JP5824053B2 - ジアルデヒドによるポリサッカリドの処理 - Google Patents

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Description

分野
本発明は、ポリサッカリドをジアルデヒドで処理する方法に関する。
背景
水溶性ポリサッカリド、例えば水溶性セルロースエーテルは、多くの用途、例えばバインダー、増粘剤、または保護コロイドにおける広範な使用が見出されてきた。セルロースエーテルの殆どの重要な特性はこれらの可溶性と、化学安定性および非毒性との組合せである。水溶性および/または有機溶解性は、セルロース鎖での種々の種類のエーテル置換基で、更に置換度(DS)および置換のパターンで、広範囲に制御できる。よって、セルロースエーテルは一般に、溶解または高度に膨潤した状態で、用途の範囲は大スケールの乳化重合または懸濁重合における助剤から、塗料および壁紙接着剤の添加剤、更には化粧品および食品における粘度向上剤まで、産業および家庭生活の多くの領域に適用される。
しかし、通常は乾燥粉末形状であるセルロースエーテルを水または水性系に導入することはしばしば問題がある。水溶性セルロースエーテルは水に添加した際に表面上でゲル化して塊を形成する傾向があるからである。これは不所望の長い溶解時間をもたらす。
セルロースエーテルの溶解挙動は、これらの問題に対処する後処理または追処理によって影響を受ける可能性があることが長年知られてきた。1つの公知の方法は、初期溶解速度の低減であり、これはしばしば「遅延(delayed)溶解性または抑制(retarded)溶解性」といわれ、セルロースエーテルを溶解前に水中で均一に確実に分布させる。この遅延は例えばグリオキサルによる可逆的架橋によって実現できる。
例えば米国特許第3,297,583号;第3,997,508号および第5,674,999号は、低級アルキルアルデヒドおよび低級アルキルジアルデヒド,例えばグリオキサルで、本質的に乾燥状態でセルロースエーテルを前処理する方法を記載する。米国特許第3,997,508号および第5,674,999号は、グリオキサルでの処理の後加熱することを開示する。米国特許第5,674,999号におけるグリオキサル処理は強力ミキサーで行う。残念ながら、十分に抑制された溶解性を実現するにはかなり高いグリオキサル濃度が典型的に必要である。グリオキサル濃度を低減することは、多くの用途のために十分には抑制されていない溶解性をしばしばもたらす。更に、米国特許第3,997,508号および第5,674,999号に開示されている加熱ステップはセルロースエーテルに負の影響,例えば部分分解または部分変色、加熱ステップに必要な追加の時間、および一貫した架橋度の実現の困難性を有する可能性がある。
英国特許第GB1,080,249号明細書は、水含有量40〜70%の粉末化メチルセルロースをpH値3〜7で、水溶性ジアルデヒドとともに均一物に混練することを開示する。米国特許第7,012,139号は水含有量40〜80%の湿ったセルロースエーテルを、リン酸二水素アルカリ金属およびリン酸水素二(アルカリ金属)の存在下、二軸押出機内でグリオキサルで処理することを開示する。残念ながら、高い水含有量は幾つかの不都合,例えばセルロースエーテルの高い粘着性を有し、これはグリオキサル処理の間および後のその操作性をより困難にする。更に、高い水含有量はセルロースエーテルを乾燥および粉砕するために必要なエネルギーを増大させる。
要約
一側面において、本発明は、ポリサッカリドをジアルデヒドで処理する方法であって、該処理を、フルード数FRWが11より大きいという特徴を有する混合装置内、ポリサッカリドおよび水の総質量基準で10〜40質量%の水の存在下で行う方法に関する。フルード数FRWは、
Figure 0005824053
(式中、ωwは秒-1単位での角周波数であって2×π×RPM/60で定義され、RPMは毎分回転数単位での混合装置の回転速度であり、Rwはm単位での混合装置の半径であり、そしてgはm/s2単位での重力による加速である。)である。
別の側面において、本発明は、水溶性ポリサッカリドを水中で分散および溶解させるための方法において塊を低減する方法であって、上記方法に従って該ポリサッカリドをジアルデヒドで処理し、該処理されたポリサッカリドを水中で分散させる、方法に関する。
図1は、フルード数FRWが2.5未満であるという特徴を有する固体ミキサー内での固体粒子の集団の動きを示す。固体粒子の集団が固体ミキサー内で位置を変えている。 図2は、フルード数FRWが2.5〜11の間であるという特徴を有する固体ミキサー内での固体粒子の集団の動きを示す。個別粒子が物質マトリクスの外に完全に出されている。 図3は、フルード数FRWが11より大きいという特徴を有する固体ミキサー内での固体粒子の集団の動きを示す。固体粒子の集団がミキサー内で遠心され輪状層を形成している。 図4は、水溶性ポリサッカリドを水中で溶解させる際の遅延時間の評価方法を説明する。
詳細な説明
驚くべきことに、ジアルデヒドでの処理を、ポリサッカリドおよび水の総質量基準で10〜40%の水の存在下で行う場合、本質的に乾燥したポリサッカリドを処理する場合(例えば米国特許第3,297,583号;第3,997,508号および第5,674,999号に記載される方法で)と比べて、水中での水溶性ポリサッカリドの溶解が、より長い時間抑制され、または同じ抑制時間がより少量のジアルデヒドで実現できることを見出した。ポリサッカリドを前処理するために最も頻繁に用いられるジアルデヒドの1つはグリオキサルである。国際特許出願公開第WO2008/086023号に記載されるように、消費者製品および特にパーソナルケア産業において、配合成分中のグリオキサルのお存在に関する安全上の問題がある。ポリサッカリドの前処理のためのグリオキサルの量を低減することは産業界での長年の切実な要求である。
従って、本発明の1つの本質的な特徴は、ジアルデヒドでのポリサッカリドの処理を、少なくとも10%、好ましくは少なくとも15%、より好ましくは少なくとも20%、最も好ましくは少なくとも25%、および、ポリサッカリドの種類に応じて、特に少なくとも30%(ポリサッカリドおよび水の総質量基準で)の水の存在下で行うことである。最適な水含有量はポリサッカリドの種類に若干左右されることを理解すべきである。例えば、実質的にイオン性または親水性の特性を有し、100℃以下の任意の温度にて、水中で凝集(flocculation)挙動を示さないセルロースエーテル,例えばカルボキシ−C1−C3−アルキルセルロース(カルボキシメチルセルロースのような);またはカルボキシ−C1−C3−アルキルヒドロキシ−C1−C3−アルキルセルロース(カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース等)、ヒドロキシ−C13−アルキルセルロース(ヒドロキシエチルセルロース等);またはエチルヒドロキシエチルセルロースについて、プロセスは、少なくとも20%、より好ましくは少なくとも25%、および最も好ましくは少なくとも30%(ポリサッカリドおよび水の総質量基準で)の水の存在下で行うことが好ましい。親水性および疎水性の特性を有し、100℃未満の温度にて水中で凝集挙動を示す水溶性セルロースエーテル,例えばC1−C3アルキルセルロース(メチルセルロースのような);ヒドロキシC1−C3アルキルメチルセルロース(ヒドロキシエチルメチルセルロースまたはヒドロキシプロピルメチルセルロースのような)の場合、水含有量10%以上、好ましくは15%以上、より好ましくは20%以上(ポリサッカリドおよび水の総質量基準で)は、本発明の方法において十分である。凝集点の位置(いわゆる凝集温度)は、疎水性および親水性の置換度の比、ならびにアルキル鎖の長さに左右される。例えば、ヒドロキシエチル化の優位性は、水中の凝集がもはや検出可能でなくなるまで、凝集点を上昇させる。Comprehensive Cellulose Chemistry,Volume 2,Klemm,D.ら,Wiley−VCH Verlag GmbH,1998,p.217−243を参照のこと。
本発明の方法を、40%以下、好ましくは35%以下、より好ましくは33%以下、および最も好ましくは30%以下(ポリサッカリドおよび水の総質量基準で)の水の存在下で行うこともまた本質的である。水含有量のこれらの上限値は、ジアルデヒド処理による水中でのポリサッカリドの溶解の長い遅延と、プロセスの高いエネルギー効率との最適な組合せを与えることを見出した。後続のミル粉砕および乾燥のプロセスで蒸発させるべき水の量が最小化され、これは典型的には改善された物質操作特性およびポリサッカリドの低い粘着性と組合されるからである。
驚くべきことに、本発明の方法を、フルード数FRWが11より大きく、遠心混合させるという特徴を有する混合装置内で行うことが、本発明を、40%以下、好ましくは35%以下、より好ましくは33%以下、および最も好ましくは30%以下(ポリサッカリドおよび水の総質量基準で)の水の存在下で実施することを可能にする一方、ポリサッカリドの水性溶解において、より低いフルード数の混合装置内でより高量の水を用いて行う公知の方法(例えば米国特許第7,012,139号に記載されるもの)と比べて本質的に同じ遅延をなお有することを見出した。中程度の水含有量により、ポリサッカリドの後続の乾燥に必要なエネルギーは、本発明の方法によって最小化でき、またはジアルデヒドの量を低減できる。
従って、該方法をフルード数FRWが11超、好ましくは少なくとも50、より好ましくは少なくとも200、最も好ましくは少なくとも500であるという特徴を有する混合装置内で行うことは本発明の別の本質的な特徴である。フルード数FRWの上限は、一般的には、混合装置の設計およびモーター出力で与えられるに過ぎない。有用な混合装置は一般的にはフルード数FRWが2100以下である。
文献 NOBILTATM−Feststoffmischen mit hohem Energieeintrag, Teil 1(NOBILTATM Solids Mixing with High Energy Intensity,Part 1),R.Habermannより,KERAMISCHE ZEITSCHRIFT(CERAMIC MAGAZINE)4−2007,第254−259頁は、混合装置のフルード数に応じた、混合装置内での固体粒子の集団の動きを議論する。本特許出願の図1〜3は、混合装置のフルード数との関係での、固体粒子の集団の動きを示す。図1は、フルード数FRWが2.5未満であるという特徴を有する固体ミキサー内での固体粒子の集団の動きを示す。固体ミキサーは、混合要素を備える混合軸を含む。このレジームでは、ミキサーは、物質から単独粒子を放出させずに固体集団の相対的な動きを生じさせる。粒子の動きはスリップ、下降およびロールが優位に支配する。図2は、フルード数FRWが2.5〜11の間であるという特徴を有する固体ミキサー内での固体粒子の集団の動きを示す。混合要素の動きが、重力を遠心力が超える臨界速度を超えることにより固体は投付けられ、物質マトリクスの外に投げ出される。図3は、フルード数FRWが11超であるという特徴を有する固体ミキサー内での固体粒子の集団の動きを示す。遠心力は重力を大幅に超える。図3は、本発明の方法における固体粒子の集団の動きを示すが、本発明の方法は図3に示すミキサー設計に限定されないことを理解すべきである。本発明の方法は、フルード数FRWが11超であるという特徴を有する任意の混合装置内で行うことができる。操作においてそのような混合装置は典型的には固体粒子の集団の遠心をもたらし、混合装置内での固体粒子の輪状層の形成をもたらす。好ましい態様において、フルード数FRWが11超であるという特徴を有する混合装置は混合軸を有するミキサーであり、好ましくは混合軸を有する横型または縦型のミキサーであり、最も好ましくは連続高速横型パドルミキサーであり、典型的にはリングレイヤーミキサーとして公知である。フルード数FRWが11超、好ましくは少なくとも50、より好ましくは少なくとも200、最も好ましくは少なくとも500であるという特徴を有する混合装置は、強力ミキサーであり、縦型および横型の設計、例えば、連続高速横型パドルミキサー(リングレイヤーミキサーとして公知)で入手可能である。混合装置は、一般的には、横型または縦型のドラム(その中に軸方向に配置された混合軸を有する)を含む。混合軸は典型的には、これから突き出るブレード、ボルトおよび/またはパドルを有する。混合軸の幾何学配置は、輸送、分散、混合または圧縮のための種々の混合ゾーンを形成できる。混合すべき生成物は好ましくは遠心力で同心円を形成し、栓流様の流れでミキサーろを通じて動く。液体は種々の方法で添加できる。例えば、液体は単独相または混合相のノズルで上部から接線方向に固体粒子の輪状層に導入できる。これに代えて、液体は、回転中空軸で穴のあいた混合具を通して固体粒子の輪状層に直接導入できる。滞留時間はrpm、流量、物質の量、ドラム長、および選択した混合軸幾何学配置で変わる。好適な連続高速横型パドルミキサー(リングレイヤーミキサーとして公知)は、Loedige(Paderborn,ドイツ)から商品名CoriMix CMで、またはHosokawa Micron B.V.(オランダ)から商品名Turbolizer TCで、入手できる。別の有用な混合装置は、フロージェットミキサー(米国特許第3,871,625号に記載されるような)である。他の有用なミキサーは、縦型フローミキサーである。これは例えばHosokawa Micron B.V.(オランダ)から商品名Shugi Flexomixにて市販で入手可能である。
本発明の方法に従ってジアルデヒドで処理されていないポリサッカリドは、一般的には、凝集点未満の温度で水溶性である。好ましくは、これは水中の溶解性が少なくとも1グラム、より好ましくは少なくとも3グラム、最も好ましくは少なくとも5グラム(蒸留水100グラム中、25℃および1気圧にて)である。ポリサッカリドの例としてはアラビアガム、キサンタンガム、カラヤガム、トラガカントガム、ガティガム、カラギーナン、デキストラン、アルギネート、寒天、ジェランガム、ガラクトマンナン,例えばグアーガム、ペクチン、スターチ、スターチ誘導体、グアー誘導体、キサンタン誘導体、およびセルロース誘導体が挙げられる。スターチ誘導体、グアー誘導体およびキサンタン誘導体は、欧州特許第EP0504870号、第3頁、第25〜56行および第4頁、第1〜30行により詳細に記載されている。有用なスターチ誘導体は、例えば、スターチエーテル,例えばヒドロキシプロピルスターチまたはカルボキシメチルスターチである。有用なグアー誘導体は、例えば、カルボキシメチルグアー、ヒドロキシプロピルグアー、カルボキシメチルヒドロキシプロピルグアーまたはカチオン化グアーである。好ましいヒドロキシプロピルグアーおよびその製造は、米国特許第4,645,812号、第4〜6欄に記載されている。好ましいポリサッカリドは、セルロースエステルまたはセルロースエーテルである。好ましいセルロースエーテルは、カルボキシC1−C3アルキルセルロース,例えばカルボキシメチルセルロース;カルボキシC1−C3アルキルヒドロキシC1−C3アルキルセルロース,例えばカルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース;C1−C3アルキルセルロース,例えばメチルセルロース;C1−C3アルキルヒドロキシC1−C3アルキルセルロース,例えばヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースまたはエチルヒドロキシエチルセルロース;ヒドロキシC1−C3アルキルセルロース,例えばヒドロキシエチルセルロースまたはヒドロキシプロピルセルロース;混合ヒドロキシC1−C3アルキルセルロース,例えばヒドロキシエチルヒドロキシプロピルセルロース;またはアルコキシヒドロキシエチルヒドロキシプロピルセルロースであり、アルコキシ基は直鎖または分岐鎖で2〜8個の炭素原子を有する。カルボキシC1−C3アルキルセルロースおよびカルボキシC1−C3アルキルヒドロキシC1−C3アルキルセルロースはそれらの塩を包含し、好ましくはそれらのナトリウム塩およびカリウム塩を包含する。これらの最も好ましい例は、カルボキシメチルセルロースナトリウムおよびカルボキシメチルヒドロキシエチルセルロースである。より好ましくは、セルロースエーテルは、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、またはヒドロキシエチルセルロースである。
最も好ましくは、メチル置換度DSメチルが1.2〜2.2、好ましくは1.5〜2.0のメチルセルロース;またはDSメチルが0.9〜2.2、好ましくは1.1〜2.0、MSヒドロキシプロピルが0.02〜2.0、好ましくは0.1〜1.2のヒドロキシプロピルメチルセルロース;またはDSメチルが0.9〜2.2、好ましくは1.1〜2.0、およびMSヒドロキシエチルが0.02〜2.0、好ましくは0.1〜1.2のヒドロキシエチルメチルセルロース;またはMSヒドロキシエチルが0.7〜5.0、好ましくは1.3〜4.5のヒドロキシエチルセルロース;またはDSメチルが0.3〜1.4、好ましくは0.6〜1.2のカルボキシメチルセルロースを、本発明の方法で用いる。ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロースまたはカルボキシメチルセルロースのメチル置換度、DS(メチル)は、無水グルコース単位(AGU)当たりの置換されたOH基の平均数である。ヒドロキシエチルメチルセルロースにおける、またはヒドロキシプロピルメチルセルロースにおける、ヒドロキシエチル置換度またはヒドロキシプロピル置換度は、MS(モル置換)で説明される。MS(ヒドロキシエチル)またはMS(ヒドロキシプロピル)は、無水グルコース単位のモル当たりのエーテル結合で結合しているエーテル化試薬 エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドのモル数の平均数である。
ポリサッカリドの混合物、例えばセルロースエーテルの混合物はまた、本発明の方法に従って処理できる。一般的に、ポリサッカリドの重量平均分子量は、10,000g/mol〜5,000,000g/mol、好ましくは60,000g/mol〜2000,000g/mol、より好ましくは80,000g/mol〜1,300,000g/molである。重量平均分子量は、サイズ排除クロマトグラフィおよび光散乱検出(試験方法 ASTM D−4001−93(2006),Handbook Of Size Exclusion Chromatography And Related Techniques:Revised And Expanded Book,Wu,C,Chapter 12, Marcel Dekker Co.,New York,2004)で評価できる。
有用なジアルデヒドは、例えば、グリオキサル、コハク酸ジアルデヒドまたはアジピン酸アルデヒドである。グリオキサルが好ましい。より好ましくは、ポリサッカリドは、ジアルデヒドの溶液で、最も好ましくはジアルデヒドの水性溶液で処理する。ジアルデヒド溶液は、好ましくは、ポリサッカリドに、0.1〜4質量%、より好ましくは0.3〜2.5質量%(乾燥セルロースエーテル基準で)の活性物質が存在するような量で添加する。上記で示したように、ポリサッカリドのジアルデヒドでの処理は、10〜40%の水、好ましくは15〜35%、より好ましくは20〜35%、および最も好ましくは25〜30%(ポリサッカリドおよび水の総質量基準で)の存在下で行う。ジアルデヒド溶液中に含まれる任意の量の水が上記範囲の10〜40質量%に包含されるべきである。水の必要量を制御する幾つかの方法がある。例えば、これは、ジアルデヒドを、対応する量の水を含む湿ったポリサッカリドと接触させることにより、または対応する量の水を乾燥ポリサッカリドに添加することにより、制御できる。
ジアルデヒドによって実現されるポリサッカリドの溶解の遅延は、酸触媒系で生じるヘミアセタールの形成に基づく。酸、例えば有機酸および無機酸、例えばギ酸、酢酸、塩酸、リン酸または硫酸、をポリサッカリドのジアルデヒドでの処理において使用することは、当該分野で公知である。好ましくは、ポリサッカリドのジアルデヒドでの処理は、少なくとも2種の塩を含む水性塩溶液の存在下で行う。該塩の1つがpKa5.5〜8.5、好ましくは6.5〜7.5を有する弱酸であり、該塩の他の1つがpKa5.5〜8.5、好ましくは6.5〜7.5を有する該弱酸の塩である。水性塩溶液は、均一に、ポリサッカリドのpHを6.0〜8.0、好ましくは6.5〜7.5(ポリサッカリドの、脱イオン水中、2質量%の溶液、23℃にて測定される)に設定する。水性塩溶液は、ポリサッカリドへジアルデヒドの溶液と同時、またはこれとともに添加できる(米国特許第7,012,139号に記載されるように)。セルロースエーテルのpHを6.0〜8.0に設定すること(米国特許第7,012,139号に記載されるように)は、酸触媒の使用がなす溶解の遅延と同じ結果を与える。水性塩溶液は、特に好ましくはリン酸二水素アルカリ金属、例えばリン酸二水素ナトリウム、およびリン酸水素二(アルカリ金属)、例えばリン酸水素二ナトリウムまたはリン酸水素ナトリウムカリウムの溶液である。2つの塩を、モル比2:1〜1.2で、特に好ましくはモル比1.2:1〜1:1.2で好ましく用いる。水性塩溶液は、好ましくは、塩が乾燥基準で0.01〜2質量%、好ましくは0.1〜1質量%、特に好ましくは0.2〜0.5質量%(乾燥ポリサッカリド基準で)の量で存在するように用いる。ヘミアセタールの形成を触媒するための酸組成物中に含まれる、または水性塩溶液中に含まれる、水の任意の量が上記範囲の10〜40質量%に包含されるべきである。
本開示で説明するようにポリサッカリドをジアルデヒドで処理した後、処理されたポリサッカリドを乾燥して任意に粉砕し、または組合せのミル粉砕/乾燥に、公知の様式(例えば欧州特許第EP1,127,895号;第EP1,127,910号;第EP1,306,134号;および第EP370447号に記載されるような)にて供することができる。
本発明の別の側面は、水溶性ポリサッカリドを水中で分散および溶解させるための方法において塊を低減する方法であって、上記方法に従って該ポリサッカリドをジアルデヒドで処理し、該処理されたポリサッカリドを水中で分散させる方法である。
水溶性ポリマーの文脈において、溶解は、しばしば2つの重複する現象、分散および水和を有するプロセスとして説明される。分散は、溶液全体に亘ってポリマー鎖の粒子または群が広がっていることを意味する。水和は、ポリマー鎖の緩みおよびその流体力学的体積の膨張(および対応する粘度上昇)を意味する。分散が悪い場合、または水和が分散よりも速い場合、水和したポリマーは膨潤でき、そして比較的乾燥した非水和ポリマーを溶液から単離(塊を形成)する。望ましい分散および水和は、通常、塊形成が殆どまたは全くないという特徴を有する。
本発明の方法に従ってポリサッカリドをジアルデヒドで処理することによって、ポリサッカリドの水中での溶解性を顕著に遅延または抑制できる。本発明の目的のために、「遅延時間(delay time)」または「抑制(retardation)」は、23℃での水中へのポリサッカリドの撹拌と、溶解プロセスの開始との間に経過する時間である。所望であれば、ポリサッカリドの水中での溶解は、アルカリ物質(例えば水酸化ナトリウム)の添加によるpHの意図的な増大によって、引き起こし、または加速することができる。

以下の例は例示目的のみであり、本発明の範囲の限定を意図しない。特記がない限り、全ての部およびパーセントは質量基準である。
溶解挙動および溶解の遅延の測定
溶解性が遅延または抑制された生成物は、水性系中で所定時間後に膨潤および溶解してこれらが良く分散して塊を形成しないことを意味する。この時間を「遅延」または「抑制」という。遅延または抑制の時間は、説明される方法で測定する:
4gの生成物を196mlの標準バッファー溶液(pH6.6±0.1を有する)(1体積分率の標準バッファー溶液 pH7,Riedel de Haen 33546−1 EA、および1体積分率の標準バッファー溶液 pH6,Riedel de Haen 3345−1 EA、からなる)中に分散させ、コンピュータ制御された粘度計(Viskotester VT 550,ブレード撹拌器を備える(文献No.807−0505,ThermoHaakeより)、剪断速度130 1/sで、角速度129.9 1/minにて)内で撹拌する。剪断応力(τ)を時間の関数(相対粘度)として監視しながら、温度23±0.5℃をガラスビーカー内で維持する。得られるグラフ上、図4に示すように、2つの接線が描かれ、粘度の最大上昇が生じた時点(T)(接線の交点)を決定する。これは本開示で抑制時間と定義される。図4において、サンプルXは、遅延または抑制された溶解を伴わないサンプルを示した。例示のために、サンプルYは約30分の抑制された溶解を示すサンプルを示した。
比較例1、2および3(CMC),米国特許第7,012,139号の一般教示に準拠
600gのカルボキシメチルセルロース(CMC)(DS(メチル)約0.9、水含有量約7質量%および粘度約31,300mPa・s(2質量%水性溶液中20℃でViskotester VT 500(ThermoHaakeより)にて剪断速度2.55s-1にて測定したとき)を有する)を、5リットルのバッチミキサーDVT5(Loedige社(Germany)より)(これは鍬刃(plough)剪断混合要素を有する横型ブレンダーとして特徴付けることができる)内に入れた。混合は角周波数ωW 19秒-1をかけた(フルード数FRW=3.4を与えた)。表1中のグリオキサルおよび水の列挙した量に従い、グリオキサル、水、およびバッファーとしてNa2HPO4およびNaH2PO4を含有する調製した水性溶液の算出した量を、カルボキシメチルセルロース上に15分間かけてスプレーした。リン酸塩の量は、カルボキシメチルセルロースがpH6.5〜7.5を示すように設定した(カルボキシメチルセルロースの初期量基準で、0.45〜0.65質量%の塩)。ブレンダー内容物を更に45分間混合した。処理されたカルボキシメチルセルロースを換気乾燥器内、70℃にて乾燥させて、水含有量10%未満を実現し、従来のラボミルAlpine 100 UPZ II(Hosokawa Alpineより)でミル粉砕し、続いて篩分けした。100%<1mmの篩画分で得た生成物を水中に分散させ、上記方法に従って抑制時間を測定した。
例4および5(CMC):
比較例1〜3で説明したのと同じカルボキシメチルセルロースを物質流量165kg/hでリングレイヤーミキサーCorimix CB20 Pi(Loedige社より)
内に連続で供給し、角周波数ωW 314秒-1で操作した(フルード数FRW=1006を与えた)。表1中のグリオキサルおよび水の列挙した量に従い、グリオキサル、水、およびバッファーとしてNa2HPO4およびNaH2PO4を含有する調製した水性溶液の算出した量を、カルボキシメチルセルロース上に、リングレイヤーミキサーを通過させながらスプレーした。リン酸塩の量は比較例1〜3で記載したのと同様であった。液体は、穴のあいた混合具を通して中空軸を回転させることによって固体粒子の輪状層に直接導入した。比較例1〜3で説明したように、生成物を乾燥させ、ミル粉砕し、そして水中に分散させて、上記方法に従って抑制時間を測定した。
Figure 0005824053
1)カルボキシメチルセルロースおよび水の総質量基準
2)カルボキシメチルセルロースの初期量基準
*比較例
比較例1と例4との比較は、本発明の方法で、同様な抑制時間を低減された水含有量で実現できることを示す。
比較例2と例4との比較は、本発明の方法で、より長い抑制時間が同様の水含有量で実現できることを示す。
比較例3と例5との比較は、本発明の方法で、抑制挙動を、米国特許第7,012,139号に記載される公知の方法よりも低い水含有量で、実現できることを示す。
比較例6および7(HPMC),米国特許第7,012,139号の本発明の一般教示に準拠
600gのヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)(DSメチル約1.4、MSヒドロキシプロピル約0.73、水分量約3.8質量%および粘度約37,860mPa・s(2質量%水性溶液中20℃でViskotester VT 500(ThermoHaakeより)にて剪断速度2.55s-1にて測定したとき)を有する)を、5リットルのバッチミキサーDVT5(Loedige社(Germany)より)(これは鍬刃(plough)剪断混合要素を有する横型ブレンダーとして特徴付けることができる)内に入れた。混合は角周波数ωW 19秒-1をかけた(フルード数FRW=3.4を与えた)。表2中のグリオキサルおよび水の列挙した量に従い、グリオキサル、水、およびギ酸を含有する調製した水性溶液の算出した量を、物質上に15分間かけてスプレーした。ギ酸の量は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースがpH<7を示すように設定した(ヒドロキシプロピルメチルセルロースの初期量基準で、0.15〜0.25質量%のギ酸)。混合物を更に45分間混合した。処理されたヒドロキシプロピルメチルセルロースを換気乾燥器内、70℃にて乾燥させて、水含有量5%未満を実現し、従来のラボミルAlpine 100 UPZ II(Hosokawa Alpineより)でミル粉砕し、続いて篩分けした。100%<1mmの篩画分で得た生成物を水中に分散させ、上記方法に従って抑制時間を測定した。
例8〜12(HPMC)
比較例6および7で説明したのと同じヒドロキシプロピルメチルセルロースを物質流量86kg/hでリングレイヤーミキサーCorimix CB20 Pi(Loedige社より)内に連続で供給し、角周波数ωW 314秒-1で操作した(フルード数FRW=1006を与えた)。表2中のグリオキサルおよび水の列挙した量に従い、グリオキサル、水、およびギ酸を含有する調製した水性溶液の算出した量を、ヒドロキシプロピルメチルセルロース上に、リングレイヤーミキサーを通過させながらスプレーした。ギ酸の量は比較例6および7で記載したのと同様であった。液体は、穴のあいた混合具を通して中空軸を回転させることによって固体粒子の輪状層に直接導入した。比較例6および7で説明したように乾燥およびミル粉砕した生成物を水中に分散させて、上記方法に従って抑制時間を測定した。
Figure 0005824053
1)ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよび水の総質量基準
2)ヒドロキシプロピルメチルセルロースの初期量基準
*比較例
比較例6と例9および10、ならびに比較例7と例11および12との比較は、本発明の方法で、同様な抑制時間を低減された水含有量で実現できることを示す。
比較例13および例14〜16(HPMC):
(比較)例6〜12で説明したのと同じヒドロキシプロピルメチルセルロースを、例8〜12で説明したような処理に供した。表3中のグリオキサルおよび水の列挙される量に従い、グリオキサル、水、およびギ酸を含有する調製した水性溶液の算出した量を、ヒドロキシプロピルメチルセルロース上に、リングレイヤーミキサーを通過させながらスプレーした。ギ酸の量は比較例6および7で記載したのと同様であった。リングレイヤーミキサー後の材料を、Ultrarotorミル UR II(Altenburger,Germanyから市販で入手可能)を用いることで同時にミル粉砕および乾燥し、続いて篩分けした。100%<1mmの篩画分で得た生成物を水中に分散させ、上記方法に従って抑制時間を測定した。
Figure 0005824053
1)ヒドロキシプロピルメチルセルロース/カルボキシメチルセルロースおよび水の総質量基準
2)ヒドロキシプロピルメチルセルロース/カルボキシメチルセルロースの初期量基準
*比較例13は、米国特許第5,674,999号の一般教示に近い比較例であるが、米国特許第5,674,999号に記載されるものよりも高い水含有量を有する
比較例13と例14および15との比較は、本発明の方法で、増大した抑制時間を実現できることを示す。
比較例13と例16との比較は、本発明の方法で、同様の抑制時間を、低減されたグリオキサル量の使用で実現できることを示す。
同じ様式でミル粉砕および乾燥させた例のみが直接比較可能であることに留意すべきである。(比較)例13〜16は、(比較)例6〜12とは異なる装置でミル粉砕および乾燥させたため、表3中の抑制時間は、表2中の抑制時間と直接比較可能ではない。
CMCとHPMCとの比較
例1〜5で説明したのと同じ材料の同じカルボキシメチルセルロースを例4および5で説明したような処理に供した。水含有量11%およびグリオキサル含有量1.2%で、抑制は観測されなかった。
これに対し、例8に従って処理したヒドロキシプロピルメチルセルロース(これは、カルボキシメチルセルロースと同じリングレイヤーミキサーおよび同じミルであるが、水含有量15%およびグリオキサル含有量0.7%で処理したことを意味する)は、34分の抑制を示した。
以下もまた開示される。
[1] フルード数FRWが11より大きいという特徴を有する混合装置内にて、ポリサッカリドおよび水の総質量基準で10〜40質量%の水の存在下でポリサッカリドをジアルデヒドで処理する方法であって、
Figure 0005824053
式中、ωwは秒-1単位での角周波数であって2×π×RPM/60で定義され、
RPMは毎分回転数単位での混合装置の回転速度であり、
wはm単位での混合装置の半径であり、そして
gはm/s2単位での重力による加速である、方法。
[2] ポリサッカリドがセルロースエーテルである、上記[1]に記載の方法。
[3] セルロースエーテルが、メチルセルロースまたはヒドロキシC1−C3アルキルメチルセルロースである、上記[2]に記載の方法。
[4] 10〜30質量%の水の存在下で行う、上記[3]に記載の方法。
[5] セルロースエーテルが、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、またはエチルヒドロキシエチルセルロースである、上記[2]に記載の方法。
[6] 20〜40質量%の水の存在下で行う、上記[5]に記載の方法。
[7] 混合装置のフルード数FRWが少なくとも50である、上記[1]〜[6]のいずれかに記載の方法。
[8] 混合装置が、混合軸を有するミキサーである、上記[1]〜[7]のいずれかに記載の方法。
[9] 混合装置が、連続高速横型パドルミキサーである、上記[1]〜[8]のいずれかに記載の方法。
[10] ジアルデヒドが、グリオキサルである、上記[1]〜[9]のいずれかに記載の方法。
[11] 処理を酸の存在下で行う、上記[1]〜[10]のいずれかに記載の方法。
[12] 処理を、少なくとも2種の塩を含む水性塩溶液の存在下で行い、該塩の1つがpKa5.5〜8.5を有する弱酸であり、該塩の他の1つがpKa5.5〜8.5を有する該弱酸の塩である、上記[1]〜[11]のいずれかに記載の方法。
[13] ポリサッカリドを、ジアルデヒドでの処理の後、同時にミル粉砕および乾燥させる、上記[1]〜[12]のいずれかに記載の方法。
[14] 水溶性ポリサッカリドを水中で分散および溶解させるための方法において塊を低減する方法であって、上記[1]〜[13]のいずれかに記載の方法に従って該ポリサッカリドをジアルデヒドで処理し、該処理されたポリサッカリドを水中で分散させる、方法。

Claims (10)

  1. フルード数FRWが11より大きいという特徴を有する混合装置内にて、セルロースエーテルおよび水の総質量基準で10〜40質量%の水の存在下で、セルロースエーテルを、乾燥セルロースエーテル基準で0.1〜4質量%のジアルデヒドで処理する方法であって、
    Figure 0005824053
    式中、ωwは秒-1単位での角周波数であって2×π×RPM/60で定義され、
    RPMは毎分回転数単位での混合装置の回転速度であり、
    wはm単位での混合装置の半径であり、そして
    gはm/s2単位での重力による加速である、方法。
  2. セルロースエーテルが、メチルセルロースまたはヒドロキシC1−C3アルキルメチルセルロースである、請求項1に記載の方法。
  3. 10〜30質量%の水の存在下で行う、請求項2に記載の方法。
  4. セルロースエーテルが、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、またはエチルヒドロキシエチルセルロースである、請求項1に記載の方法。
  5. 20〜40質量%の水の存在下で行う、請求項4に記載の方法。
  6. 混合装置のフルード数FRWが少なくとも50である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. ジアルデヒドが、グリオキサルである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 処理を酸の存在下で行う、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 処理を、少なくとも2種の塩を含む水性塩溶液の存在下で行い、該塩の1つがpKa5.5〜8.5を有する弱酸であり、該塩の他の1つがpKa5.5〜8.5を有する該弱酸の塩である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 水溶性のセルロースエーテルを水中で分散および溶解させるための方法において塊を低減する方法であって、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法に従って該セルロースエーテルをジアルデヒドで処理し、該処理されたセルロースエーテルを水中で分散させる、方法。
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