JP2017193440A - 荷役助力装置 - Google Patents

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【課題】コンパクトであって繰り出しも滑らかで助力の操作感に優れた、リンクチェーンによる荷役助力装置を提供する。【解決手段】環状の縦リンク9及び横リンク10が交互に連接されたリンクチェーン8と、これを巻きつける有底筒状のロードシーブ13と、ロードシーブ13を回転させるモータ部2と、ロードシーブ13に加わるトルクを検出するトルク検出部5と、ロードシーブ13及びモータ部2の少なくとも1つの回転角を検出する回転角検出部4と、トルクと回転角から演算して荷役物の上下動の助力を制御する制御回路部17と、を備え、ロードシーブ13は外周面に縦リンクポケット11と横リンクポケット12とを交互に複数有し、横リンク10の半円弧部に対応して設けられる横リンクポケット12の側壁面24がロードシーブの外周方向に向かって広がる傾斜面で構成されている。【選択図】図4

Description

本願は、平成28年4月18日付けの出願を基礎とする国内優先権主張の出願である。本発明は、リンクチェーンにより荷役物を吊るして上下動をさせる際に使用者の作業を助力する荷役助力装置に関するものである。
従来から工業製品の組立てを行う工場では、大きな重量を有する工具、作業用機器、製品、半完成品などの荷役物を吊下げ及び上下動させる荷役機械を使用している。その中でも、使用者が大きな重量の荷役物を比較的軽い操作力で任意の高さに上下動できるように助力を発生させる荷役助力装置は、エアシリンダを用いたものと、モータを用いたものが知られている。
エアシリンダを用いたものは、主としてアーム式で、圧力エアが必要であってエアコンプレッサ等が別途必要であり、またエア供給が切れた際の安全装置が必要であるという難点があることから、モータを用いて助力を発生させてバランスさせるものがある。そしてワイヤロープによる荷役物の吊下げではワイヤロープをドラムに巻取る方式が一般的であるが、揚程が長いと巻取りドラムが回転軸方向に長くなって本体が大きくなること、斜め引きをするとワイヤロープが乱巻きして痛むこと、巻取りドラムにおけるワイヤロープの位置が変化することから助力を発生させるモータの制御が複雑になるなどの問題があった。
これに対してリンクチェーンを使用したものは、チェーンを巻取りバケットに溜める構造なので高揚程に有利であり、チェーンの位置がワイヤロープとは異なり、巻取り量で変化しないことから、揚程によって装置が傾くことがなく、しかもコンパクトにできる。
特開2014−142930号公報 特開2012−001323号公報
ところが図1に示すような回転角検出部4、ブレーキ6、モータ2a、減速機7、トルク検出部5、ロードシーブ13を直列に配置した従来の荷役助力装置の構成では、ロードシーブ13が端に配置されることになるため、重心位置とリンクチェーン8の位置が離れていることから姿勢の安定性に難点があると同時に回転軸方向の長さも長くなって荷役助力装置が大きくなってしまう。
さらに従来のリンクチェーンを使用したものは、特許文献1や特許文献2に示されるように、ロードシーブに巻回されるリンクチェーンの数が3〜数個程度が通常である。したがってリンクチェーンの巻上げ又は巻下げ速度が周期的に変動すると、電気チェーンブロックの本体も振動し、検出される電気チェーンブロックの荷重もそれに応じて周期的に変動するため、特にモータによる助力を発生させてバランス制御を行う場合はこれに対する対策が必要であった。そしてリンクチェーンはロードシーブに対して滑らかな繰り出し、巻き取りが必要であるが、リンクチェーンの局所的な摩耗による影響も受けることから例えば特許文献2の平均化処理などの制御手法を用いても充分とは言えなかった。
本発明は、上記のような問題点に鑑みなされたもので、コンパクトであって、しかも繰り出し及び巻き取りも滑らかな助力操作感に優れた荷役助力装置を提供することが目的である。
請求項1に記載の荷役助力装置は、上記の目的を達成するために、
半円弧部とこれに繋がる直線部からなる縦リンク及び横リンクが交互に連接され、片端が荷役物に繋がるリンクチェーンと、
リンクチェーンを巻きつけるロードシーブと、
ロードシーブを回転させるモータ部と、
ロードシーブに加わるトルクを検出してトルク信号を出力するトルク検出部と、
ロードシーブ及びモータ部の少なくとも1つの回転角を検出して回転角信号を出力する回転角検出部と、
トルク信号と回転角信号から演算して荷役物の上下動の助力をモータ部によって制御する制御回路部と、を備え
ロードシーブは、有底の筒状の外形を有して、外周面に縦リンクが嵌入する縦リンクポケットと、横リンクが嵌入する横リンクポケットとを交互に複数有し、
横リンクの半円弧部に対応して設けられる各横リンクポケットの側壁面が、ロードシーブの外周方向に向かって広がる傾斜面にて構成されている。
請求項2に記載の荷役助力装置は、上記の目的を達成するために、傾斜面が、各横リンクポケットの底部面の法線方向に対して略18度の勾配の角度を成して構成されている。
請求項3に記載の荷役助力装置は、上記の目的を達成するために、傾斜面が、ロードシーブの円周方向に沿った切削方向による切削加工、研磨による加工又は放電加工による加工のいずれかで行われて構成されている。
請求項4に記載の荷役助力装置は、上記の目的を達成するために、ロードシーブに巻きつけられているリンクチェーンの外側に、リンクチェーンに沿って隙間を有してリンクチェーンの位置を規制する位置規制部材が設けられて構成されている。
請求項5に記載の荷役助力装置は、上記の目的を達成するために、ロードシーブの縦リンクポケット及び横リンクポケットは、モータ部の外周を覆うようにモータ部の外側に配置されて構成されている。
請求項6に記載の荷役助力装置は、上記の目的を達成するために、モータ部は波動歯車減速機を有して構成されている。
請求項1に記載の発明の荷役助力装置によれば、横リンクの半円弧部が当接する横リンクポケットの側壁面が傾斜面であることから、横リンクが横リンクポケットから離脱する際及び横リンクが横リンクポケットに嵌入する際のリンクチェーンの動きが滑らかになって、使用感に優れた荷役助力装置を実現できる。
請求項2に記載の発明の荷役助力装置によれば上記効果に加えて、横リンクの半円弧部が当接する横リンクポケットの側壁面が横リンクポケットの底部面の法線方向と略18度の角度を成す傾斜面である時、ロードシーブに巻きつけられるリンクチェーンの動きを最も滑らかにすることができる。
請求項3に記載の発明の荷役助力装置によれば上記効果に加えて、横リンクポケットの側壁面は少なくともロードシーブの円周方向に沿った切削方向で加工、若しくは研磨加工や放電加工によって滑らかに加工されていることから、側壁面の凹凸が横リンクの動きを阻害しないため、ロードシーブに巻きつけられるリンクチェーンの動きをさらに円滑にすることができる。
請求項4に記載の発明の荷役助力装置によれば上記効果に加えて、ロードシーブのリンクチェーン巻きつけ部に、リンクチェーンに沿って隙間を有して位置規制部材が設けられているため、リンクチェーンの移動速度が速くても各ポケットからリンクチェーンが離脱することなく、動きを滑らかにすることができる。
請求項5に記載の発明の荷役助力装置によれば上記効果に加えて、ロードシーブの縦リンクポケット及び横リンクポケットがモータ部を含む助力駆動源の外周に配置されていることから駆動軸方向の長さを短くすることができ、荷役助力装置の小型化が実現できる。これと同時にロードシーブの縦リンクポケット及び横リンクポケットが設けられた円周面の直径がモータ部と比較して大きいため、縦リンクポケット及び横リンクポケットの数が多くなり、リンクチェーンの巻上げ又は巻下げ速度が周期的に変動することによる荷役助力装置への振動やトルクのムラを低減することができ、さらにリンクチェーンの局所的な摩耗によるリンクチェーン移動方向の長さ誤差による影響も低減できる。
請求項6に記載の発明の荷役助力装置によれば上記効果に加えて、モータ部が出力部に波動歯車減速機を備えているのでバックラッシがないことから、モータ部の正逆回転切り換え時の制御不能な領域をなくし、スムーズなバランス保持動作を行うことができる。
従来の荷役助力装置の配置構成模式図 本発明の実施形態による荷役助力装置の外観斜視図 本発明の実施形態による荷役助力装置の内部構造斜視図 本発明の実施形態による荷役助力装置の内部構造詳細斜視図 本発明の実施形態による荷役助力装置の内部構成模式図 本発明の実施形態による荷役助力装置のロードシーブとリンクチェーンの詳細拡大図 本発明の実施形態による荷役助力装置のロードシーブのポケット詳細拡大図 本発明の実施形態による荷役助力装置のロードシーブの横リンクポケット詳細断面拡大図 本発明の実施形態による荷役助力装置のロードシーブの画像 荷役助力装置のロードシーブの参考画像
以下、本発明による実施形態について、図面を基に詳細な説明を行う。図2は本発明の実施形態による荷役助力装置1の外観を示したものである。荷役助力装置1はカバー21にて覆われた本体部と、この本体部からリンクチェーン8に沿って下方に伸びた位置にある操作部25と、リンクチェーン8の片端に繋がった荷役用フック15、リンクチェーン8の他端側(無負荷側)に設けられたリンクチェーン収納部26で構成されている。
図3は本発明の実施形態による荷役助力装置1の本体部の内部構造を示したものであって、図2におけるカバー21の一部を省略し、幾つかの部材を半透明化して表したものである。
モータ2aの負荷側には減速機7が取り付けられてモータ部2を構成し、減速機7はモータ2aの回転速度を所定の速度に減速している。減速機7は例えば波動歯車減速機である。波動歯車減速機は外周が楕円状のウエーブジェネレータと、外周に多数の外歯が形成されウエーブジェネレータに外嵌されてウエーブジェネレータの回転により円周方向へ撓まされる位置が変化するようにした弾性変形可能なフレクスプラインと、フレクスプラインの外周側にあってフレクスプラインの外歯と嵌合する内歯を備えたサーキュラスプラインからなる。そして動力は、フレクスプラインを回転出力として繋げた回転出力軸3に取り出されて伝達するようになっている。
減速機7に波動歯車減速機のような原則バックラッシがないものを使用することで、モータ2aの正逆回転切り換えを頻繁に行って助力動作を行う時に、切り換え時の制御不能な領域をなくし、スムーズな操作感を実現できる。回転出力軸3は減速機7にて減速された回転軸であり、ロードシーブ13に連結され、ロードシーブ13を連続的に正逆に回転させるものである。図3では、ロードシーブ13がモータ部2や減速機7の外周を覆って取り付けられているので、ロードシーブ13を半透明にして表している。そして回転出力軸3はフレーム19に固定されている回転出力軸軸受部18によって回転自在に支持されている。回転出力軸軸受部18はベアリング18aとこれを固定するベアリング押え18bと軸受カバー18cにより構成されていて、ベアリング18aを粉塵などから保護する構造になっている。(図5参照)
天部のフレーム19にはこの荷役助力装置1を吊下げるための吊下げ用フック16が固定されている。この吊下げ用フック16は荷役助力装置1の重心位置に近いところに設けられる。
リンクチェーン8は、半円弧部22とこれに繋がる直線部23からなる長円形の輪が90度の角度にて交互に連接されたものであって、一端は荷役用フック15に繋がっていて、他端(無負荷側)はリンクチェーン収納部26に収納されている。
ロードシーブ13は、回転出力軸3からの駆動によって回転してリンクチェーン8の繰り出し、巻付けを行う。本実施形態ではロードシーブ13は多角若しくは円筒の有底の外形をしていて、助力駆動源であるモータ部2の外周を覆うように配置され、その底部は回転出力軸3と繋がっている。リンクチェーン8が巻きつけられる位置はおおよそ吊下げ用フック16の下であって、荷役助力装置1本体の重心位置に近いところに設けられる。リンクチェーン8はロードシーブ13に設けられたポケットに嵌入されておおよそ180度巻きつけられる。
一方リンクチェーン8をロードシーブ13へ巻きつける姿勢を保つためにリンクチェーンガイド20が設けられている。リンクチェーンガイド20はリンクチェーン8が姿勢を保って通過するように十字状の貫通穴が設けてあって、ロードシーブ13の外周の接線方向にあってフレーム19に固定されている。
またロードシーブ13に巻きつけるリンクチェーン8の移動位置の規制のため、位置規制部材14が、ロードシーブ13に巻きつけられているリンクチェーン8の外周方向に、リンクチェーン8に沿って若干の隙間を有して設けられている。この位置規制部材14は、リンクチェーン8の移動速度が速くても、リンクチェーン8がロードシーブ13に対して所定の位置から外れて途中で止まること等を防止している。
図4は本発明の実施形態による荷役助力装置1の内部構造詳細を示したものであって、図3における部材の一部を省略し、幾つかの部材を半透明化して本体部を表したものである。そして図5はこれに対応した荷役助力装置1の内部の構成を模式図で示したものである。
モータ部2の反負荷側にはブレーキ6があって、さらにモータ部2の回転角を検出する回転角検出部4に繋がっている。一方ブレーキ6と回転角検出部4の接合部から分岐してトルク検出部5があって、トルク検出部5はフレーム19に固定されている。トルク検出部5はロードシーブ13に巻きつけられているリンクチェーン8から伝達される力を反力として検出できるように不図示の歪みゲージを備えている。そしてモータ部2、ブレーキ6、回転角検出部4、トルク検出部5らを制御する制御回路部17がこの近傍に配置されている。荷役助力装置1を粉粒や水滴のかかる場所での使用も可能にするため、制御回路部17をはじめとする各電装部はフレーム19の外のカバー21内に配置している。
本実施形態では回転角検出部4はモータ部2の反負荷側に配置したがこれに限らず、減速機7の出力である回転出力軸3やロードシーブ13に設けられても良く、また両方に設けられても良い。さらに光学式に限らず磁気式等であっても良い。またトルク検出部5はこれに限らず、ロードシーブ13に加わるトルクを検出できれば良く、フレーム等に固定されたロードセルでトルクを受ける構造や、減速機7とロードシーブ13の間に回転軸が起歪部となっているいわゆる回転型のトルク検出器でも実現可能である。
以上の構成にて、荷役用フック15に荷役物が吊るされると、荷役物の重量によってリンクチェーン8が引っ張られるため、荷役用フック15、リンクチェーン8、ロードシーブ13、回転出力軸3、減速機7、モータ2a、ブレーキ6を介してトルク検出部5も下方に引張られ、トルク検出部5の起歪部が変形し、ロードシーブ13に加わるトルクを起歪部に添着された歪みゲージにて検出したトルク信号と、回転角検出部4にて検出した回転角信号を基に演算して、荷役物がバランスするようにモータ部2に対して助力する制御を制御回路部17が行う。もちろん荷役物に僅かな外力を印加して上下動させつつバランスするような動作を行うことも可能である。
ロードシーブ13は前述のように有底の筒状の外形をしていて、例えば開口側にはリンクチェーン8が巻きつけられるポケット部がある。図6、図7はリンクチェーン8が巻きつけられるポケット部であるA部の詳細拡大図である。このポケット部は、リンクチェーン8の縦リンク9が嵌入される溝形の縦リンクポケット11と、横リンク10が嵌入される長円形の横リンクポケット12とが、交互に複数配置されたものである。縦リンクポケット11は溝形状が全周に渡って形成されたものである。一方横リンクポケット12は、横リンク10の半円弧部22に対応したものであって、ロードシーブ13とリンクチェーン8が離間する近傍の横リンクポケット12がリンクチェーン8に当接して力(荷重)を受けることになる。特に図7に示す横リンクポケット12の横リンク10の半円弧部22に対応した側壁面24がこの力(荷重)を主として受けることになる。
図8は図7におけるBB断面図であって、横リンクポケット12の1つのみを示している。横リンクポケット12の底部面27の法線方向Cに対し、側壁面24は範囲Eにて角度Dの傾斜面となっていて、ロードシーブ13の外周面へ向かって広がる形状である。発明者は、この側壁面24が力(荷重)を主として受けることから、リンクチェーン8がロードシーブ13から離間する際の重要な要素となると考え、その勾配の角度Dについて検討を行った。検討は角度Dが11度、18度、24度の3種類のロードシーブ13を製作して行った。その結果、勾配の角度Dが18度の時に、安定してリンクチェーン8がロードシーブ13に嵌入されると共に離間することが実験により得られた。
一方図9は本発明の横リンクポケット12の実物画像であって、図10は発明者が比較検討していたものである。図10によれば、この横リンクポケット12は方向Fにて切削加工が行われていて、側壁面24に切削のひき目が外周へ向かって段差となって現れている。この状態の側壁面24ではこのひき目の段差に横リンク10の半円弧部22が当たって、滑らかな動きが阻害される。これに対して図9のように切削方向を円周方向である方向Gにて切削加工を行うと、段差は横リンク10の半円弧部22の動きに対して垂直なものとなるので、横リンク10の滑らかな動きを阻害することはない。したがって、横リンクポケット12の加工に際して、表面の粗さ許容値を大きくすることができ、コスト的にも有利である。
もちろんこの横リンクポケット12の加工を放電加工や研磨による加工を施して滑らかな面としても同様の効果が得られるのは明らかである。
以上、本実施形態によれば、ロードシーブ13を減速機7やモータ2aにオーバーラップするように外周に設けて重心位置を中心に持ってくるようにして小型の荷役助力装置を実現している。リンクチェーン8の巻取りは歯形のスプロケットなどを使用せずロードシーブ13の縦リンクポケット11と横リンクポケット12のみで行っているので、部品点数も少なく、組立ても容易である。
またモータ部2の半径方向の外側にロードシーブ13の縦リンクポケット11と横リンクポケット12を設けているので、リンクチェーン8の巻付け半径が大きく、各ポケット数も多くなり、リンクチェーン8の巻上げ又は巻下げ速度が周期的に変動することによる振動やトルクのムラは平均化されてこれを抑制することができる。さらにリンクチェーンの局所的な摩耗によって一部のリンクチェーン移動方向の長さが長くなったり、がたつきが大きくなったりしても、リンクチェーン8が嵌入する縦リンクポケット11と横リンクポケット12の数が多いため、影響は軽微なものとなる。
そして特に横リンクポケット12の形状を最適化することで円滑な動きを実現した荷役助力装置を提供するものである。
以上、本発明に関する実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されることではなく、種々の変形が可能である。
本発明の活用例として、荷役を扱う荷役助力装置への適用が可能である。
1 :荷役助力装置
2 :モータ部
2a :モータ
3 :回転出力軸
4 :回転角検出部
5 :トルク検出部
6 :ブレーキ
7 :減速機
8 :リンクチェーン
9 :縦リンク
10 :横リンク
11 :縦リンクポケット
12 :横リンクポケット
13 :ロードシーブ
14 :位置規制部材
15 :荷役用フック
16 :吊下げ用フック
17 :制御回路部
18 :回転出力軸軸受部
18a :ベアリング
18b :ベアリング押え
18c :軸受カバー
19 :フレーム
20 :リンクチェーンガイド
21 :カバー
22 :半円弧部
23 :直線部
24 :側壁面
25 :操作部
26 :リンクチェーン収納部
27 :底部面

Claims (6)

  1. 半円弧部とこれに繋がる直線部からなる縦リンク及び横リンクが交互に連接され、片端が荷役物に繋がるリンクチェーンと、
    前記リンクチェーンを巻きつけるロードシーブと、
    前記ロードシーブを回転させるモータ部と、
    前記ロードシーブに加わるトルクを検出してトルク信号を出力するトルク検出部と、
    前記ロードシーブ及び前記モータ部の少なくとも1つの回転角を検出して回転角信号を出力する回転角検出部と、
    前記トルク信号と前記回転角信号から演算して前記荷役物の上下動の助力を前記モータ部によって制御する制御回路部と、を備え
    前記ロードシーブは、有底の筒状の外形を有して、外周面に前記縦リンクが嵌入する縦リンクポケットと、前記横リンクが嵌入する横リンクポケットとを交互に複数有し、
    前記横リンクの前記半円弧部に対応して設けられる前記各横リンクポケットの側壁面が、前記ロードシーブの外周方向に向かって広がる傾斜面であることを特徴とする荷役助力装置。
  2. 前記傾斜面が、前記各横リンクポケットの底部面の法線方向に対して略18度の勾配の角度を成すことを特徴とする請求項1に記載の荷役助力装置。
  3. 前記傾斜面が、前記ロードシーブの円周方向に沿った切削方向による切削加工、研磨による加工又は放電加工による加工のいずれかで行われたことを特徴とする請求項1又は2に記載の荷役助力装置。
  4. 前記ロードシーブに巻きつけられている前記リンクチェーンの外側に、前記リンクチェーンに沿って隙間を有して前記リンクチェーンの位置を規制する位置規制部材が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の荷役助力装置。
  5. 前記ロードシーブの前記縦リンクポケット及び前記横リンクポケットは、前記モータ部の外周を覆うように前記モータ部の外側に配置されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の荷役助力装置。
  6. 前記モータ部は波動歯車減速機を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の荷役助力装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020001919A (ja) * 2018-07-02 2020-01-09 ユニパルス株式会社 電動昇降装置及びその制御方法
WO2023100166A1 (ja) * 2021-12-01 2023-06-08 株式会社キトー 巻上機の設定方法および巻上機

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