JP5826442B1 - 超電導マグネットおよび超電導マグネットの製造方法 - Google Patents

超電導マグネットおよび超電導マグネットの製造方法 Download PDF

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Abstract

リボン状の超電導線材を用いて高均一磁界をもつ、超電導マグネットを得ることを目的とするもので、コイルZ軸2を中心軸とし、リボン状の超電導線材3をコイルZ軸2に沿って配列された複数のパンケーキコイル10iからなるコイル群が、複数配列され、コイル群内のパンケーキコイルのコイル厚さのコイル群内における分散値が、コイルZ軸端部側に位置する第2のコイル群10Bに比べ、コイルZ軸中心Z0側に位置する第1のコイル群10Aで大きいことを特徴とする。

Description

本発明は、リボン状の超電導線材で構成された複数のコイルを配置した超電導マグネットおよび超電導マグネットの製造方法に関する。
高温超電導コイルを用いた超電導マグネットは、磁気共鳴画像(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置だけでなく、核磁気共鳴装置、大型加速器マグネット、リニア鉄道などの分野でも技術開発が進められている。
例えば、特許文献1では、幅広リボン状の高温超電導線材をパンケーキ状に巻回して形成した複数のダブルパンケーキコイルをコイルZ軸に沿って配置し、超電導マグネットを形成している。高温超電導線材は、低温超電導線材と比較して臨界電流密度、動作温度が高い。このため、高温超電導コイルは、従来の低温超電導コイルに比べて更に省エネルギー性や熱的安定性に優れている。
ところでMRI装置に用いられる超電導マグネットでは、空間的に均一な磁界が必要である。そこで特許文献2あるいは特許文献3では、NbTiからなる超電導線材を用いて形成した、超電導コイルを用いて、超電導マグネットが用いられている。
このような超電導線材の場合は、一般にソレノイド巻と呼ばれる巻線方法でコイルを形成している。超電導線材は線材が細いため、径方向およびコイル幅方向すなわちZ軸方向のコイル形状の自由度が高く、コイル形状を自由に設定でき、コイル位置によってコイル幅を調整し、空間的な均一磁界を得易く、容易に目標とする磁界均一度を得ることができる。
特表平10−507589号公報 特開2006−136531号公報 特開昭61−236107号公報
しかしながら、上記特許文献1のような高温超電導マグネットでは、コイルを構成するイットリウム(Y)系の高温超電導線材はリボン状である。この高温超電導線材の場合、パンケーキ状に巻回したパンケーキコイルが用いられている。リボン状の超電導線材では、特許文献2あるいは特許文献3のように径方向およびコイル幅方向のコイル形状を調整する手法を採用することが困難であり、目標とする磁界均一度を得ることが難しいという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、リボン状の超電導線材を用いて高均一磁界をもつ、超電導マグネットを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、リボン状の超電導線材を巻回して形成されたパンケーキコイルを複数個備えたコイル群がコイルZ軸を揃えて配列された超電導マグネットであって、パンケーキコイルは、リボン状の超電導線材が層間紙を介して巻回されており、パンケーキコイルの厚さは、層間紙の層数によって調整されており、コイルZ軸の中心部に位置する第1のコイル群に属するパンケーキコイルのコイル厚さは、前記コイルZ軸の最外端部に位置する第2のコイル群に属するパンケーキコイルに用いられる層間紙の厚さよりも薄い層間紙を用いて調整され、第1のコイル群に属するパンケーキコイルのコイル厚さの分散値が、第2のコイル群に属するパンケーキコイルのコイル厚さの分散値よりも大きいことを特徴とする。
本発明によれば、リボン状の超電導線材を用いて高均一磁界をもつ、超電導マグネットを得ることが可能になるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる超電導マグネットを示す斜視図 本発明の実施の形態1にかかる超電導マグネットのZ軸を通る断面を示す断面図 本発明の実施の形態1の超電導マグネットを構成するダブルパンケーキコイルを示す図であり、(a)はXY断面図、(b)はYZ断面図 本発明の実施の形態1にかかる超電導マグネットを構成するコイルの断面図 本発明の実施の形態1の超電導マグネットにおける誤差磁界係数のZ位置依存性を示す図 本発明の実施の形態1の超電導マグネットにおける誤差磁界係数のZ位置依存性を示す図 本発明の実施の形態1の超電導マグネットにおけるZ10次誤差磁界係数と、Z2次誤差磁界係数についてコイルZ軸であるZ方向に沿った磁界分布を示す図 本発明の実施の形態2の超電導マグネットのZ軸を通る断面を示す断面図 本発明の実施の形態3の超電導マグネットを示す断面図 本発明の実施の形態4の超電導マグネットを示す断面図 本発明の実施の形態5の高温超電導マグネットを示す図であり、(a)は断面図、(b)はZ軸中心側に位置する第1のコイル群を構成する1個のダブルパンケーキコイルの断面図、(c)はZ軸外側に位置する第2のコイル群を構成する1個のダブルパンケーキコイルの断面図 本発明の実施の形態6の高温超電導マグネットを示す図であり、(a)は断面図、(b)はZ軸中心側に位置するダブルパンケーキコイルの断面図、(c)はZ軸外側に位置するダブルパンケーキコイルの断面図 本発明の実施の形態7の超電導マグネットの断面図 本発明の実施の形態7の超電導マグネットの要部拡大断面図 本発明の実施の形態7の超電導マグネットの製造工程を示すフローチャート 本発明の実施の形態8の超電導マグネットの要部拡大断面図 本発明の実施の形態9の超電導マグネットの製造工程を示すフローチャート 本発明の実施の形態10の超電導マグネットを示す図であり、(a)は断面図、(b)は要部拡大図
以下に、本発明の実施の形態にかかる超電導マグネットおよび超電導マグネットの製造方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる超電導マグネット1を示す斜視図、図2は同超電導マグネット1のZ軸を通る断面を示す断面図である。図3は、実施の形態1の超電導マグネットを構成するダブルパンケーキコイルを示す図であり、(a)はXY断面図、(b)はYZ断面図である。ダブルパンケーキコイルとはコイル厚さが同じパンケーキコイルをコイルZ軸方向に沿って2個並べたものである。本実施の形態の超電導マグネット1は、中心部に均一磁界を有する磁界空間Oを形成するもので、MRI装置において、この均一な磁界空間Oに被験者を配置することで、人体の断層画像を取得するための、磁界生成部として用いられるものである。
MRI装置では、きわめて高精度の磁場強度の均一性が必要とされるため、要求される磁場分布は、パンケーキコイルを製作および励磁した後に磁場を精度よく調整する必要がある。製作誤差による誤差磁場は均一磁場に要求される許容誤差磁場に比べて1000倍以上大きい場合がある。パンケーキコイルを製作後、MRI装置にダブルパンケーキコイルを据え付ける時に要求される磁場調整は数100ppmから数ppmへの誤差磁場の低減を行うことになり、きわめて高精度の磁場調整が要求される。ここで、磁界均一度とは誤差磁場を中心の磁場強度で除した値とする。従って磁界強度の均一性が高いとは、磁界均一度が小さいことをいう。
本実施の形態1の超電導マグネット1は、図2に示すように、コイルZ軸2を中心軸とし、当該コイルZ軸2に沿って、配列された4つのダブルパンケーキコイル10dから成る第1および第2のコイル群10A,10Bが、コイルZ軸2の中心であるZ軸中心Z0を通りZ軸に垂直な面に対して対称となる位置に2組ずつ、計4群配列されて構成される。第1および第2のコイル群10A,10B内のダブルパンケーキコイル10dのコイル厚さTのコイル群内における分散値が、コイルZ軸端部側の第2のコイル群10Bに比べ、コイルZ軸中心側にある第1のコイル群10Aで大きいことを特徴とする。分散値は、各コイル厚さと、コイル厚さの平均値との差の2乗を加算したものを加算数で割った値である。分散値が大きいとは、平均値からのばらつきが大きいことを意味する。ここでZ軸中心Z0とはコイルZ軸2上の中心点であるZ=0の点をいうものとする。コイル厚さはコイル外径値からコイル内径値を減じた値である。第1および第2のコイル群10A,10Bを構成する各ダブルパンケーキコイル10dのコイル厚さを含むコイル構造は、Z軸中心Z0を通りZ軸に垂直な面に対して対称となっている。コイル幅は全コイルに対して一定である。
つまり超電導マグネット1は、Z軸中心Z0に近いコイル群である第1のコイル群10Aと、Z軸中心Z0から離れた端部側の第2のコイル群10Bで構成される。更にこれら第1および第2のコイル群10A,10Bは、図3(a)および(b)に示すようにコイルZ軸2方向に厚くコイル径方向に薄い扁平な超電導線材3を層間紙4を介して渦巻き状に径方向に順次巻回したパンケーキコイル10iをコイル軸であるコイルZ軸方向に沿って2個重ね、内側で相互接続したダブルパンケーキコイル10dで構成される。ダブルパンケーキコイル10dとしては、2つのパンケーキコイル10iが、巻回の最内側で予め電気的に接続されて対となったものを用いているが、巻回の最外側で電気的に接続されて対となったものでもよい。また、コイル群内のダブルパンケーキコイル10d間は相互に直列接続され、かつコイル群間についても直列接続されている。なお図3(a)および(b)では接続部分の図示を省略しているが、低抵抗を維持できるように、適宜接続を行う。
ダブルパンケーキコイル10dを構成する各パンケーキコイル10iは図4に断面図を示すような幅広で薄いリボン状の条材である超電導線材3を巻回して構成される。超電導線材3には、高温超電導HiTc線材が用いられている。超電導線材3は、幅5から10mm、厚さ1mm程度である。そして、超電導線材3は、例えば、ステンレスまたは銅などの高強度の金属材質である基板3dと、基板3dの上に形成された、マグネシウム等の配向性材料からなる配向層3aと、配向層3aの上に形成されるY系の酸化物からなる超電導層3bと、保護層3cとが順次積層されて構成される。また基板3dの裏面側には、銅またはアルミニウムなどの良導電性の金属めっき層であり超電導層3bへの過剰電流の迂回経路となってクエンチ現象を防止する保護層3eが形成されている。なおここで用いられている各材料については上記に限定されるものではなく適宜選択可能である。
本実施の形態で用いられる高温超電導線材は幅広で薄いリボン状であるため、Z軸方向の線材位置は、線径の細いNbTiあるいはNb3Sn等の低温超電導線材ほどには、精度よく位置制御することができず、粗い間隔でしか設定できない。従って、均一な磁界分布を得るための、コイルの位置調整を高精度化するのは困難である。一方、線材の厚さは薄く、コイル高さ方向は精度よく調整可能である。従って、パンケーキコイルの目的とする磁界均一度を得るための位置調整を、各ダブルパンケーキコイルの径方向の厚さを変えることで行う。
この条件で均一磁界を得ようとするには、Z軸中心Z0に近いコイル群である第1のコイル群10Aの隣り合うコイル厚さの差の分散値が最外端部に位置する第2のコイル群10Bの厚さの差の分散値よりも大きくなるように形成することで磁界均一化をはかるものである。以下でこの理由を説明する。
誤差磁界は、計測磁界と、均一磁場に調整する時に調整する目標磁界との差である。計測データは複数で、全体として列ベクトルとなる。本実施の形態では、この誤差磁界を、できるだけ小さくするように補正を行うことで均一磁界に近づけることができる。
例えば、第1および第2のコイル群10A,10Bを構成する各ダブルパンケーキコイルのZ軸上の位置に対する、誤差磁界は、0次から10次の誤差磁界の和であり、各次数を持つ誤差磁界は、誤差磁界係数を、次式(1)で示すことができると考える。F0〜F10は、それぞれZ0次からZ10次の誤差磁界係数を示す数式f0(β)〜f10(β)である。βはZをコイル内径すなわちコイル半径aで規格化した値であり、β=Z/aであらわされる。
Figure 0005826442
図5および図6は、式(1)に基づいて算出した、R、Z位置にある円形コイル線が作るZ0次からZ10次の誤差磁界係数のコイルのZ位置依存性を示している。図5,6において、横軸はコイル内径Ri一定でコイルのZ位置をコイル内径Ri=aで規格化した値、縦軸は誤差磁界の強度である。また、式(1)の第2項及び第4項は、それぞれZ軸に沿って2次で増加する磁界、Z軸に沿って4次で増加する磁界である。
図5のA0は、Zが0次であるZ0次磁界で位置によらない空間的に均一な磁界成分f0(β)である。F0で示すように、式f0(β)はZが0次である項である。即ち、Z0次磁界成分のみで他の磁界成分がなければ、空間的に均一な磁界を得る。図5のA2,A4はそれぞれZが2次であるZ2次誤差磁界成分、Zが4次であるZ4次誤差磁界成分である。図6のA6,A8,A10はそれぞれZが6次であるZ6次誤差磁界成分、Zが8次であるZ8次誤差磁界成分、Zが10次であるZ10次誤差磁界成分である。これらZ2次以上の誤差磁界成分がゼロの場合、完全に均一な磁界が得られる。ここで誤差磁界成分について述べる。図7は誤差磁界成分の内、Z10次誤差磁界係数A10と、Z2次誤差磁界係数A2についてコイル軸であるZ方向に沿った磁界分布を示した図である。図7において、横軸はZ軸方向の位置、縦軸は磁界強度である。Z2次誤差磁界係数 2 はZ軸に沿って2次で増加する誤差磁界すなわちコイルZ軸方向の磁界成分Bzであり、Z10次誤差磁界成分はZ軸に沿って10次で増加する磁界成分Bzである。
一般に、誤差磁界係数の内、Z2次からZ6次ぐらいの誤差磁界成分は、低次の誤差磁界係数と呼ばれ、鉄シムなどの微小鉄片あるいは補正用のコイルで容易に補正することができる。一方、Z8次以上の誤差磁界成分は、高次の誤差磁界係数と呼ばれ、磁界均一度補正用微小鉄片からなる鉄シム、あるいは補正コイルでも補正しにくい項である。
空間的に均一性の高い磁界を得るには、この誤差磁界成分を打ち消すように各パンケーキコイルの半径、数、位置が最適となるように配置することが必要である。なお、コイルはZ軸を中心に対称配置とすることを仮定しているので、Z1次など奇数成分は発生しない。但し、コイル位置誤差があると発生する。図5から図6に示すように、Z軸ゼロすなわちZ軸中心Z0に近いコイルの方の場合、特に高次の誤差磁界成分はZ軸に対する変動が大きい。例えばZ10次の誤差磁界係数は曲線A10で示すようにZ/RすなわちZ/a=0で−3、Z/=0.2で+2、Z/=0.5で−0.5とZ軸に沿って振動しながらかつ振動のピークが徐々に小さくなりながら変化する。Z/=0.7以上ではほぼゼロである。このZ10次の誤差磁界成分を打ち消そうとすると、この誤差磁界成分はZ軸に沿って符号が変化しかつそのピークの大きさも変化するため、Z/=0.5以下で高さすなわち厚さの異なるコイルを多数配置する必要がある。一方、Z/=0.7以上ではコイルは10次の誤差磁界成分は、0となり、ほとんど発生しないので、どの高さであってもよい。
次に、低次のZ2次の誤差磁界係数について述べる。Zが大きい場合、上記で述べたようにZ10次等の高次の誤差磁界係数は小さいが、Z2次の誤差磁界係数は発生する。2次の誤差磁界成分は図5に曲線A2で示すようにZ方向の位置依存性は、図6に曲線A10で示すZ10次の誤差磁界係数に比べて少なくZ/a=0.5以上ではマイナス、Z/a=0.5以下でプラスであり、いずれもZ方向の依存性が小さい。この点から、Z/a=0.5以下とZ/a=0.5以上で、複数のコイルで構成するコイル群を2個とし、コイル群間のコイル厚さは異なるが、コイル群内のパンケーキコイルの厚さはほぼ一定になるように構成すれば、曲線A2で示すZ2次の誤差磁界係数を打ち消すことが可能である。
Z4次からZ8次の誤差磁界係数は上記の中間になる。高次の誤差磁界係数になるほどZ軸中心ZOで変化が激しく、Zが大きくなると誤差磁界係数は0に近づき、磁界が発生しないことはZ10次と共通である。
上記実施の形態ではZ2次からZ10次の例について述べたが、Z2次からZ10次あるいはZ10次以上の誤差磁界係数を打ち消し、所望の磁界均一度を得るには、計算機にて最適化手法を用いて自動的にコイル配置を求めることが必要になる。
なお、誤差磁界係数については、式(1)について説明したが、他の誤差磁界係数を持つ場合にも、おおむね同様の傾向をもつ。
以上の結果から、第1のコイル群10Aと第2のコイル群10Bのコイル厚さについて考察する。第1および第2のコイル群10A,10Bには複数個のダブルパンケーキコイル10dが含まれる。図2に示すZ軸中心ZO付近の第1のコイル群10Aの各コイルは、高次の誤差磁界成分の位置依存性が大きい。従って、磁界均一度を得るためには、Z軸中心ZO付近の第1のコイル群10Aの各コイルでは、Z軸方向に沿った隣り合うコイルの厚さすなわちR方向高さの差hAが大きくなる。一方、Z軸端部の第2のコイル群10Bの各コイルは、誤差磁界成分のZ方向位置依存性は小さい。即ちZ方向に沿った各コイルのR方向高さの差hBは小さくても良い。即ち、Z軸中心に最も近い第1のコイル群10AとZ軸中心から遠い第2のコイル群10Bとで、隣り合うコイル間高さの差hA,hBのコイル群内での平均値が第1のコイル群10Aの方が大きくなるように構成する。
なお、上記実施の形態では、コイルの内径Riを一定としたため、高さの変化はコイル厚さの変化に相当する。従って、Z軸中心に最も近い第1のコイル群10Aで、Z軸中心ZOから遠い第2のコイル群10Bよりも、コイル厚さの分散値が大きくなるように構成する。ここでは、図2に示したように、第1のコイル群10Aと第2のコイル群10Bとはコイル内径Riを同一としており、第1のコイル群10Aはコイル外径RoA1〜RoA4の凹凸が大きく、第2のコイル群10Bはコイル外径RoB1〜RoB4の凹凸が小さくなる。つまり、ダブルパンケーキコイル毎に内径が異なる。
上記構成によれば、超電導マグネット1に用いるダブルパンケーキコイル10dは、幅広リボン状の高温超電導線条材であるため、線材の厚さは薄く、コイル高さ方向を精度よく調整可能である。また、コイル高さ方向を精度よく調整可能であるため、コイル厚さもまた精度よく調整可能である。従って、パンケーキコイルの磁界均一度を得るための位置調整は、各ダブルパンケーキコイルの径方向の高さを変えることで容易に高精度化が実現可能である。
これに対し、従来のNbTiあるいはNb3Sn等の超電導線材は幅が狭いため、Z軸方向とR方向のコイル高さを同時に調整することで、最適なコイル配置を得るのに対し、リボン状の高温超電導線条材の場合は、Z軸方向の線材位置を、従来の超電導線材のように、精度よく調整することはできず、粗い間隔でしか設定できない。このため、リボン状の高温超電導線条材では、均一な磁界分布を得るためのコイルの位置調整も精度よくできなかった。本実施の形態によれば、コイル厚さの調整によって、リボン状の高温超電導線材の磁界均一度を容易に調整することが可能となる。
なお、図1に示した第1のコイル群10Aと第2のコイル群10Bを構成するダブルパンケーキコイル10dは内径が同一であるように構成したが、コイル厚さを制御することで、生成される磁界を調整することができる。つまり、均一な磁界分布を形成するための条件は、コイル厚さであり、コイル外径値からコイル内径値を減じた値を制御することで、生成される磁界を調整することができる。コイル厚さはコイル外径値からコイル内径値を減じた値である。ただし、層間紙を含む場合には、正確には、コイル厚さはコイル外径値からコイル内径値を減じた値から層間紙の総厚さを減じた値であるが、層間紙の厚さを無視しても良い場合もある。
実施の形態2.
実施の形態1では、第1のコイル群10Aと第2のコイル群10Bを構成するダブルパンケーキコイルの内径が同一であるように構成したが、本実施の形態では、第1のコイル群10Aと第2のコイル群10Bを構成するダブルパンケーキコイルの外径が同一であるように構成したことを特徴とする。外径が同一である点以外は、実施の形態1の超電導マグネット1と同様、第1および第2のコイル群10A,10B内のダブルパンケーキコイル10dのコイル厚さのコイル群内における分散値が、コイルZ軸端部側の第2のコイル群10Bに比べ、コイルZ軸中心Z0側にある第1のコイル群10Aで大きいことを特徴とするものである。図8は、実施の形態2の超電導マグネット1のZ軸を通る断面を示す断面図である。
本実施の形態の超電導マグネット1は、実施の形態1の超電導マグネット1と同様、図8に示すように、コイルZ軸2を中心軸とし、当該コイルZ軸2に沿って、配列された4つのダブルパンケーキコイル10dから成る第1および第2のコイル群10A,10Bが、コイルZ軸2の中心であるZ軸中心Z0を通りZ軸に垂直な面に対して対称となる位置に2組ずつ、計4群配列されて構成される。第1および第2のコイル群10A,10B内のダブルパンケーキコイル10dのコイル厚さのコイル群内における分散値が、コイルZ軸端部側の第2のコイル群10Bに比べ、コイルZ軸中心Z0側にある第1のコイル群10Aで大きいことを特徴とする。望ましくは隣り合うダブルパンケーキコイル10dのコイル厚さの差の平均値が第2のコイル群10Bで小さくなるように構成する。つまり、徐々にコイル厚さが変化するようにするのが望ましい。
図8に示すように、第1のコイル群10Aと第2のコイル群10Bとはコイル外径Roを同一としており、第1のコイル群10Aはコイル内径RiA1〜RiA4の凹凸が大きく、第2のコイル群10Bはコイル内径RiB1〜RiB4の凹凸が小さくなる。つまり、ダブルパンケーキコイル毎に内径が異なる。即ち、コイルを巻回するための巻枠を変える必要がある。内径が小さいコイルの場合、ダブルパンケーキコイル間の接続がしにくい。しかしながら外径を揃えることで、ダブルパンケーキコイル間の接続はより容易になる。特に内径を変化させ、外径をそろえることで、ダブルパンケーキコイル間の接続を容易にすることができるという効果がある。
なお、前記実施の形態1および2は、コイル群を2種とし、2種のコイル群を対称配置することで、均一性の高い磁界を得るように構成したが、コイル群数は3個あるいはそれ以上でも良い。
実施の形態3.
図9は実施の形態3の超電導マグネットを示す断面図であり、コイル群を3群とした場合の例を示しており、実施の形態2において、図8で示した第1のコイル群10Aと第2のコイル群10Bの間に第3のコイル群10Cを配置した例である。本実施の形態の超電導マグネットにおいても、コイルのZ軸中心Z0側最内側に位置する第1のコイル群10AとコイルのZ軸中心Z0から最も遠い最端部に位置する第2のコイル群10Bとで、コイル厚さの分散値が、第1のコイル群10Aの方が大きくなるように配置している。
上記構成により、Z軸方向に沿ってより均一性の高い磁界を得ることが可能となる。
なお、コイル群数がn群存在する場合でも、Z軸中心Z0に最も近い第1のコイル群10Aと軸中心からもっともはずれた第2のコイル群10Bとで、コイル厚さの分散値が、第1のコイル群10Aの方が大きくなるように配置している。
また本実施の形態では、第1のコイル群10Aと第2のコイル群10Bとの間を、各コイル群の平均厚さよりもコイル厚さが薄く、磁界をさほど発生しない第3のコイル群10Cで埋めても良い。これにより、磁界分布を変えることなく磁界強度のみを大きくすることができるという効果がある。但し、この場合にはコイル数が多くなりコストの高騰を招く場合もあり注意が必要である。
実施の形態4.
図10は、実施の形態4の超電導マグネットを示す断面図である。図10に示すように、本実施の形態では、第2のコイル群10B、つまりコイルZ軸中心ZOから最も離れたコイル群のダブルパンケーキコイル10dはコイル厚さが一定となるように構成している。すなわち、Z軸中心ZO側に位置するコイル群を構成するダブルパンケーキコイル10dのコイル厚さは異なるように設定するが、Z軸中心ZOから最も離れた、最外端部側のコイル群である第2のコイル群10Bを構成するダブルパンケーキコイル10dのコイル厚さtを揃えるように構成する。
これにより、コイルの厚さが同一であるため、同一のダブルパンケーキコイル10dを複数個作成すればよく、製造が容易となる。また、Z軸中心ZOから最も離れた最外端部側のコイル群におけるダブルパンケーキコイル10dのコイル厚さを同じに設定することで、コイル高さが高くなると誤差磁界が大きくなることに起因する磁界の不均一性を抑制できる。
なお、図10において第2のコイル群10Bを構成するダブルパンケーキコイル10dのコイル厚さがすべて同一である例を示したが、一部のダブルパンケーキコイル10dのコイル厚さが同一であって良い。
また本実施の形態では、第1のコイル群10Aと第2のコイル群10Bとの間を、各コイル群の平均厚さよりもコイル厚さが薄く、磁界をさほど発生しない第3のコイル群10Cで埋めている。これにより、磁界分布を変えることなく磁界強度のみを大きくすることができるという効果がある。但し、この場合にはコイル数が多くなりコストの高騰を招く場合もあり注意が必要である。なお、本実施の形態において、第3のコイル群10Cを除いた構成をとるようにしてもよい。
また、図2に示した実施の形態1において、第2のコイル群10Bのコイル厚さをそろえても良い。
実施の形態5.
図11(a)から(c)は、実施の形態5の高温超電導マグネットを示す図であり、(a)は断面図、(b)はZ軸中心側に位置する第1のコイル群10Aを構成する1個のダブルパンケーキコイルの断面図、(c)はZ軸外側に位置する第2のコイル群10Bを構成する1個のダブルパンケーキコイルの断面図である。
図11(b)および(c)からあきらかなように、各ダブルパンケーキコイル10d1,10d8は、高温超電導材からなる超電導線材3間に層間紙4を挿入しながら巻回したもので、Z軸中心ZOに近い第1のコイル群10Aのダブルパンケーキコイル10dは、第2のコイル群10Bに比べて薄い層間紙4を使用し、より高精度にコイル厚さを制御していることを特徴とする。ここで用いられる層間紙4は、パンケーキコイルの間に挿入する非金属体であり超電導線材3間の絶縁も兼ねる。各コイルの厚さT1,T8はコイル厚さでコイル外径Roからコイル内径Riを引いた値である。
本実施の形態の超電導マグネット1は、コイルの全体構造としては、図11(a)に示すように、実施の形態1の超電導マグネット1と同様、コイルZ軸2を中心軸とし、当該コイルZ軸2に沿って、配列された4つのダブルパンケーキコイル10dから成る第1および第2のコイル群10A,10Bが、Z軸中心Z0を中心として2組対称となる位置に計4群配列されて構成される。第1および第2のコイル群10A,10B内の隣り合うダブルパンケーキコイル10dのコイル厚さのコイル群内における分散値が、コイルZ軸端部側の第2のコイル群10Bに比べ、コイルZ軸中心側にある第1のコイル群10Aで大きい。
本実施の形態によれば、第1のコイル群10Aのダブルパンケーキコイル10d1は、第2のコイル群10Bのダブルパンケーキコイル10d8に比べて、より薄い層間紙4を用いて高精度にコイル厚さT1を制御しているため、所望の磁界均一度を得ることができた。
第1のコイル群10Aのダブルパンケーキコイル10d1はZ軸中心ZOに近いため、中心磁界への影響も大きく、目的の磁界均一度を得るにはより高精度でコイルを作成する必要がある。一方、第2のコイル群10Bのダブルパンケーキコイル10d8はZ軸中心ZOから遠く、コイル厚さが仮に同じである場合には中心の磁界への影響は小さい。従って、第2のコイル群10Bのダブルパンケーキコイル10d8のコイルの製作精度はダブルパンケーキコイル10d1ほどは必要でない。
ダブルパンケーキコイルの位置精度として、内径誤差、外径誤差、Z位置誤差がある。コイルを試作したところ、高精度に製作できる巻枠にコイルを巻回するため、内径誤差は小さいが、多くのターンを巻回する外径の誤差が大きいことが判明した。特に、コイル厚さが薄い超電導線材3を多層となるように巻回することで、誤差が集積されコイル厚さの誤差が大きくなることによる。
コイル外径すなわちコイル高さを精度良く作成するには、一般に、コイル高さ調整用の層間紙4をコイル間に挿入しながら超電導線材3を巻き、高さを調整することが行われる。
コイル位置精度、特にコイル厚さT1からT8の精度は、Z軸中心ZOに近いダブルパンケーキコイルの方が、Z軸中心ZOから離れたダブルパンケーキコイルよりも高度である必要がある。このため、図11(b)に示すように、ダブルパンケーキコイルを構成する超電導線材3の間に薄い層間紙4を精度よく何層も挿入する。また、ダブルパンケーキコイルを構成するコイル10d1aとコイル10d1bとで、層間紙4を入れる位置も独立して調整している。これにより、Z軸中心ZOに近いコイルはより高精度でコイル設計値に近いコイルを製作でき、より高均一となり、小さい磁界均一度を得ることが可能である。
一方、第2のコイル群10Bを構成するダブルパンケーキコイル10d8はZ軸中心ZOから遠いコイルであるため、コイル厚さに多少の誤差が存在しても許容できる。従って、層間紙4を数枚から数十枚一度に積み重ねたものを間欠的に挿入する、あるいは厚い層間紙を間欠的に入れればよい。更に、図11(c)に示すように2個のパンケーキコイルの層間紙の配置を同じにしても良い。これによりコイル位置誤差による不均一磁界の発生の影響を同じにでき、高速にコイルを巻くことが可能になる。
ところで、層間紙4の合計の厚さが同じであるとコイル高さも同じになるはずである。実際のコイルも上記要件を満足するように製作すればよい。
なお、コイル高さが高くなると大きな磁界を発生するため誤差磁界も大きくなる。コイル位置精度も重要になる。このため、コイル高さが高くなるほど層間紙4の調整を精度よくする必要がある。
更に、上記実施の形態5では、層間紙4を高精度に調整しつつ挿入したダブルパンケーキコイルは第1のコイル群10Aに属し、層間紙4を粗く挿入したダブルパンケーキコイルは第2のコイル群10Bに属していたが、この限りではない。層間紙4を粗く挿入したダブルパンケーキコイルは第1のコイル群10AのZ軸中心Z0から離れた側のコイルであっても良い。
なお、本実施の形態の構成は、第1および第2のコイル群10A,10B内の隣り合うダブルパンケーキコイル10dのコイル厚さのコイル群内における分散値が、コイルZ軸端部側の第2のコイル群10Bに比べ、コイルZ軸中心側にある第1のコイル群10Aで大きい構成をとらない場合にも有効であることはいうまでもない。
実施の形態6.
図12(a)から(c)は、実施の形態6の高温超電導マグネットを示す図であり、(a)は断面図、(b)はZ軸中心側に位置するダブルパンケーキコイルの断面図、(c)はZ軸外側に位置するダブルパンケーキコイルの断面図である。
前記実施の形態5ではコイル群を構成するダブルパンケーキコイルについて述べたが、コイル群を構成するコイルに限定することなく、複数のダブルパンケーキコイルが等間隔で配列された高温超電導マグネットにも適用可能である。
本実施の形態の高温超電導マグネットは、図12(b)および(c)からあきらかなように、各ダブルパンケーキコイルは、高温で超電導性を呈する超電導線材3間に層間紙4を挿入しながら巻回したもので、Z軸中心ZOに近い最内側のダブルパンケーキコイル10d1は、最外端部側のダブルパンケーキコイル10d8に比べて薄い層間紙4を使用し、より高精度にコイル厚さを制御していることを特徴とする。ここで用いられる層間紙4についても実施の形態5と同様であり、パンケーキコイルの間に挿入する非金属体であり超電導線材3間の絶縁も兼ねる。他の構成については、コイル群を構成することなく、Z軸に沿って、独立した16個のダブルパンケーキコイルがZ軸中心Z0を中心として一定間隔で連続的に配列されている点以外は、各ダブルパンケーキコイルは、前記実施の形態5と同様に形成されている。
上記構成によれば、薄い層間紙4を使用することで、コイル高さの微調整が可能となる。従って、層間紙4を調整することで高精度にコイル厚さを制御すれば、Z軸中心Z0に近いコイルはより高精度でコイル設計値に近くなるように製作することができ、より高均一磁界とすることができる結果、磁界均一度を小さくすることが可能である。
実施の形態7.
図13は、実施の形態7の超電導マグネットの断面図である。本実施の形態の超電導マグネットは、製造を容易にするために、コイルZ軸中心Z0から離れた最外端部側に、コイル外径が等しい第2のコイル群10Bを用いたものである。実測を行ってみると、図14に要部拡大図を示すように、コイル厚さにはばらつきがある。そこでコイル群内においても、内側に配されるダブルパンケーキコイルが、より設計値に近くなるように、再配列したものである。図14では、最外端部側に配される第2のコイル群10Bのみを拡大して示す。即ち、第1のコイル群10Aは表示していない。図14において、第2のコイル群10B+はZ>0のコイル群相当であり、第2のコイル群10B-はZ<0のコイル群相当である。第2のコイル群10B+は、ダブルパンケーキコイル10d9,10d10,10d11,10d12で構成される。また第2のコイル群10B-は、ダブルパンケーキコイル10d-9,10d-10,10d-11,10d-12で構成される。
実施の形態6でZ軸中心に近いコイルほど高さの精度が必要であると述べたが本実施の形態においても、実測後、配列を調整するだけで、均一性の高い磁場を生成することができる。
なお、本実施の形態の構成は、前述した各実施の形態にも適用可能である。例えば実施の形態4において、各パンケーキコイルの高さが一定とした場合に特に有効である。Rdはコイル厚さ、Riはコイル内径、Roはコイル外径である。また、コイル厚さ d は設計外径であり、RSは最外端部すなわちZ軸中心Z0から最も離れた位置のパンケーキコイルの製作誤差の一例である。
次に、本実施の形態の超電導マグネットの製造方法について説明する。図15は、同製造工程を示すフローチャートである。本実施の形態では、設計情報に基づき、複数のパンケーキコイルを製造する工程と、製造する工程で得られた複数のパンケーキコイルの形状を測定する工程と、測定工程で得られた形状実測値に基づき、同一形状のパンケーキコイルのうち、Z軸端部ではコイルZ軸中心に比べ設計値からのずれが大きいパンケーキコイルが配されるように、実装する工程とを有することを特徴とする。
まず、ステップS1001でコイル群を構成する各コイルの高さあるいはコイル外径を実測する。
ステップS1002でこのコイル外径の実測値に基づき、設計外径との誤差を算出する。
ステップS1003でコイル外径の実測値に基づき、最も設計外径に近く誤差が小さいものをZ軸中心側に近い側に配置し、設計外径からの製作誤差が大きいものをZ軸から最も遠い位置に配置する。
これにより、誤差磁界が少ない精度の良いコイルがZ軸中心側に配置されることになる。
なお、本実施の形態では位置精度についてコイル高さに限定して述べたが、コイル軸方向すなわちZ方向の幅であっても良い。即ち、コイルのZ方向幅の誤差が小さいものをZ軸中心側に配置する。また、誤差の測定項目は内径であっても良い。即ち、コイル形状が設計値に最も近いものをZ軸中心側に配置する。
ところで、実施の形態1で述べたように、図5および図6から高次誤差はZが大きくなると少なくなることがわかる。位置誤差の大きいコイルをZが大きいZ軸端部に近い位置に配置すると補正しにくい高次の誤差磁界は少なく、補正が容易な低次の誤差磁界を発生することになる。補正が容易でより高均一な磁界を得易い効果もある。
実施の形態8.
実施の形態8は、Z>0とZ<0の場合のコイル群内のコイル厚さの平均値が等しくなるようにしたことを特徴とする。ここでは、磁気設計がZ>0とZ<0が同じもの、対称を仮定したものである。
コイル群内の複数個のコイル高さあるいはコイル外半径すなわち外径の平均値RaveがZ>0の第2のコイル群10B+とZ<0の第2のコイル群10B-とで同じになるように、コイル外径の実測結果に基づきコイルを配置する。これにより以下の奇数次の誤差磁界の発生を抑制できる。
Z>0の第2のコイル群10B+とZ<0の第2のコイル群10B-と平均値がZ>0とでコイルの平均高さが異なると、Z>0とZ<0とで平均としてのコイル形状が異なることから、Z軸方向に沿って奇数で変化する誤差磁界、即ち、奇数次の誤差磁界が発生し磁界均一度が悪化する。
図16は、実施の形態8の超電導マグネットを示す要部拡大図であり、図13および図14の超電導マグネットと同じコイルを用いてZ>0とZ<0とでコイル群の平均のコイル高さが異なる組合せの例である。この場合には第1のコイル群10B+でコイル高さが高く、Z<0の第2のコイル群10B-ではコイル高さが低い。Z<0のコイル群の高さが高いと中心位置から遠くなるため、Z>0のコイル群に比べ磁界が弱くなる。従って、Z軸に沿って磁界分布を計算すると正の奇数次の磁界が発生する。
上記の例ではコイル外径のみに着目したが、コイル内径も同様である。即ち、コイル内径とコイル外径の両方の平均がZ>0とZ<0とで等しくなるように構成することでさらなる磁界均一度の向上をはかることができる。
なお、図示は省略したが、本実施の形態においても、Z軸中心Z0側にも第1のコイル群10Aを有しており、図2に示した実施の形態1と同様、コイルZ軸2を中心軸とし、当該コイルZ軸2に沿って、配列された4つのダブルパンケーキコイル10dから成る第1および第2のコイル群10A,10Bが、Z軸中心Z0を通りZ軸に垂直な面に対して対称となる位置に2組ずつ計4群配列されて構成される。第1および第2のコイル群10A,10B内の隣り合うダブルパンケーキコイル10dのコイル厚さのコイル群内における分散値が、コイルZ軸端部側の第2のコイル群10Bに比べ、コイルZ軸中心側にある第1のコイル群10Aで大きい構成となっている。
なお、本実施の形態の構成は、第1および第2のコイル群10A,10B内の隣り合うダブルパンケーキコイル10dのコイル厚さのコイル群内における分散値が、コイルZ軸端部側の第2のコイル群10Bに比べ、コイルZ軸中心側にある第1のコイル群10Aで大きい構成をとらない場合にも有効であることはいうまでもない。
実施の形態9.
実施の形態4の超電導マグネットではコイル高さがすべて同じであるコイル群でなければ効果が得られない。実際の設計では第1のコイル群10Aの中に、第2のコイル群10Bの高さとほぼ同じコイル高さになるものがある場合もありうる。更には、これらを含めて、コイル位置特にコイル外径の実測結果を元にコイルを入れ替えながら磁界均一度を計算で評価し、最も良い磁界均一度とする、あるいは磁界均一度が許容値を満足するように、コイル配置を計算でもとめ、この配置になるように実際のコイルを組み立てる方法が考えられる。
次に、本実施の形態の超電導マグネットの製造方法について説明する。本実施の形態では、コイルZ軸を中心軸とし、当該コイルZ軸に沿って、複数のパンケーキコイルが、複数配列される超電導マグネットを製造する。図17は、同製造工程を示すフローチャートである。この方法は、設計情報に基づき、複数のパンケーキコイルを製造する工程と、製造する工程で得られた複数のパンケーキコイルの形状を測定する工程と、測定工程で得られた形状実測値と、設計情報とに基づき、パンケーキコイルを配列する工程と、磁界均一度計算を行い、磁界均一度が許容値を満足するように前記パンケーキコイルの配列順序を入れ替える工程とを含むことを特徴とする。
なお、図示は省略したが、本実施の形態においても、Z軸中心Z0側にも第1のコイル群10Aを有しており、図2に示した実施の形態1と同様、コイルZ軸2を中心軸とし、当該コイルZ軸2に沿って、配列された4つのダブルパンケーキコイル10dから成る第1および第2のコイル群10A,10Bが、Z軸中心Z0を通りZ軸に垂直な面に対して対称となる位置に2組ずつ計4群配列されて構成される。第1および第2のコイル群10A,10B内の隣り合うダブルパンケーキコイル10dのコイル厚さのコイル群内における分散値が、コイルZ軸端部側の第2のコイル群10Bに比べ、コイルZ軸中心側にある第1のコイル群10Aで大きい構成となっている。
まず、ステップS2001でコイル群を構成する各コイルのコイル外径を実測する。
ステップS2002でこのコイル外径の実測値に基づき、各コイルを配列し、配列順序を記憶装置に格納する。
ステップS2003で、磁界均一度を測定する。ここで磁界均一度は、式(1)で一例を示したような誤差係数の関数を用いてZ軸上の位置における誤差係数を求めることにより、得る。
ステップS2004で、コイル配列と磁界均一度を対応付けて保存する。
ステップS2005で、コイルを入れ替え配列を変更する。
ステップS2006で、繰り返し回数があらかじめ決められた回数を超えたか否かを判断する。
ステップS2006がYESであると判断されたとき、ステップS2007で磁界均一度が最少である配列を選択し決定する。
ステップS2006がNOであると判断されたとき、再度ステップ2002に戻り、ステップS2003,S2004,S2005を繰り返す。このようにして磁界均一度が最少である配列を探索する。
以上のようにして、ステップS2007で配列を決定する。
このようにして、磁界均一度が最も小さくなる配列を決定する。これにより、更に良い磁界均一度を得ることができる。なお、磁界均一度の許容値は被測定物により異なる。人体の断層画像の場合には、50cm球空間で数ppmとされる。
前記実施の形態では、設計値のコイル高さが同じ場合を仮定したが、設計値のコイル高さが多少異なっても実測値に基づきコイルを入れ替えながら最も良い磁界均一度が得られる配置を計算すればよく、最も良い磁界均一度が得られる位置に各コイルを配置すれば良い。あるいは磁界均一度があらかじめ決められた値を超えるまでステップS2003,S2004,S2005を繰り返すようにしてもよい。
なお、本実施の形態の構成は、第1および第2のコイル群10A,10B内の隣り合うダブルパンケーキコイル10dのコイル厚さのコイル群内における分散値が、コイルZ軸端部側の第2のコイル群10Bに比べ、コイルZ軸中心側にある第1のコイル群10Aで大きい構成をとらない場合にも有効であることはいうまでもない。
実施の形態10.
図18(a)および(b)は実施の形態10の超電導マグネットを示す図および要部拡大図である。図18(b)は図18(a)の破線内を拡大したものである。図18(a)および(b)においてZ軸中心ZOに最も近い第1のコイル群10A中でコイルZ軸中心に最も近いコイル10aから、10b、10c、10dと外側にいくにつれて、コイルの高さが最内側でh1から順次高くなり、最外端部側でh4となっている。
Z軸中心ZOにもっとも近いコイル群は、均一磁界領域であるZ軸中心ZOに最も近いため、コイル誤差の影響が大きく、さらに左記コイル群の中でもZ軸中心ZOにもっとも近いコイルは最もコイル誤差の影響が大きい。コイル群の中でも最も遠いコイルはコイル群の中でも影響は小さい。従って、最もZ軸中心に近いコイルの高さを低く設定できれば位置誤差の影響を少なくできる。最も遠いコイルは大きな電流を発生しても良い。即ち、コイル高さが高くても良い。理想的には図18に示すようにZ軸中心ZOから離れるに従い、コイル高さが徐々に高くなるのが良い。すなわち、コイル群のうち、コイルZ軸中心側に位置する第1のコイル群10Aにおいて、コイルZ軸中心ZOの最内側に位置するパンケーキコイルの厚さが、最も小さくなるようにする。さらに、隣り合うコイルの高さの差が外側に行くほど大きい。つまりhA<hBである。かかる構成をとることでより磁界の均一性を得ることができる。
特許文献3ではコイル高さは一定でコイルZ軸が大きくなるに従い、コイル幅が広くなっている。幅広の高温超電導線材の場合にはZ軸方向の調整がしにくく、このようにZ軸の幅を徐々に広げる方法の採用は不可能である。高温超電導線材の場合は、厚さは薄いため、コイル高さを自由に設定可能である。このため、コイル高さをZ軸が大きくなるに従い、大きくなるように設定するのが良い。
なお、前記各実施の形態では、ダブルパンケーキコイルについて説明したが、シンプルパンケーキコイルにも適用可能であることはいうまでもない。また、高温超電導を呈する線材だけでなく、リボン状の超電導線材を用いたパンケーキコイルを用いて超電導マグネットを形成する場合には前記各実施の形態の構成を適用可能である。基本的には超伝導線材の幅が一定となるように構成したが、幅を変える場合には、Z軸方向のコイル位置も変化するため、誤差磁界係数も異なる関数を用いることになるが、誤差磁界係数を適宜選択することで調整可能である。
また、前記各実施の形態では、層間紙を介してコイルを巻回したが、図4に示したように高温で超電導を呈するリボン状の超電導線材3は両面に保護層3c,3eを有しているため、層間紙をはさむことなく直接巻回した領域を含んでいてもよい。
また、前記実施の形態では、実施の形態6を除き、各パンケーキコイルがコイル群を構成する場合について説明したが、実施の形態6のようにコイル群を構成しない場合についても他の実施の形態を適用することにより、より高精度の均一磁界を生成することが可能となる。
また、前記実施の形態では、MRI装置に用いられる超電導マグネットについて説明したが、MRI装置に限定されることなく、リニアモーターカーなど、他の超電導マグネットを必要とする分野にも適用可能であることはいうまでもない。各実施の形態において、高精度電源、コイル各部の温度を均一に制御する冷却機を備え、超電導コイルシステムを構成するものとする。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 超電導マグネット、2 コイルZ軸、3 超電導線材、3a 配向層、3b Y系の酸化物からなる超電導層、3c 保護層、3d 基板、3e 保護層、4 層間紙、Z0 Z軸中心、10A 第1のコイル群、10B 第2のコイル群、10i パンケーキコイル、10d ダブルパンケーキコイル、hA 隣り合うコイルの高さの差、hB 隣り合うコイルの高さの差、Ri,RiA1,RiA2,RiA3,RiA4,RiB1,RiB2,RiB3,RiB4 コイル内径、Ro,RoA1,RoA2,RoA3,RoA4,RoB1,RoB2,RoB3,RoB4 コイル外径。

Claims (10)

  1. リボン状の超電導線材を巻回して形成されたパンケーキコイルを複数個備えたコイル群がコイルZ軸を揃えて配列された超電導マグネットであって、
    前記パンケーキコイルは、リボン状の超電導線材が層間紙を介して巻回されており、
    前記パンケーキコイルの厚さは、前記層間紙の層数によって調整されており、
    コイルZ軸の中心部に位置する第1のコイル群に属する前記パンケーキコイルのコイル厚さは、前記コイルZ軸の最外端部に位置する第2のコイル群に属する前記パンケーキコイルに用いられる層間紙の厚さよりも薄い層間紙を用いて調整され、
    前記第1のコイル群に属する前記パンケーキコイルのコイル厚さの分散値が、
    前記第2のコイル群に属する前記パンケーキコイルのコイル厚さの分散値よりも大きいことを特徴とする超電導マグネット。
  2. 前記コイル群は、前記コイル厚さが同じパンケーキコイル同士を並べたダブルパンケーキコイルが複数配列されたことを特徴とする請求項1に記載の超電導マグネット。
  3. 前記コイル群のうち、前記コイルZ軸方向の最外端部に位置する第2のコイル群が、前記コイル厚さが一定である複数のダブルパンケーキコイルを含むことを特徴とする請求項2に記載の超電導マグネット。
  4. 前記コイル群は、前記コイルZ軸の中心であるZ軸中心を通りZ軸に垂直な面に対して対称であることを特徴とする請求項1に記載の超電導マグネット。
  5. 前記コイルZ軸方向の中心側に位置する前記第1のコイル群では、パンケーキコイル毎に前記層間紙の位置または厚さが独立して設定されており、
    前記コイルZ軸方向の最外端部に位置する前記第2のコイル群のパンケーキコイルでは、2個のパンケーキコイルの前記層間紙の厚さもしくは位置が同じであることを特徴とする請求項1に記載の超電導マグネット。
  6. 前記層間紙の合計の厚さは前記最外端部に位置する前記第2のコイル群の各パンケーキコイルで等しいことを特徴とする請求項1に記載の超電導マグネット。
  7. 前記複数のパンケーキコイルが、同一形状のパンケーキコイルを含み、
    前記同一形状のパンケーキコイルは、
    形状実測値に基づき、Z軸最外端部に位置する前記第2のコイル群ではコイルZ軸中心に比べ設計値からのずれが大きいパンケーキコイルが配置されたことを特徴とする請求項1に記載の超電導マグネット。
  8. 前記コイルZ軸中心をZ=0としたとき、Z>0位置に配されたコイル群とZ<0位置に配されたコイル群とで、前記コイル厚さの平均値が等しくなるように配列されたことを特徴とする請求項6に記載の超電導マグネット。
  9. 前記コイル群のうち、前記コイルZ軸中心側に位置する前記第1のコイル群において、前記コイルZ軸中心の最内側に位置するパンケーキコイルの厚さが、最も小さいことを特徴とする請求項1に記載の超電導マグネット。
  10. リボン状の超電導線材を巻回して形成されたパンケーキコイルがコイルZ軸を揃えて複数配列される超電導マグネットの製造方法であって、
    設計情報に基づき、前記複数のパンケーキコイルを製造する工程と、
    前記製造する工程で得られた前記複数のパンケーキコイルの形状を測定する工程と、
    前記測定する工程で得られた形状実測値と、前記設計情報とに基づき、前記パンケーキコイルを配列する工程と、
    磁界均一度計算を行い、磁界均一度が許容値を満足するように前記パンケーキコイルの配列順序を入れ替える工程とを含むことを特徴とする超電導マグネットの製造方法。
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