JP5829584B2 - コンバイン - Google Patents

コンバイン Download PDF

Info

Publication number
JP5829584B2
JP5829584B2 JP2012174315A JP2012174315A JP5829584B2 JP 5829584 B2 JP5829584 B2 JP 5829584B2 JP 2012174315 A JP2012174315 A JP 2012174315A JP 2012174315 A JP2012174315 A JP 2012174315A JP 5829584 B2 JP5829584 B2 JP 5829584B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
operator
transmission
lever
thumb
input means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012174315A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014030407A (ja
Inventor
博昭 松下
博昭 松下
中島 伸六
伸六 中島
仲島 鉄弥
鉄弥 仲島
大樹 古木
大樹 古木
靖 成田
靖 成田
義剛 福岡
義剛 福岡
剛 熊取
剛 熊取
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2012174315A priority Critical patent/JP5829584B2/ja
Priority to CN201420037692.2U priority patent/CN203735101U/zh
Priority to CN201320449013.8U priority patent/CN203446229U/zh
Publication of JP2014030407A publication Critical patent/JP2014030407A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5829584B2 publication Critical patent/JP5829584B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Description

本発明は、運転部に変速レバーが備えられたコンバインに関する。
従来、このような技術として、特許文献1に示されるように、運転部における座席の左方に、変速レバー(文献では、「主変速レバー」)を配置したものがある。
特許文献1に記載の技術によれば、変速レバーの操作により、機体の前後進の切り換えおよび機体の走行速度の調整を行うことができる。また、特許文献1に記載の技術では、変速レバーには、機体の前後方向に略平行な面と、機体の左右方向に略平行な面とが形成されており、操縦者は、これらの面に手を沿わせて変速レバーを握ることになる。
特開平11−28944号公報 (特許文献1における[図7])
しかし、特許文献1に記載の技術であると、変速レバーを前後に操作するべく腕を前後に動かすと、手首より先の部分(以下、「手」と称する)の姿勢が平面視で前後方向に沿った状態であるので、特に、体に近い場所において肘が外側へ張り出して脇が開いてしまって肩や肘に力が入りがちである。このような状態で長時間操縦を続けると、肩や肘等に負担が掛かる。
本発明は上記実情に鑑み、楽な姿勢で変速レバーの操作が可能なコンバインを提供することを目的とする。
本発明の第一発明に係るコンバインは、走行トランスミッションの変速装置と、運転席の近傍に配設され、前後操作によって前記変速装置に対して動作を指令可能な変速レバーとが備えられ、前記変速レバーに、操縦者の親指を位置させる第1の面と、前記第1の面とは異なる面であって、親指以外の4指を位置させる第2の面と、前記第1の面および前記第2の面とは異なる面であって、操縦者の手の平を載置する上面とが形成された握り部が備えられ、前記第1の面は、平面視において、操縦者から離れるほど前方に位置するように傾斜しており、前記第2の面は、平面視において、操縦者から離れるほど後方に位置するように傾斜しており、前記第1の面のうち操縦者に近い側の部分に切り欠き部が形成されているものである。
本第一発明によれば、手の姿勢が平面視で前後方向に対して外開きの状態となるので、脇は自然と閉じた状態となり、変速レバーを前後に操作するべく腕を前後に動かしても、肩や肘に力が入りにくい。したがって、本特徴構成であれば、長時間操縦を続けたとしても、肩や肘等に負担が掛からず、楽な姿勢で変速レバーの操作ができる。
さらに、本第一発明であれば、切り欠き部に親指の付け根を位置させることができる。このため、親指の付け根が第1の面に無理なく沿った状態となって、切り欠き部を設けない場合と比べて握り易い変速レバーとなる。
上記構成において、前記変速装置とは異なる第1の作業部が備えられ、前記第1の面上に、前記第1の作業部に対して相反する動作を指令可能であると共に、前記第1の面に沿わせながら、付け根まわりに親指を揺動させて、相反する動作の指令を入力する第1の指令入力手段が備えられていると好適である。
本構成であれば、第1の指令入力手段が、親指を第1の面に沿わせながら付け根まわりに揺動させることによって入力を行うものであるので、第1の指令入力手段の入力操作に際して手全体を動かす必要がない。したがって、手首等に負担を掛けることなく、第1の指令入力手段を操作することができる。また、例えば、変速レバーを前後操作しながら第1の指令入力手段の入力操作を行う場合においても、第1の指令入力手段の入力操作によって手首が捻れたりすることがないので、変速レバーの操作と第1の指令入力手段の入力操作との同時操作を行い易い。
上記構成において、前記変速装置とは異なる第2の作業部が備えられ、前記第2の面上に、前記第2の作業部に対して相反する動作を指令可能であると共に、親指以外の4指のいずれかによる押し操作により相反する動作の指令を入力する第2の指令入力手段が備えられていると好適である。
本構成であれば、第2の指令入力手段は、親指以外の4指のいずれかの押し操作によって入力を行うものであるので、第2の指令入力手段の入力操作に際して手全体を動かす必要がない。したがって、手首等に負担を掛けることなく、第2の指令入力手段を操作することができる。また、例えば、変速レバーを前後操作しながら第2の指令入力手段の入力操作を行う場合においても、第2の指令入力手段の入力操作によって手首が捻れたりすることがないので、変速レバーの操作と第2の指令入力手段の入力操作との同時操作を行い易い。
本発明の第二発明に係るコンバインは、走行トランスミッションの変速装置と、運転席の近傍に配設され、前後操作によって前記変速装置に対して動作を指令可能な変速レバーとが備えられ、前記変速レバーに、操縦者の親指を位置させる第1の面と、前記第1の面とは異なる面であって、親指以外の4指を位置させる第2の面と、前記第1の面および前記第2の面とは異なる面であって、操縦者の手の平を載置する上面とが形成された握り部が備えられ、前記第1の面は、平面視において、操縦者から離れるほど前方に位置するように傾斜しており、前記第2の面は、平面視において、操縦者から離れるほど後方に位置するように傾斜しており、前記変速装置とは異なる第1の作業部が備えられ、前記第1の面上に、前記第1の作業部に対して相反する動作を指令可能であると共に、前記第1の面に沿わせながら、付け根まわりに親指を揺動させて、相反する動作の指令を入力する第1の指令入力手段が備えられ、前記変速レバーに、前記握り部を支持する軸部が備えられ、前記軸部に、前記第1の指令入力手段の電気配線用の挿通孔と、前記変速レバーを支持するロッド用の挿通孔とが設けられているものである。
本発明の第三発明に係るコンバインは、走行トランスミッションの変速装置と、運転席の近傍に配設され、前後操作によって前記変速装置に対して動作を指令可能な変速レバーとが備えられ、前記変速レバーに、操縦者の親指を位置させる第1の面と、前記第1の面とは異なる面であって、親指以外の4指を位置させる第2の面と、前記第1の面および前記第2の面とは異なる面であって、操縦者の手の平を載置する上面とが形成された握り部が備えられ、前記第1の面は、平面視において、操縦者から離れるほど前方に位置するように傾斜しており、前記第2の面は、平面視において、操縦者から離れるほど後方に位置するように傾斜しており、前記変速装置とは異なる第2の作業部が備えられ、前記第2の面上に、前記第2の作業部に対して相反する動作を指令可能であると共に、親指以外の4指のいずれかによる押し操作により相反する動作の指令を入力する第2の指令入力手段が備えられ、前記変速レバーに、前記握り部を支持する軸部が備えられ、前記軸部に、前記第2の指令入力手段の電気配線用の挿通孔と、前記変速レバーを支持するロッド用の挿通孔とが設けられているものである。
本第一発明、本第二発明によれば、手の姿勢が平面視で前後方向に対して外開きの状態となるので、脇は自然と閉じた状態となり、変速レバーを前後に操作するべく腕を前後に動かしても、肩や肘に力が入りにくい。したがって、本特徴構成であれば、長時間操縦を続けたとしても、肩や肘等に負担が掛からず、楽な姿勢で変速レバーの操作ができる。
上記構成において、前記電気配線用の挿通孔と前記ロッド用の挿通孔とが重複した状態で設けられていると好適である。
本構成によれば、電気配線用の挿通孔とロッド用の挿通孔とを重複した状態で設けることにより、両挿通孔を設けることによる握り部の断面積欠損を小さく抑えられ、変速レバーの剛性の低下を軽減できる。
上記構成において、前記軸部の下端部が、外周方向に膨出されていると好適である。
本構成によれば、軸部の下端部が外周方向に膨出されているので、仮に、変速レバーの底面とレバーガイドとの間に隙間があったとしても、膨出部によってその隙間が覆われて隙間から電気配線やロッドが丸見えになることが防止される。したがって、変速レバーをロッドに組付ける際の組付精度をあまり高く設定しなくても、見た目の良い組み上がりとなる。
上記構成において、前記第1の指令入力手段が動作を指令する前記第1の作業部は、刈取部を昇降させる刈取昇降制御部または前記刈取部に備えられた掻き込みリールを昇降させるリール昇降制御部であると好適である。
上記構成において、前記第1の指令入力手段が、ロッカースイッチであると好適である。
本構成によれば、第1の指令入力手段が、異なる入力を択一的に選択可能なロッカースイッチ(シーソー式スイッチ)であるので、相反する動作指令が同時に指令されることがなく、作業部に対する動作指令を正確に入力することが可能である。また、ロッカースイッチの形状の特性により、二つの入力箇所が滑らかな面で連結されているので、ロッカースイッチの表面に沿って親指を揺動させるだけで、親指を一方の入力箇所から他方の入力箇所へ移動させられる。このように、本構成であれば、第1の指令入力手段の入力操作ミスが防止され、かつ、第1の指令入力手段のスムーズな入力操作が可能となる。
上記構成において、前記第2の指令入力手段が動作を指令する前記第2の作業部は、刈取部を昇降させる刈取昇降制御部または前記刈取部に備えられた掻き込みリールを昇降させるリール昇降制御部であると好適である。
上記構成において、前記第2の指令入力手段が、ロッカースイッチであると好適である。
本構成によれば、第2の指令入力手段が、異なる入力を択一的に選択可能なロッカースイッチであるので、例えば、一方の入力箇所に人差し指を置き、他方の入力箇所に中指を置いたような場合において、手全体を動かすことなく、いずれか一方の指の押し操作のみによって第2の指令入力手段の入力操作ができる。また、両指によって相反する動作指令が同時に指令されることがなく、作業部に対する動作指令を正確に入力することが可能である。このように、本構成であれば、第2の指令入力手段の入力操作が楽に行え、かつ、第2の指令入力手段の入力操作ミスが防止される。
上記構成において、前記握り部は、平面視において、前記第1の面に沿った方向の幅よりも前記第2の面に沿った方向の幅が大きくなるように形成されていると好適である。
本構成によれば、握り部が、平面視において、第1の面に沿った方向の幅よりも第2の面に沿った方向の幅が大きくなるように形成されていることにより、変速レバーを握った際の手の形状に適合したものとなっている。このため、握り易い変速レバーとすることができる。
上記構成において、前記握り部のうち操縦者から遠い側の端部において、前記第2の面と前記上面とに亘る部分が操縦者から離れる側へ向けて膨出されていると好適である。
本構成によれば、特に、変速レバーを引き操作(後方へ操作)するに際して、この膨出している部分に薬指や小指を引っ掛けることにより、握り部から手が滑ったりしにくく、しっかりと変速操作を行うことができる。また、この膨出部が手掛かりとなって、握り部に対する手の位置決めがし易く、例えば、握り部にスイッチ等を配した場合に、スイッチ等を操作しやすい最適箇所に簡単に手を位置させることができる。
上記構成において、前記握り部のうち前記第2の面と前記上面とにわたる部分に、人差し指および中指のうち少なくともいずれか一方を位置させる凹入部が形成されていると好適である。
本構成によれば、凹入部が手掛かりとなって、握り部に対する手の位置決めがし易い。したがって、例えば、握り部にスイッチ等を配した場合に、人差し指及び中指を凹入部に位置させるだけで、スイッチ等を操作しやすい最適箇所に手を位置させることができる。
上記構成において、前記握り部のうち操縦者に近い側の端部において、前記第2の面が操縦者から離れる側へ向けて膨出されている好適である。
本構成によれば、特に、変速レバーを引き操作(後方へ操作)するに際して、この膨出している部分に人差し指が引っ掛かるので、握り部から手が滑ったりしにくく、しっかりと変速操作を行うことができる。また、この膨出部が手掛かりとなって、握り部に対する手の位置決めがし易く、例えば、握り部にスイッチ等を配した場合に、スイッチ等を操作しやすい最適箇所に簡単に手を位置させることができる。
上記構成において、前記変速レバーを案内するレバーガイドが、運転席の座面と略同じ高さ位置に備えられていると好適である。
本構成によれば、操縦者が操作しやすい高さ位置に変速レバーを配置できる。
上記構成において、前記変速レバーが、主変速レバーであると好適である。
本構成のように、変速レバーが、常に握られる主変速レバーであると、無理な姿勢の積み重ねによる手首等の疲れがなく、より操作性の良さを実感できる。
上記構成において、前記変速レバーが、運転席の右側に備えられていると好適である。
本構成であれば、例えば、右側通行が法律で定められている国において路上走行する際に、その国の一般的な乗用車等(運転席:車体左側、変速レバー:運転席の右側)と同じ感覚で変速操作を行うことができる。
上記構成において、前輪と後輪とを備え、前記走行トランスミッションは、前記前輪および前記後輪を駆動すると好適である。
本構成であれば、クローラ式コンバインと比較して、圃場以外の路上の走行に有利となる。
上記構成において、前記後輪が操向輪であり、前記後輪を操向操作するステアリングホイールが備えられていると好適である。
本構成であれば、後輪が操向輪であるので、前輪が操向輪である場合と比較して、旋回半径を小さくすることができ、小回りの利くコンバインとなる。また、ステアリングホイールで後輪を操向操作する構成であるので、ステアリングレバー等と比較して、単位旋回量に対する操向支持具の操作量を大きく設定でき、旋回量を細かく指令でき、かつ、思い切った旋回操作も可能となる。
コンバインの全体を示す側面図である。 運転部を示す平面図である。 運転部を示す正面図である。 主変速レバーの周辺を示す平面図である。 主変速レバーが作業領域にあるときの主変速レバーの周辺を示す正面視における部分断面図である。 運転部を示す斜視図である。 図5におけるVII−VII断面図である。 別の実施形態であるとうもろこし収穫機の全体を示す側面図である。
[コンバインの全体構成]
以下、ホイール式のコンバインに本発明を適用した実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、コンバイン1は、稲、麦等の作物の収穫を行う全稈投入型のコンバインである。コンバイン1には、機体を支持する走行部2と、走行部2の上方に位置する運転部3と、運転部3の前方に位置する刈取部4と、機体の後方に位置される脱穀部5と、脱穀部5の上方に位置された貯留部6とが備えられている。
走行部2には、左右一対の前輪7及び操向輪である後輪8と、左右一対の前輪7及び後輪8にエンジンからの動力を伝達する走行トランスミッション(図示せず)とが備えられている。走行トランスミッションには、静油圧式無段変速装置(「変速装置」に相当する。以下、「HST」と称する)が備えられている。
刈取部4には、作物の茎稈を刈るための刈り刃60が備えられている。刈取部4は、不図示の油圧シリンダの伸縮により揺動支点P周りに揺動して上下に昇降する。また、刈取部4には、不図示の左右軸周りに回転することにより作物の引き起こし、及び、刈り取られた茎稈の後方への掻き込みを行う掻き込みリール61と、が備えられている。掻き込みリール61は、不図示の油圧シリンダの伸縮により揺動支点Q周りに揺動して上下に昇降する。
[運転部について]
図2及び図3に示すように、運転部3には、機体の中央部に配置された運転席10と、運転席10の右側に配置されたレバーボックス13に支持され、HSTに対して変速動作を指令可能な主変速レバー11(「変速レバー」に相当する)と、ステアリングホイール14とが備えられている。ステアリングホイール14の操作によって、操向輪である後輪8を操向操作することができる。
図2,4,6に示すように、レバーボックス13の上面にレバーガイド50が形成されている。主変速レバー11は、レバーガイド50に挿通され、かつ、レバーボックス13の内部に支持されており、レバーガイド50に沿って揺動操作される。主変速レバー11は運転席10の近傍(操縦者Dの右斜め前方)に位置している。レバーガイド50には、前から順に、路上走行領域D1と、作業領域D2と、後進領域Rとが形成されている。レバーボックス13は、レバーガイド50が運転席10の座面18と略同じ高さに位置するように構成されている。
図4に示すように、コンバイン1を圃場以外の路上で走行させる際には、主変速レバー11を操作して路上走行領域D1に位置させる。コンバイン1を、圃場で刈取作業を行う際には、主変速レバー11を操作して作業領域D2に位置させる。コンバイン1を後進させる際には、主変速レバー11を操作して後進領域Rに位置させる。路上走行領域D1及び作業領域D2とでは、主変速レバー11を前方に倒すほど、機体の走行速度が増加する。後進領域Rでは、主変速レバー11を後方に倒すほど、機体が後進する速度が増加する。このように、主変速レバー11の前後への押し引き操作により、機体の走行速度の調整を行う。
レバーボックス13の上面は、上方に向けて湾曲するように形成されており、作業領域D2がレバーボックス13の最頂部部分に位置している。このように、主変速レバー11は前側に操作されるほど低い位置(体から遠い位置)となって、レバーボックス13の上面が水平面に形成された場合と比較して、腕を伸ばすことができ、窮屈な姿勢とならない。さらに、図2に示すように、使用頻度の高い作業領域D2が操縦者よりもやや前側に位置するので、主変速レバー11を作業領域D2に操作した際に、楽な姿勢で刈取作業を行える。
主変速レバー11には、図4に示すように、ロッカースイッチ34(「第1の指令入力手段」に相当する)及びロッカースイッチ37(「第2の指令入力手段」に相当する)が備えられている。ロッカースイッチ34の入力操作により、刈取部4を昇降させる油圧シリンダに動作を指令する。すなわち、刈取部4を昇降させる油圧シリンダが刈取昇降制御部(「第1の作業部」の一例)を構成している。また、ロッカースイッチ37の入力操作により、掻き込みリール61を昇降させる油圧シリンダに動作を指令する。すなわち、掻き込みリール61を昇降させる油圧シリンダがリール昇降制御部(「第2の作業部」の一例)を構成している。
[主変速レバーの形状について]
主変速レバー11は、樹脂製であり、図5に示すように、金属製のロッド21を介して、レバーボックス13に支持されている。主変速レバー11には、握り部22と、握り部22を支持する軸部23とが備えられている。
軸部23には、図5に示すように、ロッカースイッチ34及びロッカースイッチ37の電気配線45が挿通される挿通孔46と、ロッド21が挿通される挿通孔47とが設けられている。図7に示すように、電気配線45用の挿通孔46とロッド21用の挿通孔47とは重複した状態で設けられている。
軸部23の底面とレバーボックス13のレバーガイド50との間には、上下方向に所定のクリアランス44が設けられており、主変速レバー11とレバーボックス13との干渉を回避している。軸部23の下端部には、外周方向に膨出された下端膨出部43が形成されている。仮に、クリアランス44が大きくても、下端膨出部43によってクリアランス44から電気配線45やロッド21が丸見えになることが防止される。すなわち、クリアランス44を大きくして主変速レバー11をロッド21に組付ける際の組付精度をあまり高く設定していないような場合においても、見た目の良い組み上がりとなる。
握り部22は、図4に示すように、全体的に丸みを帯びた横長形状に形成されている。握り部22には、第1の面24と、第1の面24とは異なる面である第2の面26と、第1の面24及び第2の面26とは異なる面である上面27と、第2の面26の反対側に位置する背面31とが形成されている。握り部22の表面は、第1の面24以外は、丸みを帯びた形状とされている。このため、人指し指f、中指m、薬指r、小指pを第2の面26又は上面27に位置させたとき、主変速レバー11に手Hが馴染みやすい。
また、握り部22は、平面視において、手Hの幅よりも広い横幅に形成されている。つまり、握り部22は、第1の面24に沿った方向の幅よりも第2の面26に沿った方向の幅が大きくなるように形成されている。
第1の面24は、親指tが配置される面である。第1の面24は、図2、図4及び図5に示すように、略平面状に形成されると共に、平面視において、運転席10の左右中心線Xから左方向へ離れるほど前方へ位置するように、すなわち、第1の面24は、平面視において、操縦者Dから離れるほど前方に位置するように傾斜している。第1の面24と第2の面26との境界部分、及び、第1の面24と上面27との境界部分、及び、第1の面24と背面31との境界部分は軽く角張った形状に形成されている。なお、第1の面24に上述したロッカースイッチ34が備えられている。
第1の面24のうち操縦者Dに近い側の部分と背面31とに亘る部分には、切り欠き部25が形成されている。切り欠き部25は、第1の面24のうち操縦者Dに近い側の部分に形成されている。切り欠き部25は、背面31側から第1の面24に向かうにつれて末広がりとなる三角形形状に形成されると共に、親指tの形に対応させて主変速レバー11のレバー中心側へ湾曲した丸みがかった形状に形成されている。これにより、ロッカースイッチ34を操作すべく、親指tを付け根周りに揺動操作するに際して、切り欠き部25が親指tのガイドとなる。
第2の面26は、人差し指f、中指m、薬指r、小指pが配置される面である。第2の面26は、全体的に丸みを帯びた形状に形成されると共に、平面視において、左右中心線Xから右方向へ離れるほど、後方へ位置するように傾斜している。すなわち、第2の面26は、平面視において、操縦者Dから離れるほど後方に位置するように傾斜している。第2の面26と上面27とはやや丸みを帯びながら連続するように形成されている。なお、第2の面26に上述したロッカースイッチ37が備えられている。
第2の面26には、図2に示すように、左右中心線Xに近づく順に、外側膨出部28、凹入部29、内側膨出部30が形成されている。
外側膨出部28は、図2、図3及び図5に示すように、握り部22のうち操縦者Dから遠い側の端部において、第2の面26の上端部(第2の面26と上面27との境界部分)に形成されている。外側膨出部28の上端部は上面27の前端部に連続して形成されている。外側膨出部28は、平面視において前方(正確には、操縦者Dの体から離れるようにやや右斜め前方))向けて湾曲する円弧形状に形成されている。主変速レバー11に手Hを置くとき、外側膨出部28には、薬指rや小指pを曲げて引っ掛けることができ、主変速レバー11を引き操作する際に、手Hの滑りを防止できる。
凹入部29は、図2、図3及び図5に示すように、外側膨出部28の左側に連続して形成されている。凹入部29は、上面27の上端部から第2の面26の下端部に亘って背面31側に凹んだ形状とされている。凹入部29には、人差し指fを位置させることができ、主変速レバー11を握るときの手掛かりとなる。
内側膨出部30は、図2、図3及び図5に示すように、凹入部29の左側に連続して形成されている。内側膨出部30は、第1の面24と第2の面26とに亘る部分を前方(正確には、操縦者Dの体から離れるようにやや右斜め前方)に向けて膨出して形成されている。内側膨出部30の上端部は、上面27の前端部に連続して形成されている。内側膨出部30は、正面視において前方に出っ張った形状とされている。内側膨出部30には、人差し指fを引っ掛けることができ、主変速レバー11を引き操作する際に、手Hの滑りを防止できる。
このように外側膨出部28、凹入部29及び内側膨出部30を構成することによって、これらが、主変速レバー11を握る際の手掛かりとなると共に、人差し指f、中指m、薬指r、小指pがしっかりと位置決めされて手Hの位置が安定する。また、手Hの位置が安定するので、主変速レバー11をしっかりと握ることができ、主変速レバー11の操作性が向上する。
上面27は、主に手の平Pが載置される面である。上面27は、図3及び図5に示すように、機体における左右中心線Xから右方向に離れるほど、下方に位置するように傾斜している。すなわち、上面27は、操縦者Dから離れるほど下方に位置するように傾斜している。上面27と背面31との境界部分は丸みを帯びながら連続するように形成されている。
背面31は、主変速レバー11の押し操作がされる際に、手の平Pが主として当接される面である。背面31は、図4に示すように、運転席10側に向けてやや湾曲するように丸みを帯びて形成されると共に、上面27と第1の面24に隣接して形成され、第2の面26の反対側に形成されている。背面31は、図2に示すように、左右中心線Xから右方向に離れるほど後方に位置するように傾斜している。背面31の下端部付近は斜め左後ろ上方を向く略平面状に形成されている。握り部22の運転席10から遠い側の端部、即ち、第2の面26と上面27と背面31との境界部分は、右斜め後方側に向けて略半球状に膨出する形状に形成されている。
なお、握り部22には、ロッド21が挿入される部分を避けた位置に不図示の割面が形成されている。握り部22は割面により2つの部材に分割できるようになっている。握り部22を分割すると、握り部22の内部に収納された電気配線45やロッド21のメンテナンスを簡単に行う事ができる。
[スイッチの配置について]
ロッカースイッチ34は、図4乃至図6に示すように、第1の面24上に備えられている。ロッカースイッチ34は、樹脂製の台座35を介して、第1の面24からやや浮かせて取り付けられている。ロッカースイッチ34は、握り部22のうち操縦者Dに近い側の側部に形成されている。ロッカースイッチ34には、一方のノブ34Aと、この一方のノブ34Aに連続して形成された他方のノブ34Bとが備えられている。ロッカースイッチ34は、モーメンタリ式のスイッチであり、一方のノブ34A又は他方のノブ34Bへの押圧が解除されると、中立位置に自動復帰するように構成されている。
ロッカースイッチ34は、図4に示すように、少なくとも主変速レバー11を作業領域D2のうちの前側の領域(通常の刈取作業時に使用する領域)に位置させたとき、下方から上方へ向かうにつれて前倒れ傾斜となるように、一方のノブ34Aが他方のノブ34Bよりも上方に位置する状態で配置されている。ロッカースイッチ34は、一方のノブ34Aと他方のノブ34Bの並ぶ方向が切り欠き部25(略三角形)の後方側の頂点を中心とした円周の接線方向(親指tの先端部の揺動軌跡(円弧)の略中央における接線方向)に沿うように傾斜している。つまり、ロッカースイッチ34は、ロッカースイッチ34の傾斜方向が親指tの揺動方向に沿うように配置されている。このため、親指tにより一方のノブ34A又は他方のノブ34Bを操作する動きが楽に行える。また、特に、主変速レバー11を作業領域D2の前側の領域(通常の刈取作業領域)に位置させて手首Lより先がやや前のめりとなっている状態において、ロッカースイッチ34が下方から上方へ向かうにつれて前倒れ傾斜になるように配置されているので、親指tが揺動操作時に無理な姿勢にならず、ロッカースイッチ34の操作がしやすい。
一方のノブ34Aが押圧により揺動されると、刈取部4が上昇される、他方のノブ34Bが押圧により揺動されると、刈取部4が下降される。つまり、ロッカースイッチ34は、一方のノブ34Aを押圧すると、刈取部4に動作の指令を入力し、他方のノブ34Bを押圧すると、刈取部4に一方のノブ34Aが押圧された際の指令とは相反する動作の指令を入力するように構成されている。また、一方のノブ34A又は他方のノブ34Bの押圧を解除すると、刈取部4の昇降が停止される。
また、刈取部4の上昇が、上方に位置するノブ34Aの操作によって実現されると共に、刈取部4の下降が、下方に位置するノブ34Bによって実現される構成であるので、刈取部4の昇降動作とロッカースイッチ34の操作とが感覚的に連係して、素早いノブ34A,34Bの選択と、ノブ34Aとノブ34Bとの選択ミスが生じにくい。
ロッカースイッチ37は、図5に示すように、第2の面26のうち外側膨出部28から下方に少し離れた箇所(上面27からやや遠い位置)に配置されている。つまり、ロッカースイッチ37は、中指mと薬指rを少し曲げると届きにくいが、中指mと薬指rを意識的に伸ばすと充分に届く位置に配置されている。ロッカースイッチ37は、樹脂製の台座38を介して、第2の面26からやや浮かせて取り付けられている。ロッカースイッチ37は、握り部22のうち操縦者Dに遠い側の側部に形成されている。ロッカースイッチ37には、一方のノブ37Aと、この一方のノブ37Aに連続して形成された他方のノブ37Bとが備えられている。
ロッカースイッチ37は、図4に示すように、一方のノブ37Aが他方のノブ37Bよりも上方に位置するように傾斜した状態で配置されている。ロッカースイッチ37は、上面27の傾斜方向に沿って傾斜されている。ロッカースイッチ37は、モーメンタリ式のスイッチであり、一方のノブ37A又は他方のノブ37Bへの押圧が解除されると、中立位置に自動復帰するように構成されている。
一方のノブ37Aが押圧により揺動されると、掻き込みリール61が上昇される。他方のノブ37Bが押圧により揺動されると、掻き込みリール61が下降される。つまり、ロッカースイッチ37は、一方のノブ37Aを押圧すると、掻き込みリール61に動作の指令を入力し、他方のノブ37Bを押圧すると、掻き込みリール61に一方のノブ37Aが押圧された際の指令とは相反する動作の指令を入力するように構成されている。また、一方のノブ37A又は他方のノブ37Bの押圧を解除すると、掻き込みリール61の昇降が停止される。
また、掻き込みリール61の上昇(操縦者Dの体に近付く動作)が、操縦者Dの体に近い側に位置するノブ37Aの操作によって実現されると共に、掻き込みリール61の下降(操縦者Dの体から離れる動作)が、操縦者Dの体に遠い側に位置するノブ34Bによって実現される構成であるので、掻き込みリール61の昇降動作とロッカースイッチ37の操作とが感覚的に連係して、素早いノブ37A,37Bの選択と、ノブ37Aとノブ37Bとの選択ミスが生じにくい。
[主変速レバー11の操作方法について]
圃場において作業が行われるときは、主変速レバー11が作業領域D2に位置されて操作される。
機体を加速する際は、手の平Pで背面31を前方へ押すことにより、主変速レバー11が前方へ押し操作される。この際、親指t、人差し指f、中指m、薬指r、小指pにはあまり力を入れなくともよいので、親指tによるロッカースイッチ34の操作、及び、中指mと薬指rによるロッカースイッチ37の操作が可能となっている。
一方、機体を減速する際は、人差し指f、中指m、薬指r、小指pを第2の面26に引っ掛けて引くことにより、主変速レバー11が後方へ引き操作される。このとき、親指t、中指m、薬指rにはあまり力を入れなくともよいので、親指tによるロッカースイッチ34の操作、及び、中指mと薬指rによるロッカースイッチ37の操作が可能となっている。この際、ロッカースイッチ37が、第2の面26上において、中指mと薬指rを少し曲げると届きにくいが、中指mと薬指rを意識的に伸ばすと届く位置に配置されているので、主変速レバー11の引き操作に伴ってロッカースイッチ37が誤操作されることは防止される。
したがって、主変速レバー11を押し操作又は引き操作して、機体を加速又は減速させながら、ロッカースイッチ34を親指tで操作して刈取部4を昇降させたり、ロッカースイッチ37を中指m及び薬指rで操作して掻き込みリール61を昇降させたりすることができる。
例えば、倒伏した作物を収穫する際には、作物の倒伏状態に応じて、機体の前進速度を減速調整しながら、刈取部4の刈り刃60による作物の茎稈の刈り高さと、掻き込みリール61による刈り取られた茎稈の掻き込み作用高さを適宜に変更することができれば好ましい。本構成の主変速レバー11であれば、このような作業を片手による操作で無理なく行うことができる。
圃場以外の路上における走行と、圃場における作業時の走行と、後進とを切り替える際には、主変速レバー11が、路上走行領域D1と、作業領域D2と、後進領域Rとの間で移動される。
主変速レバー11を、路上走行領域D1から作業領域D2に移動させる際、及び、後進領域Rから作業領域D2に移動させる際には、主変速レバー11を左方向へ押す。この際には、内側膨出部30に人差し指fを引っ掛けることができるので、人差し指fが滑らない。また、外側膨出部28を薬指rと小指pによって握り込むことによって、力を掛けやすくなる。
主変速レバー11を、作業領域D2から後進領域Rに移動させる際、及び、作業領域D2から路上走行領域D1に移動させる際には、主変速レバー11を右方向へ押す。この際には、切り欠き部25に親指tの付け根を引っ掛けることができるので、親指tが滑ることを防止できる。また、外側膨出部28を薬指rと小指pで握り込むことによって、力を掛けやすくなる。
[別実施形態]
(1)上述の実施形態においては、第1の指令入力手段が動作を指令する第1の作業部を、刈取部4を昇降させる油圧シリンダからなる刈取昇降制御部とし、第2の指令入力手段が動作を指令する第2の作業部を、掻き込みリール61を昇降させる油圧シリンダからなるリール昇降制御部としたが、これに限られない。例えば、第1の指令入力手段が動作を指令する第1の作業部をリール昇降制御部とし、第2の指令入力手段が動作を指令する第2の作業部を刈取昇降制御部としてもよい。また、第1の指令入力手段が動作を指令する第1の作業部又は第2の指令入力手段が動作を指令する第2の作業部を、刈取昇降制御部やリール昇降制御部とは異なる他の作業部としてもよい。
(2)上述の実施形態においては、一般的なコンバイン1について述べたが、とうもろこしを収穫するとうもろこし収穫機であってもよい。例えば、図8に示すように、とうもろこし収穫機101には、作物の刈取後に圃場に残った茎稈を粉砕処理する回転チョッパー102が備えられている。回転チョッパー102は、機体における左右方向軸芯まわりに揺動昇降自在とされている。回転チョッパー102の揺動昇降を、例えば、主変速レバー11に備えられたロッカースイッチ37の操作に基づいて行う構成としてもよい。
(3)上述の実施形態においては、握り部22に切り欠き部25を形成しているが、切り欠き部25を形成していない握り部であってもよい。
(4)握り部22は、平面視において、第1の面24に沿った方向の幅よりも第2の面26に沿った方向の幅が大きくなるように形成されているものとしたが、平面視において、第2の面26に沿った方向の幅よりも第1の面24に沿った方向の幅が大きくなるように形成されていてもよい。
(5)上述の実施形態においては、握り部22の上面27は、操縦者Dから離れるほど下方に位置するように傾斜しているものとしたが、これに限られない。上面が略水平な状態で配置されている握り部であってもよい。
(6)上述の実施形態においては、握り部22に、外側膨出部28、凹入部29、及び、内側膨出部30を形成しているが、外側膨出部28、凹入部29、内側膨出部30が任意に形成されている握り部であってもよい。
(7)上述の実施形態においては、主変速レバー11を案内するレバーガイド50が、運転席10の座面18と略同じ高さ位置に備えられているが、レバーガイド50が、運転席10の座面18と異なった高さ位置に備えられていてもよい。
(8)上述の実施形態においては、主変速レバー11の軸部23に、ロッカースイッチ34及びロッカースイッチ37の電気配線45用の挿通孔46と、主変速レバー11を支持するロッド21用の挿通孔47とが設けられているものとしたが、これに限られない。主変速レバー11の外側に電気配線45を取り回したものであってもよい。
(9)上述の実施形態においては、第1の面24は、平面視において、操縦者Dから離れるほど前方に位置するように傾斜しているものとしたが、第1の面24を、機体の前後方向に略平行な面としてもよい。
(10)上述の実施形態においては、握り部22において電気配線45用の挿通孔46とロッド21用の挿通孔47とが重複した状態で設けられているとしたが、電気配線45用の挿通孔46とロッド21用の挿通孔47とが重複せず、独立して設けられたものでもよい。
(11)上述の実施形態においては、握り部22に下端膨出部43が形成されているが、下端膨出部43が形成されていない握り部であってもよい。
(12)上述の実施形態においては、運転部3にステアリングホイール14が備えられているものを示したが、ステアリングホイール14の代わりに、ステアリングレバー等に他の操向支持具が備えられていてもよい。
(13)上述の実施形態においては、刈取部4の上昇がノブ34Aの操作によって実現されると共に、刈取部4の下降がノブ34Bによって実現される構成としたが、これに限られるものではない。例えば、刈取部4の上昇がノブ34Bの操作によって実現されると共に、刈取部4の下降がノブ34Aによって実現される構成逆の構成であっても良い。
(14)上述の実施形態においては、掻き込みリール61の上昇がノブ37Aの操作によって実現されると共に、掻き込みリール61の下降がノブ34Bによって実現される構成としたが、これに限られるものではない。例えば、掻き込みリール61の上昇がノブ37Bの操作によって実現されると共に、掻き込みリール61の下降がノブ34Aによって実現される構成であっても良い。
(15)上述の実施形態においては、第1の指令入力手段をロッカースイッチ34とし、第2の指令入力手段をロッカースイッチ37としたが、これに限られない。例えば、第1の指令入力手段や第2の指令入力手段を、それぞれ、相反する動作を指示する2つの押ボタンスイッチとしてもよい。また、第1の指令入力手段や第2の指令入力手段を、それぞれ、短押し操作と長押し操作とによって、2種類の異なる指令を行う1つの押ボタンスイッチとしてもよい。
(16)上述の実施形態においては、変速レバーの一例として主変速レバー11について説明したが、副変速レバーにも本発明を適用できる。
(17)上述の実施形態においては、走行部2を複数の車輪により構成した例を示したが、走行部2をクローラ装置により構成してもよい。
(18)上述の実施形態においては、主変速レバー11を運転席10の右側に配置した例を示したが、左側に配置していてもよい。
(19)上述の実施形態においては、後輪8を操向輪としているが、前輪7を操向輪としてもよい。
本発明は、走行トランスミッションの変速装置と、運転席の近傍に配設され、前後操作によって前記変速装置に対して動作を指令可能な変速レバーとが備えられたコンバインに適用することが可能である。
1 :コンバイン
8 :後輪
10 :運転席
11 :主変速レバー(変速レバー)
13 :レバーボックス
14 :ステアリングホイール
18 :座面
21 :ロッド
22 :握り部
23 :軸部
24 :第1の面
25 :切り欠き部
26 :第2の面
27 :上面
28 :外側膨出部
29 :凹入部
30 :内側膨出部
34 :ロッカースイッチ(第1の指令入力手段)
37 :ロッカースイッチ(第2の指令入力手段)
43 :下端膨出部
45 :電気配線
46 :挿通孔
47 :挿通孔
50 :レバーガイド
D :操縦者
A :腕
H :手
P :手の平
t :親指
f :人差し指
m :中指
r :薬指
p :小指

Claims (20)

  1. 走行トランスミッションの変速装置と、運転席の近傍に配設され、前後操作によって前記変速装置に対して動作を指令可能な変速レバーとが備えられ、
    前記変速レバーに、操縦者の親指を位置させる第1の面と、前記第1の面とは異なる面であって、親指以外の4指を位置させる第2の面と、前記第1の面および前記第2の面とは異なる面であって、操縦者の手の平を載置する上面とが形成された握り部が備えられ、
    前記第1の面は、平面視において、操縦者から離れるほど前方に位置するように傾斜しており、前記第2の面は、平面視において、操縦者から離れるほど後方に位置するように傾斜しており、
    前記第1の面のうち操縦者に近い側の部分に切り欠き部が形成されているコンバイン。
  2. 前記変速装置とは異なる第1の作業部が備えられ、
    前記第1の面上に、前記第1の作業部に対して相反する動作を指令可能であると共に、前記第1の面に沿わせながら、付け根まわりに親指を揺動させて、相反する動作の指令を入力する第1の指令入力手段が備えられている請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記変速装置とは異なる第2の作業部が備えられ、
    前記第2の面上に、前記第2の作業部に対して相反する動作を指令可能であると共に、親指以外の4指のいずれかによる押し操作により相反する動作の指令を入力する第2の指令入力手段が備えられている請求項1または2に記載のコンバイン。
  4. 走行トランスミッションの変速装置と、運転席の近傍に配設され、前後操作によって前記変速装置に対して動作を指令可能な変速レバーとが備えられ、
    前記変速レバーに、操縦者の親指を位置させる第1の面と、前記第1の面とは異なる面であって、親指以外の4指を位置させる第2の面と、前記第1の面および前記第2の面とは異なる面であって、操縦者の手の平を載置する上面とが形成された握り部が備えられ、
    前記第1の面は、平面視において、操縦者から離れるほど前方に位置するように傾斜しており、前記第2の面は、平面視において、操縦者から離れるほど後方に位置するように傾斜しており、
    前記変速装置とは異なる第1の作業部が備えられ、
    前記第1の面上に、前記第1の作業部に対して相反する動作を指令可能であると共に、前記第1の面に沿わせながら、付け根まわりに親指を揺動させて、相反する動作の指令を入力する第1の指令入力手段が備えられ、
    前記変速レバーに、前記握り部を支持する軸部が備えられ、
    前記軸部に、前記第1の指令入力手段の電気配線用の挿通孔と、前記変速レバーを支持するロッド用の挿通孔とが設けられているコンバイン。
  5. 走行トランスミッションの変速装置と、運転席の近傍に配設され、前後操作によって前記変速装置に対して動作を指令可能な変速レバーとが備えられ、
    前記変速レバーに、操縦者の親指を位置させる第1の面と、前記第1の面とは異なる面であって、親指以外の4指を位置させる第2の面と、前記第1の面および前記第2の面とは異なる面であって、操縦者の手の平を載置する上面とが形成された握り部が備えられ、
    前記第1の面は、平面視において、操縦者から離れるほど前方に位置するように傾斜しており、前記第2の面は、平面視において、操縦者から離れるほど後方に位置するように傾斜しており、
    前記変速装置とは異なる第2の作業部が備えられ、
    前記第2の面上に、前記第2の作業部に対して相反する動作を指令可能であると共に、親指以外の4指のいずれかによる押し操作により相反する動作の指令を入力する第2の指令入力手段が備えられ、
    前記変速レバーに、前記握り部を支持する軸部が備えられ、
    前記軸部に、前記第2の指令入力手段の電気配線用の挿通孔と、前記変速レバーを支持するロッド用の挿通孔とが設けられているコンバイン。
  6. 前記電気配線用の挿通孔と前記ロッド用の挿通孔とが重複した状態で設けられている請求項4または5に記載のコンバイン。
  7. 前記軸部の下端部が、外周方向に膨出されている請求項4から6のいずれか一項に記載のコンバイン。
  8. 前記第1の指令入力手段が動作を指令する前記第1の作業部は、刈取部を昇降させる刈取昇降制御部または前記刈取部に備えられた掻き込みリールを昇降させるリール昇降制御部である請求項2または4に記載のコンバイン。
  9. 前記第1の指令入力手段は、ロッカースイッチである請求項2、4、8のいずれか1項に記載のコンバイン。
  10. 前記第2の指令入力手段が動作を指令する前記第2の作業部は、刈取部を昇降させる刈取昇降制御部または前記刈取部に備えられた掻き込みリールを昇降させるリール昇降制御部である請求項3または5に記載のコンバイン。
  11. 前記第2の指令入力手段は、ロッカースイッチである請求項3、5、10のいずれか1項に記載のコンバイン。
  12. 前記握り部は、平面視において、前記第1の面に沿った方向の幅よりも前記第2の面に沿った方向の幅が大きくなるように形成されている請求項1から11のいずれか1項に記載のコンバイン。
  13. 前記握り部のうち操縦者から遠い側の端部において、前記第2の面と前記上面とに亘る部分が操縦者から離れる側へ向けて膨出されている請求項1から12のいずれか1項に記載のコンバイン。
  14. 前記握り部のうち前記第2の面と前記上面とにわたる部分に、人差し指および中指のうち少なくともいずれか一方を位置させる凹入部が形成されている請求項1から13のいずれか1項に記載のコンバイン。
  15. 前記握り部のうち操縦者に近い側の端部において、前記第2の面が操縦者から離れる側へ向けて膨出されている請求項1から14のいずれか1項に記載のコンバイン。
  16. 前記変速レバーを案内するレバーガイドが、運転席の座面と略同じ高さ位置に備えられている請求項1から15のいずれか1項に記載のコンバイン。
  17. 前記変速レバーが、主変速レバーである請求項1から16のいずれか1項に記載のコンバイン。
  18. 前記変速レバーが、運転席の右側に備えられている請求項1から17のいずれか1項に記載のコンバイン。
  19. 前輪と後輪とを備え、
    前記走行トランスミッションは、前記前輪および前記後輪を駆動する請求項1から18のいずれか1項に記載のコンバイン。
  20. 前記後輪が操向輪であり、
    前記後輪を操向操作するステアリングホイールが備えられている請求項19に記載のコンバイン。
JP2012174315A 2012-08-06 2012-08-06 コンバイン Active JP5829584B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012174315A JP5829584B2 (ja) 2012-08-06 2012-08-06 コンバイン
CN201420037692.2U CN203735101U (zh) 2012-08-06 2013-07-26 收获机
CN201320449013.8U CN203446229U (zh) 2012-08-06 2013-07-26 收获机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012174315A JP5829584B2 (ja) 2012-08-06 2012-08-06 コンバイン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014030407A JP2014030407A (ja) 2014-02-20
JP5829584B2 true JP5829584B2 (ja) 2015-12-09

Family

ID=50126148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012174315A Active JP5829584B2 (ja) 2012-08-06 2012-08-06 コンバイン

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5829584B2 (ja)
CN (2) CN203735101U (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019170257A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 株式会社クボタ 収穫機
CN112400447A (zh) * 2020-12-25 2021-02-26 福建诚德农业机械有限公司 带防石急停装置的自走式甘薯收获机

Also Published As

Publication number Publication date
CN203735101U (zh) 2014-07-30
JP2014030407A (ja) 2014-02-20
CN203446229U (zh) 2014-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018101086A1 (ja) 電動式作業機
JP2018088832A (ja) 作業機
WO2014010422A1 (ja) クローラ走行装置及び収穫機
JP2018085980A (ja) 電動式作業機
JP5829584B2 (ja) コンバイン
JP4917405B2 (ja) コンバイン
JP2006304805A (ja) 農作業機の操作装置
JP2006304805A5 (ja)
JP2001245524A (ja) 汎用コンバイン
JP2014030408A (ja) コンバイン
JP4502117B2 (ja) コンバイン
JP7057614B2 (ja) 乗用草刈り機
JP4203032B2 (ja) コンバインのレバー装置
JP6674669B2 (ja) コンバイン
JP4245410B2 (ja) 田植機の操作スイッチ
JP2007116986A (ja) コンバインの運転操作部
JP2011139716A (ja) コンバイン
CN216254002U (zh) 联合收割机
JP2009159892A (ja) コンバイン
JP4904790B2 (ja) コンバイン
JP5044349B2 (ja) コンバインの変速制御装置
JP2007195557A (ja) コンバインの操作部構造
JP2007135610A (ja) 汎用コンバイン
JPH0423378Y2 (ja)
JP2007228866A (ja) コンバイン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150702

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150924

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151022

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Ref document number: 5829584

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150