JP5823924B2 - パワーアシスト装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、パワーアシスト装置、その制御方法及びプログラムに関する。
ワイヤによってワークを吊り、作業者の操作に応じてそのワークを所望の位置へ移動させることができる様々なパワーアシスト装置が知られている。一方、その操作方法は、一般に、操作部において昇降、水平移動などの釦操作を行うもので、その操作性が良好と言えるものではなかった。
これに対して、ワイヤに掛かる平均的な荷重を力センサにより検出し、それを基準荷重とし、力センサからの現在の荷重と、その基準荷重との差からワークに対する操作力を求め、モータをアシスト方向へ駆動するパワーアシスト装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−310396号公報
しかしながら、特許文献1に示すパワーアシスト装置においては、単一の力センサを用いて荷重を検出しているため、例えば、基準荷重が変動した場合に、操作力を精度良く算出することが困難となり、最適にパワーアシストができなくなる虞がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、最適なパワーアシストを行うことができるパワーアシスト装置、その制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一形態に係るパワーアシスト装置は、ワークを保持する保持手段と、一端が前記保持手段に接続され、他端が第1の巻取り手段に接続される第1のワイヤと、一端が前記保持手段に接続され、他端が第2の巻取り手段に接続される第2のワイヤと、一方の出力軸に前記第1の巻取り手段が接続され、他方の出力軸に前記第2の巻取り手段が接続される差動手段を含み、前記第1及び第2の巻取り手段に駆動力を伝達する駆動手段と、前記第1の巻取り手段と前記第2の巻取り手段との回転差を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記ワークに対する操作力を算出し、算出した操作力をアシストするように前記駆動手段を制御する制御手段と、を備える。
上記パワーアシスト装置において、前記差動手段は、前記第1の巻取り手段に接続される歯車と、前記第2の巻取り手段に接続される歯車と、を接続する弾性部材を備え、前記弾性部材は、前記第1の巻取り手段と前記第2の巻取り手段との回転差を補正することが好ましい。
上記パワーアシスト装置において、第3の巻取り手段を介して前記駆動手段に接続されるカウンターウエイトをさらに備えることが好ましい。
上記パワーアシスト装置において、前記検出手段は、デジタルセンサであることが好ましい。
上記パワーアシスト装置において、前記制御手段は、慣性・粘性系のインピーダンスモデルを用い、慣性、粘性、及び算出した操作力に基づいて、前記操作力をアシストするように前記駆動手段を制御することが好ましい。
本発明の一形態に係るパワーアシスト装置の制御方法は、ワークを保持する保持手段と、一端が前記保持手段に接続され、他端が第1の巻取り手段に接続される第1のワイヤと、一端が前記保持手段に接続され、他端が第2の巻取り手段に接続される第2のワイヤと、一方の出力軸に前記第1の巻取り手段が接続され、他方の出力軸に前記第2の巻取り手段が接続される差動手段を含み、前記第1及び第2の巻取り手段に駆動力を伝達する駆動手段と、前記第1の巻取り手段と前記第2の巻取り手段との回転差を検出する検出手段と、前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えるパワーアシスト装置の制御方法であって、前記検出手段が前記第1の巻取り手段と前記第2の巻取り手段との回転差を検出する工程と、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記制御手段は前記ワークに対する操作力を算出し、算出した操作力をアシストするように前記駆動手段を制御する工程と、を備える。
本発明の一形態に係るパワーアシスト装置のプログラムは、ワークを保持する保持手段と、一端が前記保持手段に接続され、他端が第1の巻取り手段に接続される第1のワイヤと、一端が前記保持手段に接続され、他端が第2の巻取り手段に接続される第2のワイヤと、一方の出力軸に前記第1の巻取り手段が接続され、他方の出力軸に前記第2の巻取り手段が接続される差動手段を含み、前記第1及び第2の巻取り手段に駆動力を伝達する駆動手段と、前記第1の巻取り手段と前記第2の巻取り手段との回転差を検出する検出手段と、を備えるパワーアシスト装置のプログラムであって、前記検出手段で前記第1の巻取り手段と前記第2の巻取り手段との回転差を検出させる処理と、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記ワークに対する操作力を算出し、算出した操作力をアシストするように前記駆動手段を制御させる処理と、をコンピュータに実行させる。
以上、説明したように、本発明によると、最適なパワーアシストを行うことができるパワーアシスト装置、その制御方法及びプログラムを提供することができる。
本発明の実施の形態に係るパワーアシスト装置を概略的に示す透視図である。 本発明の実施の形態に係るパワーアシスト装置における、駆動部近傍を概略的に示す拡大図である。 本発明の実施の形態に係るパワーアシスト装置の構成ブロック図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明する。但し、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
図1乃至図3に示すように、本実施の形態のパワーアシスト装置1は、フレーム2、保持部3、第1のワイヤ4、第2のワイヤ5、駆動部6、回転差検出部7、回転検出部8及び制御部9等を備えている。なお、図1及び図2はパワーアシスト装置1を概略的に示しているため、図1は図2に対して駆動部6の構成を簡略化して示している。
フレーム2は、駆動部6等を支持している。保持部3は、保持手段の一具体例であり、例えばフック3aを備えており、当該フック3aにワーク(図示を省略)を引っ掛けて吊り下げる構成とされている。但し、保持部3は、ワークを保持できれば任意の構成が適用可能である。
第1のワイヤ4は、例えば金属製のワイヤロープやチェーンであり、一端が保持部3に接続され、他端が第1の巻取り車10に接続されている。本実施の形態の第1のワイヤ4は、一端が保持部3のフック3aに対して前方側に接続され、鉛直上方に延在している。そして、第1のワイヤ4は、フレーム2に回転可能に設けられた定滑車11を介して、略水平方向に向きを変えられ、他端が第1の巻取り車10に接続されている。
第2のワイヤ5も、例えば金属製のワイヤロープやチェーンであり、一端が保持部3に接続され、他端が第2の巻取り車12に接続されている。本実施の形態の第2のワイヤ5は、一端が保持部3のフック3aに対して後方側に接続され、鉛直上方に延在している。
このとき、第1のワイヤ4の一端と第2のワイヤ5の一端とは、フック3aと保持部3との接続部を挟んで前後方向に等しい間隔で配置されている。第2のワイヤ5は、フレーム2に回転可能に設けられた定滑車13を介して、略水平方向に向きを変えられ、他端が第2の巻取り車12に接続されている。第2のワイヤ5の第2の巻取り車12への巻取り方向は、第1のワイヤ4の第1の巻取り車10への巻取り方向と等しい。
第1のワイヤ4における保持部3と第1の巻取り車10、及び第2のワイヤ5における保持部3と第2の巻取り車12との間の滑車の数は特に限定されない。
これらの第1のワイヤ4と第2のワイヤ5とは、保持部3のフック3aにワークが吊り下げられた状態で、略等しい張力が作用するように配置されている。
駆動部6は、差動機構14、第1の巻取り車10、第2の巻取り車12、第1の歯車15、第2の歯車16及び駆動源17を備えている。差動機構14は、所謂ディファレンシャルギヤである。つまり、差動機構14は、第1のサイドギヤ14a、第2のサイドギヤ14b、第1のピニオンギヤ14c、第2のピニオンギヤ14d、及び枠体14eを備えており、当該枠体14e内に各ギヤが収容されている。
第1のサイドギヤ14aは、第1の出力軸14fに接続されており、当該第1の出力軸14fを介して枠体14eに回転可能に支持されている。第2のサイドギヤ14bは、第1のサイドギヤ14aと等しい歯数を有し、第1のサイドギヤ14aと向かい合うように配置されている。この第2のサイドギヤ14bは、第2の出力軸14gに接続されており、当該第2の出力軸14gを介して枠体14eに回転可能に支持されている。
ここで、第1の出力軸14fと第2の出力軸14gとは、回転中心が一致し、相反する方向に枠体14eから突出している。そして、第1の出力軸14f及び第2の出力軸14gは、上下方向から見て第1のワイヤ4及び第2のワイヤ5の延在方向と略直交するように配置されている。
第1の出力軸14fには、第1の巻取り車10が接続されている。そして、第2の出力軸14gには、第2の巻取り車12が接続されている。第1の巻取り車10及び第2の巻取り車12は、巻取り手段の一具体例であり、略円筒形状の部材であり、略等しい外形を有する。
第1のピニオンギヤ14cは、第1のサイドギヤ14a及び第2のサイドギヤ14bと略直交するように配置されている。この第1のピニオンギヤ14cは、第1のサイドギヤ14aと第2のサイドギヤ14bとに噛み合わされている。第1のピニオンギヤ14cは、第1の支持軸14hに連結されており、当該第1の支持軸14hを介して枠体14eに回転可能に支持されている。
第2のピニオンギヤ14dは、第1のピニオンギヤ14cと等しい歯数を有し、第1のピニオンギヤ14cと向かい合うように配置されている。この第2のピニオンギヤ14dも、第1のサイドギヤ14aと第2のサイドギヤ14bとに噛み合わされている。第2のピニオンギヤ14dは、第1の支持軸14hと同一軸心上に配置された第2の支持軸14iに連結されており、当該第2の支持軸14iを介して枠体14eに回転可能に支持されている。
枠体14eは、例えばフレーム2に回転可能に支持されている。この枠体14eは、第1のピニオンギヤ14c及び第2のピニオンギヤ14dを介して駆動源17の駆動力が伝達される。本実施の形態の枠体14eは、外周部分に歯(図示を省略)が形成されており、当該歯が第2の歯車16に噛み合わされることで、駆動力の伝達が可能な構成とされている。但し、差動機構14への駆動源17の駆動力の伝達は、上記の構成に限定されない。
ちなみに、差動機構14の第1のサイドギヤ14aと第2のサイドギヤ14bとは、図2に示すように、バネ等の弾性体14jで連結されていることが好ましい。なお、弾性体14jの機能については後述する。
第1の歯車15及び第2の歯車16は、駆動源17の駆動力を増幅して差動機構14に伝達する減速機構を構成する。第1の歯車15は、駆動源17の出力軸に接続されている。第2の歯車16は、例えばフレーム2に回転可能に支持されており、第1の歯車15及び差動機構14の枠体14eの外周部分に形成された歯に噛み合わされている。但し、歯車の数や歯数は特に限定されず、駆動源17の駆動力を差動機構14に良好に伝達できれば良い。
駆動源17は、例えば駆動モータである。駆動源17は、駆動回路18を介して制御部9からの制御信号に基づいて動作する。
回転差検出部7は、第1の巻取り車10と第2の巻取り車12との回転差を検出する。本実施の形態の回転差検出部7は、第1の巻取り車10の回転情報を検出する第1の検出部7a、及び第2の巻取り車12の回転情報を検出する第2の検出部7bを備えている。
第1の検出部7aは、例えばエンコーダ等のデジタルセンサで構成することができ、第1の巻取り車10の回転角度、回転角速度、回転角加速度などの回転情報を検出する。第1の検出部7aは、検出信号を制御部9に出力する。
第2の検出部7bも、例えばエンコーダ等のデジタルセンサで構成することができ、第2の巻取り車12の回転角度、回転角速度、回転角加速度などの回転情報を検出する。第2の検出部7bは、検出信号を制御部9に出力する。
回転検出部8は、例えばエンコーダ等のデジタルセンサで構成することができ、駆動源17の回転角度、回転角速度、回転角加速度などの回転情報を検出する。回転検出部8は、検出信号を制御部9に出力する。
制御部9は、第1の検出部7a、第2の検出部7b及び回転検出部8の検出信号に基づいて、ワークに対する作業者の操作力を算出し、算出した操作力をアシストするように駆動源17を制御する。
この制御部9は、例えば、制御処理、演算処理等を行うCPU9a、CPU9aによって実行される制御プログラム、演算プログラム等が記憶されたROM9b、及び処理データ等を一時的に記憶するRAM9cを有するマイクロコンピュータを中心にして、ハードウェア構成されている。また、これらのCPU9a、ROM9b及びRAM9cは、データバス9d等によって相互に接続されている。
このような構成のパワーアシスト装置1は、以下のように動作する。保持部3のフック3aにワークが吊り下げられ、作業者が第1のワイヤ4又は第2のワイヤ5を引き上げ、又は引き下げていない状態では、第1のワイヤ4及び第2のワイヤ5の張力は等しく、第1の検出部7aが検出する第1の巻取り車10の回転情報と、第2の検出部7bが検出する第2の巻取り車12の回転情報と、は等しい。そのため、制御部9は、この平衡状態を維持する、即ちワークの高さ位置を維持するように駆動源17を制御する。
一方、ワークを上昇又は下降させるために、作業者が第1のワイヤ4又は第2のワイヤ5を引き上げ、又は引き下げると、第1のワイヤ4の張力と第2のワイヤ5の張力とに差が生じ、当該張力差を逃がすように差動機構14は動作する。つまり、差動機構14の第1のサイドギヤ14aと第2のサイドギヤ14bとは互いに逆方向に回転する。そのため、第1の巻取り車10と第2の巻取り車12との間に回転差が生じ、当該回転差を第1の検出部7aの検出信号と第2の検出部7bの検出信号とに基づいて、制御部9が算出する。
制御部9は、予め設定された回転差と操作力との関係、例えば回転差と操作力とは略比例関係となるので、当該関係に基づいて、作業者が第1のワイヤ4又は第2のワイヤ5に導入した操作力を推定し、推定した操作力から駆動源17に発現させる駆動力を算出する。そして、制御部9は、算出した駆動力を発現させるための駆動源17の制御信号を生成し、当該制御信号を駆動回路18に出力する。駆動回路18は、入力された制御信号に基づいて駆動源17を制御する。つまり、回転検出部8は駆動源17の回転情報を検出して、検出信号を制御部9にフィードバックし、制御部9は所望の駆動力を駆動源17が発現するように、制御信号を生成して駆動回路18に出力する。
その結果、駆動源17が駆動して、第1の巻取り車10が第1のワイヤ4を巻き取る、又は送り出すと共に、第2の巻取り車12が第2のワイヤ5を巻き取る、又は送り出し、ワークを上昇又は下降させるために作業者が第1のワイヤ4又は第2のワイヤ5に導入した操作力に加えて、駆動源17の駆動力がパワーアシストすることになる。
ここで、制御部9は、下記のインピーダンスモデル(1)式に基づいて、駆動源17の目標回転角度を更新することで、操作力に応じてワークを昇降させることができる。これにより、例えば重いワークに対しても作業者は容易に昇降操作することができる。
Figure 0005823924
なお、上記(1)式において、Mは目標インピーダンスモデルの慣性であり、Dは目標インピーダンスモデルの粘性であり、fは操作力であり、xはワーク目標位置である。求めたワーク目標位置と第1の巻取り車10及び第2の巻取り車12の半径や駆動部6の減速比などから、駆動源17の目標回転角度を算出し、制御部9は駆動回路18を介して駆動源17を当該目標回転角度へ追従するように駆動する。なお、上記(1)式において、仮想摩擦を更に付加してもよく、任意のモデルを用いることができる。また、ワーク上昇時と下降時とで、各パラメータを適宜変化させてもよい。これにより、その操作性をより向上させることができる。
このような構成のパワーアシスト装置1は、第1の巻取り車10と第2の巻取り車12との回転差に基づいて、駆動源17の駆動力を算出する。当該回転差は例えば作業者の操作力に略比例するので、作業者の操作力を精度良く推定することができ、最適なパワーアシストを実現することができる。
しかも、第1の巻取り車10と第2の巻取り車12との回転差は、例えばエンコーダ等のデジタルセンサを用いて検出することができる。つまり、第1の巻取り車10と第2の巻取り車12との回転差を、アナログ/デジタル変換することなく、第1の検出部7a及び第2の検出部7bでのデジタル検出信号を直接に制御部9で信号処理することができる。そのため、アナログ/デジタル変換器を省略することができ、コストの削減に寄与できる。また、ノイズの影響を抑制することができる。なお、本実施の形態では、デジタルセンサを用いたがアナログセンサを用いても良い。
さらに、作業者が第1のワイヤ4又は第2のワイヤ5を引き上げ、又は引き下げた際に生じる、第1のワイヤ4と第2のワイヤ5とのズレを差動機構14で吸収することができ、第1のワイヤ4又は第2のワイヤ5の弛みを防ぐことができる。
また、1つの駆動源17でパワーアシストを実現することができるので、安価にパワーアシスト装置1を構成することができる。
加えて、切り替え装置を用いることなく、様々な荷重のワークに対応することができる。
ちなみに、上述のように差動機構14における第1のサイドギヤ14aと第2のサイドギヤ14bとが弾性体14jで連結されていると、ワークを上昇又は下降させるために作業者が第1のワイヤ4又は第2のワイヤ5を引き上げ、又は引き下げた際に生じる、第1のワイヤ4と第2のワイヤ5とのズレを補正するために、第1の巻取り車10と第2の巻取り車12との回転差を中立点に戻すように補正することができる。
さらに、パワーアシスト装置1は、図1及び図2に示すように、カウンターウエイト19を備えていることが好ましい。つまり、駆動源17の出力軸に第3の巻取り車20が接続されており、他端に錘21が接続された第3のワイヤ22の一端が当該第3の巻取り車20に接続されている。本実施の形態では、減速機構を構成する第2の歯車16の側面に第3の巻取り車20が設けられている。このとき、第3の巻取り車20は第2の歯車16と同一の中心で回転する。これにより、本実施の形態の第3の巻取り車20は、第1の巻取り車10及び第2の巻取り車12に対して逆方向に回転する。
このようなカウンターウエイト19は、ワークを上昇させるために駆動源17が駆動して、第1の巻取り車10が第1のワイヤ4を巻き取ると共に、第2の巻取り車12が第2のワイヤ5を巻き取ると、第3の巻取り車20は第3のワイヤ22を送り出して錘21を下降させる。
一方、ワークを下降させるために駆動源17が駆動して、第1の巻取り車10が第1のワイヤ4を送り出すと共に、第2の巻取り車12が第2のワイヤ5を送り出すと、第3の巻取り車20は第3のワイヤ22を巻き取って錘21を上昇させる。
これにより、ワークを昇降させる際の駆動源17の駆動力の一部を錘21に負担させることができ、駆動源17を小型化することができる。なお、本実施の形態では、第3の巻取り車20を第2の歯車16の側面に設けているが、上記のように錘21をカウンターウエイトとして機能させることができれば、第3の巻取り車20は減速機構における適当な歯車に設けることができる。ちなみに、巻取り車の直径と歯車の減速比を考慮して、保持部3と釣り合うような重さに錘21をすると、保持部3のフック3aにワークを吊り下げていない状態で駆動源17の出力をゼロに近づけることができる。
以上、本発明に係るパワーアシスト装置、その制御方法及びプログラムの実施の形態を説明したが、上記に限らず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、変更することが可能である。
上記実施の形態では、回転差検出部7を第1の検出部7aと第2の検出部7bとで構成したが、少なくとも第1の検出部7a又は第2の検出部7bを備えていれば良い。具体的に云うと、差動機構14の構成上、駆動源17の回転数は第1の巻取り車10の回転数と第2の巻取り車12の回転数との合計で算出することができる。
上記実施の形態では、駆動源17の回転数は回転検出部8で検出することができるので、第1の巻取り車10又は第2の巻取り車12の一方の回転数の何れかが解れば、必然的に他方の回転数を算出することができる。例えば第1のワイヤ4又は第2のワイヤ5が引き上げ、又は引き下げられていない状態では、差動機構14の原理に基づいて、駆動源17の回転数に対応する回転数で、第1の巻取り車10及び第2の巻取り車12は等しく回転する。
一方、第1のワイヤ4又は第2のワイヤ5が引き上げ、又は引き下げられると、差動機構14の原理に基づいて、第1の巻取り車10及び第2の巻取り車12は駆動源17の回転数に対応する回転数で回転できなくなる。この時、例えば第1の巻取り車10の回転数のみを第1の検出部7aで検出すると共に、駆動源17の回転数を回転検出部8で検出すると、制御部9は当該検出結果に基づいて第2の巻取り車12の回転数を算出して、第1の巻取り車10と第2の巻取り車12との回転差を算出することができ、この回転差に基づいて、作業者の操作力を算出することができる。
このように第1の検出部7a又は第2の検出部7bの一方を省略することができるので、コストの削減及びパワーアシスト装置1の小型化に寄与できる。
上記実施の形態では、ハードウェアの構成として説明したが、これに限定されるものではない。例えば制御部9が実行する処理を、CPU9aにコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
1 パワーアシスト装置
2 フレーム
3 保持部、3a フック
4 第1のワイヤ
5 第2のワイヤ
6 駆動部
7 回転差検出部、7a 第1の検出部、7b 第2の検出部
8 回転検出部
9 制御部、9a CPU、9b ROM、9c RAM、9d データバス
10 第1の巻取り車
11 定滑車
12 第2の巻取り車
13 定滑車
14 差動機構、14a 第1のサイドギヤ、14b 第2のサイドギヤ、14c 第1のピニオンギヤ、14d 第2のピニオンギヤ、14e 枠体、14f 第1の出力軸、14g 第2の出力軸、14h 第1の支持軸、14i 第2の支持軸、14j 弾性体
15 第1の歯車
16 第2の歯車
17 駆動源
18 駆動回路
19 カウンターウエイト
20 第3の巻取り車
21 錘
22 第3のワイヤ

Claims (6)

  1. ワークを保持する保持手段と、
    一端が前記保持手段に接続され、他端が第1の巻取り手段に接続される第1のワイヤと、
    一端が前記保持手段に接続され、他端が第2の巻取り手段に接続される第2のワイヤと、
    一方の出力軸に前記第1の巻取り手段が接続され、他方の出力軸に前記第2の巻取り手段が接続される差動手段を含み、前記第1及び第2の巻取り手段に駆動力を伝達する駆動手段と、
    前記第1の巻取り手段と前記第2の巻取り手段との回転差を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、前記ワークに対する操作力を算出し、算出した操作力をアシストするように前記駆動手段を制御する制御手段と、
    を備え
    前記差動手段は、前記第1の巻取り手段に接続される歯車と、前記第2の巻取り手段に接続される歯車と、を接続する弾性体を備え、
    前記弾性体は、前記第1の巻取り手段と前記第2の巻取り手段との回転差を補正するパワーアシスト装置。
  2. 第3の巻取り手段を介して前記駆動手段に接続されるカウンターウエイトをさらに備える請求項1に記載のパワーアシスト装置。
  3. 前記検出手段は、デジタルセンサである請求項1又は2に記載のパワーアシスト装置。
  4. 前記制御手段は、慣性・粘性系のインピーダンスモデルを用い、慣性、粘性、及び算出した操作力に基づいて、前記操作力をアシストするように前記駆動手段を制御する請求項1乃至のいずれか1項に記載のパワーアシスト装置。
  5. ワークを保持する保持手段と、
    一端が前記保持手段に接続され、他端が第1の巻取り手段に接続される第1のワイヤと、
    一端が前記保持手段に接続され、他端が第2の巻取り手段に接続される第2のワイヤと、
    一方の出力軸に前記第1の巻取り手段が接続され、他方の出力軸に前記第2の巻取り手段が接続される差動手段を含み、前記第1及び第2の巻取り手段に駆動力を伝達する駆動手段と、
    前記第1の巻取り手段と前記第2の巻取り手段との回転差を検出する検出手段と、
    前記駆動手段を制御する制御手段と、を備え
    前記差動手段は、前記第1の巻取り手段に接続される歯車と、前記第2の巻取り手段に接続される歯車と、を接続する弾性体を備え、
    前記弾性体は、前記第1の巻取り手段と前記第2の巻取り手段との回転差を補正するパワーアシスト装置の制御方法であって、
    前記検出手段が前記第1の巻取り手段と前記第2の巻取り手段との回転差を検出する工程と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、前記制御手段は前記ワークに対する操作力を算出し、算出した操作力をアシストするように前記駆動手段を制御する工程と、
    を備えるパワーアシスト装置の制御方法。
  6. ワークを保持する保持手段と、
    一端が前記保持手段に接続され、他端が第1の巻取り手段に接続される第1のワイヤと、
    一端が前記保持手段に接続され、他端が第2の巻取り手段に接続される第2のワイヤと、
    一方の出力軸に前記第1の巻取り手段が接続され、他方の出力軸に前記第2の巻取り手段が接続される差動手段を含み、前記第1及び第2の巻取り手段に駆動力を伝達する駆動手段と、
    前記第1の巻取り手段と前記第2の巻取り手段との回転差を検出する検出手段と、
    を備え
    前記差動手段は、前記第1の巻取り手段に接続される歯車と、前記第2の巻取り手段に接続される歯車と、を接続する弾性体を備え、
    前記弾性体は、前記第1の巻取り手段と前記第2の巻取り手段との回転差を補正するパワーアシスト装置のプログラムであって、
    前記検出手段で前記第1の巻取り手段と前記第2の巻取り手段との回転差を検出させる処理と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、前記ワークに対する操作力を算出し、算出した操作力をアシストするように前記駆動手段を制御させる処理と、
    をコンピュータに実行させるパワーアシスト装置のプログラム。
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