JP5913038B2 - 静電容量型圧力センサ及びその製造方法 - Google Patents

静電容量型圧力センサ及びその製造方法 Download PDF

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本発明は、高さ方向に変位可能な感圧ダイヤフラムを備える静電容量型圧力センサ及びその製造方法に関する。
図12は、特許文献1に開示される静電容量型圧力センサの断面略図である。特許文献1には、図12に示すように、2つのダイヤフラム付きシリコン基板(可動電極)501、502が上下から、絶縁層503、504を介して、シリコン基板(固定電極)505に接合された静電容量型圧力センサ500が開示されている。
静電容量型圧力センサ500には、図12に示すように、ボンディングワイヤを用いて外部の装置と電気的に接続されるワイヤパッド(電極パッド)508が設けられている。ワイヤパッド508とシリコン基板505とを絶縁するために、ワイヤパッド508とシリコン基板505との間には絶縁層503が設けられている。そのため、ワイヤパッド508とシリコン基板505との間に、寄生容量が発生してしまう。
特開平11−211597号公報
ワイヤパッド508とシリコン基板505との間の寄生容量を低減するには、ワイヤパッド508の面積を小さくすることが有効である。ところが、ワイヤパッド508は、ワイヤボンディングを行うために、ある程度の面積が必要である。
また、静電容量型圧力センサ500を小型化した場合においても、ワイヤパッド508はワイヤボンディングを行うために、ワイヤパッド508の面積を大きく減少させることは難しい。
そのため、ワイヤパッド508とシリコン基板505との間の寄生容量を低減することが難しいという課題があった。
本発明の目的は、上記従来の課題を顧みてなされたものであり、寄生容量を低減することが可能な静電容量型圧力センサおよびその製造方法を提供することである。
本発明の静電容量型圧力センサは、シリコン基板からなる可動電極及び固定電極と、両電極間を接合する絶縁層と、を有して構成され、前記可動電極は、前記固定電極との間に高さ方向への間隔を有して変位が可能な感圧ダイヤフラムと、前記感圧ダイヤフラムの周囲に位置し、前記固定電極と前記絶縁層を介して接合される接合部と、を有するとともに、前記シリコン基板上には前記固定電極もしくは前記可動電極から引き出される配線層と、前記配線層に設けられ前記配線層と電気的に接続される第1電極パッドと、前記配線層と前記固定電極もしくは前記可動電極との間の間隔が前記絶縁層の厚さより大きくなるように形成された絶縁性の段差部と、が備えられ、前記第1電極パッドが前記段差部に平面視で重なるように配置され、前記段差部が、前記シリコン基板と前記絶縁層との間に設けられた空間部を有することを特徴とする。
本発明では、第1電極パッドが、配線層と固定電極もしくは可動電極との間の間隔が絶縁層の厚さより大きくなるように形成された段差部と、平面視で重なるように配置されている。よって、段差部に平面視で重なる第1電極パッドの領域において、配線層と固定電極もしくは可動電極との間の高さ方向の間隔が、絶縁層の厚さより大きくなるので、第1電極パッドの寄生容量が低減される。
よって、本発明によれば、寄生容量を低減することが可能な静電容量型圧力センサを提供することができる。
前記段差部が、平面視で、前記第1電極パッドより面積が大きいことが好ましい。このような態様であれば、第1電極パッドの全面において、配線層と固定電極もしくは可動電極との間隔を絶縁層の厚さより大きくできるので、第1電極パッドの寄生容量を更に低減することができる。
前記絶縁層が、前記シリコン基板の表面を熱酸化することで形成可能なSiO であることが好ましい。このような態様であれば、安定的に高品質な絶縁層を形成することが可能である。
前記シリコン基板が、前記段差部に沿って形成された断面U字形状もしくは断面L字形状を有することが好ましい。このような態様であれば、配線層と固定電極もしくは可動電極との間の間隔が絶縁層の厚さより大きくなるように形成された段差部を設けることが可能である。
前記空間部が真空封止されていることが好ましい。このような態様であれば、水分等を含んだ空気が空間部に侵入することを防止できる。よって、第1電極パッドの寄生容量が高くなることや、変動することを抑制することができる。
前記段差部に接合された前記シリコン基板に、前記段差部と平面視で重なると共に、前記段差部と対向するように窪み部が形成されていることが好ましい。このような態様であれば、平面視で窪み部と重なる第1電極パッドの領域において、配線層と固定電極の間隔を窪み部の高さ方向の寸法だけ大きくできるので、第1電極パッドの寄生容量を更に低減することができる。
シリコン基板からなる可動電極及び固定電極と、両電極間を接合する絶縁層と、を有して構成され、前記可動電極は、前記固定電極との間に高さ方向への間隔を有して変位が可能な感圧ダイヤフラムと、前記感圧ダイヤフラムの周囲に位置し、前記固定電極と前記絶縁層を介して接合される接合部と、を有し、前記固定電極もしくは前記可動電極から引き出される配線層と、前記配線層に設けられ前記配線層と電気的に接続される第1電極パッドと、前記配線層と前記固定電極もしくは前記可動電極かとの間の間隔が前記絶縁層の厚さより大きくなるように形成された絶縁性の段差部と、が備えられ、前記第1電極パッドが前記段差部に平面視で重なるように配置される静電容量型圧力センサの製造方法であって、
前記感圧ダイヤフラム、前記感圧ダイヤフラムの周囲に広がる接合領域、および前記接合領域内に形成された前記段差部を備える第1シリコン基板と、前記固定電極となる第2シリコン基板と、を用意し、前記感圧ダイヤフラムと前記固定電極との間に高さ方向への間隔を空けた状態で、絶縁層を介して前記接合領域と前記固定電極とを接合する工程と、
前記感圧ダイヤフラムと、前記接合領域のうち前記接合部および前記配線層と、を残して、前記接合領域の不要部分を除去する工程と、
前記配線層の表面に、前記段差部に平面視で重なるように前記第1電極パッドを形成する工程と、
を有することを特徴とする。
本発明の製造方法によれば、第1電極パッドが、配線層と固定電極もしくは可動電極との間の間隔が絶縁層の厚さより大きくなるように形成された段差部と、平面視で重なるように配置される。よって、段差部に平面視で重なる第1電極パッドの部分において、配線層と固定電極もしくは可動電極との間の高さ方向の間隔が、絶縁層の厚さより大きくなるので、第1電極パッドの寄生容量が低減される。
よって、本発明によれば、寄生容量を低く抑えることが可能な静電容量型圧力センサの製造方法を提供することができる。
前記接合領域と前記固定電極とを接合する工程の前に、前記第1シリコン基板の表面を除去した凹部を形成し、さらに前記凹部が形成された前記第1シリコン基板の表面を熱酸化し、前記段差部とする工程、を有することが好ましい。
このような態様であれば、第1電極パッドに平面視で重なるように、段差部を形成することができる。
本発明によれば、寄生容量を低減することが可能な静電容量型圧力センサおよびその製造方法を提供することが可能である。
第1の実施形態における静電容量型圧力センサの斜視図である。 図1に示すA−A線に沿って切断した断面略図である。 図1に示すB−B線に沿って切断した断面略図である。 第1の実施形態における静電容量型圧力センサの製造説明図である。 第1の実施形態における静電容量型圧力センサの製造説明図である。 第1の実施形態の第1の変形例の静電容量型圧力センサの斜視図である。 図6に示すC−C線に沿って切断した断面略図である。 第1の実施形態の第2の変形例の静電容量型圧力センサの断面略図である。 第2の実施形態における静電容量型圧力センサの断面略図である。 第3の実施形態における静電容量型圧力センサの裏面斜視図である。 図8に示すD−D線に沿って切断した断面略図である。 特許文献1に開示される静電容量型圧力センサの断面略図である。
以下、本発明の静電容量型圧力センサの実施形態について、図面に沿って詳細に説明する。なお、説明が分かりやすいように、各図面の寸法は適宜変更して示している。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態における静電容量型圧力センサの斜視図である。図2は、図1に示すA−A線に沿って切断した断面略図である。図3は、図1に示すB−B線に沿って切断した断面略図である。
図1、図2、および図3に示す静電容量型圧力センサ10は、シリコン基板からなる可動電極11および固定電極12と、可動電極11と固定電極12との間を接合する絶縁層13とを有して構成されている。
図1、図2、および図3に示すように、可動電極11は、固定電極12との間に高さ方向(Z)の間隔15を有して高さ方向への変位が可能な感圧ダイヤフラム14と、感圧ダイヤフラム14の周囲に位置し、固定電極12と絶縁層13を介して接合される接合部16とを有して構成されている。(図1に示す感圧ダイヤフラム14と接合部16との間の点線は両者間の境界を示し、便宜上図示したものである。)
感圧ダイヤフラム14に高さ方向(Z)から圧力が作用すると、感圧ダイヤフラム14が高さ方向に変位する。これにより感圧ダイヤフラム14と固定電極12との間の静電容量が変化する。したがって静電容量変化に基づいて圧力を検知することが可能である。
感圧ダイヤフラム14は、図1に示すように、平面形状が略円形状であり、固定電極12のほぼ中央に位置している。感圧ダイヤフラム14および接合部16を有してなる可動電極11が固定電極12の外周側面12aよりも内側に形成されていれば、形状、位置、および大きさを限定するものでない。このように、可動電極11は、固定電極12の外周側面12aよりも内側に形成されるため、可動電極11の周囲に固定電極12の延出表面20が広がっている。
第1端子部22は、図1、図2に示すように、延出表面20の領域に配置されており、可動電極11の接合部16からシリコン基板により一体になって引き出された配線層24と、配線層24の先端部24aの表面24bに形成されると共に、配線層24に電気的に接続される第1電極パッド25とを有して構成されている。
また、第2端子部23は、図1、図3に示すように、延出表面20の領域に配置されており、可動電極11から分離されると共に絶縁層13の表面に形成された分離層26と、分離層26および絶縁層13を貫通し固定電極12の表面に通じるコンタクトホール27内に設けられた固定電極12と電気的に接続される第2電極パッド28とを有して構成されている。第1電極パッド25および第2電極パッド28は、Al、Au等の金属層を蒸着、スパッタ、めっき等で形成したものである。
第1電極パッド25は、図1、図2に示すように、固定電極12から離れる方向に、すなわち図面上(Z1方向)側に突出し、絶縁層13よりも厚くなるように形成された段差部21に、平面視で重なるように配置されている。
配線層24は、絶縁層13を介して固定電極12と対向しているため、固定電極12との間で静電容量を形成する。ところが、配線層24と固定電極12の間に形成される静電容量は、感圧ダイヤフラム14に作用する圧力によって変化(感応)しないため、寄生容量として作用するので、低減することが好ましい。
第1電極パッド25は、圧力に応じた検知信号を出力するために、ボンディングワイヤと電気的に接続される。そのため、第1電極パッド25は、配線層24の他の部分に比べて、面積が大きく設けられており寄生容量が大きい。よって、第1電極パッド25の寄生容量を低減することは、配線層24の寄生容量を低減するために有効である。
本実施形態においては、第1電極パッド25は、図1、図2に示すように、段差部21に平面視で重なるように配置されている。そのため、第1電極パッド25と段差部21が平面視で重なる領域において、配線層24と固定電極12との間隔が大きくなるので、第1電極パッド25の寄生容量が低減される。その際、第1電極パッド25と段差部21が平面視で重なる面積に応じて、寄生容量は低減される。
本実施形態においては、段差部21は、図1、図2に示すように、平面視で、第1電極パッド25より面積を大きく設けられている。そして、段差部21は、平面視で、第1電極パッド25を内設している。そのため、第1電極パッド25の全面において、配線層24と固定電極12との間の高さ方向の間隔を絶縁層13の厚さより大きくできるので、第1電極パッド25の寄生容量を更に低減できる。
本実施形態においては、図2に示す段差部21は、可動電極を形成するシリコン基板の表面を凹状にエッチング除去した後に、熱酸化することで形成される。そして、可動電極を形成するシリコン基板と固定電極を形成するシリコン基板とが接合される。その結果、段差部21は、図2に示すように、絶縁層13と、絶縁層13と固定電極12を形成するシリコン基板との間に設けられた空間部21aと、を有して構成される。また、空間部21aは真空封止されるので、空間部21aの誘電率は、絶縁層13の誘電率より小さい。そのため、段差部21に空間部21aが設けられることで、第1電極パッド25の寄生容量は更に低減される。
このように、段差部21は、シリコン基板を熱酸化した絶縁層13と、真空封止された空間部21aとからなるので、絶縁性を有する。
感圧ダイヤフラム14は、図2、図3に示すように、固定電極12との対向面14aが固定電極12から離れる方向(Z1)に凹む薄肉部17を有している。また、感圧ダイヤフラム14は、対向面14aが薄肉部17よりも固定電極12に近づく方向(Z2)に突出する凸部18を、感圧ダイヤフラム14の中央部に有する。すなわち感圧ダイヤフラム14は、その略中央に凸部18が形成され、その周囲に対向面14aが凹んだ薄肉部17が形成された構造である。
図2、図3の構成は一例であり、例えば凸部18を複数個、形成することも可能である。図2、図3に示すように感圧ダイヤフラム14に薄肉部17を設けることで、感圧ダイヤフラム14を高さ方向(Z)に変位させやすい。また薄肉部17よりも固定電極12に近づく方向に突出する凸部18を設けたことで、感圧ダイヤフラム14と固定電極12の間隔15が、凸部18の位置で狭くなる。静電容量は電極間の距離に反比例するため、間隔15を狭くすることで、感圧ダイヤフラム14が高さ方向に変位した際の静電容量変化に基づく出力変化を大きくでき感度を上げることが可能になる。
図1、図2、および図3に示す絶縁層13は熱酸化により形成するため、ほぼ一定の膜厚に形成される。そして、絶縁層13の膜厚は、0.5〜2.0μm程度である。
図2、図3に示すように、絶縁層13は、感圧ダイヤフラム14と固定電極12との間には形成されていない。絶縁層13は、可動電極11の接合部16と固定電極12との間に介在し、可動電極11と固定電極12とを接合している。
さらに、図1、図2、および図3に示すように、本実施形態の絶縁層13は、可動電極11の周囲全周にはみ出して形成され、固定電極12の延出表面20の全域に形成されている。
本実施形態では、絶縁層13を固定電極12の延出表面20の全域にまで形成したため、可動電極11の接合部16と固定電極12との間に介在する絶縁層13の幅(図3のT1)を狭くしても、機械的な強度の高い絶縁層13を固定電極12と可動電極11の接合部16との間に介在させることが可能である。したがって、可動電極11と固定電極12との間の封止性を向上させることができる。
また、絶縁層13の幅(図3のT1)を狭くできることで、可動電極11の接合部16と固定電極12との間の絶縁層13を介した対向面積を狭くでき、接合部16と固定電極12との間に形成される寄生容量を低減できる。よって、絶縁層13の膜厚を薄くして、感圧ダイヤフラム14と固定電極12との間の高さ方向(Z)の間隔15を小さくしても、寄生容量を低く抑えることができる。また、感圧ダイヤフラム14と固定電極12との間の高さ方向(Z)の間隔15を狭くでき、良好な感度を得ることができる。
以上により、本実施形態によれば、良好な封止性および感度を得ることができるとともに、寄生容量を低く抑えることができる。
絶縁層13の幅寸法T1(図3に図示)は、薄肉部17の幅寸法T6(図3に図示)より小さいことが好ましい。薄肉部17の幅寸法T6も寄生容量に寄与し、幅寸法T6が小さいほど寄生容量を小さくできる。薄肉部17の幅寸法T6は、寄生容量や出力特性等を考慮して決められる。一方、絶縁層13の幅寸法T1も小さいほど寄生容量を小さくできる。このとき、絶縁層13の幅寸法T1を固定値にして、薄肉部17の幅寸法T6を変化された場合と、薄肉部17の幅寸法T6(最小幅寸法で規定)を固定値にして、絶縁層13の幅寸法T1を変化させた場合とでは、後者のほうが前者よりも寄生容量の変動が大きい。すなわち、絶縁層13の幅寸法T1をより小さくしたほうが、寄生容量を効果的に小さくできる。
絶縁層13は、図2、図3に示すように、薄肉部17と接合部16との間に位置する側壁面17aから接合部16と固定電極12との間にかけて形成されることが好ましい。このように絶縁層13が感圧ダイヤフラム14の内側までやや入り込むことで、絶縁層13を介した固定電極12と可動電極11の接合部16との間の接合力を効果的に高めることができ、より効果的に封止性を高めることができる。また、側壁面17aは、図2、図3のように傾斜していても、あるいは垂直面であってもよい。
本実施形態では、固定電極12の延出表面20の全域に形成された絶縁層13は、可動電極11の周囲にシリコン基板の不要部分が絶縁層13を介して固定電極12と接合された状態から前記不要部分を除去して露出したものである。かかる場合、絶縁層13は可動電極11を形成する側のシリコン基板の固定電極12との対向面を熱酸化したものであることが好適である。本実施形態では、一方のシリコン基板の表面を熱酸化した状態で、2つのシリコン基板間をシリコンフュージョンボンディングにより接合している。このような構成により、絶縁層13の形成が容易化し、さらに可動電極11の接合部16の固定電極12との対向面に形成された絶縁層13は前記対向面を熱酸化したものであるから、絶縁層13の幅寸法T1(図3参照)が狭くなっても絶縁層13と接合部16との接合力(結合力)は強く、一方、シリコンフュージョンボンディングにより接合された絶縁層13と固定電極12との間は、接合面積が広いため十分な接合力を得ることができる。したがって、固定電極12と可動電極11の接合部16との間の接合力を十分に高めることが可能であり、より効果的に封止性を高めることが可能である。
図4ないし図5を用いて、図1、図2、および図3に示す本実施形態の静電容量型圧力センサ10の製造方法について説明する。
図4(a)に示す工程では、第1シリコン基板30の表面30aにレジスト層31をパターン形成し、レジスト層31に覆われていない表面30aを、反応性イオンエッチングなどのイオンエッチング手段により一定厚だけ削り込む。これにより表面30aに、第1シリコン基板30の表面を除去した凹部32を形成する。第1シリコン基板30は後に可動電極となる側の基板であり、表面30aは固定電極との対向面側である。そして凹部32を形成した部分は将来、段差部や、感圧ダイヤフラムの薄肉部となる部分である。
図4(b)に示す工程では、図4(a)のレジスト層31を除去した後、第1シリコン基板30を熱酸化する。これにより、第1シリコン基板30の表面30a及び裏面30cに熱酸化による絶縁層(SiO)33、34が形成される。そして、第1シリコン基板30の表面30aに形成される絶縁層33は、表面30aの凹凸に沿ってほぼ一定厚で形成される。このようにして、後に第1電極パッドを固定電極から離れる方向に配置させる段差部が、凹部32の部分に形成される。
次に図4(c)に示す工程では、第1シリコン基板30の表面30aに形成された絶縁層33上にレジスト層35をパターン形成し、レジスト層35に覆われていない絶縁層33をイオンエッチング等の既存方法で除去する。このようにして、後に感圧ダイヤフラムとなる部分の絶縁層33が除去される。
そのため、第1シリコン基板30において、後に感圧ダイヤフラムとなる部分の周囲に広がるように、絶縁層33が残される。この絶縁層33が残された部分が、次工程で固定電極となる第2シリコン基板と接合される接合領域であり、この接合領域内に第1電極パッドを固定電極から離れる方向に配置させる段差部が形成されている。
なお図4(d)以降、残された絶縁層33を図1、図2、および図3で使用した絶縁層13として説明する。図4(d)の工程では、図4(c)のレジスト層35を除去した後、図4(c)の第1シリコン基板30をひっくり返し、第1シリコン基板30の絶縁層13が形成された側を、後に固定電極となる第2シリコン基板40上に当接させて、両シリコン基板30、40間をシリコンフュージョンボンディングにより接合する。その際、後に感圧ダイヤフラムとなる部分14bと第2シリコン基板40(固定電極)との間は、高さ方向の間隔15を空けた状態に設けられている。シリコンフュージョンボンディングはシリコン直接接合の一種であり、例えば熱酸化による絶縁層13を備える第1シリコン基板30と、第2シリコン基板40とを、真空排気状態で、水素結合により貼り合わせた後、加熱処理してSi−O−Siにより接合する技術である。熱処理温度としては、700〜1100℃程度で、熱処理時間は、1時間以上とする。
次に図4(e)の工程では、第1シリコン基板30及び第2シリコン基板40の双方を所定厚にまで切削加工等により削り込む。点線部分が削り込まれる前のシリコン基板を示す。これにより所定厚の可動電極および固定電極が完成する。
図5(a)に示す工程では、第1シリコン基板30の表面に第1電極パッドを構成するAl、Au等の金属層25aを蒸着、スパッタ、めっき等で形成する。次に、金属層25aの上にレジスト層41をパターン形成し、レジスト層41に覆われていない金属層25aを反応性イオンエッチングなどのイオンエッチング技術を用いて除去する。このようにして、第1電極パッドが形成される。
次に図5(b)に示す工程では、第1シリコン基板30の表面にレジスト層42をパターン形成し、レジスト層42に覆われていない第1シリコン基板30を反応性イオンエッチングなどのイオンエッチング技術を用いて除去する。レジスト層42の平面パターンは、図1に示す感圧ダイヤフラム14と接合部16、配線層24、および分離層26の平面形状である。第1シリコン基板30を削り込むとき、絶縁層13まで除去されないように選択的なエッチング処理を行うことが必要である。
また図5(b)の工程では、可動電極が、固定電極の外周側面よりも内側に形成されるように、第1シリコン基板30が削り込まれる。このようにして、可動電極の周囲に広がる固定電極の延出表面の全域に絶縁層13が残される。
次に図5(c)の工程では、ダイシング等によって、第2シリコン基板40を切断し、静電容量型圧力センサが切り出される。
図4(a)に示す工程で、第1電極パッド25(図5(c)に図示)と平面視で重なるように第1シリコン基板30に凹部32が形成される。そして、図4(b)に示す工程で、第1シリコン基板30が熱酸化され、図4(d)に示す工程で、第1シリコン基板30と第2シリコン基板40とが絶縁層13を介して接合される。その結果、段差部21が、絶縁層13と、絶縁層13と第2シリコン基板40との間に設けられた空間部21aとを有して形成される。その結果、図5(c)示すように、第1電極パッド25と段差部21が平面視で重なる領域において、配線層24と固定電極12との間隔を、絶縁層13の厚さより大きくなるように設けることができる。
配線層24と固定電極12との間隔を大きくすることは、図4(a)に示す工程で、第1シリコン基板30の表面30aの削り込む量を増やすことや、図4(b)に示す工程で、熱酸化により形成される絶縁層13の厚さを厚くすることによって可能である。このように、第1電極パッド25の領域において、配線層24と固定電極12との間隔を大きくすることにより、第1電極パッド25の寄生容量を低減することができる。
上述のように、本実施形態においては、凹部32が形成された第1シリコン基板30を熱酸化することにより、段差部21が形成される。よって、本実施形態の第1シリコン基板30、すなわち配線層24は、図2に示すように、段差部21に沿って形成された断面L字形状21bを有する。断面L字形状21bは、図2に示すように、断面視でL字形状をしている。
絶縁層13は、第1シリコン基板30の表面を熱酸化したものである。熱酸化によれば、安定的に高品質な絶縁層が形成されることが知られている。そのため、絶縁層13の誘電率がばらつくことや、ばらついて大きくなることが抑制される。よって、第1電極パッド25の寄生容量がばらつくことや、大きくなることが抑制される。
可動電極11は、図1、図2、および図3に示すように、高さ方向に変位可能な感圧ダイヤフラム14とその周囲に接合部16とを有し、接合部16と固定電極12が絶縁層13を介して接合されている。そのため、図5(c)に示すように、接合部16内周の法線方向の、接合部16と絶縁層13とが重なる領域の幅(図5(c)のT1)を狭くすることで接合部16の寄生容量を低減できる。
また図4(b)の工程に示すように、本実施形態では可動電極を形成する第1シリコン基板30の表面を熱酸化して絶縁層33を形成し、図4(c)に示す工程で、感圧ダイヤフラムの部分の絶縁層33を除去した後、図4(d)に示す工程で、第1シリコン基板30と第2シリコン基板40とをシリコンフュージョンボンディングにより接合している。これにより図5(b)に示す工程で、第1シリコン基板30の不要部分を除去したときに、接合部16と絶縁層13とが重なる領域の幅(T1)を狭くしても、接合部16と絶縁層13との接合力(結合力)は十分に高く、一方、図5(c)に示すように、固定電極12と絶縁層13の間は広い接合面積を有しているため、絶縁層13を介した可動電極11と固定電極12との間の接合力を効果的に高めることができ、封止性を向上させることが可能である。
このように、本実施形態によれば、接合部16の寄生容量を低減することと、可動電極11と固定電極12との間の封止性を向上させることを両立させることが可能である。
図5(c)に示す段差部21の空間部21aの封止性も、上述と同様に良好である。また、図4(d)に示す工程で、第1シリコン基板30と第2シリコン基板40とは、真空排気状態で、シリコンフュージョンボンディングにより接合される。そのため、段差部21の空間部21aは、真空状態で良好に封止される。このように、空間部21aは、良好に真空封止されるので、水分等を含んだ空気が空間部21aに侵入することを防止できる。よって、第1電極パッド25の寄生容量が高くなることや、変動することを抑制することができる。
<第1の変形例>
図6は、第1の実施形態の第1の変形例の静電容量型圧力センサの斜視図である。図7は、図6に示すC−C線に沿って切断した断面略図である。本変形例は、図6および図7に示すように、段差部21の全体が、配線層24の先端部24aに完全に覆われている場合である。
本変形例の第1電極パッド25が段差部21と重なっているので、本変形例においても第1電極パッド25の寄生容量は低減される。ところが、先端部24aが段差部21の全体を覆っているので、先端部24aの一部が、図7に示すように、段差部21の周囲まで延出している。この段差部21の周囲まで延出した先端部24aは、段差部21上の先端部24aに比べて、固定電極12との間隔が小さいため静電容量が大きい。よって、本変形例は、第1の実施形態に比べて、第1電極パッド25の寄生容量の低減量が小さい。
本変形例では、第1電極パッド25の下側(Z2方向)に位置する下地層が、段差部21の全体を先端部24aが覆った積層構造で形成されている。そのため、本変形例の第1電極パッド25は、第1の実施形態に比べて、上側(Z1方向)からの荷重に対する強度が向上する。よって、本変形例の第1電極パッド25は、ワイヤボンディングされる際の荷重に対する耐性が向上する。
本変形例においては、図4(b)に示すように、凹部32が形成された第1シリコン基板30を熱酸化することで、図7に示す段差部21が形成される。よって、本変形例の第1シリコン基板30、すなわち配線層24は、図7に示すように、段差部21に沿って形成された断面U字形状21cを有する。断面U字形状21cは、図7に示すように、断面視でU字形状をしている。
第1の実施形態においては、図1に示すように、先端部24aを段差部21の内側になるように形成することで、第1電極パッド25の寄生容量をより有効的に低減している。そのため、第1の実施形態においては、図2に示すように、第1シリコン基板30は、U字形状21cではなく、L字形状21bを有する。
<第2の変形例>
図8は、第1の実施形態の第2の変形例の静電容量型圧力センサの断面略図である。本変形例においては、図8に示すように、段差部21が絶縁層13のみで形成されている。すなわち、図2に示す空間部21aが、段差部21に形成されていない。
本変形例の第1電極パッド25は段差部21と重なっているので、本変形例においても第1電極パッド25の寄生容量は低減される。本変形例は段差部21が絶縁層13のみで形成されているので、本変形例は、段差部21が絶縁層13と空間部21aとで形成されている場合に比べると、第1電極パッド25の寄生容量の低減量は小さい。
本変形例の第1電極パッド25の真下(Z2方向)に、図2に示す空間部21aがないので、本変形例の第1電極パッド25は、上側(Z1方向)からの荷重に対する強度が向上する。よって、本変形例の第1電極パッド25は、ワイヤボンディングされる際の荷重に対する耐性が向上する。
シリコン基板を熱酸化する際に、熱酸化層の厚さのほぼ0.45倍のシリコン基板が消費されることが知られている。よって、本変形例のように、段差部21を絶縁層13のみで形成することは、図4(a)および図4(b)に示す工程で、凹部32の幅寸法を、絶縁層33の厚さの1.1倍程度にすることで実現できる。
また、図2に示す段差部21のように、空間部21aを有するためには、図4(a)および図4(b)に示す工程で、凹部32の幅寸法を、絶縁層33の厚さの1.1倍程度より大きくすることで実現できる。
<第2の実施形態>
図9は、第2の実施形態における静電容量型圧力センサの断面略図である。本実施形態の静電容量型圧力センサは、図9に示すように、段差部21に接合された第2シリコン基板40に、窪み部12bが形成されている。そして、窪み部12bは、段差部21と平面視で重なると共に、段差部21と対向するように形成されている。
そのため、本実施形態の第1電極パッド25と窪み部12bとが平面視で重なる領域において、配線層24と固定電極12の間隔は、窪み部12bの図面上下(Z)方向の寸法だけ大きくなる。よって、窪み部12bが段差部21と平面視で重なるように形成されることにより、第1電極パッド25の寄生容量を更に低減することができる。
本実施形態では、図9に示すように、段差部21は窪み部12bより平面視で小さく設けられているが、これに限定されるものではない。段差部21と窪み部12bとは、平面視で重なっておれば良く、段差部21が窪み部12bより平面視で大きいことも可能である。
<第3の実施形態>
図10は、第3の実施形態における静電容量型圧力センサの裏面斜視図である。裏面斜視図とは、静電容量型圧力センサを裏側から見た斜視図のことである。図11は、図10に示すD−D線に沿って切断した断面略図である。
本実施形態の静電容量型圧力センサにおいては、固定電極12は、図10に示すように、平面形状が略円形状であり、可動電極11のほぼ中央に位置している。そして、固定電極12は、可動電極11の外周側面11aよりも内側に形成されており、固定電極12の周囲に可動電極11の延出表面11bが広がっている。
第1端子部22が、図10、図11に示すように、延出表面11bの領域に配置されており、固定電極12からシリコン基板により一体になって引き出された配線層24と、配線層24の先端部24aの表面24bに形成されると共に、配線層24に電気的に接続される第1電極パッド25とを有して構成されている。
また、第2端子部23が、図10、図11に示すように、延出表面11bの領域に配置されており、固定電極12から分離され絶縁層13の表面に形成された分離層26と、分離層26および絶縁層13を貫通し可動電極11の表面に通じるコンタクトホール27内に設けられた可動電極11と電気的に接続される第2電極パッド28とを有して構成されている。
本実施形態と第1の実施形態は、互いに上下を反転させた平面形状を有する。そのため、本実施形態および第1の実施形態の静電容量型圧力センサは、互いにほぼ同じ寄生容量を有している。
低背化のためには、ワイヤボンディングに替えてフリップチップボンディング等により、検知信号を出力することが好ましい。その際、外部に感圧ダイヤフラム14(図11に図示)を露出させる必要がある静電容量型圧力センサにおいては、第1電極パッド25および第2電極パッド28を、固定電極12の下側の面(Z2方向)から取り出すことが必要になる。図10および図11に示す静電容量型圧力センサは、このようなケースに該当するものである。
本実施形態においては、図11に示すように、固定電極12を構成する第2シリコン基板40の表面に凹部32を形成し、第2シリコン基板40を熱酸化することで、図11に示す段差部21を形成する。また、可動電極11を構成する第1シリコン基板30に、図11に示す感圧ダイヤフラム14を形成する。そして、第1シリコン基板30と第2シリコン基板40とを、シリコンフュージョンボンディングにより接合する。
次に、固定電極12が、可動電極11の外周側面11aよりも内側に形成されるように、第2シリコン基板40が削り込まれる。このようにして、固定電極12の周囲に広がる可動電極11の延出表面11bの全域に絶縁層13が残される。次に、固定電極12と電気的に接続される第1電極パッド25、および可動電極11と電気的に接続される第2電極パッド28を、第1の実施形態と同様に形成する。
その結果、第1電極パッド25が段差部21と平面視で重なる領域において、配線層24と可動電極11との間隔が大きくなることで、第1電極パッド25の寄生容量が低減される。
10 静電容量型圧力センサ
11 可動電極
11a、12a 外周側面
12 固定電極
12b 窪み部
13 絶縁層
14 感圧ダイヤフラム
14a 対向面
15 間隔
16 接合部
17 薄肉部
17a 側壁面
18 凸部
20、11b 延出表面
21 段差部
21a 空間部
22 第1端子部
23 第2端子部
24 配線層
25 第1電極パッド
26 分離層
27 コンタクトホール
28 第2電極パッド
30 第1シリコン基板
32 凹部
40 第2シリコン基板

Claims (8)

  1. シリコン基板からなる可動電極及び固定電極と、両電極間を接合する絶縁層と、を有して構成され、
    前記可動電極は、前記固定電極との間に高さ方向への間隔を有して変位が可能な感圧ダイヤフラムと、前記感圧ダイヤフラムの周囲に位置し、前記固定電極と前記絶縁層を介して接合される接合部と、を有するとともに、前記シリコン基板上には前記固定電極もしくは前記可動電極から引き出される配線層と、前記配線層に設けられ前記配線層と電気的に接続される第1電極パッドと、前記配線層と前記固定電極もしくは前記可動電極との間の間隔が前記絶縁層の厚さより大きくなるように形成された絶縁性の段差部と、が備えられ、前記第1電極パッドが前記段差部に平面視で重なるように配置され、前記段差部が、前記シリコン基板と前記絶縁層との間に設けられた空間部を有することを特徴とする静電容量型圧力センサ。
  2. 前記段差部が、平面視で、前記第1電極パッドより面積が大きいことを特徴とする請求項1に記載の静電容量型圧力センサ。
  3. 前記絶縁層が、SiO であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の静電容量型圧力センサ。
  4. 前記シリコン基板が、前記段差部に沿って形成された断面U字形状もしくは断面L字形状を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の静電容量型圧力センサ。
  5. 前記空間部が真空封止されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の静電容量型圧力センサ。
  6. 前記段差部に接合された前記シリコン基板に、前記段差部と平面視で重なると共に、前記段差部と対向するように窪み部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の静電容量型圧力センサ。
  7. シリコン基板からなる可動電極及び固定電極と、両電極間を接合する絶縁層と、を有して構成され、前記可動電極は、前記固定電極との間に高さ方向への間隔を有して変位が可能な感圧ダイヤフラムと、前記感圧ダイヤフラムの周囲に位置し、前記固定電極と前記絶縁層を介して接合される接合部と、を有し、前記固定電極もしくは前記可動電極から引き出される配線層と、前記配線層に設けられ前記配線層と電気的に接続される第1電極パッドと、前記配線層と前記固定電極もしくは前記可動電極かとの間の間隔が前記絶縁層の厚さより大きくなるように形成された絶縁性の段差部と、が備えられ、前記第1電極パッドが前記段差部に平面視で重なるように配置される静電容量型圧力センサの製造方法であって、
    前記感圧ダイヤフラム、前記感圧ダイヤフラムの周囲に広がる接合領域、および前記接合領域内に形成された前記段差部を備える第1シリコン基板と、前記固定電極となる第2シリコン基板と、を用意し、前記感圧ダイヤフラムと前記固定電極との間に高さ方向への間隔を空けた状態で、絶縁層を介して前記接合領域と前記固定電極とを接合する工程と、
    前記感圧ダイヤフラムと、前記接合領域のうち前記接合部および前記配線層と、を残して、前記接合領域の不要部分を除去する工程と、
    前記配線層の表面に、前記段差部に平面視で重なるように前記第1電極パッドを形成する工程と、
    を有することを特徴とする静電容量型圧力センサの製造方法。
  8. 前記接合領域と前記固定電極とを接合する工程の前に、前記第1シリコン基板の表面を除去した凹部を形成し、さらに前記凹部が形成された前記第1シリコン基板の表面を熱酸化し、前記段差部とする工程、
    を有する請求項7に記載の静電容量型圧力センサの製造方法。
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