JP5822761B2 - コンバインの走行伝動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンからの駆動力を静油圧式の無段変速部によって変速し、前記エンジンからの駆動力と前記無段変速部からの駆動力とを遊星変速部によって合成して、合成駆動力を走行装置に出力する変速機構を備えるコンバインの走行伝動装置に関する。
従来、例えば特許文献1,2に記載された走行伝動装置があった。
特許文献1に記載されたものでは、エンジンからの駆動力を入力して変速する静油圧式の無段変速部、無段変速部及びエンジンからの駆動力を入力して合成する遊星伝動部、遊星伝動部からの合成駆動力が速度レンジ設定部を介して入力される正逆回転切り換え部を備え、無段変速部を逆回転側の最高速位置から正回転側の最高速位置に至る全変速域のいずれの速度位置に変速しても、遊星伝動部が一回転方向の合成駆動力を出力し、遊星伝動部が出力する合成駆動力を、正逆回転切り換え部によって前進側と後進側の合成駆動力に変換して後輪差動機構及び前輪差動機構に出力するように構成されている。無段変速部を逆回転側の最高速位置に変速し、かつ速度レンジ設定部の第1及び第2クラッチを入り状態及び切り状態うちの所定の状態に操作することにより、後輪差動機構及び前輪差動機構に対する出力を停止するように構成されている。
特許文献2に記載されたものでは、エンジンからの駆動力を入力して変速するHST、HST及びエンジンからの駆動力を入力して合成する遊星歯車機構、遊星歯車機構のリングギヤのボス部とHSTのモータ出力軸を駆動軸に連動させるHSTクラッチ及びHMTクラッチを備え、HSTクラッチを係合させ、HMTクラッチの係合を解除することにより、HSTモードになり、HSTからの駆動力が駆動軸に伝達されて駆動軸から前輪及び後輪に伝達され、HSTを後進側に変速することによって後進側の駆動力が駆動軸から出力され、HSTを前進側に変速することによって前進側の駆動力が駆動軸から出力され、HSTを中立状態に変速することによって出力が停止するよう構成されている。HSTクラッチの係合を解除し、HMTクラッチを係合させることにより、HMTモードになり、遊星歯車機構が出力する合成駆動力が駆動軸に伝達されて駆動軸から前輪及び後輪に伝達され、HSTを前進側で変速することにより、前進側の合成駆動力を出力するように構成されている。
特開2008−195334号公報 特開2004―218650号公報
コンバインにあっては、満杯になった穀粒タンクの穀粒取り出しを行なうのに、圃場外に停車された運搬車の荷台に取り出すように畦際に移動走行することがある。また、収穫作業を終えると、別の作業対象の圃場に向けて路上を移動走行することがある。エンジンからの駆動力を走行装置に効率よく伝達して走行装置を駆動することにより、作業走行及び移動走行を有利に行えるように、特許文献1に開示された従来の技術を適用した場合、遊星変速部が出力する合成駆動力を前進側及び後進側の合成駆動力として変換して走行装置に伝達するための前後進切換え装置を設ける必要があった。
コンバインにあっては、作業時における畦際での方向変換の際、前後進走行を繰り返して行なわれることがある。前後進の切り換えを無段変速部の変速操作だけで操作簡単に行えるように、特許文献2に開示された従来の技術を適用した場合、無段変速部だけからの出力によって走行装置を駆動することになる変速範囲が発生し、伝動効率の面で不利になりがちであった。
本発明の目的は、エンジン出力を走行装置に効率よく伝達することができるのみならず、前後進の切換えを構造面でも操作面でも有利に行うことができるコンバインの走行伝動装置を提供することにある。
本第1発明は、エンジンからの駆動力を静油圧式の無段変速部によって変速し、前記エンジンからの駆動力と前記無段変速部からの駆動力とを遊星変速部によって合成して、合成駆動力を走行装置に出力する変速機構を備えるコンバインの走行伝動装置において、
前記遊星変速部は、前記エンジンからの駆動力と前記無段変速部からの駆動力とを、後進側の最高速度から前進側の最高速度までの1つの駆動力に合成するように構成され、
前記無段変速部が逆転変速域のうちの最高速位置と中立位置の間に設定した設定中間速位置より高速側の高速側逆転変速域部に変速されることにより、前記遊星変速部が後進側の合成駆動力を出力し、前記無段変速部が前記高速側逆転変速域部で減速側に変速されるに伴い、前記遊星変速部が出力する後進側の合成駆動力が減速するように、かつ、
前記無段変速部が前記設定中間速位置に変速されることにより、前記遊星変速部による出力が停止するように、かつ、
前記無段変速部が逆転変速域のうちの前記設定中間速位置より低速側の低速側逆転変速域部に変速されることにより、前記遊星変速部が前進側の合成駆動力を出力し、前記無段変速部が前記低速側逆転変速域部で減速側に変速されるに伴い、前記遊星変速部が出力する前進側の合成駆動力が増速するように、かつ、
前記無段変速部が正転変速域に変速されることにより、前記遊星変速部が前進側の合成駆動力を出力し、前記無段変速部が前記正転変速域で増速側に変速されるに伴い、前記遊星変速部が出力する前進側の合成駆動力が増速するように
前記無段変速部の前記逆転変速域における最高速位置から前記正転変速域における最高速位置までの変位量と、前記遊星変速部によって合成された駆動力の変位量との関係を、1つの直線で表される線形関係に設定してある。
本第1発明の構成によると、無段変速部を高速側逆転変速域部に変速すれば、遊星変速部が後進側の合成駆動力を出力し、この合成駆動力によって走行装置が後進側に駆動される。無段変速部を低速側逆転変速域部及び正転変速域に変速すれば、遊星変速部が前進側の合成駆動力を出力し、この合成駆動力によって走行装置が前進側に駆動される。無段変速部を正転変速域に変速した場合、低速側逆転変速域部に変速した場合より高速で走行装置が前進側に駆動される。無段変速部を逆転変速域の最高速位置と中立位置の間の設定中間速位置に変速すれば、遊星変速部による出力が停止して、走行装置の駆動が停止される。従って、後進走行及び前進走行のいずれにおいても、かつ変速範囲の全体において、エンジン出力を走行装置に効率良く伝達できるように遊星変速部からの合成駆動力だけを走行装置に伝達して走行装置を駆動することができ、無段変速部の正転変速域の他に低速側逆転変速域部をも前進側の変速範囲とした広い変速範囲で走行装置を前進側に変速駆動することができ、無段変速部を低速側逆転変速域部と高速側逆転変速域部の一方から他方に切り換わるように変速することにより、走行装置を前進駆動と後進駆動に切り換えることができる。
従って、本第1発明によると、前進走行と後進走行のいずれにおいても、かつ低速側で走行する作業時と高速側で走行する移動時のいずれにおいても、エンジン出力を走行装置に効率良く伝達して動力ロスが少ない有利な状態で走行することができるものでありながら、特別な前後進切換え装置を設けず構造簡単に、かつ無段変速部を変速操作するだけで操作簡単に前後進切り換えを行なうことができる。さらに、穀稈の植立状況や走行地の地面状況の変化にかかわらず、無段変速部の低速側逆転変速域部及び正転変速域部を変速範囲とした広い変速範囲で変速して穀稈や地面の状況に適応した前進走行速度で有利に走行できる。
本第2発明は、エンジンからの駆動力を静油圧式の無段変速部によって変速し、前記エンジンからの駆動力と前記無段変速部からの駆動力とを遊星変速部によって合成して、合成駆動力を走行装置に出力する変速機構を備えるコンバインの走行伝動装置において、
前記無段変速部が逆転変速域のうちの最高速位置と中立位置の間に設定した設定中間速位置より高速側の高速側逆転変速域部に変速されることにより、前記遊星変速部が後進側の合成駆動力を出力し、前記無段変速部が前記高速側逆転変速域部で減速側に変速されるに伴い、前記遊星変速部が出力する後進側の合成駆動力が減速し、
前記無段変速部が前記設定中間速位置に変速されることにより、前記遊星変速部による出力が停止し、
前記無段変速部が逆転変速域のうちの前記設定中間速位置より低速側の低速側逆転変速域部に変速されることにより、前記遊星変速部が前進側の合成駆動力を出力し、前記無段変速部が前記低速側逆転変速域部で減速側に変速されるに伴い、前記遊星変速部が出力する前進側の合成駆動力が増速し、
前記無段変速部が正転変速域に変速されることにより、前記遊星変速部が前進側の合成駆動力を出力し、前記無段変速部が前記正転変速域で増速側に変速されるに伴い、前記遊星変速部が出力する前進側の合成駆動力が増速するように、前記変速機構を構成し、
前記無段変速部を変速操作する人為操作自在な変速操作具を設け、
前記無段変速部の揺動自在な変速操作部と前記変速操作具とを連動させるように前記変速操作部に連結され、長手方向に沿って移動自在な連動部材を設け、
前記変速操作部の前記連動部材が連結する連結点及び前記変速操作部の揺動軸芯を通る直線と前記連動部材の軸芯との交差角が、前記高速側逆転変速域部よりも前記低速側逆転変速域部及び前記正転変速域において大になるように、前記連動部材を配備してある。
本第2発明は、本第1発明が備える作用効果と同じ作用効果を備え、かつ、次の如き作用効果を備える。
本第2発明の構成によると、変速操作具の操作ストロークに対応して揺動する変速操作部の揺動角が、無段変速部を高速側逆転変速域部で変速する場合よりも、無段変速部を低速側逆転変速域部及び正転変速域で変速する場合において大になる。従って、後進走行の速度調節を行なう際、変速操作具を大きく操作しても、前進走行の速度調節を行なう際に比して小角度でしか変速操作部が揺動せず、後進走行時の微細な速度調節を行ない易い。 従って、本第2発明によると、走行地の地面状況の変化にかかわらず、後進走行速度を地面の状況に精度よく対応したものに調節し易い。
本第3発明は、エンジンからの駆動力を静油圧式の無段変速部によって変速し、前記エンジンからの駆動力と前記無段変速部からの駆動力とを遊星変速部によって合成して、合成駆動力を走行装置に出力する変速機構を備えるコンバインの走行伝動装置において、
前記無段変速部が逆転変速域のうちの最高速位置と中立位置の間に設定した設定中間速位置より高速側の高速側逆転変速域部に変速されることにより、前記遊星変速部が後進側の合成駆動力を出力し、前記無段変速部が前記高速側逆転変速域部で減速側に変速されるに伴い、前記遊星変速部が出力する後進側の合成駆動力が減速し、
前記無段変速部が前記設定中間速位置に変速されることにより、前記遊星変速部による出力が停止し、
前記無段変速部が逆転変速域のうちの前記設定中間速位置より低速側の低速側逆転変速域部に変速されることにより、前記遊星変速部が前進側の合成駆動力を出力し、前記無段変速部が前記低速側逆転変速域部で減速側に変速されるに伴い、前記遊星変速部が出力する前進側の合成駆動力が増速し、
前記無段変速部が正転変速域に変速されることにより、前記遊星変速部が前進側の合成駆動力を出力し、前記無段変速部が前記正転変速域で増速側に変速されるに伴い、前記遊星変速部が出力する前進側の合成駆動力が増速するように、前記変速機構を構成し、
前記無段変速部を変速操作する人為操作自在な変速操作具を設け、
前記無段変速部を中立位置に変速する前記変速操作具の操作位置を示す指標手段を設けてある。
本第3発明は、本第1発明が備える作用効果と同じ作用効果を備え、かつ、次の如き作用効果を備える。
本第3発明の構成によると、変速操作具を指標手段によって示される操作位置に操作すると、無段変速部が中立位置になり、エンジンからの駆動力が無段変速部を介さずに走行装置に伝達される。
従って、本第3発明によると、エンジンからの駆動力を走行装置に効率よく伝達して有利に走行できる状態を、変速操作容易に現出できる。
本第発明は、前記低速側逆転変速域部が前記高速側逆転変速域部より広くなるように、前記設定中間速位置を設定してある。
本第発明の構成によると、無段変速部の正転変速域及び低速側逆転変速域部によって設定される前進走行速度の変速範囲のうちの低速側部分がより広くなる。
従って、本第発明によると、穀稈の植立状況の変化に適応した前進走行速度を広い変速範囲から現出し易い。
本第発明は、前記遊星変速部が出力する合成駆動力を変速して走行装置に出力する副変速機構を設けてある。
本第発明の構成によると、副変速機構を変速すれば、無段変速部の変速に伴う遊星変速部の出力速度変化の大きさが異なることになり、無段変速部の変速状態に対応して遊星変速部が出力する合成駆動力の速度を副変速機構の変速によって変更できる。
従って、本第発明によると、走行速度の変更を無段変速部の変速によって行なうことができるのみならず、副変速機構の変速によっても行なうことができる便利なものとなる。
本第6発明は、前記走行装置に制動作用する駐車ブレーキを設け、前記無段変速部が前記設定中間速位置に変速されるに連係して前記駐車ブレーキを入り状態に切換え操作する駐車ブレーキ操作手段を設けてある。
本第6発明の構成によると、無段変速部が設定中間速位置に変速されると、遊星伝動部の出力が停止して走行装置の駆動が停止するが、この場合、駐車ブレーキが駐車ブレーキ操作手段によって入り状態に切換え操作され、走行装置に駐車ブレーキが掛かる。
従って、本第6発明によると、走行装置の駆動を停止されると、走行装置に駐車ブレーキが自ずと掛り、坂道など走行装置に外力が掛かる場合でも、安定的に駐車できる。
本第7発明は、前記走行装置に制動作用する駐車ブレーキを設け、前記エンジンの停止に連係して前記駐車ブレーキを入り状態に切換え操作する駐車ブレーキ制御手段を設けてある。
本第7発明の構成によると、エンジンが停止すると、無段変速部の駆動が停止するが、この場合、駐車ブレーキが駐車ブレーキ制御手段によって入り状態に切換え操作され、走行装置に駐車ブレーキが掛かる。
従って、本第7発明によると、エンジンが停止して無段変速部の駆動が停止しても、走行装置に駐車ブレーキが自ずと掛り、坂道など走行装置に外力が掛かる場合でも、安定的に駐車できる。
本第8発明は、前記無段変速部の油圧ポンプ及び油圧モータを備える変速ケースを、前記遊星変速部を収容するミッションケースの外面側に脱着自在に連結してある。
本第8発明の構成によると、変速ケースをミッションケースから取り外すことにより、ミッションケースを機体フレームに取り付けたままにしながら、無段変速部を機体側から取り外すことができる。
従って、本第8発明によると、無段変速部の点検や修理などを行なうに当り、無段変速部だけを機体側から取り外して能率良く行える。
コンバインの全体を示す側面図である。 コンバインの全体を示す平面図である。 走行伝動装置を示す平面図である。 走行伝動装置を示す線図である。 横断面状態でのミッションケースの展開図である。 無段変速部の変速状態と走行方向及び走行速度との関係を示す説明図である。 減速機構を示す横断平面図である。 無段変速部の変速操作部とインナーケーブルの連結状態を示す平面図である。 駐車ブレーキ操作手段及び駐車ブレーキ制御手段を示すブロック図である。 別の実施構造を備えた副変速機構を示す断面図である。 さらに別の実施構造を備えた副変速機構を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例に係るコンバインの全体を示す側面図である。図2は、本発明の実施例に係るコンバインの全体を示す平面図である。これらの図に示すように、本発明の実施例に係るコンバインは、左右一対の駆動自在な前車輪1,1、左右一対の操向操作自在な後車輪2,2、及び運転部3を有した走行機体を備え、運転部3の後方に配置して走行機体に設けた脱穀装置5及び穀粒タンク6を備え、脱穀装置5の前部から走行機体前方向きに延出するフィーダ7aを有した刈取り部7を備えて構成してある。穀粒タンク6は、脱穀装置5の横側から上方にわたって配備してある。
このコンバインは、稲、麦、トウモロコシなどの収穫作業を行なうものである。すなわち、このコンバインは、植立穀稈を刈取り部7によって刈取り処理し、刈取り穀稈の株元から穂先までの全体をフィーダ7aによって脱穀装置5に供給して脱穀処理し、脱穀装置5から排出される脱穀粒を穀粒タンク6に回収して貯留する。
走行機体について説明する。
走行機体は、前車輪1と後車輪2の間に設けられたエンジン4aを有する原動部4を備え、エンジン4aからの駆動力によって左右一対の前車輪1,1を駆動して自走する。走行機体は、運転部3に設けられた運転キャビン3aを備え、運転部3の運転キャビン内に搭乗して操縦するよう搭乗型になっている。
運転部3には、運転キャビン3aの左右の出入り口3b,3bの一方の出入り口3bの横外側に設けられた乗降用ステップ3c、及び他方の出入り口3bの横外側に設けられた作業用ステップ3dを備えている。乗降用ステップ3cは、階段構造に構成されている。
図3は、エンジン4aの出力を左右一対の前車輪1,1に伝達する走行伝動装置10を示す平面図である。図4は、エンジン4aの出力を左右一対の前車輪1,1に伝達する走行伝動装置10を示す線図である。図5は、横断面状態でのミッションケース11の展開図である。これらの図に示すように、走行伝動装置10は、左右一対の前車輪1,1の間に配置したミッションケース11、このミッションケース11の走行機体後方側部に設けた主変速用の変速機構12(以下、主変速機構12と称する。)、前記ミッションケース11の走行機体前方側部に収容された副変速機構13及び差動機構14、左右一対の前車輪1,1の内側近くに配備した減速機構15を備えて構成してある。
走行伝動装置10は、エンジン4aの出力軸4bの駆動力を、伝動ベルト16を介して主変速機構12の入力軸20に伝達し、この主変速機構12の出力軸21の駆動力を副変速機構13の入力軸30に伝達し、この副変速機構13の出力ギヤ31の駆動力を差動機構14の入力ギヤ40に伝達し、この差動機構14の左側の出力ギヤ41の駆動力を、回転伝動軸17を介して左側の減速機構15に伝達してこの減速機構15から左側の前車輪1に伝達し、差動機構14の右側の出力ギヤ41の駆動力を回転伝動軸17を介して右側の減速機構15に伝達してこの減速機構15から右側の前車輪1に伝達するように構成してある。
図4,5に示すように、主変速機構12は、入力軸20のベルトプーリ22を設けられている側とは反対側の端部にポンプ軸23aが一体回転自在に連結している無段変速部24、及び無段変速部24のモータ軸25aにサンギヤ26aが一体回転自在に連結している遊星変速部26を備えて構成してある。入力軸20とポンプ軸23aとは、ジョイント20aによって一体回転自在に連結されている。サンギヤ26aとモータ軸25aとは、サンギヤ26aのボス部26bがモータ軸25aにスプライン係合によって連結していることにより、一体回転自在に連結している。
無段変速部24は、ポンプ軸23aを有する油圧ポンプ23と、モータ軸25aを有する油圧モータ25とを備えて構成してある。油圧ポンプ23は、可変容量形のアキシャルプランジャ形ポンプによって構成されている。油圧モータ25は、油圧ポンプ23に駆動回路によって接続されたアキシャルプランジャ形モータによって構成されている。
無段変速部24は、エンジン4aから入力軸20に伝達される駆動力をポンプ軸23aに入力して油圧ポンプ23を駆動し、油圧モータ25を油圧ポンプ23からの油圧によって駆動してモータ軸25aから出力するように、静油圧式の無段変速部になっている。無段変速部24は、油圧ポンプ23の斜板角を変更されることにより、モータ軸25aを正回転方向に駆動する正転伝動状態、モータ軸25aを停止する中立状態、及びモータ軸25aを逆回転方向に駆動する逆転伝動状態に切り換わり、かつ正転伝動状態及び逆転伝動状態においてモータ軸25aを無段階に変速して駆動する。
無段変速部24は、油圧ポンプ23及び油圧モータ25の本体を収容し、かつ各本体をポンプ軸23a及びモータ軸25aを介して回転自在にする変速ケース24aを備え、変速ケース24aをミッションケース11の外面側に連結ボルトによって脱着自在に連結することにより、ミッションケース11に支持されている。変速ケース24aは、油圧ポンプ23及び油圧モータ25の本体の収容室を形成するケース本体、及び収容室の蓋体を兼用するようにケース本体に脱着自在に連結されたプレート形状のポートブロック24bを備えて構成してある。ポートブロック24bは、油圧ポンプ23と油圧モータ25の給排油口を接続する駆動回路を内部に備えている。図5に示すように、変速ケース24aは、ポートブロック24bの部位でミッションケース11の走行機体横向きの外面側に連結されている。無段変速部24は、ポンプ軸23aに装着したチャージポンプ29によって駆動油を補充されるように構成してある。ミッションケース11の後端部の横外面側に一対のギヤポンプで成る油圧ポンプ27,27を配備してある。一対の油圧ポンプ27,27の駆動軸27aは、ジョイントによって一体回転自在に連結され、一方の駆動軸27aが中継軸27b及びギヤ機構27cを介して入力軸20に連動されている。一対の油圧ポンプ27,27は、ミッションケース11に貯留された潤滑油を取り出す。一方の油圧ポンプ27は、取り出した潤滑油を刈取り部7を昇降操作する油圧シリンダ8(図1参照)に作動油として供給する。他方の油圧ポンプ27は、取り出した潤滑油を後車輪2を操向操作するパワーステアリング装置に供給する。
遊星変速部26は、前記サンギヤ26a、サンギヤ26aに噛合うプラネタリギヤ26c、プラネタリギヤ26cに内歯が噛合うリングギヤ26d、プラネタリギヤ26cを支軸26eを介して支持するキャリヤ26fを備えて構成してある。サンギヤ26aは、出力軸21に相対回転自在に支持されている。キャリヤ26fは、出力軸21にスプライン係合によって一体回転自在に係合した状態で支持されている、リングギヤ26dは、キャリヤ26fの外周側にベアリングを介して支持されている。サンギヤ26aは、ボス部26bでモータ軸25aに一体回転自在に連結されている。リングギヤ26dは、外歯に噛合う状態で入力軸20に一体回転自在に設けた伝動ギヤ28を介して入力軸20に連動されている。
従って、遊星変速部26は、エンジン4aから入力軸20に伝達される駆動力を、伝動ギヤ28を介してリングギヤ26dに入力し、無段変速部24がモータ軸25aから出力する駆動力をサンギヤ26aに入力し、エンジン4aからの駆動力と無段変速部24からの駆動力を合成して、合成駆動力を出力軸21から出力する。
つまり、主変速機構12は、入力軸20によって入力したエンジン4aからの一回転方向の駆動力を、無段変速部24による変速作用及び遊星変速部26による合成作用によって前進側と後進側の合成駆動力に変換して、かつ前進側の合成駆動力も後進側の合成駆動力も無段階に変速して出力軸21から副変速機構13に出力することにより、左右一対の前車輪1,1を前進側と後進側に切り換えて駆動し、かつ前進側においても後進側においても無段階に変速して駆動する。従って、図6に示すように、主変速機構12は、無段変
速部24を変速するだけで、副変速機構13の変速によって設定される高速、中速、低速の三段階の速レンジの変速線L1,L2,L3に沿わせて走行機体の走行方向及び走行速度を変更する。
すなわち、図6は、エンジン4aを設定回転数にアクセルセットした状態における無段変速部24の変速状態と、走行機体の走行方向及び走行速度との関係を示す説明図である。図6に示す横軸は、無段変速部24の変速域及び速度位置を示し、横軸の[N]は、無段変速部24の中立位置を示し、横軸の[−max]は、無段変速部24の逆転変速域[R](逆転伝動状態での変速域)での最高速位置を示し、横軸の[+max]は、無段変速部24の正転変速域[F](正転伝動状態での変速域)での最高速位置を示す。横軸の[X]は、無段変速部24の逆転変速域[R]のうちの最高速位置[−max]と中立位置[N」の間に設定した設定中間速位置である。設定中間速位置[X]は、最高速位置[−max]と中立位置[N]の間の最高速位置[−max]寄りの箇所に位置するよう設定してあり、逆転変速域[R]のうちの設定中間速位置[X]より低速側の低速側逆転変速域部[RL]が、逆転変速域[R]のうちの設定中間速位置[X]より高速側の高速側逆転変速域部[RH]より広くなっている。図6に示す縦軸は、走行機体の走行方向及び走行速度を示し、縦軸の横軸と交差する位置[0]は、走行速度が零となる零位置を示し、縦軸の零位置[0]より上側の部位は、前進側の走行速度を示し、縦軸の零位置[0]より下側の部位は、後進側の走行速度を示す。縦軸の零位置[0]より下側の部位及び上側の部位は、零位置[0]から離れるほど走行速度が高速になることを示す。
図6に示す三本の変速線L1,L2,L3のうち、横軸に対する傾斜角が最小である変速線L1は、副変速機構13を低速の変速状態に変速して低速の速度レンジを設定した場合における走行速度の変化を示すものである。三本の変速線L1,L2,L3のうち、横軸に対する傾斜角が中間である変速線L2は、副変速機構13を中速の変速状態に変速して中速の速度レンジを設定した場合における走行速度の変化を示すものである。三本の変速線L1,L2,L3のうち、横軸に対する傾斜角が最大である変速線L3は、副変速機構13を高速の変速状態に変速して高速の速度レンジを設定した場合における走行速度の変化を示すものである。
図6に示すように、高速、中速、低速のいずれの速度レンジを設定した場合においても、無段変速部24を高速側逆転変速域部[RH]に変速することにより、遊星変速部26が後進側の合成駆動力を出力し、走行機体が後進走行する。無段変速部24を高速側逆転変速域部[RH]で減速側に変速していくに伴い、遊星変速部26が出力する後進側の合成駆動力の回転速度が減速していき、後進走行速度が減速していく。無段変速部24を高速側逆転変速域部[RH]で増速側に変速していくに伴い、遊星変速部26が出力する後進側の合成駆動力の回転速度が増速していき、後進走行速度が増速していく。無段変速部24が後進変速域[R]の最高速位置[−max]になると、遊星変速部26が出力する後進側の合成駆動力の回転速度が最高速になり、後進走行速度が最高速になる。
無段変速部24を設定中間速位置[X]に変速すると、遊星変速部26の出力が停止し、走行機体の走行が停止する。
無段変速部24を低速側逆転変速域部[RL]及び正転変速域[F]に変速すると、遊星変速部26が前進側の合成駆動力を出力し、走行機体が前進走行する。無段変速部24を低速側逆転変速域部[RL]で減速側に変速していくに伴い、遊星変速部26が出力する前進側の合成駆動力の回転速度が増速していき、前進走行速度が増速していく。無段変速部24が中立位置[N]になっても、遊星変速部26の出力が停止せず、走行機体が前進走行する。無段変速部24を正転変速域[F]で増速側に変速していくに伴い、遊星変速部26が出力する前進側の合成駆動力の回転速度が増速していき、前進走行速度が増速していく。無段変速部24が正転変速域[F]の最高速位置[+max]になると、遊星変速部26が出力する前進側の合成駆動力の回転速度が最高速になり、前進走行速度が最高速になる。
無段変速部24を正転変速域[F]で減速側に変速していくに伴い、遊星変速部26が出力する前進側の合成駆動力の回転速度が減速していき、前進走行速度が減速していく。無段変速部24が中立位置[N]になっても、遊星変速部26の出力が停止せず、走行機体が前進走行する。無段変速部24を低速側逆転変速域部[RL]で増速側に変速していくに伴い、遊星変速部26が出力する前進側の合成駆動力の回転速度が減速していき、前進走行速度が減速していく。無段変速部24が設定中間速位置[X]になると、遊星変速部26の出力が停止し、走行機体の走行が停止する。
副変速機構13について説明する。
図4及び図5に示すように、副変速機構13は、遊星変速部26の出力軸21に一体形成した入力軸30、出力ギヤ31を一体回転自在に設けた出力軸32、入力軸30と出力軸32とわたって設けた三つのギヤ対33,34,35、三つのギヤ対33,34,35のうちの高速ギヤ対33と中速ギヤ対34の入力軸側ギヤ33a,34aどうしの間に配置して入力軸30に一体回転及び摺動操作自在に設けた第1シフトギヤ36、三つのギヤ対33,34,35のうちの低速ギヤ対35の入力軸側ギヤ35aの横側に配置して入力軸30に一体回転及び摺動操作自在に設けた第2シフトギヤ37を備えて構成してあり、第1及び第2シフトギヤ36,37がシフト操作されることよって高速、中速、低速の三段階の速度状態に変速される。
すなわち、副変速機構13は、第1シフトギヤ36が高速ギヤ対33の入力軸側ギヤ33aに係合操作されることにより、入力軸30の駆動力を第1シフトギヤ36及び高速ギヤ対33を介して出力軸32に伝達して、出力ギヤ31から差動機構14の入力ギヤ40に伝達するように高速状態になる。
副変速機構13は、第1シフトギヤ36が中速ギヤ対34の入力軸側ギヤ34aに係合操作されることにより、入力軸30の駆動力を第1シフトギヤ36及び中速ギヤ対34を介して出力軸32に伝達して、出力ギヤ31から差動機構14の入力ギヤ40に伝達するように中速状態になる。
副変速機構13は、第2シフトギヤ37が低速ギヤ対35の入力軸側ギヤ35aに係合操作されることにより、入力軸30の駆動力を第2シフトギヤ37及び低速ギヤ対35を介して出力軸32に伝達して、出力ギヤ31から差動機構14の入力ギヤ40に伝達するように低速状態になる。
減速機構15について説明する。
図7は、減速機構15を示す横断平面図である。図3及び図7に示すように、左右一対の前車輪1,1の減速機構15は、機体フレームFを構成する走行機体前後向きのメインフレーム45の走行機体横外側に配置してある。さらに詳述すると、減速機構15は、前車輪1のリム1aの内側に設けられたリム内スペース1bに配置してある。左右一対の前車輪1,1の減速機構15のケース50は、機体フレームFの前端部を構成する走行機体横向きの連結フレーム46によって連結され、機体フレームFに対する位置決めがされるようになり、かつ機体フレームFによる支持が行なわれるようになっている。連結フレーム46は、機体フレームFを構成する左右一対の走行機体前後向きのメインフレーム45,45を連結している。
図4及び図7に示すように、減速機構15は、ケース50の後部に設けた入力軸51、入力軸51にギヤ機構52を介して連動するサン支軸54を有した遊星ギヤ式の減速機構本体55を備えて構成してある。
入力軸51は、ミッションケース11から走行機体横外向きに突設された回転伝動軸17を介して差動機構14の出力ギヤ41に連動されている。減速機構本体55は、サン支軸54に一体回転自在に設けたサンギヤ56、ケース50に外周部が係合して回り止めされたリングギヤ57、サンギヤ56及びリングギヤ57の内歯に噛合うプラネタリギヤ58、プラネタリギヤ58を支軸59aを介して回転自在に支持するキャリヤ59を備えて構成してある。サン支軸54のサンギヤ56に対してギヤ機構52が位置する側とは反対側は、前車輪1の車軸1cに相対回転自在に内嵌され、車軸1cを介してケース50に支持されている。キャリヤ59は、車軸1cにスプライン係合によって一体回転自在に連結されている。
従って、減速機構15は、差動機構14の出力ギヤ41の駆動力を、回転伝動軸17を介して入力軸51に入力し、入力軸51の駆動力を減速機構本体55によって減速して車軸1cに伝達する。
図3に示すように、差動機構14を左右一対の減速機構15,15に連動させている左右一対の回転伝動軸17,17は、穀稈などが回転伝動軸17に前方から来て触れることを防止するガード機能を前側の連結フレーム46に備えさせるように、前側の連結フレーム46の走行機体後方箇所に配置してある。左右一対の回転伝動軸17,17は、メインフレーム45を貫通するよう配置してある。左右一対の回転伝動軸17,17は、差動機構14の出力ギヤ41に一端側がスプライン係合によって一体回転自在に連結しているブレーキ軸63、及びブレーキ軸63に一端側がジョイントを介して一体回転自在に連結し、他端側が入力軸51にジョイントを介して一体回転自在に連結している伝動軸本体17aを備えて構成してある。
図3に示すように、主変速機構12及び副変速機構13を備えるミッションケース11は、左右一対のメインフレーム45,45の間に配置してある。ミッションケース11は、前端部と後端部に振り分けて設けられた前後一対の連結部11a,11aを備え、前側の連結部11aがミッションケース11の前後側に分散して位置する前後一対の連結フレーム46,46のうちの前側の連結フレーム46に連結され、後側の連結部11aが後側の連結フレーム46に連結されることにより、機体フレームFに支持されている。
図3及び図5に示すように、ミッションケース11は、分割面Sで左右一対の分割ミッションケース11b、11cに分割自在に構成してある。前後一対の連結部11a,11aを一方の分割ミッションケース11cだけに設け、連結部11aを設けた分割ミッションケース11cを機体フレームFに取り付けたままの状態で、他方の分割ミッションケース11bを取り外してミッションケース11を開くことを可能にしてある。主変速機構12を構成する無段変速部24及び遊星変速部26を、連結部11aを備えない分割ミッションケース11bとともに機体フレーム側から取り外すことができるように、連結部11aを備えない分割ミッションケース11bに支持あるいは内装してある。分割面Sは、ミッションケース11の走行機体横方向での中心Cに対して無段変速部24及び遊星変速部26が位置する側に偏倚している。
無段変速部24の操作構造について説明する。
図8に示すように、無段変速部24の変速ケース24aの外部に揺動軸芯65aまわりに揺動自在に設けたアーム形の変速操作部65の揺動操作によって、油圧ポンプ23の斜板23b(図5参照)を揺動操作するように構成し、変速操作部65に操作ケーブル66を介してレバー形の変速操作具67を連動させてある。
変速操作具67は、運転キャビン3aの内部に揺動自在に配備され、図9に示すレバーガイド68に設けたガイド溝69に沿わせて走行機体前後方向に揺動操作することにより、操作ケーブル66を構成するインナーケーブル66aを長手方向に沿わせて引き方向及び緩め方向に移動操作して変速操作部65を揺動操作するように構成してある。
従って、変速操作具67をガイド溝69の後端側部位69aで操作することにより、無段変速部24を高速側逆転変速域部[RH]で変速でき、走行機体が後進側に変速走行する。変速操作具67をガイド溝69の中間部位69b及び前端側部位69cで操作することにより、無段変速部24を低速側逆転変速域部[RL]、正転変速域[F]で変速でき、走行機体が前進側に変速走行する。変速操作具67をガイド溝69の前端側部位69cで操作することにより、無段変速部24を正転変速域[F]で変速でき、ガイド溝69の中間部位69bで操作するよりも高速で走行機体が前進走行する。変速操作具67をガイド溝69の後端側部位69aと中間部位69bの接続箇所に位置する停止位置[ST]に操作することにより、無段変速部24を設定中間速位置[X]に変速でき、走行機体の走行が停止する。
図8(a)は、無段変速部24が逆転変速域部[RH]での最高速位置[−max]に変速された状態での変速操作部65と、連動部材としてのインナーケーブル66aとの連結状態を示す平面図である。図8(b)は、無段変速部24が設定中間速位置[X]に変速された状態での変速操作部65とインナーケーブル66aの連結状態を示す平面図である。図8(c)は、無段変速部24が中立位置[N]に変速された状態での変速操作部65とインナーケーブル66aの連結状態を示す平面図である。図8(d)は、無段変速部24が正転変速域[F]の最高速位置[+max]に変速された状態での変速操作部65とインナーケーブル66aの連結状態を示す平面図である。図8(a),(b),(c),(d)に示す直線Bは、変速操作部65のインナーケーブル66aが連結する連結点65b及び揺動軸芯65aを通る直線である。図8(a),(b),(c),(d)に示す交差角Z1,Z2,Z3は、前記直線Bとインナーケーブル66aの軸芯との交差角である。
図8(a),(b),(c),(d)に示すように、無段変速部24を低速側逆転変速域部[RL]で変速する際の交差角Z2〜Z3、及び無段変速部24を正転変速域[F]で変速する際の交差角Z3〜Z4が、無段変速部24を高速側逆転変速域部[RH]で変速する際の交差角Z1〜Z2より大になるように、インナーケーブル66aを配備してある。さらに、無段変速部24を正転変速域[F]で変速する際の交差角Z3〜Z4が無段変速部24を低速側逆転変速域部[RL]で変速する際の交差角Z2〜Z3より大になるように、インナーケーブル66aを配備してある。
従って、無段変速部24を低速側逆転変速域部[RL]及び正転変速域[F]で変速する場合、変速操作具67の操作ストロークに対応して揺動する変速操作部65の揺動角が、無段変速部24を高速側逆転変速域部[RH]で変速する場合に比して大になる。
移動走行の場合、無段変速部24を正転変速域[F]の高速側部位[FH]で変速して高速走行し、作業走行の場合、無段変速部24を低速側逆転変速域部[RL]及び正転変速域部[F]の低速側部位[FL]で変速して低速走行するのであるが、移動走行の場合、変速操作具67の操作ストロークに対応して揺動する変速操作部65の揺動角が、作業走行の場合に比して大になる。
図9に示すように、ガイド溝69の中間部位69bの前端部の横側に設けた指標手段71をレバーガイド68に備え、指標手段71によって示される操作位置に変速操作具67を操作することにより、無段変速部24を中立位置[N]に変速でき、エンジン4aからの駆動力が無段変速部24を介さずに前車輪1に伝達される伝動状態を現出できるように構成してある。
指標手段71は、ガイド溝69に連通するレバー係止凹部によって構成し、指標手段71によって示される操作位置に変速操作具67を係止する機能を指標手段71に備えてある。
図4及び図5に示すように、ミッションケース11に駐車ブレーキ73を設けてある。駐車ブレーキ73は、副変速機構13の出力軸32の端部と、ミッションケース11に設けたブレーキ支持部74とにわたって設けた多板式の摩擦ブレーキ本体73aを備えて構成してある。
駐車ブレーキ73は、ミッションケース11の横側部に脱着自在に支持されるブレーキカバー75の内部に設けた油圧ピストン76を備え、摩擦ブレーキ本体73aが油圧ピストン76によってブレーキ支持部74に圧接されることにより、入り状態になり、出力軸32に摩擦制動力を付与することによって左右一対の前車輪1,1に駐車ブレーキを掛ける。駐車ブレーキ73は、摩擦ブレーキ本体73aの油圧ピストン76によるブレーキ支持部74への圧接が解除されることにより、切り状態になる。
図9に示すように、ブレーキカバー75の内部に位置する操作油室77に接続され、操作油室77に対する圧油の給排を行なうことによって駐車ブレーキ73を入り状態と切り状態に切り換え操作するブレーキバルブ78に、駐車ブレーキ操作手段80を連係させてある。
駐車ブレーキ操作手段80は、ブレーキバルブ78を切り換え操作するバルブ駆動回路82、及びバルブ駆動回路82に連係された変速検出スイッチ83を備えて構成してある。変速検出スイッチ83は、変速操作具67が停止位置[ST]に操作されことを検出することにより、無段変速部24が設定中間速位置[X]に変速されたと検出するように構成してある。
バルブ駆動回路82は、変速検出スイッチ83が検出状態になると、ブレーキバルブ78をブレーキ入り側に切り換え操作し、変速検出スイッチ83が非検出状態にあると、ブレーキバルブ78をブレーキ切り側に切り換え操作するように構成してある。
従って、変速操作具67を停止位置[ST]に操作して無段変速部24が設定中間速位置[X]に変速されると、走行機体の走行が停止するが、無段変速部24の設定中間速位置[X]への変速に連係して駐車ブレーキ73が駐車ブレーキ操作手段80によって入り状態に切り換え操作され、左右一対の前車輪1,1に駐車ブレーキが掛る。
図5に示すように、駐車ブレーキ73の油圧ピストン76にカム機構を介して連動した操作アーム85をミッションケース11の外部に揺動操作自在に設け、油圧ピストン76に対する油圧の供給及び排出をせずとも、操作アーム85を揺動操作することにより、油圧ピストン76を操作して駐車ブレーキ73を入り状態と切り状態に切り換え操作できるように構成してある。操作アーム85に駐車ブレーキ制御手段81を連係させてある。
駐車ブレーキ制御手段81は、操作アーム85を電動アクチュエータによって揺動操作する電気式のブレーキ操作機構86、及びブレーキ操作機構86に連係されたエンジン停止検出センサ84を備えて構成してある。エンジン停止検出センサ84は、回転センサを利用して構成され、エンジン4aの停止を検出するように構成してある。
エンジン4aを停止させると、無段変速部24が設定中間速位置[X]とは異なる速度位置の変速状態になっていても左右一対の前車輪1,1に対する伝動が停止するが、エンジン4aの停止に連係して駐車ブレーキ73が駐車ブレーキ制御手段81によって入り状態に切り換え操作され、左右一対の前車輪1,1に駐車ブレーキが掛かる。
図4,5に示すように、左右一対の回転伝動軸17,17に操向ブレーキ90を装着し、走行機体を旋回走行させる際、旋回内側に位置する前車輪1に操向ブレーキ90を掛けることができるように構成してある。
図5に示すように、左右一対の操向ブレーキ90は、両操向ブレーキ90の一端側がミッションケース11の横側壁11dに対してミッションケース11の内側に位置するようにミッションケース11に入り込む配置にした状態で、回転伝動軸17を構成するブレーキ軸63に装着にしてある。左右一対の操向ブレーキ90は、両操向ブレーキ90の他端側(ミッションケース11の内側に位置する側とは反対側)が、走行機体正面視でミッションケース11の横側壁11dの外側面とほぼ同じ位置に位置するように装着してある。さらに詳述すると、両操向ブレーキ90の他端側は、ミッションケース11の横側壁11dの外側の位置であって、横側壁11dにおける最横外向き突出部11eの外側面とほぼ同じ位置に位置している。左右一対の操向ブレーキ90,90は、ミッションケース11に室壁92を設けて形成したブレーキ室93に収容してある。操向ブレーキ90は、ブレーキ軸63と室壁92とにわたって取り付けた多板式の摩擦ブレーキ本体90aを備えて構成され、摩擦ブレーキ本体90aが操作プレート94によって圧接されることによって入り状態になり、摩擦ブレーキ本体90aの操作プレート94による圧接が解除されることにより、切り状態になる。
室壁92は、ブレーキ室93を差動機構14、副変速機構13及び遊星変速部26の収容室に対してシール状態で区画するように構成してある。室壁92は、ミッションケース11に一体成形してある。室壁92は、ミッションケース11の横側壁11dと、差動機構14を支持するようミッションケース11の内部に設けたボス部95とを連結する補強機能を備えるように横側壁11dとボス部95とにわたって連設してある。ボス部95は、差動機構14のデフケース14aをベアリングを介して支持するよう構成してある。
ブレーキ室93は、走行機体横外側向きに開口する点検などのための作業口96を備えてある。作業口96は、ミッションケース11の横側壁11dに脱着するよう構成した蓋体97によって開閉するよう構成してある。
〔別実施形態〕
図10は、別の実施構造を備えた副変速機構13を示す断面図である。
別の実施構造を備えた副変速機構13は、入力軸30に一体回転及び摺動自在に設けた一つのシフトギヤ38、及び出力軸32に一体回転自在に設けた三つの変速ギヤ39a,39b,39cを備えて構成してあり、シフトギヤ38をシフト操作して、シフトギヤ38が備える三つのギヤ部を三つの変速ギヤ39a,39b,39cに係脱操作することにより、高速、中速、低速の三段階の変速状態に切り換わる。
図11は、さらに別の実施構造を備えた副変速機構13を示す断面図である。
さらに別の実施構造を備えた副変速機構13は、入力軸30と出力軸32にわたって設けた二つのギヤ対33,35、及び出力軸32に一体回転及び摺動自在に設けた一つのシフトギヤ38を備えて構成してあり、シフトギヤ38をシフト操作して、二つのギヤ対33,35の出力軸側ギヤに係脱操作することにより、高速、低速の二段階の変速状態に切り換わる。
〔別実施例〕
(1)上記した実施例では、走行装置として前車輪1を備えた例を示したが、クローラ走行装置を備えて実施してもよい。
(2)上記した実施例では、低速側逆転変速域部[RL]が高速側逆転変速域部[RH]より広くなるように設定中間速位置[X]を設定した例を示したが、低速側逆転変速域部[RL]が高速側逆転変速域部[RH]より狭くなるように、あるいは、低速側逆転変速域部[RL]と高速側逆転変速域部[RH]とが同じ又はほぼ同じになるように設定中間速位置[X]を設定して実施してもよい。
(3)上記した実施例では、副変速機構13を備えた例を示した、副変速機構13を備えずに実施してもよい。
(4)上記した実施例では、変速操作部65に連結する連結部材としてインナーケーブル66aを採用した例を示したが、ロッドあるいは帯板などを採用して実施してもよい。
(5)上記した実施例では、指標手段71としてレバー係止凹部を採用した例を示したが、矢印、文字あるいは図柄などを採用して実施してもよい。
刈取り穀稈が株元から穂先までの全体にわたって投入される脱穀装置に替え、株元及び株元と穂先部の間の二箇所で切断する二段刈り形態で刈り取られた刈取り穀稈の穂先側の全体が投入される脱穀装置、あるいは、刈取り穀稈が脱穀フィードチェーンによって搬送され、刈取り穀稈の穂先側が扱室に供給される脱穀装置を備えたコンバインにも利用できる。
1 走行装置
4a エンジン
12 変速機構
13 副変速機構
23 油圧ポンプ
24 無段変速部
24a 変速ケース
25 油圧モータ
26 遊星変速部
65 変速操作部
65a 揺動軸芯
65b 連結点
66a 連動部材
67 変速操作具
71 指標手段
73 駐車ブレーキ
80 駐車ブレーキ操作手段
81 駐車ブレーキ制御手段
N 中立位置

Claims (8)

  1. エンジンからの駆動力を静油圧式の無段変速部によって変速し、前記エンジンからの駆動力と前記無段変速部からの駆動力とを遊星変速部によって合成して、合成駆動力を走行装置に出力する変速機構を備えるコンバインの走行伝動装置であって、
    前記遊星変速部は、前記エンジンからの駆動力と前記無段変速部からの駆動力とを、後進側の最高速度から前進側の最高速度までの1つの駆動力に合成するように構成され、
    前記無段変速部が逆転変速域のうちの最高速位置と中立位置の間に設定した設定中間速位置より高速側の高速側逆転変速域部に変速されることにより、前記遊星変速部が後進側の合成駆動力を出力し、前記無段変速部が前記高速側逆転変速域部で減速側に変速されるに伴い、前記遊星変速部が出力する後進側の合成駆動力が減速するように、かつ、
    前記無段変速部が前記設定中間速位置に変速されることにより、前記遊星変速部による出力が停止するように、かつ、
    前記無段変速部が逆転変速域のうちの前記設定中間速位置より低速側の低速側逆転変速域部に変速されることにより、前記遊星変速部が前進側の合成駆動力を出力し、前記無段変速部が前記低速側逆転変速域部で減速側に変速されるに伴い、前記遊星変速部が出力する前進側の合成駆動力が増速するように、かつ、
    前記無段変速部が正転変速域に変速されることにより、前記遊星変速部が前進側の合成駆動力を出力し、前記無段変速部が前記正転変速域で増速側に変速されるに伴い、前記遊星変速部が出力する前進側の合成駆動力が増速するように
    前記無段変速部の前記逆転変速域における最高速位置から前記正転変速域における最高速位置までの変位量と、前記遊星変速部によって合成された駆動力の変位量との関係を、1つの直線で表される線形関係に設定してあるコンバインの走行伝動装置。
  2. エンジンからの駆動力を静油圧式の無段変速部によって変速し、前記エンジンからの駆動力と前記無段変速部からの駆動力とを遊星変速部によって合成して、合成駆動力を走行装置に出力する変速機構を備えるコンバインの走行伝動装置であって、
    前記無段変速部が逆転変速域のうちの最高速位置と中立位置の間に設定した設定中間速位置より高速側の高速側逆転変速域部に変速されることにより、前記遊星変速部が後進側の合成駆動力を出力し、前記無段変速部が前記高速側逆転変速域部で減速側に変速されるに伴い、前記遊星変速部が出力する後進側の合成駆動力が減速し、
    前記無段変速部が前記設定中間速位置に変速されることにより、前記遊星変速部による出力が停止し、
    前記無段変速部が逆転変速域のうちの前記設定中間速位置より低速側の低速側逆転変速域部に変速されることにより、前記遊星変速部が前進側の合成駆動力を出力し、前記無段変速部が前記低速側逆転変速域部で減速側に変速されるに伴い、前記遊星変速部が出力する前進側の合成駆動力が増速し、
    前記無段変速部が正転変速域に変速されることにより、前記遊星変速部が前進側の合成駆動力を出力し、前記無段変速部が前記正転変速域で増速側に変速されるに伴い、前記遊星変速部が出力する前進側の合成駆動力が増速するように、前記変速機構を構成し、
    前記無段変速部を変速操作する人為操作自在な変速操作具を設け、
    前記無段変速部の揺動自在な変速操作部と前記変速操作具とを連動させるように前記変速操作部に連結され、長手方向に沿って移動自在な連動部材を設け、
    前記変速操作部の前記連動部材が連結する連結点及び前記変速操作部の揺動軸芯を通る直線と前記連動部材の軸芯との交差角が、前記高速側逆転変速域部よりも前記低速側逆転変速域部及び前記正転変速域において大になるように、前記連動部材を配備してあるコンバインの走行伝動装置。
  3. エンジンからの駆動力を静油圧式の無段変速部によって変速し、前記エンジンからの駆動力と前記無段変速部からの駆動力とを遊星変速部によって合成して、合成駆動力を走行装置に出力する変速機構を備えるコンバインの走行伝動装置であって、
    前記無段変速部が逆転変速域のうちの最高速位置と中立位置の間に設定した設定中間速位置より高速側の高速側逆転変速域部に変速されることにより、前記遊星変速部が後進側の合成駆動力を出力し、前記無段変速部が前記高速側逆転変速域部で減速側に変速されるに伴い、前記遊星変速部が出力する後進側の合成駆動力が減速し、
    前記無段変速部が前記設定中間速位置に変速されることにより、前記遊星変速部による出力が停止し、
    前記無段変速部が逆転変速域のうちの前記設定中間速位置より低速側の低速側逆転変速域部に変速されることにより、前記遊星変速部が前進側の合成駆動力を出力し、前記無段変速部が前記低速側逆転変速域部で減速側に変速されるに伴い、前記遊星変速部が出力する前進側の合成駆動力が増速し、
    前記無段変速部が正転変速域に変速されることにより、前記遊星変速部が前進側の合成駆動力を出力し、前記無段変速部が前記正転変速域で増速側に変速されるに伴い、前記遊星変速部が出力する前進側の合成駆動力が増速するように、前記変速機構を構成し、
    前記無段変速部を変速操作する人為操作自在な変速操作具を設け、
    前記無段変速部を中立位置に変速する前記変速操作具の操作位置を示す指標手段を設けてあるコンバインの走行伝動装置。
  4. 前記低速側逆転変速域部が前記高速側逆転変速域部より広くなるように、前記設定中間速位置を設定してある請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンバインの走行伝動装置。
  5. 前記遊星変速部が出力する合成駆動力を変速して走行装置に出力する副変速機構を設けてある請求項1〜4のいずれか一項に記載のコンバインの走行伝動装置。
  6. 前記走行装置に制動作用する駐車ブレーキを設け、
    前記無段変速部が前記設定中間速位置に変速されるに連係して前記駐車ブレーキを入り状態に切換え操作する駐車ブレーキ操作手段を設けてある請求項1〜5のいずれ一項に記載にコンバインの走行伝動装置。
  7. 前記走行装置に制動作用する駐車ブレーキを設け、
    前記エンジンの停止に連係して前記駐車ブレーキを入り状態に切換え操作する駐車ブレーキ制御手段を設けてある請求項1〜6のいずれか一項に記載のコンバインの走行伝動装置。
  8. 前記無段変速部の油圧ポンプ及び油圧モータを備える変速ケースを、前記遊星変速部を収容するミッションケースの外面側に脱着自在に連結してある請求項1〜7のいずれか一項に記載のコンバインの走行伝動装置。
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