JP5828720B2 - 放射性物質を含む下水汚泥の保管施設 - Google Patents
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Description
・放射性セシウム濃度が10万Bq/kgを超える汚泥等は、県内の適切に放射線を遮蔽できる施設に保管する。具体的な処分の在り方について、引き続き検討する。
・放射性セシウム濃度が8千Bq/kg超〜10万Bq/kg以下の汚泥等は、住宅地等と適切な距離を保った上で、管理型処分場に仮置きができる。個別の安全性評価及び長期的な管理の方法の検討の後、埋立処分できる。
・放射性セシウム濃度が8千Bq/kg以下の汚泥等は、住宅地等と適切な距離を保った上で、管理型処分場に仮置きができる。跡地を居住等に利用しない前提で、埋立処分できる。
ボックスカルバート用ブロックは、水平の部分底版部と垂直の側壁部とからなるL形の第1側壁部材と、水平の部分底版部と垂直の側壁部とからなるL形の第2側壁部材と、水平の頂版部と垂直の側壁部とからなる伏せコ字状の頂版部材とに3分割されていて、これらをボックス状に接合するものであり、
ボックスカルバート用ブロックを設置する設置面は保管現場の地面であり、ボックスカルバート用ブロックの側壁部及び頂版部の外面と端パネルの外面は土に埋められておらず、
ボックスカルバート用ブロック及び端パネルのコンクリート厚さが少なくとも40cmあり、
前記プレキャストコンクリート製の各部材の接合にあたって互いに近接した近接面である、長さ方向に連結されたボックスカルバート用ブロックとボックスカルバート用ブロックとの近接面、分割式のボックスカルバート用ブロックの分割された部材と部材との近接面、及びボックスカルバート用ブロックと端パネルとの近接面の間にできる空隙は、全て、部材の内面から外面まで一直線とならないように、部材の内面から外面までの途中で曲がっていることにより、下水汚泥の放射性物質から放射される放射線が空隙にかかっても必ずコンクリート部分を通過して減衰するようになっていることを特徴とする。
ボックスカルバート用ブロックの内部に、容器に入れられた放射性物質を含む下水汚泥を搬入するステップと、
ボックスカルバート用ブロックの他端の開口に遮水シートを敷設するとともに該開口をプレキャストコンクリート製の端パネルで塞ぐステップと
を含むことを特徴とする。
(ア)水平の底版部と垂直の2つの側壁部とからなる仰向けコ字状の底版部材と、水平の頂版部と垂直の2つの側壁部とからなる伏せコ字状の頂版部材とに2分割されていて、これらをボックス状に接合するもの(図10参照)。
(イ)水平の底版部と垂直の2つの側壁部とからなる仰向けコ字状の底版部材と、水平の頂版部と垂直の2つの側壁部とからなる伏せコ字状の頂版部材と、左側の第1側壁部材と、右側の第2側壁部材とに4分割されていて、これらをボックス状に接合するもの(図11参照)。
(ウ)水平の部分底版部と垂直の側壁部とからなるL形の第1側壁部材と、水平の部分底版部と垂直の側壁部とからなるL形の第2側壁部材と、水平の頂版部と垂直の2つの側壁部とからなる伏せコ字状の頂版部材とに3分割されていて、これらをボックス状に接合するもの(図2等参照)。
ボックスカルバート用ブロックは、水平の部分底版部と垂直の側壁部とからなるL形の第1側壁部材と、水平の部分底版部と垂直の側壁部とからなるL形の第2側壁部材と、水平の頂版部と垂直の側壁部とからなる伏せコ字状の頂版部材とに3分割されていて、これらをボックス状に接合するものであり、
ボックスカルバート用ブロックを設置する設置面は保管現場の地面であり、ボックスカルバート用ブロックの側壁部及び頂版部の外面と端パネルの外面は土に埋められておらず、
ボックスカルバート用ブロック及び端パネルのコンクリート厚さが少なくとも40cmあり、
前記プレキャストコンクリート製の各部材の接合にあたって互いに近接した近接面である、長さ方向に連結されたボックスカルバート用ブロックとボックスカルバート用ブロックとの近接面、分割式のボックスカルバート用ブロックの分割された部材と部材との近接面、及びボックスカルバート用ブロックと端パネルとの近接面の間にできる空隙は、全て、部材の内面から外面まで一直線とならないように、部材の内面から外面までの途中で曲がっていることにより、下水汚泥の放射性物質から放射される放射線が空隙にかかっても必ずコンクリート部分を通過して減衰するようになっている。
ボックスカルバート用ブロックの内部に、容器に入れられた放射性物質を含む下水汚泥を搬入するステップと、
ボックスカルバート用ブロックの他端の開口に遮水シートを敷設するとともに該開口をプレキャストコンクリート製の端パネルで塞ぐステップと
を含むことを特徴とする。
側壁部材2,3には補強鉄筋(図示略)が埋設されており、特に側壁部2b,3bにはPC鋼材(図示略)により垂直方向のプレストレスが導入されている。
頂版部材4には補強鉄筋(図示略)が埋設されており、特に頂版部4aにはPC鋼材(図示略)により水平方向のプレストレスが導入されている。
ボックスカルバート用ブロック1の寸法を例示すると、長さ方向(連結方向)の長さ100cm、内幅10〜13m、内高さ5〜6m、頂版部4aの厚さ40〜60cm、部分底版部2a,3aの厚さ45〜75cm、側壁部2b,3b,4b,4cの厚さ40〜55cm、側壁部2b,3bの内面から内方への部分底版部2a,3aの突出長100cm、頂版部4aの下面から下方への側壁部4b,4cの突出長100cmである。
(1)現場打ちコンクリートで底版9を形成する。図示例はこれを採用したものである。コンクリートの打設及び養生に時間を要するが、放射線遮蔽の点で好ましい。
(2)プレキャストコンクリート製の底版部材を連結する。間隔の変更には対応しにくいが、迅速に施工できる点と放射線遮蔽の点で好ましい。
(3)現場の地面材(土石)とする。放射線遮蔽の点では劣るが、迅速に施工できる点とコスト削減の点で好ましい。
そして、順次、次のボックスカルバート用ブロック1を長さ方向に並べて同様に設置及び組立を行い、ブロック1同士を公知の連結具(図示略)で長さ方向に連結(接合)する。
部分底版部2aと部分底版部3aとの間に、現場打ちコンクリートで底版9を形成する。
連結したボックスカルバート用ブロック1の一端の開口を端パネル5で塞ぐ。
(5)図7及び図8に示すように、ボックスカルバート用ブロック1の他端の開口に遮水シート7を敷設するとともに該開口を端パネル6で塞ぐ。
(a)ボックスカルバート用ブロック1及び端パネル5,6を用いるため、コンクリートの現場打ちをしなくてもよく、設備や手間がかからず、短工期での施工が可能であり、コストが低い。
(b)大型の分割型のボックスカルバート用ブロック1を用いることにより、内部容量を十分に確保することができる。
(c)ボックスカルバート用ブロック1及び端パネル5,6により、前述のとおり厚さに応じた減衰性能で放射線量を減衰させることができるため、放射性物質を含む下水汚泥を、その放射線を遮蔽して安全に保管することができる。前述のとおり接合にあたって近接する箇所においても、空隙が曲がっているため、放射線を確実に遮蔽することができる。また、ボックスカルバート用ブロック1及び端パネル5,6は堅牢であるため、必要に応じて放射性物質を含む下水汚泥を長期に保管することもできる。
(d)遮水シート7により、外部環境と水密に隔てることができ、汚水の漏出を防止できる。
(e)ボックスカルバート用ブロック1及び端パネル5,6が遮水シート7を保護するため、地震等があっても遮水シート7に亀裂が入りにくく、遮水性が維持される。
(f)遮水シート7が、シート固定具10の熱溶着材12に溶着固定されるので、地震等があっても遮水シート7のずれや剥離が起こらず、信頼性が高い。
(g)下水汚泥の最終処理方法や搬出先が決まった段階での、移設を容易に行うこともできる。
(1)図9に示す実施例2は、地面17に掘った凹所の底面にボックスカルバート用ブロック1等を設置して、地面下に下水汚泥保管施設を収納し、土を埋め戻すとともにさらに芝等の緑化層を敷設し、下水汚泥保管施設の上方を現場の地面の一部として利用できるようにした点において、第1実施例と相違するものであり、その他は第1実施例と同様である。
5 端パネル
6 端パネル
7 遮水シート
9 底版
10 シート固定具
17 地面
18 溝
19 溝
21 ボックスカルバート用ブロック
31 ボックスカルバート用ブロック
Claims (1)
- 開口が長さ方向を向くようにして設置面に設置されて長さ方向に連結されたプレキャストコンクリート製のボックスカルバート用ブロック(1)と、連結されたボックスカルバート用ブロック(1)の両端の開口を塞ぐプレキャストコンクリート製の端パネル(5,6)と、ボックスカルバート用ブロック(1)の内底面を含む内面及び端パネル(5,6)の内面に沿って敷設された遮水シート(7)とからなり、
ボックスカルバート用ブロック(1)は、水平の部分底版部(2a)と垂直の側壁部(2b)とからなるL形の第1側壁部材(2)と、水平の部分底版部(3a)と垂直の側壁部(3b)とからなるL形の第2側壁部材(3)と、水平の頂版部(4a)と垂直の側壁部(4b,4c)とからなる伏せコ字状の頂版部材(4)とに3分割されていて、これらをボックス状に接合するものであり、
ボックスカルバート用ブロック(1)を設置する設置面は保管現場の地面であり、ボックスカルバート用ブロック(1)の側壁部及び頂版部の外面と端パネル(5,6)の外面は土に埋められておらず、
ボックスカルバート用ブロック(1)及び端パネル(5,6)のコンクリート厚さが少なくとも40cmあり、
前記プレキャストコンクリート製の各部材の接合にあたって互いに近接した近接面(F)である、長さ方向に連結されたボックスカルバート用ブロック(1)とボックスカルバート用ブロック(1)との近接面、分割式のボックスカルバート用ブロックの分割された部材(2,3,4)と部材(2,3,4)との近接面、及びボックスカルバート用ブロック(1)と端パネル(5,6)との近接面の間にできる空隙(G)は、全て、部材の内面から外面まで一直線とならないように、部材の内面から外面までの途中で曲がっていることにより、下水汚泥の放射性物質から放射される放射線(R)が空隙(G)にかかっても必ずコンクリート部分(C)を通過して減衰するようになっていることを特徴とする放射性物質を含む下水汚泥の保管施設。
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JP2011195095A JP5828720B2 (ja) | 2011-09-07 | 2011-09-07 | 放射性物質を含む下水汚泥の保管施設 |
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JP2011195095A JP5828720B2 (ja) | 2011-09-07 | 2011-09-07 | 放射性物質を含む下水汚泥の保管施設 |
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JP2011195095A Active JP5828720B2 (ja) | 2011-09-07 | 2011-09-07 | 放射性物質を含む下水汚泥の保管施設 |
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