲装置により自動的に行うのが主流である(例えば下記特許文献1参照)。
図13は従来の打鋲装置90の要部を示す図である。図13に示すように、打鋲装置90は、上側押圧ヘッド91、下側押圧ヘッド92及びワーク支持台93を備える。上側押圧ヘッド91の先端には、リベット2を保持するチャック機構94を備える。打鋲装置90の動作について説明する。ワーク支持台93には、鋲締め対象となる2つの被連結部材W1,W2が重ね合わせた状態で固定され、被連結部材W1,W2には、リベットを挿入するためのリベット孔Hが既に穿孔されているものとする。
まず、上側押圧ヘッド91は、チャック機構94によりリベット2を保持した状態で、リベット孔Hに向けて下降する(図13(A)参照)。これにより、リベット2はリベット孔Hに挿入される。続いて、上側押圧ヘッド91によりリベット2の頭部を押圧しながら、下側押圧ヘッド92によりリベット2の軸部端を押圧する(図13(B)参照)。これにより、リベット2の軸部端を潰して頭を作ることで被連結部材W1,W2を連結させる。
特開2000−135541号公報
このような打鋲装置90では、リベット2がリベット孔Hに旨く挿入されないことが極く稀にある。リベット2の軸線とリベット孔Hの軸線とが一直線上にない状態で上側押圧ヘッド91が下降した場合である。この場合、例えばリベット2がリベット孔Hの軸線から傾いて挿入されてしまったり、リベット孔Hの周辺部に突き当たったりする。このようにリベット2が旨くリベット孔Hに挿入されていない状態で押圧動作を行った場合、リベット孔Hの内周面または周辺部にリベット2による無理な力が加わり、被連結部材が損傷してしまうことがある。被連結部材が高価なものであれば、その損害は大きい。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、リベットが被連結部材のリベット孔に旨く挿入できなかったことから起きる被連結部材の損傷を防止することのできる打鋲装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の打鋲装置(1)は、複数の被連結部材(W1,W2)をリベット(2)により鋲締めして連結させる打鋲装置において、
リベット挿入ユニット(50)が、
シリンダチューブ(51)内を摺動可能に設けられた中空ピストン(52)と、
中空ピストン(52)内を摺動可能に設けられた中空ロッド(53)と、
中空ロッド(53)の下端面に設けられ中空ピストン(52)内を所定のストローク幅の遊び距離を持たせて摺動可能なピストン部材(56)と、ピストン部材(56)に取り付けられたリベット押圧ロッド(57)と、
中空ロッド(53)の上部に取り付けられた位置検出ブロック(531,532)と、中空ピストン(52)の上部に取り付けられた位置検出ブロック(532)を検出する近接センサー(522)とから構成されており、
リベット挿入実行時以外は中空ロッド(53)が上方に配置され、リベット挿入時は中空ロッド(53)と中空ピストン(52)の間の空気室(52R)に圧縮空気を供給することにより中空ロッド(53)が下方に付勢される機構になっており、
複数の被連結部材(W1,W2)に穿孔されたリベット孔(H)に向けてリベット(2)を挿入する際に、空気室(52R)にある圧縮空気による付勢に打ち勝って中空ロッド(53)が上向きに上昇したことを位置検出ブロック(532)と近接センサー(522)により検出し、リベットがリベット孔に正常に挿入されなかったと判断する機能を備えることを特徴とする。
本発明の打鋲装置(1)は、リベット(2)がリベット孔(H)に正常に挿入されなかった場合に優れた作用効果を発揮する。図11(B)に示すように、リベット(2)が正常に挿入されない場合、ピストン部材(56)とリベット押圧ロッド(57)は、リベット孔(H)に挿入されなかったリベット(2)からピストン部材(56)とリベット押圧ロッド(57)の付勢方向と反対方向の反力を受ける。ピストン部材(56)とリベット押圧ロッド(57)は、上記反力により、中空ピストン(52)に対して所定の遊び距離(L)だけスライドする。近接センサー(522)と位置検出ブロック(532)は、ピストン部材(56)とリベット押圧ロッド(57)が前記所定の遊び距離(L)を移動し始めたことを検出するので、この検出信号に基づき、リベット(2)がリベット孔(H)に正常に挿入されなかったと判断することが可能となる。従って、リベット(2)による無理な力がリベット孔(H)の内周面または周辺部に加わることが防止される。これにより、被連結部材(W1,W2)が損傷してしまうことが防止される。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決するための手段の各欄において各構成要素に付した括弧書きの符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明によると、リベットが被連結部材のリベット孔に旨く挿入できなかったことから起きる被連結部材の損傷を防止することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明に係る打鋲装置1の全体概略図、図2はアッパーヘッド12の正面概略図、図3はドリルユニット40の側面一部断面図、図4はリベット挿入ユニット50の正面一部断面図、図5はピストン部材56の斜視図、図6はロワーヘッド22の正面一部断面図である。各図において、直交座標系の3軸をX、Y、Zとし、XY平面は水平面、Z軸方向は鉛直方向である。
図1に示すように、打鋲装置1は、アッパーヘッドフレーム11、アッパーヘッド12、アッパーヘッドスライド機構13、昇降機構14、ロワーヘッドフレーム21、ロワーヘッド22、ロワーヘッド昇降機構23、支柱昇降機構24、ワーク支持台31及びリベット渡しロボット320などを備える。
アッパーヘッド12は、図2に示すように、アッパーヘッドフレーム11に取り付けられた支持板15にレール16を介してX軸方向にスライド自在に設置される。支持板15は開口部15Hを有し、レール16はX軸方向に延びる形で支持板15にネジ止めなどにより固定される。
アッパーヘッドスライド機構13は、アッパーヘッド12に連結したボールねじ31、及びボールねじ131を回転駆動するサーボモータ132などを備える。アッパーヘッド12には、ドリルユニット40とリベット挿入ユニット50とが取り付けられる。アッパーヘッドスライド機構13をX軸方向に水平移動させることにより、ドリルユニット40及びリベット挿入ユニット50のいずれか一方が選択的に昇降機構14における押圧部材141の真下位置に配置可能となる。
ドリルユニット40は、図3に示すように、Z軸方向に沿って立設したシリンダチューブ41、シリンダチューブ41内をZ軸方向に摺動(スライド)可能な中空ピストン42、中空ピストン42内に内挿されZ軸周り方向に回転可能なロッド43、所定の回転数で回転駆動されるドリルモータ44、ドリルモータ44の回転軸44Jとロッド45とに掛け回されたベルト46、ロッド43の外周面と中空ピストン42の内周面との間に設けられたベアリング47、及び連結部48を介してロッド43に連結されたドリル49などを備える。ドリルユニット40の上部には押し板40Aが取り付けられており、昇降機構14の押し込みを受けることでドリルユニット40を下降させるようになっている。押し板40Aは、図示しない連結手段により昇降機構14の底部と連結するようになっている。シリンダチューブ41と中空ピストン42との間の空気室41Rには、圧縮空気が満たされている。
リベット挿入ユニット50は、図4に示すように、Z軸方向に沿って立設したシリンダチューブ51、シリンダチューブ51内をZ軸方向に摺動可能な中空ピストン52、中空ピストン52内をZ軸方向に摺動可能な中空ロッド53、中空ロッド53の中空部53Rに真空圧を供給する吸引ポンプ54、中空部53Rの接続を吸引ポンプ54側と大気解放側とに切り替える三方バルブ54V、中空ピストン52の空気室52Rに圧縮空気を供給する加圧ポンプ55、空気室52Rの接続を吸引ポンプ55側と大気解放側とに切り替える三方バルブ55V、頭部が中空ロッド53の下端面に当接可能に設けられ中空ピストン52内を所定のストローク幅の遊び距離Lを持たせてZ軸方向に摺動可能に設けられたピストン部材56、及びピストン部材56において中空ロッド53の反対側に取り付けられたリベット押圧ロッド57などを備える。遊び距離Lは、ピストン部材56の外周面に形成された溝59と、中空ピストン52の厚み方向から溝59に挿入される回り止めロッド58とによって形成される。この回り止めロッド58は、ピストン部材56がZ軸回り方向に回転することを規制する役割を果たす。また、シリンダチューブ51と中空ピストン52との間の空気室51Rには、圧縮空気が満たされている。
中空ロッド53の上部には、上下2つの位置検出ブロック531,532が取り付けられる。位置検出ブロック531,532は、鉄等の金属塊により構成される。中空ピストン52の上部には、2つの位置検出ブロック531,532の位置をそれぞれ検出する2つの近接センサー521,522が取り付けられる。近接センサー521,522は、位置検出ブロック531,532の接近により生じた磁界の変化を検出する構成とされる。リベット押圧ロッド57の先端には、チャック機構572を備える。チャック機構572は、コイルバネ571の付勢により開閉可能とされ、閉状態となることでリベット2の軸部を挟持可能である。リベット押圧ロッド57は、図5に示すように、平面視が略長円形の取付部57Tを有している。一方、ピストン部材56は、取付部57Tと略同一形状で取付部56Tを嵌め合わすことができる略長円形の取付穴56Tを有する。取付部57Tを取付穴56Tに挿入して水平方向に90度回転させることで、取付部57Tの底部両端は、取付穴56Tの上の面に着座することで固定される。このような構造であるため、リベット押圧ロッド57の交換作業を容易に実施することができる。なお、この交換作業の際は、吸引ポンプ54から中空部53Rに供給する真空圧を停止する。そして三方バルブ54Vにより中空部53Rを大気解放状態とする。
リベット挿入ユニット50の上部には押し板50Aが取り付けられており、昇降機構14の押し込みを受けるようになっている。押し板50Aは、図示しない連結手段により昇降機構14の底部と連結するようになっている。
昇降機構14は、アッパーヘッド12の上方に設けられ、押圧部材141、押圧部材141に連結したボールねじ142、及びギヤを介してボールねじ142を回転駆動するサーボモータ143などを備え、ドリルユニット40の押し板40Aまたはリベット挿入ユニット50の押し板50Aのいずれか一方に選択的に連結してこれをZ軸方向下方に押圧するように構成される。
ロワーヘッド22は、図6に示すように、外側シリンダチューブ71、支柱72、ロワーヘッド昇降機構23及び支柱昇降機構24を備える。外側シリンダチューブ71は、先端が円筒状とされる。支柱72は円柱状とされる。ロワーヘッド昇降機構23は、外側シリンダチューブ71に連結したボールねじ231、及びギヤを介してボールねじ231を回転駆動するサーボモータ232などを備える。支柱昇降機構24は、支柱72に連結したボールねじ241、及びギヤを介してボールねじ241を回転駆動するサーボモータ242などを備える。支柱72は、ドリル49による穿孔時には支柱駆動機構24により下方に配置され(図6の実線参照)、リベット圧着時には上方へ配置される(図6の一点鎖線参照)ように構成される。
リベット押圧ロッド57と円柱状の支柱72とは、ワーク支持台31に保持されたワークWのリベット孔Hに挿入されたリベット2を上下方向から圧着させるものである。アッパーヘッド12とロワーヘッド22とは上下に対向した状態で配置されている。昇降機構14の軸と、ロワーヘッド22における円柱状の支柱72の軸とは一致している。
ワーク支持台31は、鋲締め対象となる2つの被連結部材W1,W2を固定する固定手段33を有し、位置決め機構32によりXY軸方向に水平駆動可能とされる。なお、本明細書では互いに重ね合わせた2つの被連結部材W1,W2を単にワークWと記載することがある。
リベット渡しロボット320は、アーム321、アーム321を駆動するサーボモータ322、及びアーム321の一端部に設けられたロボットハンド323などを備え、ロボットハンド323によりリベットストッカー3から取り出したリベット2を、例えば3次元的に移動させて、チャック機構572に引き渡す(掴ませる)ように構成される。
次に、図7から図12も参照して、打鋲装置1の動作を説明する。図7は打鋲装置1の動作概要を示すフローチャート、図8はリベット挿入動作を示すフローチャート、図9は穿孔動作を説明するための図、図10はリベット挿入動作を説明するための図、図11は本発明の動作原理を説明するための図、図12はリベット挿入ユニットの正面一部断面図である(異常挿入時)。
打鋲装置1の動作は、大きく分けると、図7に示すように、ワークセットステップS1、穿孔準備ステップS2、穿孔実行ステップS3、リベット挿入準備ステップS4、リベット挿入実行ステップS5及びリベットかしめステップS6からなる。各ステップの動作について、順を追って説明する。
〔ワークセットステップS1〕
まず、2つの被連結部材W1,W2を互いに重ね合わせた状態で、ワーク支持台31の固定手段33により水平方向に支持し固定する。その後、位置決め機構32により、ワーク支持台31をXY軸方向に水平駆動することで位置決めを行う。この位置決めは、ワークWにおける穿孔予定位置がロワーヘッド22における外側シリンダチューブ71の軸上に位置されるように行う。
〔穿孔準備ステップS2〕
アッパーヘッドフレーム昇降機構(図示せず)により、アッパーヘッドフレーム11を所定高さに位置決めする。続いて、ロワーヘッド昇降機構23により、ロワーヘッドフレーム21を所定高さに配置する。この配置は、外側チューブ71がワークWにおける穿孔予定位置の底部に当接するように行う。
続いて、サーボモータ132を駆動することで、アッパーヘッド12をX軸方向に水平移動させる。この水平移動は、ドリルユニット40の押し板40Aが昇降機構14の真下に位置されるように行う。このとき、図示しない連結手段により押し板40Aと昇降機構14との連結を行う。
〔穿孔実行ステップS3〕
ドリルモータ44を回転駆動することでドリル49を回転させる。この状態でサーボモータ143を回転駆動することで押圧部材141を下降させる。これにより、Z軸方向に沿ってドリルユニット40が下降する。ドリルユニット40の下降に伴い、ドリル49はワークWの穿孔予定位置を貫通し、図9に示すようにリベット孔(貫通孔)Hを穿孔する。このとき、ワークWを貫通したドリル49は、外側シリンダチューブ71における中空部71Hに入る。リベット孔Hが穿孔された時点で、ドリルモータ18の回転駆動を停止する。そして、サーボモータ143を反転駆動することで押圧部材141を上昇させる。押圧部材141の上昇に伴い、ドリルユニット40は上昇し元の高さ位置に戻る。そして、押し板40Aと昇降機構14との連結を解除する。
〔リベット挿入準備ステップS4〕
ドリルユニット40における押し板40Aと、リベット挿入ユニット50における押し板50AとのX軸方向位置の入れ替えを、次のようにして行う。即ち、サーボモータ132を回転駆動することで、アッパーヘッド12をX軸方向に水平移動させる。この水平移動は、リベット挿入ユニット50の押し板50Aが昇降機構14の真下に配置されるように行う。このとき、図示しない連結手段により押し板50Aと昇降機構14との連結を行う。
続いて、リベット渡しロボット320は、リベットストッカー3からリベット2を1つ取り出し、リベット挿入ユニット50の先端部に設けられたチャック機構572の真横から、リベット2の頭部をチャック機構572の挟持空間に押し込む。これにより、チャック機構572はコイルバネ571を収縮させて開口し、その後、コイルバネ571の伸張により、リベット2はチャック機構572に挟み込まれて保持される(図10(A)参照)。
〔リベット挿入実行ステップS5〕
本ステップS5の説明は、主に図4、8、10、11、12を参照する。図4において、加圧ポンプ55からは圧縮空気が空気室52Rに供給されており、中空ロッド53はその底面でピストン部材56に当接している。この圧縮空気により中空ロッド53は、Z軸方向下方に付勢される。この状態でサーボモータ143を回転駆動することで、押圧部材141を下降させる。これにより、リベット挿入ユニット50は、チャック機構572がリベット2を挟持した状態で下降する(図8のステップS51)。なお、リベット挿入実行時以外は、空気室52R内は大気解放状態とされ、中空ロッド53は上方(上死点)に配置される。吸引ポンプ54からは真空圧が中空部53Rに供給され、その真空圧はピストン部材56の上部空間56Rに伝わり、ピストン部材56を吸引上昇保持する。
図10(B)に示すように、リベット2の軸線とリベット孔Hの軸線とが一直線上にある状態でリベット2が下降した場合は、リベット2はリベット孔Hに正常に挿入される(図11(A)参照)。このとき、下側の近接センサー522は、リベット2の頭部がリベット孔Hの周縁部に着座するまで、中空ロッド53における下側の位置検出ブロック532の位置を検出し続ける。上記着座がなされた時点で、上側の近接センサー521は、中空ロッド53における上側の位置検出ブロック531の位置を検出することで着座を確認する。この状態での検出信号を基に、リベット2がリベット孔Hに正常に挿入されたと判断されて(ステップS53)、後述するリベットかしめステップS6に進む。なお、図4には、正常挿入時におけるリベット挿入ユニット50の内部状態が示されている。
一方、リベット2の軸線とリベット孔Hの軸線とが一直線上にない状態でリベット2が下降した場合は、リベット2はリベット孔Hの途中で引っ掛かるなどして正常に挿入されない(図11(B)参照)。この場合、リベット挿入ユニット50におけるリベット押圧ロッド57は、リベット孔Hに挿入されなかったリベット2からZ軸方向上向きの反力を受ける。これにより、ピストン部材56は、空気室52Rにある圧縮空気による付勢に打ち勝って、Z軸方向上向きに距離Lだけ上昇する。これに伴い中空ロッド53もZ軸方向上向きに距離Lだけ上昇する。このとき、下側の近接センサー522は、中空ロッド53における下側の位置検出ブロック532の位置検出範囲から外れる(ステップS52でイエス)。この状態での検出信号を基に、リベット2がリベット孔Hに正常に挿入されなかったと判断され(ステップS54)、警報を発すると共に装置の動作を停止する(ステップS55)。そして、作業者は正常に挿入されなかったリベットHを取り除く等の処置をする。この警報は、リベットかしめステップS6に進む前に発せられるので、リベット2による無理な力がリベット孔Hの内周面または周辺部に加わることが防止される。これにより、ワークWが損傷してしまうことが防止される。その後、チャック機構572は、リベット渡しロボット320から新しいリベット2を受取り(ステップS56)、正常な挿入が行われるように、再びステップS53からの動作に戻る。なお、図12には、異常挿入時におけるリベット挿入ユニット50の内部状態が示されている。
〔リベットかしめステップS6〕
ロワーヘッド22において、支柱昇降機構24のサーボモータ242を回転駆動することにより、図10(C)に示すように、支柱72を上昇させる。これによりリベット2は、リベット押圧ロッド57と支柱72とにより上下方向から圧着され、該リベット2の軸部を潰して塑性変形させることで頭を作ることにより被連結部材W1と被連結部材W2とを締結させる。
以上が1箇所についてのリベット止めの動作である。この動作の後に、ワーク支持台31をX軸方向、Y軸方向に移動させて、次の穿孔予定位置にワークWを位置決めする。以後、上記したステップS1からS6の動作要領で、ワークWにおける次の打鋲予定位置にリベット2を打鋲する。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、上に開示した実施の形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこの実施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、更に特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むことが意図される。
本発明に係る打鋲装置の全体概略図である。 アッパーヘッドの正面概略図である。 ドリルユニットの側面一部断面図である。 リベット挿入ユニットの正面一部断面図である(正常挿入時)。 ピストン部材の斜視図である。 ロワーヘッドの正面一部断面図である。 本発明に係る打鋲装置の動作概要を示すフローチャートである。 リベット挿入動作を示すフローチャートである。 穿孔動作を説明するための図である。 リベット挿入動作を説明するための図である。 本発明の動作原理を説明するための図である。 リベット挿入ユニットの正面一部断面図である(異常挿入時)。 従来の打鋲装置の要部を示す図である。
符号の説明
1 打鋲装置
2 リベット
52 シリンダチューブ(第1駆動手段)
56 ピストン部材(第2駆動手段)
57 リベット押圧ロッド(第2駆動手段)
522 近接センサー(検出手段)
532 位置検出ブロック(検出手段)
572 チャック機構(リベット保持手段)
H リベット孔
L 遊び距離
W1 被連結部材
W2 被連結部材

Claims (1)

  1. 複数の被連結部材(W1,W2)をリベット(2)により鋲締めして連結させる打鋲装置(1)において、
    リベット挿入ユニット(50)が、
    シリンダチューブ(51)内を摺動可能に設けられた中空ピストン(52)と、
    中空ピストン(52)内を摺動可能に設けられた中空ロッド(53)と、
    中空ロッド(53)の下端面に設けられ中空ピストン(52)内を所定のストローク幅の遊び距離を持たせて摺動可能なピストン部材(56)と、ピストン部材(56)に取り付けられたリベット押圧ロッド(57)と、
    中空ロッド(53)の上部に取り付けられた位置検出ブロック(531,532)と、中空ピストン(52)の上部に取り付けられた位置検出ブロック(532)を検出する近接センサー(522)とから構成されており、
    リベット挿入実行時以外は中空ロッド(53)が上方に配置され、リベット挿入時は中空ロッド(53)と中空ピストン(52)の間の空気室(52R)に圧縮空気を供給することにより中空ロッド(53)が下方に付勢される機構になっており、
    複数の被連結部材(W1,W2)に穿孔されたリベット孔(H)に向けてリベット(2)を挿入する際に、空気室(52R)にある圧縮空気による付勢に打ち勝って中空ロッド(53)が上向きに上昇したことを位置検出ブロック(532)と近接センサー(522)により検出し、リベットがリベット孔に正常に挿入されなかったと判断する機能を備えた打鋲装置。
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