以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.構成概要>
図1は、第1実施形態に係る画像形成システム1(1Aとも称する)を示す図である。図1に示すように、画像形成システム1Aは、画像形成装置10(10Aとも称する)と操作装置50(50Aとも称する)とを備える。
画像形成装置10と操作装置50とは、ネットワークNWを介して互いに接続される。ネットワークNWは、LAN(Local Area Network)およびインターネットなどによって構成される。たとえば、画像形成装置10と操作装置50とはネットワークNW(無線LAN等を含む)を介して無線接続される。
操作装置50は、画像形成装置10を操作(遠隔操作)する装置であり、画像形成システム1Aにおけるユーザは、画像形成装置10に対する各種の操作を操作装置50を用いて行うことが可能である。なお、操作装置50は、遠隔操作装置とも称される。
<1−2.画像形成装置10の構成>
図2は、画像形成装置10の機能ブロックを示す図である。ここでは、画像形成装置10として、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))を例示する。図2においては、MFP10の機能ブロックが示されている。
MFP10は、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能およびボックス格納機能などを備える装置(複合機とも称する)である。具体的には、MFP10は、図2の機能ブロック図に示すように、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、格納部5、操作部6、およびコントローラ9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
画像読取部2は、MFP10の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って(すなわちスキャンして)、当該原稿の画像データ(原稿画像なしいスキャン画像とも称する)を生成する処理部である。この画像読取部2は、スキャン部であるとも称される。
印刷出力部3は、印刷対象に関するデータに基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、ネットワークNWを介したネットワーク通信を行うことも可能である。このネットワーク通信では、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。当該ネットワーク通信を利用することによって、MFP10は、所望の相手先(たとえば、操作装置50)との間で各種のデータを授受することが可能である。
格納部5は、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置で構成される。格納部5は、印刷ジョブに係るデータ等を記憶する。
操作部6は、MFP10に対する入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。このMFP10においては、液晶表示パネルに圧電センサ等が埋め込まれて構成されたタッチパネル(タッチスクリーンとも称する)25(図1参照)が設けられている。このタッチパネル25は、操作入力部6aの一部としても機能するとともに、表示部6bの一部としても機能する。
コントローラ9は、MFP10に内蔵され、MFP10を統括的に制御する制御装置である。コントローラ9は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ9は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM)内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)PG1を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)PG1は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体、あるいはネットワークNW等を介してMFP10にインストールされてもよい。
具体的には、図2に示すように、コントローラ9は、プログラムPG1の実行により、通信制御部11と動作制御部12とを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部11は、他の装置(操作装置50等)との間の通信動作を制御する処理部である。
動作制御部12は、画像形成装置10における印刷出力動作などの各種動作を制御する。動作制御部12は、画像形成装置10自身の操作部6を用いた操作入力、および操作装置50の操作部56を用いた操作入力に基づいて、各種動作を制御する。
<1−3.操作装置50の構成>
次に操作装置50の構成について説明する。ここでは、操作装置50として、タブレット型端末(携帯端末)を例示する。ただし、これに限定されず、操作装置50は、スマートフォンであってもよく、パーソナルコンピュータなどであってもよい。また、操作装置50は、携帯式の装置であってもよく、据置型の装置であってもよい。
図3は、操作装置50の概略構成を示す機能ブロック図である。
操作装置50は、図3の機能ブロック図に示すように、通信部54、格納部55、操作部56およびコントローラ59等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
通信部54は、ネットワークNWを介したネットワーク通信を行うことが可能である。このネットワーク通信では、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。当該ネットワーク通信を利用することによって、操作装置50は、所望の相手先(画像形成装置10等)との間で各種のデータを授受することが可能である。通信部54は、画像形成装置10に関する操作情報を画像形成装置10との間で授受する。たとえば、通信部54は、画面制御用情報を画像形成装置10から受信する。また、通信部54は、操作装置50の操作部56により受け付けられた操作入力情報を画像形成装置10へと送信する。
格納部55は、不揮発性の半導体メモリ等の記憶装置で構成される。格納部55は、画面データ格納部55cを有する。
操作部56は、操作装置50に対する入力を受け付ける操作入力部56aと、各種情報の表示出力を行う表示部56bとを備えている。この操作装置50においては、液晶表示パネルに圧電センサ等が埋め込まれて構成されたタッチパネル(タッチスクリーン)75(図1参照)が設けられている。このタッチパネル75は、操作入力部56aの一部としても機能するとともに、表示部56bの一部としても機能する。
後述するように、表示部56b(タッチパネル75)には、画像形成装置10の操作部6に類似する画面を表す画像(図5〜図7等参照)が表示される。
コントローラ59は、操作装置50に内蔵され、操作装置50を統括的に制御する制御装置である。コントローラ59は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ59は、CPUにおいて、記憶部(半導体メモリ等)内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)PG2を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラムPG2は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体、あるいはネットワークNW等を介して操作装置50にインストールされるようにしてもよい。
プログラムPG2は、画像形成装置10を操作(遠隔操作)するアプリケーションソフトウエアであり、画像形成装置10の操作に関する諸機能を実現する。
具体的には、図3に示すように、コントローラ59は、プログラムPG2の実行により、通信制御部61と表示制御部65とを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部61は、通信部54等と協働して、画像形成装置10等との通信動作を制御する処理部である。
表示制御部65は、表示部56b(タッチパネル75等)における表示動作を制御する処理部である。たとえば、表示制御部65は、画像形成装置10を遠隔操作するための操作用画面GSを生成し、当該操作用画面GSをタッチパネル75に表示する。
<1−4.画像形成装置10の操作部の構成>
図4は、画像形成装置10の操作部6(図1参照)の詳細構成を示す正面図である。
これらの図に示すように、操作部6は、下側部材21と上側部材23とを備える。
上側部材23は、その正面側にタッチパネル25を有している。タッチパネル25においては、各種のメニュー画像(キー画像等を含む)が表示される。操作者は、タッチパネル25内に仮想的に配置されるキー(キー画像(ボタン画像とも称する)で表現されるソフトウエアキー(ソフトウエアボタンとも称する))を押下することによって、画像形成装置10の各種動作内容を設定することなどが可能である。
また、上側部材23には、複数のハードウエアキーBH1〜BH7が設けられている。ハードウエアキーBH1はコピー機能選択キーであり、ハードウエアキーBH2はスキャン機能選択キーであり、ハードウエアキーBH3はボックス機能選択キーであり、ハードウエアキーBH4はファクシミリ通信機能選択キーである。また、ハードウエアキーBH5はプログラム機能選択キーであり、ハードウエアキーBH6はメニューキーであり、ハードウエアキーBH7はリセットキーである。
さらに、下側部材21にも、複数のハードウエアキーBH8〜BH27が設けられている。ハードウエアキーBH8はスタートキーであり、ハードウエアキーBH9はストップキーであり、ハードウエアキーBH10は割込キーである。また、ハードウエアキーBH11〜BH20は、10個のテンキーTK(数字キー「1」〜「9」,「0」)である。さらに、ハードウエアキーBH21は記号キー「*」であり、ハードウエアキーBH22は記号キー「#」であり、ハードウエアキーBH23はクリアキーであり、ハードウエアキーBH24はID入力キーである。また、ハードウエアキーBH25はユニバーサルキーであり、ハードウエアキーBH26は拡大表示キーであり、ハードウエアキーBH27はガイドキーである。
このように、操作部6には、タッチパネル25と複数(ここでは27個)のハードウエアキーBH1〜BH27が設けられている。操作者は、これら要素を操作することによって、各種の操作入力を画像形成装置10に対して付与することが可能である。
<1−5.操作装置50の操作部の構成>
図5は、操作装置50(詳細には操作部56)の詳細構成を示す正面図である。図5に示すように、操作装置50(50A)は、その正面に操作部56を備えている。具体的には、略板状の操作装置50の正面側において、その周縁部(枠部)を除くほぼ全面にわたってタッチパネル75が設けられている。
タッチパネル75においては、画像形成装置10の操作部6を表す操作用画面GSが表示される。この操作用画面GSは、タッチパネル画像GAとハードウエアキー画像GB(ソフトウエアキー)とを有する。
タッチパネル画像GAは、画像形成装置10のタッチパネル25に関する画像であり、タッチパネル25における表示画像と同様の画像である。図5に示すように、初期状態においては、タッチパネル画像GA(詳細にはGA0)は、タッチパネル75の一部領域(ここではタッチパネル75内の左上側領域)に表示される。タッチパネル画像GA内にはソフトウエアキー(不図示)が設けられており、当該ソフトウエアキーを用いた操作入力が受け付けられると、操作装置50は、当該タッチパネル画像GA内のソフトウエアキーを用いた操作入力がなされた旨を判定し、その旨を含む操作入力情報を画像形成装置10に送信する。画像形成装置10は、当該操作入力情報を受信すると、当該ソフトウエアキーを用いた操作入力に対応する処理を実行する。
各ハードウエアキー画像GBiは、画像形成装置10の各ハードウエアキーBHjに関する画像である。各ハードウエアキー画像GBiに対する押下操作が受け付けられると、操作装置50は、当該各ハードウエアキー画像GBiに対応するハードウエアキーBHjの操作入力がなされた旨を判定し、その旨を含む操作入力情報を画像形成装置10に送信する。画像形成装置10は、当該操作入力情報を受信すると、当該ハードウエアキー画像GBiを用いた操作入力に対応する処理を実行する。なお、ハードウエアキー画像GBiもソフトウエアキーと称される。
図5に示すように、初期状態ST0では、タッチパネル75内の全領域のうち、タッチパネル画像GA0を除く残余の領域(タッチパネル画像GAの右側領域および下側領域)に27個のハードウエアキー画像GB1〜GB27が表示される。詳細には、タッチパネル画像GA0の右側には、15個のハードウエアキー画像GB1〜GB9,GB16〜GB18,GB25〜GB27が3列(1列あたり5個)に整列して表示される。また、タッチパネル画像GA0の下側には、18個のハードウエアキー画像GB10〜GB27が2段(1段あたり9個)に整列して表示される。
各ハードウエアキー画像GBi(GB1〜GB27)に対しては、複数のハードウエアキーBH1〜BH27(図4参照)のうち、適宜のハードウエアキーBHjが対応付けられている。たとえば、ハードウエアキー画像GB1に対してはスタートキーBH8が対応付けられており、ハードウエアキー画像GB2に対してはストップキーBH9が対応付けられている。このような対応関係は、見易さ等を考慮して予め定められればよい。
また、後述するように、タッチパネル画像GAの表示領域の拡大操作に応じて、タッチパネル75内でのタッチパネル画像GAの表示領域が拡大されるとともに、ハードウエアキー画像GBiの表示用領域の大きさが小さくなる。これに伴い、ハードウエアキー画像GBiの表示個数が低減される。たとえば、図5の状態ST0では27個のハードウエアキー画像GBi(GB1〜GB27)が表示されているのに対して、タッチパネル画像GAの拡大後の状態ST1においては、図6に示すように、ハードウエアキー画像GBi(ハードウエアキー画像GB31〜GB47)の表示個数は17個にまで低減される。また、タッチパネル画像GAの更なる拡大後の状態ST2においては、図7に示すように、ハードウエアキー画像GBi(ハードウエアキー画像GB51〜GB55)の表示個数は5個にまで低減される。
<1−6.動作>
つぎに、操作装置50における動作について図8等を参照しながら説明する。図8は、操作装置50における当該動作(より詳細には、操作者による拡大操作が行われたときの動作)を示すフローチャートである。ここでは、まず、初期状態ST0の操作用画面GS0(図5参照)がタッチパネル75に表示されている状況を想定する。
操作装置50の操作者は、図5の状態において、タッチパネル画像GAの表示領域(タッチパネル領域とも称する)の拡大操作を実行する。タッチパネル画像GAの表示領域の拡大操作は、たとえば当該表示領域の右下端部を右下側へドラッグする操作等によって行われる。なお、当該表示領域の拡大操作は、タッチパネル画像GAの表示領域の右側端部を右側へドラッグする操作、あるいは当該表示領域の下側端部を下側へドラッグする操作等によっても行われ得る。
このような拡大操作が受け付けられた旨が判定されると、ステップS11において、拡大可否判定処理が実行される。ここでは、図6の点線矢印で示すように、タッチパネル画像GAの右下端部が右下側にドラッグされる状況を想定する。より詳細には、ドラッグ操作後の表示領域の右下端の座標値(x,y)に関する条件C1(x0<x≦x1、且つ、y0<y≦y1)、を満たすようなドラッグ操作が行われたものとする。ここで、座標値(x0,y0)は、初期状態におけるタッチパネル画像GAの右下端の座標値であり、たとえば、(550,400)である。また、値x1は、x1<x2、を満たす所定値(たとえば「700」)であり、値y1は、y1<y2、を満たす所定値(たとえば「500」)である。値x2は、最も拡大された状態におけるタッチパネル画像GA(図7参照)の右下端のx座標(たとえば「800」)であり、値y2は、最も拡大された状態におけるタッチパネル画像GA(図7参照)の右下端のy座標(たとえば「600」)である。
このように条件C1が充足されるときには、タッチパネル画像GAが拡大可能である旨がステップS12において判定され、ステップS13に進む。
ステップS13においては、条件C1が充足されることに応じて、ハードウエアキー画像GBiの表示可能個数は、「17」であると判定される。
また、ステップS14においては、優先順位テーブルDT1(図10)に規定された優先順位にしたがって、17個のハードウエアキー画像GB31〜GB47に割り当てるハードウエアキーBHがそれぞれ決定される。なお、優先順位テーブルDT1は、複数のハードウエアキーBHに関する優先順位(割当順位)が予め規定されたデータテーブルであり、予め格納部55内に格納されている。
具体的には、優先順位テーブルDT1(図10)に規定された第1順位のハードウエアキーBH(スタートキーBH8)がハードウエアキー画像GB31に割り当てられる。つぎに、第2順位のハードウエアキーBHとして優先順位テーブルDT1に規定されたストップキーBH9がハードウエアキー画像GB32に割り当てられる。同様に、第3順位から第17順位のハードウエアキー画像GB33〜GB47に対する割当内容が優先順位テーブルDT1に従って決定される。このように、上位17個のハードウエアキーBHが17個のハードウエアキー画像GB31〜GB47にそれぞれ割り当てられる。
そして、ステップS15において、拡大後のタッチパネル画像GA(GA1)と17個のハードウエアキー画像GB31〜GB47とが合成されて操作用画面GS(GS1)が生成され、当該操作用画面GS1がタッチパネル75に表示される(図6参照)。なお、拡大後のタッチパネル画像GA1は、拡大された表示領域(図6のハッチング部分)の全域にわたって全体的に拡大されて表示される。また、タッチパネル画像GA1の右側には、10個のハードウエアキー画像GB31〜GB38,GB46〜GB47が2列(1列あたり5個)に整列して表示される。また、タッチパネル画像GA1の下側には、9個のハードウエアキー画像GB39〜GB47が1段(1段あたり9個)に整列して表示される。
このようにして、操作用画面GS0内におけるタッチパネル画像GA(詳細にはタッチパネル画像GAの表示領域であるタッチパネル領域)に対する操作者による拡大指示に応じて、タッチパネル画像GA(タッチパネル領域)が拡大されるとともに、ハードウエアキー画像GBが変更される。そして、図6のような状態ST1(中間的低減表示状態ST1とも称する)に遷移する。この状態ST1においては、タッチパネル画像GAの拡大前に表示されていたハードウエアキー画像の個数(「27」個)よりも少ない「17」個のハードウエアキー画像GB31〜GB47が、ハードウエアキー画像表示領域(拡大後の操作用画面GS1内のタッチパネル画像GA1を除く領域)に表示される。
つぎに、図6の状態から図7の状態へと、タッチパネル画像GAの右下端部がさらに右下側にドラッグされる状況(図7の点線矢印参照)を想定する。ここでは、ドラッグ操作後の表示領域の右下端の座標値(x,y)に関する条件C2(x1<x≦x2、且つ、y1<y≦y2)、を満たすようなドラッグ操作が行われたものとする。
このような拡大操作が受け付けられた旨が判定されると、拡大可否判定処理(ステップS11)が再び実行される。
条件C2が充足されると判定されるときには、タッチパネル画像GAが拡大可能である旨がステップS12において判定され、ステップS13に進む。
ステップS13においては、条件C2が充足されることに応じて、ハードウエアキー画像GBiの表示可能個数は、「5」であると判定される。また、ステップS14においては、優先順位テーブルDT1(図10)に規定された優先順位にしたがって、5個のハードウエアキー画像GB51〜GB55に割り当てるハードウエアキーBHがそれぞれ決定される。
具体的には、上記と同様にして、優先順位テーブルDT1(図10)に規定された順位に従って、ハードウエアキー画像GBiに対する割当内容が決定される。具体的には、第1順位のスタートキーBH8がハードウエアキー画像GB51に割り当てられ、第2順位のストップキーBH9がハードウエアキー画像GB52に割り当てられる。同様に、第3順位から第5順位のハードウエアキー画像GB53〜GB55に対する割当内容が優先順位テーブルDT1に従って決定される。このように、上位5個のハードウエアキーBHが5個のハードウエアキー画像GB51〜GB55にそれぞれ割り当てられる。
そして、拡大後のタッチパネル画像GA(GA2)と5個のハードウエアキー画像GB51〜GB55とが合成されて操作用画面GS(GS2)が生成され、当該操作用画面GS2がタッチパネル75に表示される(図7参照)。なお、拡大後のタッチパネル画像GA2は、拡大された表示領域(図7のハッチング部分)の全域にわたって全体的に拡大されて表示される。また、タッチパネル画像GA2の右側には、10個のハードウエアキー画像GB51〜GB55が1列(1列あたり5個)に整列して表示される。また、タッチパネル画像GA2の下側には、ハードウエアキー画像GBは表示されない。
このようにして、操作用画面GS1(図6)内におけるタッチパネル画像GA1(詳細にはタッチパネル領域)に対する操作者による拡大指示に応じて、タッチパネル画像GA1(タッチパネル領域)がさらに拡大されるとともに、ハードウエアキー画像GBが変更される。そして、図7のような状態ST2(最小個数表示状態ST2とも称する)に遷移する。この状態ST2においては、「5」個のハードウエアキー画像GB51〜GB55が、ハードウエアキー画像表示領域(拡大後の操作用画面GS2内のタッチパネル画像GA2を除く領域)に表示される。状態ST2におけるハードウエアキー画像GBの表示個数(「5個」)は、中間的低減表示状態ST1におけるハードウエアキー画像GBの表示個数(タッチパネル画像GA1の拡大前に表示されていたハードウエアキー画像の個数)(「17」個)に比べて低減されている。また、状態ST2におけるハードウエアキー画像GBの表示個数(「5個」)は、初期状態ST0におけるハードウエアキー画像GBの表示個数(「27」個)に比べても低減されている。
なお、条件C21(x1<x≦x2、且つ、y0<y≦y2)、が充足されるときにも、上記と同様の動作(条件C2が充足されるときの動作と同様の動作)が実行される。また、条件C22(x0<x≦x2、且つ、y1<y≦y2)が充足されるときにも上記と同様の動作(条件C2が充足されるときの動作と同様の動作)が実行される。
また、ドラッグ操作後の表示領域の右下端の座標値(x,y)に関する条件C3(x>x2、あるいは、y>y2)を満たすようなドラッグ操作が行われる場合には、拡大不可能である旨がステップS12で判定され、ステップS12からステップS16に進む。ステップS16では、所定期間(たとえば数秒間)に亘って、図9のような警告画面MAがタッチパネル75に表示される。この警告画面MAにおいては、タッチパネル画像GAを拡大できない旨が示されている。これによれば、タッチパネル画像GAの拡大限界に到達したことを操作者に報知することが可能である。
以上のように、この実施形態においては、操作装置50の操作部56がタッチパネル75等で構成され、画像形成装置10の操作部6のタッチパネル25での表示画面を模したタッチパネル画像GAがタッチパネル75に表示されるとともに、そのタッチパネル画像GAの表示領域の大きさを拡大することが可能である。したがって、タッチパネル画像GAの大きさを拡大して視認性を高めることが可能であり、画像形成システムの操作性を向上させることが可能である。特に、たとえば図5のタッチパネル画像GA0内に横長の文字列が表示されている場合には、当該タッチパネル画像GA(GA0)の表示領域が拡大されることによって、タッチパネル画像GA(GA1,GA2)内の横長の文字列の全てを視認しつつ、各文字を拡大して視認することなどが可能である。
ところで、このような技術においては、タッチパネル画像GAの周囲にハードウエアキー画像GBが配置されており、タッチパネル画像GAの拡大に伴って、タッチパネル75内における当該ハードウエアキー画像GBの配置用領域が狭くなる。ここにおいて、狭小化された配置用領域に対して同数のハードウエアキー画像を配置するために、各ハードウエアキー画像GBのサイズを小さくする技術(比較例に係る技術とも称する)も考えられる。ただし、当該比較例に係る技術においては、各ハードウエアキー画像GBのサイズが小さくなるため、視認性および操作性が低下する。特に、タッチパネル75の大きさが十分でない場合には、そのような事情は顕著に生じる。
一方、上記実施形態のように、タッチパネル画像GAの表示領域の拡大に伴ってハードウエアキー画像GBの表示数を低減することによれば、ハードウエアキー画像サイズの低下に起因する操作性低下を回避することができる。特に、各ハードウエアキー画像GBの大きさを維持すること(低減しないこと)によれば、同様のキー操作性を確保することができる。
さらに、上記実施形態のように、タッチパネル画像GAの拡大後のタッチパネル75内に表示すべきハードウエアキー画像GBを優先順位に従って決定することによれば、より適切なハードウエアキー画像GBをタッチパネル内75に表示することができる。たとえば、利用される可能性が高いスタートキーBH8等に高い優先度を予め付与しておくことによって、スタートキーBH8等に対応するハードウエアキー画像GBを表示させることが可能である。したがって、利用したいハードウエアキーが隠れてしまう可能性を低減し、利便性の低下を抑制することが可能である。
<2.第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
上記第1実施形態においては、タッチパネル75内でのタッチパネル画像GAの表示領域の拡大に応じて、ハードウエアキー画像GBの表示数が低減され且つ表示数低減後の各ハードウエアキー画像GBに対するハードウエアキーBHの割当内容が優先順位テーブルDT1に基づいて決定される態様を例示した。
この第2実施形態においては、タッチパネル75内でのタッチパネル画像GAの表示領域の拡大に応じて、ハードウエアキー画像GBの表示数が低減され且つ表示数低減後のハードウエアキー画像GBに対するハードウエアキーBHの割当内容が別の優先順位テーブルDT2に基づいて決定される態様を例示する。この優先順位テーブルDT2は、操作ユーザによる操作履歴(ハードウエアキーの使用頻度等)を反映した優先順位が規定されたデータテーブルである。これによれば、使用頻度等を反映した優先順位に従って、表示数低減後のハードウエアキー画像GBが決定されるので、所望のハードウエアキー画像が表示される可能性を高めることができる。
図11は、優先順位テーブルDT2を示す図である。優先順位テーブルDT2は、格納部55内に格納される。
図11の優先順位テーブルDT2においては、各ハードウエアキーBHに関する使用回数および当該使用回数に基づく優先順位が規定されている。詳細には、スタートキーBH8が、最大使用頻度(使用回数「210回」)を有し、第1順位のハードウエアキー画像GBとして表示されるべき旨が規定されている。また、コピーキーBH1が、次順位の使用頻度(使用回数「150回」)を有し、第2順位のハードウエアキー画像GBとして表示されるべき旨が規定されている。同様に、第3順位以降の各使用頻度を有する各ハードウエアキーBHが、第3順位以降の各ハードウエアキー画像GBとして表示されるべき旨が規定されている。
なお、ハードウエアキーBHの使用頻度に関するデータは、画像形成装置10との通信によって取得され操作装置50内の優先順位テーブルDT2に格納されればよい。
図12は、第2実施形態に係る操作装置50Bの操作用画面GS(GS2b)を示す図である。この図12は、第1実施形態における図7に対応する図である。すなわち、操作用画面GS2bは、タッチパネル75内でのタッチパネル画像GAの表示領域の拡大に応じて、状態ST2においてタッチパネル75に表示される画像である。
図12においては、第1実施形態とは異なる5個のハードウエアキー画像GB51〜GB55が表示されている。具体的には、「スタート」、「コピー」、「スキャン」、「FAX」、「ボックス」の5個のハードウエアキー画像GBがこの順序で表示されている。すなわち、優先順位テーブルDT2に規定された優先順位に従って、上位5個のハードウエアキーBH(「スタート」、「コピー」、「スキャン」、「FAX」、「ボックス」)が、表示数低減後の5個のハードウエアキー画像GB51〜GB55に対して割り当てられている。
このように、各ハードウエアキーの使用頻度に基づく優先順位に従って、表示数低減後の5個のハードウエアキー画像GBへの割当内容が決定される。したがって、比較的高い使用頻度のハードウエアキーBHに対応するハードウエアキー画像GBが、表示数低減後においても操作用画面GSに表示されるので、所望のハードウエアキー画像GBが操作用画面GSに表示される可能性を高めることができる。
<3.第3実施形態>
第3実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
上記第1実施形態においては、ハードウエアキー画像GBの表示数が最小個数(5個)にまで低減された後に、当該最小個数のハードウエアキー画像GBに対するハードウエアキーBHの割当内容が全て優先順位テーブルDT1に基づいて変更される態様を例示した。
この第3実施形態においては、ハードウエアキー画像GBの表示数が最小個数(5個)にまで低減された後に、当該最小個数のハードウエアキー画像GBのうち最下位順位のハードウエアキー画像GBに対しては、「呼出キー」が割り当てられる(図13参照)態様を例示する。この「呼出キー」は、後述するように、隠れているキーを呼び出すキーである。なお、当該最小個数のハードウエアキー画像GBのうち第1順位から第4順位までのハードウエアキー画像GBに対しては、第1実施形態に係る操作用画面GS2(図7参照)と同様に、優先順位テーブルDT1に基づいてハードウエアキーBHの割当内容が決定される。
具体的には、図13に示すように、操作用画面GS(GS3)内の右側において5個のハードウエアキー画像GB51〜GB55が表示される。具体的には、「スタート」、「ストップ」、「コピー」、「スキャン」、「呼出」の5個のハードウエアキー画像GBがこの順序で表示されている。図7と比較すると判るように、表示中の5個のハードウエアキー画像GB51〜GB55のうち最下位順位(第5順位)のハードウエア画像GB55には「呼出キー」が割り当てられる点で、第3実施形態は第1実施形態と相違する。
この後、当該ハードウエア画像GB55が操作者によって押下されると、元の操作用画面GS0(図5)が再び表示され、操作用画面GS0では表示されていなかったキー(隠れていたキー)が再び表示される。より詳細には、全てのハードウエアキーBHに対応する各ハードウエアキー画像GBが再び表示される。
以上のような態様においては、最小個数表示状態ST2にて表示されている5個のハードウエアキー画像GB51〜GB55のうちの最下位画像に対して「呼出キー」(ないし呼出キー画像)が割り当てられる。そして、当該呼出キー画像の押下に応じて、5個よりも多い数(詳細には27個)のハードウエアキー画像GBが呼び出されて表示される。したがって、最小個数表示状態ST2において簡易な操作を行うことによって、他のハードウエアキーに対応する多数のハードウエアキー画像GBを簡易に呼び出して表示することが可能である。
なお、上記第3実施形態においては、図13内のハードウエア画像GB55の押下に応答して元の操作用画面GS0(図5)が再び表示される態様が例示されているが、これに限定されない。たとえば、図13内のハードウエア画像GB55(「呼出キー」画像)の押下に応答して操作用画面GS1(図6)が再び表示されるようにしてもよい。これによっても、状態ST2での表示数(5個)よりも多数(17個)のハードウエアキー画像GBが再び表示される。したがって、簡易な操作で比較的多数のハードウエアキー画像を表示させることができるので、高い操作性を得ることができる。なお、この場合には、ハードウエアキー画像GB47(図6)にも「呼出キー」が割り当てられることが好ましい。
<4.第4実施形態>
第4実施形態は、第3実施形態の変形例である。以下では、第3実施形態との相違点を中心に説明する。
上記第3実施形態では、最小個数表示状態ST2(図7)における最下位順位のハードウエアキー画像GB55として、「呼出キー」が設けられる態様が例示されている。
一方、この第4実施形態においては、第1実施形態と同様に、最小個数表示状態ST2(図7)における最下位順位のハードウエアキー画像GB55として、いずれかのハードウエアキーBHjに対応する画像(「呼出キー」以外のハードウエアキー画像)GB(具体的には、FAXキー画像)が割り当てられて表示される。そして、当該最下位順位のハードウエアキー画像GB55が押下されると、ハードウエアキー画像GB55の押下に応じた処理(FAXキーBH4の押下に対応する処理と同様の処理)が行われるとともに、第3実施形態と同様に操作用画面GS0(図5)が再び表示される。これにより、操作用画面GS0における比較的多数のハードウエアキー画像GBが表示される。
ここにおいて、この第4実施形態においては、最下位順位のハードウエアキー画像GB(GB55)の押下を、表示中のハードウエアキー画像GBだけでは不十分である旨の(操作者の)意思表示と捉え、さらに多数のハードウエアキー画像GBを表示する。すなわち、最下位順位のハードウエアキー画像GBの押下に応答して、さらに多数のハードウエアキー画像GBを操作用画面GSに表示する。
詳細には、最小個数表示状態ST2において最下位順位のキー画像GB55(FAXキー画像)が押下されると、当該押下に応答して、操作用画面GSにおいて拡大されていたタッチパネル画像GAの表示領域が再び縮小される。そして、比較的多数のハードウエアキー画像GBの表示領域が確保され、確保された表示領域(操作用画面における縮小後のタッチパネル画像GAの表示領域を除く領域)に比較的多数のハードウエアキー画像GBが表示される。これによれば、最下位順位のキー画像の押下に応答して比較的多数のハードウエアキー画像GBを簡易に表示することができる。したがって、操作者が操作したいキー画像が操作用画面GS内に表示される可能性を向上させることができる。特に、最下位順位キー画像の押下に応答して、より多数のハードウエアキー画像GBが自動的に表示されるので、高い操作性を得ることが可能である。
より詳細には、たとえばFAXキー画像GB55(図7)の押下後においてFAX送信先番号の入力操作が引き続き操作者によって行われることがある。そのような状況においてFAXキー画像GB55が押下されると、当該押下直後に、FAX送信先番号を入力するための数字キーに対応するハードウエアキー画像GB18〜GB27等がタッチパネル75に自動的に表示される。これによれば、数字キーに対応するハードウエアキー画像GB18〜GB27を用いてFAX送信先番号を適切に入力することができる。したがって、非常に高い操作性を得ることができる。
なお、上記第4実施形態においては、最下位順位キー画像(FAXキー画像)の押下操作時に、当該最下位順位キー画像に対応するハードウエアキーBH(FAXキー)の押下時と同様の動作が実行されるとともに、操作用画面GS2から操作用画面GS0への遷移動作が実行される態様が例示されているが、これに限定されない。たとえば、最下位順位キー画像(FAXキー画像)の押下操作に応答して、操作用画面GS2から操作用画面GS0への遷移動作のみが行われるようにしてもよい。すなわち、最下位順位キー画像に対応するハードウエアキーBH(FAXキー)の押下時と同様の動作は実行されないようにしてもよい。この場合には、操作者は、27個のハードウエアキー画像GBの中から所望のハードウエアキー画像GBを再度探して入力することができる。特に、FAXキー画像以外のキー画像(例えばスキャンキー画像)等を押下することも可能である。
<5.第5実施形態>
第5実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
この第5実施形態においては、最小個数表示状態ST2(図7参照)にて5個のハードウエアキー画像GB51〜GB55のいずれか(たとえばコピーキー画像GB53)が押下されると、対応するハードウエアキー押下時の処理と同様の処理が行われるとともに、さらに、当該押下されたハードウエアキー画像GBに関連するキー群が表示される(図14参照)。
たとえば、コピーキー画像GB33の押下後においてコピー枚数の入力が操作者によって行われることがある。そのような状況においてコピーキー画像GB53の押下時に、コピーキー画像GB53に関連する他のハードウエアキー画像GB(コピー枚数入力用の数字キー画像GB61〜GB69,GB71等)を有する操作用画面GS4(図14)が、タッチパネル75に自動的に表示される。これによれば、非常に高い操作性が得られる。
図14は、操作用画面GS2(図7)の次に表示される操作用画面GS4を示す図である。操作用画面GS4は、図7の操作用画面GS(GS2)におけるハードウエアキー画像GB53(「コピーキー」画像)の押下に応答して、タッチパネル75に表示される画面である。
図14に示すように、操作用画面GS4においては、操作用画面GS2にて拡大されていたタッチパネル画像GA2(図7)の表示領域が縮小される。操作用画面GS4におけるタッチパネル画像GA4は、タッチパネル画像GA0(図5)の大きさとタッチパネル画像GA1(図6)の大きさとの中間の大きさを有している。この縮小によって、ハードウエアキー画像GBの配置領域が増大し、3列のハードウエアキー画像GBをタッチパネル画像GAの右側に配置することが可能になる。そして、このようなタッチパネル画像GAの表示領域の縮小に応じて、比較的多数のハードウエアキー画像が、操作用画面GS(GS4)のうち、縮小後のタッチパネル画像GA(GA4)の表示領域を除く領域に表示される。具体的には、操作用画面GS4においては、操作用画面GS2における表示数(5個=5個×1列)よりも多数(15個=5個×3列)のハードウエアキー画像(GB61〜GB75)が表示される。
図15は、各キー相互間の関連性を示すデータテーブルである。たとえば、図15には、「コピー」キーおよびテンキー「1」〜「9」,「0」等が同一グループGP1内の要素であることが示されており、これらの各要素が互いに関連付けられている様子が示されている。
この第5実施形態では、上述のように、最小個数表示状態ST2において5個のハードウエアキー画像GB51〜GB55のうちのいずれかのキー画像(たとえばコピーキー画像GB53)が押下されると、当該押下に応答して、比較的多数のハードウエアキー画像GB(GB61〜GB72)が表示される。
より具体的には、押下されたハードウエアキー画像GBとの間に関連性を有するハードウエアキー画像GB(ないしハードウエアキーBH)が、表示対象のハードウエアキー画像GBとして決定される。ここにおいて、押下されたハードウエアキー画像GBとの間に関連性を有するハードウエアキー画像GB(ないしハードウエアキーBH)は、図15のようなデータテーブル(関連性規定テーブルとも称する)に基づいて決定される。
詳細には、コピーキー画像GB53と関連性を有するハードウエアキーBHとして、数字の「0」キー以降の各キーが決定され、当該各キーに対応するハードウエアキー画像GBが表示される。より詳細には、ハードウエアキー画像GB61〜GB72には、「1」〜「9」、「*」、「0」、「#」の各ハードウエアキーBHがそれぞれ割り当てられ、ハードウエアキー画像GB73〜GB75には、「スタート」、「ストップ」、「リセット」がそれぞれ割り当てられる。特に、操作用画面GS4内においては、10個の数字キー「0」,「1」〜「9」の画像(いわゆるテンキー画像)GB71,GB61〜GB69を含むハードウエアキー画像GBが表示される。
なお、ここでは、操作用画面GS2で押下された「コピー」キーは、遷移後の操作用画面GS4には含まれない態様を例示しているが、これに限定されず、「コピー」キー自体も操作用画面GS4に含まれるようにしてもよい。
以上のように、最小個数表示状態ST2において5個のハードウエアキー画像GB51〜GB55のうちのいずれかのキー画像(たとえばコピーキー画像GB53)が押下されると、当該押下に応答して、比較的多数のハードウエアキー画像GB(GB61〜GB72等)が表示される。各ハードウエアキー画像GB61〜GB72の割当内容は、図15の関連性規定テーブルに基づいて決定される。すなわち、最小個数表示状態ST2における或るキー画像の押下に応答して、当該キー画像(および対応するハードウエアキー)に関連するハードウエアキー画像GBが自動的に表示される。
したがって、操作者が操作したいキー画像が操作用画面GS内に表示される可能性を向上させることができる。特に、直前に押下されたハードウエアキー画像GBとの関連性が高いハードウエアキー画像が、データテーブルに基づき決定されタッチパネル75に表示される。たとえば、押下されたコピー画像GB33との関連性が高いハードウエアキー画像GB(コピー枚数入力用の数字キー画像GB61〜GB69,GB71等)が表示される。そのため、高い操作性を得ることが可能である。
なお、上記第5実施形態においては、図15の関連性規定テーブルを例示したが、これに限定されない。たとえば、図16に示すような関連性規定テーブルに基づいて新たな表示対象画像が決定されるようにしても良い。このときには、押下されたハードウエアキー画像GB(コピーキー画像)との間に関連性を有するハードウエアキー画像GBとして、「スキャン」キー画像、「FAX」キー画像、「ボックス」キー画像等が新たな表示対象画像として決定される。
同様に、たとえば、図17に示すような関連性規定テーブルに基づいて新たな表示対象画像が決定されるようにしても良い。このときには、押下されたハードウエアキー画像GB(たとえばスタートキー画像)との間に関連性を有する「ストップ」キー画像、「リセット」キー画像等が新たな表示対象画像として決定されればよい。
あるいは、複数の数字キーのうち数字の「0」のみに対応するハードウエアキー画像GBが表示されている状況(図19参照)において、「0」に対応するハードウエアキー画像GB(GB90)が押下された際に、図21に示すような関連性規定テーブルに基づいて新たな表示対象画像が決定されるようにしても良い。詳細には、押下されたハードウエアキー画像GB(たとえば「0」を示す画像)との間に関連性を有する新たなハードウエアキー画像GB(具体的には、他の数字キー「1」から「9」のそれぞれに対応するハードウエアキー画像GB)もが、新たな表示対象画像として決定されるようにしてもよい。そして、図20に示すような操作用画面GSが表示されるようにしてもよい。
<6.第6実施形態>
第6実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
この第6実施形態においては、タッチパネル75内でのタッチパネル画像GAの表示領域の拡大後において、ハードウエアキー画像GBの割当内容がタッチパネル画像GAにおける表示内容に応じて決定される態様を例示する。より詳細には、タッチパネル75内でのタッチパネル画像GAの表示領域の拡大後において、タッチパネル画像GAにおける表示画面の遷移に応じて、表示数低減後のハードウエアキー画像GBの割当内容が変化する態様を例示する。
この第6実施形態では、まず、操作者によるタッチパネル画像GAの表示領域の拡大操作に応じて、図5の状態から図7の状態へと遷移する。その後、操作者の操作に応じて、タッチパネル75の操作用画面が図18、図19、および図20に示すようにさらに遷移していく。以下では、このような画面遷移について説明する。
図7の操作用画面GS2(GS61とも称する)において、ハードウエアキー画像GB55(FAXキー画像)が押下されると、図18に示すような操作用画面GS(GS62)がタッチパネル75に表示される。
遷移前の図7のタッチパネル画像GA2(GA61とも称する)においては、たとえば、図4のタッチパネル25内の画像と同様の内容が表示されている。
一方、遷移後の図18のタッチパネル画像GA(GA62)においては、図7のハードウエアキー画像GB55(具体的には、FAXキー画像)の押下操作に応じた内容(具体的には、送信先指定画面)が表示される。この画像GA62においては、ソフトウエアキーSK1,SK2等が表示される。このうちソフトウエアキーSK1は、FAX番号を指定するソフトウエアキーである。なお、タッチパネル画像GA62の表示領域は、タッチパネル画像GA2(GA61)の表示領域と同じ大きさを有している。すなわち、タッチパネル画像GAは、拡大された状態を維持している。
また、遷移前の操作用画面GS2(図7)においては、表示数低減後の5個のハードウエアキー画像GB51〜GB55として、「スタート」、「ストップ」、「コピー」、「スキャン」、「FAX」の各キー画像が表示されている。
一方、遷移後の操作用画面GS62(図18)においては、遷移前の表示数と同数(5個)のハードウエアキー画像GB81〜GB85が表示されている。ただし、各ハードウエアキー画像GBに対する割当内容は遷移前と異なっており、これら5個のハードウエアキー画像GB81〜GB85として、「スタート」、「ストップ」、「リセット」、「メニュー」、「ガイド」の各キー画像が表示されている。遷移後における各ハードウエアキー画像GB(GB81〜GB85)の割当内容は、遷移後のタッチパネル画像GA62の表示内容に応じて決定される。たとえば、送信先指定画面(操作用画面GS62)に対応する割当内容を予め定めたデータテーブルに基づいて、各ハードウエアキー画像GB81〜GB85の割当内容が決定される。なお、当該データテーブルには、「スタート」、「ストップ」、「リセット」、「メニュー」、「ガイド」の各キーが送信先指定画面に対して割り当てられるべき旨、が規定されているものとする。
このように、操作用画面GS2(図7)から操作用画面GS62(図18)への画面遷移においては、タッチパネル画像GAの表示内容が変更される。また、遷移後のタッチパネル画像GA62の表示内容(送信先指定画面)に応じて、5個のハードウエアキー画像GB81〜GB85への割当内容が決定され、当該ハードウエアキー画像GB81〜GB85がタッチパネル75に表示される。したがって、比較的少数の(表示数低減後の)5個のハードウエアキー画像GB81〜GB85に対して、タッチパネル画像GAの表示内容に応じた適切な内容(「リセット」および「ガイド」等)を割り当てて、より適切なハードウエアキー画像GBをタッチパネル75内に表示することができる。これにより、操作性を向上させることができる。
つぎに、今度はタッチパネル画像GA62内のソフトウエアキーSK1を利用して、FAX番号を入力しファクシミリ送信が実行される状況を想定する。具体的には、操作者によるソフトウエアキーSK1の押下操作に応答して、タッチパネル75における画面遷移が生じ、今度はFAX番号入力用の操作用画面GS63(図19参照)が表示される。
遷移後の図19のタッチパネル画像GA(GA63)においては、図18のソフトウエアキーSK1の押下操作に応じた内容(具体的には、FAX番号指定画面)が表示される。この画像GA63においては、FAX番号の入力欄BX1が表示される。また、タッチパネル画像GA63の表示領域は、拡大された状態(タッチパネル画像GA62の表示領域と同じ大きさを有する状態)を維持している。
また、遷移後の操作用画面GS63(図19)においては、遷移前の表示数と同数(5個)のハードウエアキー画像GB86〜GB90が表示されている。ただし、各ハードウエアキー画像GBに対する割当内容は遷移前と異なっており、これら5個のハードウエアキー画像GB86〜GB90として、「スタート」、「ストップ」、「クリア」、「メニュー」、「(数字の)0」の各キー画像が表示されている。遷移後における各ハードウエアキー画像GB(GB86〜GB90)の割当内容は、遷移後のタッチパネル画像GA63の表示内容に応じて決定される。たとえば、FAX番号指定画面(操作用画面GS63)に対応する割当内容を予め定めたデータテーブルに基づいて、各ハードウエアキー画像GB86〜GB65の割当内容が決定される。特に、数字の「0」の入力用のハードウエアキー画像GB90も表示されている。数字の「0」に対応するハードウエアキー画像GB90は、FAX番号の入力に用いられる。なお、当該データテーブルには、「スタート」、「ストップ」、「クリア」、「メニュー」、「(数字の)0」の各キーがFAX番号指定画面に対して割り当てられるべき旨、が規定されているものとする。
このように、操作用画面GS62(図18)から操作用画面GS63(図19)への画面遷移においては、タッチパネル画像GAの表示内容が変更される。そして、遷移後のタッチパネル画像GA63の表示内容に応じて、5個のハードウエアキー画像GB86〜GB90への割当内容が決定され、当該ハードウエアキー画像GB86〜GB90がタッチパネル75に表示される。したがって、比較的少数の(表示数低減後の)5個のハードウエアキー画像GB86〜GB90に対してタッチパネル画像GAの表示内容(FAX番号指定画面)に応じた適切な内容(「クリア」、「0」等)を割り当てて、より適切なハードウエアキー画像GBをタッチパネル75内に表示することができる。これにより、操作性を向上させることができる。
つぎに、操作者が操作用画面GS63内のハードウエアキー画像GB90を押下すると、FAX番号の市外局番の先頭の「0」が入力欄BX1に入力される。さらに、このハードウエアキー画像GB90の押下に応答して、タッチパネル75における画面遷移が生じ、今度はFAX番号入力用の別の操作用画面GS64(図20参照)が表示される。
遷移後の図20のタッチパネル画像GA(GA64)においては、図19のハードウエアキー画像GB90(「0」)の押下操作に応じた内容(具体的には、引き続きFAX番号指定画面)が表示される。
ただし、遷移後の操作用画面GS64(図20)においては、遷移前の表示数(5個)よりも比較的多数(10個)のハードウエアキー画像GB91〜GB100が表示される。具体的には、これら10個のハードウエアキー画像GB91〜GB100として、「1」〜「9」、「0」の各キー画像が表示される。遷移後の操作用画面GSにおける表示対象のハードウエアキー画像GB(GB91〜GB100)は、たとえば図21に示すような関連性規定テーブルに基づいて決定される。
また、このような表示キー数の増大に応じて、タッチパネル画像GAの表示領域は縮小される。遷移後(縮小後)のタッチパネル画像GA64の表示領域は、遷移後の10個のハードウエアキー画像GB91〜GB100を2列で表示するためのハードウエアキー画像表示領域、を除いた領域に設定される。遷移後のタッチパネル画像GA64(図20)の表示領域は、拡大前の元のタッチパネル画像GA0(図5)の表示領域より大きいが、遷移前のタッチパネル画像GA63(図19)の表示領域より小さい。
このように、複数の数字キーのうち数字の「0」のみに対応するハードウエアキー画像GBが表示されている状況において、「0」に対応するハードウエアキー画像GBが押下された際に、図21に示すような関連性規定テーブルに基づいて新たな表示対象のハードウエアキー画像GB91〜GB100が決定され表示される。したがって、各数字の入力等を適切に行うことが可能である。
<7.その他>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記各実施形態においては、全てのハードウエアキー画像GBが互いに同じ形状且つ同じ大きさを有する態様が例示されているが、これに限定されず、全てあるいは一部のハードウエアキー画像GBが互いに異なる形状および/または互いに異なる大きさを有していてもよい。
また、上記第3実施形態においては、最小個数表示状態ST2において5個のハードウエアキー画像GBが表示される態様が例示されているが、これに限定されず、最小個数表示状態ST2において1個のハードウエアキー画像GBのみが表示されるようにしてもよい。図22および図23は、このような変形例を示す図である。図22は、拡大前の元のタッチパネル画像GA110を含む操作用画面GS110を示す図であり、図23は、拡大前の元のタッチネル画像GA120を含む操作用画面GS120を示す図である。図22は図5に対応し、図23は図7に対応する。
この改変例においては、拡大前の操作用画面GS110においては、タッチパネル画像GA110とハードウエアキー画像群GBaとが設けられている。タッチパネル画像GA110の表示領域は、拡大前の元の大きさを有している。ハードウエアキー画像群GBaは、複数(27個)のハードウエアキーBHjをそれぞれ模した複数(27個)のキー画像として表示されている。なお、この変形例では、全てのハードウエアキー画像GBが互いに同じ形状且つ同じ大きさを有するのではなく、ハードウエアキー画像群GBa内の一部のハードウエアキー画像GBが互いに異なる形状および互いに異なる大きさを有している。たとえば、スタートキー画像は比較的大きな楕円形形状を有しており、コピーキー画像は比較的小さな矩形形状を有している。
また、拡大後の操作用画面GS120においては、タッチパネル画像GA120とハードウエアキー画像GBbとが設けられている。タッチパネル画像GA120の表示領域は、拡大前の元の大きさよりも(特に横方向に)拡大されている。このタッチパネル画像GAの拡大に伴って、操作用画面GS120におけるハードウエアキー画像GBの表示個数は、最小個数(ここでは「1」)に低減され、当該最小個数のハードウエアキー画像GBbに対して、「呼出キー」が割り当てられる(図23参照)。
その後、当該1個の呼出キー画像(ハードウエアキー画像)GBbの押下に応じて、再び操作用画面GS110が表示される。詳細には、当該呼出キー画像の押下により、1個よりも多い数(詳細には27個)のハードウエアキー画像(ハードウエアキー画像群GBa)が呼び出されて表示される。したがって、最小個数表示状態ST2において簡易な操作を行うことによって、(他のハードウエアキーに対応する)多数のハードウエアキー画像GBを表示することが可能である。
また、上記第4実施形態においては、操作用画面GS2における最下位順位のハードウエアキー画像GB55(図7参照)の押下に応答して、元の操作用画面GS0あるいは操作用画面GS1に戻る態様が例示されているが、これに限定されない。たとえば、操作用画面GS2における最下位順位のハードウエアキー画像GB55(図7参照)の押下に応答して、当該ハードウエアキー画像GB55に関連するハードウエアキー画像GBを含む操作用画面GSが表示されるようにしてもよい。具体的には、図24の関連性規定テーブルに基づいて、図14と同様の画面が表示されるようにしてもよい。