JP3193932U - 遮水構造体およびこれを使用した遮水壁 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期に亘り安定した遮水効果が得られる遮水構造体を提供する。【解決手段】収容室11を有し、上部が開口された立体状の遮水筐体10Aと、開口部を閉塞する蓋体10Bとで構成され、収容室には遮水部材としてのアスベスト入りスレート30が、収容室内を満たすように互いに密に並置された状態で収容されてなる。遮水筐体はコンクリート製であり、防水効果を期待できる。さらにアスベスト含有のスレートは、防水性を初めとして耐久性や耐腐食性に優れているから、遮水構造体を地下に埋設しても長期に亘り、安定して遮水効果を期待できる。この遮水構造体を複数個使用して遮水壁を構築すれば、凍土遮水壁に替わる安価で、遮水効果が確実な遮水壁を実現できる。【選択図】図2

Description

この考案は、地下水を遮水する遮水体、特に長期に亘って遮水効果を持続できる遮水構造体およびこれを使用した遮水壁に関する。
原子炉内の燃料棒から発する高温の熱と、水素の異常発生による爆発によって原子炉建屋が破損された。破損された原子炉建屋の地下には地下透水層が存在するため、原子炉建屋周辺の地下には、大量の地下水が陸側から海側に向かって流れていることもあり、地下水流入によって地下水の放射能汚染が危惧されている。地下水は海にも流れ込んでいるので、この地下水汚染の二次汚染つまり海水までも汚染される危険性が高まっている。
地下水および海水の汚染を取り除くべく、原子炉建屋の周囲を遮水壁で囲う構想が報道されている。遮水壁としてはコンクリート壁がまず考えられるが、コンクリートは透水という性状があるため、長期に亘って遮水効果を維持することが困難である。
これは、原子炉を廃屋にして、人体に影響を及ぼさない程度まで放射能が低下するには、30〜40年あるいはそれ以上の長い時間を必要とするからである。コンクリート壁を厚くしても結果は同じであって、地下水を放射能から守る手段としては十分ではない。
第2の手段として考えられるのは、現に実施されている手段であるが、原子炉建屋の周囲の地下土壌を凍らせる案である。地下水の透水層は地下20〜30mのところに存在するので上層から下層まで土壌を凍土化するには、少なくとも地下20〜30mまで満遍なく凍らせる必要がある。
凍土化の方法としては、新聞等で報道されているように、原子炉建屋を囲繞するように1m間隔で約1500本の連結管を地下20〜30mまでの深さまで埋め込み、連結管同士を繋いで、そこに冷却液(冷媒)を循環させる。これによって連結管の周囲の土壌を凍らせて凍土化して遮水壁を作り、陸側からも海側からも地下水が原子炉建屋の地下に流れ込まないようにする案である。
凍土化して遮水壁の機能を維持するには、常に冷却液を循環させなければならないので、30〜40年間という長期に亘り冷却するためにはその維持費は莫大となる。加えて、最も深刻な問題は当初の目的を十分に達成できるかが非常に不透明になってきた(非特許文献1)。十分な効果は期待できないのではと、専門家も指摘している。しかも当初より100%の遮水を目標としていない点も問題がある。
産経新聞(平成26年6月29日(日)13版:日刊25694号)
ところで、防水性、耐腐食性、耐久性、耐荷重性などに優れた素材としてスレート特にアスベスト(石綿)入りのスレートが知られている。アスベストを20〜40%含有のスレートが特に優れた特性を発揮する。しかし、アスベスト入りのスレートは、アスベストによる人体への影響が懸念され、2004年以降はアスベスト入りスレートは生産されていない。
2004年以前に生産されたスレートについては、レベル3の成形板(非拡散形)に当たるので、その取り扱いが厳格に規定され、アスベストが少しでも飛散するような廃棄処理は許されていない。アスベストが入っていると、スレートを廃棄するにも困難を伴う。例えばスレートを運搬するためにビスを通す孔などを開けたり、運搬し易くするために切断すると、その作業によってアスベストが外部に飛散するからである。廃棄するには相当な費用を伴うことから、そのまま放置されているのが現状である。
そのため、このような使用済みのアスベスト入りスレートは、商品価値は最早なく、無用の長物と成り果てている。
スレート特にその含有量が20〜40%程度のアスベスト入りスレートは、上述したように防水性、耐腐食性、耐久性、耐荷重性などに対して優れた特性を有した素材であり、特に長期に亘る遮水に優れた効果を発揮する。
そこで、この考案は長期に亘る防水性や耐腐食性に優れたこのアスベスト入りスレートの特性に鑑み、これを遮水壁用の素材としてできるようにしたものである。スレートは加工することなく、そのままの状態で使用できるように工夫することで、環境や人体への影響は全く心配ない。安全に遮水壁を構築できる。
上述の課題を解決するため、請求項1記載のこの考案にかかる遮水構造体は、
収容室を有し、上部が開口された立体状の遮水筐体と、開口部を閉塞する蓋体とで構成され、収容室には遮水部材としてのアスベスト入りスレートが、収容室内を満たすように互いに密に並置された状態で収容されてなることを特徴とする。
請求項2記載のこの考案にかかる遮水構造体における上記遮水筐体はコンクリート成型品であって、上記遮水筐体の外側面には補強と共に筐体吊り下げ用のリブが複数本垂設されてなることを特徴とする。
請求項3記載のこの考案にかかる遮水構造体における上記スレートとして波形スレートが使用されると共に、上記遮水筐体の上記波形部分に対向する内周面はストレート若しくは上記波形と同じ大きさを有する形状に成形されてなることを特徴とする。
請求項4に記載のこの考案に係る遮水壁は、スレートを収容した遮水構造体を縦横に多数個積層して構成されることを特徴とする。
この考案では長期的に防水性、耐腐触性に優れたスレートを密に収容した遮水筐体を使用し、この筐体と共にスレートの相乗効果によって、極めて遮水効果の高い遮水構造体を実現できる。この遮水効果は、30〜40年という長い時間に亘って失われることがなく、腐蝕もしにくいので、地下に埋設して使用しても所期の効果を充分維持できる。
そのため、原子力建屋の地下を流れる透水層を遮蔽する場所に適用した場合には、遮水効果を如何なく発揮できる。遮水構造体自体はそれ程大きくはないが、これは施工を考慮したためであり、小ブロックの遮水構造体相互間による防水、止水対策を講じた上で使用する場合には、現行の凍土化による遮水壁よりも安価で、維持費を殆ど要することなく、きわめて高い防染効果が得られることは明らかである。
加えて、産業廃棄物としてその処理の術を模索しているアスベスト入りスレートを、人体への影響を与えることなく有効利用できることにも大きな意義がある。原子力建屋の地下を流れる地下水を汚染することなく海側に流すためには、例えば福島第1原子力発電所の場合、周囲1,5kmに亘り遮水壁を深さ30m以上に亘り構築する必要があるが、これに使用されるスレートの枚数は実施例によると、数百万枚以上である。
したがって、放射能から地下水の汚染を防ぐために次善策としてこの遮水構造を全ての原子力発電施設に講ずる場合には、国内に存在するアスベスト入りの未使用スレートの多くを環境への影響を全く心配することなく処理できるという極めて大きな経済効果を発揮する。
この考案にかかる遮水構造体の一例を示す斜視図である。 図1の縦断面図である。 図1の一部拡大断面図である。 遮水構造体内にスレートを収納した状態の一部断面図である。 スレート、特に波形スレートの一例を示す斜視図である。 この考案にかかる遮水構造体を建屋の地下水対策に適用するときの設置例を示す平面図である。 波形スレートを遮水部材として使用したときの遮水構造体ブロックの寸法例を示す斜視図である。 遮水構造体を1ブロックとしてこれを複数使用して建屋近くに設置したときの施工例を示す縦断面図である。 その平面図である。 隣接する遮水構造体に形成されたリブ同士の関係を示す断面図である。 図1の遮水構造体をそれぞれ1ブロックとして複数使用したときの相互施工関係を示す平面図である。 そのときの縦方向における施工例を示す図である。 この考案に係る遮水構造体、特に遮水筐体の他の例を示す平面図である。
この考案に係わる遮水構造体は、透水層を遮断して地下水の流れを断つために用いられる。例えば建屋の底部を流れる地下水脈がある場合、その水脈を断ち切って建屋の地下への流れを阻止するために用いられる。
水流は毎日数100トンに達する場合が考えられるので、コンクリートのように遮水性のある防水壁では充分な遮水効果が得られない。以下に充分な遮水機能を発揮するこの考案に係わる遮水構造体について説明する。
図1はこの考案に係わる遮水構造体10の一例を示すもので、上部が開放された直方体状の遮水筐体10Aと、上部開口部を閉塞する蓋体10Bとで、遮水構造体10が構成される。
遮水筐体10Aはコンクリート製であって、図2にも示すように遮水部材30を収容する収容室11を有する。収容室11は遮水部材としてのスレート30を収容するための部屋であって、複数枚のスレート30を収容できるスペースが確保されている。
図2に示すように、収容室11の内壁12は平面壁となるようにストレートに成形されると共に、スレート30の大きさに合わせたサイズとなっている。因みに、大波型スレートを使用した場合、図5のように、長さaは2420mm、幅bは950mmであって、その厚みcは8.0mmであるから、収容室11の内容積としてこの例では、スレート30を40枚を密に並置(縦づみ)できるスペースが確保されている。
収容室11の高さは、スレート30の長さaよりも若干短くなされているが、これは蓋体10Bによって遮水筐体10Aの開口部を塞いだとき、スレート30の上端縁が蓋体10Bの内面22に収まるようにするためである。収容室11の底部には緩衝用および吸水用として機能するマット18が敷設されている。
収容室11の開口部と蓋体10Bの開口端面は図3にも示すように係合段部24a、24bとなされ、蓋体10Bと遮水筐体10Aとの係合を確実にして、閉塞性を確保できる構成となされている。
遮水筐体10Aのうち長辺側の外周壁14には複数の縦長リブ16が複数本本体と一体に成形され、上端16aは蓋体10Bを閉じるときの邪魔にならないように短めに形成される。
下端16bを短めにしたのは、ワイヤを用いて遮水筐体10Aを積み上げる際、下側に載置された遮水筐体10Aに影響されることなくこのワイヤの取り外しを行えるように考慮したためである。加えて、筐体をワイヤで吊り上げるときにワイヤを引っかける部材(フック)として縦長リブ16を利用できるようにするためである。そのため、下端16bは図2にも示すようにワイヤを引っかけやすくするため楔状端面に成形されている。
縦長リブ16の本数として図1では5本を例示しているが、図10Aに示すように6本とすることもできる。詳細は後述する。
図4はスレート30を収容室11内に収容した状態の一部を示す。このように波型のスレート30は隙間なく収容室内に積み込まれる。隣り合うスレート30a、30b、・・・同士の互いの山および谷は密接するように積み込まれるが、内壁12はストレート状の壁面であるため、内壁12とスレート30との間に吸湿材などの固定部材13が充填され、収容室内に隙間なく積み込まれるように工夫されている。
ここで、この収容室11に積み込まれるスレート30は、これに加工を施したり、切断したりして使用するものではなく、成型品そのままの状態で積み込まれる。したがってスレート積み込み時にアスベストが飛散したりする虞は全くない。積み込んだ後は蓋体10Bによって遮水筐体10Aが封鎖されるので、より安全に作業を遂行できる。
蓋体10Bの上端面には矩形状の係合凸部19bが、遮水筐体10Aの底部には係合凹部19aがそれぞれ形成され、係合凹部19aにはゴムなどのパッキン材20が貼着されている。遮水筐体10A同士は互いに積層して使用されるので、係合凹部19aに係合凸部19bを係合させることで、上下の積載が安定する。さらに積載したときの上下の隙間をなくし、密に積層できるようにするためにパッキン材20が貼着されている。
さて、このような構成を採る遮水構造体では、以下のような特徴を有する。
第1に、遮水筐体10Aはコンクリート製であるので、遮水効果がある。しかし、長年に亘り遮水効果を維持することは困難である。これに対し、遮水筐体10A内に収容したスレート、特にアスベスト入りスレートであって、その含有量が20〜40%程度のスレートの場合、防水性、耐腐食性などが優れていることは既に知られているし、耐久性も高い。30〜40年程度の間、耐久性を保持できる特徴を有する。
スレート30は互いに密に積層されて収納されているから、コンクリート製の遮水筐体10Aの内部にしみ込んだ地下水の一部はこのスレートによって完全に遮断される。しかも1枚ではなく、40枚程度が積層された状態で遮水筐体10A内に収容されているため、地下水をほぼ完全に遮断でき、地下水が上流側のコンクリート壁内に浸み込んだとしても、この地下水が反対側のコンクリート壁より外部に流れ出るおそれは殆どないと考えられる。
もしも、地下水が遮水筐体10A内に浸入しても、図2のように筐体底部側に設けられた孔(ドレイン)43を介して排水される。しかしこのときの排水量は年間を通しても僅かであると考えられるし、後述するようにこの遮水構造体10を用いて遮水壁を構築する場合には、途中の遮水構造体10によって堰き止められるから、浸み出したこの地下水が、人体に与えるほど放射能によって汚染されるとは考えにくい。
なお、上述したようなアスベスト含有のスレートの特徴(アスベストの特性)は、例えば「アスベスト含有成型板等の解体時の対策」(NPO法人 東京労働安全衛生センター(労働衛生コンサルタント 外山尚紀))などで、公表されており、公知の事実である。
スレート30としては波形ではなく、平形でも構わないし、その他のサイズのスレートを使用することもできる。遮水筐体10Aのサイズをさらに大きくして、より多くのスレートを収容できるように構成することもできる。
続いて、この考案に係る遮水構造体を使用して遮水壁を構築する場合の一例を図6以下に示す。
図6は遮水壁100の構築例である。保護すべき建屋40に対し、これを囲繞するように遮水壁100が設けられる。この例では地下水が建屋40に入り込みにくくするため、上流側の遮水壁100(長さLa)の内側に、建屋40の側面に位置する左右の遮水壁100(長さHa)が設けられ、そして下流側の遮水壁100は側面遮水壁100よりもさらに内側に入り込むように長さLbに亘って設けてある。遮水壁100を完全な矩形状に構築することも勿論可能である。
遮水壁100を構築するに当たっては、建屋40の周辺を掘削しなければならないので、掘削エリアの土留めが必要になる。そのため波板やH型綱のような土留め用の鋼板44a、44bが使用される。実際には、複数本の鋼板を溶接によって繋ぎ合わせて所望の深さまでの土留めを行っている。この土留め用鋼板44a、44bは施工後もそのまま土留め用として使用される。
全長1500mに亘り遮水壁100を構築する場合には、上流側と下流側に対し、その側面側の長さを約1/2とすると、上流側と下流側の遮水壁100の長さは大凡500mとなり、側面側の長さは大凡250mとなる。
ここで、図7のように遮水筐体10Aの高さは、(2.4m+α)となる。αは遮水筐体10Aのコンクリート壁の厚みである。厚みαを5cmとすると、実際の高さは、(2420+50)mmであるので、2.5mとして計算する。同じく、幅は(95+5)cmであるので、1.0mとし、厚みは(8mm×40枚)であるので、(32+5)cmとなるから、40cmとして計算する。
上流および下流側の遮水壁100の長さを、同じと仮定し(実際は図6のように若干相違する)、幅Laを500m、厚みwを1.6mとし、深さを30mとする。そうすると1つの遮水構造体10を1ブロックとしたならば、以下のようなブロック数となる。
上流側の遮水壁100について例示する。図8のように12ブロック積層すると、遮水壁100の深さ30mまで到達する。図9のように500ブロックを幅方向に並べることで500mまで到達し、そして図8のように4ブロックを厚み方向に並べることで1.6mの厚みとなるから、上流側は、(12×500×4)ブロック、したがってトータル24,000個のブロックを使用すれば遮水壁100を構築できる。
建屋40の側面側は250mの長さとなるから、同じ深さ、幅および厚みとするならば、上流側の1/2のブロック数で側面遮水壁100を構築できる。1ブロックには40枚のスレート30が使用されているので、上例の場合には、((24,000+24,000)ブロック×40枚)の枚数となる。したがってトータル192万枚のスレートを使用することで、目的の遮水壁100を構築できることになる。
ここで、遮水構造体10同士を互いに積層するに当たり、遮水構造体10自体の外周面が接するように互いに密に積層するため、図10のように一方の遮水構造体10の縦長リブ16を5本設けた場合には、隣接する遮水構造体10’は、縦長リブ16と互い違いになるように、ピッチを変えてトータル6本の縦長リブ16’が設けられる。
そうすると図11のように遮水構造体10を縦横に積層しても互いに密着させながら積層できる。このような縦長リブ16の個数とすることで、最外周若しくは1個内側の縦長リブ16同士を使用して遮水構造体10の吊り上げ、吊り下げ作業を行うことができる。
さらに遮水筐体10Aに係合凹部19aを、蓋体10Bに係合凸部19bを設けることによって、図12のように遮水構造体10を深さ方向に積層するとき深さ方向における連結力が強まり、安定した遮水壁100を構築できる。
図13は遮水筐体10Aの他の例を示すもので、この例では収容するスレート30の波形に合わせてその内壁15も波形となるように成型したものである。こうすることによって、スレート30はより安定した状態で、密に重ね合わせることができるから遮水効果をさらに高めることができる。
この考案に係る遮水構造体は、これを1ブロックとして縦横に複数積層して使用することで、建屋などから漏れ出る人体有害物質などから地下水などが汚染されるのを長期に亘って防止するときなどに適用できる。
10・・・遮水構造体
10A・・・遮水筐体
10B・・・蓋体
11・・・収容室
12・・・内壁
16・・・リブ
19a・・・係合凹部
19b・・・係合凸部
30・・・アスベスト入りスレート
40・・・建屋
100・・・遮水壁
請求項4に記載のこの考案に係る遮水壁は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の遮水構造体を縦横に多数個積層して構成されることを特徴とする。

Claims (4)

  1. 収容室を有し、上部が開口された立体状の遮水筐体と、開口部を閉塞する蓋体とで構成され、
    上記収容室には遮水部材としてのアスベスト入りスレートが、上記収容室内を満たすように互いに密に並置された状態で収容されてなる
    ことを特徴とする遮水構造体。
  2. 上記遮水筐体はコンクリート成型品であって、上記遮水筐体の外側面には補強と共に収容室の吊り上げ、吊り下げ用のリブが複数本垂設されてなる
    ことを特徴とする請求項1記載の遮水構造体。
  3. 上記スレートとして波形スレートが使用されると共に、上記遮水筐体の上記波形部分に対向する内壁はストレート若しくは上記波形と同じ大きさを有する形状に成形されてなる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の遮水構造体。
  4. アスベスト入りスレートを収容した遮水構造体を立体状に多数個積層して構成される
    ことを特徴とする遮水壁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016108739A (ja) * 2014-12-02 2016-06-20 株式会社フジクラ 凍土形成装置

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