JP5824720B2 - 水性インキ組成物 - Google Patents
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Description
また、インキ中に含まれる式1で表される有機溶剤の含有量が0.1質量%以上、10質量%以下であることを特徴とする上記水性インキ組成物に関する。
また、インキ中に含まれるアルカンジオール系溶剤の含有量が15質量%以上、45%質量以下であることを特徴とする上記水性インキ組成物に関する。
さらに、インクジェット用インキであることを特徴とする上記水性インキ組成物に関する。
さらに、上記インクジェット用インキで難吸収性の基材へ印刷する印刷方法に関する。
さらに、上記インキで印刷してなる印刷物に関する。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。尚、以下の記載において、「部」及び「%」とあるものは特に断らない限り質量基準である。
ガス導入管、温度計、コンデンサー、攪拌機を備えた反応容器に、トリエチレングリコールモノメチルエーテル93.4部を仕込み、窒素ガスで置換した。反応容器内を110℃に加熱して、ラウリルメタクリレート35.0部、スチレン35.0部、アクリル酸30.0部、およびV-601(和光純薬製)6.0部の混合物を2時間かけて滴下し、重合反応を行った。滴下終了後、さらに110℃で3時間反応させた後、V-601(和光純薬製)0.6部を添加し、さらに110℃で1時間反応を続けて、分散樹脂1の溶液を得た。分散樹脂1の重量平均分子量は約16000であった。さらに、室温まで冷却した後、ジメチルアミノエタノール37.1部添加し中和した。これは、アクリル酸を100%中和する量である。さらに、水を200部添加し、水性化した。これを1gサンプリングして、180℃20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に水性化した樹脂溶液の不揮発分が20%になるように水を加えた。これより、分散樹脂1の不揮発分20%の水性化溶液を得た。
攪拌器、温度計、滴下ロート、還流器を備えた反応容器に、イオン交換水40部と界面活性剤としてアクアロンKH-10(第一工業製薬製)0.2部とを仕込み、別途、2-エチルヘキシルアクリレート10部、メチルメタクリレート57部、スチレン30部、ジメチルアクリルアミド2部、メタクリル酸1部、イオン交換水53部および界面活性剤としてアクアロンKH-10(第一工業製薬製)1.8部をあらかじめ混合しておいたプレエマルジョンのうちの1%をさらに加えた。内温を60℃に昇温し十分に窒素置換した後、過硫酸カリウムの5%水溶液10部、および無水重亜硫酸ナトリウムの1%水溶液20部の10%を添加し重合を開始した。反応系内を60℃で5分間保持した後、内温を60℃に保ちながらプレエマルジョンの残りと過硫酸カリウムの5%水溶液、および無水重亜硫酸ナトリウムの1%水溶液の残りを1.5時間かけて滴下し、さらに2時間攪拌を継続した。固形分測定にて転化率が98%超えたことを確認後、温度を30℃まで冷却した。ジエチルアミノエタノールを添加して、pHを8.5とし、さらにイオン交換水で固形分を40%に調整して樹脂微粒子水分散体を得た。得られた樹脂微粒子水分散体をバインダー樹脂1とした。バインダー樹脂1の計算上のガラス転移点温度は80℃である。
顔料としてPigment Blue 15:3を20部、分散樹脂1を40部、水40部をディスパーで予備分散した後、直径0.5mmのジルコニアビーズ1800gを充填した容積0.6Lのダイノーミルを用いて2時間分散を行い、顔料分散体Aを得た。
顔料としてPigment Red 122を30部、分散樹脂1を40部、水30部をディスパーで予備分散した後、直径0.5mmのジルコニアビーズ1800gを充填した容積0.6Lのダイノーミルを用いて2時間分散を行い、顔料分散体Bを得た。
顔料としてPigment Yellow 120を30部、分散樹脂1を30部、水40部をディスパーで予備分散した後、直径0.5mmのジルコニアビーズ1800gを充填した容積0.6Lのダイノーミルを用いて2時間分散を行い、顔料分散体Cを得た。
顔料としてカーボンブラックを20部、分散樹脂1を40部、水40部をディスパーで予備分散した後、直径0.5mmのジルコニアビーズ1800gを充填した容積0.6Lのダイノーミルを用いて2時間分散を行い、顔料分散体Dを得た。
顔料分散体Aを用いて表1記載のとおりの原料をディスパーにて撹拌を行いながら混合し、十分に均一になるまで攪拌した後、メンブランフィルターで濾過を行い、ヘッドつまりの原因となる粗大粒子を除去しシアンインキを作成した。同様にして顔料分散体B〜Dを用いてマゼンタ、イエロー、ブラックインキを作成した。これらのインキを用いて安定性、印刷評価を行った。
表1、表2記載の原料を用いて実施例1と同様にしてインキの作成を行い、インキの評価を行った。
作成したシアンインキの粘度をE型粘度計(東機産業社製TVE-20L)を用いて、25℃において回転数50rpmという条件で測定した。このインキを70℃の恒温機に保存し、経時促進させた後、経時前後でのインキの粘度変化を評価した。評価基準は下記のとおりであり、A、 B、 C評価が実用可能領域である。
A : 四週間保存後の粘度変化率が±10%未満
B : 二週間保存後の粘度変化率が±10%未満
C : 一週間保存後の粘度変化率が±10%未満
D : 一週間保存後の粘度変化率が±10〜20%
E : 一週間保存後の粘度変化率が±20%以上
上記で作成した4色のインクジェット用インキを、25℃環境下でセイコーアイ・インフォテック社製ソルベントインクインクジェットプリンタColor Painter 64SPlusに充填し、基材を50℃に加温しながら画像を印刷した。基材にインキを塗布後、80℃、3分で加熱乾燥を行い、評価用印字物を得た。この印刷物を用いて耐性評価、印刷品質の確認、耐性試験を行った。基材としてはPVCメディア(メタマーク社製 MD-5)を使用した。
上記プリンタにて1m×1mのベタ印字を行い、印字前後でノズルチェックパターンを印字してノズル抜け本数をカウントし、その本数で評価を行った。
○:ノズル抜け無し
△:ノズル抜け1〜10本
×:ノズル抜け11本以上
下記の基材に対して印字率100%にてベタ印刷したサンプルを目視で確認し、色ムラ、白抜けの発生を評価した。色ムラ、白抜け全く見られなかったものは◎、わずかに色ムラが見られたものは○、白抜けが見られるが画質に影響ない程度のものは△、何れの現象も見られ画質低下を起こしているものは×とした。
下記の基材に対して印刷したサンプルをルーペで観察し、ドットのつながりや色のニジミを評価した。印刷品質が非常に良好なものは◎、良好なものは○、ある程度良好なものは△、良好でないものは×とした。
印刷基材としてPVCを使用して印刷を行ったサンプルを綿棒にエタノールを染み込ませたものでラビングし、耐性試験を行った。インキが剥がれ、下地が見えたラビング回数が51回以上のものは○、20〜50回のものは△、20回未満のものは×とした。
Claims (5)
- 少なくともアルカンジオール系溶剤、一般式1で表される有機溶剤、バインダー樹脂、水を含むことを特徴とする水性インキ組成物であって、
アルカンジオール系溶剤が一般式2で表されるものであり、
インキ中に含まれるアルカンジオール系溶剤の含有量が15質量%以上、45質量%以下であることを特徴とする水性インキ組成物。
[一般式1]
[一般式2]
- インキ中に含まれる一般式1で表される有機溶剤の含有量が0.1質量%以上、10質量%以下であることを特徴とする請求項1記載の水性インキ組成物。
- インクジェット用インキであることを特徴とする請求項1または2記載の水性インキ組成物。
- 請求項3記載のインクジェット用インキで難吸収性の基材へ印刷する印刷方法。
- 請求項1〜3何れか記載のインキで印刷してなる印刷物。
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