JP5819647B2 - フィードフォワード機能を有する射出成形機の温度制御装置 - Google Patents
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Description
PID制御は温度の設定値(SV値)に対してシリンダー温度の検出値(PV値)に偏差ETが生じたときに、その偏差ETに基づいてヒーター通電の操作量を計算するものである。そのため、外乱に対する応答性が遅く、外乱による温度低下などの変動が生じることが知られている。例えば、連続成形運転やパージ動作の開始時には、それまで熱平衡状態であった射出シリンダーに対して急に冷たい樹脂材料が供給されて射出シリンダーの熱が奪われるため、射出シリンダーの温度が一時的に低下する。図10は、射出成形機のシリンダー温度の制御をPID制御により行った場合の、サイクル運転またはパージ動作における射出シリンダーの実温度とPIDコントローラによる操作量の時間変化を示している。
このような問題に鑑みて、外乱発生時の温度低下を抑制するために、射出成形機の射出シリンダー温度制御にPID制御に加えてフィードフォワード(FF)制御を適用することが従来から行われている。
特許文献2においては、動作や温度などの設定変更によって発生する外乱を相殺するための加熱調整量を補償データ記憶部にあらかじめ記憶しておき、設定変更時には前記あらかじめ記憶した加熱調整量を補償データ記憶部から読み出して、前記外乱を相殺するようにヒーターの加熱量を調整する技術が開示されている。しかし、様々な設定変更に対応する加熱調整量をあらかじめ求めて記憶しておくことは難しいという問題があった。
請求項3に係る発明は、前記所定区間の時間は可塑化工程を所定時間毎に分割した区間とし、前記補正熱量は所定時間毎に分割された第nの区間において前記射出シリンダーが樹脂に奪われる熱量とし、前記単位時間あたりの補正熱量は前記第nの区間において前記射出シリンダーが樹脂に奪われる熱量として求められた補正熱量を前記所定時間で除した値であることを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の温度制御装置である。
請求項4に係る発明は、前記補正熱量算出部は、前記所定区間の時間において可塑化する樹脂体積と、樹脂の体積比熱と、射出シリンダー温度と射出シリンダーに供給されるときの材料温度の温度差とを乗じて、前記所定区間の時間において前記射出シリンダーが樹脂に奪われる熱量を算出し、該算出した樹脂に奪われる熱量を補正熱量として求めることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の射出成形機の温度制御装置である。
請求項6に係る発明は、前記せん断発熱量算出部は、前記スクリュ回転駆動部の駆動トルクに前記スクリュ回転駆動部の回転速度を乗じた値を前記所定区間の時間の開始から終了までの区間で時間積分することで、前記所定区間の時間においてスクリュと樹脂材料との間で発生するせん断発熱量を求めることを特徴とする請求項5に記載の射出成形機の温度制御装置である。
本発明は、所定区間において可塑化される溶融樹脂に奪われる熱量を求め、該所定区間の時間と前記溶融樹脂に奪われる熱量とに基づいて、温度のPID制御の第1操作量PIDにフィードフォワードで加える操作量(フィードフォワード量FF)を算出することを特徴とする。
連続成形の開始時にシリンダー温度が低下しないようにするには、射出シリンダーの熱が射出シリンダーに供給される冷たい樹脂材料に奪われる単位時間あたりの熱量を予め推定し、該推定した単位時間あたりの熱量に相当する操作量(フィードフォワード量FF)をフィードフォワードによって連続成形中に与えればよい。
本発明によれば、前記所定区間の時間と前記溶融樹脂に奪われる熱量とに基づいてフィードフォワード量を算出するので、事前実験や試し成形運転の必要がない。また、前記所定区間の時間と前記溶融樹脂に奪われる熱量は成形開始時にその場で算出するので、様々な成形条件に対応することができる。
当該温度制御は、上述したフィードフォワード量FFを用いて射出成形機の射出シリンダー108の温度制御を行う。温度の設定値である設定温度SVは、温度設定部100において設定される設定温度である。設定温度SVから検出温度PVを減算器110で減算して得られた温度偏差ETがPIDコントローラ102に入力される。PIDコントローラ102は、入力した温度偏差ETを基に第1操作量PIDを演算し、加算器112に出力する。
第2操作量MVは、PIDコントローラ102から出力される第1操作量PIDとフィードフォワード量算出部104で算出されたフィードフォワード量FFとを加算器112で加算して得られた量である。射出シリンダー108に装着されたヒーター106は、第2操作量MVにより加熱電力が調整される。
1サイクル中に可塑化する樹脂量は、数1式で求められる。
Va :1サイクル中に可塑化する樹脂量
Xmeter :計量位置
Xmin :最小クッション位置
S :スクリュ断面積
Ea :1サイクル中に樹脂に奪われる熱量
C :樹脂の体積比熱
Tmelt :シリンダー温度
Tbase :材料温度
Escrewa :1サイクル中のせん断発熱量
Trq :スクリュ回転の駆動力
Speed :スクリュ回転速度
Tcycle :1サイクル時間
FFa :フィードフォワード量
k :換算係数
パージ動作時においては、1サイクル中に樹脂に奪われる熱量はパージ動作1回につき樹脂に奪われる熱量とし、1サイクル時間はパージ動作1回にかかる時間として、下記のようにフィードフォワード量を算出すればよい。
Vb :パージ動作1回につき可塑化する樹脂量
Xpurge :パージ動作のストローク
S :スクリュ断面積
Eb :パージ動作1回につき樹脂に奪われる熱量
C :樹脂の体積比熱
Tmelt :シリンダー温度
Tbase :材料温度
Escrewb :1サイクル中のせん断発熱量
Trq :スクリュ回転の駆動力
Speed :スクリュ回転速度
Tpurge :パージ動作1回あたりの時間
FFb :フィードフォワード量
k :換算係数
可塑化工程を所定時間T毎に分割した所定区間の時間において可塑化する樹脂量は、数11式により求められる。
Vc :所定区間において可塑化する樹脂量
X2 :所定区間終了時のスクリュ位置
X1 :所定区間開始時のスクリュ位置
S :スクリュ断面積
C :樹脂の体積比熱
Tmelt :シリンダー温度
Tbase :材料温度
Escrewc :所定区間におけるせん断発熱量
Trq :スクリュ回転の駆動力
Speed :スクリュ回転速度
T :所定時間
FFc :フィードフォワード量
k :換算係数
射出シリンダー2にはヒーター5が装着されている。射出シリンダー2には温度検出手段7が取り付けられている。
スクリュ3には、射出シリンダー2内の樹脂圧力を測定するためにスクリュ3にかかる圧力を検出するロードセル等の圧力センサ34が設けられている。また、射出シリンダー2には樹脂材料を供給するホッパ9が取り付けられている。
また、スクリュ3は、スクリュ回転用サーボモータM2により、プーリやベルト等で構成された伝動手段32を介して回転させられる。符号33は、サーボモータM2の位置、速度を検出することによって、スクリュ3の回転位置(回転角度)、速度を検出する位置・速度検出器である。
サーボCPU15には、位置ループ、速度ループ、電流ループの処理を実行するサーボ制御専用の制御プログラムを格納したROM13やデータの一時記憶に用いられるRAM14が接続されている。また、サーボCPU15は、A/D(アナログ/デジタル)変換器16を介して、射出成形機本体側に設けられた射出圧力等の各種圧力を検出する圧力センサ34からの圧力信号を検出できるように接続されている。
図3においては、射出用サーボモータM1,スクリュ回転用サーボモータM2、サーボモータM1,M2の回転位置、速度を検出する位置・速度検出器31,33及びサーボアンプ11,12についてのみ示している。
PMCCPU17には射出成形機のシーケンス動作を制御するシーケンスプログラム等を記憶したROM18及び演算データの一時記憶等に用いられるRAM19が接続され、CNCCPU20には、射出成形機を全体的に制御する自動運転プログラム等を記憶したROM21、及び、演算データの一時記憶等に用いられるRAM22が接続されている。
LCD付手動入力装置(LCD/MDI)25はLCD表示回路24を介してバス26に接続され、数値データの入力用のテンキーや各種のファンクションキーが設けられ、グラフ表示画面や機能メニューの選択、及び、各種データの入力操作を行なえるようになっている。
入力回路28は、射出成形機の射出シリンダー2に配置された温度検出手段(ヒーター5)からの温度検出信号などを受信するためのインタフェースである。出力回路29は、射出成形機の射出シリンダー2に配置された加熱手段(図4参照)への電力の供給を制御する制御信号を電力供給制御手段8aに出力するためのインタフェースである。図3では、入力回路28と出力回路29は、本発明の温度制御に係る部分のみを示している。
なお、後述する図4に示される温度コントローラ8は、PMCCPU17と電力供給制御手段8aなどからなる構成が相当する。
以上の構成により、PMCCPU17が射出成形機全体の温度制御を含むシーケンス動作を制御し、CNCCPU20がROM21の運転プログラムや成形データ保存用RAM23に格納された成形条件等に基づいて各サーボモータに対して移動指令の分配を行い、サーボCPU15は各軸に対して分配された移動指令と位置・速度検出器31,33で検出された位置および速度のフィードバック信号に基づいて、従来技術と同様に位置ループ制御,速度ループ制御,更には、電流ループ制御等のサーボ制御を行い、いわゆるデジタルサーボ処理を実行し、射出用サーボモータM1,スクリュ回転用サーボモータM2を駆動制御する。
射出シリンダー2の加熱ゾーン2A〜2Cには、シリンダーヒータ5A〜5Cが装着されている。シリンダーヒータとしては例えばバンドヒータ(図示せず)を用いることができる。シリンダーヒータ5A〜5Cは、射出シリンダー2の各加熱ゾーンの温度を測定する温度検出手段7A〜7Cが取り付けられている。
なお、射出シリンダー2の加熱方式として、前記ヒーターにバンドヒータを用いて、射出シリンダー2の表面からヒーターの熱を伝える加熱方式としてもよいし、射出シリンダー2の部材に高周波の誘導電流を流すことで射出シリンダー2の部材を直接加熱する加熱方式(図示省略)としてもよい。
図4に示される実施形態では、射出シリンダー2のホッパ9が取り付けられた材料投入ゾーン2Dの温度を測定する温度検出手段7Dも取り付けられている。ホッパ9から固体状態の樹脂が成形材料として射出シリンダー2内に供給される。
図5は、成形サイクル運転の場合の本発明の温度制御を説明するフローチャートである。以下、各ステップに従って説明する。
●[ステップSA01]PID演算を行う。なお、PID演算はPID制御を行うために従来から用いられている方法により演算を行える。
●[ステップSA02]サイクル運転中か否か判断し、サイクル運転中ではない場合にはステップSA03へ移行し、サイクル運転中の場合にはステップSA04に移行する。 ●[ステップSA03]フィードフォワード量をゼロクリアし(FFa=0)、ステップSA07へ移行する。
●[ステップSA04]樹脂体積の演算を行う。ステップSA04の式は数1式に対応する。
●[ステップSA05]補正熱量の演算を行う。ステップSA05の式は数2式に対応する。
●[ステップSA06]フィードフォワード量の演算を行う。ステップSA06の式は数5式に対応する。
●[ステップSA07]第2操作量の演算(MVa=PIDa+FFa)を行う。ステップSA07の式は数16式に対応する。
●[ステップSA08]温度制御終了か否か判断し、終了ではない場合には、ステップSA01に戻り処理を継続する。
●[ステップSB01]PID演算を行う。なお、PID演算はPID制御を行うために従来から用いられている方法により演算を行える。
●[ステップSB02]パージ動作中か否か判断し、パージ動作中ではない場合にはステップSB03へ移行し、パージ動作中の場合にはステップSB04に移行する。
●[ステップSB03]フィードフォワード量をゼロクリアし(FFb=0)、ステップSB07へ移行する。
●[ステップSB04]樹脂体積の演算を行う。ステップSB04の式は数6式に対応する。
●[ステップSB05]補正熱量の演算を行う。ステップSB05の式は数7式に対応する。
●[ステップSB06]フィードフォワード量の演算を行う。ステップSB06の式は数10式に対応する。
●[ステップSB07]第2操作量の演算(MVb=PIDb+FFb)を行う。ステップSB07の式は数16式に対応する。
●[ステップSB08]温度制御終了か否か判断し、終了ではない場合には、ステップSB01に戻り処理を継続する。
●[ステップSC01]PID演算を行う。なお、PID演算はPID制御を行うために従来から用いられている方法により演算を行える。
●[ステップSC02]可塑化中か否か判断し、可塑化中ではない場合にはステップSC03へ移行し、可塑化中の場合にはステップSC05に移行する。
●[ステップSC03]フィードフォワード量をゼロクリアする(FFc=0)。
●[ステップSC04]所定時間のカウンタをクリアし、ステップSC11に移行する。
この処理は、所定時間のカウンタでカウントしている時、所定時間が経過する前に次の成形サイクルに移行する場合がある。そうすると、所定時間のカウンタは次の成形サイクルでゼロでない状態からカウントアップされることになり、問題である。そこで、ステップSC04において所定時間のカウンタのクリアを行う。
●[ステップSC05]所定時間を計測するカウンタのカウントを開始する。
●[ステップSC06]所定時間が経過したか否かを判断し、経過した場合にはステップSC07へ移行し、経過していない場合にはステップSC11へ移行する。
●[ステップSC07]所定時間を計測するカウンタのカウントをクリアする。
●[ステップSC08]樹脂体積の演算を行う。ステップSC08の式は数11式に対応する。
●[ステップSC09]補正熱量の演算を行う。ステップSC09の式は数12式に対応する。
●[ステップSC10]フィードフォワード量の演算を行う。ステップSC10の式は数15式に対応する。
●[ステップSC11]第2操作量の演算(MVc=PIDc+FFc)を行う。ステップSC11の式は数16式に対応する。
●[ステップSC12]温度制御終了か否か判断し、終了ではない場合には、ステップSC01に戻り処理を継続する。
図8は、成形サイクル運転の場合において、せん断発熱量を考慮した温度制御を説明する図である。以下、各ステップに従って説明する。
●[ステップSD01]PID演算を行う。なお、PID演算はPID制御を行うために従来から用いられている方法により演算を行える。
●[ステップSD02]サイクル運転中か否か判断し、サイクル運転中ではない場合にはステップSD03へ移行し、サイクル運転中の場合にはステップSD04に移行する。
●[ステップSD03]フィードフォワード量をゼロクリアし(FFa=0)、ステップSD07へ移行する。
●[ステップSD04]樹脂体積の演算を行う。ステップSD04の式は数1式に対応する。
●[ステップSD05]せん断発熱量の演算を行う。ステップSD05の式は数4式に対応する。
●[ステップSD06]補正熱量の演算を行う。ステップSD06の式は数3式に対応する。
●[ステップSD07]フィードフォワード量の演算を行う。ステップSD07の式は数5式に対応する。
●[ステップSD08]第2操作量の演算(MVa=PIDa+FFa)を行う。ステップSD08の式は数16式に対応する。
●[ステップSD09]温度制御終了か否か判断し、終了ではない場合には、ステップSD01に戻り処理を継続する。
●[ステップSE01]PID演算を行う。なお、PID演算はPID制御を行うために従来から用いられている方法により演算を行える。
●[ステップSE02]パージ動作中か否か判断し、パージ動作中ではない場合にはステップSE03へ移行し、パージ動作中の場合にはステップSE04に移行する。
●[ステップSE03]フィードフォワード量をゼロクリアし(FFb=0)、ステップSE07へ移行する。
●[ステップSE04]樹脂体積の演算を行う。ステップSE04の式は数6式に対応する。
●[ステップSE05]せん断発熱量の演算を行う。ステップSE05の式は数9式に対応する。
●[ステップSE06]補正熱量の演算を行う。ステップSE06の式は数8式に対応する。
●[ステップSE07]フィードフォワード量の演算を行う。ステップSE07の式は数10式に対応する。
●[ステップSE08]第2操作量の演算(MVb=PIDb+FFb)を行う。ステップSE08の式は数16式に対応する。
●[ステップSE09]温度制御終了か否か判断し、終了ではない場合には、ステップSE01に戻り処理を継続する。
102 PIDコントローラ
104 フィードフォワード量算出部
106 ヒーター
108 射出シリンダー
110 減算器
112 加算器
Claims (6)
- 射出シリンダーと、該射出シリンダーを加熱する加熱ヒーターと、前記射出シリンダーの温度を検出する温度検出部と、該検出した射出シリンダー温度をフィードバックして目標温度との温度偏差を求め、該温度偏差に応じた操作量で前記射出シリンダー温度をフィードバック制御する温度制御部と、前記射出シリンダー内に回転自在に、かつ、進退自在に配設されたスクリュと、該スクリュを回転駆動するスクリュ回転駆動部とを有する射出成形機において、
前記射出シリンダーの熱が樹脂に奪われる所定区間の時間において、前記射出シリンダーが樹脂に奪われる熱量を、該所定区間の時間において可塑化する樹脂体積に基づいて補正熱量として求める補正熱量算出部と、
前記補正熱量を前記所定区間の時間で除算して求めた単位時間あたりの補正熱量からフィードフォワード量を求めるフィードフォワード量算出部と、
を有し、
前記温度制御部は、前記求めたフィードフォワード量を前記温度偏差に応じた操作量に加算して射出シリンダー温度を制御することを特徴とする射出成形機の温度制御装置。 - 前記所定区間の時間は1サイクルとし、前記単位時間あたりの補正熱量は前記補正熱量を1サイクル時間で除した値であることを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の温度制御装置。
- 前記所定区間の時間は可塑化工程を所定時間毎に分割した区間とし、前記補正熱量は所定時間毎に分割された第nの区間において前記射出シリンダーが樹脂に奪われる熱量とし、前記単位時間あたりの補正熱量は前記第nの区間において前記射出シリンダーが樹脂に奪われる熱量として求められた補正熱量を前記所定時間で除した値であることを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の温度制御装置。
- 前記補正熱量算出部は、前記所定区間の時間において可塑化する樹脂体積と、樹脂の体積比熱と、射出シリンダー温度と射出シリンダーに供給されるときの材料温度の温度差とを乗じて、前記所定区間の時間において前記射出シリンダーが樹脂に奪われる熱量を算出し、該算出した樹脂に奪われる熱量を補正熱量として求めることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の射出成形機の温度制御装置。
- さらに前記所定区間の時間においてスクリュと樹脂材料との間で発生するせん断発熱量を求めるせん断発熱量算出部を有し、
前記補正熱量算出部は、前記所定区間の時間において前記射出シリンダーが樹脂に奪われる熱量を求め、該求めた熱量から前記所定区間の時間におけるせん断発熱量を減じた値を補正熱量として求めることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の射出成形機の温度制御装置。 - 前記せん断発熱量算出部は、前記スクリュ回転駆動部の駆動トルクに前記スクリュ回転駆動部の回転速度を乗じた値を前記所定区間の時間の開始から終了までの区間で時間積分することで、前記所定区間の時間においてスクリュと樹脂材料との間で発生するせん断発熱量を求めることを特徴とする請求項5に記載の射出成形機の温度制御装置。
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