JP5824385B2 - 静電容量型物理量センサとその製造方法 - Google Patents

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本発明は、高さ方向に変位可能な可動部を有する静電容量型物理量センサに係り、特に、寄生容量を低減する静電容量型物理量センサに関する。
特許文献1に、図15に示すように下部ダイヤフラム506を備える第3シリコン基板501と上部ダイヤフラム507を備える第4シリコン基板502とが、第2絶縁層503、第5シリコン基板505、及び第3絶縁層504を介して接合された静電容量型圧力センサが開示されている。
この静電容量型圧力センサは下記のように製造される。第3シリコン基板501の表面に第2絶縁層503が塗布され、第2絶縁層503がパターン形成された後に、第2絶縁層503の上に第5シリコン基板505が接合される。
次に、第5シリコン基板505がパターン形成され、第5シリコン基板505の表面に第3絶縁層504が形成される。そして、第3絶縁層504がパターン形成され、第3絶縁層504の上に第4シリコン基板502が接合される。
次に、第3シリコン基板501と第4シリコン基板502とは、その表面にレジスト層がパターン形成されて、このレジスト層をマスクにしてウェットエッチングされる。
特開平11−211597号公報
特許文献1に開示される静電容量型圧力センサは、圧力によって下部ダイヤフラム506及び上部ダイヤフラム507が撓むことで、下部ダイヤフラム506及び上部ダイヤフラム507と第5シリコン基板505との間の静電容量が変化し、この変化に基づいて圧力を検知する。そして、第3シリコン基板501、第2絶縁層503、第5シリコン基板505、第3絶縁層504、及び第4シリコン基板502が重なった周縁部の枠状に配置される領域の静電容量は、圧力によって変化しないため寄生容量として作用する。
特許文献1に示す構成では、前記寄生容量を低減しようと第2絶縁層503の膜厚や第3絶縁層504の膜厚を厚くすると、静電容量が電極間の距離に反比例するために、下部ダイヤフラム506及び上部ダイヤフラム507と第5シリコン基板505との間の静電容量の変化が圧力の変化に対して小さくなり、感度を低下させてしまう。
特許文献1に示す構成では、前記寄生容量を低減しようと、第2絶縁層503、第5シリコン基板505、及び第3絶縁層504が重なった周縁部の枠状に配置される領域の幅を狭くすると、塗布により形成された第2絶縁層503の機械的な強度が弱くなり、優れた封止性を得ることができないことがあった。
また、前記幅を狭くすると、絶縁層503、504、及び第5シリコン基板505のパターンと露光マスクとの位置合わせマージンが小さくなる。そのため、パターン形成したレジスト層をマスクにして第3シリコン基板501や第4シリコン基板502をウェットエッチングする際に、第3シリコン基板501及び第4シリコン基板502と、絶縁層503、504及び第5シリコン基板505とが適切に重なり合わないことがあった。その結果、良好な封止性を得ることができないことがあった。
本発明の目的は、上記従来の課題を解決するためのものであり、寄生容量を低減すると共に、良好な封止性及び良好な感度が得られる静電容量型物理量センサ及びその製造方法を提供することである。
本発明の静電容量型物理量センサは、物理量を検知するセンサ基板と、前記センサ基板に接合されるベース基板と、前記センサ基板と前記ベース基板を接合する絶縁層とを有して構成され、前記センサ基板が、変位が可能な可動部と、前記可動部の周囲に位置し前記ベース基板と前記絶縁層を介して接合される周縁部とを有し、前記可動部と前記ベース基板との間の静電容量の変化に基づき前記物理量を検知可能とし、前記絶縁層が前記ベース基板から離れる方向に突出する凸部を有し、前記凸部の全体が前記周縁部に覆われていることを特徴とする。
前記凸部の全体が前記周縁部に覆われているので、前記センサ基板の前記周縁部と前記ベース基板とが前記絶縁層を介して対向する面の前記凸部に対応する領域において、前記センサ基板と前記ベース基板との間の距離が大きくなる。そして、寄生容量は前記距離に反比例するので、寄生容量を低減することができる。
前記絶縁層は前記ベース基板から離れる方向に突出する前記凸部を有しており、前記凸部の内側には前記凸部より薄い絶縁層が連設されている。よって、前記凸部が設けられているにもかかわらず、前記可動部と前記ベース基板との間の距離を狭く設けることができる。静電容量は電極間の距離に反比例するため、前記距離を狭く設けることで、前記可動部が変位した際の静電容量の変化に基づく出力変化が大きくなるので感度を上げることができる。
前記センサ基板の前記周縁部と前記ベース基板との間の前記絶縁層の幅を、前記凸部の部分で広くする場合には、前記凸部が前記ベース基板から離れる方向に突出しているので、寄生容量の増加を低く抑えることができる。また、前記絶縁層の幅を広くすることで、前記センサ基板と前記ベース基板との間に良好な封止性を確保することができる。
以上により、本発明によれば、寄生容量を低減すると共に、良好な封止性及び良好な感度を得ることが可能である。
前記凸部が、前記センサ基板の外周に沿って設けられていることが好ましい。このような態様であれば、前記センサ基板の前記周縁部と前記ベース基板とが前記絶縁層を介して対向する領域の広い面積において、前記センサ基板と前記ベース基板との間の距離を大きくできる。よって、前記センサ基板の前記周縁部と前記ベース基板との間に生じる寄生容量を効果的に低減することができる。
前記凸部が、前記ベース基板から離れる方向に凹む凹部、または空洞を有していることが好ましい。このような態様であれば、前記絶縁層を有さない前記凹部及び前記空洞の誘電率は、前記絶縁層の誘電率より小さい。寄生容量は誘電率に比例するので、前記センサ基板の前記周縁部と前記ベース基板との間に生じる寄生容量を更に低減することができる。
前記センサ基板が前記ベース基板の外周側面よりも内側に形成されてなり、前記絶縁層が、前記周縁部と前記ベース基板との間から前記ベース基板の表面であって、少なくとも前記センサ基板の周囲にはみ出して形成されていることが好ましい。このような態様であれば、前記絶縁層が前記凸部を有することで寄生容量が低減することに加えて、前記センサ基板と前記ベース基板との間の封止性を効果的に向上させることができる。
前記センサ基板が前記ベース基板の外周側面よりも内側に形成されてなり、前記絶縁層が、前記周縁部と前記ベース基板との間から、前記ベース基板の外周側面と前記センサ基板の周囲との間に位置する前記ベース基板の延出表面の全域にかけて形成されていることが好ましい。
このような態様であれば、前記絶縁層が前記凸部を有することで寄生容量が低減することに加えて、前記絶縁層が広い面積を有することで更に機械的な強度が高められるので、前記センサ基板と前記ベース基板との間の封止性を更に効果的に向上させることが可能である。
前記ベース基板と前記凹部の内面とを前記ベース基板に直交する方向に隔てる最大距離が、前記凸部に位置しない前記絶縁層の厚さより大きいことが好ましい。このような態様であれば、前記凸部の位置において、前記センサ基板の前記周縁部と前記ベース基板との間の距離を、前記絶縁層の厚さより前記最大距離の程度に大きくできるので、前記センサ基板の前記周縁部と前記ベース基板との間に生じる寄生容量を低減することができる。
前記可動部が、前記ベース基板と対向する面に前記周縁部よりも前記ベース基板から離れる方向に凹む薄肉部を有していることが好ましい。このような態様であれば、物理量によって変位する前記可動部の可動範囲が広がるので、検知する物理量の測定範囲を広げることができる。その結果、広い測定範囲において、寄生容量を低減することが可能となる。
前記可動部が、前記ベース基板と対向する面に、該面と平行する方向で前記薄肉部の内側に位置すると共に前記ベース基板に近づく方向に突出する厚肉部を有していることが好ましい。前記薄肉部が薄いことで物理量に感応し易いことや、前記可動部と前記ベース基板との間の距離が狭められることで、感度をより効果的に向上させることができる。よって、前記絶縁層が前記凸部を有することで寄生容量が低減することに加えて、効果的に感度を向上させることができる。
前記可動部が、前記ベース基板と対向する面に、該面と平行する方向で前記厚肉部の内側に位置すると共に前記厚肉部よりも前記ベース基板から離れる方向に凹む第2の薄肉部を有していることが好ましい。
物理量によって前記可動部は撓む際に、前記可動部の中央部が最大に撓む。よって、前記可動部の中央部に前記第2の薄肉部を設けることは、物理量による前記可動部の変位量を大きくできるので、検知する物理量の測定範囲を更に広げることができる。
前記絶縁層が、前記センサ基板の外周側面よりはみ出さずに形成されていることが好ましい。このような態様であれば、前記センサ基板の前記周縁部と前記ベース基板との間の前記絶縁膜の面積を狭くできるので、より効果的に寄生容量を低減することができる。
前記センサ基板及び前記ベース基板がシリコン基板を有してなると共に、前記絶縁層が前記センサ基板を構成する前記シリコン基板を熱酸化したものであることが好ましい。このような態様であれば、熱酸化により得られた機械的に強度の高い前記絶縁膜により前記センサ基板と前記ベース基板とが接合される。よって、前記センサ基板と前記ベース基板との間の接合力を効果的に向上させることができ、良好な封止性を得ることができる。
前記ベース基板の表面には、前記センサ基板と共に第1端子部及び第2端子部が設けられ、前記第1端子部は、前記センサ基板の前記周縁部から前記シリコン基板により一体となって引き出された部分を備えて前記ベース基板と前記絶縁層を介して形成されており、前記第2端子部は、前記センサ基板から分離され前記ベース基板と前記絶縁層を介して形成された前記シリコン基板からなる分離層と、前記分離層及び前記絶縁層を貫通し前記ベース基板の表面に通じるコンタクトホール内に設けられ前記ベース基板と電気的に接続される電極パッドとを有することが好ましい。このような態様によれば、第1端子部及び第2端子部を簡単な構造で備えることが可能である。
本発明の製造方法は、物理量を検知するセンサ基板と、前記センサ基板に接合されるベース基板と、前記センサ基板と前記ベース基板を接合する絶縁層とを有して構成され、前記センサ基板が、変位が可能な可動部と、前記可動部の周囲に位置し前記ベース基板と前記絶縁層を介して接合される周縁部とを有し、前記可動部と前記ベース基板との間の静電容量の変化に基づき前記物理量を検知可能とし、前記絶縁層が前記ベース基板から離れる方向に突出する凸部を有し、前記凸部の全体が前記周縁部に覆われている静電容量型物理量センサの製造方法であって、
前記可動部、前記可動部の周囲に広がる接合領域、及びベース基板から離れる方向に突出する凸部を前記周縁部に備える前記絶縁層、を有する第1シリコン基板を形成する工程(a)と、
前記ベース基板となる第2シリコン基板を用意し、前記可動部と前記ベース基板との間に間隔を空けると共に前記可動部と前記ベース基板とを対向させて、前記第1シリコン基板と前記第2シリコン基板とを前記絶縁層を介して接合する工程(b)と、
前記センサ基板を前記ベース基板の外周側面よりも内側に残した状態で、前記接合領域の不要部分を除去して、前記周縁部が前記凸部の全体を覆うように形成する工程(c)と、
を含むことを特徴とする。
本発明の製造方法では、前記可動部を有する前記第1シリコン基板と、前記第2シリコン基板とが前記絶縁層を介して接合された後に、前記第1シリコン基板の不要部分を除去する工程により、前記周縁部が前記凸部の全体を覆うように形成される。
このような態様であれば、前記センサ基板の前記周縁部と前記ベース基板とが前記絶縁層を介して対向する面の前記凸部に対応する領域において、前記センサ基板と前記ベース基板との間の距離が大きくなる。そして、寄生容量は前記距離に反比例するので、寄生容量を低減することができる。
前記絶縁層は前記ベース基板から離れる方向に突出する前記凸部を有しており、前記凸部の内側には前記凸部より薄い絶縁層が連設されている。よって、前記凸部が設けられているにもかかわらず、前記可動部と前記ベース基板との間の距離は狭く設けることができる。静電容量は電極間の距離に反比例するため、前記距離が狭く設けられることで、前記可動部が変位した際の静電容量の変化に基づく出力変化が大きくなるので感度を上げることができる。
このような態様であれば、前記センサ基板と前記センサ基板とは機械的に強度の高い前記絶縁層を介して接合されている。したがって、前記センサ基板と前記ベース基板との間に良好な封止性が得られる。
以上により、本発明の製造方法によれば、寄生容量を低減すると共に、良好な封止性及び良好な感度を得ることが可能である。
前記工程(c)において、前記絶縁層を、前記ベース基板の表面であって前記センサ基板の外周にはみ出すように残すことが好ましい。前記絶縁層を前記センサ基板の外周にはみ出すように残すことで、前記センサ基板と前記ベース基板との間の良好な封止性が安定に維持される。
前記工程(c)において、前記絶縁層を、前記ベース基板の外周側面と前記センサ基板の周囲との間に位置する前記ベース基板の延出表面の全域に残すことが好ましい。前記絶縁層を前記ベース基板の延出表面の全域に残すことで、前記絶縁層の機械的な強度がより高まる。また、前記ベース基板と前記絶縁層とは広い接合面積を有している。よって、前記センサ基板と前記ベース基板との封止性をより効果的に向上させることが可能である。
前記工程(a)において、前記第1シリコン基板の前記周縁部となる部分に凹む凹部を形成した後に、前記第1シリコン基板を熱酸化して、前記周縁部となる部分に前記凸部を有する前記絶縁層を形成することが好ましい。このような態様であれば、簡単な工程で、前記周縁部となる部分に前記凸部を有する前記絶縁層を、前記第1シリコン基板と接合力(結合力)を十分に高い状態であると共に機械的に強度を高く形成することができる。
前記工程(b)において、前記第1シリコン基板と前記第2シリコン基板とをシリコンフュージョンボンディングにより接合することが好ましい。このような態様であれば、前記第1シリコン基板と前記第2シリコン基板とを、十分な接合力(結合力)で接合することができる。
前記工程(a)において、前記可動部に、前記第1シリコン基板の表面を除去して該表面から離れる方向に凹む薄肉部を形成することが好ましい。このような態様であれば、物理量によって変位する前記可動部の可動範囲が広がるので、検知する物理量の測定範囲を広げることができる。その結果、広い測定範囲において、寄生容量を低減することが可能となる。
前記工程(a)において、前記第1シリコン基板の前記表面と平行する方向で前記薄肉部の内側に位置すると共に前記薄肉部の表面から突出する厚肉部を残すことが好ましい。このような態様であれば、前記薄肉部が薄いことで物理量に感応し易いことや、前記可動部と前記ベース基板との間の距離が狭められることで、感度をより効果的に向上させることができる。よって、前記絶縁層が前記凸部を有することで寄生容量が低減することに加えて、効果的に感度を向上させることができる。
前記工程(a)において、前記第1シリコン基板の前記表面と平行する方向で前記厚肉部の内側に位置すると共に前記厚肉部の表面を除去して該表面から離れる方向に凹む第2の薄肉部を形成することが好ましい。
物理量によって前記可動部は撓む際に、前記可動部の中央部が最大に撓む。よって、前記可動部の中央部に前記第2の薄肉部を設けることは、物理量による前記可動部の変位量を大きくできる。よって、検知する物理量の測定範囲を広げることができる。
前記第1シリコン基板の不要部分を除去する際、前記センサ基板と、前記ベース基板の表面に前記センサ基板の前記周縁部から一体となって引き出された引き出し配線層と、前記センサ基板から分離された分離層とを残し、前記第1シリコン基板の不要部分を除去する工程(c)の前後であって、前記第1シリコン基板と前記第2シリコン基板とを前記絶縁層を介して接合する工程(b)以後に、前記分離層の位置に、前記分離層及び前記絶縁層を貫通して前記第2シリコン基板からなる前記ベース基板の表面にまで通じるコンタクトホールを形成する工程と、前記引き出し配線層の表面及び前記コンタクトホール内に電極パッドを形成する工程とを含むことが好ましい。
これにより簡単な工程で、前記センサ基板と同じ形成面側に、前記引き出し配線層及び前記電極パッドを有する第1端子部と、前記分離層及び前記コンタクトホール内に設けられた前記電極パッドを有する第2端子部とを形成することができる。
本発明の静電容量型物理量センサによれば、寄生容量を低減すると共に、良好な封止性及び良好な感度を得ることが可能である。
第1の実施形態における静電容量型物理量センサの斜視図である。 図1に示す静電容量型物理量センサのA−A線に沿って切断した断面略図である。 図1に示す静電容量型物理量センサのB−B線に沿って切断した断面略図である。 第1の実施形態における第1の変形例の断面略図である。 第1の実施形態における第2の変形例の断面略図である。 第1の実施形態における静電容量型物理量センサの製造方法の説明図である。 第1の実施形態における静電容量型物理量センサの製造方法の説明図である。 第1の実施形態における第3の変形例の斜視図である。 第1の実施形態における第4の変形例の斜視図である。 図9に示す静電容量型物理量センサのC−C線に沿って切断した断面略図である。 第1の実施形態における第5の変形例の断面略図である。 第2の実施形態における静電容量型物理量センサの断面略図である。 第3の実施形態における静電容量型物理量センサの断面略図である。 第4の実施形態における静電容量型物理量センサの断面略図である。 特許文献1に開示される半導体圧力センサの断面略図である。
図1は、本発明の実施形態における静電容量型物理量センサの斜視図、図2は、図1のA−A線に沿って切断した本実施形態の静電容量型物理量センサの断面略図である。また、図3は、図1のB−B線に沿って切断した本実施形態の静電容量型物理量センサの断面略図である。なお図2及び図3は、図1に対して寸法比を変えて図示した。
各図に示す静電容量型物理量センサに関しては、Y方向が左右方向であり、Y1方向が左方向でY2方向が右方向、X方向が前後方向であり、X1方向が前方向でX2方向が後方向である。また、X方向とY方向の双方に直交する方向が上下方向(Z方向;高さ方向)であり、Z1方向が上方向でZ2方向が下方向である。なお、各図面は、見やすくするために寸法を適宜異ならせて図示されている。
<第1の実施形態>
図1、図2、及び図3に示す静電容量型物理量センサ1は、シリコン基板から形成されたセンサ基板11と、シリコン基板から形成されたベース基板12と、センサ基板11とベース基板12とを接合する絶縁層13と、を有して構成されている。
図1、図2、及び図3に示すように、センサ基板11は、ベース基板12と高さ方向(Z)への間隔17を有して高さ方向への変位が可能な可動部14と、可動部14の周囲に位置し、ベース基板12と絶縁層13を介して接合される周縁部15と、を有して構成されている(図1に示す可動部14と周縁部15との間の点線は両者間の境界を示し、便宜上図示したものである)。
そして、本実施形態の静電容量型物理量センサ1は、静電容量型の圧力センサである。すなわち、図2及び図3に示すように、上方向(Z1)から圧力が可動部14に作用すると、可動部14が高さ方向(Z)に変位する。これにより可動部14とベース基板12との間の静電容量が変化し、この静電容量の変化に基いて圧力が検知される。
ところが、絶縁層13を介してセンサ基板11の周縁部15とベース基板12とが接合される領域の静電容量は、上方向(Z1)からの圧力によって変化しないため、寄生容量として作用する。
本実施形態では、静電容量型物理量センサ1を、静電容量型の圧力センサとしたが、これに限定されるものではない。静電容量型の加速度センサ、衝撃センサ、振動型ジャイロ、又は可変容量コンデンサ等も可能である。
図2及び図3に示すように、絶縁層13は、ベース基板12から離れる方向(Z1方向)に突出する凸部16を有して形成されている。そして、凸部16はセンサ基板11の周縁部15に重なるように形成されており、凸部16の全体が周縁部15に覆われている。
図3に示すように、凸部16は、ベース基板12から最も離れた部分である頂部16aと、頂部16aの内周側の周囲に連接されベース基板12まで延出する内周側部16bと、頂部16aの外周側の周囲に連接されベース基板12まで延出する外周側部16cと、内周側部16bのベース基板12側の端に連接される薄肉絶縁層16dとからなる。そして、凸部16の全体とは頂部16a、内周側部16b、外周側部16c、及び薄肉絶縁層16dから構成されるものである。但し、薄肉絶縁層16dの凸部16内周の法線方向における幅寸法は、頂部16aの凸部16内周の法線方向における幅寸法の10%〜50%程度である。
したがって、センサ基板11の周縁部15とベース基板12とが絶縁層13を介して対向する面内で、周縁部15と凸部16とが重なる部分において、センサ基板11とベース基板12との距離が大きくなる。そして、寄生容量は電極間の距離に反比例するので、本実施形態によれば、寄生容量を低減することが可能である。
本実施形態では、凸部16はセンサ基板11の外周全周に沿ってリング状に連続的に設けられているが、これに限定されるものではない。凸部16はセンサ基板11の外周に沿って部分的に設けられてもよい。
本実施形態では、図2、図3に示すように、絶縁層13は、ベース基板12から離れる方向に突出する凸部16を有して形成されている。そして、凸部16の内周側に凸部16よりも薄い薄肉絶縁層16dが設けられている。よって、ベース基板12から離れる方向に突出する凸部16を有しているにもかかわらず、可動部14とベース基板12と間の間隔17を狭くできる構造を有している。
静電容量は電極間の距離に反比例し、上述の構造によって間隔17が狭く設けられるので、可動部14が高さ方向に変位した際の静電容量の変化に基づく出力変化を大きくでき感度を上げることが可能になる。
よって、本実施形態によれば、寄生容量を低減することが可能であると共に、圧力を検知する感度を向上させることが可能である。
図1に示すように、可動部14は平面形状が略円形状であり、ほぼベース基板12の中央に位置しているが、可動部14及び周縁部15を有してなるセンサ基板11がベース基板の外周側面12aよりも内側に形成されていれば、形状、位置、及び大きさを限定するものではない。
図2、図3に示す絶縁層13はほぼ一定の膜厚により形成される。後述するように絶縁層13を熱酸化で形成するため、絶縁層13を一定厚で形成しやすい。絶縁層13の膜厚は、0.5〜2.0μm程度である。
上記のように、センサ基板11は、ベース基板の外周側面12aよりも内側に形成されるため、センサ基板11の周囲にベース基板12の延出表面21が広がっている。
図2、図3に示すように、絶縁層13は、可動部14とベース基板12との間には形成されていない。そして、絶縁層13は、センサ基板11の周縁部15とベース基板12との間に介在し、センサ基板11とベース基板12とを接合している。
さらに図1、図2、図3に示すように、本実施形態の絶縁層13は、ベース基板12の延出表面21の全域に形成されている。
本実施形態では、センサ基板11の周縁部15とベース基板12との間に介在する絶縁層13の凸部16内周の法線方向の幅(図2のT1)を狭くしても、絶縁層13をベース基板12の延出表面21の全域にまで形成したため、機械的な強度の高い絶縁層13をセンサ基板11の周縁部15とベース基板12との間に介在させることができる。
また、本実施形態では、後述する製造方法で説明するように、ベース基板12の延出表面21の全域に形成された絶縁層13は、センサ基板11の周囲にシリコン基板の不要部分が絶縁層13を介してベース基板12と接合された状態から前記不要部分を除去して露出されたものである。かかる場合、絶縁層13は、センサ基板11を構成するシリコン基板のベース基板12との対向面を熱酸化して形成することが好適である。後述するように本実施形態では、センサ基板11を構成するシリコン基板を熱酸化し、2つのシリコン基板との間をシリコンフュージョンボンディングにより接合している。センサ基板11の周縁部15のベース基板12との対向面に形成された絶縁層13は前記対向面を熱酸化したものであるから、絶縁層13と周縁部15との接合力(結合力)は強く、周縁部15とベース基板12との間に介在する絶縁層13の幅(図2のT1)は狭くすることができる。一方、シリコンフュージョンボンディングにより接合された絶縁層13とベース基板12との間は、接合面積が広いため十分な接合力を得ることができる。したがって、前記幅(T1)を狭くしても、ベース基板12とセンサ基板11の周縁部15との間の接合力を十分に高く確保することができる。よって、ベース基板12とセンサ基板11とは、良好な封止性を得て接合される。
よって、センサ基板11の周縁部15とベース基板12との間の絶縁層13を介してなる対向面積を狭くでき、寄生容量を低減することができる。以上により、寄生容量を低減することができると共に、ベース基板12とセンサ基板11とが良好な封止性を得て接合される。
なお特許文献1には、図15に示すように、電極パッド508を形成するために第3絶縁層504を第4シリコン基板502よりも外側に広がる第5シリコン基板505の表面にまで延ばした断面図が掲載されているが、第4シリコン基板502を第5シリコン基板505の外周側面の内側に形成して第4シリコン基板502の周囲全周にまで絶縁層をはみ出して形成した構成は開示されていない。また特許文献1には、第3絶縁層504を第4シリコン基板502よりも外側に広がる第5シリコン基板505の表面にまで延ばすことで封止性が向上することについては何も記載されていない。
図1に示すように、センサ基板11と同じ形成面側であって延出表面21には第1端子部22及び第2端子部23が設けられている。第1端子部22は、センサ基板11の周縁部15からシリコン基板により一体になって引き出された引き出し配線層24と、引き出し配線層24の先端部24aの表面に形成された第1電極パッド25と、を有して構成されている。また、第2端子部23は、図1、図3に示すように、センサ基板11から分離され絶縁層13の表面に形成された分離層26と、分離層26及び絶縁層13を貫通しベース基板12の表面に通じるコンタクトホール27内に設けられベース基板12と電気的に接続される第2電極パッド28と、を有して構成されている。電極パッド25、28は、アルミニウム、金等の金属層を蒸着、スパッタ、めっき等で形成したものである。
各端子部22、23をベース基板12の裏面側から引き出すことも可能であるが、その場合には新たにベース基板12の裏面に絶縁層が必要になるため、ベース基板12の延出表面21の全域に広がって形成された絶縁層13を利用して各端子部22、23を形成することで、簡単な構造で、各端子部22、23を形成することができる。
本実施形態では、絶縁層13がベース基板12の延出表面21の全域に形成されたことを特徴点とし、ここで「全域」とは、延出表面21の全ての領域、すなわち平面視にベース基板12が見えない状態であることが望ましいが、絶縁層13がセンサ基板11の全外周から外方にはみ出しており、このとき、多少、延出表面21の例えば角付近に絶縁層13の無い部分がある場合や、あるいは図8に示す第1の実施形態における第3の変形例のように、ベース基板12の外周に沿って絶縁層13が形成されておらず、絶縁層13の外周がベース基板12の外周より一回り小さい形態であっても、「全域」と定義する。また、延出表面21の90%以上の領域が絶縁層13で覆われていれば全域と判断する。絶縁層13をベース基板12の外周に沿ってから削除すると、プロセスは増加するが、後でダイシングする際に絶縁層13のチッピング等を防止することができる。このような問題が無ければ、絶縁層13がベース基板12の延出表面21の表面全体に設けた方がプロセスもその分少なくなるため、好ましい。
図2に示すように、ベース基板12と凹部32の内面をベース基板12に直交する方向(Z方向)に隔てる最大距離(T2)が、凸部16に位置しない絶縁層13の厚さ(T3)より大きいことが好ましい。
このような態様であれば、凸部16の位置において、センサ基板11の周縁部15とベース基板12との間の距離を、絶縁層13の厚さ(T3)より最大距離(T2)程度に大きくすることができる。よって、センサ基板11の周縁部15とベース基板12との間に生じる寄生容量を低減することができる。
センサ基板11とベース基板12との接合が良好な封止性を有する必要があることは、以下の理由による。センサ基板11とベース基板12との封止性が悪い場合には、例えば、測定するガス等が可動部14とベース基板12とが対向する間隙に侵入する。そのため、前記ガス等が湿気を帯びている際には前記間隙で結露して、可動部14の動きを妨げることがあり、また、可動部14とベース基板12との間の誘電率が変化するので望ましくない。また、測定するガス等に混入した塵埃やミスト等が前記間隙に侵入し、可動部14の動きを妨げることがある。
寄生容量を小さくする必要があることは、以下の理由による。寄生容量は、圧力の変化に対して感応し難い静電容量の成分であるために、例えば、出力のオフセット成分として作用する。よって、寄生容量を小さくすることで、オフセット成分を小さく抑えることができる。
また、例えば、可動部14とベース基板12との間の静電容量を用いて共振回路を構成し、圧力の変化を共振周波数の変化から測定することが可能である。即ち、圧力の変化に応じて可動部14が変位することで静電容量が変化し、その結果、共振周波数が変化する。そのため、共振周波数の変化から圧力を測定することが可能である。
この際も、寄生容量はオフセット成分として作用する。精度良く圧力を測定することができなくなる。よって、オフセット成分を小さく抑えるために、寄生容量を低減することが必要である。
図2、図3に示すように、本実施形態では、凸部16には凹む凹部32が形成されてなる。図4に示す第1の実施形態における第1の変形例では、凸部16の内部に空洞16eが形成されてなる。このような構造は、後述するように絶縁層13が熱酸化で形成されるために、凹部32の幅や形状とシリコン基板の酸化量に依存して、凹部32の開口部が絶縁層により塞がれて形成されたものである。
第1の変形例は、図4に示すように、凸部16を有し、更に凸部16の内部に絶縁層16より誘電率の小さい空洞16eを有するので、寄生容量を低減することができる。ただし、図4に示す空洞16eに比べ図2、図3に示す凹部32の方が大きい。よって、第1の実施形態の方が第1の変形例より、更に寄生容量及を低減することができる。
図5に、第1の実施形態における第2の変形例の断面略図を示す。第2の変形例では、第1の実施形態の凹部32が絶縁層で埋められて、凸部16の内部が絶縁層で充填されたものである。このような構造は、凹部32の幅や形状とシリコン基板の酸化量に依存して形成されることがある。
第2の変形例は、図5に示すように、凸部16を有していることで寄生容量を低減することができる。ただし、第1の変形例と同じ理由によって、第1の実施形態の方が第2の変形例より好ましい。
図9に第1の実施形態における第4の変形例の斜視図を示す。第4の変形例では、図9に示すように、絶縁層13がセンサ基板の周縁部15とベース基板12との間からベース基板12の表面である延出表面21に、センサ基板11の周囲にはみ出して形成されているが、ベース基板12の延出表面21の全域を覆っていない。図9では、絶縁層13は、各端子部22、23の周囲にもはみ出している。
図10に、図9に示すC−C線に沿って切断した断面略図を示す。この第4の変形例では、図10に示すように、絶縁層13が、周縁部15とベース基板12との間からベース基板12の表面であって、少なくともセンサ基板11の周囲にはみ出して形成されている。
図10に示すように、センサ基板11の周縁部15が凸部16の全体を覆っている。そのため、センサ基板11の平面寸法が若干ばらついても、また、露光工程での位置合わせずれが若干あっても、凸部16は周縁部15に覆われたままに維持される。よって、寄生容量が安定的に低減される。また、機械的に強度の高い絶縁層13によってセンサ基板11とベース基板12が接合されているので、封止性を効果的に向上させることが可能である。
図11に、第1の実施形態における第5の変形例の断面略図を示す。この変形例は、絶縁層13がセンサ基板の外周側面11aよりはみ出さずに形成されているケースである。図11に示した断面略図は、絶縁層13が、若干にセンサ基板の外周側面11aより内側に引っ込んでいる箇所を図示している。
このように、第5の変形例では、センサ基板11の周縁部15とベース基板16とは、より狭い面積で絶縁膜13を介して対向するので、すなわち部分的に絶縁層13のない誘電率の小さい領域を介して対向するので、より効果的に寄生容量を小さくすることができる。
図6、図7を用いて図1、図2、図3に示す本実施形態の静電容量型物理量センサ1の製造方法について説明する。
図6(a)に示す工程では、第1シリコン基板30の表面30aにレジスト層31をパターン形成し、レジスト層31に覆われていない表面30aを、反応性イオンエッチングなどのイオンエッチング手段により一定厚だけ削り込む。これにより表面30aにリング状に凹部32を形成する。第1シリコン基板30は後にセンサ基板11となる側の基板であり、表面30aはベース基板と対向する面側である。
図6(b)に示す工程では、図6(a)のレジスト層31を除去した後、第1シリコン基板30の表面を900〜1200℃の温度にて熱酸化する。これにより、第1シリコン基板30の表面30a及び裏面30cに熱酸化による絶縁層(SiO)33、34が形成される。そして、第1シリコン基板30の表面30aに形成される絶縁層33は、表面30aの凹凸に倣ってほぼ一定厚で形成される。このようにして、後にセンサ基板の周縁部をベース基板から離れる方向に配置させる凸部16が、凹部32の部分に形成される。
次に図6(c)に示す工程では、第1シリコン基板30の表面30aに形成された絶縁層33上にレジスト層35を形成し、レジスト層35に覆われていない絶縁層33をイオンエッチング等の既存方法で除去する。このように、後に可動部14となる部分の絶縁層33が除去される。
絶縁層33が残された部分が、次工程で第2シリコン基板40(ベース基板)と接合される接合領域である。
なお図6(d)以降、残された絶縁層33を図2、図3で使用した絶縁層13として説明する。図6(d)の工程では、図6(c)のレジスト層35を除去した後、図6(c)の第1シリコン基板30をひっくり返し、第1シリコン基板30の絶縁層13が形成された側を、後にベース基板となる第2シリコン基板40上に当接させる。そして両シリコン基板30、40間をシリコンフュージョンボンディングにより接合する。シリコンフュージョンボンディングはシリコン直接接合の一種であり、例えば熱酸化による絶縁層13を備える第1シリコン基板30と、第2シリコン基板40とを水素結合により貼り合わせた後、加熱処理してSi−O−Siにより接合する技術である。熱処理温度としては、700〜1100℃程度で、熱処理時間は、1時間以上とする。
次に図6(e)の工程では、第1シリコン基板30及び第2シリコン基板40の双方を所定厚にまで切削加工等により削り込む。点線部分が削り込まれたシリコン基板を示す。これにより所定厚のベース基板12が完成する。以降、第2シリコン基板40をベース基板12として説明する。
図7(a)に示す工程では、第1シリコン基板30の表面にレジスト層41を形成し、レジスト層41に覆われていない、第1シリコン基板30及び絶縁層13を反応性イオンエッチングなどのイオンエッチング技術を用いて削り込み、ベース基板12の表面にまで通じるコンタクトホール27を形成する。
ここでコンタクトホール27の形成位置は、後に図1、図3に示す分離層26となる部分である。
図7(b)に示す工程で、レジスト層41を除去して新たなレジスト層(図示しない)を設ける場合や、あるいはレジスト層41をそのまま利用して、コンタクトホール27内にアルミニウム等の金属層からなる第2電極パッド28をスパッタ、蒸着、あるいはめっき等の既存方法により形成する。またこのとき、図1に示す第1電極パッド25も引き出し配線層24の先端部24aとなる表面に形成する。
次に図7(c)に示す工程では、第1シリコン基板30の表面にレジスト層42を形成し、レジスト層42に覆われていない第1シリコン基板30を反応性イオンエッチングなどのイオンエッチング技術を用いて除去する。レジスト層42の平面パターンは、図1に示すセンサ基板11、引き出し配線層24及び分離層26の平面形状である。第1シリコン基板30を削り込むとき、絶縁層13まで除去されないように選択的なエッチング処理を行うことが必要である。
また図7(c)の工程では、センサ基板11が、ベース基板の外周側面12aよりも内側に形成されるように、第1シリコン基板30が削り込まれる。このようにして、センサ基板11の周囲に広がるベース基板12の延出表面21の全域に絶縁層13が残される。
センサ基板11は、高さ方向に変位可能な可動部14とその周囲の周縁部15とを有し、周縁部15とベース基板12との間が絶縁層13により接合されている。この周縁部15に重なるように凸部16が設けられ、周縁部15が凸部16の全体を覆っている。
図7(c)の工程で、周縁部15と絶縁層13とが重なる、凸部16内周の法線方向の幅(図7(c)のT1)を狭くすることで寄生容量を低減できる。また、周縁部15と凸部16とが重なる部分において、センサ基板11とベース基板12との距離が大きくなるので、寄生容量が低減される。一方、絶縁層13は、ベース基板12の延出表面21の全域に残されているので、絶縁層13の機械的な強度を十分に保つことができ、センサ基板11とベース基板12との間の封止性を効果的に高めることができる。
また図6(b)の工程に示すように本実施形態ではセンサ基板を形成する第1シリコン基板30の表面を熱酸化して絶縁層33を形成し、図6(c)の工程で、可動部14の部分の絶縁層33を除去した後、図6(d)の工程で、第1シリコン基板30と第2シリコン基板40とをシリコンフュージョンボンディングにより接合している。これにより図7(c)の工程で、第1シリコン基板30の不要部分を除去したときに、周縁部15と絶縁層13とが重なる幅(T1)を狭くしても、周縁部15と絶縁層13との接合力(結合力)は十分に高く、一方、ベース基板12と絶縁層13の間は広い接合面積を有しているため、絶縁層13を介したセンサ基板11とベース基板12との間の接合力を効果的に高めることができ、封止性を向上させることが可能である。
また本実施形態では、図6(d)の工程における両シリコン基板30、40の貼り合わせは、例えば特許文献1に示す構造と異なり、両シリコン基板30、40のアライメントの精度が不要であり、製造工程を容易化できる。そのため、本実施形態では、特別な設備投資等が必要でなく製造コストの上昇を抑制することができる。
<第2の実施形態>
本実施形態では、図12に示すように、可動部14は、ベース基板12との対向面14aの全体がベース基板12から離れる方向(Z1方向)に凹む薄肉部18を有して構成されている。
よって、本実施形態によれば、ベース基板12との対向面14aの全体を薄肉部18とすることで、可動部14とベース基板12との間の間隔17が大きく設けられている。よって、第1の実施形態に比べて、可動部14の最大変位量を大きくすることができるので、検知する圧力の測定範囲を広くすることが、すなわち検知する圧力のダイナミックレンジ(Dynamic range)を広くできる。
また、図12に示すように、凸部16はセンサ基板11の周縁部15に重なるように形成されており、凸部16の全体が周縁部15に覆われている。そのため、周縁部15とベース基板12とが絶縁層13を介して対向する面内で、周縁部15と凸部16とが重なる部分において、センサ基板11とベース基板12との距離が大きくなる。このように、本実施形態は寄生容量を低減する構造を有している。
よって、本実施形態では、凸部16の全体が周縁部15に覆われるように設けると共に、可動部14に薄肉部18を設けることで、寄生容量を低減するという本発明の課題を、広い測定範囲で可能としている。
なお、可動部14に薄肉部18を設けることは、図6(c)の工程で、絶縁層33を除去した後、引き続きレジスト層35で覆われていない第1シリコン基板30をイオンエッチング等の既存方法で削り込むことで実現できる。
<第3の実施形態>
本実施形態では、図13に示すように、可動部14は、周縁部15よりもベース基板12との対向面14aが、ベース基板12から離れる方向(Z1方向)に凹む薄肉部18を有して構成されている。また、可動部14の中央には、対向面14aが薄肉部18よりもベース基板12に近づく方向(Z2方向)に突出する厚肉部19が形成されている。すなわち図13に示す可動部14は略中央に厚肉部19があり、その周囲に対向面14aが凹んだリング状の薄肉部18が形成された構造である。図13に示すように可動部14に薄肉部18を設けることで、可動部14を高さ方向(Z)に変位させやすい。また薄肉部18よりもベース基板12に近づく方向に突出する厚肉部19を設けたことで、可動部14とベース基板12と間の間隔17が、厚肉部19の位置で狭くなる。
よって、本実施形態によれば、薄肉部18が薄いことで圧力に感応し易いことや、間隔17を狭くすることで、静電容量は電極間の距離に反比例することにより、可動部14が高さ方向に変位した際の静電容量の変化に基づいて出力が大きく変化することで、感度をより効果的に向上させることができる。
このように、本実施形態では、凸部16の全体が周縁部15に覆われるように設けると共に、可動部14にリング状に設けられた薄肉部18の中央部に厚肉部19を設けることで、寄生容量を低減することに加えて、効果的に感度を向上させることができる。
なお、可動部14にリング状に設けられた薄肉部18の中央部に厚肉部19を設けることは、図6(c)の工程で、絶縁層33を除去した後、厚肉部19となる領域を覆うレジスト層を形成する。そして、このレジスト層とレジスト層35とで覆われてない第1シリコン基板30をイオンエッチング等の既存方法で削り込むことで、可動部14に薄肉部18と厚肉部19とを形成することができる。
<第4の実施形態>
本実施形態では、図14に示すように、可動部14は、周縁部15よりもベース基板12との対向面14aが、ベース基板12から離れる方向(Z1方向)に凹む薄肉部18を有して構成されている。また、可動部14の中央には、ベース基板12から離れる方向(Z1方向)に凹む第2の薄肉部20が形成されている。そして、薄肉部18と第2の薄肉部20との間に、対向面14aが薄肉部18よりもベース基板12に近づく方向(Z2方向)に突出する厚肉部19が形成されている。すなわち図14に示す可動部14は略中央に第2の薄肉部20があり、その周囲にリング状に厚肉部19、更にその周囲にリング状に薄肉部18が形成された構造である。
圧力によって可動部14は撓む際に、可動部14の中央が最大に撓む。よって、前記中央にベース基板12から離れる方向(Z1方向)に凹む第2の薄肉部20に設けることで、圧力による可動部14の変位量を大きくすることができる。そのため、検知する圧力のダイナミックレンジを広くすることができる。
また、薄肉部18が設けられることで圧力に感応し易いことや、厚肉部19が設けられて静電容量の変化に基づいて出力が大きく変化することで、感度がより効果的に向上させられる。
このように、本実施形態では、凸部16の全体が周縁部15に覆われるように設けると共に、可動部14に薄肉部18、厚肉部19、及び第2の薄肉部20を設けることで、検知する物理量の測定範囲を広げ、良好な感度を得ることが可能となる。
可動部14の略中央に第2の薄肉部20を設け、その周囲に厚肉部19を、その周囲に薄肉部18を設けることは、図6(c)の工程で、絶縁層33を除去した後、厚肉部19を覆うレジスト層を形成する。そして、このレジスト層とレジスト層35で覆われていない第1シリコン基板30の薄肉部18及び第2の薄肉部20に相当する領域をイオンエッチング等の既存方法で削り込むことで実現できる。
1 静電容量型物理量センサ
11 センサ基板
11a センサ基板の外周側面
12 ベース基板
12a ベース基板の外周側面
13、33、34 絶縁層
14 可動部
15 周縁部
16 凸部
16a 頂部
16b 内周側部
16c 外周側部
16d 薄肉絶縁層
16e 空洞
17 間隔
18 薄肉部
19 厚肉部
20 第2の薄肉部
21 延出表面
22 第1端子部
23 第2端子部
24 引き出し配線層
25 第1電極パッド
26 分離層
27 コンタクトホール
28 第2電極パッド
30 第1シリコン基板
31、35、41、42 レジスト層
32 凹部
40 第2シリコン基板

Claims (21)

  1. 物理量を検知するセンサ基板と、
    前記センサ基板に接合されるベース基板と、
    前記センサ基板と前記ベース基板を接合する絶縁層と、を有して構成され、
    前記センサ基板が、変位が可能な可動部と、前記可動部の周囲に位置し前記ベース基板と前記絶縁層を介して接合される周縁部と、を有し、
    前記可動部と前記ベース基板との間の静電容量の変化に基づき前記物理量を検知可能とし、
    前記絶縁層が前記ベース基板から離れる方向に突出する凸部を有し、前記凸部の全体が前記周縁部に覆われていることを特徴とする静電容量型物理量センサ。
  2. 前記凸部が、前記センサ基板の外周に沿って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の静電容量型物理量センサ。
  3. 前記凸部が、前記ベース基板から離れる方向に凹む凹部、または空洞を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の静電容量型物理量センサ。
  4. 前記センサ基板が前記ベース基板の外周側面よりも内側に形成されてなり、
    前記絶縁層が、前記周縁部と前記ベース基板との間から、前記ベース基板の表面であって、少なくとも前記センサ基板の周囲に、はみ出して形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の静電容量型物理量センサ。
  5. 前記絶縁層が、前記周縁部と前記ベース基板との間から、前記ベース基板の外周側面と前記センサ基板の周囲との間に位置する前記ベース基板の延出表面の全域にかけて形成されていることを特徴とする請求項4に記載の静電容量型物理量センサ。
  6. 前記ベース基板と前記凹部の内面とを前記ベース基板に直交する方向に隔てる最大距離が、前記凸部に位置しない前記絶縁層の厚さより大きいことを特徴とする請求項3に記載の静電容量型物理量センサ。
  7. 前記可動部が、前記ベース基板と対向する面に、前記周縁部よりも前記ベース基板から離れる方向に凹む薄肉部を有していることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の静電容量型物理量センサ。
  8. 前記可動部が、前記ベース基板と対向する面に、該面と平行する方向で前記薄肉部の内側に位置すると共に前記ベース基板に近づく方向に突出する厚肉部を有していることを特徴とする請求項7に記載の静電容量型物理量センサ。
  9. 前記可動部が、前記ベース基板と対向する面に、該面と平行する方向で前記厚肉部の内側に位置すると共に前記厚肉部よりも前記ベース基板から離れる方向に凹む第2の薄肉部を有していることを特徴とする請求項8に記載の静電容量型物理量センサ。
  10. 前記絶縁層が、前記センサ基板の外周側面よりはみ出さずに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の静電容量型物理量センサ。
  11. 前記センサ基板及び前記ベース基板がシリコン基板を有してなると共に、前記絶縁層が前記センサ基板を構成する前記シリコン基板を熱酸化したものであることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の静電容量型物理量センサ。
  12. 前記ベース基板の表面には、前記センサ基板と共に第1端子部及び第2端子部が設けられ、前記第1端子部は、前記センサ基板の前記周縁部から前記シリコン基板により一体となって引き出された部分を備えて前記ベース基板と前記絶縁層を介して形成されており、前記第2端子部は、前記センサ基板から分離され前記ベース基板と前記絶縁層を介して形成された前記シリコン基板からなる分離層と、前記分離層及び前記絶縁層を貫通し前記ベース基板の表面に通じるコンタクトホール内に設けられ前記ベース基板と電気的に接続される電極パッドとを有することを特徴とする請求項11に記載の静電容量型物理量センサ。
  13. 物理量を検知するセンサ基板と、
    前記センサ基板に接合されるベース基板と、
    前記センサ基板と前記ベース基板を接合する絶縁層と、を有して構成され、
    前記センサ基板が、変位が可能な可動部と、前記可動部の周囲に位置し前記ベース基板と前記絶縁層を介して接合される周縁部と、を有し、
    前記可動部と前記ベース基板との間の静電容量の変化に基づき前記物理量を検知可能とし、
    前記絶縁層が前記ベース基板から離れる方向に突出する凸部を有し、前記凸部の全体が前記周縁部に覆われている静電容量型物理量センサの製造方法であって、
    前記可動部、前記可動部の周囲に広がる接合領域、及びベース基板から離れる方向に突出する凸部を前記周縁部に備える前記絶縁層、を有する第1シリコン基板を形成する工程(a)と、
    前記ベース基板となる第2シリコン基板を用意し、前記可動部と前記ベース基板との間に間隔を空けると共に前記可動部と前記ベース基板とを対向させて、前記第1シリコン基板と前記第2シリコン基板とを前記絶縁層を介して接合する工程(b)と、
    前記センサ基板を前記ベース基板の外周側面よりも内側に残した状態で、前記接合領域の不要部分を除去して、前記周縁部が前記凸部の全体を覆うように形成する工程(c)と、
    を含むことを特徴とする静電容量型物理量センサの製造方法。
  14. 前記工程(c)において、前記絶縁層を、前記ベース基板の表面であって前記センサ基板の外周にはみ出すように残すことを特徴とする請求項13に記載の静電容量型物理量センサの製造方法。
  15. 前記工程(c)において、前記絶縁層を、前記ベース基板の外周側面と前記センサ基板の周囲との間に位置する前記ベース基板の延出表面の全域に残すことを特徴とする請求項14に記載の静電容量型物理量センサの製造方法。
  16. 前記工程(a)において、前記第1シリコン基板の前記周縁部となる部分に凹む凹部を形成した後に、前記第1シリコン基板を熱酸化して、前記周縁部となる部分に前記凸部を有する前記絶縁層を形成することを特徴とする請求項13から請求項15のいずれか1項に記載の静電容量型物理量センサの製造方法。
  17. 前記工程(b)において、前記第1シリコン基板と前記第2シリコン基板とをシリコンフュージョンボンディングにより接合することを特徴とする請求項13から請求項16のいずれか1項に記載の静電容量型物理量センサの製造方法。
  18. 前記工程(a)において、前記可動部に、前記第1シリコン基板の表面を除去して該表面から離れる方向に凹む薄肉部を形成することを特徴とする請求項13から請求項17のいずれか1項に記載の静電容量型物理量センサの製造方法。
  19. 前記工程(a)において、前記第1シリコン基板の前記表面と平行する方向で前記薄肉部の内側に位置すると共に前記薄肉部の表面から突出する厚肉部を残すことを特徴とする請求項18に記載の静電容量型物理量センサの製造方法。
  20. 前記工程(a)において、前記第1シリコン基板の前記表面と平行する方向で前記厚肉部の内側に位置すると共に前記厚肉部の表面を除去して該表面から離れる方向に凹む第2の薄肉部を形成することを特徴とする請求項19に記載の静電容量型物理量センサの製造方法。
  21. 前記第1シリコン基板の不要部分を除去する際、前記センサ基板と、前記ベース基板の表面に前記センサ基板の前記周縁部から一体となって引き出された引き出し配線層と、前記センサ基板から分離された分離層と、を残し、
    前記第1シリコン基板の不要部分を除去する工程(c)の前後であって、前記第1シリコン基板と前記第2シリコン基板とを前記絶縁層を介して接合する工程(b)以後に、前記分離層の位置に、前記分離層及び前記絶縁層を貫通して前記第2シリコン基板からなる前記ベース基板の表面にまで通じるコンタクトホールを形成する工程と、
    前記引き出し配線層の表面及び前記コンタクトホール内に電極パッドを形成する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項13から請求項20のいずれか1項に記載の静電容量型物理量センサの製造方法。
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