JP7057614B2 - 乗用草刈り機 - Google Patents
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Description
運転者は、運転席(4)に座り、右手で操向ハンドル(6)を握り、左手で刈刃昇降スイッチ(27)と、デフロックレバー(43)と、刈刃の高さ設定レバー(45)とを操作する。
この移動により、特許文献1の図5に示すように、運転者(16)は樹木の枝や葉に身体が接触しないようにすることができる。
すなわち、特許文献1の乗用草刈り機では、使用方法に制約がある。
前記運転席より前方に運転盤が設けられ、
この運転盤に、前記機体の走行停止と前進及び前進速度と後進及び後進速度を操作する走行操作子と、この走行操作子の操作量を電気信号に変換する第1センサと、前記刈刃を作動状態/停止状態の何れかにする刈刃運転操作子と、この刈刃運転操作子の操作情報を電気信号に変換する第2センサと、前記刈刃の地面からの高さを設定する刈刃高さ操作子と、この刈刃高さ操作子の操作情報を電気信号に変換する第3センサとを備え、
前記機体と前記運転席との間に、この運転席を前記機体の幅方向に左と右の両方向へ移動可能に支えるシート支持機構が設けられていることを特徴とする。
前記ステアリングハンドルの側方に、前記機体の走行停止と前進及び前進速度と後進及び後進速度を操作する足踏み式の走行操作子と、この走行操作子の操作量を電気信号に変換する第1センサが配置され、
前記運転席より前方に運転盤が設けられ、
この運転盤に、前記刈刃を作動状態/停止状態の何れかにする刈刃運転操作子と、この刈刃運転操作子の操作情報を電気信号に変換する第2センサと、前記刈刃の地面からの高さを設定する刈刃高さ操作子と、この刈刃高さ操作子の操作情報を電気信号に変換する第3センサとを備え、
前記機体と前記運転席との間に、この運転席を前記機体の幅方向に左と右の両方向へ移動可能に支えるシート支持機構が設けられていることを特徴とする。
前記ステアリングハンドルから下へ延びるステアリング軸は、前記運転盤を貫通していることを特徴とする。
前記シート支持機構は、前端が前記機体に回転自在に止められ前記機体の後方へ延びる平行リンクと、この平行リンクの後端に連結され前記運転席を支える中間部材とを備えることを特徴とする。
前記シート支持機構は、前端が前記機体に回転自在に止められ前記機体の後方へ延びるハの字リンクと、このハの字リンクの後端に連結され前記運転席を支える中間部材とを備え、
前記ハの字リンクは、前端のリンク間隔よりも後端のリンク間隔が広くなっていることを特徴とする。
本発明により、運転席が左と右の両方へ移動可能な乗用草刈り機が提供される。
本発明により、運転席が左と右の両方へ移動可能な乗用草刈り機が提供される。
運転盤は、運転席より前方にあればよく、ステアリング軸とは別に配置することは差し支えないが、請求項3では、運転盤はステアリング軸と同位置にした。
ステアリングハンドルの近くに運転盤が配置されるため、運転者は運転盤の操作が容易になる。
平行リンクを採用したので、運転席は鉛直軸回りに回転することはない。運転者は常に前を向くことができる。
中立位置から左又は右へ移動すると、運転席はステアリングハンドルから離れる。しかし、運転席が前へも移動するため、離れ現象は相殺又は緩和される。
ハの字リンクを採用したので、運転席は鉛直軸回りに回転する。運転者が常に樹木側を向くようにすることができる。
図2(a)に示すように、運転盤20は、上面に走行操作子21を備えている。この走行操作子21は、N、F、Rのマークが付された長穴22に沿って押し引きされる。N位置では、乗用草刈り機10は走行を停止する。このN位置からF側へ倒すと乗用草刈り機10は前進を始め、倒し量が増すほど前進速度が高まる。また、N位置からR側へ引くと乗用草刈り機10は後進を始め、引き量が増すほど後進速度が高まる。
走行操作子21、刈刃運転操作子24及び刈刃高さ操作子26は、スライドスイッチや鍵盤型押しボタンスイッチでもよく、その形態や種類は任意である。
制御部30は、運転盤20の外に配置することは可能であるが、好ましくは、運転盤20に内蔵する。内蔵することで、第1~第3センサ27、28、29から制御部30までの信号線31を短くすることができる。
斜板を立ててピストンポンプが液圧を発生しないようにすると、ピストンモータは非作動状態になり、出力軸37は停止する。
斜板を一方へ傾けると出力軸37は正転する。傾斜角を大きくすると増速する。
斜板を他方へ傾けると出力軸37は逆転する。傾斜角を大きくすると増速する。
刈刃運転操作子24が再度押されると、この情報に基づいて制御部30は、第2アクチュエータ48を縮動させ、ベルト44をルーズ状態にする。すると、プーリ43の回転力がプーリ44に伝達されなくなり、刈刃42は停止する。
刈刃高さ操作子26が回されると、この回転角度に対応した電気信号が制御部30に送られる。この電気信号に基づいて制御部30は、第3アクチュエータ52を伸動又は縮動して、地面53から刈刃42までの距離H(刈刃42の地上高H)を変更する。
信号線54は、図1において、機体11の内部に通す。すなわち、機体11上に露出させない。結果、運転席12の左右には、信号線54や運転盤20などの障害物が皆無となる。
図3は分解図であり、機体11を図3(a)で示し、その上の中間部材63を図3(b)で示し、その上の運転席12を図3(c)で示す。
平行リンク61の後端61bは、図3(b)に示す中間部材63にボルト64で下から止められる。中間部材63は板のほか、フレーム枠体であってもよい。
中間部材63から一対のアーム66が前方へ延びており、こられのアーム66の先端にロッド67が渡されている。ロッド67は機体11の幅方向に延びる。
すなわち、運転席12は前方へ倒すことができる。
図4(a)では、運転席12は、機体11の幅方向中央にある。ステアリングハンドル13の中心と運転席12の前端中央との距離はL1である。
また、平行リンク61の円弧運動により、運転席12は、hだけ前へ移動する。
運転席12を単に右へ移動すると、ステアリングハンドル13の中心と運転席12の前端中央との距離は、L1より大きくなる。
この点、平行リンク61の円弧運動により、運転席12がhだけ前へ移動するため、距離L2は距離L1と大差なくなる。結果、運転フィーリングの変化を少なくすることができる。
運転席12を、中立位置、右位置、左位置に変更することは、乗用草刈り機10が走行を停止しているとき、任意に実施することができる。この移動は、運転者が運転席12に座った状態でも実施できる。
納屋から果樹園へ向かう(又は戻る)ときは、中立位置に運転席12を移動し、路上走行すればよい。
図5(a)に示すように、平行リンク61をハの字リンク69に置き換える。
ハの字リンク69は、図5(b)に示すように、前端のリンク間隔P1よりも後部のリンク間隔P2が広くなっている(P1<P2)。
すなわち、図5(d)に示すように、ハの字リンク69は非平行リンクであって、運転席12を平行に移動する作用は発揮しない。結果として、運転席12は、ステアリングハンドル13の回りを擬似的に旋回する。
この点、図4では、走行方向前方は見やすい。反面、樹木を見るには身体を捻る必要がある。
このように、平行リンク61とハの字リンク69とは長所、短所が異なるため、運転者の好みなどによって、平行リンク61とハの字リンク69との一方を選択すればよい。
よって、シート支持機構60の構成は適宜変更可能である。
図6に示すように、乗用草刈り機10は、運転席12の前方に且つステアリングハンドル13の側方(この例では右側)に、足踏み式の走行操作子21を備えている。その他の構成要素は、図1と共通であるため、図1の符号を流用して、詳細な説明は省略する。
その他の構成要素の作用は、図2と同じであるため、図2の符号を流用して、詳細な説明は省略する。
図7と異なる点は、次の通りである。
図8(a)に示すように、運転盤20に、前進、後進を決めるシフトレバー75を備える。
足踏み式の走行操作子21は、乗用車等のアクセルペダルと同様のペダルであって、踏まない状態では走行を停止し、踏むとシフトレバー75で設定された方向へ前進(又は後進)し始め、踏み量が増すと増速する。
制御部30では、第3センサ27からの情報と、第4センサ76からの情報に基づいて、第1アクチュエータ41を制御する。結果、乗用草刈り機10は、前進、停止、後進及び速度制御される。
すなわち、足踏み式の走行操作子21を備える乗用草刈り機10は、シフトレバー75を有する図8の形態と、シフトレバー75を有しない図7の形態の何れであってもよい。
また、図1にて、運転盤20はステアリングハンドル13と同位置に設けたが、ステアリングハンドル13の左側又は右側に配置してもよい。
よって、機体11に昇降可能に吊され草を刈る刈刃42の取り付け位置は、実施例に限定されるものではない。
Claims (5)
- 機体と、この機体に昇降可能に吊され草を刈る刈刃と、前記機体の上に設けた運転席と、この運転席より前方位置にて前記機体の上に設けたステアリングハンドルと、前記運転席より後方位置にて前記機体に設けた駆動源と、前記機体に設けられ前記駆動源で駆動される駆動輪とを備えている乗用草刈り機において、
前記運転席より前方に運転盤が設けられ、
この運転盤に、前記機体の走行停止と前進及び前進速度と後進及び後進速度を操作する走行操作子と、この走行操作子の操作量を電気信号に変換する第1センサと、前記刈刃を作動状態/停止状態の何れかにする刈刃運転操作子と、この刈刃運転操作子の操作情報を電気信号に変換する第2センサと、前記刈刃の地面からの高さを設定する刈刃高さ操作子と、この刈刃高さ操作子の操作情報を電気信号に変換する第3センサとを備え、
前記機体と前記運転席との間に、この運転席を前記機体の幅方向に左と右の両方向へ移動可能に支えるシート支持機構が設けられていることを特徴とする乗用草刈り機。 - 機体と、この機体に昇降可能に吊され草を刈る刈刃と、前記機体の上に設けた運転席と、この運転席より前方位置にて前記機体の上に設けたステアリングハンドルと、前記運転席より後方位置にて前記機体に設けた駆動源と、前記機体に設けられ前記駆動源で駆動される駆動輪とを備えている乗用草刈り機において、
前記ステアリングハンドルの側方に、前記機体の走行停止と前進及び前進速度と後進及び後進速度を操作する足踏み式の走行操作子と、この走行操作子の操作量を電気信号に変換する第1センサが配置され、
前記運転席より前方に運転盤が設けられ、
この運転盤に、前記刈刃を作動状態/停止状態の何れかにする刈刃運転操作子と、この刈刃運転操作子の操作情報を電気信号に変換する第2センサと、前記刈刃の地面からの高さを設定する刈刃高さ操作子と、この刈刃高さ操作子の操作情報を電気信号に変換する第3センサとを備え、
前記機体と前記運転席との間に、この運転席を前記機体の幅方向に左と右の両方向へ移動可能に支えるシート支持機構が設けられていることを特徴とする乗用草刈り機。 - 請求項1又は請求項2記載の乗用草刈り機であって、
前記ステアリングハンドルから下へ延びるステアリング軸は、前記運転盤を貫通していることを特徴とする乗用草刈り機。 - 請求項1~3のいずれか1項記載の乗用草刈り機であって、
前記シート支持機構は、前端が前記機体に回転自在に止められ前記機体の後方へ延びる平行リンクと、この平行リンクの後端に連結され前記運転席を支える中間部材とを備えることを特徴とする乗用草刈り機。 - 請求項1~3のいずれか1項記載の乗用草刈り機であって、
前記シート支持機構は、前端が前記機体に回転自在に止められ前記機体の後方へ延びるハの字リンクと、このハの字リンクの後端に連結され前記運転席を支える中間部材とを備え、
前記ハの字リンクは、前端のリンク間隔よりも後端のリンク間隔が広くなっていることを特徴とする乗用草刈り機。
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