JP5822059B2 - イットリウム化合物およびそれを用いた共役ジエン重合触媒、並びに嵩高いジケトン化合物 - Google Patents
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Description
1)NMRスペクトル: JEOL社製JNM・AL400スペクトルメーターを用いて測定した。
2)Y含量の測定: ICP発光分析法にて行った。測定には、バリアンジャパン社製Vista MPX型を用いた。
3)元素分析: ヤナコ社製CHNコーダー MT−5型を用いて行った。
4)ミクロ構造: 赤外吸収スペクトル分析によって行った。シス740cm-1、トランス967cm-1、ビニル910cm-1の吸収強度比からミクロ構造を算出した。
5)固有粘度([η]): ポリマーのトルエン溶液を使用して、30℃で測定した。
300ml容の梨形二つ口フラスコにAldrich製トリス[N,N−ビス(トリメチルシリル)アミド]イットリウムを2.33g(4.09mmol)および脱水トルエン40mlを加え、マグネティックスターラーにて攪拌した。これとは別に2,2,4,6,6ペンタメチル−3,5−ヘプタンジオン2.51g(12.7mmol)を脱水トルエン80mlに溶かした溶液を用意し、上記のトリス[N,N−ビス(トリメチルシリル)アミド]イットリウムのトルエン溶液に滴下した。トルエン還流下で21時間反応を行い、トルエンを留去し、減圧乾固した。得られた固体に脱水ヘプタンを20ml追加し、1時間加熱還流した。この溶液を室温まで冷却し、上澄みを除去した。得られた沈殿物を減圧乾固し、トリス(2,2,4,6,6ペンタメチルヘプタン−3,5ジオナト)イットリウムを得た。収量1.29g(1.89mmol)、収率46%。
生成物の核磁気共鳴スペクトル(NMR)の結果、1H−NMR δ(ppm):2.0(9H)、1.3(54H) ただし、測定溶媒はC6D6を用いた。
生成物のY含量は13%、C含量は61.0%、H含量は8.5%であった。
内容量2Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、トルエン260ml及びブタジエン140mlからなる溶液を仕込み、溶液の温度を30℃とした後、トリエチルアルミニウム(TEA)のトルエン溶液(2mol/L)1mlを添加し、毎分500回転で3分間攪拌した。次に、トリス(2,2,4,6,6−ペンタメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウムのトルエン溶液(20mmol/L)1mlを添加して4分間攪拌したのち、40℃まで昇温してトリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液(0.43mol/L)0.1mlを添加して重合を開始した。40℃で15分重合後、老化防止剤を含むエタノール/ヘプタン(1/1)溶液5mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液をエタノールに投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで回収したポリブタジエンを80℃で3時間真空乾燥した。重合結果を表1に示した。
トリエチルアルミニウム(TEA)のトルエン溶液(2mol/L)を0.8ml、トリス(2,2,4,6,6−ペンタメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウムのトルエン溶液(20mmol/L)0.8ml、トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液(0.43mol/L)0.08mlを添加し、重合時間を18分としたほかは、実施例1と同様に重合を行った。重合結果を表1に示した。
トリエチルアルミニウム(TEA)のトルエン溶液(2mol/L)0.6ml、トリス(2,2,4,6,6−ペンタメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウムのトルエン溶液(20mmol/L)0.6ml、トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液(0.43mol/L)0.06mlを添加し、重合時間を25分としたほかは、実施例1と同様に重合を行った。重合結果を表1に示した。
トリエチルアルミニウム(TEA)の添加量をトルエン溶液(2mol/L)1.2mlとしたほかは、実施例3と同様に重合を行った。重合結果を表1に示した。
トリエチルアルミニウム(TEA)のトルエン溶液(2mol/L)0.4ml、トリス(2,2,4,6,6−ペンタメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウムのトルエン溶液(20mmol/L)0.4ml、トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液(4mmol/L)4mlを添加したほかは、実施例3と同様に重合を行った。重合結果を表1に示した。
トリエチルアルミニウム(TEA)の添加量をトルエン溶液(2mol/L)0.8mlとしたほかは、実施例5と同様に重合を行った。重合結果を表1に示した。
トリエチルアルミニウム(TEA)の添加量をトルエン溶液(2mol/L)1.2mlとしたほかは、実施例5と同様に重合を行った。重合結果を表1に示した。
内容量2Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、トルエン260ml及びブタジエン140mlからなる溶液を仕込み、溶液の温度を30℃とした後、トリエチルアルミニウム(TEA)のトルエン溶液(2mol/L)0.8mlを添加し、毎分500回転で3分間攪拌した。次に、トリス(2,2,4,6,6−ペンタメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウムのトルエン溶液(20mmol/L)0.4mlを添加して30分間攪拌したのち、40℃まで昇温してトリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液(4mmol/L)4mlを添加して重合を開始した。40℃で25分重合後、老化防止剤を含むエタノール/ヘプタン(1/1)溶液5mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液をエタノールに投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで回収したポリブタジエンを80℃で3時間真空乾燥した。重合結果を表1に示した。
内容量2Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、トルエン260ml及びブタジエン140mlからなる溶液を仕込んだ。次いで水素ガス0.5kg/cm2を導入した。溶液の温度を30℃とした後、トリエチルアルミニウム(TEA)のトルエン溶液(2mol/L)1.2mlを添加し、毎分500回転で3分間攪拌した。次に、トリス(2,2,4,6,6−ペンタメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウムのトルエン溶液(20mmol/L)0.6mlを添加して4分間攪拌したのち、40℃まで昇温してトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートのトルエン溶液(0.43mol/L)0.06mlを添加した。40℃で25分間重合後、老化防止剤を含むエタノール溶液5mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液にエタノールを投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで回収したポリブタジエンを80℃で3時間真空乾燥した。重合結果を表1に示した。
内容量2Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、トルエン260ml及びブタジエン140mlからなる溶液を仕込んだ。次いで水素ガス0.5kg/cm2を導入した。溶液の温度を30℃とした後、トリエチルアルミニウム(TEA)のトルエン溶液(2mol/L)1.2mlを添加し、毎分500回転で3分間攪拌した。次に、トリス(2,2,4,6,6−ペンタメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウムのトルエン溶液(20mmol/L)0.6mlを添加して30分間攪拌したのち、40℃まで昇温してトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートのトルエン溶液(0.43mol/L)0.06mlを添加した。40℃で25分間重合後、老化防止剤を含むエタノール溶液5mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液にエタノールを投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで回収したポリブタジエンを80℃で3時間真空乾燥した。重合結果を表1に示した。
内容量2Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、トルエン260ml及びブタジエン140mlからなる溶液を仕込み、溶液の温度を30℃とした後、トリエチルアルミニウム(TEA)のトルエン溶液(2mol/L)1mlを添加し、毎分500回転で3分間攪拌した。次に、イットリウム(III)トリス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナート)のトルエン溶液(20mmol/L)1mlを添加して4分間攪拌したのち、40℃まで昇温してトリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液(0.43mol/L)0.1mlを添加して重合を開始した。40℃で30分重合後、老化防止剤を含むエタノール/ヘプタン(1/1)溶液5mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液をエタノールに投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで回収したポリブタジエンを80℃で3時間真空乾燥した。重合結果を表1に示した。
内容量2Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、トルエン260ml及びブタジエン140mlからなる溶液を仕込み、溶液の温度を30℃とした後、ジエチルアルミニウムヒドリド(DEAH)のトルエン溶液(2mol/L)0.2mlを添加し、毎分500回転で3分間攪拌した。次に、トリス(2,2,4,6,6−ペンタメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウムのトルエン溶液(20mmol/L)1mlを添加して4分間攪拌したのち、40℃まで昇温してトリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液(0.43mol/L)0.1mlを添加して重合を開始した。40℃で30分重合後、老化防止剤を含むエタノール/ヘプタン(1/1)溶液5mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液をエタノールに投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで回収したポリブタジエンを80℃で3時間真空乾燥した。重合結果を表2に示した。
ジエチルアルミニウムヒドリド(DEAH)の添加量をトルエン溶液(2mol/L)0.3mlとしたほかは、実施例11と同様に重合を行った。重合結果を表2に示した。
ジエチルアルミニウムヒドリド(DEAH)の添加量をトルエン溶液(2mol/L)0.4mlとしたほかは、実施例11と同様に重合を行った。重合結果を表2に示した。
内容量2Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、トルエン260ml及びブタジエン140mlからなる溶液を仕込み、溶液の温度を30℃とした後、ジエチルアルミニウムヒドリド(DEAH)のトルエン溶液(2mol/L)0.3mlを添加し、毎分500回転で3分間攪拌した。次に、トリス(2,2,4,6,6−ペンタメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウムのトルエン溶液(20mmol/L)1mlを添加して30分間攪拌したのち、40℃まで昇温してトリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液(0.43mol/L)0.1mlを添加して重合を開始した。40℃で30分重合後、老化防止剤を含むエタノール/ヘプタン(1/1)溶液5mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液をエタノールに投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで回収したポリブタジエンを80℃で3時間真空乾燥した。重合結果を表2に示した。
ジエチルアルミニウムヒドリド(DEAH)のトルエン溶液(2mol/L)0.12ml、トリス(2,2,4,6,6−ペンタメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウムのトルエン溶液(20mmol/L)0.4ml、トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液(4mmol/L)4mlを添加したほかは、実施例11と同様に重合を行った。重合結果を表2に示した。
内容量2Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、トルエン260ml及びブタジエン140mlからなる溶液を仕込み、溶液の温度を30℃とした後、ジエチルアルミニウムヒドリド(DEAH)のトルエン溶液(1mol/L)3.2mlを添加し、毎分500回転で3分間攪拌した。次に、イットリウム(III)トリス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナート)のトルエン溶液(20mmol/L)2mlを添加して4分間攪拌したのち、40℃まで昇温してトリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液(0.43mol/L)0.2mlを添加して重合を開始した。40℃で30分重合後、老化防止剤を含むエタノール/ヘプタン(1/1)溶液5mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液をエタノールに投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで回収したポリブタジエンを80℃で3時間真空乾燥した。重合結果を表2に示した。
300ml容の梨形二つ口フラスコにAldrich製トリス[N,N−ビス(トリメチルシリル)アミド]イットリウムを2.00g(3.51mmol)および脱水トルエン40mlを加え、マグネティックスターラーにて攪拌した。これとは別に4−エチル−2,2,6,6テトラメチルヘプタン−3,5−ジオン2.32g(10.9mmol)を脱水トルエン80mlに溶かした溶液を用意し、上記のトリス[N,N−ビス(トリメチルシリル)アミド]イットリウムのトルエン溶液に滴下した。トルエン還流下で20時間反応を行い、トルエンを留去し、減圧乾固した。得られた固体に脱水ヘキサンを5ml追加し、1時間加熱還流した。この溶液を室温まで冷却し、上澄みを除去した。得られた沈殿物を減圧乾固した。得られた固体に脱水ヘキサンを5ml追加し、1時間加熱還流した。この溶液を室温まで冷却し、上澄みを除去した。得られた沈殿物を減圧乾固し、トリス(4−エチル−2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウムを得た。収量0.58g(0.81mmol)、収率23%。
生成物の核磁気共鳴スペクトル(NMR)の結果、1H−NMR δ(ppm):2.6(6H)、1.3(54H)、0.9(9H) ただし、測定溶媒はC6D6を用いた。
生成物のY含量は13%、C含量は61.2%、H含量は9.7%であった。
内容量2Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、トルエン260ml及びブタジエン140mlからなる溶液を仕込み、溶液の温度を30℃とした後、トリエチルアルミニウム(TEA)のトルエン溶液(2mol/L)0.6mlを添加し、毎分500回転で3分間攪拌した。次に、トリス(4−エチル−2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウムのトルエン溶液(20mmol/L)0.4mlを添加して4分間攪拌したのち、40℃まで昇温してトリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液(4mmol/L)4mlを添加して重合を開始した。40℃で25分重合後、老化防止剤を含むエタノール/ヘプタン(1/1)溶液5mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液をエタノールに投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで回収したポリブタジエンを80℃で3時間真空乾燥した。重合結果を表3に示した。
トリエチルアルミニウム(TEA)のトルエン溶液(2mol/L)の添加量を0.8mlとしたほかは、実施例16と同様に重合を行った。重合結果を表3に示した。
トリエチルアルミニウム(TEA)のトルエン溶液(2mol/L)の添加量を1.0mlとしたほかは、実施例16と同様に重合を行った。重合結果を表3に示した。
トリエチルアルミニウム(TEA)のトルエン溶液(2mol/L)の添加量を1.2mlとしたほかは、実施例16と同様に重合を行った。重合結果を表3に示した。
トリエチルアルミニウム(TEA)のトルエン溶液(2mol/L)の添加量を1.6mlとしたほかは、実施例16と同様に重合を行った。重合結果を表3に示した。
内容量2Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、トルエン260ml及びブタジエン140mlからなる溶液を仕込み、溶液の温度を30℃とした後、トリエチルアルミニウム(TEA)のトルエン溶液(2mol/L)1.0mlを添加し、毎分500回転で3分間攪拌した。次に、トリス(4−エチル−2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウムのトルエン溶液(20mmol/L)0.4mlを添加して15分間攪拌したのち、40℃まで昇温してトリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液(4mmol/L)4mlを添加して重合を開始した。40℃で25分重合後、老化防止剤を含むエタノール/ヘプタン(1/1)溶液5mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液をエタノールに投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで回収したポリブタジエンを80℃で3時間真空乾燥した。重合結果を表3に示した。
内容量2Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、トルエン260ml及びブタジエン140mlからなる溶液を仕込み、溶液の温度を30℃とした後、トリエチルアルミニウム(TEA)のトルエン溶液(2mol/L)1.0mlを添加し、毎分500回転で3分間攪拌した。次に、トリス(4−エチル−2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウムのトルエン溶液(20mmol/L)0.4mlを添加して30分間攪拌したのち、40℃まで昇温してトリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液(4mmol/L)4mlを添加して重合を開始した。40℃で25分重合後、老化防止剤を含むエタノール/ヘプタン(1/1)溶液5mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液をエタノールに投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで回収したポリブタジエンを80℃で3時間真空乾燥した。重合結果を表3に示した。
内容量2Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、トルエン260ml及びブタジエン140mlからなる溶液を仕込み、溶液の温度を30℃とした後、トリエチルアルミニウム(TEA)のトルエン溶液(2mol/L)1.0mlを添加し、毎分500回転で3分間攪拌した。次に、トリス(4−エチル−2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウムのトルエン溶液(20mmol/L)0.4mlを添加して40℃まで昇温して30分間攪拌したのち、トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液(4mmol/L)4mlを添加して重合を開始した。40℃で25分重合後、老化防止剤を含むエタノール/ヘプタン(1/1)溶液5mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液をエタノールに投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで回収したポリブタジエンを80℃で3時間真空乾燥した。重合結果を表3に示した。
内容量2Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、トルエン260ml及びブタジエン140mlからなる溶液を仕込み、溶液の温度を30℃とした後、ジエチルアルミニウムヒドリド(DEAH)のトルエン溶液(2mol/L)0.16mlを添加し、毎分500回転で3分間攪拌した。次に、トリス(4−エチル−2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウムのトルエン溶液(20mmol/L)0.4mlを添加して4分間攪拌したのち、40℃まで昇温してトリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液(4mmol/L)4mlを添加して重合を開始した。40℃で30分重合後、老化防止剤を含むエタノール/ヘプタン(1/1)溶液5mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液をエタノールに投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで回収したポリブタジエンを80℃で3時間真空乾燥した。重合結果を表4に示した。
ジエチルアルミニウムヒドリド(DEAH)の添加量をトルエン溶液(2mol/L)0.2mlとしたほかは、実施例24と同様に重合を行った。重合結果を表4に示した。
内容量2Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、トルエン260ml及びブタジエン140mlからなる溶液を仕込み、溶液の温度を30℃とした後、ジエチルアルミニウムヒドリド(DEAH)のトルエン溶液(2mol/L)0.2mlを添加し、毎分500回転で3分間攪拌した。次に40℃まで2分間で昇温して、トリス(4−エチル−2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウムのトルエン溶液(20mmol/L)0.4ml、トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液(4mmol/L)4mlを続けて添加して重合を開始した。40℃で30分重合後、老化防止剤を含むエタノール/ヘプタン(1/1)溶液5mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液をエタノールに投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで回収したポリブタジエンを80℃で3時間真空乾燥した。重合結果を表4に示した。
300ml容のオートクレーブに窒素雰囲気下で炭酸カリウム30.47g(220mmol)、2,2,6,6-テトラメチルヘプタン-3,5-ジオン15.3ml(73.3mmol)、ヨウ化イソプロピル21mlおよび脱水アセトン30mlを加え、Kato製自動水熱合成装置RO−31DPNに設置した。120℃に設定して54時間反応を行った。室温まで冷却した後、アセトンを減圧留去した。得られた残留物にジエチルエーテル10mlを加え、有機層と水層に分離した。水層はジエチルエーテル20mlを用いて、3回抽出を行った。有機層は硫酸ナトリウムを用いて乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過して除去した後、ジエチルエーテルを減圧留去し、60℃にて減圧乾固し、4−イソプロピル−2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオンを得た。収量2.60g(11.5mmol)、収率16%。
生成物の核磁気共鳴スペクトル(NMR)の結果、1H−NMR δ(ppm):4.1(1H)、2.4(1H)、1.0(18H)、0.9(6H) ただし、測定溶媒はC6D6を用いた。
300ml容の梨形二つ口フラスコにAldrich製トリス[N,N−ビス(トリメチルシリル)アミド]イットリウムを2.07g(3.63mmol)および脱水トルエン40mlを加え、マグネティックスターラーにて攪拌した。これとは別に4−イソプロピル−2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオン2.60g(11.5mmol)を脱水トルエン80mlに溶かした溶液を用意し、上記のトリス[N,N−ビス(トリメチルシリル)アミド]イットリウムのトルエン溶液に滴下した。トルエン還流下で22時間反応を行い、トルエンを留去し、減圧乾固した。得られた固体に脱水トルエンを40ml加えた後、トルエン還流下で24時間反応を行い、トルエンを留去し、減圧乾固した。得られた固体に脱水ヘキサンを10ml追加し、1時間加熱還流した。この溶液を室温まで冷却し、上澄みを除去した。得られた沈殿物を減圧乾固した。得られた固体に脱水トルエンを300ml追加し、室温にて攪拌し、上澄みを除去した。得られた固体に脱水ヘキサンを10ml追加し、室温にて攪拌し、上澄みを除去した。得られた沈殿物を減圧乾固し、トリス(4−イソプロピル−2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウムを得た。収量0.97g(1.27mmol)、収率35%。
生成物の核磁気共鳴スペクトル(NMR)の結果、1H−NMR δ(ppm):2.6(6H)、1.3(54H)、0.9(9H) ただし、測定溶媒はC6D6を用いた。
内容量2Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、トルエン260ml及びブタジエン140mlからなる溶液を仕込み、溶液の温度を30℃とした後、トリエチルアルミニウム(TEA)のトルエン溶液(2mol/L)1.6mlを添加し、毎分500回転で3分間攪拌した。次に、トリス(4−イソプロピル−2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウムのトルエン懸濁液(5mmol/L)1.6mlを添加して4分間攪拌したのち、40℃まで昇温してトリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液(4mmol/L)4mlを添加して重合を開始した。40℃で25分重合後、老化防止剤を含むエタノール/ヘプタン(1/1)溶液5mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液をエタノールに投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで回収したポリブタジエンを80℃で3時間真空乾燥した。重合結果を表5に示した。
トリエチルアルミニウム(TEA)のトルエン溶液(2mol/L)2.0ml、トリス(4−イソプロピル−2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウムのトルエン懸濁液(5mmol/L)4.0ml、トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液(0.43mol/L)0.1mlを添加したほかは、実施例27と同様に重合を行った。重合結果を表5に示した。
トリエチルアルミニウム(TEA)のトルエン溶液(2mol/L)3.0mlを添加したほかは、実施例28と同様に重合を行った。重合結果を表5に示した。
トリエチルアルミニウム(TEA)のトルエン溶液(2mol/L)4.0mlを添加したほかは、実施例28と同様に重合を行った。重合結果を表5に示した。
内容量2Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、トルエン260ml及びブタジエン140mlからなる溶液を仕込み、溶液の温度を30℃とした後、トリエチルアルミニウム(TEA)のトルエン溶液(2mol/L)4.0mlを添加し、毎分500回転で3分間攪拌した。次に、トリス(4−イソプロピル−2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウムのトルエン懸濁液(5mmol/L)4.0mlを添加して15分間攪拌したのち、40℃まで昇温してトリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液(0.43mol/L)0.1mlを添加して重合を開始した。40℃で25分重合後、老化防止剤を含むエタノール/ヘプタン(1/1)溶液5mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液をエタノールに投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで回収したポリブタジエンを80℃で3時間真空乾燥した。重合結果を表5に示した。
内容量2Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、トルエン260ml及びブタジエン140mlからなる溶液を仕込み、溶液の温度を30℃とした後、トリエチルアルミニウム(TEA)のトルエン溶液(2mol/L)4.0mlを添加し、毎分500回転で3分間攪拌した。次に、トリス(4−イソプロピル−2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウムのトルエン懸濁液(5mmol/L)4.0mlを添加して30分間攪拌したのち、40℃まで昇温してトリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液(0.43mol/L)0.1mlを添加して重合を開始した。40℃で25分重合後、老化防止剤を含むエタノール/ヘプタン(1/1)溶液5mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液をエタノールに投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで回収したポリブタジエンを80℃で3時間真空乾燥した。重合結果を表5に示した。
Claims (9)
- トリス(2,2,4,6,6−ペンタメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウム。
- トリス(4−エチル−2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウム。
- トリス(4−イソプロピル−2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオナト)イットリウム。
- 4−イソプロピル−2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオン。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の嵩高い配位子を有するイットリウム化合物(A)、非配位性アニオンとカチオンとからなるイオン性化合物(B)、周期律表第2族、12族、13族から選ばれる元素の有機金属化合物(C)、を備えたことを特徴とする共役ジエン重合用触媒。
- (B)成分の非配位性アニオンがホウ素含有化合物であり、カチオンがカルボニウムイオンである請求項6に記載の共役ジエン重合触媒。
- (C)成分が有機アルミニウム化合物であることを特徴とする、請求項6に記載の共役ジエン重合用触媒。
- 請求項6〜8のいずれかに記載の共役ジエン重合触媒を用いて共役ジエン化合物を重合させることを特徴とする共役ジエン重合体の製造方法。
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